はてなキーワード: ワーキングホリデーとは
休日だったので、「今日は映画を観るぞ」と思って、「ギフテッド」と「全員死刑」を観た。
「ギフテッド」はクリス・エヴァンスが好きだったからで、「全員死刑」は某映画評論家が絶賛してたから見に行ったんだけど、「全員死刑」は楽しめなかった。
でも、twitterで感想をサーチすると「笑った」とか「最高」とか。
基本、誰かに言いたいからわざわざ書き込むんだろうし、口に合わない人は言わないだろうから、偏ってるだろうけど、どうしても「お前らホントにそう思ってる?クソヒドいバイオレンスに爆笑する自分はカッケーみたいにカッコつけてない?」って思う。
だってさ、「アウトレイジ面白かった」とか「マッドマック最高」みたいに言う同僚はいるのに、世話場話で、「僕の高齢ひきこもりの兄が母親ぶん殴っちゃって、いま別居中なんですけど、かえっていい方向に転んで、自立し始めたんですよ〜」とか「父親が生きてるか死んでるかあんまりはっきりわかんないんですよね(事業に失敗した挙句、ブツブツ文句を言いながら働き、休日は母とロクに会話ぜず日がなフライフィッシングの毛針を巻いてばかりの挙句、兄の教育の失敗を巡って母親をぶん殴って離婚されたので、どうも情がわかない)」という話をすると、すげえ微妙な顔されるし。
で言わなくなった。
ちなみのこの話を「へー」つって「いやこっちもすげー笑う話があってさー」って話をつないできたのは、家業が闇金で、債務者に恨まれて実家に火をつけられた友達だけだった。
そんなバイオレンス最高なら俺の話とかリアルに暴力の話なのにさー。
で、俺は俺で、学生の頃にちょっと好きだった子に「愛と幻想のファシズムは最高に面白いよ」って勧められたけど、「うわぁ」って思って全然楽しめなかった。
ちなみにその子はワーキングホリデーでオーストリアとかに行ってた多分ちょっと余裕ある家庭の子だったから、両親がいっつも金の話でケンカとかしてなかったんだろうな。
だからちょっとカッコつけてバイオレンスも楽しめるかなーって思ったけど、自分を振り返ったら無理だわ。
俺、甘っちょろい奴だもん。
ギフテッドでメアリーが近所の子供と遊んでるシーンで泣きそうになったしさー。
これからは自分に正直に無理に「バイオレンス最高!」みたいなノリを偽らないようにしたいと思います。
ギフテッド最高!
クリス・エヴァンス大好き!
子供の頃、お正月には毎年父の実家に帰っていた。そこには、祖父と一緒に叔母さんが住んでいた。父の母、つまり私の祖母は私が生まれた年に亡くなったと聞いていた。
叔母さんは父の妹で、父は叔母さんと顔を合わせると「まだ結婚しないのか?」と言うのだ。そして祖父も一緒に「こいつはいつまで経っても家事を覚えないから、嫁の貰い手がない」などと叔母さんをこき下ろすのだ。叔母さんは笑顔を作っていたけど、不愉快に思っているのは子供の目にも明らかだった。ちなみに、私の母は素知らぬ顔をして無視を決め込んでいた。
私も本当に小さな頃、叔母さんに訊いてしまったことがある。「どうして結婚しないの?」と。
叔母さんは困った顔をしながら、「お父さんがいるからね」と答えてくれた。
その時は、私のお父さんがいてどうして結婚できないんだろう?って思っていたけど、ある程度歳を重ねてから気づいた。あれは、祖父がいるから結婚できない、という話だったのだ。
きっと祖父も父と同じく家の家事を全くしない人なのだろう。それはお正月でも叔母さんを顎で使っている様子からわかった。
父はこの程度の事情すら理解しないで叔母を追い詰めているのだ。それは、我が父のことながらも嫌なことだった。
その年のお正月も相変わらず父と祖父は叔母さんをいじめていた。でも、その年の叔母さんは何か違った。毎年のように作り笑顔をしているけれど、何か余裕があるようだった。
お酒の席も落ち着いたところで、叔母さんはこう言った。
「私ね、ニュージーランドに引っ越すわ」
その時の叔母さんの顔は本当に憑き物が落ちたような笑顔で、私は思わず、「すごい!おめでとう!」と言っていた。
もちろん父も祖父も大激怒した。外国人との結婚は認めん、とか、お前がいなくなったら誰が家の家事をやるんだ、とか、ずいぶん勝手なことを言っていた。
でも叔母は、結婚するのではなく働くつもりでニュージーランドに行くこと、そして、もう日本に帰ってくる気はないということをきっぱりと言った後、もう荷物はまとめてあるから、と言って大きなトランク一つ持って正月の家を出て行ったのだ。その後ろ姿はカッコよかった。
それから残された祖父や父、そしてその二人の不満を受けた母、みんな機嫌を悪くして修羅場だったけど、そんなことより私はあの優しい叔母さんがこの家を抜け出したことが嬉しかった。
それから一度だけ、私のところにだけ叔母さんからメールが届いた。そのメールには、外国の風景の中で笑顔でいる叔母さんの写真が添付されていた。
そのメールにはこんなことが書いてあった。
働くといっても正式な就労ビザではなく、ワーキングホリデービザだということ、そのビザには年齢制限があり、最後のチャンスを無駄にしたくなかったということ、さらにそのビザで滞在できるのは1年までだけれど、その後も日本に帰らなくて済むように考えているとのこと、憧れの海外で自由に働くのはとても楽しいとのこと、そして最後に、この旅立ちを祝ってくれて嬉しかった、ありがとう、と付け加えられていた。
それから叔母さんとは音信不通だ。でも私はきっと叔母さんが今でも海外で元気に暮らしていると信じている。
そんなことを、お正月になると思い出すのだ。
いや、別に日本でやりがい持って働いてる人はいいんだよ。タイトルは釣り。
俺が問題にしたいのは奨学金で大学行ったのに就職できず(もしくは超絶ブラックに就職して)、奨学金が返せなかったり先のキャリアが見えない人。
最近、奨学金を返そうとか謳って水商売のあっせんするサイトもあったよね。
そんな人に俺がおすすめしたいのがオーストラリアでのワーキングホリデー。
ワーキングホリデーは元手がいるとか、バイトはあくまで補助程度と思ってる人がいますが、少なくともオーストラリアには当てはまりません。
仕事が見つかるまでの数週間分の生活費は確かに必要ですが、ちゃんと働けば十分貯金ができます。
俺は二年間の滞在で、ざっと250万円ほど貯金ができました。そして奨学金がほぼ返済できました。最初の半年ほど無駄にしたので最初から稼ぐつもりで行けば300万は超えられたはず。コツは都市にとどまらず田舎に行くこと、工場の仕事を見つけること。
ワーホリは先のキャリアには直接繋がってこないけど、月々の返済ができないような仕事しても将来はないでしょ。
アラサーです
なんか最近周りで「ワーキングホリデーに行きたい」と言っている人がやたら多い。
若いうちにやれることを、とか、海外に一度は住みたいから、とか、
帰ってきた後どうするの?と聞くと、みんなだんまり。
私の周りでは明確なビジョンのもと行こうとしてる人は一人もいない。
まあ、若いうちに海外に行って日本とは違う空気を吸うことって、
計画的にやろう・進めようと何事もがんじがらめで堅い考えなのは
わたしの悪い癖なのかもしれない。
脱サラしてアメリカの大学行って経済の博士号取ったって言ってた。
(結局人手が足りてたのでバイト紹介できなかったんだけど)
あの人いま何してるんだろう…元気でいればいいけど
博士号取ったオッサンですらあんな状況なのに
ワーホリ行った人ってその後どう生かしてるんだろ?
夢を語るのは大いに結構だけど、
将来どうしようって夢見るのって
フワフワした考えの人多くてドン引きする
わたしがまじめすぎるのかな
4時(スウェーデンなう)なので寝ようと思って目をつぶったけど以下のことで頭がいっぱいになって寝れなくなってしまったので、記念に書いておく。
1.小学校
・英語の歌とかゲーム楽しいじゃんと思えればステップアップする可能性有
2.中学校
・英語の可能性を見出してるとか、高校入試で必要とか、とにかく前向きな人はステップアップ
3.高校
・高校のレベルで激しく異なるけどとりあえず進級・大学入試のために外せないので勉強
・外国語の学習が楽しいと思える人は大学で英語科やその他外国語を専攻する可能性大
4.大学
・先生によっては講義をとってもなにも習得できないまま終わる(例:私のフランス語とドイツ語)→両方のクラスで、主語や人称代名詞・動詞の変化をひたすら暗記…でも覚えてないし文章作れないし今となっては無駄。
・留学は手っ取り早い手段(例:私の英語とスウェーデン語)→1ヵ月しか文法の勉強してないけどある程度ならスウェーデン語で文章作れる・読めるのは多分、覚えることとか気にせずハイスピードで学習する中で自然と慣れていった。特に主語とか動詞の暗記活動はしてない。
・お高くつくけど、とりあえず喋る機会と目的意識の高い学習者がいるのでモチベーション高まる
7.サークル
・安い参加費、モチベーション高い仲間とコスパはいいけどあまり見かけない。カフェで集まるやつとかもっと色んな言語で増えたらいいのに。
・フィリピン系は安いが訛りがあると聞く。でも世界で話す英語のほとんどは訛りだらけなので別にいいんじゃね?英語話すのマジで無理アタシ初心者って人におすすめだと思う。
・ランゲージエクスチェンジなどの交流系。メールもスカイプもある世の中ですから…ある程度英語できる人ならこれもいい。私は続いたためしがないけど。
・海外からのナンパ野郎が集まる。まともな外国人と出会ったためしがない。男の人はウマが合うとすごい仲良くやってるように見えるけど、女の人はナンパ目的でこられるから、友達になりにくいイメージ。
10.ナンパ
・六本木や秋葉原にいる人に声をかけるとか。やったことないけどやってみたいとは思ってるけどできてないチキン。英語が最低限できれば、他の言語も広がる予感。
俺のスペックだが、
やってます。
普段の仕事では英語は全く使わないのだが、年に1回程度、英語を使う仕事が降ってくる。海外子会社の社長が来るから明日の4時に同時通訳してね、とか、このパンフレット今日中に英訳しといてね、とか。出現頻度が低い割には、突然プロな仕事が期待される。
自分の(外面の)経歴的に、社内で英語完璧超人な立ち回りが求められるのはわかるのだが、正直無理。
向こうの学校では、ひいひい言いながら課題やってましたもん。英語でレポート出すたびに、自分より年下の学生アルバイトの相談員に英語直してもらってましたもん。大体が、若干年喰ってから留学してるから、向こうの生活にどっぷりつかりこんでたわけじゃない。友達もそんなにできなかったし、研究室と図書館と自宅の往復、みたいな留学生活。そんな感じでどーにかこうにか卒業した後は英語は使わないんだから、もともとプアな能力がさらに錆びついてる。
②学部時代に1~2年程度、交換留学プログラムなどを使って留学
④小学校以前から海外(海外生まれ含む):いわゆる帰国子女のパターン
などなど。
自分の場合は、③で、研究留学といったりもする。①のワーキングホリデーや、②の交換留学パターンとくらべれば、ちゃんと英語はできるつもりだが、いかんせん20年以上も日本で育ってきた人間が海外に数年いたのみなので大したことはない。本格的なバイリンガルで英語を生活の糧できるような④のような人たちと比べられてしまうと全然だめなのです。
英語を副次的な能力として使うことはできる。あるいは、英語を専門とするプロを雇う、という働き方ならできる。でも、僕自身は英語のプロじゃない。
今の状況が嫌なら、取り敢えず目標は新しい生活位でいいのでは?
もう一般的な大学進学等のレールを外れたしまったんなら、選択肢としては頑張って他の人と同じに戻るか、新しい道を探すしか無い。
新しい道を探すなら、まず世の中がどんなところか見て回るべきだ。日本国内は今不景気と高齢化でどこ見ても明るいものはないから、オーストラリアやベトナムなんかの景気がいいところがオススメ。特にベトナムや中国はこれから経済成長が続くから、あの辺りの言葉が出来ると仕事には便利だと思うよ。毒にも薬にもならない大学出るくらいなら、あの辺で暫く働いて、語学力を磨いたほうが、余程面白い人間になれる。
働きたいなら、多少住み込みでの下積みが必要な技能職がおすすめ。若い内に自己研鑽をしなくて良い環境に置かれると、やること無いから気分が鬱々する。
目標については、あまり悩んでも仕方ないと思う。目標というのは、深く考えれば、結局は自分の本能的な欲求を満たすための手段にしか過ぎない。例えば:
1)性的な欲求(誰かに可愛がって欲しい、可愛がりたい、必ずしも性関係を含むわけではない)
2)群れの中での地位向上(尊敬して欲しいとか、必要として欲しいとか、お金を稼いで人をこき使いたいとか)
3)自分を理解し正当に評価して欲しい(自分の喜びや苦しみを共有して欲しい、上辺だけの言葉は嫌だ)
4)何か作りたい(創造的欲求)
5)+ALPHA
大体の人は、(2)が十代二十代の行動の主な動機(両親や友人にスゴイと認められたい)。因みに日本人が両親や友人に理解してもらっていないと感じる場合(3)が多い様に感じられる(自分の知性や感受性が周囲の人間の理解の範疇をを超越してしまうと、誰にも理解してもらっていないと感じ、辛く思う)。
残念ながら今の世の中、確実に(欲求が満たされる)幸せになれる職業は無いから、目標は持つのは難しい。適当に自分が出来たら凄いとか、良いと感じる事を取り敢えずの目標にして、少しづつ自分を幸せにする方法を見つけていくしかない。
先月、後輩からの相談を受けた
会社を辞めたいと
会社辞めてどうするんだ 俺は聞いた
一度は俺もあこがれた
しかし俺は家族がいたので、踏み出せなかった
後輩は言う
先輩、俺はこの会社に今のまま残っても先が見えてしまっています
ただ、先輩には大変お世話になっていたので、一言事前に相談をさせていただきました
人生の岐路にかかわる相談をされたことに嬉しくもあり、ただ、さびしくもあった
いなくなった後の後任を探すのはかなり大変か
迷った
頑張ってねと送り出すべきか、それとも引きとどませるべきか
おそらく、彼の決意は固い
上司には話ししたのかと聞いたらまだとのこと
高校時代の友人がオーストラリアへ先に行っているからまずは彼のところへ行くとのこと
いきなり飛び込むわけじゃないのでとりあえず安心した
居心地がよければそのまま居つくのもよいかもしれん
新婚旅行で行ったところ
コアラを抱いて車を借りて海を見て
とにかく広い国
メシもうまかった 何でも豪快に大きかった
治安も悪くなかった
ツダイという発音だけが妙に残っている
そんな国で働けるなんてうらやましい
その日はあまり深酒をせず、あとは政治の話やipadの話などして終わった
彼からの相談はとりあえず聞いておくだけにとどめていた
翌週から俺は彼がいなくなった後の処理についてまとめていた
上司から彼がやめた後でもきちんとフォローできる状態を作っておくため
マンパワーは完全に足りなくなるため人を増やす必要があること
隣のグループのBさんが後任として適任であること
隣のグループにはCさんとDさんでフォローできる状態であること
翌週、上司から呼ばれた
俺の腹は決まっていた
彼の船出を快く送り出しましょう
彼が辞めた後のフォロー体制についてまとめた資料を渡した
君がいるなら大丈夫だなと言って資料を見る
少し落ち着いたころ
ついに、口火を切った
実は私も辞めたいと思いまして・・・・
Yahoo!ブログ検索で地域情報を検索してたりするのだが、このワードサラダバカが鬱陶しくて仕方がない。こういう手合いに宣伝を依頼してるのはどういう神経なんだろうか?
こいつらは一見ノーマルなブログの体裁ながらコピペしたようなワードサラダエントリーを織り交ぜている。
少し検索しただけで以下のものが見つかった。
http://henteko.blog13.fc2.com/
http://kimagure2007.blog108.fc2.com/
http://hun0501.blog58.fc2.com/
http://konnrokoganemochi.blog100.fc2.com/
http://okodukaidehappy.blog88.fc2.com/
http://decencia.blog63.fc2.com/
http://cucucci.blog33.fc2.com/
http://mk2mkkh.blog91.fc2.com/
http://yfhatiyomunobo.blog68.fc2.com/
http://sionn15.blog106.fc2.com/
http://necocotry.blog43.fc2.com/
http://sugarplanet.blog56.fc2.com/
http://forevergirls2009.seesaa.net/
http://ninjapressblog.seesaa.net/
http://tororin-yunika7.seesaa.net/
http://doragonzissen.seesaa.net/
http://ameblo.jp/happy-familylife/
http://turezure.blogmin.jp/1456711.html
http://nodiggity.cocolog-nifty.com/blog/
http://do-akiey.at.webry.info/
http://blog.livedoor.jp/maedatmj/
http://blog.livedoor.jp/c_o.b_c/
どんな業者なのか、はたまたマルチなのかは知らんがこんなことに荷担するヤツらはみんな超嫌われてしまえ。くそったれ
ちなみにこのワードサラダを使って宣伝しているWebは以下の通り。リンクすることである程度アクセスされてしまうのが不本意だが、晒す意味でリンクしておく。
^全身脱毛ができる脱毛エステサロン【ルイーズ銀座】東京銀座駅徒歩3分
職場をバックれた自分の経験が少しは役に立てるかな。
ちょうど10年前の話。
自分の場合高卒だけれども、能力自体にはそれなりに自信があった。
高二の時にやった知能指数検査で、あとで一人だけこっそり結果を教えてもらえた。
学年一の結果だったそうだ。
先生としては褒める目的ではなくて、むしろ「なんで能力があるのにやらないんだ」という発破的な考えで教えてくれたのだが、なにしろ若いので、単にその上っ面の数字だけを見て舞い上がる。
(ていうか学年一でIQ124って低レベルすぎだろw)
そして「大学入試なんて単なる短期記憶能力のテストと根性試しでしかないじゃないか」と変な方向に悟り、上京してデザイン系専門学校へ。
が、無駄に高いプライドのためにロクに友達も出来ず、アパートに半ば引きこもり状態に。
水道・ガス・電気すべてが止まり、半年風呂に入らないこともあった。(当時、地元から遊びに来た元同級生は「浮浪者寸前」という感想を持ったそうだ)
深夜に半額になるパンを買いに近所のスーパーに徘徊する日々。
結局家賃を溜めてしまい、消費者金融から5万を借りてから退去。
工場の雇用試験の時もなんか知能指数検査っぽいことをやらされて、その時も試験官に驚かれた。
が、もうその時点で自分の能力などにはこれっぽっちも自信を持っていなかったので、かなりどうでもよかった。
コピー機の検査の仕事で寮に入り、期間工とはいえそれなりにいい給料をもらってた。
寮も個室でクーラーつきだし、工場の食事も格安で、待遇に不満は何もなかった。
友達がそれほど多くはないが、もともとそれほど人と付き合うのが好きではないので別にかまわなかった。
その数少ない友達の中に、自分の運命を変えるきっかけとなったT君がいた。
旅行好きなT君は、今までもオーストラリアにワーキングホリデーに半年行ったりするなど、チビで華奢なメガネ男子の外見には似合わず妙にアクティブな行動を取る性格。
でも基本的には気が弱く、人との共同行動を好まない。
類は友を呼び、彼とはいまだに友人である。
工場で働きだして約半年後。そのT君が、どこかに旅行に行こうと言い出した。
普段飲まない酒を珍しく飲んでいた自分。気が大きくなり、
「いいねー。どこにする?」
「インドに行きたい」
「トランプで決めよう」
トランプにそれぞれの行きたい所を半分づつ書いて、混ぜて1枚引く。
Tは全部インドと書いた。
そして当然のようにインド行きが確定。
さてここで彼の変な行動力が出る。
自分自身の工場への退職願いもとっとと出して、ビザの申請などもテキパキと済ませる。
それだけではなく、話半分のつもりでいた俺の分の航空券まで手配した上に、旅行代金は任せろとまでいう。
自分自身の金ならともかく、30万近い金を無駄に散らせてしまうのもあまりに悪い。
しかし自分は彼と違い、職場の上司にもまったくそのことを言っていない。
そのまま当日まであっという間に時が過ぎた。
どこまでも強引なTの手伝いにより仮住居(Tの友人マンション)に荷物を運んだあと、私は携帯をぶっちぎり、そのまま海外に飛んだ。
安宿のバルコニーで圏外表示の携帯電話を見て、「なにやってんだろーいいのかなー」と途方に暮れまくる俺。
そしてとっとと一人でインドに旅立つ友人(ビザの関係で自分は数日遅れの出発)。
英語もわからぬまま一人取り残される俺。
インドには約1ヶ月いた。
帰りのチケットの期日だけはしっかり覚えて、わけがわからぬままにそれなりに自由に動いてた。
駅で絵を描いて人を集めてみたり、北の山奥にあるダージリンに行ってみたり。
結局、Tに再開したのは帰国当日の空港だった。
帰国後、今までのツケは当然ながら来た。
しまいにはぶち切れた居候先の人に、借用書つきで追い出される。
彼に対してTは文句を言っていたが、自分としては追い出されて当然だったと思っている。
(ちなみにその彼はその後、今から数年前にAdsenseの小切手換金サービスを途中でバックれて警察沙汰になったようだ。そのサービスを彼が運営しているとも知らずに自分が使っていたということを知った時には声を上げるほど驚いた)
いよいよ行くところが無くなった自分、実家に帰ることにした。
バス停に降り立った時点で残金は数百円。
家に戻ると、親父が洗車していた。
50代だというのに白髪だらけだが、元気そうではある。
なんと声を掛けたかは覚えていない。
が、怒鳴り散らされるわけでもなく、両親も姉もなんというかいつも通りという感じ。(いつもといっても数年ぶりの再開なんだけど)
空いている部屋で、泥のように眠った。
その後、免許を取らされたり。
長年苦しんでいたアトピー性皮膚炎に特効薬が出来て、外見的コンプレックスがやっと消えたり。
T君に送ってもらったPC-9821CeになんとかWindows95を入れようとしてもがいているうちにいつの間にかパソコンを覚えたり。
商工会の課長さんが自分を信頼してくれて、商工会のホームページやパソコン教室の講師を任せてもらったり。
そして、地元でパソコンサポートをやることで、自分の存在価値をやっと見つけて。
それが、今は田舎の平凡な文房具屋のせがれの、昔あった出来事です。
でもきっと、まだまだいろいろあるんだろうと思う。
これだけいろいろなことがあっても、自分は一度も死にたいと思ったことがない。
きっと死ななければまたいいことがあると思う。