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はてなキーワード: 封じ手とは

2023-02-26

anond:20230226131901

自分の知ってる古今東西囲碁トラブルエピソード

・如仏の判決鎌倉時代

吐血の局(江戸時代

八百長語源となった出来事明治時代

本因坊秀哉と木谷實の封じ手事件昭和

瀬越憲作高橋重行万年コウ事件昭和

報知新聞が人気棋士を数名連れて棋正社を設立する事件昭和

・院社(日本棋院と棋正社)統一したのに関西棋院と分裂した事件昭和

原爆下の対局(昭和

ワイングラス殴打事件平成

柳時熏王立誠ダメ詰め事件平成

・王メイエンが2日制のタイトル戦でシチョウを読み違えて1日目で終了する事件平成

高尾紳路張栩が半目揺れる勝敗をどちらも読み違えていて終局後にどこかに石が落ちてないか探す事件平成

依田紀基フマキラー降板舌禍事件平成

令和

韓国天才少女AIカンニング事件

中国、楊鼎新が李軒豪にAI疑惑をかけて半年対局停止、「実は俺もそう思ってた」の柯潔は処分なし

・元タイトルホルダーの逮捕

2023-02-12

OK)20230212[アタック25]Next 2023年2月12日 年間チャンピオン大会1st round 2023-02-12結果

BSジャパネクストで日曜昼などに放送

10月からの本放送は1時「25」分から

BS1からボタン2回とか

ケーブルテレビSTBでは見られない場合が多いようなのでBSパススルーとか

地域によってはSTBで見られるようになったかもしれないので最新情報確認

 

今日の答え(放送とは表現が異なる場合があります

・01 [ある人物名前]エイブラハム・リンカーン

・02 サハラ(砂漠

・03 ベルギー

・04 [3択]3(番

・05 [すべて]千葉 三重 岐阜 滋賀 奈良 佐賀

・06 太陽

・07 北原白秋 きたはらはくしゅう

・08 [近似値]4.9(パーセント

・09 永平寺 えいへいじ

10 ボストン・レッドソックス

11 封じ手

12 [3択]2(番

・13 司馬遼太郎 しばりょうたろう

・14 だいこん

・15 落合

・16 [ふるさと][愛媛県]ぞうきんがけ

17 [頭文字]かかお

・18 長野 県←これが抜けていた

・19 明鏡止水 めいきょうしすい

20 二心房一心

・21 [AC]函谷関 かんこくかん

・22 [3択]2 1(パーセント

23 [雑誌]ViVi

24 ルッコラ

・25 沖ノ鳥 島 おきのとり しま

・26e 黒澤明 くろさわあきら

・xx [ある人物名前]小林一三 こばやしいちぞう

2022-12-22

anond:20221222083051

論破王が世界論破する その2

将棋 名人戦

主催者「第80期名人戦第7局は6月24・25日の2日間、山形県天童市天童ホテルで行われます

論破王「将棋ってお昼休憩ありますよね」

主催者「1時間あります

論破王「夜はどうするんですか?」

主催者「1日目は18時半の手番の者が封じ手を行って終了です」

論破王「それっておかしくないですか?8時間しか将棋してないのに1日にカウントするの。嘘つくのやめてもらえます?」

主催者ぐぬぬ

フィクションです

2022-09-06

王位戦7番勝負第5局 1日目の棋譜を見た。先手が指しやすそうに見えるが、形勢は互角らしい。

封じ手は81飛車と予想。

2021-05-16

ベーシックインカムって30歳くらいか支給すればいいんじゃない

そのくらいに子供作ろうか、とかいう感じになるし

社会人として経験積んでそろそろ転職したいなとか、

もう一回勉強し直したいとか、いろいろ人生バリエーションが出来そう。

と同時に社会に出ずにベーシックインカムだよりの生活をするとかいうのが封じ手になる。

社会保障をすべてカットしてベーシックインカムとかそういうのとは違うパターンベーシックインカムの話だけれどね。

2020-09-02

藤井聡太二冠対策として聞く話に思うこと

https://news.yahoo.co.jp/articles/202df49b6d9667ffedf4ece07bdc93dcef22d90b

時間攻めが有効だ、とこの記事で書いてあるんだが、”徹底的に事前研究を重ね、時間も形勢も差をつけて勝った”らしい。

この徹底的に事前研究って、要はAI使った暗記ゲーってこと?対局中ソフト使ったら不正だけど、事前にソフト使って暗記した手を本番で使うのは不正じゃない?将棋指しもプロから発生しやす局面を集中的に研究してくる。したがって実際研究が役に立つことも多いだろう。そりゃ時間もつくよな。

これ全部の指し手AI推奨の封じ手いいんじゃない?こうなったらこうしてくださいって紙にかいておけばいいでしょ。で、研究してない局面になった場合はこの局面からは指しますって書いておいてさ。

研究外すためだけ、混乱させるためだけの手が、これから将棋は増えそう。

2020-08-21

木村一基の不撓の闘い

藤井聡太棋聖が瞬く間に二冠、そして八段となり、世間は大きく湧いている。

けれど、ここでは、番勝負で敗れた木村一基九段の話をさせてください。

悲願は実る

将棋ファンをやっていて一番辛かった瞬間は、と問われれば、2016年の第57期王位戦番勝負第7局を挙げる。このシリーズ通算6回目のタイトル戦挑戦となった木村一基八段(当時)が、羽生善治王位相手に3勝2敗と先行し、悲願の初タイトル王手をかけていた。しかし、第6局、第7局と木村は連敗する。またしても、悲願の初タイトル獲得はならなかった。これで木村は、あと1つでタイトル、というところで8連敗を喫した。あと一つは、どこまでも遠い。

いつもは負けた後も気丈に振る舞う木村だが、この日は様子が違った。記者質問言葉が詰まる。言葉が、出ない。結局、言葉を発さないまま、木村右手を小さく振って質問をさえぎった。8度目の正直。期するものはどれだけだったか。胸にこみ上げた思いはどれだけだったか。胸が潰れるような思いだった。こんなに辛いことが世の中にあっていいのか、と思った。

この時、木村43歳。次々と若手が台頭してくる将棋である。43歳の木村に残されたチャンスは多くない。もしかしたら、これが最後のチャンスだったのではないか。そんな思いが頭をよぎった。

そんな思いが頭をよぎったことを、私は今でも恥じている。

それから3年後の2019年木村は再び王位戦で7度目のタイトルに挑む。そして、豊島将之王位(当時)を相手に、4勝3敗でタイトルを奪取。史上最年長記録となる、46歳での初タイトル獲得である。43歳で8度目の正直を逃し、それでもなお、木村は這い上がってきた。そして、ついに悲願は実った。解説会場で見守っていたファンは、立ち上がって木村拍手を送ったという。この悲願は、将棋ファンにとっての悲願でもあったのである

将棋ファンをやっていて、一番辛かった瞬間と、一番嬉しかった瞬間。その両方を味わわせてくれた木村一基は、私にとって特別棋士である

ついにタイトルホルダーとなった木村一基王位も、1年後には初めての防衛戦を迎える。2020年7月、第61期王位戦木村の前には、まだどこか慣れない和服に身を包みながらも、凛とした佇まいで盤の前に座る挑戦者がいた。

藤井聡太七段(当時)。厳しい、あまりに厳しい防衛戦が幕を開ける。

遠い勝利

番勝負第1局。藤井七段の先手番で角換わり。木村王位は、38手目に△4四歩と突く。これは、「攻めてこい」という手で、ここを突くと先手の猛攻が始まる。強い受けを得意とする木村。初めて上位者として臨むタイトル戦。藤井七段の攻めを堂々と受け止める覚悟で突いた歩であった。

当然、藤井七段は次の手から攻めかかる。厳しく、刺さるような攻め。藤井が攻め、木村が受ける。それが延々と続いた。受けを身上とする木村である面目躍如の粘り強い受けが次々と飛び出す。絶体絶命と思える場面でも、受けはある。藤井の攻めが止まり、一手でも木村に攻めの手が回れば、たちまち逆転である

しかし、その手は最後まで回ってこなかった。藤井聡太七段、攻め始めてから守りの手を指すことなく、攻め倒しての快勝。盤上に衝撃波が残るような、そんな幕開けとなった。

第2局。先手番の木村選択したのは得意戦法の相掛かりであった。この戦型は、定跡が整備されておらず、一手一手が難しい戦いになる。お互いの構想力、真の力量が問われる戦型ともいえる。木村藤井、互いに盤上没我し、深い読みで盤の底の海を泳ぐ。2日目の午後になってもまだ本格的な戦いが始まらない。あまり難解な応酬の中、一歩抜け出したのは木村だった。8六に角を上がった手が、藤井も困ったという好手。深い読みと、これまでの艱難辛苦に裏打ちされたような丁寧な応対。木村がついに優位に立った。

しかし、藤井は全く楽にさせてくれない。逆転に向けて絶えず圧をかけ続けるような指し手で、木村を追い詰めていく。序盤、中盤で考えに考え、優位を掴んだ木村。終盤まで来ると、時間が残っていない。時間に追われるように指した手は、わずかに足りなかった。木村一基、2連敗。終局後、遠くに目をやった姿が印象的だった。

迎えた第3局。第2局と第3局の間に、藤井は初タイトル棋聖を獲得していた。これでこの番勝負は、初タイトルの史上最年長対史上最年少の番勝負となった。果てしない苦難の末にタイトルを手にした木村に、彗星のごとくタイトルまで上り詰めた藤井が挑む。同じタイトル1期でも全く対照的であり、意味が違う。将棋神様がどこかで筋を書いているとしたら、将棋神様が憎い。

戦型は矢倉。先手番の藤井が、土居矢倉に雀刺しという温故知新の構想を披露する。盤上を転換する角が輝いている。改めて、恍惚とするような構想力である。またしても藤井の攻めを木村が受け止める展開となるが、藤井の攻めは淀みなく、木村、苦しい。

はっきりと苦しい90手目。木村は自陣に銀を打った。うめき声が聞こえてくるような苦しい銀打ちである。この手を見て、中継画面を思わず凝視した。辛抱も辛抱、鬼辛抱の受けである。ここに銀を打ったところで、幸せになる未来はなかなかやってこない。それでも木村は打つ。これまでも打ってきたし、ここでも打つ。

中継を見ながら並べていた将棋盤に、木村の手つきを真似しながら何度も銀を打ち付けた。自慢できるような華麗な手ではない。しかし、これが木村の手なのだ

「これが木村一基だ」。そう念じながら、何度も、何度も打ち付ける。報われてくれ。幸せになってくれ。まずは一つ、返してくれ。

木村の執念の粘りに引きずられたのか、藤井が終盤に一手寄せを誤る。辛抱を続けてきた木村に巡った最終盤の大チャンスであるしかし、そこから木村が優位を掴む手は相当に見えづらく、難解だった。突然現れた勝利へのか細い糸だったが、木村、惜しくもこれを掴めない。番勝負は3連敗、あっという間のカド番となった。

2020年8月19日王位戦番勝負第4局。カド番の木村は、相掛かりに命運を託す。敗れはしたものの、第2局で優位を築いた得意戦法に全てを懸けた。

カド番とは思えないような積極的な指し回しに、藤井も一歩も引かずに応じる。激しい突っ張り合いの末に封じ手を迎えた。飛車に銀を当てられた藤井。36分の考慮に沈んだ末、次の一手を封じた。飛車を逃げるか、バッサリと斬ってしまうかというところである。そして、後者は相当に勇気がいる。

封じ手の場面、ある一手を思い出した。藤井聡太代表する一手の一つ、「△7七同飛成」。場面は異なれども、あれも飛車をバッサリと斬る手であった。鮮烈な一手が去来して、予感を巡らした。そして、翌日開かれた封じ手藤井棋聖はやはり、飛車を斬り飛ばした。

一歩も引かない突っ張り合いは2日目も続く。しかし、局面藤井に傾いていった。終盤の局面は、見れば見るほど、木村にとってどうしようもない。全てを悟った木村王位は、潔く駒を投じた。藤井王位誕生し、木村にとっての初の防衛戦の幕が閉じた。

木村から見て「0勝4敗」という星取りは、正直すぐには信じ難い。紙一重の、いや、間に紙一枚もないような攻防の中で、残念ながら木村勝利を掴むことができなかった。どこまでいっても勝利の遠かった番勝負。そこには、歴然たる「差」があるのかもしれない。しかし、木村一基王位は、初めての防衛戦となるタイトル戦で、最後まで全力で戦い抜いた。彼が初めてタイトルを獲得した時、解説会場でファンたちがそうしたように、今回も立ち上がって、全力で拍手を送りたい。

折れない心

藤井王位は、記者会見で木村の立ち振る舞いから学ぶことが多かったと述べていた。それは、偽らざる実感だったと思う。多くのタイトル戦を経験してきた木村だが、これまでは全て挑戦側。上位者として迎えるのは初めてで、しか相手自分よりも30歳近く年下の若者、加えてこのコロナ禍の中での異例づくめのタイトルである。戸惑う部分は大きかったはずだが、それを感じさせないくらい、木村の振る舞いは堂々としていた。

初めての封じ手所作に戸惑った藤井棋聖。優しく所作を示したのは対戦相手木村であった。その封じ手、通常は2通であるが、今回は3通作成することを提案したのもまた木村である。通常より多い1通は、販売し、収益豪雨災害被災地などに送ることを想定したチャリティーである

目を覆うような負け方をした後でも、感想戦リードし、記者質問にも気丈に答える。厳しい番勝負の中でも、木村他者へのまなざしを忘れない。あと一歩のところで敗れ続けてきた。苦難に満ちた将棋人生が、棋士木村一基を創っている。

感想戦の後、駒箱に駒をしまう。タイトルホルダーとしての最後所作を終えて、木村一基王位戦は幕を閉じた。47歳。あの時より、4つ年を取っている。しかし、木村一基はまた戻ってくる。苦しい手しか残っていなくても、まだ指し続ける。「百折不撓」折れない心は、木村の信念である

今度は、微塵も疑っていない。

2018-11-14

anond:20181114001803

封じ手かね? 一旦封じてからご飯の支度して、夕休後に再開とかいいかも。

2016-10-16

三浦弘行という棋士渡辺明という棋士

三浦弘行九段はどんな棋士か。

タイトル獲得経験者(通算1期)。羽生善治七冠王を崩した棋士である

顔つきは朴訥とした雰囲気が有るかもしれない。野武士という異名をとったこともある。なぜかニコ生で人気(だった?)。

棋風は攻め将棋。また研究家である

ソフト指しが疑われているA級順位戦三浦渡辺戦は角換わりの序盤早々にポンと▲4五桂を跳ねる将棋であった。前例はあって無いようなもの話題になったお陰で棋譜検索すれば簡単に見つかる。ちなみに将棋棋譜著作権は無い。素人目にはこの桂馬は、後手が△4四歩と伸ばせば簡単に取れそうであるプロから見てもそうであったらしく、順位戦渡辺はそう指した。その後は後手は期待通りに桂馬を取り、引き換えに先手は馬を作り2歩を得た。以降は10手ほど穏やかに進み、先手が戦端を開き一気に後手陣を攻め潰した。馬と歩得の時点で形勢は先手が良かったようだ。実際、今日竜王戦第一局(対丸山九段)で渡辺はほぼ同局面から△4四歩を見送りponanzaはこの選択をそんなに悪くないと評価した。

三浦の▲4五桂にはソフトによる研究が伺える。駒損して歩得と馬を主張するところがソフトっぽいと言われる。同時に三浦の棋風も伺える。端的に言えば研究将棋とはハメ手であり、毒饅頭を目の前にチラつかせる将棋なのだ渡辺はまんまと引っかかり、自然と思われる桂取りの△4四歩からほぼ一直線の流れで、気づけば形勢を損なった。

行方尚史八段は三浦を表して「局地戦になると異常に力を発揮する人」「狭いところでの三浦君の計算力はすごい」と評した*1。一見して選択肢の狭い局面誘導し、そこで相手を罠に嵌め、自身計算力を頼りに仕留めるのが得意である、というわけだ。そして三浦はこの棋風を維持するために、自身研究に加えて他の棋士研究をも吸い出してきた。圧倒的な研究量が三浦のウリなのだ

第68期名人戦(2010年)において三浦羽生善治名人(当時)に挑戦した。梅田望夫羽生善治現代」ではこのシリーズの第二局を通じて、三浦の棋風すなわち研究将棋極北について論じている。三浦はここでも羽生相手に罠を仕掛けた。当時流行横歩取り8五飛戦法の、その最新型に一撃必殺の罠を仕掛けた、のだが、この罠は関西有力若手棋士行方豊島将之現七段か糸谷哲郎現八段か、誰かは知らないが、と言う)を二晩ホテルに缶詰にして聞き出した研究の成果であると言われる。

ぶっちゃけ引く。プロから見ても引く行為であるようだ。

自分が出席しない研究会の成果をその日の夜に電話で聞き出したりもする。後日有力棋士に公に批判された。

三浦将棋脳の特性と、それを活かせる狭く罠を仕掛けやすい展開を収集する研究力・人脈、これによって三浦トップ棋士たりえた。

近年ではソフトが鬼強いので、誰でも棋力に関係なく高度な研究ができるハズだ。では三浦の強みが無くなったかというとさにあらず。現に順位戦渡辺三浦研究手▲4五桂に対応できず、自然な手に乗って形勢を損ねた。プロより強いソフトが行き渡った現代でも、三浦研究力は存分に発揮されている。

まりカンニングしなくても、三浦は十分強い。序盤は優秀な研究があるので仮にカンニングするとしたら中終盤だが、この将棋は優勢な局面から一方的な攻め将棋で終わった。カンニング必要とは、個人的には思えない。

ちなみに羽生との第68期名人戦三浦は4タコで無残に敗退した。形勢良しの将棋を勝ちきれず、善悪不明将棋手品のように負けた。

第二局で羽生三浦の罠を看破し、三浦研究の隙の隙を掻い潜り、見事勝利した。

渡辺明竜王はどんな棋士か。

中学生プロになった。20歳で棋界最高峰竜王を取った。タイトル通算17期、史上初の永世竜王資格保持者。名人挑戦者に未だなれない。

生え際は若くして後退した。歯に衣着せぬ実直な物言いも人気。

自玉を固めて細い攻めを繋げて一方的に殴るのが一般渡辺っぽいとされるが、最近はどんな将棋でも単純に強い。

研究家ソフト使用しているがソフト評価値はあんまり重用していないとも語る*2。

渡辺は単純に強い棋士である2000年以降、渡辺将棋界のトップ3以上の実力者でありつづけた。研究家であっても、三浦のような極端さは無い。

人望の厚さが伺われるエピソードも多い。佐藤天彦名人にも慕われている。

渡辺正義と公正の棋士である。ゆえに、三浦の若手搾取が許せないらしい。村山慈明現七段から三浦電話研究会の成果を根掘り葉掘り何時間も訊かれたと愚痴られた渡辺は、NHK将棋講座誌上で三浦を名指しで、質問三羽烏として痛烈に批判した。

とばっちりを受けた残り二羽の烏は深浦康市九段丸山忠久九段である深浦は「羽生善治現代」にて三浦研究将棋擁護し、丸山は今回の将棋連盟の決定に不服ととれるコメントを出した。前述の通り、丸山渡辺で開幕した今期竜王戦第一局の序盤は、件のA級順位戦三浦渡辺戦とほぼ同じ将棋であった。丸山意趣返しであるが、渡辺対策が良く封じ手時点では丸山苦戦の模様。

三浦カンニング疑惑聞き取りに、渡辺理事に混じって同席した。

5人前後三浦に負かされたと推察される棋士三浦告発したという。根拠はつまりプロ直感である正義棋士渡辺告発者の一人であり、卑劣カンニングを許せず、またタイトル戦の直接の対決者であるから聞き取りに同席したのだろう。

聞き取り聞き取りだけで終わり、証拠は一切示されないが、あるともないとも知れない。

三浦からしたら、タイトル戦の直前にタイトルホルダーが連盟を味方につけて、盤外戦術を仕掛けてきたようなものである

三浦カンニングしていたのなら、怖くて大舞台には出れないだろう。

三浦カンニングしていなくても、怖くて大舞台には出れないだろう。

まり三浦相手に連敗中の渡辺三浦竜王戦欠場に追いやったとも言える。

まさしく陣屋事件に勝るとも劣らぬ怪奇事件。なんと命名したらよいだろうか。

*1 2010年、第68期名人戦シリーズ後のインタビュー, 梅田望夫羽生善治現代」より

*2 2015年後半-2016年ごろのインタビュー大川慎太郎「不屈の棋士

2014-07-20

将棋電王戦リベンジマッチ菅井竜也五段 vs 習甦を見た

ニコ生で、将棋電王戦リベンジマッチ菅井竜也五段 vs 習甦を見た。

 

 

場所千駄ヶ谷東京将棋会館、地下の一室。

対局開始である13時よりもずいぶんと早い、12時15分過ぎには対局室に入り、正座のまま目を閉じて精神を整える菅井

表情は「こんな張り詰め方では、とてもこの先十数時間も持たないのでは」と思えるような厳しいもの

 

封じ手なし(=中断なし)で双方持ち時間8時間という、無謀とも思える対局条件で始まったこの将棋は、13時の開始から17時、22時、3時、7時に計4回、1時間つの休憩が設けられている。

昼食休憩や夕食休憩ならいざ知らず、「早朝休憩」や「朝食休憩」などという言葉を目にしたのは初めてだ。

 

序盤、持ち時間8時間とは思えないハイペースで指し続けた菅井は、しかし習甦の74手目△1二玉を見て大長考に沈む。

攻め合いの中、一見脈絡もないようなタイミングでスッと自分王様を逃がす、人間にはひと目浮かびにくい妙手だ。

 

夜食休憩開け直後に指された相手のこの手に対し、2時間半の考慮でじっと対抗するような応手を返した時点で、時刻は日付をまたいで1時半。

そこからは一手一手、先手の菅井ばかりが時間を使い続ける展開に。

この頃からいわゆるボヤキや、自分に活を入れるようなひとり言が増えだす。

 

中盤から終盤にかけての難解な局面が続く中、数十手を過ぎても形勢は互角のまま。

が、ミスをしない、恐れを知らない、疲れを知らないコンピュータに対し、有限の肉体を持つ人間がついていける地点には限界がある。

どの地点が限界かは未だ示されていないし、その一端を示すのがこの戦いの意義でもあるわけだが、それでもどこかに必ず限界はある。

 

時間渡り驚異的な均衡を保ち続けたこの将棋も、5時、夜が完全に明けた頃には、評価値マイナス500とはっきりと先手不利を示す形勢に変わっていた。

永遠に無くならないと思われた菅井の持ち時間は30分を切り、一方で相手の習甦は3時間弱を余している。

見ているだけの視聴者すら疲労がピークに達し、コメントほとんど無くなりかけていたその最終盤手前からしか菅井は、彼自身が対局前にPVの中で話していた「120%」の境地に至り始める。

 

うなり、頭をかきむしり、太ももを己の拳で何度も音がするほど殴りつけながら手を読む。

当然の一手でもこまめに時間を使ってくる習甦に対し、盤に駒を叩きつけるようなノータイム指しを連発するたび、徐々に差が縮まっていく評価値

銀をタダ捨てして相手の馬を払いにいった107手目▲4五銀からは流れが明確に変わる気配がし、ついに評価値は先手プラスにまで傾く。

 

しか局面が最終盤を迎える中、菅井の持ち時間もまた逼迫していた。

残り10分を切ってから時計数字が赤く点灯し、秒数のカウントダウンが始まる。

次の7時の休憩にまでたどり着ければ、1時間猶予と休息が得られるが、持ち時間を見ても局面を見ても、そこまで勝負が続くか――続けられるかはぎりぎりのところ。

 

6時52分、菅井が8時間を使い切り、ついに1分将棋突入する。

局面は先手の詰めろが続くかどうかの瀬戸際

後手には一手でも余裕ができれば勝負を決めきるだけの持ち駒がある。

頭を抱え、一手一手顔をくしゃくしゃに歪ませながら指し続ける菅井

 

呼吸のできないような長い長いカウントダウンの末、ついに時計の針は7時を示した。

前回休憩時には「おそらくたどり着けないだろう」と見られていた最後の休憩に、たどり着いた。

 

見ているほうが泣き出しそうになるような極限の進行の中、体力も精神力も、とうに本人の言う120%の領域に達している。

7時と同時に席を外す菅井

ここで少しでも横になれれば、あるいは……と誰もが考える中で、果たして彼は盤の前に戻ってきた。2分と間を置かずに。

それから8時の対局再開までその場を動かず、前傾姿勢で盤上に没頭し続けた。

 

終局は8時30分。

静かに彼は駒台に手を置いた。

地下の部屋に、19時間半に渡り放散され続けた熱が色濃く漂う中で、「自分の弱いところがよくわかった」と彼は言った。

2008-12-27

セルアニメ!

デジタルアニメ?に変わって以降をよく判ってない自分

冬休みセルアニメ封じ手にして

最近のにも対応できるようになろう。

 
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