はてなキーワード: ギシギシとは
課題をやっていると、何やら背後からパチパチパチと床に小石がぶつかるような音が聞こえた。
初めは自分で知らぬ間に椅子をギシギシ動かしていたのかと思ったが、意識して完璧に動きを止めてるのにもかかわらず、パチパチパチと音が連なる。
不気味に思い、振り返ったが何もいない。不思議に思いながら、課題に再び取り組んでいたら、また背後でパチパチパチと音が鳴る。
なんだこれ、こええええええと思い課題に集中できないのでもう一回振り返ってみた。はじめ振り返ったときは気づかなかったが、よく目を凝らすと、1cm弱の虫がぴょんぴょんと跳ねていた。
虫が着地するときにパチパチパチパチ音が鳴っていた。
当方、虫が大嫌いなので、夜中なのに関わらずうひょぉぉぉぉぉと半ば本気で叫んでしまった。この虫ジャンプ力が結構すごく、豆マリオくらいは跳ぶ。そのジャンプ力のまま背後でパチパチパチと音を立てられていたら気になって課題どころではなかった。即座にそばにあった除菌スプレーを吹きかけたが、まだピンピンとしている。それどころか先にも増してパチパチパチと音を連ねながら、跳ね出した。
奥の手で、アースジェットがあったのでそれを15秒間ほど噴射力マックスで吹きかけると、虫の動きが弱まった。しめたと思い、仕上げに念押しでキンチョールの蚊がいなくなるスプレーを吹きかけると、完全に動きが止まった。
今も後ろで動きを止めているが、倒したのか、Gのように一時的に死んだふりをしているのか判別できないので処理できずにいて困ってる。
かなり近所にあるんだけど、どうも高級なイメージがあってあんまり行かない。
ただ行ってみると野菜類なんかは案外安くて、このまえなんかは悛菜が89円で売ってた。まあ肉類なんかは流石って感じのお値段(婉曲表現)だが…
渡来品の品揃えは流石に圧巻で、なんか変わったものが食べたくなったらここを覗いてる。フラ貝の莇墨和えなんてマジで初めてみた!(高い割に微妙だった…)
こだわりなのかなんなのか、冷食がプライベートブランドばっかなのは個人的に気に食わん。高いし!
外資の雰囲気をそこかしこに感じる。建物のたたずまいからしてもう米帝!って感じがする。
商品は概して安いんだけど、品質は正直ビミョーに見える。野菜なんかあきらかにシナシナだし、肉も色が悪い。あと本国の意向なのか六つ足以上の生き物が扱われてないのも地味に痛い。
菓子類・甘味なんかはさすが帝国さまって感じでかなり充実してるな。色はすごいけど
われらがハマギシ!ハマッギシーギシギシ!あの歌すげー好きなんだよな
ここはなんといっても魚介が強い。入店即潮の匂い…とまで言うと大げさだけど、わりとそんなイメージはある。
メカサとかヒャッコみたいな普通の魚がすげえ安いし、珍しいところだとタバミとか大蓮魚なんかも売ってる。これに関しては比較対象がないから高いか安いかはわからんな…
この前、日曜朝に行ったら青甲魚の解体ショーやっててすごかった。皮膜もナシで、案の定海蠍が飛び出してきたりして結構スリリングだったな。店員さんが仕留め慣れてる感じだったし、たぶんあれもショーの一環だったんだろうけど…グロいわ!
名前カッコいいわりに庶民の味方って感じの価格帯で推せる。水が安い!
ときどき掘り出しものとして渡来品が安くで売ってて、行くときはいつも気にしてる(争奪戦めいた感じになるのはご愛敬)
野菜類が基本バラ売りなのもありがたい!3本入りの傘茎なんて買っても絶対余らすしな。
肉はひき肉がすごく安い。ちょっと家から遠いんだけど、ひき肉買うときはここに行ってるな。魚はまあ普通って感じ。
アイスが安いのが嬉しい!
さすが国営って感じで全体的にかなり安いんだけど、やっぱシステムを通らないといけないのがちょっと怖くてあんまり行ってない。たぶん大丈夫だとは思うんだけど…
ポップのセンスなんかがやっぱ国営だなあと思う。店長っぽい男の人がすげえ眼光鋭くて、軍あがりなんじゃないかと俺の中でもっぱらのウワサ。国営だしそういうルートもありそう。
最近やっと経路がわかって行けるようになった。噂には聞いてたけどメチャクチャ楽しいね。あんま書くとどの店かバレそうなんでアレだけど、俺的には調味料コーナーにあるペプシってやつがオススメ。肉を茹でるのに使うと最高!
デブは仕方なしにドスドス歩くこともある。
私は85kgの超デブだが、ドスドス言わないように歩いている。
幼少期も「太め」と言われていたが、ドスドス歩いたことは一度もない。
「自分を見てほしい」と思ったり「私は怒ってるんですよ!」とアピールしたい馬鹿が
ドスドスドスドス歩くのだ。細身の人間のほうが意外とドスドス歩いたり、靴コツコツ鳴らしたりする。
ドスドス歩くのは膝にも悪いし、馬鹿でしかない。どうしてああ歩けるのか疑問でしかない。
ちなみに私は、足音を鳴らさない訓練を小学生~高校生の間ずっとしていた。
びっくりするほど足音が鳴らない。
気配も消せるので、足音を消して歩いていくとびっくりされる事が多い。
ギシギシしてたんじゃない💦
だからトラブルが発生した場合、その原因と是非は機械に求められるだろう。
ひとつの機械が起こした問題だとしても、人々は同社の製品全てに不信感を抱く。
それを解消するために全ての機械を作り直す、なんてのは大きな損失だ。
再発防止の強化にしたって新たなコストが発生するし、作業の効率性も落とす。
リスクヘッジのために、そこまでやるのは割に合わない。
この会社を作るだけでも莫大な金がかかっているだろうし、できれば余計な出費は避けたいはず。
「そのためにワレを“リーダー”に……“名ばかりの重役”にしたというわけか」
規格外の派遣アンドロイドであるムカイさんは、『AIムール』にとっては都合がいい存在だろう。
派遣させた『256』にとっても、今は亡きメーカーの中古品を管理しているだけ。
あわよくば処分したい位に考えているのかもしれない。
「うへえ、えげつな~」
酷いやり口に、しばらく沈黙していたクラスメートたちも思わず声を洩らした。
だが、それを最も酷いと感じているのは、当事者のムカイさんに他ならない。
「ヤツラめ、どこまでコケにすれば気が済むのだ!」
ムカイさんは声を荒げ、勢い良く立ち上がった。
次に繋がる行動も、誰の目から見ても明らかだった。
「タントウシャはどこだ! ワレをリーダーに任命した、あのタントウシャだ!」
今にも暴れだしそうな勢いだった。
ムカイさんは“戦わない理由”をプログラムすることで、戦闘行動を自主的に抑えている。
言い換えると、“戦う理由”があれば歯止めがきかないってことだ。
「ど、どうしよう、マスダ」
このままムカイさんを行かせるのはマズい。
いくら武装解除しているとはいえ、本来のスペックは戦闘用のそれだ。
「マスダの母さんを呼ぼう! 昔はムカイさんとよく喧嘩してたって聞いたぞ」
「それだ! 彼女なら止められる」
クラスメートたちはよほど混乱しているらしく、とんでもないことを提案してくる。
うちの母を荒事に介入させようとするなよ。
「バカなことを言うな。そんなことしたら、なおさら収拾がつかなくなるだろ」
そりゃあ、母ならムカイさんを止められるだろうが、それはあくまで“物理的な仲裁”だ。
それでは大事になるし、みんなも無事じゃあ済まない。
血もオイルも流させないことが肝要だ。
「ムカイさん、ちょっと待ってくれ」
俺は回り込んで、ムカイさんの進行を遮った。
「違う、これはお願いだ。ひとまず座ってくれ」
母とは和解したし、弟はムカイさんのことを気に入っている。
何かをしているときに「なんでxxなの?」と聞かれることがある。これがとにかく怖い。質問されるだけで心臓がバクバク言い出す。
とにかく怖い、もういっそのこと首にしてくれと思うくらいに怖い。
理由はわかっている。
子供の頃、親が自分の言ったこと、やったことに対して「何で?」とか「どういう事?」って聞く時の意味は
「今からお前のことを徹底的に人格攻撃して潰すから準備しろよ」
だからだった。
準備?全装備解除してそこでサンドバッグになる準備に決まってんじゃん。
本当にそういう意味で本人が言ったかは知らんが、この言葉の次に来るのは凄まじいまでの人格批判。多分この時アイツラは俺のこと殺そうとしてた。実際「親は子供を殺す権利がある」「親が子を殺す罪は逆と比べたら軽い、この意味はわかるな」「100年前ならもうお前は真っ二つだ、時代に救われたな」「人権ていうのは大人のためにあるんだ、子供にはない」なんていうのは何度も言われた。「お前の人生は無意味だったな」と言われたこともある。
きっかけ?実際の会話からはぼかすが、宿題をしていて、「この図形はなんだ?」と聞かれて「四角形」と答える。そこから「そういえば学校で多角形は全部三角形を集めた形にできるってならった!」というと「どういう事?」となる位にアイツラはどこかおかしかった。雑談をするとどこかで一旦「どういう事?」が数回挟まる。
本当に殺せば捕まるが、虐待で精神的に殺す分にはなんの罪にも問われない。アイツラは頭が良かった。頭の悪い暴力親なら周囲にあざとか見せればわかってもらえた可能性は高かったかもしれないが、言葉が傷つけた心は見せようもないし説明しようもない。
いくら頑張っても「親がすごく厳しくて嫌だ」としか言いようがない。具体的に何を言ったかを訴えても「あなたのことを思ってのことだからわかってあげなさい」としか言われない。ようは誰もどういうレベルか理解しないで返事している。アイツラは周囲の信用を勝ち取るすべに長けている。
結果として質問されたらひどく萎縮する人間が誕生した。いくらみんなが「単に気になっただけだから聞いただけ」とか「批判するつもりはない、より理解したいから」とか言っていて、理屈ではわかっているが心と体は自動的に萎縮を開始する。
みんなが質問されて答えることに費やすエネルギーがどれほどのものかはしらないが、俺は質問に3つも答えたら一日動けなくなるくらい疲れる。
質問?「今日の昼飯なんにする?」からもうすごいエネルギーを使う。心がギシギシ言いながら回答しているのがわかる。
こんなの誰にも相談できない。この益田で匿名で吐き出せるようになるまで何十年もかかっている。吐き出すためにもこの文章も何回も書き直している。もう嫌だ。
アイツラは死んだ。生前俺に「お前の自由と個性を尊重しているよな?」と聞いてきたことがある。どこが?は?と思うが、そう返せばまた徹底的な人格攻撃が始まる。どこにいようとも関係ない、完全に正義だと思っている、子供のためにいい事していると思っている、精神的にしばらく立ち直れなくなるくらいに叩き潰すことが教育だと思っている。
その教育とやらでアイツラが何十年かかけて育てたのは一人の人間じゃなくて自分たちの言うことにはyesしか言わないデク人形だ。いつでも気分次第で精神的にぶっ壊せるおもちゃだ。
書いていてひどく混乱してきた。まともな日本語がかけない。
たまたまテレビで地方の絶景をめぐる旅番組がやっていた。いいなぁ私もこういうところを巡ってゆっくり過ごしたいなぁと思う一方で、妻はそういったことにほとんど関心がなく、そんな妻と一生を添い遂げなければいけない自分は、もう一生こういうところへは行けないんだなと思うと、悲しくなった。うっすらと、妻と別れたいと思ってしまった。
おそらく前兆はあった。
自分より周りが大事という考え方の私と、周りより自分が大事という考え方の妻。
意外と付き合いたてのころはそれがうまく噛み合っていたようで、特段ケンカらしいケンカをすることもなかった。
ただ、その違いにぶつかるたびに、妻は譲らず、私が折れる、ということが多かった。
30代という歳のこともあり、私たちは急ぐように結婚をした。半年ほど前のことだ。
結婚を経て、考え方の違いはギシギシと音を立てるようになった。
生活費の支払いのこと、食事の準備、後片付け、料理の味付け、などなどの細かい部分で考えがぶつかり、そのたびに妻は譲らず、私が折れた。
私は疲れている。
おそらく妻も。
でも結果は変わらない。妻は譲らず、私が折れる。
付き合いたてのころは会うたびに身体を重ねていたが、今は数ヶ月前からまったくない。
性的欲求の強い私は、若い頃からその欲求の強さがコンプレックスだった。
でもどこかで、そのことを理解してもらいたいと思いながら、いま、妻にはそれが伝わっていなかったんだなと実感している。
どこか別のところで思いきり発散したい気持ちも強いが、どんな形にせよ妻を裏切ることになりそうで、夜中のトイレで一人寂しく慰めている。
妻のことはもちろん好きで、愛している。
それは間違いない。
恐らく、妻も私を愛してくれている、と思う。
だからこそ、いま私の抱えている気持ちを、どうすればいいかかわからない。
どうすればいいか、誰か教えてほしい。
こないだ「宇宙よりも遠い場所」いしづかあつこ監督のインタビュー記事内で「ファンにできることはありませんか」という質問に「「このアニメが好き」って、一言発信していただくだけで、すごくうれしくなりますね。」と答えていたのを読んでふと「案外こういう怪文書でも巡り巡って彼らの活動支援になったりするのかなぁ」なんてことを思ったので感想を書くことにした。ちゃんと見てから感想書きたい気もするけれど、以前よりもいの完走レビュー書いたときは1ヶ月費やしたので時間の制約上1〜3話程度の感想になっている。
それっぽく並べてあるけど、作品の優劣は付けてない。容赦して。
~のみ見放題…対象サービスでのみ全話見放題。その他のサービスでは有料配信。
~のみ最新話無料…対象サービスでのみ最新話見放題。その他のサービスでは有料配信。
私はTVでアニメを観ない(BS見れないし、TOKYOMXもAT-Xも受信できないし)ので、配信情報はこれ以外の手段について書いている。
恋のデスノート。やっぱりA-1 Picturesのラブコメは面白い。ラブコメの中では圧倒的にセリフ量の多い会話劇。
テーマとして恋愛頭脳戦を掲げているので、メインの二人が「表情に出さないけど思考をフルスロットルさせ、頭の中がカオスになっている」っていう様子を面白おかしく絵にする難しさがあるんだけど、あの手この手で彼らのジェットコースターみたいな心情変化を演出している。
BGMのアレンジといい「恋愛頭脳戦とかいう新しいことをやってるみたいでその実、思春期真っ只中な高校生男女なんやで」っていうベタな部分を昭和チックなラブストーリー調に演出するとこが非常に良くて、あくまで二人が大マジで恋愛を繰り広げているからこその面白さ(大マジだからこそ面白いっていうのは「月間少女野崎くん」もそうだよね)にちゃんとフォーカスしている。不意にときめいた瞬間を「ラブ・ストーリーが突然に始まりそうな曲」で笑わせてくるところとか最高だった。どういうオーダーしたらあの曲になるんだろう。
そして青山穣によるイケボ解説が最高。最近良かったナレーションだと「ティラミス」の大塚明夫(陰毛役)、「プラネット・ウィズ」の小山力也(おっぱいのくだり)、「ダグ&キリル」の上田燿司(本作のノリはコレに近い)とか。淡々としているようで、ちょくちょく感情を見せてくる生きたナレーションが全体的なテンポ感を規定している感じがあるので、冒頭のあれは毎話必須な気がする。
「かぐや」はともかく「御行」「藤原」っていう独特なネーミングは竹取物語の登場人物が元ネタなのね。そのメイン3人のキャラデザについて。原作者インタビュー記事に「まつげを『女性漫画家の書くまつげ』っぽくしてほしいってお願いした」みたいなこと書いてたけど、確かにかぐやと御行の目元が非常に艶っぽくて、ラブコメらしからぬ奥ゆかしさを印象づけてる。個人的に畠山守監督作品の「静かに視線を伏せる男性キャラ」が好きなんだけど(「昭和元禄落語心中」の菊比古師匠のことなんだけどね)、本作の御行も単に目つきが悪いっていうだけではなく、見栄っ張りでありながら動揺しやすい性格がちゃんと表情に現れててすごく好き。一方のかぐや様も御行ほどではないにしろ目つきが悪い(やや吊目ぎみ)のに表情が豊かで、しかもベクトルが「侮蔑」「焦燥」「優越」「失望」「失意」とか、そっち!?な方向。それでいて、ときめいた瞬間のかぐや様めちゃくちゃ可愛いっていう。
作者天才かよって思うのが「頭脳戦ゆえ落とし所が難しい話の流れをジョーカーこと藤原千花のサーキットブレーカーというかインターセプトが鮮やかにキマって、ちゃんと短い尺の中でオチがつく」という構成。藤原のキャラクターとしての自由度が高いのもあって毎回不意打ちを食らっちゃう。また藤原はメイン二人と比べて柔らかい線で構成されたキャラデザなので、メイン二人のきつい目が交互に映る緊張感からの、柔らかい線で描かれた千花の目が映ることで緊張→緩和の流れが出来てるので、どうあっても笑ってしまう。そういえば御行の急な行動→かぐや様がときめくっていう流れのときも、かぐや様は全体的に柔らかい線になるよね。かわいい。そういう部分も含めて緊張と緩和の流れが完璧なので、何度でも観て笑える。1話もう20回位観たかも。早く3話観たいな。
話題のOPは水野良樹作曲。すっかり「いきものがかりの人」から「アニソンの人」になりつつある。
「濃いアニメを作るスタジオ」ことマッドハウスの新作(監督含む主要なスタッフ的にはワンパンマンとかACCA13区の布陣)。20年くらい前に書かれたライトノベル原作。現代を舞台にしたSF(少し不思議)サスペンス会話劇。
クオリティが高いというのもあるけれど、作りが完全に映画のそれ。各シーンをぶつ切りしていく演出とか、その中で登校シーンみたいなリフレインを入れて時間経過を表現してたり、ブギーポップとの会話で変化する主人公の感情を日常生活の行動を切り取る形で淡々と表現してたり、凄く尖った演出になってる。写実的な背景(背景:アトリエ・ムサ)も気合いが入ってて、屋上のシーンで敢えて遠景のカットが多い。リアリティの強い世界観を持った作品。
あと劇伴が印象的。本作の劇伴は「聲の形」「DEVILMAN」でおなじみ牛尾憲輔。穏やかなのに心がざわざわする美しくて豊かな音楽は聲の形っぽさを感じるんだけど、不穏な空気をシンセの重低音で表現してたり、カットの切り替わりで音楽をぶつ切りして、直後の無音で緊張感を演出する等、映画の劇伴で使う手法を地上波アニメでやってる感じがある。あの音ってスマホで出せるのかな。サントラ欲しい。
その会話も、ブギーポップという非日常の存在に、学校という日常空間(会話する場所は必ず校舎の屋上)の中で会うっていう、ブギーポップの実存性(不確実なはずなのに、確かそこに存在しているっていう感じ)が凄く不思議。そういえばそんな話を二人もしてたっけ(多重人格についてのくだり)。あと同級生との、少し距離感を感じさせる会話なんかすごく小説っぽい。
会話劇として「あの作品っぽいなぁ」みたいな作品をいくつも思い出すけど、(このライトノベルが刊行された時期的に)私がこれまで触れてきた多くのライトノベル作品が「ブギーポップは笑わない」の下流に存在しているわけで、非常に感慨深い。
それにしても、ブギーポップを演じる悠木碧すっげー。中性的な声を持つ声優さんって貴重だけど、その中でも特に、声に含みがありすぎる感じ(本人もよく「私の演技は情報を詰めすぎてしまう傾向がある」と言ってる)がたまらない。あと宮下藤花も悠木碧が演じてるってことに最初気づかなかった。
EDは「やがて君になる」のOP曲でおなじみ安月名莉子xボンジュール鈴木。すき。
水島努x横手美智子の新作。空飛ぶ用心棒の日常アニメ。またバンダイナムコからスマホゲームが配信予定。
水島努監督作品「ガールズ&パンツァー」が「清く正しく美しい戦車の可愛さを描く、女の子が中心の世界」なのに対し、本作は「ならず者のはびこる男社会の空を、プロペラ機で逞しく生きる女の子の話」なので、決してやさしいせかいではない。戦闘シーンが両方共ガチなのは共通。
アニメーション制作をGEMBA(CG)、ワオワールド(作画)が行っており、主要キャラ(コトブキ飛行隊、飛行機)が基本的に3DCG。対してモブは作画キャラなので、3DCGキャラと作画キャラが同じ絵の中にいる不思議なアニメに。3DCGキャラの利点として、細かい作業を行うとき(マジで細かい作業)の手元がちゃんとしているところと、飛行中の機体を引きで見たときの良さが際立ってる(実際、作画のモブキャラは飛行中、引きの絵が無い)。あとトゥーンレンダリング調のキャラに対して飛行機は写実的。なんか3Dゲームに出てくる飛行機みたい。年季の入った感じとか、個性のあるペイントとか。
相変わらずミリタリー関係の演出がヤバイ。まず怒涛の専門用語による会話から始まる戦闘。何言ってるか全然わかんない。艦橋で交わされる、ウィットに飛んだテンポの良い会話はさすが横手美智子って感じ。そしてほぼ完全再現?される出撃前儀式。いやその計器を指差し確認されてもわからんし。燃料とか油圧とか確認してるんだろうけど。機体は既存の飛行機が今後も登場する模様。1話は隼、紫電、零戦。その後敵機とドッグファイトに突入するけど、ガルパンでもあった「回転する砲塔視点」みたいな視点が結構使われてて、機銃視点で天地がくるくる回り、敵機と追いかけっこしながら銃弾が飛び交うシーンが続く。攻撃側の狙う場所が(アニメ的には飛行機の胴体を攻撃するのが絵的にわかりやすいんだろうけど)羽根の付け根部分を射撃→燃料タンクに着弾→燃料が漏れる→引火→爆発っていう描き方がガチ過ぎて笑った。着弾した場所にちゃんと弾痕あるし。他にも、相手の後ろに取り付いて攻撃するっていうパターンが徹底されている上に「後ろに取り付いてきた敵機に対して、急制動による捻り込みで背後を奪う」からの「エース機と思しき敵機に捻り込みを使って背後を取ろうとするも、裏をかかれて被弾」とか。主人公を追い詰めた敵機がとどめを刺そうとしたタイミングでタイムリミットになり引き返すシーンも、一瞬だけ燃料メーターを映して「燃料が帰還分しか残ってないよ」って演出したり。機体をフラフラさせて煽るシーンは笑った。どんだけ描写を練ってるんだ。同じ空戦でも「ガーリー・エアフォース」とかなりベクトルの違う魅せ方なのが素敵。
で、音がブッチギリでヤバイ。空間的な変化を丁寧に反映した音響はさすがとしか言えない。大音量ヘッドフォンか、部屋が震えるくらい大音量のスピーカーで視聴推奨。出撃前後で言うと、出撃前はエンジンのドコドコ音が響いていて、滑走路を走行中エンジン音が徐々に変化してるのに加えてタイヤのガタガタ音が重なり、空中に出た瞬間、空間的な広がりを感じるエンジン音と風切り音に。風切り音も通常飛行と雲の中を進むときとで音違うし。縦に旋回する時、機体がギシギシ軋む音は感動した。機銃の音も、発砲する機体が映ってるとき発砲音は乾いた音(パパパン)が聞こえるが、撃たれる側が映ってるとき、遠くで鳴ってるような残響(ボボボン)になってるとことか。命中した音も、近くだとキキンッっていう軽い音と弾丸の風切り音が混ざってるが、引きだとガガンッっていう重い音に変わってたり。
音楽はガルパンに引き続き浜口史郎。戦闘シーンの音楽がめっちゃかっこいい。ミリタリーとストリングスの相性って抜群だよね。
ちなみに戦闘シーンはガルパン以上に説明的な会話が無いので、ニコニコ動画等ミリタリーに詳しい人たちと一緒に観たほうが良いかも。私も全然わかんない人なのでニコニコ動画のコメント付きで観ようかな(音のクオリティ的に、ニコニコ動画の品質で妥協しづらい…)。「解説つけなくても視聴者は付いてきてくれるはず」という水島努監督の強いメッセージを感じた。ちなみに毎週更新の公式webラジオでレシプロ機の詳しい解説を見ることができたり、できなかったりする。
「メイドインアビス」のキネマシトラスによる不条理文学。2クールかけて主人公が成長する姿を描く。原作はなろう系小説。1話は1時間スペシャル。
最近よくアニメになってる異世界転生(転移?)モノだけど、オバロとか転スラのようなヒロイズムと大きな距離がある。こういう作品の共通した性質としてゲームライクな世界観というものがあって(本作のゲームライクな演出は「デスマーチから始まる異世界狂想曲」に近く、絵としてのGUIも結構練られている)、主人公がただの村人Aではないこと(異端というか特別)の記号になってるんだけど、本作の主人公は俗物的で、上記のようなヒロイズムに対するポストヒロイズムみたいな感じ。勇者D(X人目)。転生によってアドバンテージを得た勇者が転生先で成功するお話に対し、本作は転生によってディスアドバンテージを得た主人公が、転生先でそれに抗う、あるいは異世界人のように逞しく生きながらえるお話。
王前で主人公が慟哭するシーンは、異世界転生モノの持つ「現実の世界において「自分は社会から不当に虐げられている」という漠然とした不満のようなものを持っている人たち」というメッセージを強く表現してる。なんとなく「風と共に去りぬ」を思い出した。風と共に去りぬは南北戦争を描いた小説で、差別や不条理と戦う女性のお話、だっけ。本作における「剥がしたり消したりすることのできない盾」は彼が例の勇者であり、同時に排斥の対象であることを知らしめるレッテルになっていて、彼が戦っているあらゆる不条理がこの「盾」に集約されている。そういう意味では、最初に仲間になったのが奴隷っていうのも大きな意味があるよね。
面白いのは「1ヶ月後にやってくる敵の襲来」というイベント。彼が勇者である以上逃れる術はないので実質的に盾と同じ不条理の象徴ではある(特に2話は、「襲来を乗り切って生き残るんだ」というセリフが何度も登場する)んだけど、同時に彼がただの大罪人ではなく世界一利用価値がある人間であることの担保になっていて、ワンチャンあらゆる不条理を打ち負かす可能性を秘めていること(世界に借りを作ることができる)。タイトルはそういう意味なのかな。