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2023-06-23

インボイス制度で「かわいそう」みたいな話について

中小企業経理をやっています

社員数2桁の小さい会社で、コロナ禍で結構な悪影響を受けて吹っ飛びそうでした。

さら円安による原料高騰はえげつなく、昨年度は売上総利益粗利)が率で見て-30%でした。マジ潰れる。

いわゆる内部留保をきちんと残していたお蔭で倒産危機は免れましたが、それはまた別の話。

 

インボイス制度止めろ、事務コストが重い、一個人にかわいそうだ」

みたいな話が良くニュースになってますが、そういう人たちと 戦ってきた 立場から少し言わせてください。

 

うちの会社は業種的に職人さんや内職さんに出している仕事結構あるので同じようなことはめっちゃめちゃ言われてます

目の前で泣き崩れる人までいました。

 

まず彼らは全員が全員「かわいそうな被害者」ではないです。

少なくとも私の会社は全員に「税込み額」を支払っていて、消費税が8%から10%に上がった際には全仕入先に消費税+2%分を払いました。

この際に、後々にうやむやにならないように「きちんと税抜き額・消費税額・合計額を記載した請求書を出してもらえればこちらもきちんと+2%した額をお支払いします」と伝えたところ、まともに請求書を書けてなかった方々(3割ぐらいいた)も嬉々として税別表示された請求書を出してくれるようになりました。

2014年の5%→8%のときもきちんと上げたそうですがその時はここまでしなかったようです)

 

そして今回のインボイス騒動です。

 

まず状況を整理しましょう。

 

彼らは今は全員消費税を払っていません。

インボイス登録しなければ今後も消費税を払う必要はありませんが、今まで消費税という名目で受け取っていた金額はもらえないことになります(支払い側から見ると消費税を代わりに納税する必要があるので、二重払いになります

インボイス登録すると納税必要になり、今まで支払っていなかった消費税を払う必要があります。これは額面通り10%払うわけではなく概ね1%~6%程度です。

まりインボイス登録しないと、当社のように税込み額とはっきりさせた会社から収入10%減ります

インボイス登録すると、受取額はそのままですが、1%~6%の消費税を払う必要があり、また消費税計算のための事務処理が発生します。

 

これだけ見ると「かわいそう」ですね。

 

でも世間消費税増税で噴き上がってる中、彼らは収入が約2%ですが増えてたんですよね。

消費税上がったら俺ら収入増えるしいいなー、もっと上がらないかなw」

みたいな話も結構聞きました。

2014年の5%→8%の頃はもっと顕著だったようです)

 

また事務処理も一般的には簡易課税という方法を使います

これは例えば細かい計算をせず5割分払えばOKとなります

今までの決算青色申告で1ページ、売上とかの金額ポチポチ入れていくと出来てしまう、年1回5-10分程度のものです。

(真面目なやり方も日々経理入力してればシステム計算してくれるのであまり手間でもないですが、基本的簡易課税の方が税金も安く優遇されているので基本的簡易課税です)

 

そして、彼らも別に見た目通りの被害者ではなく、フリーランスの厳しい世界を生き抜いてきた人たちです。

この制度さらに逆利用して自分たち収入を増やせないかと考えます

具体的には 「インボイス登録したうえで、今までは税抜き額だったことにして+10%受け取れないか」 と画策する訳です。

こうすると、受取額は110%となり、そこから税金を払っても例えば105%などとなり元よりプラスになります

これがダメなら次善策として、同じくこれまでは税抜き額だったことにしてインボイス登録はせずこれまで通り受け取るという方法です。この場合は±0です。

これ以外は損失があるのであり得ない、という算段を付けて交渉に臨んでくるわけです。

 

そこで、冒頭の「戦ってきた」に戻ります

 

彼らは「あわよくばプラス、無理でも現状維持」と考えてるので、先の通り「税込み額であり主張は認められない、あなた確認したはず、今回はマイナスしかならない」という旨を伝えると皆憤ります

泣き落としもしますし、そういうことも通じないとなると大半の人は「こんな会社潰れろ!」と吐く程度にはぶち切れます

10%増税の際には「いい会社だなー、今後もよろしく(ニチャァ)」とか言ってた人も、税込み額と明示させた首謀者の私を裏で「悪魔」 「ゴミ」 「死ね」と手のひらクルクルですw

 

もちろん真面目に相談に来られる方もいます

そういう方は丁寧に説明不明点も都度税理士確認し明らかにしていくと逆に思ったほどではないことを理解し、仕方ないよね増税の際には得をしたんだし、という感じで帰っていかます

申し訳ないなとは思いますが、当社も蓄えがあったお蔭で生きながらえているような状況ですし気軽に値上げとも言えません。

 

こういう経験豊富な状況で報道を見てると思います

必ずしも事実とは言えない「10%減」や「事務コスト」を掲げて大声を出す人は「分かって」やってる人なんだろうな、と。

彼らは多分普通の人が思っているよりもずっと海千山千です。

正直、源泉徴収されすぎた額を年末調整で「還付」されて喜んでるサラリーマンとは感覚も場数も違います

それでいて無計画です。

 

若い現役バリバリの頃は

脱サラして収入2倍!いつまでサラリーマンしてるの?馬鹿なの?w」 「年金?入るわけない、破綻するし自分投資する方が有益

みたいに言ってた人が、70歳近くなった今は

年金が出ない、この国は俺たちを捨てた、苦しい、もっと仕事をよこせ単価を上げろ、お前も国と一緒か」

と言ってたりします。

生活保護をもらいたいが仕事もやりたいから名義を息子とかに出来ないか、みたいな相談を受けたこともあります

失業保険でも同様の事例あり、どちらもお断りしました)

 

中には本当にかわいそうな人もいます

でも私の知る範囲ではそういう人はこういう目の前の一つのことで悲惨になったわけではなく、もっと総合的複合的な理由(例えば障害を持った上で介護必要とか旦那さんのDVとか…)で苦しかったところにインボイス制度のような人情味を感じられない政策精神的にノックダウンした、みたいなパターンが多い印象です。

負担で言えばバレないだろうと知らない間に負担を増やされてるサラリーマンの方が酷いことも多いです(年調書類も複雑になりましたね・・・

 

私もインボイス制度に諸手を挙げて賛成ではありません。

でも経理としてはこの辺りの処理がはっきりすること自体は歓迎ですし、もしも消費税が今後も上がるなら、その都度免税事業者はこっそり利益が増えていく、というのが健全とも思えません。(消費増税はそれ自体内需メインの中小企業としては 強く 思うところがありますが)

 

金銭負担的には現状維持、今後は増税されたらあなた負担してもらうよ」ぐらいの落とし所なら今ほど騒がれなかったのかな・・・

いや、あの人たちはきっと騒いでやっぱり「あわよくば」を狙ってくるだろうな・・・

2020-12-13

上本数だけで黒字確定とか言われても

そら売上高-売上原価純利益って頭なら黒字確定だろうけど

そんな会社どこ見ても存在しないだろ…そもそも売上高-売上原価売上総利益-販管費=営業利益だし…

こんだけ金かけても、これだけ売れてれば赤字なわけねえぜ!ホント最高だぜ!!ってマジで意味からない

ネット事情通を気取る前に簿記3級の勉強でもすべきだろ…

2020-08-24

固定費説明

もうけもん - トダサキ | 少年ジャンプ+

https://shonenjumpplus.com/episode/13933686331693664586

って漫画ブコメ欄でこういう言い争いが起きてたんですよ。

 

toresebu うーん、船の設備固定費から、一杯の販売価格から原価と設備費引いて利益計算するのはおかしくない?と思い始めてからちゃんと読めなくなった。損益分岐点ってご存知…?

2020/08/16

tomiyai じーさんの代からのボロ船なんかとっくに償却済みで固定費なんか考えんでええやろ。修繕費とか消耗品費とか変動費的な支出でもおかしくない。雑な知識でご存じ?とかいうの恥ずかしいからやめてくれや。

2020/08/16

  

☆の数では圧倒的にtomiyaiが支持されてるし

そもそもtoresebuのこれは漫画に対する一種クソリプなわけです。

 

が、反論が「うるせえなそこはどうでもいいんだよ」ではなく会計の話に乗ってしまった以上は

カタは会計知識の正誤性でつけるべきで、その場合toresebuの方が正しくてtomiyaiはなんにもわかってません。

 

1. 

まず漫画主人公台詞おかしいというのは確かなんです。(以下、漫画独自通貨デラは円で説明。わかりやすいからね。)

「一杯50円で売るソバの原価が14円、船の設備にも金がかかってるから利益はたったの16円」と言っています

 

まり原価以外にも1杯あたり20もの変動費があるということです。

これ一体何でしょうね?

 

売上単位に連動して出ていく費用で、船の設備に関するもので、しかも売価の4割にもなる費用

じゃあ答えから書きますね。

さっぱり思いつきません。

 

もうこの時点でわかるのは、作者の取材中途半端ということです。

この説明をするとき主人公は「ペラペラ」と喋っており、いかにも商売上手で理財に明るいようなキャラなのだから

具体的な数字をわざわざ出すならもうちょっと勉強すべきです。(それが面倒ならもっと数字用語をぼかせばいい。中途半端が一番しょっぺえぞと悟空も言っている。)

  

 

toresebu うーん、船の設備固定費から、一杯の販売価格から原価と設備費引いて利益計算するのはおかしくない?と思い始めてからちゃんと読めなくなった。損益分岐点ってご存知…?

2020/08/16

まさにこういうことですね。

 

船の設備にかかるお金ソバが売れようが売れまいが一定出ていくわけです。(手漕ぎの船だから燃料とかもないしね。)

それを固定費と言います

そば一杯の儲け」という計算の時には入ってこない費用のことです。

原価と固定費を混ぜて売上利益計算するという主人公説明はまるっきりしったかぶりの会計素人です。

 

ほんとなら売価50円原価14円一杯当たりの売上利益36円

たとえばこれを月に1,000杯売ったら売上総利益36,000円

ヤクザに払った20,000円に船の修繕費10,000円に俺らの給料6,000円でトントンだぞーなら

1,000杯が損益分岐点

別にtoresebuも高度なことは言ってませんね。せいぜい簿記2級ぐらいでしょうか。

 

 

tomiyai じーさんの代からのボロ船なんかとっくに償却済みで固定費なんか考えんでええやろ。修繕費とか消耗品費とか変動費的な支出でもおかしくない。雑な知識でご存じ?とかいうの恥ずかしいからやめてくれや。

2020/08/16

それに対するわれらがtomiyai 氏の反論ですが、

これも残念ながら中途半端ちょっとだけかじった素人意見です。

 

まずそもそも償却費の帳簿上の処理なんかの話じゃねーし。

この船が新品だったら減価償却費付けてると思うのかっていう。

なわけねーじゃんよ。その帳簿を誰に提出すんだよ。

船買った時の借金を日割りして計算するぐらいはこの世界でもしてるかもしれないが。

 

で本題。

この場合の船の修繕費がどうして変動費になるの?

どう考えても売り上げに連動してないでしょ。

一日川に浮かべてりゃ船は傷んでいくよ。ソバが売れようが売れまいが。

 

ソバが売れない日は船も動かずに止まってて痛みが少ないの?

逆だよね。むしろ客を探してウロウロするから痛みが増すでしょ。

  

 

まあ、どう考えてもあの漫画の作者はそのへんの知識感覚は疎いんだよ。

そこが主題じゃないんだけどさ。

取材中途半端なの。一切ぼかすかちゃん取材してそれらしい数字用語にするかどっちかでしょ。

 

売上から税金取ってるヤクザが何の意味もなく商売邪魔しに来るしな。

時代劇なんかに現れるああいう行動をするヤクザ

その店を潰して賭場にしたいとか、その店に借金押し付け看板娘を取り上げて妾にしたいとか、

何らかの合理的動機説明されてるはず。

そこをよく見ず考えずに表面だけ真似したか意味わからん行動になっている。

 

(勿論全く不合理に邪魔しに来る狂人というのは現実にいるでしょうが

 そういう人格作品主題でないところで出して来るべきではないよね。 

 この漫画については狂人描写というわけでもないし。)

  

 

まとめ

tomiyai じーさんの代からのボロ船なんかとっくに償却済みで固定費なんか考えんでええやろ。修繕費とか消耗品費とか変動費的な支出でもおかしくない。雑な知識でご存じ?とかいうの恥ずかしいからやめてくれや。

2020/08/16

簿記2級ぐらいの知識で「ご存じ?」とかがうぜえのはその通りなんだけど

明らかにそいつ以下の知識レベルで「雑な知識」とか言ってるのも恥ずかしいですから~~~!

 

反論するなら「いいじゃんそこは厳密じゃなくてよ、うるせえな」とかにすべきだった。

相手クソリプであろうと会計話題に乗った時点で、

簿記2級のtoresebu と3級怪しいtomiyai なら前者の方が偉いわけよ。 

 

 

はてなは例によって簿記知識会計知識が皆無なのでどっちが正しいのかの判断すらできない。

お前ら何のために10年ぐらい簿記会計記事ブクマ付けとんねん。

少しは実際に勉強しろや。 

 

 

追記

雑に「普通に100杯売ったくらいだと固定費20円のってくるから」みたいなつもりで書いたんではと解釈してあげて終わりそうな気がするんだけど。

いやあのさあ

変動費固定費を混ぜたらあかんからわかれてるわけじゃん

「のってくるから」じゃねえんだよ

100杯売って一杯に20円なら固定費2000円なのね?

ならそれを分けておこうよ一杯辺りの計算からはさ!

 

そこを分けるのが基本の知恵であって、

そこを「のってくる」しちゃうならもう完全などんぶり勘定って言うんだよ

 

売れたのが50杯だったら?200杯だったら?

全然話変わっちゃうのに固定費になってないか

売れ行きの変動のインパクトがわかんなくなるわな

 

ついでに、そのスッと出てきた例えの数字がもう全くセンス無いよね

固定費2000円てこれまで見てきた他の数字スケールあってなくねーか?

そして月100杯って売れなさすぎじゃねーか?

会計知識数字センスゼロ

こんなコメント一位にすんな

 

このコメントは上の簿記2級3級コンビよりはるかにひどいし、tomiyaだって呆れると思うよ

なんで間違いを指摘して指導したらもっと悪化した回答になるの?

闘いの中で退化していかないでくれ 

 

2016-08-16

PCデポの有報を見てきたよー

いまとってもホットPCデポの有報(有価証券報告書)を見てきたのでどんな感じだったか書いてくよー

まずはここ10年の業績推移だよー単位は百万円だよー

年度2006200720082009201020112012201320142015
売上高42,34542,43942,89944,74046,91249,69351,35353,81651,28551,784
経常利益1,1121,3391,4281,3061,5097179332,4113,2054,366
当期純利益5108156846767372804451,5541,9412,867
経常利益2.6%3.2%3.3%2.9%3.2%1.4%1.8%4.5%6.2%8.4%
当期純利益1.2%1.9%1.6%1.5%1.6%0.6%0.9%2.9%3.8%5.5%

00年代後半は安定した業績だったけど、その後ちょっと落ち込んで、2013年から利益率が改善したのが一目瞭然だねー

この落ち込んだ時期は拡大路線に舵を切り始めた時期みたいだよー

売上高は増えたけど人件費やら広告費やらの増加が利益を圧迫してたようだよー

2013年からスマートデバイス販売とかサポートとかコンテンツ提供に力を入れ始めたとかで「事業の状況」ってとこの書きぶりがだいぶ変わってるよー

この辺はこの増田http://anond.hatelabo.jp/20160816110752の言う通りなんかねー

PCデポサービス販売に力を入れてるのはこの辺からわかるよー

年度2006200720082009201020112012201320142015
売上高42,34542,43942,89944,74046,91249,69351,35353,81651,28551,784
売上総利益9,0809,72310,68511,55713,63914,75616,13418,24919,67622,147
売上総利益率21.4%22.9%24.9%25.8%29.1%29.7%31.4%34.2%38.4%42.8%

売上総利益率はかなりの上昇傾向だねー

これは売上に対する仕入が減っていってるってことだから仕入のかからない売上(=サービスの売上)が増えてるってことでいいと思うよー

ここ3年くらいの好業績は売上総利益率の上昇と売上高のものの増加の相乗効果とみていいと思うよー

ところでこのブログの人http://d.hatena.ne.jp/blueboy/20160815/1471260195株価を気にしているけど、分割調整後の年度末の株価推移はこんな感じだったよー

年度2006200720082009201020112012201320142015
株価2481341001681331371496358341,101

リーマンショック後の落ち込みとその後の上昇傾向は日経平均リンクするけど最近の上昇幅は好業績も相まってかなり高いね

ベータとかPERとかPBR株式分割が多くてめんどくさいから出してないよー

最近は新株発行も何度かしてるねー

高い株価で発行できたから今かなり現金持ってるねー

さらに拡大路線を進めるのかなー

それと2012年11月社長筆頭株主じゃなくなってるねー

これは親族株式と合わせて資産管理会社に移したみたいだよー

株価の上昇のタイミング2013年以降だから高値で売り抜けたわけじゃないみたいだよー

2014年所得税株式分離課税の税率が上がるからってオーナー社長なんかが2013年に自社株を売るのが流行ったけど、1年早いしそこんところはよくわかんないなー

資産管理会社への移管事業承継に使うことがあるけどどっちの社長も一緒だしあんま詳しくないしわからんよー

有報で一番気になったのはここ最近売掛金の増加だねー

年度2006200720082009201020112012201320142015
売上高42,34542,43942,89944,74046,91249,69351,35353,81651,28551,784
売掛金1,7501,5751,7792,2512,5323,6194,0986,9399,90613,734
総資産15,22714,72815,87317,95419,72823,23822,93327,13829,25735,275
売掛金/総資産11.5%10.7%11.2%12.5%12.8%15.6%17.9%25.6%33.9%38.9%
売掛金回収期間(月)0.500.45 0.500.600.650.870.961.552.323.18

明らかに売掛金が増えてるねー

PCとかスマートデバイス本体の割賦販売と月額サービスのセットで売ると割賦販売分の売掛金が多くなるからねー

ただ売掛金の急増は売上の前倒し計上とかの粉飾リスクもあるからねー

新株発行したばっかで業績と株価を落としたくないってのもあるだろうしねー

まあ東芝事件があった直後で監査人が単純な粉飾を見逃すはずないかビジネスモデルの変更が主原因と思うけどねー

売掛金の回収期間が長くなってるけど、貸倒引当金の設定が適切かも監査人にはちゃんとチェックしてもらいたいところだよねー

こんな感じだったよー

2016-07-04

アベノミクスによって中小製造業が苦しんでいるというデマ

拡散希望自民党テレビCM真実 - モノシリン3分でまとめるモノシリ話

http://blog.monoshirin.com/entry/2016/07/03/201955

中小製造業にとっては本当に苦しい3年間だったのではないか。円安で材料の単価が上がるが,取引の数量が増えるわけではない。円安で儲かるのは最終的に海外に完成品を売る大企業だけ。その大企業国内部品等を納入する中小製造業には円安の恩恵はないだろう。


中小企業庁から発表されている中小企業実態基本調査で、業種別売上高及び営業費用を見ることができる。


平成24年度決算実績

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001119762

統計表 > 3.売上高及び営業費用 > (1)産業別従業者規模別表


平成26年度決算実績

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001150415

統計表 > 2.売上高及び営業費用 > (1)産業別従業者規模別表


それによると、製造業決算実績は以下の通り。


平成24年度決算実績

売上高 111,080,800(百万円)

売上原価 86,136,783(百万円)

売上総利益 24,944,018(百万円)

営業利益  3,554,136(百万円)

経常利益  4,080,611(百万円)


平成26年度決算実績

売上高 122,679,932(百万円)

売上原価 96,293,480(百万円)

売上総利益 26,386,452(百万円)

営業利益  4,263,121(百万円)

経常利益 5,041,971(百万円)


確かに売上原価は増えているが、売上高も伸びており、営業利益率、経常利益率は改善している。

売上高営業利益率 3.2% → 3.5%

売上高経常利益率 3.7% → 4.1%


データを素直に読む限り、アベノミクスによって中小製造業が苦しめられたという事実は無い。

アベノミクス成功か失敗かというのかは立場によって異なるのでその是非は置いておくとして、

国政選挙が数日後に控えているこの時期にデマ拡散したらあかんでしょう。

 
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