はてなキーワード: ダッキングとは
床磨きの雑巾に酢をつけて往復。道場中の床が酢酸で清められる。
立ち込める酸っぱい匂い。
5:30、瞑想。拳をももに立てたまま酢の匂いをかぐ。いつでも身構えられるようにするためだ。
それぞれが「お酢!」と元気よく挨拶。型稽古では実際の酢は使用しない。
型稽古でしっかりと汗を流したあとで、7時から持久力トレーニング。
お互いが素早い動きでボトルを制したり、素早くキャップを開いて相手にかけたりする酸っぱい武道本来の競技に立ち戻る。
乱取りと試合の開始はまずお互いが納刀ならぬ納瓶の状態から始まり、始めの合図とともに素早く抜き取って相手にかける。
最近は近代化が進んでスウェー、ダッキング、ウィービングなどの近代ボクシングのテクニックを披露するものも多く、ヒートアップして思わず相手の足にローキックを放ってしまう微笑ましい面も。
酢は関係なくないですか? と度々取り沙汰されるのだが、ルール上は特に禁止されていない。
決め手は基本的に酢を相手の顔にヒットさせて「すっぱ!」と言わせたほうが勝ちだ。
声が小さく、すわ、すぱ程度の驚き方では有効1ポイントでしかない。
酢をかけておいて大きく後退するなどの「かけ逃げ」はイエローカード扱いなので、多用すると合わせ一本を取られる。
こうして乱取りが終わるとそれぞれの道場生たちは薄めた酢で道着を洗い、スイーツ(※寒天で固めた酢を食べること)を先輩たちとともに行う。戦士に休息はない(し、後輩は笑顔で食べなければならない)。
師範以上になると黒酢の使用が許される。よりまろやかで動きが掴みにくく、上級者向けである。
かかった相手もあまりのまろやかさに旨味を感じてしまい、なかなか勝負が決しない。
こうして酸っぱい武道の一日は終わる。
井岡vs田中と比嘉vs小林の方がRIZINの全ての試合よりも数段面白かったよね(中略)田中選手の強さは素人にも良く分かる位
まず井岡vs田中戦において井岡が手を出さすに中間ラウンド程度まで見に徹したことも見抜いていない。確かに田中選手はアグレッシブで後半井岡をぐらつかせているが、右ガードをしつこいくらいに徹底しつつアウトボクシングすることで、外から若干オーバーハンド気味に飛んでくるフックの隙間を縫ってコツンとあててカウンターをとることに専念していた。実際これで前半立て続けに2ダウンを奪っている。これについてはボクシングショップのTomitさんの動画が詳しく解説してらっしゃるので見てみたらいいと思う。
個人的な所感として田中選手はたしかに押していたが、クリーンヒットが少なくポイント優性で勝利を狙っているのかと思っていた。なぜなら田中選手のスタイルは打ち出すときにやや半身になり、構えも若干前に突き出すヒット重視の構えだったから。実際ヒット数では田中選手が多かったと思うし、審判の印象も良かった。
ところがRIZINなにあれ?五味選手なんて、バテて動けてもないじゃん。朝倉海選手とかYoutubeで遊んでる暇あったら練習したらいいよ。弱すぎじゃん。
背景を知らなさすぎ。五味隆典はPRIDEのエースであったし、それだけで看板になり得るスター性がある。そして総合の選手とキックの選手が戦う、しかも総合側の体重を重くした状態、という条件をつけて勝敗予測をわかりにくくしている。視聴者的に皇治選手の技術が普通でしかないのはキック界ですら周知の事実だし、五味隆典のテクニックも今日の総合と比べると低いのもまた事実。そのうえでスター二名が戦ったらどうか、というところに面白さを感じるわけで。元増田の言うようなボクシングと比べたらレベルが低い、なんて話は誰もしてない。
朝倉海選手に関して、これ兄貴の未来共々言ってることだが、Youtubeやってるから練習が疎かになるほど時間は削られていない、と語っている。実際彼らは格闘技とYoutubeだけで生計を立たているドル箱スターで、その点でバイトしながら減量するボクサーと立場は変わらない。というよりむしろクレバーと見るべきだ。
シバターってYoutuberでしょ。素人に毛が生えてるだけじゃん。知名度と注目度があれば、競技性のない試合を見せても問題ないの?
正直それを言うならこいつにダウンを奪われたHIROYAにいうべきなんだが。それにシバターはThe Outsiderの試合を見る限り瞬殺KOも数多く出していて、実は案外とちゃんと総合ができることを皆知らない。知らなかった時点で格闘技視聴者として半端なこと言ってるのがよく分かる。
総合格闘技のボクシングテクニックはショボイ、という意見があるならそれ単体では正しい。しかし、総合格闘技という場面においてボクシングを愚直にやるやつは馬鹿だ。朝倉海ですらダッキング、ウィービングなどのテクニックは使ってない。当たり前だろう。総合格闘技はタックルという武器がある。ボクシングの前傾姿勢と間合いで戦えば第三の打撃と言われるタックルを食らって早々にテイクダウンされ、あっという間に腕十字が決まってタップすること請け合いだ。
井岡vs田中の試合と朝倉海vs堀口の試合を見比べればわかることだが(というか常識過ぎて見比べる意味すらない)、総合選手の間合いは遠く、ボクシングでは中間距離と言われる間合いでも総合では近距離扱いとなる。これはタックルを警戒するためだが、そうなってくるとパンチのテクニックも自然と変化する。最も当てやすいパンチはタックルと見せかけつつ身を沈めてオーバーハンドフックすることであり、かつてヒョードルなどが好んで使ったことからかロシアンフックの異名も持つ(命名の由来は違うかもしれないが)。
ジャブも大きく踏み込んで打たなければならず、スウェーバックでなくローとタックルを切るために体ごと移動する。ボクシンググローブがないためガードテクニックは通用せず、せいぜいヘッドスリップ程度しか使えない。このこともあって体重移動のほうが重要になる。ローキックもキックボクシングやムエタイのようにアップライトすぎる姿勢は維持できないため、牽制程度になる。
こんなにも違う競技を持ち出して上下を決めるなんて実にくだらないし、そもそも何もわかってないと告白してるようなもの。
正直スダリオ枠とかはそうだし、五味vs皇治もそう。しかし一般人を吸い込むためにもこういう試合は必要。実はRIZINは大晦日以外の通常試合のほうが技が細かい選手が多くて、技術的には見ごたえがある。特に斎藤裕vs摩嶋一整戦ではお互いのグラップリング能力の高さがそれこそ素人目にもわかるレベルだった。
日本のボクシングコミッションはめちゃくちゃうるさい。ああいうところにはだせてもらえない。京口紘人選手も榊原社長にコネをつけるために直談判しに行ってるが、ふわ~っと流されただけでインタビューが終わった。
※知らない人向けというより知ってる人が検索で見る用。
序盤から相手のタイプが完全にファイタータイプだったので、斎藤くんは前蹴りで突き放しながらストレート系を軸にして戦うべきだった。
ところが斎藤くんは相手の距離で、しかも相手の得意なフック系を中心にして戦ってしまう。そこで相手のロングフックが面白いように"刺さり"、斎藤くんのぶんまわしフックは体が流れて全くヒットしない。はっきり言って相手選手もうまくはないんだけど、フックの軌道が横からではなく80度くらいの角度で飛んでくる鋭いフックだった。肩甲骨も押し込まれていたので結果的に身長差のある斎藤くんに面白いように決まってゆく。
斎藤くんの失敗はまだ他にもあり、左ミドルで距離を稼ごうとしたこと。
言うまでもなく全くストッピング能力がない。左がきれいに蹴れて威力が出てるから相手が嫌がる、という感じでもない。また、近距離では(おそらく膝なしルールのはずなので)ローとガード、クリンチを組み合わせて戦うべきだった。途中海の指示で左に回っていたように見受けられるが、セコンドの指示を聞くのも遅い。以前から斎藤くんは直進とバックステップの出入りが単調すぎるきらいにあったので、あの指示は全く正しい指示だと思う。ただ、回り方はあまり良くなかった。天心を見たらわかるが、相手のパンチの大ぶりを狙って引っ掛けながら回っている。しかし斎藤くんは相手を見ずに回ろうとしていた。当然相手の視線は回り込んだ先を見て追いかけてくるし、スタミナ消耗は動いている分激しくなる。ボクシングで無駄に動くな、と言われる悪い動きをそのままやってしまった。
上手い人なら左右ぶんぶん丸はカウンターの餌食なのだろうけど、流石に斎藤くんにカウンターパンチャーになれというのは無理なので、いっても仕方ないというか。
ディフェンスがかなり悪いのも気になる。テクニカルなダッキングやヘッドスリップしろとは言わない。ただ顎が上がらないように両腕ガードでしっかり頭を守るという昇侍選手が指導したことも出てこなかった。結果的に打たれるたびに顎が跳ね上がり、強打者相手にかなり危険な状態にあったと思う。一発目で顎が上がるので二発目も入り、自分の打撃の焦点も定まらなくなるという、いつもの斎藤くんだった。
どっちをやったらいい?という質問を何人かの知人からされたので、
自分の考えのまとめがてら書いておく。
両方やるならなお良し。
だけど、運動不足気味で体力増強に使いたいと思うなら、
なぜかというと、フィットボクシングは運動不足の人間にとって、
非常にペースが速いのだ。
でも、次の日にはアッパーが入り、その次の日にはフックが入り・・・と、
すごい勢いで技が増えていく。
その技を出すことに一杯一杯になってしまうし、ミスが続くと嫌になってきて、
無意識に手首だけの操作でOKやパーフェクトを狙うようになっていく。
スウェーやダッキングなんて、今思うと自分が動くと同時に手首にスナップ利かせていたもんね。
フィットボクシングは発売と同時に買って、半年で膝痛めてやめてしまった。
その間に体力はついた気がしたけど、健診の結果は全然変わっていなかった。
こっちは、とにかく自分のペースで出来るのが強い。
ミニゲームとフィットネスジムを除けば、運動項目や回数を自分で全部選択しているし、
始めた時の自分の負荷は6だった。
またひざを痛めるのが怖くてサポーターを買ったりしたけど、こちらは現在も続いていて、
だいたい2日に1回くらいのペースでやっている感じ。
健診の結果は、以前より体重が増えているけど、体脂肪率が減っていて、
BMI18なので、増えること自体は褒められるけど、ずっと体脂肪率が高くて、
そこを指摘されていたんだよね。
2週間くらい前に、Switchの奥底に沈んだフィットボクシングを見つけて、
同じ10分でやったけど、終わった瞬間に「きっつ!」って声が出た。
終わるまで気づかなかったけど、
前回は完全にべた足・その場の軽い屈伸状態だったファイティングポーズが、
トレーナーのまねで、かかとを浮かせてキープしつつ、前後に体重移動してた。
これだけでふくらはぎがパンパンになるし、パンチも腰からちゃんと動いていたっぽい。
ただ、その分効果もすごかった。
2週間くらいでヒップラインが自分ではっきり分かるくらいに上がってきてる。
てことはだ。
リングフィットの負荷を20以上でこなせる人間が、両方をやるのは最強だけど、
出来ない人間はまずリングフィットで基礎体力を作れってことなんだと思う。
大分入手しやすくなってきたし、どちらにするか悩んでいる方の参考になればいいと思う。
んで、これも知人に言われて、その時は言葉を飲み込んだんだけど、ちょっと言わせてほしい。
痩せるのにそんな時間がかけられないって人は、別の方法を探した方が良いと思う。
何年もかけてその体形を形成したんだから、運動で締めるにしたってすぐには無理だよ。
単純に選手としてみた場合、ハンドスピード遅く、ダッキングやウィービングも適切に出せておらず、スウェーバックは一つもなく、たまに左へのヘッドスリップが出るくらい。ガードは上手とは言えず、スタミナもない。年齢と言うより走ってない。走る時間がないんだと思う。だから野口戦では1ダウン奪ってるのにラウンド3で息切れして倒れかかっている。
唯一の武器はウェイトで鍛えた一発KOが狙えるパワー。ただしコンビネーションは右上下のフックと遅い左フックだけ。
動きと背筋と体幹をを見ていて思ったけど、柔術のほうが向いてる気がする。体幹はより良くなるだろうね。
あまり詳しくないけど、W日立ジムって選手が軒並み負け越してるからトレーナーか設備がまずいんじゃ。HPの90年代感もやばい。
http://anond.hatelabo.jp/20141229205000
http://anond.hatelabo.jp/20141230221445
http://anond.hatelabo.jp/20141231224951
http://anond.hatelabo.jp/20141231235523
http://anond.hatelabo.jp/20150101005735
・ウォータースのドネアKO
・パッキャオ復活
・井上の躍進
・ロマチェンコ、サリドのダーティーなプロの洗礼に屈するもゲーリーラッセルを下し最速世界王者に
・相変わらずウラディミール・クリチコ強し。隙がない。
記憶を辿りながら今の世界チャンピオンを眺めてみるとこんな感じか。
今年は全体的にディフェンスに注目が当たった年だったように思う。
ガードやパリングだけじゃなく、フットワークやボディーワークに加えてポジショニングの上手い選手が上位選手として名を連ねている。
ロマゴンやゴロフキンといったKOモンスターも攻撃にこそ注目が集まるが、ディフェンスのレベルも恐ろしく高い。ロマゴンに至ってはインファイトでも殆ど強打を貰わないので、あれだけ一方的に攻め続けることができる。
マイダナによるメイウェザー崩しは功を奏しかけた。普段なら使わないような左上からの打ち下ろすようなフックはL字ガード崩しの新たな定石になりそうだ。
来年の展開
パッキャオの復活によって長年待たされ続けたパッキャオVSメイウェザーの気運が高まっている。
恐らくメイウェザーは避けるだろうが、ブラッドリーのダッキングに外されまくったパッキャオが今のメイウェザーを捉えられるとは思えないというのが実現した際の個人的な見解。
後は今年頭角を現した新星がどれだけ実力を発揮してスーパースターへと上り詰めるのかというところが注目。
若手スーパースターがやや不足している感のあるボクシング界だけに、サウル・アルバレスやダニー・ガルシア、さらに日本の井上尚弥などにも期待したい。
某県の某高校で,何年か前にフェンシング部に所属していた俺が,高校生活2.5年をかけて会得した技術を書いてみる。
というのも,あれからフェンシングに関わることなく過ごしてきたせいで,せっかく汗水流して会得した知識が,どんどん頭から消え去ってしまっているので,ひとまずここにまとめてみる。といっても別に大した成績もろくに残しちゃいないんだがね…。初心者とか現役フェンサーで初心者に毛の生えた程度の高校生が,ちょっと暇つぶしにでも読んでくれて,なおかつ参考にでもしてくれれば本望です。ちなみに,ルール改正前だから,振り込みとか,ばんばん使ってました。あと,用語は適当に使っていたので,細かいところは勘弁してくれ。ここではフルーレを主に解説して,オマケ程度にサーブルについても書いた。
短い(速い)ファントと,長い(遅い),伸びのあるファントね。前者は相手の反撃が期待される時,もしくはコントルアタックを予期した時など,わざと隙の小さいアタックをして相手の反撃を誘い,それから攻撃権を得て攻撃できるメリットがある。具体的にはピスト端に追い詰めての最初からコントルリポスト狙いのアタックなど。手数を用意した攻撃もこれの組み合わせがいいだろう。長いファントは隙が多すぎるので,あまり使わない方がいい。疲れるし。長いファントは,その伸びがメリットだが,初心者はただ遅くなりがちなことが多いからだ。闇雲に打つと疲労の原因になって自爆しちゃうから,相手より早く動けないうちは,相手を追い詰めて短いファントで仕留めよう。ただ,スピードが加算されてきたらこのファントは一発で仕留めるのに有効になる。振り込みと組み合わせてもいいし,ただ突くのもいい。オススメはオクターブ。これはガチで,カルトなんぞいくなら最初からオクターブ狙いでいった方がいい。フェンシングは相手の意表をつけ,というのが俺の師匠の言った言葉。まあ問題はその攻撃範囲にたどり着くまでなんだが…。
何が言いたいかというと,初心者は短いファントを主軸にしつつ,長いスパンでスピードのある長いファントをものにして,最後には使い分けようということ。
パラードはいつからか完全に払ってから攻撃するという習慣が身についてはいないだろうか?思い出して欲しい,攻撃権を得るためには,審判にわかるように相手の剣を払う動作(バッテ)をすればいいということを。相手の剣を音がするくらいの小さい力でちんと叩くだけでいいのだ。そのほうが隙も小さいし,動作も素早い。大きな振りがフェンシングでは致命的なのはお分かりと思う。あとパラードは攻撃が来てから,では遅いと思う。攻撃が来そうな時を把握して,来た瞬間に叩く位が調度いい。懐近くまで剣先が来てからでは遅いのだ。これからは来てから払うでなく,相手の攻撃に先行して攻撃権を取るように防御をして欲しい。ちなみにこの最小のパラードは時に振り込みの餌食となることがあるが,大きなパラードで防ぐのも,相手に付け入らせる隙を与えるようなものだ。これは後に書くコントルパラードで対処をするなどした方がいい。パラードで隙を作るな,である。
大多数の人が使うデフォルトのパラードはカルトパラードだと思う。したがってカルトパラードに対するフェイクと,そこからのアタックがまず最初に練習されると思う。つまりいかにデフォルトとしてのカルトパラードを崩すか,に焦点がおかれることが多い。つまり,デフォルトのパラードをちょっと変えてやるだけで,相手のいつもの技が通じない,という状態にでき,大きなアドバンテージを得ることができる。そこでおすすめするのがコントルパラードである。時計回りに回すアレである。あってたかな?まあとにかく,コントルパラードで全て引っ掛ける,単純ながら大きな効果のある防御をしよう。円の大きさは意外と大きくても隙が小さいので,オクターブに来たアタックでさえ引っ掛けることができる。しかもそれが攻撃権取得に有効であるから,万能である。見た目はカチャカチャ汚くなるが,キレイな防御をしろなどというルールはどこにもない。海外の選手を見てみればいい。
ここで話しているいくつかのテクニックは,相手と同等か,もしくはより早く動けることを前提としている。つまり相手のアタックを見極めて叩いたり,逃げながらコントルアタックができたりするのは少なくともその瞬間は相手より早く動けることが必要なのだ。相手の突進を受けるにも,スピードを変えながらフェイクをするにはこちらには余裕がなければできないことだ。だから,よく足を鍛えることをおすすめする。
コントルアタックは「逃げ」の行動として時にタブー的な指導を受けることがある。確かにフェンシングでは攻めの姿勢が重要視されることが多い。しかし,相手の意表をつく,という俺の勧める戦法で言えばコントルアタックは実に有効な攻撃の手段だ。それにコントルアタックが得意であれば,相手の攻撃の抑止力ともなりうる。コントルアタックはいくつか種類があるが,どれもコンスタントに使えるのがいい。まあそのシチュエーションに適したのがあるだろうが,同じ技は次は効かない,という心構えで繰り出そう。個人的におすすめなのは,相手が突進バカみたいなやつ(剣先を大きく外すなど,胴体ガラ空き君)に対して,突いてからすぐに引くやりかたである。名称は悪いけれどしらない。初心者だと,こういう追い詰め型に苦戦することがあると思うが,このコントルさえマスターしていれば怖くはない。特に日本ではコントルアタックタブーな風潮から,相手の意表をうまくつく有効な技として活躍すると思う。概して初心者のフェンシングでは変な攻撃パターンに苦戦しがちであるが,それぞれの攻撃法に対する,攻略法を学ぶことも大切である。柔軟な戦法も大事だが,こういう奴にはこの型のコントル,こういうヤツにはひたすら攻める,などお決まりの対処をするのも,下らない戦法に苦戦してぐずぐずするよりは何倍もいい。
つまり,カルトフェイントからオクターブ,シクストフェイント(振り込み)からセプティムへなど,上半身へのフェイントから下半身に深く突き込む戦術で,相手の意表をつくという点で有効である。下を突くのは必ずしも長いファントである必要はなく,フェイントをうまく使えば短いファントで十分に脇腹を突ける。ただ,攻撃後はすぐ戻るか,そのままもつれ込む形にするなど,失敗した時の対処も考えておくのがいい。ちなみにこのフェイントの回数は1回にとどめておくのが言いだろう。2回なんて器用なことできやしない。
先程解説した,相手の突進に対処するやり方である。あいてのプレパラーションにびびってただ下がれば,当然ピストの端に追い詰められ,仕留められるのがおちだ。なので,下がるときにも相手の剣をバッテする,ボディフェイントで相手をビビらせる,コントルアタック(突き逃げ・ダッキングなど織りまぜて)をするなど,単純に逃げるのはお勧めできない。そこに戦術・戦略があれば別であるが,下がって下がってリポスト,というのはあまりにも攻撃権がないターンで無力すぎる。ただ,相手のファントの伸びやスピードがある場合,相手の攻撃範囲に入らないように注意すべきだ。あえて入り,攻撃を誘うにしても,こちらの動きが相手より速い必要がある。下がってリポストなりしなきゃならないからね。だから,さきほど言ったように相手よりスピードの面で上回っている事が重要なのだ。
これは攻撃の戦術で,プレパラーションやフェイントの動きと,二番目のアタックの動きを変えることである。縦というのは,剣先を大きく動かすプレパラーションや,クーペのフェイントのことであり,横はというのは剣先をくるくるとしたり,小さな動きのプレパラーションや,デガジェのフェイントのことである。この,異なる動きの組み合わせが相手の意表をつき,うまくアタックが決まることが多い。大きく動いてあまり見えなかった剣が急に小さなフェイントを繰り出す,もしくは頻繁な小さなフェイントをしていた剣先が急に姿を消す,というのはされる側にとっては嫌なものだ。この原則を覚えて,実践で試してみて欲しい。
単純な技。ステップを使いながら攻め,ピスト端近くに追いつめたところで,相手に攻撃をするぞ!と二歩迫る仕草をして一歩下がるのを2回繰り返す。相手は2回目くらいでこないのか…?と思うので,3回目で攻撃をする。コツは2回のフェイントでは力を入れていかにも攻撃をする姿勢をつくり,3回目は急にスピードを落とすなりして,あきらかに戦意をなくしたフリをしつつ迫ることだ。そうすると3回目に相手は誘われて単純にアタックをすることがあり,そこに合わて突いてやるだけでいい。なぜなら攻撃権がこちら側にあるからである。
これも一つの技的なもの。ピストの端に追い詰める前にファントをうつ。あーあ届かなかった…的な感じでルミーズしつつ,そのままの姿勢でフレッシュに持っていくと相手の意表を突ける。
気持ちで勝った方が試合にも勝つ。お願いします!と声を出し,相手の目を真っ直ぐに見る。
個人的にはビスコンチがオススメ。振り込みしやすいし,手首が自由に動く分接近戦で有利。
プレパラーションや,普段の姿勢は常に動くようにする。剣道より動きに幅のある分,相手に動きを読まれないように心がけたい。コツはステップをふみつつ剣先も揺らしておくこと。攻撃に入る瞬間をフェイントでごまかすようにするとよい。
これまでちょこちょこ解説してきた意表をつくこと。つまりトリッキーな動きや戦略を積極的に用いよう。フェンシングはリポストやファントを100回練習したところで試合に勝ち進めるとは限らない。それよりもルールを熟知し,技を考え出し,トリッキーに振舞う,頭を使う方が有効なことが多い。特に高校生から始めたフェンサーは技術的に経験者より劣るところが大きいので,人がやらないようなことを積極的にとりいれつつ,相手と同じ土俵で戦わない戦法をするのがいいと思う。ファントの速いやつにファントで挑んでも負けるのがオチなのは明白だよね。あと相手にあわせて戦法を変えるのも重要。リーチの長い相手に遠くからちょこちょこやってもうまくいかないだろう。特に背の高い相手に対しては剣先をいつもより高めにして上をカバーし,ステップを多めに使って懐に飛び込むのが有効だったと思う。
いくら形の練習をしたりルールの勉強をしたところで,実際に試合で勝たなければ意味がない。古来の剣術においても,試合で使われる複雑な技よりも,単純で気迫のある攻撃のほうが意外と有効であったりしたらしい。技に溺れず,本当に役に立つ技を磨き,試合で十分に扱えるようにならなければ意味がない。あと本番では練習の8割とかそれくらいの実力しか出せないなどと言われるが,そのギャップを埋めるためにも練習試合はどんどんやるべきである。試合でしか分からないこともあるだろうし,試合の中で編み出される技術というものもある。試合においては練習でしたこと以上の挑戦は控えるべきという人もいるが,本番試合は最も経験値を稼げるいい機会だ。余裕があるなら色々試してみるのもいいだろう。
サーブルはやったけど,特に活躍できなかったので一つだけ。サーブルは「切れる」競技だけど,実際突く方が早いので,手首とか顔面を突くのが相手の意表をついて良いだろう。