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2021-01-16

大好きな漫画がある。けれど誰にもお勧めできないでいる。

[追記2]この記事ネタバレです!!

ネタバレしかしていません!こんな増田読んでも楽しくないですよ!!

漫画が気になる人はここに行ってください!さようなら!ここから下は絶対に見ないで!!

リンク先見たけれどその漫画は興味ないな〜読む予定ないわー途中でやめたわ〜という人だけが下を読んでください。お願いします。

(未読の方が巻数を調べて作品名を突き止めるというのは完全に想定外でした。はてなーを舐めてました。すごすぎる・・・





以下元の文章



大好きな漫画がある。けれど誰にもお勧めできないでいる。

この漫画を語ろうとするとどうしてもネタバレになるからだ。それでも語りたいので誰にもそのタイトルがわからないようにこっそりと書く。

タイムリープしていた

その漫画は今時珍しいくらいの王道少年漫画だ。読者は皆そう思っていたと思う。連載9年目にしてとある事実が明かされた。作中キャラクタータイムリープしていた。その漫画は謂わばダル目線からみたシュタインズゲートだった。

そのキャラクターオカリン同様胡散臭いキャラだった。芝居がかった言動自作自演で周囲を翻弄するトリックスター。ついでに重度のオタクときている。けれどもなぜか憎めない。何をやっても許せてしまう。そんな奴がタイムリープしていた。たった一人でぐるぐると。人類を救うために奔走していた。

今思えば 奴やオカリンのふざけた性格必然だったのだなぁ。あいつはオカリンからしょうがないな。そう思えるやつでないとならない。そうでないとターミネーターのサラコナーになってしまう。タイムリープを隠して周囲を操るには気の触れた道化師でなければならないのだ。シュタゲ発売から10年経ってようやく理解した気がする

奴はオカリンとは違って冷酷だ。例えばトロッコ制御不能になったとする。線路の片側には100人のひと。もう片方には一人のひとがいる。こんな場合 奴は迷わず一人を轢き殺す。例えばヒロインと全人類を天秤にかけてどちらを助けるか。こんな場合 奴は迷わずヒロインを殺す。そんなキャラだ。でも気がついてしまった。奴はたまに悲しい眼をする。その表情は読みにくい。悲しんでいるのか、それとも疲れているのか、何かを諦めた表情なのか。見殺しにした人間が親しい人であったとき、奴はそちらをじっと見ている。

それに気がついてしまうともうだめだった。完全に沼にずぼっーーーとはまってしまった。もうダメだ。

世界観が好みだった。19巻目にしてようやく気がついた

この漫画王道少年漫画だ。でもなぜか編集部は「ダークファンタジー」と宣伝していた。どの辺りがダークなのだろう?とファンの間で度々話題になることがあった。自称ダークなファンタジー。その程度の認識だった。

19巻に入ったところで世界設定が明かされた。バロックだった。

うわーー  知る人ぞ知る不朽の名作 BAROQUE - 歪んだ妄想 - (1999年 スティング) じゃないかーーーー!!!

禁忌研究発狂した創世神。うわ・・・大好物ですよこういうの。

それで主人公たちの属するのが教団側なんですよ。それであいつ、タイムリープしている奴ね。奴をオカリン(仮)とでも呼ぼうか。

とにかく オカリン(仮)がですよ、研究所の所長なんです。バロックでいう上級天使ポジション

オカリン(仮)のやっていたことは倫理的絶対許されないことなんですけれども、それが人類を救う唯一の手段だったこと、人類を救うどころかさらなる災厄を招いてしまたことがオカリン(仮)自身から自嘲的に語られるわけです。

こんな話だったのか・・・これは確かにダークファンタジーだわ。

もう少し正確にいうと BAROQUE + 妖魔夜行グループSNE)という世界設定ですね。両方大好きだわ・・

ジタン先生みたいなキャラが入り乱れる

ゼノギアスジタン先生みたいなキャラクターがいる・・・みたいなことをいうとネタバレやめてください!なんていわれそうだけれども この作品に関してはそんなキャラクターばっかりなもの別にネタバレにならない。すごい。

ジタン先生並みにころころ変わるキャラは2人くらいいるし、それ以外も実は〇〇の正体とか、本人に自覚はないけれど実は〇〇だったとか。他の作品ならご都合主義なんていわれそうだけれどもこの作品に限ってはそうならない。なぜならオカリン(仮)がタイムリープしまくって集めたキャラクターからだ。本人に自覚ないけどみんな訳ありだったと。

真相が明かされるたびに毎回過去の巻を読み直している。ほら、映画シックスセンスラスト真実が明かされた時 みんな映画最初から見直したでしょ?あのシーンどうなってたの?って。レストランのシーンを見返して主人公メニューに触っていないところとか、椅子を全く引かないで座っていることとか気がついて ひゃあああーー ってなったでしょ。あれあれ。ああいうの。整合性チェックしてひゃーってなるのほんと楽しいです。

キャラクターの変化と関係性がぐっちゃぐちゃなのにどのシーンを見ても整合性破綻していないし会話も自然なんですよ。作者天才じゃないかな。

ネタバレ考察ブログなんて作っちゃったよ

令和だっていうのに。考察サイトなんて今時流行らないよ。毎日PV0。でも楽しい

拙者は古のオタクえこしか愛の語り方を知らぬ。我がオタク道を進む。

編集者もすごいとおもう

この漫画は22巻から主人公過去に戻り、25巻で1巻1話に繋がります1話の背景にいるどう見ても背景モブのおじさんたちが今見返すと重要キャラクター達なんですよ。これ〇〇さんじゃん・・▲▲さんもいる・・・。25巻までの構想が連載開始当初からあったそうで10年かけて描いたわけです。「こんな贅沢な作り方をさせてもらって・・」と作者と編集者が対談しているのですがほんとうですよ。今時こんな贅沢な連載の仕方ができるのか。

ゲーム

漫画の端々からゲーム愛を感じるんですよ。オカリン(仮)がこのシーンでやってるゲームペルソナだな。多分P3以降だな。とか。このキャラのやっているゲームモンハンだなとか。後ろのポスターゼルダの伝説 BotW だとか。ファンならギリギリ判別できるくらいのデフォルメ具合で描かれているのよい。アニメのおまけ映像にある格ゲーで遊ぶシーンがこれまたよくて、いかにもありそうな動きなんですよ。愛を感じる。そういえば最新刊戦闘メタルギアCQCみたいな動きしててさ!!いいよね!!燃えるわーーそんで最新刊の表紙をめくるとゲームステータス画面風に描かれたキャラクターゲーム大好きだわー 

人気がなくなって悲しい

どうも現在人気がちょっと落ち目みたいで・・かなしいですね

どうもレビューをみていると、キャラクター関係性がエモい!!みたいな方向性で受けていたのかな?それが巻数が進んで作者が趣味を出した結果 30代にぶっささる漫画になった一方で若い子が離れてしまったと。悲しい。

ごめんなさい漫画の人気ありました!!人気がなくなったのはオカリン(仮)でした!!

追記

なんと・・すみません。こんなに読まれるとは・・

earthether ググったらなんの漫画かは分かった。元増田意思尊重してタイトルは伏せるけど月刊誌掲載アニメ化もしている有名作品。/悲しいかな旬を過ぎて忘れられたのか。俺も今更読もうとは思わないし。

kei_mi アオいいよね…

shior718 わかった!てか全巻持ってた!これ本誌についてたスピンオフ漫画も好きだった…。主人公周りのキャラクターが全員愛おしい。あと漫画過去編ってどんな漫画でも確実に面白いよね。/答え合わせだけはしたい…

すごい・・これです。正解です。こんな30代にしかからない暗号文で書かれたような文章でよくわかりましたね・・感激です。スターつけている方々も本当に有難う。うわーー漫画ファンに会えたよ!みんなに会いたかったよぅ。みんな大好きだー。いっしょに語りたいなぁ。shior718さんもう少し話を聞かせて!!スピンオフもぶっ飛んでいて面白かったですよね。私は奴の頭のアレが切られてしまう話が大好きで何度も読み返しています

sinamon_neko Amazonで25巻で検索したらサラリーマン金太郎って出てきたから読んでみるぜ…サラリーマン金太郎…これはタイムリープ伏線ですね間違いない…

ぜんっっっぜんちがうけれど 個人的ピタリ賞をあげたい!! shior718さんの言及しているスピンオフ漫画って「サラリーマン●●●」なんですよ。shior718さんのコメント真下にこのコメント!このセンス奇跡起きた!コメント欄で奇跡起きてる!でもファン以外にはたぶん伝わらない。悔しい。


それから BAROQUE に引っかかっている方が多いようなのですが、すみませんバロックにあった狂気はこの漫画には全くありません。設定がちょっと似ているだけです。バロックを求めてこの漫画を読むとがっかりすると思います。大好きだから言及してしまいました。すみません

kirakking スティングが送る名作ゲームバロックユグドラと共に(なぜか)Nintendo Switch DL専用ソフトで発売中。しかオリジナル> 知る人ぞ知る不朽の名作 BAROQUE - 歪んだ妄想 - (1999年 スティング) じゃないかーーーー!!!

宣伝ありがとーーー!知らない人はちょっと見ていってください。昔のゲームちょっとなぁーという人はネタバレサイトを見るのでもいいですから!独特の世界観シナリオシナリオと噛み合ったゲームシステム。こんなゲームがあったのだということを存在だけでも語り継ぎたい。

kingate ……。25巻まで行って不人気とか大概にしろ言及されないのは、オマエの観測範囲くそ狭い(ググってない)か、嘘のどちらかだ。出版社舐めんな

そうですか・・すみません。人気があるなら良かった。漫画ってアニメが終わると民族大移動のように人がいなくなるのですね。これまでゲーム畑にいたものからショックが大きいです

Panthera_uncia 時短先生って誰だよ

mouseion 誰やねんジタン先生って。時短が頭に引っ掛かって似た名前から勘違いしたんだろうけど、ゼノギアスはシタン先生だぞ。シタン・ウヅキっていうんだ。主人公たちに人肉食品食わせといて自分は遠慮するつった鬼畜よ。

うわーーーー! ほんとだ間違えた! ジタンFF9だ!

camellow 人に漫画を勧めるのに粗筋の説明必須ではないと思うけどな… それどころか自分が好きだという事を宣言するだけでも充分なケースも多い。

耳が痛いです・・・。ほんとですよね。これどうしましょう。

作品が気になっている人もいらっしゃるようなのですがこっそりリンクを貼れば良いのか・・?30代以上にしか見えないリンクを。こんなにがっつりネタバレした後でそれは良いのか・・




期待されているものと違っていたらすみません。たまに10無料になるので待つのが良いかも。

*

追記

ネタバレ食らった・・という方すみません。でもたぶんこの増田を読んでも漫画面白さは失われないかと思いますよ。もっというとファンはここにある内容は大したネタバレではないと思っているかもしれませんね。これらの設定が明かされても反応が少なかったように思いましたね。他のキャラクターに比べて反応が薄い。オカリン(仮)は人気がないからね・・・みんな興味ないんだ。しょうがないんだ。人気投票位置から

さら追記

chocolaterock 回答よりも先に増田ブログ発見してしまたかもしれない私です

ほんとだ! ぎゃーー なんでわかったんです??!

2017-12-08

2017/12/06 Haru.Robinson 2nd One-man Live 「Urban daysレポート

スペイン坂付近はずいぶん変わった。

入口はオクトパスアーミーではないし、アンナミラーズはもう高輪しか無いらしい。中腹あたりの人間関係はずっとあるけれど入ったことがない。なんといっても総本山PARCOがない。

そんなスペイン坂の頂上近く、裏の代表だったはずの猿の服屋の下、たしか映画館があったあたりに、その日の会場であるライブハウスWWWはあった。

Haru.Robinsonの音楽を初めて聴いたのは『愛が降る街』が公開される少し前、まだその名義になる前のYouTubeの生配信だった。

声の伸びがしなやかで、少年のような外見とあいまって美しい。高音の少しの危うさがそれをなおさら強調させ、これは女性は好きだろうなと思わせる。

その印象通りに会場内は7割位が若い女性男性は本当に少なくて、そのほとんどが関係者か付き添いかといった感じ。

ひとことでいうととてつもなくエモいライブだった。

アーティスト然としていない近所の服屋の店員のような格好で、かすかに照れながら「シンガーズ・ハイ(本人談)」の状態で歌う彼は、ポエジーなその歌詞を本当にすべてを信じているようにも見え、その彼の創り出す音楽女性たちは恋をしているように聴いている。

いや、けっして男性がいられないような空間ではないし、男性からこそ楽しめるところもある(と思う)のだが、このエモさはなんだろう。

楽曲YouTubeSoundCloudで聴けるものを中心に、新曲最初最後に。

セットリスト最初メモっていたのだけど、途中で面倒になってそのまま左にフリックしてしまったのが悔やまれる。

1曲目はライブタイトル曲にもなっている『Urban Days』。アルバムは当日発売なのにもう一緒に歌っている女性がいて、Haru.Robinsonとこの曲のファン層の強さを感じた。

『愛の降る街』は安定の名曲だが、続く『降雪歌』の潔さと合わさって、より孤独感が感じられる。遠い街で空を見上げる時には孤独を受けいれなければならない。その寂しさと力強さをギリギリラインで保ち続ける声と姿が素晴らしい。

今回のアルバムには入っていない『Howl』のアレンジが良かった。メロディアスで浮遊感のある、しか安心させてくれないキーボードがどこか『ヘッド博士世界塔(フリッパーズ・ギター)』を思わせる。渋谷からかな。懐かしい感じがして。ネオンテトラの色彩がサイケデリックさえ感じさせる。

欲を言えば今回(たぶん)歌わなかった『Lyrical Parade』で、道玄坂から公園通りまでを間奏のBaroque Hoedownに合わせてマジカルでファンタジックに突き進むようなHaru.Robinsonも見せて欲しかった。それは、また、どこかで。

ラスト曲『Brand new day』は今回のアルバムには入っていない。何もない日常がたったひとつの何気ない出来事で、ほんの少し進んだ世界に描き変わる瞬間に立ちあえる曲。これが入っていないのは本当にもったいないしょうがいかYouTube再生回数を増やそう。

アンコール1曲目は『Identity』。イントロ女の子たちの歓声が上がる。たしかにこれは生で聴きたかった。できればダンスも見たいのだけど。

アンコール2曲目の新曲『春風』も良かった。スロウでメロウバラード3月発売らしいが、実はFacebookファン女の子がアップした路上ライブ動画が見れる。配信時代ってすごい。

最初MCで彼は「なんとなく揺れて気持ちよくて楽しいって曲はHaru.Robinsonにはないんです。頑張って歌うから頑張って聴いてください」と語った。

しかに全曲が全力で、縦ノリでも横ノリでも休める曲がない。バンド構成も見事で、ずっとパンフォーカス状態から、これは正直疲れる。

しかし「頑張って歌うから頑張って聴いてください」というそれは「寿命を少しだけ削って 聞いてくれたことまず感謝します(『Identity』)」という彼からの、僕らへの挑戦でありまた僕らがたったひとつ果たすべきアンサーであると思う。

それに続く「でも 睡眠時間を削って 君に書いた歌はまたボツになる」という歌詞は、同じこの日に発売となった椎名林檎の『人生は夢だらけ』にある「こんな時代じゃ手間暇掛けようが掛けなかろうが終いには一緒くた きっと違いの分かる人はいます そう信じて丁寧に拵えて居ましょう」と同じく、すべての届けたい相手(つまりリスナーであるわたしたち)に対するアーティストからの最大のリスペクトだと思うのは僕だけだろうか。ここでいう「君」は特定恋人でもいいが、もっと不特定多数の彼の音楽を待つ誰か、もしくは彼が贈りたいすべての誰かでもいいんじゃないかと思う。

彼のそのへんの兄ちゃんのような風貌からは、真摯的という言葉はまったく出てこない。

そして彼のサウンドは純粋音楽として楽しめるものではあるが、僕はどうしてもその節々から音楽に、またそれを求めている誰かに対する誠実さを感じずにはいられない。

たぶん、だから女性がきっと、彼の音楽に夢中になるのだろう。か。

http://harurobinson.com/

2011-05-20

Equilibrium omnium contra omnes:Log1

【先遣隊遺失物調査官Gentyによる思考ログ

温度モニタに示される外気は、とても冷たいものであった。ただ「外気」といっても、この巨大な《ストラクチャー》に「内や外」があればの話だ。

今のところ、我々の先遣隊のいずれもがこの《ストラクチャー》の「境界」を発見してはいなかった。

三次元フォログラムはその「部分」を視界に示すが、この《ストラクチャー》の位相的性質については未だ明らかになっていない。

もちろんその中心部には惑星《ゴブ》の「大地」があるだろう。ただこの《ストラクチャー》がその大地に「根ざして」いたり、「建って」いたりするというわけではないようだ。大まかに言っても、この《ストラクチャー》は今のところ、この惑星を「包み込んでいる」。

それにしても寒い。この環境は有機生命体には最適化されていない。概ね、高純度ケイ素体の電磁誘導のために最適化されている。にしても、この環境最適化結果であるとも言い切れない。今のところその境界と同様に惑星《ゴブ》の「自然と人工物」の区別もできていないからだ。

フォログラムの断片から窺えることは、この《ストラクチャー》がフラクタル的複雑性を持つこと、有用性以上の目的をもった装飾が見られること。付け加えて―これは先遣隊文明調査局によって明らかになったことだが―この《ストラクチャー》が彼らの創造主たちが《baroque》と呼ぶ様式に近いことくらいである。

 
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