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2021-05-06

弱者男性は「強いパパ」を直視すべき

フェミニズムにそうやってラベリングして憂さを晴らしても、弱者男性当事者のおかれてる立場や抱えてる課題は何も良くならないでしょ。

個人もつ色々な属性の複合的効果によって社会的な強さ/弱さの立場スタンドポイント)が決まるというインターセクショナリティ論は、フェミニズムの内側から出てきたものだよ。そもそもフェミの内部にも人種問題とか経済階級問題とかがあって、フェミニズム自身もそれと向き合う理論必要性があった。さまざまな権力関係のなかで相対的に他の男性女性より弱い立場にいる男性は当然いるし、そのことを否定するフェミニストはほぼいない。いるとしたら、それは背景となる理論裏付けを持たずに男性への憎悪を募らせたミサンドリストで、そういう人はフェミではないし、フェミ代表として語ってほしくもない。

多くのフェミニストは「弱者男性なんかいない」なんて思っていない。でも「男性は(学歴所得コミュニケーション能力身体属性容姿ではなく)『男性であること』自体によって、女性よりも相対的弱者だ」ということに同意するフェミニストもほとんどいないだろう。

構造的にみれば、我々が暮らしている社会はまだまだ男性優位だけど、とはいえ男女雇用均等法とか他のさまざまな社会的前進によって、過去に比べれば、平均的男性像を超える所得や実績を得るような女性も出てきやすくなった。

そのいっぽうで、1980年代後半から格差社会化の進行によって「一億総中流階層」という幻想は崩れ去り、男性内部の格差は広がっている。正規/非正規という雇用形態の違いは以前はきれい性別ごとに割り当てられていたけど、今は男性非正規雇用層、男性低所得者層が以前よりずっと拡大している。

そういう男性のなかで社会に対する被収奪感、「誰かに何かを奪われているか幸せになれない」という感情が生まれるのは当たり前のことだと思うけど、それを女性に向けるのは間違っている。それは女性非正規就労者の減小数男性非正規就労者の増加数を比べてみればわかる。「何か」を奪ったのは女性ではなくて資本主義だ。正規雇用人件費法定福利費社会保険料など労働コストの重さに耐えられない企業非正規雇用化を進めていったからだ。

そういう弱者男性がいること自体認識していても、それを救うことまでが自分のやるべき役目だと思ってるフェミニストは少数だ。フェミニストは何よりも男性-女性という軸における不均衡・不公正を是正することを意識してる。所得という観点弱者立場にある男性が、同様に経済弱者である女性連帯して社会福祉制度の拡充や最低賃金のアップを求めるなら、それを歓迎するフェミニスト達はいるだろうけど、それは女性境遇改善することに繋がる限りにおいてだ。フェミニストは弱者男性ママではない。みんな自分のことで忙しいのだ。

弱者男性論者は自分たちよりも相対的に強い立場にある「強者男性」との対立関係ちゃんと見据えるべきだ。自分が貧しいか弱者だと思ってる人の敵は労働から収奪してる高額所得者ほとんどは男性)だろうし、自分モテいか弱者だと思ってる人の敵は、自分に振り向かない女性じゃなくてモテてる男性だろう(女性に認められたいならまず自分女性を認めるべきで、女性を叩いたらどんどんモテから遠ざかるに決まってる)。強者男性と直接戦えないやつが、その恨みを女性にぶつけるのは虚しい。ママに泣きごとを言う前に、弱者男性は「強いパパ」を直視すべきだ。

anond:20210506081207

2020-02-13

ロスジェネ後期世代だけど色々あって今どれだけ幸せか聞いてほしい

簡単自己紹介すると俺はヤンキーだらけのド田舎中流階層出身でF欄卒の氷河期後期世代(もうすぐ40代になる)

例によって就活は全滅で卒業後しばらく工事現場の下っ端警備員をやってた

半年くらいして知り合いのツテで大手の孫受けみたいなとこに運良くアルバイトで滑り込む(基本給12残業代あり)

ここは意外とホワイト企業だったのでベース給料は安かったが研修かに出してもらえたりして1年目から戦力の頭数に入れてもらえたりした

3年くらいいて居心地は良かったんだけど、ちょっとヌルいというか、このままこの会社に骨を埋めるのもなーと思い、転職を夢見て悶々と過ごしていた

転機が訪れたのは自分より格下と思っていた同僚が社員登用されたこ

どう考えてもスキルは俺の方が高かったと思うんだけど、上司の覚えが悪かったのか、社会人になって初めてNOを突きつけられたのが耐えられなかったんだと思う

自分の中で折り合いを付けるためにももっと華々しい世界で働いてみたいと思って転職することにした

転職先は六本木にある業界大手会社で、1社目での経歴をいい感じに評価してもらえたのですんなり入ることができた

まれてはじめて経験するキラキラした世界都心で働く俺スゲーみたいな気分に浸った

しかしここは初めて出会ブラック企業だったのである

要求される技術ハードルも高いが、それ以上に徹夜が当たり前の仕事で、月に4日くらいしか家に帰れないこともザラだった

上司との相性も最悪で、毎日パワハラを受けて徐々に病み始める

ここも3年ほど在籍していたが最後の方は精神状態おかしくなっていて終盤は業務に支障をきたすレベルに病んでしまった

最後らへんはあんまり覚えてないが、総務部かに大声で訴えてやるとか叫んでたような気がする

結局自己都合で退職して1年くらい引きこもっていた(お金を使う暇がなかったのでそこそこ貯金はあったのだ)

このときハローワーク初体験したりしている

1年過ぎたあたりで貯金もなくなってきてバイトを探すことに

前職のトラウマから同業は避けたかったのでファミレスとかで探すが

年齢が20代後半というのもあってか当時は中々引っかからなかった

なんとか滑り込んだのは出版社アシスタント(要は使いっパシリ。基本給12残業代なし)

ここは半年くらい在籍した

会社自体は割とホワイトだったが如何せん給料が安く技術も身につかず将来性の見えない出版業界というのもあって早い時期から転職活動をしていた

4社目はベンチャー(当時は25人くらい)

ベンチャーなので所々に香ばしい感じがあった

社長からの訓示は「経営者目線であれ」とのことでそっち系書籍補助が厚かった(このせいで独立に興味が湧いたのだが)

ここでは2社目のブラック企業で培ったスキル評価されて早々にリーダーポジションにたどり着く

ベンチャーだったので年次ごとに人が増えていき、組織が出来上がっていくのを目の当たりにした

この過程で当然ながら優秀な人材が入ってくるので、段々自分ポジションが危うくなってくる

しばらくはブラック企業で会得した根性でしのいでいたが、あるとき給与の話になって、後から入社した社員より俺の給料が低かった事が発覚する

俺は割と役員と仲良かったと思っていたのだが評価としてはイマイチだったのか…今回人生で2度目のNOを突きつけられたのだ

ここで会社に対する「拾ってくれた恩義」が一気に消えて

会社のためではなく自分のために稼ごうと決めて独立を決心した

社長の「経営者目線であれ」が役に立ったのである

事前に色々と情報収集していたおかげで設立自体は難なくできたが

初年度は営業がうまく行かず大赤字となる

資本金も底を尽きかけていた時に意を決して、なりふり構わない営業を行い毎日10社にDM送ったりしていた

実際に返事をくれるのは1割以下の会社だったし、毎回サラリーマン時代以上にドライ対応を受けるのだけれども

NOを突きつけられる回数が増えると麻痺してくるというか、じゃあ次いこ!みたいに切り替えが早くなるのである

お金をくれる可能性のある上司無限いるかのような錯覚なのかも…

そういう生活を続けていたある日、いい返事をくれたクライアントがいて

そことは今でも永くお付き合いさせてもらっている

まさに捨てる神あれば拾う神ありという事なのか

さらに当時営業に行って軽くあしらわれていた会社からも「人手が足りないので助けてほしい」みたいな話が続々来るようになった

今景気が良いからなのかわからないが、ちゃんと食いつないで行けているし、何だったらちょっと贅沢しても大丈夫

たまたま良いタイミングで時流に乗れただけなのかもしれないが、今人生で初めて余裕のある生活ができている

お金があるから幸せってのは短絡的なんだけど

好きな時に好きなものを食べられるってすごい

何度も死にたいってタイミングはあったが、

今は生きてて良かったと思う

2019-01-28

anond:20190126210030

寅さんゴミだよ。

憎めないゴミなどではなく、単なるゴミだ。

ゴミ自身ゴミスケッチすると美化しがちなのだが、たまたま山田洋次という超インテリが、他人事冷徹さを持って見事に写生したのが寅さんだ。

さらに言うと、昭和でも平成でもゴミゴミだ。

寅さんが受け入れられた時代なんて存在しない。

でも、寅さんが生まれたころよりも社会制度が整ってきたので、ゴミがしっかりと分別され、臭気漏れぬようフタを閉めるようになった。

その点は違いとしてあげられるだろう。

そう考えると、はてなにいる中流階層が「これゴミ、くさいしきらい」と言うのはあたり前だと思う。

そもそもゴミを見なれていないので、これはよく描けたリアルゴミですなと感心するだけの鑑賞眼がない。

ただ、男はつらいよという作品自体は、そう遠くない未来に強く求められるようになるんじゃないだろうか。

このまま、生産性という名の分別ルールが拡大しつづけると、多くの人がゴミとされる。

かつて、寅さんを「くさいしきらい」といった人間もそうなるのかもしれない。

そして、ベーシックインカムかなんかで細々と暮らす彼らのそばには、寅さんがいる。

寅さんはとても哀しい目をしているけれど、さくらがいて、舎弟がいて、いろんな人と関わりあっている。

それは、人とのつながりと自由意志という、人間として死守すべき最後尊厳を感じさせてくれる。

とうに自分が失ったものを、寅さんを通して再発見していくんだ。

ぼくも、そうやって寅さんにハマった口だ。

いずれ、みんなそうなるだろう。

2018-10-04

物語主人公と俺にはおそらく物語の中でさえ接点がない

https://anond.hatelabo.jp/20181002090010

↑多分この増田と似たような悩み(全然違うかもしれない)

転生したらスライムだった件って異世界アニメのオープニングの映像ネット感想だけチラッと見てみたが

OP映像を見る限りアニメーションはそれなりに好みなのだ

ネット感想を見ただけで見る気がしない

主人公が明らかに社会階層が違う人物からかもしれない

とはいえ同じように社会階層が違うのに同じ異世界モノである幼女戦記は楽しめたので

主人公が優秀でも理不尽な状況に置かれることが重要なのかもしれない

逆に主人公社会階層が近いせいか

俺tueeeeeでも楽しめたのはオーバーロードである

小卒の主人公が部下のNPC達に尊敬眼差しを受けながら実はそんなに頭は良くないのをハッタリと部下のNPCの高度な勘違いを利用して誤魔化しながらえっちらおっちら世界征服を進める

非常に悪くない

設定より作者の学歴の方が気にならないかと思ったのだが

小説馬鹿では書けないのでそこらへんは仕方ない

ただ主人公社会階層中流階層だったり富裕層だったりすると

異世界モノでもその階層にいるファンに向けた小説のように思える

まり物語主人公と俺にはおそらく物語の中でさえ接点がない

そんな感じ

2017-01-26

http://anond.hatelabo.jp/20170126013824

お前それは

それこそ視野の狭い発言だわ

まだ学生若い人ならいいけどおっさんおばさんなら反省必要

ワイ東京まれ東京育ちからあれだけど、普通に高校生にもなれば<大学に行くことの意味>と<大学に行かないことのリスク>位は把握するはずだから

それら把握したうえで高卒という選択をしてるならそりゃ自業自得的なやつちゃうのん

こういうの自体環境で発生する感覚に大きく依拠しておるんよ

家族も回りもみんな高卒だったらそもそもお前が言ってるような情報アクセスする機会が減るし

たとえアクセス出来て文字情報として理解できても感覚としては周囲の高卒ワールドノーマルなんよ

お前だって周りもそうならまあ大丈夫かって安心したことなんかではあるだろ

たまに田舎とか貧困層に生まれ自発的に目を啓いて抜け出す奴が居るけど

それはそいつが傑物なのであってそんな奴滅多に居ないわ

俺も東京まれ中流階層エスカレーター有名私大だが

こんなの周囲と親がそういう感じにしてくれたのがまずあるわ

田舎高卒自己責任とか自業自得なんていいきれるほど自分だけでやってないもの

 
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