はてなキーワード: ヒトモドキとは
なんで、耳で聞いた指示を正確に理解してすぐ仕事にとりかかれるのだろう。
なんで、会議で自分の意見を整理して発言しつつ相手の意見を聞いて瞬時に理解して意見を返せるのだろう。
なんで、色々なことをよく覚えてるんだろう。
なんで、他の人はうっかりミスをしないんだろう。
なんで、あんなに会話が続くんだろう
なんで、自分が話すと少しシンとなるんだろう。
なんで、雑談してたのに残業せずに自分の仕事が終わるなんだろう。
なんで、みんな自分と違うんだろう。
いつも不思議だった。
けど理解はしたとしても諦めがつかない。
出来ないものはできないから出来ることをやるしかない、という風に未だに割り切れない。
大抵の会社ではなんでもそつなくこなせるひと、最近80パーくらいの力を安定して毎日出力できる人が求められるから、頑張るしかないって、思う。
思って、いつもできなくて、悩む。
手足もあるし声も出せるしある程度のことは他の人と同じようにできるのに、ある一定範囲を超えると途端にできない奴になってしまうのが、悔しくて、情けない。
目に見えてわかる特性じゃないから、周囲の人も最初は気付かないのに徐々に、あれ?こいつ人のふりしてるヒトモドキじゃないのかってなってくるのが辛い。
私が10代の頃に、大人たち─塾の先生、先輩、憧れていた芸能人はそう、笑って言った。
大人になれるんだと思ってたんだけどさぁ、何にも変わらないんだよね。
またまたぁ、と私は返した。実際、ハタチ過ぎれば酒もタバコも解禁されるし、専門や短大出身の人は社会人になるし、大学生も3、4年になればゼミや就活が始まる。それは10代の私からしたらとても大人なことだった。旅行が好きな私は、旅行に行く度に親の承諾書を旅行代理店に出さなくていいのもとても魅力的だなぁと思っていた。
私の知っている「ハタチ過ぎても大人にはなれない」と言う人は大抵笑い話としてその話をした。でも確実に彼らは成人としての自覚を持っていたし、バーだったり、シーシャだったり、ちょっとお高いレストランだったり、私の知らない贅沢の仕方を知っていた。仕事やバイトで稼いだお金を持っていて、自立しているように見えた。
21歳になった今の私はどうだろうか。
大人にはなれていない。
笑い話にも出来ない。むしろ部屋の隅で膝を抱えて泣くくらいには大人ではない。
そのことで親を泣かすし
もうしばらくアルバイトにも行けてない
部屋はいつもぐちゃぐちゃで
ゴミの日を何度も逃すし
朝は目が覚めるのに起き上がることができない
今日は1日何していたのと聞かれても答えられないくらいには記憶がない
とても大人ではない。いやヒトですらないのかもしれない。
私がヒトでない間にも友達は外に出て、遊んで働いて学んで社会に出るための準備をして、着実に大人になるためのステップを踏んでいる。いつしかしんどくなってSNSを見るのもやめた。そうして部屋に引きこもって、たまにどうしても出なきゃいけない時には、マスクをして背を丸めて早足で誰にも会わないように、見られないように街中を歩いた。
こんなの、10代の私が想像していた大人じゃない。部屋の隅で何度も泣いた。幼子のように声を上げて泣きじゃくった。こんなはずじゃない。こんなはずじゃないのに。
でもしばらくすると涙も出なくなる。私一人くらいいなくたって何も変わらないよなぁと、包丁を取り出してみたり、荷造り紐を輪っかにしてみたり、岬までのルート検索をしている自分がいた。
おかしいなと思った。
高校までの私はとても綺麗好きだった。
外出前、寝る前には部屋を綺麗にすることが当たり前だった。
まあ、たまにネガティブになることはあるけど、こんなに死ぬことばかり考え続けたこともなかったんじゃないかな。
コドモの間でも出来ていたことがハタチ過ぎて出来なくなるってどういうことだ。
心臓が飛び出すんじゃないかと思うくらいに緊張しながら、メンタルクリニックに電話して、予約を取って、診察室に入った。
鬱だと診断された。
今は薬を飲んで、劇的に何かが変わる!って訳でもないけど、家から出るのにまだまだとてつもない気力がいるけど、なんとかヒトモドキからヒトに、大人になろうとしている。
10代の私へ
あなたが想像していた大人にはなれていません。タバコだって吸えないし、酒は一杯でしんどいし、お洒落な店とか知らないし、日常生活を営むことだってものすごい疲れる。想像していた、憧れていた大人には程遠いものです。でもいつかは大人になれたらいいなと思います。過度な期待はするな。
>「ドリーム」おすすめ。邦題でなんやかんやあったけどストーリーはまじで面白い
この助言を頼りに無名の戦士・増田は映画の深淵を歩いていたが、落下死した。
とんでもない。
具体的にいうとトイレが分けられてる、
ポットが分けられてる、
図書館が使わせてもらえない、
大学で学ばせてくれない、
昇進させてくれない、
この程度。
なんか登場人物たちが有能故に各々勝手に解決して勝手に助かった。
主役の職場問題なんてヒステリー起こして「正直すまんかった」みたいな雰囲気になって解決。
俺を殺したいのか。人権侵害です!
まあ白人に侮蔑発言を言わせまくるとそれはそれで問題起きるんだろうな。
でもそれならこんな映画作んなよ。
そうだよ。
NASA博物館とかでこの映画流してればいいんじゃないですかね。
良いよ。
わざとらしくもない。
むしろ演技がうまいからこそ話が面白くないのが際立ってしまってたよ。
これがジャニーズ主演の邦画ならお遊戯を見に来た微笑ましい感覚になれたのに。クソ!
うん。
話に盛り上がりが2つあって、
でもそこまでインパクトがない。
大した伏線もないし優秀なスペックで解決したみたいな話でしかない。
まあ、実話なんてそんなもんだよね。
最後にコーヒーを指し入れしてできた書類を上司に渡してたくらいか。
黒人差別を訴えたいのか、
女性差別を訴えたいのか、
仲間の大切さを訴えたいのか、
合理主義を訴えたいのか、
何ひとつ大きな主張にならないまま終わった。
実話に忠実にしたからこうなったのか、
そうとも限らない。
ところどころ面白かったところもある。
昔の映像がところどころ使われているのも
ただそれをピックして観に行くべきだとは口が裂けても言えない。
「アカ(ソ連)に立ち向かうために、黒人と白人で分けて考えずに団結して立ち向かおう!」
この辺りに差別が根本的になくならない理由がギュッと詰まってる。
これがドリームが最も言いたかったことなんじゃないかと今ではそう考えている。
この冷戦より引きずったままの思想差別によって引き起こされるということを
努々忘れるなかれというのがドリームの警告だったのではないか、と。
これが事実だとしたらこの映画は相当計算されて作りこまれている。
アメリカ人たちが気づかない本当の暗黒のような差別がこの映画には潜んでいる。
なにせ、その思想差別の果てに殺し合いの道具を開発しているのが、
そして今現在も、それは続いている。
全く持って、ハッピーエンドではなかった。
てっきり
結果こそ全てであり
その結果には肌の色は関係がないので
故に差別をしない。
みたいなNASAの完全合理主義思想で差別撤廃を訴えかけるのかと思っていたら
東の果ての異国の地に住む黄色いチンパンはスクリーンを前に恐怖に慄いた。
俺が肌が黒いだけで不当な差別を受けているならこの映画に共感できて感動したかもしれない。
でも俺は肌が黄色いし黄色いことで不当な差別も受けたことが無いので全く共感できないし、
面白くもなかった。
なのでドリームは☆5つで採点すると、3.5かな。
素直にダンケルク観に行けばよかったです。