2010-07-20

大学でなにを学ぶか

「どうしても東京に出たい」

高校3年の時そう思い立ち、猛勉強とはいわないまでも、それなりに勉強して、それなりの大学に入った。

合格発表の日、どうしても掲示板受験番号を確認したかったのに、おかんは上京する新幹線の中で電話で合否を調べてしまった。合格

センター試験の結果から当然受かると思っていて、あまり感動しなかった。でも、おかんは泣いていた。それに少しウルッときた。

大学につくと、もうピークは過ぎたのか受験生の数はまだらですこしがっかりした。運動部部員がもう少ししか居ない新入生を必死に勧誘していた。

受験の時以来に来た大学は、補修工事が終わっていてあの醜い足場やシートが取り外されていた。

その日にアパートを探した。おかんには大学の近くを勧められたけど、どうしても都心の近くに住みたかった俺は学校新宿の間に部屋を借りた。

初めての一人暮らし、しかも東京で。ワクワクしていた、今まで経験できなかったこと、会えなかったような人、東京にはたくさんのものが詰まっているように思えた。

家に帰った後、テレビを付けると東大生が胴上げされていた。うちの大学でもやってたのかな。

大学に入ってからは、きっと多くの学生がそう思うように、勉強も遊びもがんばるぞ!なんて思っていた。

しかし、そんな志もむなしく、おもえば小学生のときラジオ体操にも行かず、中学生の時遅刻が多すぎて昇降口に立たされ、高校の頃朝の補習にろくに出れなかった自分には、一人暮らし大学生活は厳しかった。

都心の近くに住みたくて、学校から少し遠い所に住んだせいで、朝起きれず、一限に出れない。

授業に出なくても誰からも咎められない環境に甘えてしまう。

友達ができれば、一緒にいる時間が楽しすぎて、毎日誰かの家で遊び、もちろん次の日の一限はもちろん出れない。

親も居ない、門限も無い、なにをしても良い。怒る人はどこにも居ない。

大学生は自由だ!なんも邪魔なものがない!」

今は思う、本当に「自由」だったのか、「自由」なのか。

たまに授業に出席しても、寝ているだけ。

テストの出来は前日どれだけ徹夜できたかで決まる。

高校時代と変わらない、いや、それ以下の「学」生生活。

もちろん単位なんて全然取れず。でも、同じくらい遊んでるはずの友達は着実に単位を取っている。

「そんな焦って単位とたってしょうがないじゃん」

そうゆう考え方が甘いって気付いたときには、皆との差はどうしよもないくらい広がってた。

金がなくなれば、親に連絡。

どれだけ無駄遣いしても何とも思わない、親が働いて稼いだ金だ、分かっているけど、手元に有れば使ってしまう。

おかん電話をしてきても、メールをしてきても、邪険な対応をしてしまう。

「今忙しいんだ」

でも、何に?

そもそも、なんで「東京に行きたい」と思ったのか、なんで「大学生」になりたいと思ったのか。

東京にあるものは地元にもあった。大学生になってまで学びたいことなんて無かった。

皆が行く、行かなきゃ就職できない、だから行った。

行くからには、ある程度の大学に行かなきゃ恥ずかしいと思ったから勉強した。

きっと、みんなも同じはずなのに、どうして自分は上手いことできなくて、みんなはできるのか。

どうして、そんなに、要領よくできるのか。

わからない。

大学は4年で卒業するもの、出来なかったら落ちこぼれ、そう思っていたけど、いまはそんなこといえない。

親の金勉強してるんだから精一杯やるべき、そう思っていたけど、がんばれない。

自分には「意志」が無い。何も無い。からっぽだ。

と、今日テストをぶっちぎった俺は思う。

  • 休学してワーキングホリデー行ってきなよ。

  • この増田みてーな弟を持ってる。親の金が尽きて卒業できずフリーター化した。 ただでさえ(親の金が尽きているため)金が必要なのに、全く役に立たないどころか負債化してるわけだ...

  • このままでは針のむしろが待ってるぞ 今からでも帳尻を合わせるんだ とりあえず卒業できれば今までの分はチャラだ

  • なんかすげえ元増田と違う学生生活だったから書きたい事書いてく 「すまん、金が無くて大学には行かせられないと思う」 初めて父に謝られた。高校3年の夏位だったと思う ずっと続...

  • あなたみたいな、環境には比較的恵まれているのに自分で台無しにしてしまうタイプの人は、 おそらく他者に苦しみを共感してもらい辛いと思う。 世の中には環境に恵まれなくて周りの...

  • 賛成。

  • http://anond.hatelabo.jp/20100720182405 の元増田です。 いやぁ、辛辣な言葉を頂きました。 少し目が覚めた気がします。 ちなみにまだ2回生です。 がんばります。 ありがとうございました。

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