はてなキーワード: フライフィッシングとは
ロッド、リール、ライン、フライ、釣りの小物などなどそれなりにお金が掛かる。
さらに自分でフライを巻くと、道具やマテリアルを揃えるとそれなりにかかる。ただし、上を見たらうん十万、下を見たら100均レベルで。
釣りする場所は近所の川から渓流、湖沼、海に至るまで一年中。工夫次第で釣れない魚は無いかもしれない。釣った魚は食べてよし。
最初は釣りになるまで、頭を使って試行錯誤の繰り返しだけど、ある時から釣れ出して途端に面白くなる。自分で作ったフライだと尚更。専門用語が山のようにあるけど少しずつ理解していくのも楽しい。
最近、釣りの道具がコンパクトになってきてて、小さなカバン一つで収まる。旅行のついで、山登りのついで、キャンプのついで、会社帰りにちょっと釣り。
出かけても楽しめるし、家でフライを作っても楽しめる。
ここ数日のはてな界隈を見ているとキズナアイの話で持ち切りだ。
エロい恰好だからダメだとか、女性が聞き役に徹しているのはジェンダーロール固定化の象徴だの喧々諤々である。
しかし自分にはキズナアイについて語れるほどの見識もないので自分の好きな「釣り」の分野で考察してみることにした。
釣りはおっさんの趣味の代表格だ。それなのに釣り番組には可愛い女性が出てくる事が多い。
「いったいなぜだ?」
「三度の飯より釣りが好きな釣りキチどもは別に女の子が出てなくても見るはずだろ?」
「むしろ余計なシーンなんかない方が気が散らなくていいんじゃないか?」
と自分は思っていた。
一方全く女の子が出てこない番組も存在する。釣りの達人(フライフィッシングの杉坂研治とか)がひたすら釣るのをカメラが追うだけの番組だ。
何千何万という魚を釣り上げてきた達人の技を見るのは圧巻で、とても勉強になる。
その1。達人はリアクションが薄い。
何千男万と釣りあげてきた男は、狙ってない魚や小物が釣れたときは全く喜ばない。
一方、女の子の場合は何を釣り上げても宝くじがあったったかのように飛び上がって喜ぶし、逃げられたらめっちゃ悔しがる。
テレビ的に絵にもなるし、なにより釣りを始めた頃の喜びをもう一度思い出させてくれるのだ。
その2。達人は疑問をはさまない。
「この時期だとメイフライのハッチが終わっているのでテレストリアルパターンで行ってみます」
みたいな具合だ。知らない人には何のことかさっぱりだろう。釣りを始めてしばらくした人でも面食らうだろう。
一方女の子が出てくる番組では、「え?それは何ですか?どうしてそれで釣れるんですか?」と必ず質問してくれる。
女の子はここでは視聴者の理解を深めるキーパーソンとしての役割を果たしているのだ。
女の子は実にすごく重要な役割を果たしていることが分かるだろう。(もちろん達人の番組が万人受けを狙って作ってない事は百も承知だが)
その問いに対する自分の答えはこうだ。
「別に女の子でなくてもいい。出川哲郎ならOK。てかむしろ出川哲郎に出てほしい。」
出川哲郎なら何がつれてもすごく喜んでくれそうだし、釣り初心者が躓きそうな疑問や失敗をことごとく体験してくれそうだ(失礼?)。
表情やリアクションも大きくテレビ的にいい絵になるだろう。そして、ジェンダーロールの固定化という枠もぶち破ってくれる。
休日だったので、「今日は映画を観るぞ」と思って、「ギフテッド」と「全員死刑」を観た。
「ギフテッド」はクリス・エヴァンスが好きだったからで、「全員死刑」は某映画評論家が絶賛してたから見に行ったんだけど、「全員死刑」は楽しめなかった。
でも、twitterで感想をサーチすると「笑った」とか「最高」とか。
基本、誰かに言いたいからわざわざ書き込むんだろうし、口に合わない人は言わないだろうから、偏ってるだろうけど、どうしても「お前らホントにそう思ってる?クソヒドいバイオレンスに爆笑する自分はカッケーみたいにカッコつけてない?」って思う。
だってさ、「アウトレイジ面白かった」とか「マッドマック最高」みたいに言う同僚はいるのに、世話場話で、「僕の高齢ひきこもりの兄が母親ぶん殴っちゃって、いま別居中なんですけど、かえっていい方向に転んで、自立し始めたんですよ〜」とか「父親が生きてるか死んでるかあんまりはっきりわかんないんですよね(事業に失敗した挙句、ブツブツ文句を言いながら働き、休日は母とロクに会話ぜず日がなフライフィッシングの毛針を巻いてばかりの挙句、兄の教育の失敗を巡って母親をぶん殴って離婚されたので、どうも情がわかない)」という話をすると、すげえ微妙な顔されるし。
で言わなくなった。
ちなみのこの話を「へー」つって「いやこっちもすげー笑う話があってさー」って話をつないできたのは、家業が闇金で、債務者に恨まれて実家に火をつけられた友達だけだった。
そんなバイオレンス最高なら俺の話とかリアルに暴力の話なのにさー。
で、俺は俺で、学生の頃にちょっと好きだった子に「愛と幻想のファシズムは最高に面白いよ」って勧められたけど、「うわぁ」って思って全然楽しめなかった。
ちなみにその子はワーキングホリデーでオーストリアとかに行ってた多分ちょっと余裕ある家庭の子だったから、両親がいっつも金の話でケンカとかしてなかったんだろうな。
だからちょっとカッコつけてバイオレンスも楽しめるかなーって思ったけど、自分を振り返ったら無理だわ。
俺、甘っちょろい奴だもん。
ギフテッドでメアリーが近所の子供と遊んでるシーンで泣きそうになったしさー。
これからは自分に正直に無理に「バイオレンス最高!」みたいなノリを偽らないようにしたいと思います。
ギフテッド最高!
クリス・エヴァンス大好き!