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はてなキーワード: 方便とは

2023-03-07

やるための方便

比較的、マニアック趣味の持ち主をしていると思う。一人で黙々と楽しんでいるが、興味がある、といわれると嬉しくなって語ってしまい、じゃあ一緒にやる!? と誘いたくなってしまタイプだ。

歴代、付き合ってきた男性は、そうして一緒に趣味を楽しむところから始まった人ばかりだ。

でも、いざ付き合うと、「彼氏」になった人は趣味をやめてしまう。やめるだけならまだいい方で、「あんものは本当はくだらないと思ってみた」「やってみてわかったけど(けっこうな罵詈雑言)だから合わない」とかなり悪し様に言われることもわかる。

やるための方便趣味を始めるなら、いっそやらないでくれ! と思うが、興味があるといわれるとつい嬉しくなってしま自分のことも止められない。

やるせないな。

2023-03-06

対人性愛者が自分たちの身勝手欲望正当化するために捏造した「性的同意」という方便を信じた性犯罪者たちは「同意捏造すれば犯罪にならない」という(事実に反する)精神的な抜け道を見つけてしまったんだよな。

2023-03-03

IOWNという呪い

NTTが満を持して出してきたIOWNというネットワークサービスが予想通りがっかりだったので解説しておく

IOWNとは

そもそもIOWNって何?っていう話については恐らくNTT社員でも誰一人答えられないので割愛したいが

発端は電気によるネットワークルーティング限界が来ていることから始まっている

これは性能的な限界でもあるのだが消費電力の限界でもある

このままではルーター1機に原発1台という時代になりそう、というのはよく言われた話だ

IOWNは光を使ったルーティングを行い、End-To−Endで電気を使わずに光だけで通信すること(All-Photonics Network: APN)が構想の発端である

電気によるルーティングには遅延が発生することもあって「大容量・低消費電力・低遅延」の3つが特徴として挙げられる

大容量

大容量かどうかはネットワーク契約帯域を見ればすぐに分かる

1Gbpsしか無かったのに10Gbpsが登場すれば「大容量になった!」となるだろう

IOWNは100Gbpsを提供してくれる

ちなみに今でも企業向けに100Gbpsの専用線サービス存在している

また、NTT東西は昨年400Gbpsのサービスも開始した

なのでIOWNは何も大容量サービスではないのだ

ただ、IOWNにおけるNTT側の性能目標はIOWN1.0で従来の1.2倍なので

まぁ実効速度として1.2倍という意味だと思えばこの100Gbpsも妥当かもしれない

また、IOWN2.0では6倍になるとのことなので600Gbpsが実現できるのであろう

ローンチで現行より劣っているのは残念に他ならないが安全側に倒したと思えば分からなくも無い

低消費電力

低消費電力は我々にはほとんど影響がなく、NTT社内の話なので「知らんがな」という感じなのだ

ユーザーに影響があるとすれば価格への転嫁ぐらいであ

低消費電力でランニング費用を抑えることができているはずなので提供価格も下がるはずである

さて、IOWN1.0の提供価格は月額198万円とのことである

現在提供されている100Gbpsの専用線サービスも198万円である

これも資料を見るとIOWN1.0では1.0倍とのことなので妥当価格である

IOWN2.0では13倍(倍とは?)とのことなので価格も大幅に下がってくれるだろう

逆に現状では一切電力効率は良くなっていないのに同価格で出してきてくれていることは良心的ですらある

低遅延

ということで大容量・低消費電力に関しては現行と同等もしくは劣っているIOWN1.0だが

遅延に関してはIOWN1.0で1/200を目指している

これはIOWN4.0まで1/200なのでこれより下がることはなく、逆にIOWNの目指している低遅延をローンチから体験できるということになる

さて、低遅延になって誰が嬉しいのかはさておき、現状では東京大阪間で15msぐらいである(往復)

これが1/200になると75μsとなるのだが、東京大阪間の光の伝搬遅延だけで5msはあるのでいくらIOWNでも光の速度は超えられない

なので機器遅延の10msのみが1/200となるとすると50μsとなり、往復遅延は5.05ms、ほぼ5msぐらいになる

実際に実証実験では8msを実現できたとのことなので大変速くなっているのだろうが

15msが8msになったのを「1/200」と言われるのはモヤッとする

そのせいなのか、「IOWNが提供できる低遅延の価値」という資料では、「映像処理やコーデックに関わる部分を省略できるので実質1/200」という言い方に変えている

まりは大容量であることを活用して非圧縮送信すればコーデック部分の処理遅延を減らせるとの主張である

コーデックの遅延は製品にもよるが200〜800msぐらいある

また、超低遅延のコーデックなら10msを実現できるらしい(使ったことはないが)

伝送遅延なんて無視できるほどコーデックの遅延は大きいので非圧縮であれば確かに遅延が1/200になるような体験ができるだろう

ただしそれは従来の100Gbpsネットワークでも実現できる

特にこの手の非圧縮による低遅延化というのは10Gbpsのネットワーク研究する際によく使われた方便

4K映像を非圧縮で送ると6Gbps消費するため10Gbpsにしましょう、という論法なのだ

それが今の時代では、8K圧縮は72Gbps消費するから100Gbpsにしましょう、という話なのである

ちなみに8Kで120Hzなら144Gbps必要なのでまだまだご飯を食べられるのだろう

問題なのはこの非圧縮リアルタイム映像伝送ほとんど使われていないということである

コーデック進化することでコーデックにかかっている遅延は無視できるようになり

特に高精細映像であるほど圧縮率が高くなるのでネットワーク負荷のコストの方が問題になるのだ

なので実際の利用で非圧縮伝送はほとんど用いられておらず、主にネットワーク試験で用いられているのが現状である

まぁこの辺はさておいたとしても、結局はIOWNの実現した大半の価値である低遅延の部分は従来でもやっている技術であって真新しいことではない

7ms価値はあるか

それでも従来の100Gbpsでは15msだった遅延が8msになったとなれば1/200とまではいかなくても価値があるだろうか

遠隔での演奏実験した際の記事が興味深く、8msの遅延ということは3m程度離れて演奏したことになる

まりは15msなら5m離れていることになる

この2mに価値があるのだろうか

また、人間の脳のクロック間隔は30msであるという研究結果がある

まりは30msより速くしても人間認知できないのだ

15msが8msになることで人間に対して何か価値があるのかは甚だ疑問である

問題なのはIOWNではこれ以上遅延が短くなることはなく、既に限界ということだ

光の速度の限界なので当たり前ではあるのだが

限界まで突き詰めても我々のネットワークを介した体験は一切変化しないということを証明してしまったのだ

e-Sportsとの相性

普通演奏では低遅延にほぼ価値がないので、エクストリーム分野のe-Sportsとの相性を模索しているように見える

かにe-Sportsをやっているような人たちは60fpsの1フレームを競っていると言われている

認知できているかは怪しいものだが)

そのためIOWNもe-Sports会場を繋ぐような使い方を例としてあげているのだが

そもそもe-Sportsゲームソフトウェアは5msだとか8msとかの中途半端な遅延を考慮してゲームを作っているのだろうか

同じL2の下で対戦を行うことが前提なら普通は2〜3ms程度の遅延を前提に設計するので5msでは遅い

逆に遠隔での対戦を考えれば10ms以上の遅延もあり得るのでそのように設計するが

その場合に5msであっても得られるメリットは何もない

ジャンケンゲームを作るときに2〜3ms程度までなら同時に開示するが

10ms以上なら1秒待ってから開示するような作りになっていると思えば分かりやすいかもしれない

もちろんゲームによってはこの数ms価値が生まれ場合もあると思うが、あまり数は多くないように思える

IOWNの今後

結局のところ、IOWNは大容量かつ低消費電力、つまり低価格サービスとして進んで行くだろう

End-To-EndでIOWNが必要か、と言われると明確に答えはNOで

10Gbpsですら全然普及が進んでいないのに100Gbpsの大容量ネットワークそもそも必要ない

一方でデータセンタ間のインフラネットワークとしては非常に価値が高い

データレプリケーションなどを考えれば遅延など1msでも短い方が良いのだ

特に災害が多い日本では地理位置分散をさせることは非常に重要

そういったデータセンター間のネットワークとして大容量・低消費電力・低遅延なネットワークは非常にありがたいものとなる

こうしたインフラとしての重要性は明確に求められているのにもかかわらず

「IOWN」と標榜してまるで次世代ネットワークであるかのように喧伝しているのは、一体どのような呪いがかかっているのか興味深いところではある。

2023-02-24

上野千鶴子って小山晃弘と同根じゃないか

結婚制度批判して結婚するフェミニストは信用できないと放言しながら裏では結婚されていた上野先生

女子教育自由恋愛社会悪だと放言しておきながら自身自由恋愛謳歌して非モテにはナンパを推奨してもし自分に娘がいたら周囲のレベルに合わせて必要ならSAPIXにも通わせると語り、それらは全てマクロ最適とミクロ最適の違いであると語っていた小山晃弘

このマクロ最適とミクロ最適の違いという説明言論で飯を食っている人間が用いる言行不一致の最も合理的方便だと俺は思う

2023-02-19

ロシアウクライナ戦争の開戦一年を前に

まもなく開戦から一年を迎える。

冷戦終結させ核戦争の恐怖から逃れた人類が祝砲とともに迎えた21世紀が、よもや侵略戦争とそれに伴う核戦争懸念に飲み込まれるとは誰が予想したであろうか。ここに至る経緯は長く複雑であって一冊の書物にさえ収まりきらないものではあるが、それが世に出るころには世間の関心は賞味期限切れを起こしていると思われるので、ここにその一部を記そうと思う。


そもそもウラジーミル・プーチンウクライナ併合をもくろむようになったのはいつのことだろうか。すなわち、民族的ロシア人保護というロシア社会における要求に甘んじず、かつてのロシア帝国的な全スラブ民族庇護者というアイデンティティ確立し、ウクライナロシア範疇とするべく模索を始めたのはいつのことだろうか。これは遅くとも2019年にはその転換は生まれていると考えられる。冷戦の勝者であったはずのアメリカトランプ政権の下で国際的威信を低下させ、アラブの春以降に生まれた膨大な中東難民ヨーロッパ社会疲弊させた。東に目を向ければ2008年の中露国問題解決をもって後顧の憂いを絶ち、和平条約こそ結べないものクリミア危機をもってしてもなお対露宥和政策を維持する日本を見る限り不安要因とはなりえない状況であった。そして、ウクライナにおいてさえ、2019年大統領選挙では対露強硬派ポロシェンコが敗退し、政治的には素人コメディアン出身ウクライナ語さえ満足に話せないゼレンスキーが対露宥和政策を掲げて当選するに至ったのである。むしろこの時にこそ、プーチンミンスク合意を超えたウクライナ併合という天啓を得たとしてもおかしくはない。彼の帝国に、およそ実現不可能侵略戦争妄執を諫める官衙が無かったことが、世界悲劇であった。

ロシア軍の当初の作戦は様々な面で事前の調査検討が不十分なものであった。もとより実現可能性も実効性もない目標を大真面目に検討しろと言う方が無理であろう。とはいえ杜撰侵略作戦はいかにして作られたのだろうか。これにはおよそ二つの側面がある。一つは、計画立案の手間を惜しんで集団安全保障条約(CSTO)加盟国内で政変が起きた際の介入計画を下敷きにしている面。もう一つは、プーチン個人が気に入るであろう要素を加えることで、彼個人が満足するように作られている面である。このため、作戦計画はもとより無理のある要求に非現実的企画で回答するという悪循環産物と化しており、2022年2月の史上稀に見る大失敗に至るのは当然のことであった。

プーチンはこれまでに2回、親露派内閣の救援に失敗している。ブルドーザー革命で当時ユーゴスラヴィア大統領であったミロシェビッチ保護できず、またマイダ革命でもヤヌコヴィッチ内閣を支え切れなかった。これを踏まえ、CSTO加盟国内で政変が起きた際の対応計画は、かなり真面目に練られていた。そのうちの一つが開戦劈頭のアントノフ空港攻略作戦の原型になっている。原型となった計画では、クーデターなどによって親露派政府が打倒されそうになった場合ロシア空挺軍部隊首都近郊の空港制圧して先行する特殊部隊とともに政府首脳部を保護し、これを空挺堡として首都や周辺の主要都市軍事拠点順次制圧していくという展開を想定している。

実際、ウクライナ侵攻の直前に起きたカザフスタン政変ではトカエフ要請を受けてロシア空挺軍によるアルマトイ国際空港を中心とした展開が行われており、一方の権力を奪われたナザルバエフ隣国キルギス脱出し、カント空軍基地プーチン政権奪還を支援してくれるものと待ちわびていた。権力闘争の結果は周知のとおりだが、仮にトカエフがより反露的な人物であれば結果は違っていたかもしれない。

ウクライナ侵攻計画においても、親露派大統領に対するNATO とりわけアメリカ主導のクーデターが発生した際の対応計画を元に、少数の特殊部隊と大規模な空挺軍を利用したアントノフ空港制圧とこれを拠点としたキエフ制圧計画立案されていた。この作戦の致命的な欠陥として、クーデターであれば存在していたはずのウクライナ国内の親露派有力者、とりわけウクライナ部隊ウクライナ保安庁内の協力者からの援護が十分に期待できない点が挙げられる。計画上は確かに彼らが侵攻開始と同時に蜂起する想定になっていたのだが、ウクライナ国内の親露派の多くはロシア軍の本格侵攻を信じてはおらず、投下された膨大な準備資金個人的な利益に帰してしまった。さらに、開戦直前に至るまでアメリカによる情報公開攻勢が行われたため、ウクライナ国内の親露派との連絡調整を職掌に収めていたロシアFSB第五局は情報漏洩を恐れて正確な開戦日時を伝達せず、結果的2月24日は(開戦日は教えてもらえると思い込んでいた)親露派に対する奇襲となってしまった。この、事前連絡のない開戦とロシアによる一方的な協力への期待は、数字としては出ていないが、民族的ロシア人あるいは経済的恩恵といったものを背景とした親露派の翻意を大いに促し、以後のロシア軍を大いに苦しめることとなる。

また、本来であれば、制空権の確保と空挺堡の構築、地上部隊の侵攻は十分に連携の取れたものでなければならない。しかし、ロシア政府内では侵攻作戦プーチンの「お戯れ」であるとみなされていたため、作戦計画の内プーチンが喜びそうな内容、具体的には前述のアントノフ空港への奇襲といった派手な作戦ウクライナ全土制圧後のロシアへの併合宣言といったハイライトのみが詳細に検討され、それ以外の点については何ら考えられてこなかった。例えば、アントノフ空港制圧した空挺軍部隊と合流するためにベラルーシから地上侵攻を行う必要があるが、チェルノブイリ原発周辺の森林地帯を通過する際の計画東部軍管区のある若手士官図上演習課題として丸投げされ、提出された素案を元に別の将校が大規模演習の名目で具体的な計画に起こしていたことがわかっている。想定された場所以外では戦闘妨害が起こらず、また演習名目であったために部隊の移動は迅速に進むという前提で計画が確定してしまたことが、キエフの戦いにおいて裏目に出てしまった。同様にロシア空軍も、地上軍との連携が乏しく長期の作戦計画立案されていないなど、全面戦争を想定したものとは到底言いがたい状況であったのには、このような背景があったのだと見られている。

戦前年にもロシア軍はクリミア半島などにおいて大規模な動員訓練を行っていたが、プーチンが本気であると知らない者には、これら人員物資の集積はあくまウクライナおよびNATO に対する威嚇として理解されていた。事情を知る者は当初計画があまりに楽観的であることに懸念を示していたものの、FSB第5局の人員の多くは親露派ウクライナ人の協力が当然あるとして疑わなかったし、またある者はプーチンが本気でウクライナ侵攻を計画していると認識していなかった。何より、プーチン本人が自分に気に入られるべく作られた即興作戦計画を「狙い通りに」気に入ってしまった。平たく言うと、ロシア軍としては侵攻計画の前提となる環境整備は対外諜報活動を所管するFSB が行うことが大前提であり、しかFSBはその軍事侵攻に十全な準備をできていなかったのである本来なされるべき長期的な見通しの欠如は、未だにロシア軍を苦しめている。


もう一方のウクライナ側の防衛計画についてはどのようなものだったろうか。戦前ウクライナ政府および軍が想定していたロシア軍の侵攻計画は以下のようなものであった。まず、ドネツクルガンスク人民共和国(D/LNR)との停戦ラインにおいて大規模な衝突を起こす。これを受けてロシア政府ウクライナ政府に即時の停戦撤退要求する。ウクライナ政府拒否した場合ウクライナ軍による民族浄化作戦からロシア住民保護」を名目ロシア軍による大規模な空爆を行う。空爆によってウクライナ政府降伏しない場合地上軍による侵攻を行い、かつてノヴォロシアと呼ばれていた民族的ロシア人の多い地域制圧する。これらの地域はD/LNR と同様にウクライナ国内の(EUNATOへの加盟を拒否できる)自治州として温存し、長期的にはこれらを通じてウクライナを間接的に支配する。このプロットは明らかにコソボ紛争における欧米の介入の経過をなぞったものだが、ウクライナ軍はプーチン個人的な欲求からNATOに対する当てつけとしてこのような展開を望むと考えていた。ロシアが率先してウクライナに侵攻するのではなくD/LNR が優位な戦況を作り支配地域を広げる体裁をとることが国際的批判回避する方策であるため、国際社会による仲裁拒否民族浄化を続けるウクライナへの懲罰的攻撃という方便を生み出すよう布石を打っていくのである。前提として、ウクライナ国内クーデターのような政変が無く、ロシアからエスカレートを仕掛ける場合を想定すると、このような順で進むと想定するのは合理的である

問題はこれがどの程度のスピードで進むかであるが、ウクライナ軍の想定ではコソボ空爆と同様に開戦から地上侵攻まで最大3か月程度の時間的猶予があると考えていたようである。今を思えばのんびりした想定であるが、ロシア陸軍各部隊は徴集兵を少なからず含んでおり、これらは法律上ウクライナ派兵できないため、全面的戦争を始めるには予備役招集と訓練が必要であると見られていた。したがって部隊の充足率を高めるのに必要時間がある程度は期待できたのである。このタイムラグの間は空爆ドネツクルガンスク両州が主な戦場となる。そこで、ウクライナ軍としては東部陸軍の主力を集中させてD/LNRとの停戦ラインを堅持することで大きな損害を与え、ロシア本体が参戦するまでに東部戦線を安定化、あわよくば地上侵攻を思いとどまらせるという方針が定まっていた。また、この時、クリミア半島やベルゴロド州からロシア軍が侵攻してくることが考えられたが、ここは動員した予備役領土防衛隊国境線を維持することとされた。長期的な見通しはさておき、ウクライナ軍にとって主眼はあくま東部戦線であり、停戦ラインから20km の範囲で多数の陣地構築を行っている。隣接するヘルソンザポリージャハリコフの各州での陣地構築は開戦後住民避難と並行して行う予定であったと考えられる。

もし、開戦に先立ちウクライナ軍が上述の想定の元東部戦線への戦力の集中を行っていた場合、図らずもがら空きのキエフロシア空挺軍殺到していたことになる。では、ウクライナ軍はどこで引き返したのか。最も有力な説は2月21日のロシアによるD/LNRの独立承認の直後であろうというものである。前述のような経過をたどるには、D/LNR がウクライナの一部という立場のままロシアミンスク合意の履行を強制する状況になければならない。両地域独立承認してしまった場合、D/LNR や民族的ロシア人が優位な支配地域を中心とした間接的なウクライナ支配という筋書きと整合しなくなる。また、東部戦線におけるD/LNR の攻勢が想定よりもだいぶ弱く、ロシア軍が両地域へ展開している部隊数も想定をかなり下回っていることからウクライナ軍では当初想定とは異なる侵攻計画がある可能性を認めざるを得なくなった。この時、米国から情報によればロシア軍の侵攻計画長大国境線での一斉攻撃であった。残念ながら、ロシア軍が主体的に全面侵攻を仕掛けるという情報ウクライナ軍は信じることができず、さりとて東部戦線へ部隊を急派する必要もない状況を踏まえ、ウクライナ軍は部隊移動を取りやめ、部隊位置を秘匿したうえで数日待機、すなわち様子見することとした模様である結果的に、キエフ周辺には開戦直後のホストメリ空港一時的にせよ防衛するのに十分な戦力が残っており、第一機甲旅団チェルニゴフ州でドニエプル川左岸防衛することができた。一方で、南部においては部隊移動が混乱をきたしてしまい、クリミア半島との境界に当たるペレコープ地峡からメリトポリ付近に至る広い範囲守備部隊のいない状況となってしまった。もしこの地域担任する部隊が移動前であったならば、事前準備の不徹底なロシア軍の南部からの攻勢すら頓挫していた可能性がある。

開戦初期の戦況はこのような状況から作られたが、その後の展開は周知のとおりである

2023-02-04

anond:20230204112835

風邪ひいてなくてもマスクして顔隠したいインキャだからコロナはい方便になった

まあコロナ禍でくしゃみの唾液はこんなに飛びますよ!みたいな動画をさんざん見たので、今更外す気にもなれないのもある

2023-02-03

anond:20230203091646

かに構造は同じかもしれない。川遊びさせないための方便だもんね。

この増田は「ケムトレイルとかクソの役にも立ってねぇよなぁ!」というのが発想のきっかけだったんだけど。

2023-02-02

学校で本当に教えてほしかたこ

人権尊厳ってのは結局のところ「人間様は動物より偉いか特別扱いしろ」ということでしかない

嘘を付いてはいけない、いじめダメ悪口はよくない、といったフレーズ一見道徳的だが、実際は馬鹿を統率するための方便しかなく、上手いことやればメリットデメリットを上回るということ

こういうことを頭から信用するとむしろ馬鹿を見る

人間は皆平等ってのはファンタジーであって、常に価値を生み出し続けなければどこにも居場所はないということ

2023-01-25

今日偽善

さっき、駅前にビックイシュー売ってるホームレスのおじさんがいた。

ビックイシューに関しては、主な内容のタイトルなんかが確認できた上で、たまーに面白そうな時は買ったこともあったが、今日位置がよくなくて見えづらかったので特に買う気はなかった。

けど、あれを買ってもらうのはすごく助かるんだ、っていう話を2chのまとめかなんかで見かけたことがあって、それが作用して何かしてあげたくなった。

たまたまコンビニを探していたのでコンビニどこにあるか尋ね、一度別れたあとで、気持ちばかりの食べものを急いで買って、お礼に渡した。

「いつもビックイシュー買うんですけど、今現金がなくて...」とか方便たれながら。

ちなみにわりと丁寧に教えてくれた。

今日偽善でした 

まあ偽善なのか本心なのかわかんないよね

こういう優しくする?みたいなのは

偽善みたいだなあと思って行動していた。

そのホームレスおじさん、まさに帰ろうとしていたから凄く急いで、とりあえず何か売ってそうな小型店舗に入ったらキノクニヤで、反射的に目についたまい泉カツサンドを贈呈したんだけど、逆に嫌な気持ちになってないだろうか。。。いやなんかちょっと高そうじゃん?キノクニヤもまい泉も。...まあいいか。美味しいしな。口にあうといいな。

2023-01-04

anond:20230103153157

「縦15センチ2ミリ 横50ミリ」という書き方をしたのは

単位統一性がないこと」に対する「おかしさ」を「強調するため」の

「例え」です。

現在元増田が言うように映画時間表記分数統一されているのであれば

そこに突然、時間+分で表記する単位が混入させることは

その行為自体がすでに悪手であると伝えるための方便です。

わかるでしょうか?

さらに極端にそのおかしさを強調するならば、

分数表記統一されているあるジャンル

時間+分数表記を混在させる試みは

メートル法で完全に統一表記されているあるジャンル

わざわざヤードポンド法を混入させるような行為

程度の差はありますが同種の試みと言えます

もっと違っていて離れている例え話をするなら

完全に分割されているエクセル表のセル

「このほうが見やすいでしょう?」と

セルの結合をするような行為と言えます

すでに統一されている表記に対して無邪気に非統一的な表記を導入する試みは非常に愚かです。

2023-01-03

anond:20230103214608

子供教育教養のあるやつがやったほうがいいという事だけなら賛成はできるんだけど、そのために何百万も奨学金借りて大学に払うぐらいならその金で子供サピックスあたりに入れたほうがコスパよくね?

大学で学ばず遊び呆けて借金を踏み倒す方便としては詭弁に思う

2023-01-01

anond:20230101021422

キリスト教画期的だったのは、人が死んだ時に、

「死んでません、よみがえります!」

と正々堂々とウソをつききったことだと思う。ウソ方便てやつだ。信者には怒られそうな言い方ですまんが。

 

ただこれ、乳幼児の死亡率が今と比較にならないほど高く、大人でもちょっとしたケガや病気をこじらせて簡単に死んでいた時代に、関係者を慰める言葉として画期的だったという事は容易に想像がつくだろ。

「そうなのか、死んでないのか、よみがえるのか」

と素直に信じることで、いつまでもメソメソせずに気持ちを切り替えて、明るく生きるライフハックとしては良く出来ていたんだ。

特に乳幼児母親は、たいてい若い女性だから子供を亡くした若い女性がいつまでも子供が死んだことを心に病み、そういう若い女性1人や2人ではなく、大勢が街にあふれていた中世以前の時代

そんな時代に、キリスト教画期的だったのだ。

2022-12-12

anond:20221212113430

横だけどそれは違う

あなたは「初めから女をヘイトする」と決めていて

常にその理由を探しているに過ぎない

 

「お母さんに宿題しなさいといわれたからやる気なくなった」と同じである

決断がまず先にあり、あなたは常にそのための理由方便を探しているに過ぎない

2022-12-11

anond:20221211083641

フェミニズムには女子教育の遅れを補うエンパワ方便として怒りや感情論を「男のする理論」と並ぶ対極に置く発想が根っこにあるんだけど、それが現代の性中立的社会では悪意としか捉えられない側面が出てる気がする

大学生女子を捕まえて論者として立てると、学歴とか議論の訓練不足が出て「やっぱり女はバカ」とか「現実バカから無理じゃん」って話になっちゃうんで、それを回避するために「女のカンは男社会論理では捉えきれないパワーがある」みたいなことを言って刷り込んで活動家に仕立て、「多少甘くても認めてやらないと女性地位向上が進まない」って言い訳するんだよね。ところが時代が下ってまともに教育を受けてスキルを上げた「  人  」が当たり前に増えてくるとこの方便イマイチ通じなくなって、現代では「スーツを着たシス女性ジェンダーだと何の特権があるって????」って最早困惑しかないっていうかさ

大元増田はまだこの方便寄りなんだけど、結局はこのお気持ち優先理論って女性の(注: マイノリティ障害者などは含まない。アッパードル以上で自分の選んだジェンダーアイデンティティを持っているアルファ女性」に限る)の地位向上の役には立ったということにしても、現在進行形社会問題には…

anond:20221211154715

言ってないだけで、内心はそう思っている

表向きの表現方便なのでは

から弁護士の反応は正しい

2022-12-10

学生時代よりも社会人になってからの方が人付き合いに苦労する

まあ、思い出は美化されてるというのもあるかもしれないが。

個人的には子供の頃よりも、社会人になってからの方が平然と無視や陰口を言ってくる相手は多いし

人間関係に苦労すると思った

学生時代何だかんだ言っても、クラスという閉鎖的な環境で他に行き場がなかったらその中でみんな仲良くしたりするんだよね。教師の介入もあったりするしさ

しか大人になってからは、相手ももう自立した大人自己責任だという方便の下、付き合ってもメリットの無い相手には一切話しかけないし相手からしかけられても無視する人ばかり。

普通の神経してたら言わないだろうというような侮辱悪口も当たり前のように言ってくる。

仕事上の必然性があっても平然と一人を無視して必要情報を渡さないなんて事は日常茶飯事。上司いじめられている方を無能と看做すから放置

いじめている方をどんどん抜擢して出世させる。

から学校孤立している子供達には言いたい。自殺するなら今のうちだぞって。

大人になったら周囲がまともになるなんて事はないし、今の辛い状態がそのまま何十年も続くだけだから

社会子供自殺には過剰反応してめちゃくちゃ同情してくれるが、大人自殺に対しては冷淡だ。

ほんと少しでも若いうちに死んでおいた方がいいよ

2022-12-06

anond:20221206072335

健常者認定されたらその辛さが嘘になるわけじゃない

検査を受けようと思うほど辛いならその辛さは本物なんだ

そしてその辛さを本当に分かってあげられるのは自分だけ

健常者とか障害者というレッテルに惑わされて自分の心までも否定すべきじゃないんだ

辛さの緩和こそが第一目標であって、障害者という概念はその辛さを緩和するためのツール方便にすぎない

からそのツールが使えないなら別のツールを探せばいい

2022-11-30

筋トレ界隈とかいオカルト巌流島

ボディビルダーの人が対談で

草食動物は草ばっか食ってるけどデカいし筋肉量も多い。腸内バクテリアアミノ酸を生み出しているからだ。つまり肥大に高たんぱく食が必要というのはウソそもそも肉が売れなくって困っていた西洋人が肉を売るために編み出した方便に過ぎない」

みたいな話をしていたんだよね。

実際草食動物の腸内や食ってる微生物アミノ酸を生み出しているっていうのは事実とされている。

で、草食動物云々の話は最終的に「筋肥大重要なのは食事じゃなくてトレーニング限界まで追い込むこと」っていうところに着地する。

 

でもさ、草食肉食に限らず動物って筋トレなんか一切してないし、当然限界まで追い込むなんてこともしてないよね。

でも動物さんは平均して人間よりも筋肉量は絶対的に多いよね。

なんなら筋トレで鍛えてる人よりもムキムキだよね。

 

人間動物さんと同じようにしていれば動物さんみたいに筋肥大するはずなんだ!って主張するなら

最終的に動物さんがしていないことに話が転がっていくのはおかしくない?

 

同じ論調で行くなら「筋トレジムに客を呼びたいジム屋が編み出した方便」ってことまで言えちゃうわけだし

 

その人はその人なりに色々調べて勉強したんだろうなっていうのはわかるんだけど、

ありがちな「持論を補強する研究結果ばかりを引用していないか」ってなっちゃうんだよね

 

実際彼はたんぱく質が何グラムPFCが云々みたいなチマチマした計算はせずに適当に食べて

ゴリゴリトレーニングをしてめちゃくちゃデカ身体をしているので

食事にこだわるよりもトレーニングの質を上げるほうが大事」という主張なら頷けるんだけど

なんか謎に「草食動物は~」みたいな理屈を捏ねるから「え?それ違くない?」っていう

無駄違和感が生まれしまう。

 

コメント欄には「表に出てくる研究結果は企業利益のためのものだと思って全部疑ってます!」なんて

無邪気なコメントが並ぶんだけど

お前らが信奉してる目の前にいるマッチョおっさんこそ

ジムっていう利益追求組織の手先とかですらないゴリゴリ中の人だぞっていう

 

トレーニーとかジム経営って結局最後は影響力商売になるから

どんどん宗教みたいになっていくのがなんかヤな感じなんだよなぁ

2022-11-12

anond:20221112120940

しかイーロン・マスクから「今の与党民主党だしバランス取りたけりゃ共和党に入れたら」とか言われたって支持したりはしないわけだから

投票先なんか最初から決まってるわけで、単なる方便しかないととっくの昔にバレている

それこそ維新野党第一党になったらそんな理屈放り投げちゃうんだから

2022-11-08

anond:20221107185158

たぶん、広告収入をもう重要視していないんだよ。

というか首切り理由赤字を挙げているけどあれは方便で、実のところは収益Twitterであげることすら重要視していないふしまである

2022-10-29

anond:20221029043743

若い女時間大事なんだぞ」ってその辺のおっさんが言ったらひたすらキモい余計なお世話だもんな

そして若くなくなったら大事にされなくても仕方がない、というわけでもない

そういう場合にはまた別の理屈を持ち出すだけ

単なる方便しかねーんだわな

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