はてなキーワード: リトマス試験紙とは
多くの日本人が考えそうなことだ。
ふと思ったのは匿名というのは人間の道徳観を表すリトマス試験紙ではないかということだ。匿名で誰にもバレない状況で人間はどう振る舞うべきかによってその人の道徳観がわかる。
日本のように同調圧力や相互監視の強い社会では、誰かの目があるところではとても道徳的なのに、誰も見ていないところではガス抜きもあるのかとても酷いことをする人が多いのではないか。これは社会の基盤になる道徳や倫理が同調圧力や相互監視しかないからなのだろう。
これ以外の基盤的な道徳や倫理が身につけばもっとまともな社会になると思うのだが、日本人はそういう目に見えない・利益になるとは思えないものを非常に嫌うので展望は暗い。
それはともかく、コロナウイルス関連でNewYork Timesのサイトを翻訳して読んでみてるんだけど、未だに検査についてあれこれ記事書いてるわけです。
元々NYTは検査拡大しろと主張していたけど、おひざ元のNY州で感染拡大が止められず、今はトランプ政権の対応の遅さとかCDCの検査キットに問題があったとかそういうあたりを非難する記事や、ドイツは検査たくさんして致死率も低いという持ち上げ記事や、なんやかや検査検査検査の記事なわけですよ。
ドイツはヨーロッパの中では確かにマシなほうですが、100万人当たりの死者で考えるとアメリカ7に対してドイツ5でありたいして変わらないレベルなわけです。
トランプの対応が遅かったのはそうだと思いますし、CDCの検査キットに問題があったのも事実のようですが、そもそも検査精度に依存した対応策しか考えていなかったのが敗因ではないのでしょうか?
日本では2月ごろには議論されていた感染検査の感度、特異度、偽陽性、偽陰性などについての議論は全く見られません。むしろ検査をリトマス試験紙のような確定的なものととらえているふしすら伺えます。その結果が「PCR検査して隔離」にこだわって実効的な対策が取られなかった原因ではないでしょうか。
その点、中国人の「熱を計って発熱してたら君アウト」戦略のほうがはるかに合理的だと思います。PCR検査の不確実性に左右されず、コロナウイルスの外側(インフルやただの風邪を含んだ集合)で雑にフィルタリングして、それで感染拡大の抑制には十分効果があるという方法論は費用も少なく検査のため感染疑いの高い人々が待ち行列を作るといった不合理な危険性もありません。
上記とはあんま関係ないけどさ、ドイツやアメリカの報道写真見るとマジで医療機関前で人々が行列作ってるんやで?そこ一番危険な場所や!って教えてあげたい。
勿論学校に依るだろうけれど、少なくともうちでは教室の数も教員の数も物理的に足りない。
それから話は変わるが、今回の案件は『罪を憎んで人を憎まず』ならぬ、「政策」と「首相」を分離できていない人が多い気がする。
つまり「一斉休校そのもの」を肯定・批判している人と「首相そのもの」を肯定・批判している人がごっちゃに語っているから、
両者の肯定・否定を組み合わせた4パターンを白黒2パターンの枠に単純化して語ろうとするから、おかしな話になる。
まぁ、首相憎けりゃ政策まで憎い(orその逆)もまた人間らしくて、それはそれで魅力的なのだけれども。
更に付け加えるならば、科学的に正しいのか否かもこんがらがっているケースが多い。
PCR検査に関しては「軽症の人も含め、希望者全員を検査しろ!」「正確な患者数を把握しろ!」などとPCR検査の精度を無視した非科学的なことを言っているのに、
同じ口でこと休校に至っては「根拠がない!非科学的だ!」と急に科学サイドに立脚したりする(その逆の組み合わせの場合もまた然り)
即ち、根本は自身の不安や都合などによる結論ありきで、その肉付けとして詳しく知らない科学を語っている人が多い。
総じて、今回の騒動は割と良いリトマス試験紙になっていると思うよ。
その人の主張が一貫しているのか、
俺が転職した理由のひとつに、前の会社にいたら生存が脅かされる・自分を守れないと感じたことがあったんだ。
A社は、世間一般では比較的クリーンなイメージの企業なんだけど、社員を歯車としてしか見てない経営陣の暴君ぶりが年々酷くなり、本当に嫌気がさしていた。
今回のコロナウィルス騒動で、政府があんなにテレワークや時間差通勤を推奨してるのに、2月末のこの状態で未だにA社が何の対応も打ち出さず満員電車で毎日通勤してると元同僚から悲鳴じみた愚痴を聞いて、退社は間違ってなかったと確信に変わったわ。
未だに中国出張・対面複数人での打合せを続け、部署内飲み会を中止せず、時差通勤も実施しない。そしてこの時代にテレワークの仕組みが未だない。(業種的には全然テレワーク可能)
本当に、社員をなんだと思っているんだろう。
自分の判断で休めばいいじゃんて声もあるし、実際俺も退社前は台風とかは普通に自分で休んでたけど、有給って限られてるからね?今回のコロナのような長期に渡る状況ではさすがに厳しいと思うよ。
コロナウィルス、恐れすぎも良くないのは重々承知だが、こいつはある意味リトマス試験紙だ。
社員を大事にしない、判断の遅い会社が炙り出される絶好の機会だ。そんな会社からはみんな逃げよう。
今回のコロナ騒動で自浄作用が働いて、そんな会社が日本から淘汰されることを切に願う。
仕事よりも、自分を大事にしよう。家族がいる人は尚更、会社は自分や家族を守ってくれないってことに気付こう。
ちなみに、俺が転職前に感じたA社での危機、東日本大震災や台風での対応に加えて、特に以下の事件が一番ヤバイと思って、この話聞いて最後の愛想が尽きた感じです。
部署内の社員がなんかの発作で社内で倒れたことがあって。俺はその現場には居なかったんだけど、救急車を呼ぼうとした若い社員がその電話を上司に止められて、まずは防災センターに電話させられたと。30分後に到着した防災センターのスタッフが容態を確認後、健康支援室に電話、更に30分後、健康支援室のスタッフが容態を確認、その後やっと救急車を呼ぶ、っていうくだりがあって。
途中の容態確認では応急処置などは何も行われなかったそうで、一歩間違ったら死んでてもおかしくないと感じた。なぜいきなり救急車呼ぶのはダメなのか、本当に理解に苦しんだ。
幸いその人は助かったのだけど、運が良かったとしか言えない。
今回の桜を見る会の件、前夜祭の話も含めてもう明らかにアウトだと思うんだけど、職場の人や友人とこの件について話をすると、反応が人によって違うのでなかなか面白い。
信頼できるのは、普段は自民党支持でも今回の件は許してはいけないと考えている人や、野党支持だけどむやみやたらに、感情的に政権批判をしない人たちだ。物事を冷静に見ることができる人。党派性に流されない人。倫理観を持っている人。そういう人たちとは今後もおつきあいをしていきたいなと思う。
一方で「別にこのくらいいいんじゃないの」「安倍政権はベストじゃないけどベターだししょうがない」「野党もやってたらしいよ」と言ってくる人もいたけど、それって「私は物事と党派性を分けて考えられない人です」「私は倫理観がゆるく多少の違法行為でも時と場合によってスルーします」と宣言しているようなものだと思うので、正直友人としても仕事相手としても信頼するに値しない相手だなと感じた。
この件に対する反応って、その人の思考の傾向と倫理観とかがもろに出てくるので、相手がまともかどうかを測れるリトマス試験紙になりうると思う。