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2017-10-09

有給が取れないぜ

20代男。高卒正社員

有給取れないのは俺じゃなくて周りの人間の話。

俺は有給取れ過ぎちゃって毎年使い切ってる。有給付与される1月ぐらい前には風邪がひけなくなる。欠勤はボーナス下がるからね。


先般、高校時代同級生と遊びに行った。久しぶりに全力で楽しませてもらった。会社入ってから知ったが、全力投球で遊ぶってなかなか大人には難しい事なんだね。

多分参加者みんな楽しかったんだろう。そんなに間髪置かずにまた集まる事になった。だけど今度はスケジュールの調整が全然上手くいかない。

たまたまみんな同じ業界に勤めてるからなんとなく分からんではない。土日も無ければ盆暮れ正月に親に顔見せに帰郷することすらままらなん業界だ。

一人は多忙人員不足業界で有名な会社に勤めてて、親類の結婚式から死んでも外せないとかウソついて有給もぎ取ったようだ。

一人はたまたまその日になんかが控えてるとか控えてないとかで有給禁止令(‼)

ちなみに俺は業界では珍しく暇で暇で仕方無い会社窓際族から土日休み有給取り放題だから事態を静観中。

残念ながら会の開催には暗雲が立ち込めてる感じ。あーあ。


こんな事があったか有給取得ってどんな決まりごとに沿ってるのか興味が出て調べてみた。近頃はGoogle先生がなんでも教えてくれるし。

労働者保護関係する国際機関としてILOってのがあるのは学生時代に習っていたけど、日本がその常任理事国であることはさっき知った。でも有給について定めてる国際条約である132号条約には批准してないらしい。クソだな。

という訳で日本法律である労働基準法有給関係の部分を確認してみると最低日数だけはILO条約とも見劣りしない内容らしい。

まぁ批准してない決まりごとを見ても仕方無いか労基法の内容をみて、簡単に内容を自分なりの解釈でまとめてみると

・まぁ年間10日以上はあげる

・勤続年数が長けりゃもっとあげる(7年働いてりゃ20日とか)

・いつでも取っていい

理由必要ない

会社許可必要ない(申請必要ある)

会社却下しちゃいか

・でも休まれたら困ることもあるから「違う日にしてくれ」は出来る

なるほど。

自分感覚から行くと「案外マトモ」という感想が出てきた。

でも自分の周りの状況から言ってこれが完全に守られてるとはとっても言い難いのが現実

上に挙げた例の一つ目の場合、多分「遊びに行く」なんて理由だと却下されるんだろう。二つ目場合有給禁止令なんてのは申請する前から時季変更権が使われてるようなもんで、労働者を萎縮させるには十分以上の力を持ってる。


この間、うちの会社で2人辞めた。給料いから嫌になって、もっと給料貰えるところに内定貰ったそうな。

辞める前に有給消化があるから退社日の2週間ぐらい前から来なくなるんだろうなぁとか思ってたら意外にも退社するその日まで出勤してきた。

辞める2週間ぐらい前に人事異動があって、辞める人がいる職場は1人ずつ増員されたんだけど、「引き継ぎもせずに辞めるなんてけしからんから最後まで来いや」とのことだったらしい。

さすがに周りの人間組合相談した方がいいとか言ってたけど、本人は「辞めたら次の会社入社するまで1か月無職から別にいい」って事で文句一つ言わずに出社してた。良い人だ。

今月からうちの会社休日出勤禁止になった。客先都合で出勤しても必ず振替休暇を取らされるらしい。これは政府の「働き方改革」に呼応してのことらしい。

残業時間の削減は大事から歓迎…する訳なく、職場人間文句轟々であった。職場差あれど客先都合で休みに出勤するのは良くあるから手取りが万単位で減る。

うちは幸せな事に暇で暇で仕方無いか普通にしてれば残業ほとんど無い。尚更である

ちなみに当然ながら振替休暇は有給より優先して消化される。多分有給消化率はガタ落ちするだろう。

斜陽産業だと言われて久しいこの業界。どんどん状況は悪くなるばかり。なんだか気が滅入る出来事ばっかりで嫌だなぁ。


最近SILENT SIRENに嵌ってるんだけど、「チラナイハナ」って歌があってこれの歌詞が心に刺さる。

花は散り涙を流し そっと空を見上げる

私は今日も呼吸する

そして嫌でもまた明日は来る

 
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