はてなキーワード: SiERとは
https://www.orangeitems.com/entry/2019/12/28/084402
俺はとある中小自治体で情シスをやったことがあるので、色々と思うところがある。
この記事だと、要件定義できない京都市が悪いで終わってしまいそうで、まあそうなんだけど事情も色々あるんだよというところで、フォローしてみたい。
まず、俺のいる自治体の話をしよう。
俺が情シスにいた10年程前に、今回の京都市のようにレガシーシステムを刷新した。刷新前は担当SE一人しかメンテナンスできないような、人間と機械がセットでようやく動くようなシロモノだった。
それを、某ベンダーのパッケージシステムをほぼカスタマイズせずに導入する形で刷新した。
当然多くの問題があったが、当時の上司が大手SIER出身で庁内でも力があり、市長も強く後押ししてくれたので押し切った。
今回の件に関して、自治体ごとにバラバラに開発するのは無駄って意見も多くあったけど、これは認識が古い。
中小自治体は、ほとんどがパッケージシステムに移行しててすでに平準化されている。
では、なぜ同じことが京都市ではできないのか?
政令指定都市は、都道府県並みの権限を持った基礎自治体で、簡単に言うと市と都道府県両方の業務をやってるようなもんだ。
業務の幅が非常に広く、対応できるパッケージシステムが存在しない。
国が標準システム作っても同じ事で、それは政令市では使えない。
それと、政令市のような巨大組織では部局間の独立性が高いことも事態を難しくしている。
ウチのような小さい組織なら原課を説得して回ることも難しくないが、巨大組織で同じような根回しは困難だろう。
その結果何が起こるかというと、「変えるのは良いけど今と同じことができないと許さない」という思考停止した要請が原課から投げつけられることになる。
情シス担当が異動でころころ変わるせいだという指摘も多いが、これは、そういう問題じゃないと思う。
では、なんで原課は今と同じに拘るのか?それは、今までそれが正しいという前提でやってきたので、違う結果が出ると今までが間違ってた事になって大変困るからだ。
ウチの場合も旧システムとは完全には一致しなかったが、納得できるところまで擦り合わせて、最後は諦めて押し切った。
でもそれは、一致しないのが1件とか2件だったから押し切れたのであって、規模が大きいとそれが数百件になってしまうかもしれない。
その場合は責任問題になるので、なかなか担当レベルでは踏み切れないだろう。
ただ、今までが正しかったという事を誰も証明できない以上、正しい計算で出てきた新しい答えを正解とする決断をしないと、事態は前に進まない。
結局、旧システムとの答え合せをどこかで諦めて、新システムから出たものが正しいかどうかを地道に突き詰めて、正しい結果なら今まで間違ってましたって認めるしかないのだけど、その決断ができないせいでこじれて何億もの税金が消えていくわけだ。
その決断は誰がするのか?それは情シス担当なんかじゃなく、間違いなく市長だろう。
この案件は市長の政治的決断で処理すれば問題にすらならないもので、推測だけど、他の政令市ではそれで押し切った部分があるんじゃなかろうか。
ということで、個人的には全て市長が悪い案件だと思っているのだけど、当の市長に担当者が責められてそうで怖い。
そこに要件定義ができないせいだとか書かれたら、さらに責め立てられる理不尽なことになりそうなので、あんまり担当者を責めないであげてほしいと思う。
なんというか最近、本業と外れてオマケ的に文章を書く仕事があったりする。
本業というのはまぁ、はてなにはよくある人買い人売りのSIer業務なんだけど。
で、社内報の原稿とか、忘年会の台本だとかをお願いされることがこのところ増えてきた。
これらは人と人のつながりで、彼らの言う「あいつにお願いしたら?」というのが行き着いて私に来ているんだろう。
で、まぁそれは私も業務の合間にメモ帳でそれらをしたためるほどには器用に立ち回れるし、負担ではないんだ。
要望に合わせてなんか文章を書く、それはそれで余裕でやれるし、お題があればそれそこに即興で立ち回れる。
そういうことからすればコピーライターとか、なんか文章発表するフリーランサーとかいうかっこいい響きのそれもできなくはないのかな、と。
日々の人買い調整とか、糞ベンダーと糞客の間に立って「まぁまぁ・・・」という非生産的な業務にも嫌気はさしている。
そんな中で、会社向けの文章を書いてねなんて依頼は面白いし、実質的には佐村河内守グラサン的な立ち居地でも書いていれば面白いし、なんか好評って聞くとあぁ、よかった。
って、感情が沸く訳だ。
とは言え、フリーランサーの厳しい状況を聞くと、
今の会社で言う所の本業を、テキトーにこなしつつ、横のつながりでの作文をしつつ、趣味で何打アレあれだと作文をしつつ、暮らしていくのが安牌なんだろうねって。
正直周りがGAFAとかに行ったりすることを二度三度ではなく、結構見送っていたりする。
自身の短所として、アイキャントスピークイングリッシュではあるので、その手の外資は無理だなとは思いつつ、
あの、あのその…しかいえないあいつがgoogleさん?学生時代は週2で職質されていたあいつがAWS???
なんてのは、にちじょうちゃはんじだ。
今の業務に対する収入って、成果時給換算的には最強なんですよね。
そこからすれば、他を見る必要も無い特権階級のようにも思えるんだけど。
とはいえ、日々脳死で良いのか、もっとやれることはあるんじゃないか、なんて思ったりするわけだ。
結局のところ、今もらっている温い立場は享受しつつ生きていくのが最適解なんだと思うんだけどね。
周りがGAFAとか、そういう年収アップアップ名ところにいっているのを見ると、「じゃあ俺も・・・。」
なんて夢見るんだけど、理系院卒なのに、認められるのは文系的なアレ、という悲しみに今日も向き合っているわけだ。
自社でWebサービスをやってる社員数50名くらいの会社なんですが、今年入社したSIerから転職してきた人がプログラミングしなさすぎ・できなさすぎてもう辞めたい。
サーバーサイドをRuby on Railsで開発しているのだけれど、Rubyのメソッドを使えば3,4行で書ける所をその人は10行ぐらいで書いてくる(見づらい上にしかもバグがある)
うちの開発者、5人しかいないのでコードレビュー全員やるようにしているのだけどその人は自発的にしようとしない。
口頭でお願いしたら、2日間かけた結果「動いたので良さそうです」みたいなコメントつけてきた。コード読んでないでしょ。
採用時点でRuby未経験とは知っていたけど、Javaやってたと言ってたので大丈夫だろうなと思ってたけど大丈夫じゃなかった。
「土日とかに勉強すれば?」と言ったんですが、「やっても頭に入らなかった」とのこと。
SIerとはいえ転戦してたこともあって、上から下まで幅広く手を出してきたし
プログラミングに関しても、少なくとも最近移った今のチームではトップクラスであると自負している。
そこそこ歴史のあるチームなので負債が溜まっていることもあるが、今の開発のレベルもひどい。
フレームワークも理解してなさそう(何使ってるか分かってるか?)、
SIerもそれなりにいると、チームの成長も考えなければならない。
そんなのなくても、せっかく一緒に仕事するなら何か成長に繋がってくれれば良いと思っている。
世の中に少しでも追いつけるよう、新しいものを導入したり
レビューでも考え方を伝えるようにしたり。
でも、全く響かない。
彼らは仕事が終わりさえすれば良いと思ってる。
レビューでも指摘されたとおりに直せばよい。
それでも、どうにか育ってほしい。
それに彼らを使えるようにしなければ、このチームに未来はないと思ってる。
人を入れ替えたところで、どのみち大差ないのだから。