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2019-04-19

アクセルが戻らなくなった」ことは言い訳にはならない

恐らく表題だけからにの話か分かる人は多いかと思いますが、某所で交通事故を起こした車を運転していた方が「アクセルが戻らなくなった」と説明していたそうです。

アクセルが戻らない=車が止まらない」と思っている方が多そうなので少し車の工学的な面を解説したいと思います

車はエンジン動力車輪に伝えることで進みます。これは誰でも知っていることですが、どうやって伝えているかを知っている人は少ないように思います

最近の車はアイドリングストップ機能がついていたり「静止しているときエンジンも停止させる」ことが増えていますが、古い車や冷暖房などを使っている場合は車が静止していてもエンジンが停止しません。たとえば車のエンジンをつけた直後は止まっているのにエンジン音はしますよね。

まり車は止まっているけどエンジンは回っているのです。ということはエンジンが回っていても車輪が回らないための仕組みがあるのです。

このための仕組みはおおまかに二種類あって、どちらを使っているかは車がオートマAT)車なのかマニュアルMT)車なのかによって異なります

MT場合にはエンジン駆動力を車輪に伝えるために「クラッチ」と呼ばれる機構を使っています

このクラッチは大雑把に言うと二枚の鉄板で、ペダルを使って離したりくっつけたりすることができます

クラッチがくっついているとき車輪動力が伝わり、離れているときクラッチを切っているとき)は伝わらないという仕組みです。

そのため、たとえアクセルペダルが戻らなくなったとしても、クラッチを切ってしまえばブレーキを使って減速することができます

詳しくはわかりませんが、クラッチを切り忘れたとしてもクラッチ滑ることができるため、ブレーキを踏みさえすれば減速するのではないかと思います

ではAT場合どうでしょう

ATにもいろいろな種類があるのですが、一部スポーツカーなどを除いた車ではトルクコンバータートルコン)という仕組みを使ってエンジン車輪をつないでいます

トルコンは2つのお椀型のパーツでできていて、中にローターとステーターというパーツと液体が入っています

ここで重要なのは「液体が入っている」という部分で、エンジンから動力はこの液体を通して伝達されるということです。

まりクラッチと違って何もしなくても空転することができるのです。

そのため、エンジンによって発生する動力を、トルコンを介して車輪に送る力より、ブレーキによる制動力の方が勝っていれば、トルコンが空転して車両は減速するはずなのです。

これが「アクセルが戻らなくなった」ことが「事故を防げなかったことに対する言い訳にならない」と主張する理由です。

ATしろMTしろエンジンのパワーよりブレーキの方が圧倒的に強いはずです。

高速で走る車が止まれないのはブレーキの性能の限界ではなくタイヤの性能の限界であることの方がはるかに多いです。

特に高パワー車でもない今回の事故を起こした車種で、恐らくトルコンATであることを加味すると、運転者のペダルの踏み間違いだったのではないのかと疑ってしまます

しかしこれは一概に運転者が悪いとも言えません。

特に高齢ドライバーで踏み間違いが発生しやすいことは明らかなので踏み間違えにくいデザインをすればいいのです。

もしくはよりよい解決策として、高齢ドライバー積極的運転支援機能のある車を買ってもらえるような制度を作ればいいのです。

今回のような事故特に被害者はもちろんですが、加害者にとっても大きなダメージとなっているはずです。わざとやっているのではないのですから

高齢になって運転しているのが悪い」「免許を返納させろ」という声もあるかと思いますが、やはり車というものは便利ですし私もいざ高齢になったとき免許を返納できるかと言われたらYesと答えられる自信はありません。

このような悲惨事故を二度と起こさないためにもシステマティック解決模索施行推し進められる未来を願っています

 
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