はてなキーワード: 分散投資とは
>こんな感じの計算式で特徴付けられる、との説明があるんだけど、こういうのは意味ないんですか?
>これらは明らかに過去のチャートなりから求めるしか数値的に表現出来ないのですが。
というかwikipediaの式も具体的な値じゃなく変数でしょ?
特徴付けの3に、正規分布N(0,t-s)に従うって書いてあるとこに注目。
>(一次元)正規分布は、その平均を μ, 分散を σ2 とするとき
略
>この正規分布を N(μ, σ2) と表す
この場合、-V(X)<=Cov(X,Y)<=V(X)。
これは相関係数の定義と照らし合わせればわかる。わからなかったら高校で習った余弦定理と同じだと思って、解釈が違うだけで同じ式だから。
で、ボラティリティは正だからルートとる。そうすると2銘柄で同分布だと、分散投資すると必ずボラティリティが小さくなることがわかる。正確には、値動きが厳密に一致する場合だけは小さくならない。
三つ以上でも、全く同様の結果は得られるんだけど、Covに相当する部分は公式がないため、まじめに計算しなきゃいけない。シュワルツの不等式を使える形になおして、使うだけだけど、説明するのは面倒。
ちなみに、独立ならずっと簡単で、n銘柄に等分で分散投資すると、ボラティリティはルートn分の1になる。これはこの事実が書いてあるサイトどっかにあると思う。この場合の計算はcov的なものが全部0になるから、中学レベルの数学だけでできる。
>要するにこういう計算自体はどうでも良くて、どっかツールに突っ込んでそれがプラス化マイナスと出るか、
>もしくはあなたがプラスかマイナスか決めて投資するんでしょ?
なわけねーだろ。
>それこそドリフト項の傾きから計算するんじゃないんですかね?
そもそも平均利益という概念が先にあって、もしドリフト項つきウィーナー過程なら、ドリフト項の係数と平均利益は一致する。これはドリフト項がそもそも平均利益に相当するものを表現するための項だから、あたりまえ。
>要するにすべてあんたの"思い込み"だけじゃないか。
「世の中で考えられているほど分散投資がボラティリティを下げる効果はないかも」という1点だけは思い込みかもしれないな。今回のやりとりのなかで、怪しげなことを言ったとしたらそこくらいだ。
なお、君の意見は「分散投資がボラティリティをさげる効果はまったくない」だから、はるかにひどい。
>そういう思い込みだけでやってる様な根拠のない分散投資をやるくらいなら
>無駄に手を広げずに管理出来るような範囲でやった方が良いのでは、というのが最初のこちらの話ね?
思い込みじゃない。むしろ分散投資がボラティリティをさげないと言う方が思い込み。
分散投資で、管理できなくなるなら、それはやめたほうがいいけど、でもETFもあるよ。
>それに対して、あなたは数学的な根拠もあるかのようにドリフト項だの出してきたが、
数学的な根拠がある。
けっこう知ってるよ、君はなにを説明してほしいの?
>それでも信じるのは自由だが、いい加減な事を言うのはヤメてください。
いい加減なこと言ってるのは君です。
>例えばこれとか見て分かる通り
そのサイトの計算は全くのでたらめです。その情報だけでは、分散投資した場合のボラティリティをしっかり計算することはできない。目安というなら、独立と仮定して計算すべき。
平均利益や期待値や共分散は線形だからそういう計算ができるけれど、リスクや分散や標準偏差は線形じゃない。
独立と仮定して計算すると、34.76%じゃなく(24.10^2+3.06^2+7.60^2)^(1/2)%となります。電卓押し間違えてなければ25.45%。ちなみに、34.76%は相関が全部1だった場合の値。日本株式とその他の相関が-1だった場合は、13.44%です。正確な値は、13.44%より大きく、34.76%より小さいことははっきりいえて、独立なら25.45%と言えるでしょう。というか、その次の7ってページで説明されてる効果こそが、分散投資のボラティリティをさげる効果です。7の説明もいい加減なので、そのサイトこそ理解してないまま誰かの受け売りでもしたのでしょう。
ちなみに入力が面倒だからやらないけど、この相関の表つかうと独立と仮定するよりもう少し正確に計算できます、covの分として、相関係数*一つのリスク*他のリスクを全部足してからルートとればいい。ぱっと見た限り、かなり強い負の相関なので、20%きるかもしれないくらい。もとの本は多分、分散投資の効果を過度に強調するためにこの数値例だしてる気がする。
そのサイト作った人は、それ以前に相関使わないとリスクの計算ができないことにすら理解できてないらしい。
>それをある意味でボラリティの低下、ということも言えるかもしれないが、いわゆるリスク、振れ幅自体が小さくなっているわけではない。
ボラティリティは標準偏差のこと、数学的に定義できる概念。ある意味も何もない。
あと、振れ幅自体も小さくって何回もいってるし根拠もだしてるじゃないか。
>階段的に一気に振れることがもう少し細かく段階的に変更されるだけ。
>それでもメリットはあると思いますが、あなたが考えてる様なリスクが減る、と言う意味ではない。
これも大間違い。
結局、君がダメなサイトをあてにして、標準偏差が線形だって思い込んでたってだけでしょ。
複数の確率変数を足し算したものの標準偏差は、それぞれの標準偏差の足し算とは一致しないの。
ボラリティといい分散トレードといいこれといい、検索能力とか情報リテラシーがずいぶん低いのでは?
そして君の批判はすべて君”だけ”にあてはまってる。
例えばwikiによると
こんな感じの計算式で特徴付けられる、との説明があるんだけど、こういうのは意味ないんですか?
これらは明らかに過去のチャートなりから求めるしか数値的に表現出来ないのですが。
それとも、結果を見て、あとからプラスだったから俺は正しかった、とか後付の根拠を付けるだけですか?
要するにこういう計算自体はどうでも良くて、どっかツールに突っ込んでそれがプラス化マイナスと出るか、
もしくはあなたがプラスかマイナスか決めて投資するんでしょ?そんな人にどうこう言われてもね。
これもひどいね。
要するにすべてあんたの"思い込み"だけじゃないか。
そういう思い込みだけでやってる様な根拠のない分散投資をやるくらいなら
無駄に手を広げずに管理出来るような範囲でやった方が良いのでは、というのが最初のこちらの話ね?
それに対して、あなたは数学的な根拠もあるかのようにドリフト項だの出してきたが、
それでも信じるのは自由だが、いい加減な事を言うのはヤメてください。
例えばこれとか見て分かる通り、全く同じ確率の物に分散したところで、リスクだけ下がって平均収益は保つ、なんてことは出来ない。
分散投資のメリットは、様々な特徴を持つ株や他の商品に分散することで、
もう一つ、例えば1000万の株1つにかけるより100万の株10個に分けたほうが、1日単位で考えた時、1日で10回試行している様なものだから
それをある意味でボラリティの低下、ということも言えるかもしれないが、いわゆるリスク、振れ幅自体が小さくなっているわけではない。
階段的に一気に振れることがもう少し細かく段階的に変更されるだけ。
そして同一条件の投資先があれば、分散投資によってボラティリティが下がるってのは簡単に導ける事実で、
それに分散投資が実際にどのくらいボラティリティさげるか?っていう点については、
俺は世の中で言われているほどには下がらないっていう考えだからな。一応それを前提にポジションとってるし。
紹介したようなオプションの裁定みたいな派手なことはやってないけど。
あと君が平均利益もドリフト項もわかってないからといって、俺までわかってないことにするのはやめてほしい。
ドリフト項は、ウィーナー過程とかいろんな確率過程と一緒に考えないといけないから、難しいかもしれないけど、平均利益は簡単だよ。
>ちなみにそれはケンブリッジで研究されたペーパー等はどこにもなく、誰かがおもしろ半分に初めて広まったものみたいですが、
そりゃこの方法で2通り以上に読める文は英語にもたくさんあるから、内容は嘘に決まってますよ。
>ボラリティと間違えてたのは全く違う話です。「ボラリティ」という単語で覚えていただけなので(実際その様に書いてるサイトが沢山あるのでそちらを先に見て覚えてその後正しいのを見ても頭に入らなかったのだと思います)
でも、ボラリティって書いてあるサイトって具体的にどこですか?
ググって見つかるのだと、明らかにそれ以外の点もどうしようもないようなサイトばっかりだと思うんですが。
>???では何の話なのでしょう?やはり、単に目の前にあるチャート見て、これ上がるわー、下がるわーという単なる裁量取引ですか?
統計学の基本的な部分です。統計的予測とかの準備段階で、単に数学的な議論だけですむ範囲の話です。
裁量トレードでも、システムトレードでも、工場とかの品質管理とかでもどうぞ。
>ただ、理屈としてはこういうことだ。昔のデータだと実証もされてたはず。
>とおっしゃっていたのですが。。。
いまより踏み込んだ話のことですね。つまり、ボラティリティが必ず小さくなるというのは理屈だけでわかるんですが、実際にどのくらい小さくなるのかというのは、なんらかの仮定をおくか、過去のデータから推測するしかないんです。
上の文は、確率的に独立またはそれに近い状態という仮定をおくと、ボラティリティがずいぶん小さくなることが理屈でわかり、実際にボラティリティがずいぶん小さくなるということは、昔のデータだと実証もされてたはずという主旨です。”こういうこと”の中身として、直前に書いてあるはずですよ。
>あなたは何らかのツールをブラックボックスで使っているのだと思いますが、そうでなければその"X"はどの様に求めるのでしょう?やはり、あなたの心眼によるものでしょうか?
もちろん、ご存知の通り私は市場のボラティリティを見抜く超能力を・・・
なわけないでしょ。X自体は求めなくていいんです。分散投資のリスクが単独でどのくらいかっていうことではありません。同じ条件の場合、分散しないよりは、分散した方が必ず小さくなることが重要なんです。
>過去の動きから計算でも求めれない、あなた自身が決めることでもない、
>そうするとドリフト項を誰が決めるのでしょう?
過去の動きから求めたければ求めることもできます。この場合これからも正しいかはわかりません。
ただ、ドリフト項がマイナスのときって、どうせ損するので、リスクをどういう概念として考えればいいか難しいうえ、どうせ損するから、そんなことを想定する必要がある状況では投資しない方がいいです。そもそも、「ひょっとしたらいまはすべての株が下がる時期なのかもしれない」みたいなのはドリフト項のマイナスじゃなくてウィーナー過程のほうなんで、リスクとして想定するのは全部ウィーナー過程なんだと考えればわかりやすいかもしれません(厳密には違いますが)。ドリフト項がマイナスのとき、ボラティリティを下げると、大損する可能性はすくなくなりますが、わずかでも損する可能性はぐっとあがります。言い方をかえると、もともと損な賭けのなかで、たまたまラッキーで得できる可能性が減ります。
この場合、リスクはあがっていると思いますか?下がっていると思いますか?
>同じ資産無いで、同じリスクがあるものに分散した所でリスクは同じです。
これは全く間違いです。なんども言っていますが、同じ投資額で、同じ程度のリスクがある投資先では、分散するとリスクだけが下がります。これは理論的にそうです。
というか、これが本当なら、個別株のオプションと指標連動のオプションで裁定取引やると大もうけできますよ。
>この様に、何も分かっていない人間が、さも分かったふうなふりをして
だれのことでしょうねー。そういう人っていますよね。
>必要以上に資金を導入して結果意味の無い投資資金のせいで他でその資金を使えなくなることが多いのでは?
前にも言いましたが、ほかに資金を使いたい先があるなら、分散投資云々のまえにそっちに使うべきです。そもそも投資にまわすべきではありません。
ちなみにそれはケンブリッジで研究されたペーパー等はどこにもなく、誰かがおもしろ半分に初めて広まったものみたいですが、
ボラリティと間違えてたのは全く違う話です。「ボラリティ」という単語で覚えていただけなので(実際その様に書いてるサイトが沢山あるのでそちらを先に見て覚えてその後正しいのを見ても頭に入らなかったのだと思います)
???では何の話なのでしょう?やはり、単に目の前にあるチャート見て、これ上がるわー、下がるわーという単なる裁量取引ですか?
とおっしゃっていたのですが。。。
いえ、計算方法を決めて、範囲を決めるまでもなく、たとえばxという変数でおけば、それ使って分散投資した場合の計算がすすめられて、そのxより小さい大きいを議論すればよいので、実際にこの値がどのくらいであるかを知る必要はありません。
あなたは何らかのツールをブラックボックスで使っているのだと思いますが、そうでなければその"X"はどの様に求めるのでしょう?やはり、あなたの心眼によるものでしょうか?
私が決めると言ってるのではありません。
株価がマイナスなドリフト項がついたウィーナー過程に従う銘柄を買うということは、はじめからおそらく損するとわかっている株をかうということです。
投資する人の主観で、きっとドリフト項がプラスだと思うなら、投資すれば良いし、きっとドリフト項がマイナスだと思うなら、投資しなければいいわけです。
投資家がドリフト項を推測すること自体が無意味だというのは、株価の値動きだけでなく、儲かるか儲からないか自体がまったくランダムという考え方です。それならば、まったく投資しないのが一番いいに決まっています。
過去の動きから計算でも求めれない、あなた自身が決めることでもない、
そうするとドリフト項を誰が決めるのでしょう?
決まらないなら、プラスだのマイナスだの、リスクが大きいだの小さいだの、平均収益がどうのうこうの、どう決めるのでしょう?
実証されている、というのは何を持って何の実証なのでしょう?何も決まらない状況で、適当な"分散投資"をしたという投資家を集めて、どの様にしたかも議論せず、
単に、どれだけ設けたか、というアンケートでもしたのでしょうか?
最初から言っているように、多額の資金があるか、または長期的な資産運用をするのであれば、
ただ、同じ資産無いで、同じリスクがあるものに分散した所でリスクは同じです。
勿論、1か0の様な剥離した結果しか出ない様な勝負の場合、それを細かく分けることでリスクを分布にすることは出来ますので、例えば10円等の株価が付いているものであれば分散する意味は大いにあると思いますが。
元増田はどうかはしれませんが、この様に、何も分かっていない人間が、さも分かったふうなふりをして
分散投資だーと言って、必要以上に資金を導入して結果意味の無い投資資金のせいで他でその資金を使えなくなることが多いのでは?と。
いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう によると、ボラティリティとボラリティは人間の目には同じに見えるらしいです。おきになさらずに。
>株の動きに関してはランダムとは言え簡単に完璧にモデル化出来るものでもなく、
統計的な予測も全く使っていないし、リスク自体を投資家が間違えていても判断していても、結論は変わりません。
>ある範囲からくる値はこれ、またこの範囲からくる値はこれ、と一意に決まります。
>(計算方法にも違いが出るかもしれませんが、それもこの計算方法でこの範囲で、と決めたらかならず決まるようなもの)
いえ、計算方法を決めて、範囲を決めるまでもなく、たとえばxという変数でおけば、それ使って分散投資した場合の計算がすすめられて、そのxより小さい大きいを議論すればよいので、実際にこの値がどのくらいであるかを知る必要はありません。
私が決めると言ってるのではありません。
株価がマイナスなドリフト項がついたウィーナー過程に従う銘柄を買うということは、はじめからおそらく損するとわかっている株をかうということです。
投資する人の主観で、きっとドリフト項がプラスだと思うなら、投資すれば良いし、きっとドリフト項がマイナスだと思うなら、投資しなければいいわけです。
投資家がドリフト項を推測すること自体が無意味だというのは、株価の値動きだけでなく、儲かるか儲からないか自体がまったくランダムという考え方です。それならば、まったく投資しないのが一番いいに決まっています。
絶対に正しいことがないからといって、何が正しいか考えることが無駄だということにはなりません。
また、ドリフト項がプラスだと思うから投資したいけれども、ドリフト項がマイナスだったときのことも考慮したという場合もあるかと思いますが、それを考慮することによって、回避できるリスクはありません。しいていえば、この場合は集中投資よりも、一部を分散投資にして、一部をギャンブルにまわす方が合理的です。
>過去検証でものすごい結果を出したシステムが簡単に失敗することは当たり前に起こりますよね?
別に過去の検証とはそれほど関係がない話だと思います。2+3はいままで5だったけど、それがこれからも5だと思うのは、これまで5だったからじゃなく、論理的な帰結ですよ。
裁量トレードでもシステムトレードでも、儲からないと思うならやらない方がいいというのは共通しています。
>過去のある一定期間からその時点でのドリフト項を導く物だと思いますが...
>さらにはその一定期間の観測からウィーナー過程のボラリティなどを導き、
>どの程度の確率でどの範囲に動くかを導く物だと思うのですが、違いますか?
違います。そのように仮定して、計算で導くこともできますが、別に導く必要はありません。
絶対もうかる、絶対損するなんてことはないが、どちらかというと儲かると思うなら投資を考える、どちらかというと損すると思うなら投資はしない。それだけです。
>こういったシステムは、個人の思う、思わない、をなるべく排除するためにあります。
そんなことはありません。完全なシステムトレードですら、システムを作った人の相場観は強く反映されるらしいですよ。
>そのボラリティから得られる下方向への可能性が"リスク"に当ると思います。
下方向の可能性をリスクと呼ぶこともありますが、下方向に限定しない場合も多いですし、ボラティリティとリスクを同一視することも多いです。この話では、どれを採用してもあまり変わらないと思いますが。
>ただ、その収縮したボラリティと
>リスクと平均収益は理論的には全くおなじになるかと思います。
その通りですが、仮定に無理があります。
もともと安定している株は、そうでない株より平均利益やドリフト項が小さいと考えることが妥当だと思います。投資を考えるときは、多くの場合ボラティリティと平均利益に注意しますので、平均利益は同じだが、ボラティリティが低いなら、単に「もともと安定している株」の方が良い条件だったということです。
ボラティリティと平均利益が等しく、値動きが確率的に独立とみなせる銘柄が複数あったとすると、どういう割合で投資しても平均利益は変わりませんが、分散投資すればボラティリティは下がります。ウィーナー過程とプラスのドリフト項なら、リスクも下がります。
一点だけ過去のデータ云々をいうと、過去のデータによれば、「ボラティリティが低く平均利益が高い」というのは、個別でみるとほとんどないにも関わらず、分散投資だと簡単に作れるというのがたしか昔に実証されていたはず。もっとも、みんな分散投資するようになったせいか、その当時はバラバラだった値動きが割と似通ってきて、分散投資のうまみ以前よりは減っているとか、いないとか。
特定の理論どうこうではなく、上手く行った場合を上手く見せれば、トイウコトデ。
過去検証でものすごい結果を出したシステムが簡単に失敗することは当たり前に起こりますよね?
ドリフト項の確率平均がプラスだということは、観測からくるものではない。
マイナスだと思うなら買うな、それだけの話。
要するに、上がると思えば買うな、下がると思えば買うな、と言う理論ですか...
それは単なる裁量トレードですね...それはそれで良いと思いますが。
過去のある一定期間からその時点でのドリフト項を導く物だと思いますが...
さらにはその一定期間の観測からウィーナー過程のボラリティなどを導き、
どの程度の確率でどの範囲に動くかを導く物だと思うのですが、違いますか?
そもそも、こういったシステムは、個人の思う、思わない、をなるべく排除するためにあります。
そのボラリティから得られる下方向への可能性が"リスク"に当ると思います。
ただ、その収縮したボラリティと、
>これは、それなりの理論を入れて操作した場合、そうなる様に見えてる場合もあるわけで、
>そんな魔法の理論があって個人が簡単にできれば金持ち増産できちゃうんじゃ?
いや、別に分散してもリスクが下がって平均利益が下がらないだけで、分散しない場合より平均利益があがる訳じゃないんだから、金持ちは増産できない。
>これは理解します。ただ、"従う"と言うのは仮定にすぎない。
この仮定はめちゃくちゃ弱い仮定で、株の値動きに関する情報をほとんど何も含んでいない。
わからなければ「株価は誰にも予測できない」程度の意味だと思ってもらえれば。
それを仮定にすぎないなんてばからしい。
>これは観測から来るので、思う思わない、ではない。
ドリフト項の確率平均がプラスだということは、観測からくるものではない。
マイナスだと思うなら買うな、それだけの話。
>これは完全に"成功した"結果だけを見てるのであって、特に完全にランダムならこんなことは起こりえない。
ちがう、投資自体は失敗した結果もすべて含めて考えるとこうなる。
完全ランダムならほぼ確実に分散した方が得なのだが、現実は完全ランダムではなく、我々の知らない規則性があるから難しいんです。つまり、誰にも予測できないなら理論通りでいいんだけど、違法なインサイダー取引とか、合法だけどいろいろ詳しい人や頭いい人がうまく予測できるから、そのぶんずれるわけ。
>例えば一株100万の株に関して分散投資しようと思えば4000万必要。
それはそうですね、まあETFやインデックス投信でいいじゃん。
>40銘柄くらいだと"市場の効率性"の益をそれ程受けられるとは思えないな、と。
株に投資するよりも、突然家にかかってきた電話で勧誘された、将来絶対上場して大儲けできる未公開株に投資した方が得する可能性もないとは言い切れないが、「100%がない」ってのは無意味では。
ほかの資金の運用って何をさすんだかわからないけど、利益の確率平均が相対的に高いと考えられるほかの運用方法がわかっているなら、そっちに全部使ったほうがいいんじゃない。金融資産への投資じゃなくて、マイホームとか自分のスキルアップへの投資だとしても同じ。
>この場合、運用自体のリスクがどちらが大きいか、と言うことに大きな違いは無いと思いますので。
そういう前提なら、1円も株式投資しないほうが得だよ。1円も投資しないというのなら、正しいかもしれない。
同じくらい投資したいものがあったとき、リターンを変えずにリスクだけ下げたいなら分散投資するべきという話で、そもそも良さそうな投資先があるかどうかについては何も言っていない。
これは、それなりの理論を入れて操作した場合、そうなる様に見えてる場合もあるわけで、
そんな魔法の理論があって個人が簡単にできれば金持ち増産できちゃうんじゃ?
これは理解します。ただ、"従う"と言うのは仮定にすぎない。
逆に
これは観測から来るので、思う思わない、ではない。
これは完全に"成功した"結果だけを見てるのであって、特に完全にランダムならこんなことは起こりえない。
ランダムでないならその情報を以下につかむかだけど、40銘柄分全てつかめることが片手間で出来るとは思えない(出来るなら良いと思うが)
これを言ったのは、例えば一株100万の株に関して分散投資しようと思えば4000万必要。
それなら100万の株1つに集中して、ボラリティも監視しながら損失の範囲を決めておいた方が良いかと。
小さい株限定だと株の選択自体に物凄く制限がかかりますし。
言いたいことは分かるんですが、逆に、40銘柄くらいだと"市場の効率性"の益をそれ程受けられるとは思えないな、と。
いずれにしろ100%は無いし、過去のデータで実証されたシステムが失敗してきた例が多くあるのも事実ですので、
言いたかったのは、例えば5000万の資産を持っていた時、4000万の資産を株で運用するのと100万で運用するのでは、
4000万使ってボラリティを下げて運用するくらいなら、100万でボラリティのある程度あるシステムで運用した方が良いのでは?と。
>分散した方が振れ幅は小さいです。その代わり利益も小さいです。
分散した方がふれ幅は小さくなり、大きな利益がでる確率は小さくなるけど、平均利益は変わらないよ。
それだと平均利益が少なくなる。
個別株の動きが、それぞれ別のドリフト項つきのウィーナー過程に従うとき。(=株価の値動きはよくわからないとき。)
確率的に独立な複数の銘柄の組を考えると、それつかって分散投資すると、平均利益は下がらないが、ボラティリティは下がる。
そして専門家でも誤る可能性があるからこそ、”市場の効率性”が高いETFが素人には最強っていう。
もっとも、ある銘柄の知識や分析なら、その筋の専門家にも勝てると思うなら、その株で集中投資やるべきだな。
それは1つの考えであって、市場自体が下がる可能性も同じくあるわけで...
例えば今、市場が今後もアベノミクスって言って上がってく、と言う可能性が
そこまで高いかと言えばそうでもないでしょう?
ただ、そちらの方が個別銘柄よりも動きが遅いのは事実だから捉えられる可能性は大きいかもしれない。
でもそれも同じことで、1つの銘柄に対する投資が少なければ、その動きも大きく動いた時に
分散投資でリスクを抑えた状態、と同じにすることも可能でしょう。
専門家ならどちらか、自分が情報を理解しやすい方を選ぶとリスクを抑えられるかもしれないが、
それでも専門家でそれで食ってる人たちでさえ見誤ることがあるのに、
片手間の人がどちらのが良い、ということは言えないと思う。
半年前に分散投資で開始してようがガンホーに入れて様が同じことだし、
今後も同じこと。どちらも急激に落ちるかもしれないし上がるかもしれない。
これが正しい。
「上がる可能性が少しだけ大きい」てのがミソで、ある市場内で分散投資するのは、「その市場が長期的に見て成長するだろう」という考えが基底にある。
単独投資と分散投資で単純な比例関係にはないかもしれませんが。
分散した方が振れ幅は小さいです。その代わり利益も小さいです。
同じ額を、全額1つの株に投資するか分散するか、と言うのではなく、
そのほうが余剰金は他に使えますし。
分散投資はある意味、物凄く潤沢なお金があるときに使えるものなので。
勿論、国債とか、より安全な物と分けるのは意味があると思いますが、
同じ株であれば個人が分散投資をする利益は少ないどころかむしろ機会損失さえも生んでいるのでは?と。
上がる確率の方がほんの少しだけ高い株がたくさんあって、値動きが割とバラバラなら、できるだけ分散投資したほうが得なんだぜ。
勿論、全ての銘柄の情報を充分に得られて常に監視出来る様な環境なら分散した方がリスクを抑えながらチャンスを見逃さないようにする事は出来ると思います。
や、そもそもどのリスクを取るか、というのは議論からずれてるでしょ?
少なくともそこで言う市場リスクと信用リスクはそれ程大差無い。
もちろん、多くの銘柄を持っておいて、それぞれきちんと把握してる方が
何か起きた時に対応出来る可能性は高いけど、
個人で、そこまで出来る人もそれ程居ないだろうって。
それこそリスク管理で言うなら、1銘柄で損切りをしっかり置いた方が確実に出来て、
多数の銘柄にただばら撒くだけだと把握できないまま損失が広がる可能性が高いと思うが。
分散投資を批判してるわけでもないし、
どのリスクを取るか、ということを選ぶことも間違ってる、というつもりもないけど、
それはある意味で好みのレベル(もしくは、自分の強い所を選ぶ)であって、
その辺を曖昧にしたまま、ただただ分散すればリスクは小さくなるんだ、(利益が小さくなることは余り言わない)
って話が多いし、
そういう話をみて何も考えずに、分散して小リスク投資(利益率が下がることには気づかない)、って感じの人が
多いな、と言う話です。
元増田です
もちろん海外ETF+REIT+GOLDで広く分散投資しようとしたけど、日本株に集中を決意したんだ
10年後の資産成長率を決めるのは、個別銘柄でなくアセットアロケーションという話は聞いたことあると思う
いろいろ考えて、アセットは分散させるのでなく、3000万くらいまでは日本株に一本に集中すると決めたんだ
日本株という1アセットの中を見たときでは、40という銘柄は十分に分散されており、個別銘柄が持つリスクは分散されている
あと管理の話が出たが、基本的に銘柄は年一度見直すだけの長期投資。3ヶ月に1回、配分比率が少なくなった銘柄を買い足すだけ
40銘柄を選ぶのも、時価総額、発行済み株式数、売上、PER、株価成長率、利益成長率などで総合的にスクリーニングかけて、上位銘柄を機械的に買い付けるだけ
http://anond.hatelabo.jp/20120916195621
につられて書いてみる。
お墓に囲まれた物件で更に安く補助もあってこの程度。
すっごい助かってる。
学生時代から車は免許取っただけのペーパーゴールドだがあんま困ってない。
買い物も通販が多いし。
コンビニはほぼ利用せず、夕飯はスーパーの半額弁当or惣菜中心。
ただし飲み会費は除いてるので、飲み会も食費に入れると一気に倍くらいに。
酒処で水道だけど井戸水利用なので無料、電気ガスでこんなもん。
大家の趣味でアパート全戸にホテルタイプのネット回線が最初からついてたので無料でネット可。
携帯がガラケーの分割払い終わりで、ネットも携帯じゃほぼ見ないのでこんなもん。
テレビ無いのでNHKも払ってない。もともとアニメがあんま入らない地方だったけど、
ここ数年公式で配信とか増えてるのでだいぶ助かってる。
買わない月は全然買わないけど。
飲み会代を食費に入れるのかこっちに入れるのか知らんけどとりあえず食費側で。
特に欲しい物もなく、月々20万ばかり積立に回してる他、既に他定期にドカンとぶち込んでるのが一本位ある。
◆日本でしか生きていけないと将来破滅するリスクがあるので、世界中どこでも生きていける戦略のご紹介
日本依存症は、国家依存症の一種であり、会社依存症とよく似ています。
会社依存症とは、ある特定の会社でしか通用しないスキルばかり蓄積して、他の会社では通用しない人材になってしまう病気です。
会社依存症にかかると、その会社の経営が悪化して、どんどん待遇が悪くなり、給料を下げられ、「このままここにいても、少しもいいことがないまま年を取っていくだけ」という状況になっても、ひたすらその会社にしがみつくしかなくなります。
また、会社の都合で延々とつまらない仕事をさせられたり、いまいち納得のいかない降格や減給をされても、なかなか拒否しにくくなります。
上司や同僚と相性が合わず、人間関係がこじれてギスギスした雰囲気になり、毎日会社へ行くのが憂鬱になっても、そこに居続けるしかありません。
なぜなら、その会社を辞めると、ほかに行くところがなくなり、路頭に迷ってしまうからです。
このため、このことがよく分かっているエンジニアなどは、その会社の独自製品や独自環境でしか通用しないスキルしかたまらないような仕事をできるだけ避けるようにします。
そして、「広く普及しており、かつ中長期的に需要があり、供給が不足ぎみで、かつ陳腐化しにくいスキル」を戦略的に蓄積します。
たとえば、以下のようなものが考えられます。
・要求分析、要求仕様定義、システムアーキテクチャ設計、RDBスキーマ設計、サーバの負荷分散設計、各種サーバのパフォーマンス解析・チューニング、デザインパターン、マルチスレッドプログラミング、システム管理、ネットワーク管理
・マネージメント、プロデューサ・デザイナ・経営者・営業・顧客との交渉スキルや連係プレースキル
・普遍性の高いコンピュータサイエンスの基礎
・Unix、RDB、正規表現、Java、Perl、TCP/IP、.NET、C#
日本にはたくさんの会社があり、それぞれが浮き沈みを繰り返しています。
いまいる会社が今後もずっと浮いたままだという保証はありません。
一つの会社に依存しきると、その会社が沈むとき自分まで一緒に沈んでしまい、酷い目に会います。
いまいる会社が沈みそうになったら早めに別の会社へ移れるように準備しておくべきではないでしょうか。
国家に対しても同じことが言えます。
政府は全ての国民を幸せにするような政策を実行するべきですが、必ずそれに成功するとは限りません。
ときに間違った政策を行い、多くの犠牲者を出すこともあります。しかも、その犠牲者を救済するための政策が実行されないこともあります。
もっと最悪なことに、間違った政策で、国全体が沈んでしまうようなことすらあります。
もちろん、そうならないように、われわれは選挙で正しい政策を実行してくれる政治家に投票すべきですが、常に正しい政策を実行してくれる政治家が自分の選挙区から立候補してくれるとは限らず、自分以外の人々が常に正しい政策を実行してくれる政治家に投票してくれるとも限らないというのが、世の中の現実です。
だから、どんなに自分が正しい政治行動を取っていても、おかしな政策が実行され、自分の将来が危うくなるリスクは常に存在します。
たとえば、金持ちばかりが得をし、平均的な労働者が搾取される最悪の格差社会になってしまうかもしれません。
あるいは逆に、今後スキルアップし、キャリアアップし、実力を身につけて高い年収をゲットしようと思っているのに、高額所得者の所得税が大増税されて、酷い搾取に苦しむようになるかも知れません。
あるいは、少子化対策で、実質的に独身税をかけられたのと同じような状態になり、結婚するつもりも子供を作るつもりもない人たちの生活の質がかなり落ちるかも知れません。
あるいは、国の医療システムが疲弊しまくって、まともな医療サービスを受けられなくなるかも知れません。あるいは、まともな治療を受けようとしたら、恐ろしく高い料金を徴収されるようになってしまうかもしれません。
あるいは、地方格差を埋めるため、都市部の住民を徹底的に搾取し、地方にじゃんじゃんばらまくような政治が行われるかもしれません。そうすると、田舎に住む人間の暮らしはよくなるかもしれませんが、今後も都市に住み続けるつもりの人間の暮らしの質が大きく低下するかも知れません。
あるいは、非正規雇用を減らし正社員を増やすという名目で、おかしな規制がかけられ、予期せぬ副作用が出て逆に多くの人が職を失うことになるかも知れません。余波で、自分まで失職するかもしれません。残された正社員の自分に酷いしわ寄せが来るかも知れません。
労働者保護や消費者保護という名目で、過剰に企業の手足を縛るような規制がかけられて、企業の活動が阻害されて経済が悪化したり、企業がどんどん日本から逃げ出すかも知れません。雇用が減り、治安が悪化し、日本が住みにくい国になるかも知れません。
要するに、投資において、全ての資産を一点がけするのが危険な投資戦略であるように、自分の生活基盤となる国家を一カ所だけに限定してしまうのも、極めて危険な賭なのです。
この国にずっと住み続けるのが一番賢い戦略でした。
しかし状況は変わりました。
いまや日本よりも豊かな国や都市がどんどん生まれつつあります。
日本などよりも、はるかに先行きの明るい国や都市がたくさんあります。
本来、この惑星には、たくさんの国家があり、それぞれ浮き沈みを繰り返しています。
いまいる国家が、今後もずっと浮いたままだという保証はありません。
一つの国家に依存しすぎると、その国家が沈んでいくとき、酷い目に会います。
いまいる国家が沈みそうになったら、早めに別の国家に移れるように、準備しておくべきではないでしょうか。*1
こういうことを言うと、「おまえに愛国心はないのか?」と言い出す人間が時々いますが、依存症と愛国心とは別の話です。
これは、結婚において、夫を愛していることと、夫に依存することが異なるのと同じことです。
経済的にも精神的にも自立していることと、夫を愛することは両立します。
夫婦仲は冷め切っていて、夫の暴力に怯えながら暮らしているにもかかわらず、夫に経済的に依存しているためにガマンし続けているような状態は、とても健全だとは言えません。
むしろ、特定の国にまったく依存していないにもかかわらず、その国を愛し、その国に貢献することこそ、純粋に打算抜きの愛国的な行為なのではないでしょうか。
そもそも、「いろんな異性とつきあってみて、そのなかから最高のパートナーを見つけ出して結婚する」というのは、少しもおかしなことではありません。
「1人の異性しか知らず、最初につきあった異性と一生添い遂げなければならない」というのはいかにも古めかしい道徳観念です。これは国家についても同じことです。たまたま日本に生まれたからと言って、日本と一生添い遂げなければならないということはありません。
むしろ、さまざまな国に住んでみて、そのなかから、自分にいちばんあった国に落ち着き、添い遂げる、という人生も十分にありなのではないでしょうか。
日本以外で暮らしたことのない人々の中には、日本だけが世界で唯一暮らしやすい場所で、日本以外には暮らしやすい場所などないと信じて疑わない人もときどきいるようですが、そんなことは決してありません。
むしろ、日本よりもはるかに、晴天の日が多く、気候が温暖で、からっとさわやかで、毎日気持ちよく暮らせる国や地域がたくさんあります。
食べ物も美味しく、人々も気持ちよく、街の各種施設も充実しており、遊び場所もたくさんある快適な都市は世界中にたくさんあります。
どんなところでも、けっこう住めば都なのです。
また、日本以外の国は治安が悪くて暮らしにくいという偏見を持っている人もいますが、どんな国でも、きちんとした安全対策を講じ、危険な地域に近寄らないようにすれば、それなりに安全に快適にくらせるものです。
それに、どうせネット環境さえあれば、世界中どこでも、twitterやtumblrやmixiで遊べるし、ブログのコメント欄でクネクネすることもできるし、2ちゃんでだらだら過ごすことも出来るし、エロ画像をダウンロードすることもできるし、はてブで脊髄反射的なコメントを付けることもできるし、はてなスターを連打しまくって顰蹙をかうこともできるのです。
「わたしは(この国に生まれたというより)この惑星に生まれたのだ」という感覚を持ちながら生きるというのは、広々とした感じがして、なかなか気持ちの良いものです。
せっかくこの美しい惑星に生まれたのに、日本という小さな小さな島国に引きこもったまま一生を終えるのは、じつにもったいないことではないかと思えてきます。
●依存症からの脱出は難しい
ギャンブル依存症、アルコール依存症、買い物依存症、恋愛依存症、セックス依存症、たいていの○○依存症は、そこから抜け出すのに苦労するように、日本依存症も、一度それにかかると、そこから抜け出すのにかなり苦労します。
また、タバコ依存症から抜け出すために、さまざまな方法があるように、日本依存症から抜け出すにも、さまざまな方法があります。
日本依存症から抜け出す一番効果的な方法は、実は、英語力をアップすることではなく、日本の外でも安定した収入源を得られるようにすることです。(もちろん、最低限の英語力は必要ですが)
これに一番効果的なのが、資産運用で暮らせるようにすることです。
利回りのよい債権や株式に自分の資産を分散投資し、運用することは、どこの国に居住していてもできます。
日本の国債や株式で資産を運用していたとしても、日本に住んでいなければ運用できないということはありません。世界中どこに住んでいても、日本の国債や株式で資産運用することは可能です。
それどころか、そもそも、日本の国債や日本の株式で資産を運用しなければならないということはありません。
むしろ、全資産を円ベースに一点がけしてしまうと、今後円安が進んだときに、自分の資産が大きく目減りしてしまうというリスクを抱え込むことになります。
資産は、全世界に分散投資しておいた方が安全だし、世界全体の経済は、多少の波はあるものの、中長期的にはつねに成長し続けているので、正しくポートフォリオを組んで、世界中に分散投資しておけば、それほどひどいことにはなりません。
だから、いったん資産運用で暮らせるだけの資産を蓄積してしまえば、日本依存症からの脱却はかなり容易になります。
ここで、「日本がキャピタルゲイン課税の大増税を行ったら、資産運用では暮らしていけなくなるのではないか?」という疑問がわく人もいるでしょうが、そうでもありません。
まず、税金の徴収には、属人主義と属地主義の二つの方式があります。
日本は属地主義なので、自分が居住している国や地域に税金を納めることになっています。
このため、日本でキャピタルゲイン課税の大増税が行われたとしても、海外で暮らしている限り、影響を被ることはありません。*2
現在、属人主義を採用しているのは、アメリカとフィリピンぐらいなもので、極めて例外的なケースです。
ですから、今後日本が属人主義に変更するリスクは、とても低いと思われます。
また、万一、日本が属人主義に切り換えたとしても、ある程度の資産を持つ人間に国籍を与えてくれる国は、けっこうあります。
日本が属人主義に切り換え、さらにきわめて重いキャピタルゲイン課税をかけてきたら、単に国籍を切り換えればいいことです。
ただ、問題は、資産運用で暮らせるようになるほどの資産を蓄積することが難しい、ということです。
そのため、当面は、収入の全てを資産運用だけで稼ぎ出すのではなく、収入の一部だけでも資産運用で稼ぎ出すような状態を目指してみてはどうでしょうか。
そうすると、日本がヤバくなったので、脱出して海外で職を得たのはいいが、最初のうちはまだ英語にも不慣れで、十分な収入を得られないというようなケースでも対応できます。
たとえば、前述のUnix、Web、RDB、Java、Perl、.NET、C#など、世界中に普及している技術の場合、そのスキルを身につけることで、日本依存から抜け出すことができます。
また、これらに関連する要求仕様定義、オブジェクト設計技術、デザインパターンを適切に使いこなしたクラス設計、プロジェクトマネージメント、スケジュール管理なども、特定の国家に依存しないスキルです。
これらのスキルを身につけたITエンジニアは、さまざまな国で職を得ることが出来ます。
実際、ボクの知り合いでも海外で働いているプログラマーがいます。
むしろ、日本よりも快適に働いているようです。
もちろん、これらの技術は、会社依存症から脱却するための技術としても有効で、きわめて安全性の高い技術だと言えます。
これらの標準的なITスキルは、このように、会社や国家を超越して有効ですが、それ以上に驚きなのは、かなりの長い時間をも超越する力を持っているということです。
たとえば、unixの基本アーキテクチャはボクが知っているだけでも十数年、ほとんど変わってません。マルチスレッドプログラミングやデザインパターンも十数年前に身につけたスキルは、かなりの部分、いまでもそのまま役に立ちます。はるか昔に覚えた、クロージャや再帰を使ったさまざまなプログラミングテクニックも、RDBのスキーマ設計のスキルも、ほとんどが、いまだに現役です。
TCP、UDP、IP、HTTP、SMTP、POPなどのプロトコル類もいまだに基本はほとんど変わりません。新しく登場した.NETやC#にしても、過去にマスターしたスキルにほんのちょっと上積みしたぐらいのわずかな薄皮でしかなく、いままで蓄積した基本スキルはそのまま通用します。Haskellのような関数型言語ですら、似たようなコンセプトのプログラミングアーキテクチャは昔からあり、十数年前にマスターした技術の延長線上でなんなくマスターできます。
このように、長期的に安定した技術やスキルを選んで身につけるようにすれば、会社、国家、時間を超えて、安定した収入源を確保できるのです。
ただ、注意しなければならないのは人材の需給バランスです。とくに、インドや旧共産圏からのプログラマの大量供給は要注意です。
一方で、ヨーロッパ、BRICs、VISTAなど、世界中で急速に経済が発達しており、ITエンジニアの需要が今後も全世界的に巨大化し続けるのは確実です。
ここでのポイントは、下級エンジニアや中級エンジニアは、需要はそれほど拡大しそうにないのに、供給は膨大になると思われるので、リスクが大きいということです。
つまり、下級エンジニアや中級エンジニアの場合、海外に行くと、日本にいたとき以上に悲惨になる可能性があります。安易に日本から出て行くべきではないでしょう。
一方で、上級エンジニアは技術分野にもよりますが、今後、世界中で爆発的に需要が拡大することが見込まれていますが、供給が不足する可能性は十分に考えられます。
従って、自分が今後上級エンジニアになる可能性があると考えている人たちは、この戦略に沿って日本依存症から脱却しておいたほうが良い可能性が高いです。
あと、もう一つ考慮すべき点は、上級エンジニアになるような人は生産性が高いため、今後、高額所得者になる可能性があるということです。
今後、この機運の盛り上がりに押されて、高額所得者を狙い打ちする形で大増税が行われ、酷い搾取の対象にされるリスクもあります。
このリスクに対する保険という意味でも、早めに日本依存症を治療し、いつでも仕事と生活の場を海外に移せるようにしておいた方が安全かもしれません。
日本人が海外で暮らしてみると、さまざまな小さなニッチビジネスのチャンスに気がつくことがあります。
たとえば、日本にはあって当たり前なのに、その国にはない商品やサービス。
それは、日本のやり方を現地方式にアレンジすれば、それなりに繁盛する商売ができるかもしれません。
あるいは逆に、その国のおもしろい商品やサービスで、アレンジすれば日本でもウケそうなもの。
もしくは、現地の安い人件費を利用して、何かを作らせ、日本に持ち込むというパターンもあるでしょう。
実際、ネパールに小さな工場をもっていて、そこで自分のデザインした服を作らせ、日本に輸入して販売しているという女性に会ったことがあります。
こういうビジネスのネタをみつけたとき、スモールビジネスを興すスキルを持っていると、そのチャンスを活かして、その国で商売をはじめることができたりします。
とくに、最近急速に豊かになったアジアの国々では、日本がかなりブランドになっています。
とくに富裕層は、日本のさまざまな質の高い品々やサービスを求め、日本の産物に信仰のようなものを抱いています。
これをうまく利用することで、いろいろなニッチビジネスを作り出すことができるかもしれません。
スモールビジネスのスキルとは、小さな会社向けのマーケティング、マネージメント、経理などのスキルです。
たとえば、どんな小さなビジネスでも、どんな商品を、どんな顧客に売るのか、そのために、商品にはどのような魅力がなければならないのか、顧客は、どういう理由でその商品にお金を払うのか、どのようにして利益が出る構造になっているのか、などのビジネスモデルを組み立てなければなりません。
そして、いざ、ビジネスプランが出来たら、場合によっては人を雇い、契約を結び、信頼関係を作り上げ、法律に則って取引しなければなりません。関係者全員が気分良く仕事できるように、win-winの構造を作り出す必要があります。
また、さまざまな法律を調べ、その法律に則ってビジネスを運営する必要があります。
さらに、会社を設立し、会計ソフトで帳簿を付け、経理と資金の管理をする必要があります。
また、予算計画を立て、融資なり出資なりで資金を調達する必要もあります。
こういう小さなビジネスを最小限の規模ではじめてみて、いざ、顧客の反応が上々だったら、しだいに規模を拡大していけばいいのです。
思ったより反応が悪ければ、早期に撤退するか、あるいは、やり方を変えて再度トライしてみたりすればいいでしょう。
そして、スモールビジネスの醍醐味は、たまたま大ヒットしたときのうまみです。
日本のサラリーマンの頂点とも言える、上場企業の社長の年収でも、たかだか4000万円にしかなりません。
これに比べ、スモールビジネスをヒットさせた場合、実質的に年収1億円を優に越えてしまうということは、それほど珍しくないのです。
実際、ぼくの知り合いにもそういう人がいます。
「たかが自営業」とばかにできるようなもんでもないのです。
自営業は、あたると凄いんです。
どのようなモデルで日本依存を脱却するのであれ、共通して必要な Permalink | 記事への反応(0) | 22:10
くたたんは「フルスクラッチ指向」で、任天堂は「枯れた技術の水平思考」だ。だから、任天堂が正義だ。妊娠大勝利!ということを言いたい訳ではないのだが。
とは言え、素人が妄想するに、もし、「成功から没落への流れ」があるならば、以下のような物ではないかと思った。
(1)先端業界ではなく、"周辺"業界において、何らかの商品企画が立ち上がる。もちろん、金がないので、技術的には、チープな既存技術の組み合わせである。日本の場合、開発者の現場感覚のアイディアの妙が問われる。「枯れた技術の水平思考」。米国の場合、壮大な未来的ビジョンの中の尖兵としての立ち位置である。前者の場合、会社の上層部は大して理解も期待もしていない。後者の場合、理解も期待もある程度している。ただ、両者とも、安い掛け金を賭ける分散投資の駒の一つでしかないし、"周辺"業界なので、一癖も二癖もある屈折した人材が集まっているのは変わらないかも。
(2)日本の場合:「たまたま当たる」。当たったので、ゴテゴテと付加機能をつけて、バージョンアップしながら商品の寿命を延命する。当たらなかったら、次の商品開発に向かう。米国の場合:地道に理想に向かってバージョンアップが続けられる。ある日、追加した付加機能がユーザーから素晴らしく評価され、いきなり「歯車がかみ合う」。それでも、当初の壮大な未来的ビジョンに向かってバージョンアップしていく。いくらバージョンアップしても、ユーザーに評価されず、兵站が尽きたら、次の商品開発に向かう。
(3)日米共通だが、徐々に部分部分をフルスクラッチ化していき、他者が追いつけないようにする。
(4)日本:付加機能をつけすぎて、ゴテゴテしてくる。一般的に、日本の場合、ボトムアップ型であり、ビジョンがそもそも明確でない場合が多い。右往左往しながら進んでいく。ウリに出来るような付加機能がなくなったら商品寿命はおしまいに近い。米国:米国の場合は、トップダウン型で、当初の計画のビジョンが達成されたならば、日本と同じようにゴテゴテと余計な機能をつけ、迷走する場合が多い。逆に言えば、任天堂は、「枯れた技術の水平思考」の本家だけあって、フルスクラッチのリスクの罠からうまく逃げているように見えるし、アップルは、そのたびに新しいビジョンを提示するという逃げ方をしているように見える。細かいバージョンアップの積み重ねと比較的リスクを抑えた許容範囲内の冒険/実験をするのが大切であり、トレンドになっているような気がする。良く悪口を言われているSCEでも、ファームウェアの細かいバージョンアップは評価されているし、MSのフリーの開発環境などもかなり評価されていると思う。
(5)その商品を打倒するような「イノベーションのジレンマ」が起こり、打倒される(可能性が高い)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090315-00000852-reu-bus_all
どうやら、成長する事は権利であり、規定事実とされてしまっているようである。
グローバリゼーションとは、金融的には、米ドル建てでの信用の過剰発行でしかない。
そのおかげで、本来、自力では成長できない後進国ですら成長できた。しかし、権利は主張するが義務は回避するという、とても人間的な行動により、後進国に工業技術を与えるわけにはいかないし、地下資源国や中国は、素直に貿易黒字を溜め込んで米国債を買っていればよかったのに、ユーロやポンドに分散投資をした。基軸通貨体制が揺らぎ始め、慌ててグローバリゼーションを止めたら、世界の景気がストップしてしまった。ストップすると、過剰に供給されてしまった米ドルの価値を支えきれなくなり、恐慌が始まってしまった。
日本の貿易黒字を叩く為にグローバリゼーションをやる、産油国と中国に貿易黒字が発生するという所までは予想されていたが、産油国や中国は日本ほど理性的ではなかった。地下資源国の大部分は反米であるし、中国は自己中心な中華思想の本家である。それらが日本と同じように黙って米国債を買い続けて米ドルの基軸通貨体制を支えるわけが無いのに、アメリカの民主党は、日本よりも信頼できるパートナーであり、支えてくれると信じてしまったわけである。信じた方が悪いのか、信じさせた方が悪いのかについては、論評しない。イスラムや中国の道徳では、騙す方よりも騙される方が悪いとされており、彼らの行動は、彼ら自身の道徳においては善だからである。
で、G20で、成長が回復するまであらゆる必要な行動を取るという合意ができたという事であるが、その行動の中に、中国や産油国を相手に戦争を始めて、それらの国家の貿易黒字や過剰になっている生産能力を破壊するというプランは含まれているのであろうか。
先進国の生活を味わってしまった人々や国家に、それをあきらめさせる事は難しい。生活だけでなく、道徳や理性まで先進国並になってくれない限り、成長させるわけには行かないのだが、その為の具体的な行動は、含まれているのであろうか。
義務は可能な限りサボり、権利は可能な限り主張して獲得するというのは、とても人間的な行動であるが、社会全体がそれでは成長できないという事に気が付かない限り、経済成長はありえない。そして、今更それに気がついて行動を改めようとしても、すでに恐慌が始まってしまっている以上、落とし前をつけるには、相応の血が流されなければ手打ちはありえないのである。
日本としては、大戦に巻き込まれる前に、小規模でコントロール可能な戦争で実績を作って勝ち組逃げ切りを目指すというのが、戦後の復興において負け組を市場として銭儲けをする手段としてはお勧めである。