はてなキーワード: 吹奏楽とは
中高、吹奏楽をやっていた。
フルート以外に興味がなくて、授業中もずっと音楽と楽器のことしか頭になかった。
となりのトトロのような、人間より猪の方が多いレベルのクソ田舎のオンボロ公立中学でフルートと出会い、高校は親に無理を言って県内強豪校に進学した。
通学には1時間半かかった。
必死で練習して、人数が多いフルートパートの中では一年で唯一コンクールメンバーに選ばれた。
大学は音大に行った。毎日フルートが吹きたい。ずっとフルートプレイヤーでいたい。そう思っていた。
就職先は県外の警察音楽隊だった。憧れだったオケマンにはなれなかったが、音大四年間で現実を見たわたしからすれば上々の結果だと思った。
県境を2つ跨ぐほど遠くの県へ。
これを機に、中学から付き合っていた幼馴染の恋人と別れることになった。
小学校から一緒だった。中学に入ってすぐ付き合い始めた。高校は別々だったけど地元が一緒なので電車の時間を合わせて一緒に帰るのが日課だった。
大学生になって電車の方向が反対になって、会う頻度は減っていた。
なんとなく、大人になったらこの人と結婚するんだと思っていたのに、目の前に「県外の警察でフルートを吹く」という道が現れた瞬間、この人と結婚する未来を選びとれなくなった。
フルートをずっと続けてきたんだから。親に無理言って私立の高校、大学に行ったんだから。県内の警察には空きがないから。フルートを吹かなきゃならないから。
警察に就職して2年経った春、異動でやってきた上司と恋に落ちた。
幼馴染の元彼とずっと付き合っていたわたしとしては、恋する感覚というのを長年忘れていたと言うか、ままごとみたいな初恋の延長でしか恋愛をしたことがなかったわたしにとって、この経験は衝撃的だった。
抗いようもなく惹かれる。心が持っていかれる。好きな人の一挙手一投足、声、言葉、全てが、わたしの心を揺さぶる。
フルート一筋で生きてきたわたしにとって、上司の存在は猛毒だった。
出会った年の冬のさしかかり、こっそり2人で飲んでいた時、酔いに身を任せた彼は、「駆け落ちしようか、もう」と言った。
そう、上司は既婚者だった。
わたしは音楽隊の訓練やフルートの練習もそこそこに、既婚者である彼との逢瀬やメッセージのやり取りに夢中になった。
不倫の沼にズブズブと沈んでいった。
彼に愛されるのは幸せで切なくて極上だった。
フルートの楽しさ、音楽の葛藤の数倍のアドレナリンだったと思う。
一緒にいたくて、隣にいて欲しくて仕方がなかった。
奥さんにバレた。
奥さんは、わたしに、「監察官室にバラされるか、慰謝料払って退職するか、選んでほしい」と。
監察官にバラされたら、彼のキャリアにも悪影響になると思った。
警察寮に住んでいたため、退職と引越しが同時に発生しとても忙しかった。
実家に帰りたかったが、兄が結婚した時に、両親と兄夫婦が同居の家を建てたため、わたしの実家はもうなかった。
両親と兄夫婦の家に転がり込むのも気が引けて、ひとまずは就職先の県で新しく住居を探した。
それに、上司は「どんなに時間がかかっても必ず離婚する。待っていてほしい」と言っていた。
はいともいいえとも言えなかったが、この地に留まる理由の一つにはなった。
警察寮より狭いアパートで、もちろん壁は薄いしフルートは吹けない。
警察を退職してからしばらくは休みの日なんかにスタジオを借りて吹いたりしていたが、別に誰に聞かせるでもないアクティビティとしてのフルートはつまらなくなり、その頻度は減っていって、今はもう半年ほど吹いていない。
上司とは接触禁止命令が出ていたから、退職後は一度も会ってないし連絡もとっていない。
本名でやってる奥さんのインスタアカウントをたまに覗いて、上司の動向を探るくらいしか、接点はなかった。
先週見てみたら、待望の第一子を授かったと報告していた。
あんなに恋したのが、愛し合ったのが嘘のように、当時の記憶を俯瞰して思い返すわたしがいた。
中学の時わたしの隣でクラリネットを吹いていた友人からラインが来た。コロナも落ち着いたし同窓会がしたいって。帰ってこないかって。
その流れで聞いたけど、元彼も結婚してて、2人目が生まれるらしい。
わたしは、生まれた街から離れ、フルート吹きになるという夢も潰えて、何をしてるんだろうなぁ。
どこで間違ったんだろう。
フルートを始めたこと?警察に就職したこと?元彼と別れたこと?既婚者と関係を持ったこと?既婚者の言葉を信じたこと?
上司が「いつかまた会えるように」と贈ってくれた、内側にふたりの名前が刻印されたプラチナのペアリングのかたわれは、今日も虚しく輝いている。
お前は「吹奏楽」を「ふいそうがく」って読んでるの?
なんでかというと男で弦楽器やってる奴って何気にハイスぺな奴がちょいちょいいるから。
例えば医者の息子とかね。要は親が子供に弦楽器の習い事をさせるくらいには裕福かつ芸術に理解があるって家庭環境。
個人的に知ってるオケ内恋愛から結婚したパワーカップルだと、旦那が医者家系で本人も医者で、嫁は某財閥系勤務で世帯年収3000万以上くらいありそうなやつとか。
いやそれはちょっと極端な例だが……。
ただし何故か弦楽器やってる男には、ハイスぺだとしても「変人」としか言いようがない奴がちょいちょいいるので、自分の人間性に自信があるなら頑張ってみてもいいかもしれない。
あと過去の捏造については、離れた土地の学校で……とかややこしいことをする必要は無い。
出身校ネタにはついつい食いついてしまうのが人間であり、あれ?離れた学校じゃなかったの?とかなったら目も当てられない。
「子供の頃、親に無理やりやらされていたが、嫌だったので全然身につかなかった。吹奏楽部も嫌で入らなかったし、やってることも友達にも言わなかった」
これでもし出身校の同級生とかとウッカリ遭遇しても問題ない。実際に、親が楽器教室に通わせてるが本人は家で一度も練習したことない、なんて奴は普通にいるのでね。
それで、じゃあ何で今更って聞かれたら
「大人になってたまたまクラシックを聞いたら(ラジオでもN響アワーでもなんでもいい)、何故かすごく良いなと思って、今になってもう1回最初からやり始めた。それなりに吹けるようになったと思うので、誰かと一緒にやってみたいと思った」
これで完璧だ。このストーリーで疑いを持つ楽器演奏者はほぼいない(はずだ)。楽器やってる奴なら「本人は実は乗り気じゃなかった」系の体験談に接したことがだいたいあるからな。
ただし、当たり前だがクッソ下手糞だと普通に邪険にされる(ゲーマー界隈で言うところの『人権が無い』感じ)ので、イニシャルコストだと思って吹奏楽団に入るまではちゃんと練習せい。
https://anond.hatelabo.jp/20230508221407
対抗手段としては、社会人向けのオーケストラか社会人吹奏楽団に入ってみることをお勧めする。
やる楽器を選んでその楽器を購入するのが最初のステップだ。なぜなら社会人向けの楽団は、「楽器を自分で持っている事」が入団の前提になるからだ。
打楽器に限ってはその前提はないが、社会人向けの楽団で打楽器メンバー募集しているところは案外少ない。オーケストラは正規団員が1人か0人で演奏会はエキストラを呼ぶ運営をしているところが多いからそもそも枠がほとんどないし、吹奏楽団でも常時募集しているところは多くない。また重い楽器運搬を確実にやらされるので体力的にも推奨しない。
また、弦楽器だと入れる団体がオーケストラに限定されてしまう。楽団数は吹奏楽団>>>越えられない壁>オーケストラなので、選択肢を広めるという観点で管楽器の方が良いだろう。
なので、「やる管楽器を選んで購入する」のが第一ステップだ。トランペット辺りが無難だが、人数が不足しやすいパートであるフレンチホルンや、頭数が必要になるが故に募集が多いフルート、クラリネット辺りも良いだろう。
特にフルートはほぼ女性パートなのでお勧めだ。男がやっているというだけで重宝される。
一方、チューバなどの大型楽器は高価かつ運搬が大変な上、せっかく楽団入団にこぎつけても「仲間がほとんど男」になるパートなのでお勧めしない。
社会人楽団は「未経験者お断り」のところがほとんどだ。練習がほぼ週末に限られる上、予算も団員からの団費だけで賄う必要があるので、初心者を教えている時間もお金もないからだ。
だから、「経験者」になるよう、音楽教室に行って演奏スキルを上げる必要がある。
通う期間は長ければ長いほどよいのは当然だが、長すぎても出会い目的から離れてしまうので、半年~1年くらいが良いであろう。
吹奏楽コンクールの課題曲レベルの曲が吹けるようになれば経験者としてみなしてもらえるだろうから、レベル的にはこのあたりを目標とすべし。
ここまで来たら手あたり次第募集中の楽団を探して見学希望を出す。
だいたいの楽団はホームページで今の在籍人数を記載しているので、そういう楽団に対してアプローチするのが良い。在籍人数が書いてない楽団は実際の人数が極端に少なかったりコンサートやコンクールでエキストラを呼びまくって体裁を整えてるなど運営に難がある団体が多いので避けた方が良い。
見学希望を出した後で楽器経歴を聞かれるが、その楽団から離れた土地にある学校で2年くらい吹いていたとかのレベルで適当に捏造するのが良い。
「離れた土地」というのがポイントで、社会人楽団は所在地域にある中学・高校のOBOG率が高いところが多いので、離れてない土地の話を捏造してもすぐに嘘がバレてしまうからだ。
また、見学と言いつつ、実態は「合奏練習にお試し参加する」だったりするので、その点は要注意だ。
いくつかの楽団を見学して、これはと思った団体に仮入団し、何度か練習に出ていけば正式入団だ。
正式入団までに狙いをターゲティングしておけば後はやりたい放題だ。
ただ、あまりに露骨だと通報されて退団の憂き目にあったりするからやりすぎ注意な。増田の観測範囲で実例が2つあってな・・・。
音符もほとんど読めないレベルの人が、大人になってから楽器始めたケースであればまあ分かる。
大して上達していないように見えて、実はそれがその人にとって精一杯の最速だったりするのはよくある話。
しかし、子供の頃に習っていたとか、中高の吹奏楽で習っていた人が大人になってレッスンを再開した場合でも、再開から何年経とうが進歩が全く見えないケースが多々ある。
というか自分の周囲はほぼ全員そう。
これが「その人にとっての最速」ではないことを示す根拠はいくつもある。
例えば、いつも同じことで悩んでいて、そこから一向に抜け出せない。
例えば、個人的な好き嫌い関係なく傍から見ていてそれはダメだろーという部分が少しも良くならない(気づかないor指摘されない)。
でも、子供の頃に歯を食いしばって身につけたり、ブラック部活に耐えてコンクールをやり抜いた時点で、少なくともド素人よりは「楽器を習う」ことには長けているはずの人らがこの体たらくってありえなくない?
そういうのを見ると、
「この人の先生は一体何を教えているんだろう」
「この人は先生がやれと言ったことについて必死に取り組んでいるのか?」
「そもそも何をどうしたくて習っているんだ?」
という疑問が湧いてくる。
なお、隙自語が目的ではないので最小限の記述に留めるが、自分の場合は大人になってレッスンを再開した結果、あたかもそれまで止まっていた時間が動き出したかのように、周囲の評価が劇的に好転した経緯がある。
それこそ再開前は裏で嘲笑され、本気で迷惑がられていたような勘違いバカだったのに、レッスン再開から数年もしないうちに一目置かれるようになったとか、あまりの急展開に驚きしかなかったわけで。
一方で「自分の最速」は決して早くないどころか、
「自分のやっていることなんて、普通の人ならもっと早く習得し、治していける。というか得手不得手の落差が想像以上に大きかったせいで、ここまで来るのにずいぶんと時間かかったなあ…」
と思っているので、自分よりもずっと器用というか、得手不得手のばらつきが少なく、個人レッスンを受けるくらい練習に真面目に取り組む他の人らの、明らかな停滞には戸惑いしかない。
クラシックやジャズに興味がないという人も少なくはないでしょう。かなり初歩的な内容になりますが、編成について少しだけでも知れば解像度が上がるかもしれません。音楽は調和の芸術ですが、個々の音に分解して耳を傾けてみるのも楽しいのではないかと思います。
バッハやベートーヴェンなど、いわゆるクラシック音楽などの編成。映画音楽もこれが多いですね。弦、金管、木管、打楽器が編成の基本。
弦は小さい方からバイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス。
打楽器は……まあ、色々です。スネア、ティンパニ、シロフォン(木琴1)、マリンバ(木琴2)、グロッケン(鉄琴1)、ビブラフォン(鉄琴2)、…etc
ここぞという時に使う持ち替えの楽器というものもあります。フルートの人がピッコロ、トランペットの人がピッコロトランペット、オーボエの人がイングリッシュホルン、他にも色々。
小さい楽器ほど高い音が鳴り主旋律を担当し、大きくなるほど低い音になりリズム隊の担当になります。中間の楽器はそれぞれの橋渡しと言った所でしょう。
弦楽器は和音も出せますが、基本的にオーケストラで使う楽器は単音しか出せません。調和の音楽たる所以でしょう。
楽曲によってはハープやピアノ、その他おもしろ楽器(打楽器による担当が多い気がする)が入ったりもします。サックスは基本入らないのですが、新しめの曲だと使われる事もあります。
楽器ごとに1st、2st、3rd(、4th…)と担当が分かれます。部活などでは、基本上の学年(か実力者)ほど若い数字のパートを担当。ソロは基本1st、曲により2ndが担当。
数字が若いほど高い音を担当し、パート全体で和音を構成します。
ソロパートなど目立てる箇所もありますが、個は埋もれがちかもしれませんね。指揮者に束ねられ、各々が細かく決められた役割のもと調和を目指す編成なのでしょう。
余談ですが、指揮者ってただ棒を振り回しているだけではなくて、コンサート本番に向けて楽団の練習を仕上げる監督の役割も大きいんですよ。
・室内楽
「クラシック」で一括りにされがちですが、オーケストラ以外にも少人数の編成があります。オーケストラが大衆向けの音楽だとしたら、室内楽は音楽が貴族のものだった頃の編成と言えるでしょう。音楽家に演奏させたり、自分らで演奏したり。バッハやモーツァルトが得意とする所ですね。
二人ならデュオ、三人ならトリオ、四人ならカルテット、五人ならクインテット……
編成は色々です。
弦楽四重奏のパッヘルベルのカノンなんかは極めて有名ですね。エヴァの旧劇場版のエンディングで流れた時、感動しました。木管五重奏では、なぜか金管のホルンが入ったりもます。
少人数で個が立つ編成の分、ジャズにも近い側面があるかもしれませんね。
・ジャズ
現代のポップスやロックの原点である、偉大なブラック・ミュージック。
ルーツについては色々言われているようです。その一つに、スコット・ジョプリンに代表されるラグタイムというピアノの曲のジャンルがあります。彼の"The Entertainer"は誰しも一度は聴いたことがあるでしょう。"Bethena"もベンジャミン・バトンで重要なテーマ曲になっていました。
彼の曲を「クラシック」ではなく「ラグタイム」と言えると、ちょっとかっこいいかもしれませんね。
さて、ジャズの編成について。
トリオやカルテットなど、少人数でのセッションとビッグバンドに大別されます。
ドラムス、ウッドベース(オーケストラで使うコントラバスと同じものです。弓は使わずピッチカートだけで弾く場合が多いですね)、エレキベースなどのリズム楽器、トランペット、トロンボーン、アルトサックス、テナーサックスなどのメロディー楽器。あるいはボーカルも。ピアノとエレキギターは万能です。
それぞれから一つずつ以上選ぶのが基本です。ベーシックな編成としては、ドラムス、ベース、ピアノ/管楽器/ボーカルのトリオでしょうか。
しかしジャズは自由な音楽です。リズム隊のベースやドラムにもよくソロが与えられますし、何ならメロディを丸ごと担当する事だってあります。
変わり種でフルートやバスクラリネットという楽器なんかも使われたりします。
大きなクラリネットにサックスみたいなウツボカズラがついててかっこいいんですよこの楽器。ジャズの奏者ではエリック・ドルフィーが有名です。
色々な編成を聴いてジャズという音楽の懐の深さを感じるのもまた一興でしょう。
そして、ビッグバンドについて。ビッグバンドといえばグレン・ミラー。youtubeで色々聴けると思います。どれか一つくらいは耳に覚えがあるでしょう。『茶色の小瓶』や『アメリカン・パトロール』なんかが特に有名ですね。
編成としては、ブラスバンドに近いかもしれません。金管はトランペット、トロンボーン、木管はクラリネットとバリトン〜アルトサックス、リズム隊にピアノ、ベース、ドラムス。オーケストラ同様に、1st、2ndが割り振られます。
少人数でのセッションのライブ感に対して、比較的まとまりのあるサウンドと言いましょうか。予定調和的ではあるかもしれませんが、足並み揃った音の厚みや迫力はまた魅力的なものです。
偏見ですが、中高の吹奏楽部員上がりはビッグバンドかオーケストラに入りがちな気がします。
ジャズの魅力の一つに、キンキンと鳴り響く金管のハイトーンがあります。メイナードファーガソンや、エリック宮城なんかが有名どころでしょうか。「すごい!かっこいいなあ…」となるものですが、こればっかりは実際に自分で楽器をやってみないと凄さが中々分からないものでしょう。
余談ですが、ビッグバンドのトランペットは2ndがソロを吹く事も少なくありません。1stもハイノートで疲れているんでしょうかね。
ジャズにはフュージョンというジャンルもあり、T-SQUAREやウェザー・リポートなどが代表的でしょうか。今はあまり流行りではありませんでしたが、EWIやリリコンという電子管楽器が使われていました。ジャズがスノッブで肩肘張った音楽ジャンルに思われるかもしれませんが、案外ミーハーな所もあるかもしれませんよ。
・吹奏楽
日本の部活ではこれ。たまに間違えられますが、「ブラスバンド」はサックス+金管楽器(+パーカッション)の編成なので、実は異なるものです。サックスも金管楽器なんじゃないか?と思われるかもしれませんが、楽器の素材ではなく音の出し方による分類のため、木管楽器になります。
ブラスバンドにはスーザフォンやコルネット(ほぼトランペットです)、バリトンやアルトホルンなどマイナーな楽器が使われたりもます。
さて、本題の吹奏楽。
基本的にはオーケストラから弦楽器が丸ごと抜け落ち、管楽器にユーフォニアムとサックスが入ります。「吹奏」楽たる所以ですね。
管弦楽曲の吹奏楽編曲では、弦楽器が担っていた主旋律をクラリネットが代わりに担当している印象があります。しかし、弦と管ではやはり表現が異なります。特にピッチカートという弦を弾く演奏法は、管楽器でいくらスタッカートを強調した所で別なものです。にもかかわらず、指揮者に「ピッチカートっぽく弾いて」なんて無茶振りをされる光景はままあるような気がします。
中高生の部活で弦楽器を扱うのが難しい(幼い頃からやっていないと人前で演奏するレベルになるのは難しいという風潮?傾向?があります)という事情のもと、部活では管弦楽ではなく吹奏楽が多く採用されているのではないかと思います。
しかし、吹奏楽独自の編成を活かした曲があまり書かれておらず、オーケストラやジャズ、ポップスの吹奏楽版編曲が多く演奏されがちな気がします。それって別に吹奏楽編成でやる必要なくない?となってしまうので、吹奏楽らしさを活かした快活で明るいサウンドにしようとの苦心が見られますが、どうにもダサい方に転んでしまう印象を受けます。
悪口のようになってしまいましたが、吹奏楽にも独自の良さはあるはずです。コンクールでもよく使われる曲を作っている樽屋雅徳という方は、吹奏楽編成のための曲を書いているので、興味があればぜひ。
人気の高い楽器を演奏する人は、演奏させてくれる楽団を探すのが大変である。一方、上達のための情報も選べるパーツも多い。私は体格に恵まれず昔から競争を避ける習慣がついたので体格に恵まれないにも関わらずバリトンサックスを選び20年以上演奏させて頂いている。フルート、アルトサックス、クラリネット、トランペットなどメロディーを担う楽器の奏者はそのポジション数と比較して演奏人口が多いため
等の必要に迫られる。ロックバンドのエレキギターリストも似たような状況である。一方、低音管楽器奏者はどちらかというと頼まれて楽団をヘルプする形で演奏に参加する。ロックバンドではドラマーがそのような位置づけである。日本の吹奏楽文化がアマチュア管楽器奏者を大量生産しているの対し弦楽器奏者は少ないのでアマチュアオーケストラの弦楽器パートは常に人数不足という話も良く聞く。
低音管楽器。おいしい様に思えるが色々困難もある。
吹奏楽コンクールの中学部門が来年度から「中学生の部」となり、中学生以下のメンバーだけで構成する地域吹奏楽団も出場可能になる。部活地域移行の流れを汲んでる動きだ。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230121/k10013955891000.html
今年は中学部門だけだが近いうちに高校部門も地域楽団に開放されるだろう。そうなると何が起きるか予測する。
当たり前である。地域移行とは言っても対象は公立校だけであり、カネも人(指導者、トレーナー)も練習場所も機材(主に打楽器)も学校のリソースが使える私立校は今の部活が残るため、カネも練習場所も人も強い制約がある地域楽団が敵うわけがない。コンクールに出ても地区大会(県大会またはその下部)銀賞が良いところだろう。
そんな地域楽団の代わりに台頭が予想されるのが、創価学会などの宗教団体系の地域楽団が出てきて、コンクールで上位に出始めることである。
宗教団体系楽団は普通の地域楽団の弱点である「カネ、場所、人」に制約がない。むしろそこらの私立校よりカネは持っているし、投資して全国金という結果が得られたらその楽団に入団したい子ども達は大幅に増えるし、それを通じて信者増とお布施の増加も期待できる。
既に一般の部では創価学会系の創価グロリア吹奏楽団と創価関西吹奏楽団が毎年全国金賞を取るようになったが、それと同じようなことが高校以下の部門でも起きるようになる。創価学会はコンクールの高校以下の部では大人しいが高校の部が地域楽団に解放されたタイミングで勝負をかけてくるはずだ。その気になれば毎年億単位のカネも出せるのだし。既に創価は全都道府県に系列の吹奏楽団を作っているが、それらがグロリア、関西のユース部門として機能するようになるだろう。
創価のことばかり書いたが、立正佼成会などの他の宗教団体も追随してくる可能性が高い。立正佼成会は金食い虫の佼成ウインドオーケストラを分離させた分余裕があるだろうし、学生社会に関わりを持ちたい幸福の科学あたりも食いついてくるだろう。
そして去年目一杯叩かれた統一教会も黙ってはいないはずだ。統一教会は立正佼成会吹奏楽団(今の佼成ウインドの前進)に聖歌を伴奏してもらったこともあり吹奏楽とは長い縁がある。コンクールの地域開放を機に仕掛けてきてもおかしくない。
https://www.kogensha.jp/news_app/detail.php?id=7648
吹奏楽コンクールは朝日新聞主催で大会結果は朝日新聞だけでなくNHKも含めて大々的に報道されるし、有力校は日テレの笑ってコラえてで定期的に特集される。信者とお布施の確保が至上命題の宗教団体にとって、こんな打ってつけの宣伝の場は他にあまりないだろう。
ただし、宗教団体系の楽団はマスコミ報道しづらい。例えば2028年の吹奏楽コンクール全国金賞受賞団体が「創価グロリアジュニア東京」「創価関西吹奏楽団ジュニア」「幸福の科学学園ハイスクールバンド」「RHK(霊波之光)ウインドオーケストラ」「佼成ユースウインド」「世界平和統一家庭連合シンフォニックバンド」みたいな宗教団体系の寡占になったら、果たしてそれを各マスコミが報道してくれるかどうか。報道されたらさぞかしシュールだろう。
ただ基本的にマスコミ各社は特定の宗教団体の宣伝に繋がる報道はしない。例えば近年の箱根駅伝は観客が大学名の旗を掲示することがNGになったが、これは創価大学が箱根駅伝常連となり、箱根駅伝が創価学会の宣伝の場と化してしまうのを大会を中継する読売グループが嫌気したためである。
吹奏楽コンクールについても、全国金賞を宗教団体系が寡占するようになると朝日新聞が報道の扱いに難儀し、主催の座を降りてしまう可能性がある。
そうなると各宗教団体は吹奏楽団に金を出す理由がなくなるため、宗教団体系の団体が次々と居なくなり、それ以外の地域楽団はペンペン草も生えない状態が予想されるため吹奏楽コンクールは衰退の一途になる。朝日新聞が宗教団体系の寡占に耐えられるかどうかがコンクール継続の鍵を握るだろう。
部活動地域移行は、カネと人と施設はどうするんだという課題がどうしても大きくなる。それを手早く解決するにはカネも人も施設も持ってる団体のサポートが必要であるが、一般企業が手助けしてくれるわけもなく、自治体も特定団体の便宜を図るような行為は監査請求食らって一発アウト。従って宗教団体くらいしかサポートしてくれるところがない。
だから、部活動地域移行はその活動に対して宗教団体が宣伝目的で進出してくる切っ掛けになるのである。
地域移行に関しては「機会格差の拡大懸念」が昨年後半あたりからようやく認知され、多少は是非や対策が議論されるようになったが、「宗教団体が出しゃばってくる可能性が高い」という視点では指摘や議論がなされているのを見たことがないので関係者の人達も一度考えてみて欲しい。なお現役指導者の人達は「金をもらえればカルトでも構わない」連中ばかりなので考えなくても良い。
課題曲という、プロを目指していない学生向けに作られた曲で、コンクールに勝つためだけのノウハウ中心に楽器を習ってきたせいか、
ことしか頭にない奴が多い。
楽譜に書かれていることを表面的にしか読み取らず、あとは顧問のオレサマ解釈に忠実に従ってきただけ。
こんなんスキルはスキルでも、猿回しの猿のスキルじゃねーかと思うんだけど気づいていない。
しかもブラック部活を耐え抜いてきた自負なのか知らないが、それでどんなジャンルの曲も演奏できると勘違いしているんだから手に負えない。
こういうこと書くと
「実際、発表会とかでクラシックもジャズもフュージョンもやってきたし」
などと言ってくる奴がいるが、どれも換骨奪胎レベルで原曲の原型をとどめてないような吹奏楽アレンジでしか吹いたことないうえに、
そのアレンジ版のほうが好きとか言い放つ時点で何も分かっていないと告白しているようなもの。
酷いのになるとコンクールのために無理やりカットしたものしか知らない奴もいるし。
そのせいか、吹奏楽からクラシックやジャズが好きになった奴って好みが偏りすぎなのに、全然自覚がない。
クラシックは極端に近現代ばっかり、ジャズはビッグバンドばっかり。
まあ管楽器だけで合わせてるんだったらそれでもいいよ。
井の中の蛙どもが自己満で悦に浸っているんだなーと冷笑するだけで済むし。
特にプロ向けに書かれた木管五重奏や金管五重奏とかやると、途端にザコな演奏(何吹いてるのかリスナーに全く伝わらないレベル)になるのはかなり「あるある」な話で実に滑稽。
そんな体たらくなのに、ジャズのリズム隊やオーケストラの弦楽器よりも自分たちはしっかりきっちりしている・センスが優れているみたいな、謎の選民意識に支配されているのが非常に不快。
何かにつけて
「うちのリズム隊はヘタ」
だの
その演奏形態で自分が吹いている楽器の立ち位置や、他の楽器が何をやっているかについて全然解像度が低いから、こういう無神経なことが言えるんだろうな。
ぶっちゃけ吹奏楽なんて形態の演奏はマーチだけにして、最初のうちからクラシックやジャズの曲、それもソロ曲からきちんとレッスンを受ける人が増えないと、
いつまでもこういう勘違いバカがのさばった状態が続くと思うと暗い気分になるわ。
やっぱ吹奏楽やってる奴は頭がアレ
2度とするな。
三角帽子とか、中国の不思議な役人とか、ダフニスとクロエとか、ローマの祭とか、
原曲(オーケストラ演奏)の動画をニコニコやYouTubeで観ようとすると、
コメントが吹奏楽コンクールの思い出話で埋め尽くされてることがある。
本当に、本当に鬱陶しい。
正直レイプと同じだと思う。
「これコンクールでやった」
「今年コンクールでやる」
「今年の自由曲です」
「吹奏楽版の方がいい」
「ここのユーフォきつい」
「いまコンクールに向けて練習中だけど先生に怒られてばかりです」
知らねえよ。
帰れよ。
○○が。
管楽器もやってたことあるけど、これのせいで本当に中高の吹奏楽が嫌いになった。
○○○んだよマジで。