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2011-01-29

NYTimes 「日本若者は世代の障害に阻まれている」

http://www.nytimes.com/2011/01/28/world/asia/28generation.html

敬称略

東京ホリエケンイチは有能な自動車エンジニアだった。日本ではこのような若い人材が、ハングリー精神あふれるライバル中国韓国渡り合い、現在の地位を保つために必要とされている。30代前半のとき、彼は主要自動車会社に勤めており、先進バイオ燃料デザインによって評価を得ていた。

しかし、多くの日本人のように、彼は非正規労働者だった。時限付き(temporary)契約のもとで、雇用保障もほとんど無く、そのほとんどが40代後半である正規労働者に比べて半分の給料しかもらっていなかった。彼は10年以上正規労働者になろうと努力したが、ついに辞めた。時限付き契約だけではなく、日本そのものを、である

2年前、彼は中国語を習うために台湾に移り住んだ。

ホリエは語る。「日本会社は年老いた労働者を守るために若い世代を浪費している。日本では私の道は閉ざされている。台湾では私の履歴書完璧だと言われた」

経済大国としての地位が揺らぐ中、日本は努めて、減ってゆく若い世代の生産性起業精神解放しなければならない。しか日本はまさに正反対を行っているように見える。その結果、成長は衰え、年金問題を増加させ、この木曜日スタンダード&プアーズが日本国債の格付けを下げた主な理由の一つとなった。

"The Truth of Generational Inequities" (訳注・『世代間格差ってなんだ』 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4569790216)の共著者である城繁幸(36)(訳注http://blog.goo.ne.jp/jyoshige/)は語る。「若い世代の間では、どれだけ自分たちが頑張ろうとも、前に進むことはできないという意識がある。どの道も閉鎖され、頭を壁にぶつけているようなものだ」

年老いてゆく人口日本経済を停滞させ、既得権益を貪り、既に階層的な社会構造をより強固に、保守的にしていると、若い人々や専門家は警告する。その結果、日本は座して何もせず、成熟した経済が育てるべき新しい製品会社産業を実際に作っていかなければいけない時に若者過小評価している。

ソニートヨタホンダを作った国は、ここ数十年、若い起業家社会ゲームを変えるような会社GoogleApple のような ― どちらも20代が作った会社だ)を育てることに失敗してきている。

若者雇用状況は、日本が二流であることを強調している。日本が何十年も停滞した結果、すべての世代で非正規雇用は増えてきているが、若い世代は一番痛くこれを食らっている。

昨年は15歳から24歳までの労働人口のうち、45%が非正規雇用者だった。この数字1988年には17.2%であった。さらに、より上の年代非正規雇用者率と比べても2倍近くの数字である。古い世代が古い方法に執拗に固執しているのだ。日本メディア日本の第二就職氷河期が深刻かを伝えている。2010年10月時点で、卒業生のうちたったの56.7%しか内定を得ていない。これは過去最低である

世代間格差について研究してきた秋田大学の島澤諭教授は語る。「日本世界で一番世代間格差のある国だ。日本が活力を失ったのは、古い世代が道を譲り、新しい世代にチャレンジして成功する機会を与えないからだ」

格差危険

多くの国家高齢化社会にあるが、日本人口の惨状は本当に酷い。2055年までに40%の人口が65歳以上になるだろうと予想されている。いくつかの結果はずっと予想されていたことだ。例えばデフレである。多くの人が定年し、貯金で生活するようになると、出費を抑え、日本国内消費の沈滞をさらに強くする。ところが、あまり予想されてこなかった効果として世代間格差の現れがある。

至る所で格差格差を生んでいる。ホリエが指摘したように、会社が若い労働者を押しなべて低賃金で先の見えない仕事をさせ、結果的に古い世代にラクな仕事を残しておくためのコストを負わせている。またある人が言うところでは、年金制度が古い世代を優遇するようにねじれているため多くの若い労働者は支払いを拒否したり、アメリカ人にも馴染みのある "Silver democracy" (教育よりも高齢者に遥かにお金をかけること)が起こったり、時代遅れ雇用制度が disenfranchised (訳注・直訳では参政権を奪われたという意味しいが、ここでは特権に預かれないという意味か?)な若いロストジェネレーションを生み出してきている。

明治大学4年のイノウエナギサは、仕事なしで卒業して給料の高い仕事に就ける機会を永久に失うよりも、大学で5年目を過ごすことを考えているという。これはつまり、日本会社が、日本企業文化により順応するとされている新卒ばかりに安定した正規の仕事を与えるからである

皮肉なことに、イノウエは大企業で働きたいわけではなく、ただ NGO環境団体に入りたいだけなのだ。しかしそれをすることすら彼女正規雇用への道を閉ざすのだという。

「私はただ人と違ったことをすることができる自由が欲しいだけなのですしかし、人と違ったことをするために支払うコストが大きすぎるのです

多くの専門家は、厳しい経済情勢によるプレッシャー日本の "one-size-fits-all" な(型にはまったことしか許さない)雇用システムに加わったと指摘する。明治大学オンライン調査によると、18歳から22歳の若者のうち3分の2が、リスクを負ったりチャレンジしたしたくないと感じている。そのかわり、彼らは内向的で、大志を持たずに生きることに満足するか、あるいは少なくとも諦めているという。

東京大学教育学部本田由紀は語る。「古いシステムと若い世代にはミスマッチがある。多くの若い日本人が、彼らの親の世代のような仕事一辺倒の生活スタイルを望んでいない。しかし彼らには選択肢がないのだ」

民衆の怒りに反応して、厚生労働省は昨年の終わりに、雇用者に、卒業から3年までを新卒とみなすように通達した。さらに、新卒採用した会社は最高で180万円の奨励金を出すことにした

しかしながら、企業精神の不足ほど、若い企業にとっての障害、ひいては日本経済の悲惨さを顕著に表しているものはないだろう。(訳注id:oga_jp さんの訳、「恐らく起業の不全こそが、若年事業家の直面する最もあからさまな障壁であり、日本経済の行く末を悲惨にするものである」を参考にしました。ありがとう)

2009年日本では株式公開(IPO)が19しか無かった。アメリカでは66だ。さらに、通産省によると、日本起業家ほとんどが高齢である2002年には日本起業家のうち、20代は9.1%しかいなかった。アメリカでは25%だ。

日本起業家で、自身の経験を元に本を書いた板倉雄一郎訳注http://twitter.com/yuichiroitakura)は語る。「日本ゼロサムゲームになってしまった。既得権益を享受する層は、新参者は彼らを狙う盗人であると恐れ、ビジネスをしようとはしないのだ」

多くの日本経済学者や政策立案者(訳注・policymaker; 政治家はない)は、起業精神を育てるのが日本経済病気への特効薬だと、ずっと主張してきた。これは歴史前例に基づいていることでもある。日本戦後の灰の中から、若い起業家が大胆なスタートアップを生み出し、世界を席巻したのだ。

起業家の盛衰

しかし、多くの人々は、日本経済はその全盛期から骨化してしまい、革新的な会社がもし生まれたとしてもほとんどないことだという。それはなぜかというと、多くの人々は日本で最も知られたインターネット大君堀江貴文の悲運を挙げる。

2000年代の初めに彼が突如登場したとき、彼は最も日本的でない人物だった。茶目っ気のある30代の前半で、会議室Tシャツを着てきて、図々しくルールを破り敵対的買収を始め、再び活性化してきつつあった日本経済がついに飛び跳ねようとしていた時勢に乗った。彼は5年前に、古典的な天罰のように証券詐欺逮捕され、メディアは彼を不快でやりたい放題のアメリカ資本主義の象徴として悪者扱いした。

2007年裁判所は、彼を会社の記録を改竄したとして有罪にした(まだ上告中であるが)。しかし、何人もの若い日本人が、取材中に若い世代の倦怠感を説明するとき堀江を取り上げるのである。彼らにとっては、堀江は別のものを象徴しているのだ(訳注・前段落の「資本主義の象徴」対して)。つまり、保守的な体制に潰された若きチャレンジャーだと。彼らに言わせると、堀江逮捕は、「ボートを揺らすな」という若い人への警告であったという。

37歳になった堀江メールで語った。「あれは、伝統が作り上げた秩序に静かに従っていたほうがいいというメッセージだったのだ」

He remains for many a popular, if almost subversive figure in Japan, where he is once again making waves by unrepentantly battling the charges in court, instead of meekly accepting the judgment, as do most of those arrested. (訳注・「判決を素直に受け入れるのではなく、懲りずに戦い続け、もう一度波を起こそうとする破壊分子のような人物としてまだ有名である」?)彼には総理大臣を超える50万人以上の Twitterフォロワーがいて、人々をシステムに立ち向かうように促している。

25歳の大学院生にして、日本人希望を失う中で幸せであり続けるための方法についての本(訳注・『希望難民ご一行様-ピースボートと「承認共同体幻想http://www.amazon.co.jp/gp/product/4334035787)を書いた古市憲寿(訳注http://twitter.com/poe1985)は語る。「堀江は模範的な人物に今までで一番近い存在だ。彼は古い日本と新しい日本のせめぎ合いを代表している。」

古市や他の多くの日本人は、若い人は怒りや抗議を見せないという。そのかわり、彼らは自分を責めてドロップアウトしたり、親の世代より遥かに制限された展望の中で満足感を見つけようと、進んで諦める道を選んだりするという。

このような空気の中、若い政治家たちは同じ世代を政治に感心を持たせるのは大変だという。

高橋亮平(訳注http://twitter.com/ryohey7654)は東京都市川市の元市議会議員で、他の若い政治家と共にワカモノ・マニフェスト訳注http://www.youthpolicy.jp/)の活動に加わった。これは若い日本人自分たちの主張を表明するためのものだ。

2009年の終わりに彼は、市が若い家族教育投資を移すプラットフォームを掲げて市長立候補したしかし若い人はほとんど投票に関心を示さなかったので、市の最も有力な投票ブロックである退職者や建設業などの50代や60代に牛耳られた層に迎合するしかなかった。

高橋は語る。「時間が経つと、それだけで古い世代が力を持ってしまう。彼らは何もせずとも増えていくのだ」

彼はその選挙に負けた。彼は、日本が "silver democracy" つまり多くの予算高齢者のために使われる社会、になってきているという痛いレッスンだったという。

専門家は、不足していく予算をどんどん切っていくことは、日本若者が、現在退職者が受けてきた利益を最早絶対に享受できないということを意味するという。試算によると、今日生まれた子供は、既に退職した人に比べて、年金健康保険、その他の政府支出を120万ドルも下回る額しか受け取れないことになる。年金だけを見てもこれは何万ドルにも何十万ドルにもなる。

システムを捨てる

結果として、日本若者は集団でこのプログラムから逃げ出している。35歳以下の若者の半数が、年金を払っていないのだ。たとえこれが将来、彼らが年金をまったく受け取れないということを意味するものだとしても。高橋は言う。「フランスでは暴動が起きる。日本では単純に、払わないだけだ」

もしくは、ドロップアウトするだけだ。日本最初ロストジェネレーションが10年前にしたように。

キョウコは、彼女就職の見通しがこれ以上悪くなるのを避けるため、苗字を名乗るのを避けた。ほぼ10年前、早稲田大学の3年生だったとき彼女戦後日本で踏みならされた、日本のトップ起業に入る道を進むつもりだった。彼女は、日本起業が好む勤勉で服従的な人物に見えるように、熱心だが主張しすぎないように努めた。

10社ほど面接をウケた後で、彼女は軽いノイローゼになり、辞めることにした。以前は憧れた父親のような会社の戦士にはなりたくないのだと気付いたのだという。

卒業するまでに仕事を見つけることが出来なかった彼女は、フリーターという階層に入るほかなかった。低賃金な短期の非正規労働に甘んじる底辺層の若者のことである2004年卒業してから彼女は6つ仕事したが、そのどれも、失業保険も、年金も、毎月の給料も15万円以上払うことはなかった。

29歳のキョウコは語る。「これは私がなりたかったものではなかったと気付いた。でも、自分自身でいたことの代償がこんなに大きいのは何故なのだろうか?」

2011-01-16

http://anond.hatelabo.jp/20110116230933

「若い人」は「『伝統的な言葉をしゃべる年寄り』でない人」という意味で使ったので、「東京一般人」と解釈してた

共通語の話し言葉とはNHKアナウンサーが話すような言葉であり、

東京一般人が普段話す言葉NHKアナウンサーのとは違う、と認識してるので、それを「訛ってる」と言ってる

http://anond.hatelabo.jp/20110116205624

怒るっていうか違和感を感じる。

「ひ」「し」が混ざるとか「ざます」っていうのは誰もが認める代表的東京弁だと思うけど、おそらく今の東京の若い人がしゃべってる言葉はそうではないので「自分たちは東京弁はない」って意識

元増田の気取ってる東京弁の話者の代表的な例を誰もあげてないし定義が不明確すぎて。方言伝統的、定義確立されたものってイメージもあるし。

埼玉とか周辺の地域の人としゃべっても言葉の違いは感じないし、それを東京弁と言っていいのかなぁというか。

とりあえず標準語っていうのはむかつくのに共通語っていうならむかつかないって基準がわからないが・・・。

「私達方言いか方言ある人うらやましいよ」っていう東京の人は結構見たけど、そんな態度もイラつかれてるのかね?

http://anond.hatelabo.jp/20110116205624

東京における伝統的な言葉東京弁現在東京などで使われている話し言葉首都圏方言、のほうが妥当ではないだろうか

2011-01-11

http://anond.hatelabo.jp/20110111154045

マジレスすると、理解できるできない以前に、意思決定のプロセス革新真逆のものしか受け入れられないようになってるんだよ。日本企業は。

大きな会社で少しでも働いたことがあれば分かると思うけど、日本企業の意思決定の根拠は、なにはさておきとにかくリスクゼロであること。

厳密にはリスクゼロなんてあり得ないわけだが、そこは大人の事情で、ありとあらゆる調査だのロジックだのを駆使してとにかくリスクゼロであるというストーリーを組み上げないとゴーサインが出ない。

結果として出来上がるのは誰の目から見ても「無難」なプロジェクトで、革新性とは真逆のものになる。

そもそも革新的な商品、新しい商品というのは、これまでに無いものであるわけで、必然的にリスクのあるもの。

日本企業伝統的に「リスクを取る」という概念自体が無く、その文化組織の隅々まで行きわたっているから、そんなものを許容できる余地はないんだよね。

なんでこうなったのかはわからないけど、ともかく現代の日本企業の体質はそういうことになってる。

リスクマネジメントと聞けば「金融世界のことはよく分かりません」とか「リスクを無くすことが重要です」とか、そういう石器時代みたいなこと言っちゃうのが日本の大手メーカーの現状。

2011-01-05

http://anond.hatelabo.jp/20110102082753

とりあえず、新聞屋が端折ったのか、本人の知恵がそこまで回らなかったのかしらんが、

仮に日本中国に侵略されて国がなくなっても

現状で丸腰戦略を取った場合、真っ先に日本を占領するのはアメリカ合衆国だと言う事を失念している。

既に国内米軍は展開済みなんだから、そそくさと占領して、「丸腰戦略は間違いでした」という政権樹立させるだけ。

後世の教科書に『昔、日本という心の美しい民族いました』と書かれればそれはそれでいいんじゃないかと

基本的に歴史ってのは勝者しか書けない。

中国の歴史書なんて、それこそ過去為政者は徹底的に咎る伝統がある。

国際政治学者でもなんでもない庶民派経済学者が夢想するファンタジー面白いじゃないか

アーティストファンタジーを売るのは商売だが

学者ファンタジーを売るのは詐欺以外の何物でも無いんだよ。

山口瞳

作家から別に良いじゃないか

というか、作家学者を同列に考えてるお前さんのほうがおかしいだろ。

その代わりにその軍事費を丸ごと世界のために使う。

あえて突っ込むが、

その資金を安全に海外まで運んで、きちんと運用されているのか監視し、場合によっては提案をしなければならないのだが

それらを行うためのバックボーンはどうするのかね?

普通なら、軍事力をもってそれを行うんだけど。

ファンタジー突っ込みを入れるようなもんだ

アニメエロゲーでも、シナリオに不備があったり辻褄が合わなかったら突っ込むのは当然だろ。

SFとか、推理小説なら叩かれて潰されても文句は言えないだろ。

2010-12-29

http://anond.hatelabo.jp/20101229180048

お歳暮=新巻鮭は日本の古きよき伝統なんだが、実際のとこ、うれしくないよなあ。

というかお歳暮でもらってうれしいものってのりくらいだよね。缶詰のようかんとかイラネって感じ。

2010-12-23

校風とか企業カラーとか

大学の出身講座の教授群が全部他学科出身者に変わって3年。名前と場所は同じだが、中身は別物になってしまった。とはいえ、大学自体のカラーは未だに同じようなイメージで残っている。伝統風物詩も残ってる。

もっと凄いのは高校で、親父も同じ高校なのだが俺の時と校風は変わってないらしいいま、従兄弟が同じ高校に通っているが、やはり同じ校風だそうだ。戦前からある古い高校とはいえ、公立校である以上は校長だって定期的に変わるものだし、先生だって異動するだろう。そもそも、その校風自体教師から見れば好ましいものじゃない。こういうものはどうやって受け継がれているのだろう?地域性とかも関係するのだろうか?

さて、最近企業海外学生をとるという。別にそれに反対はしないが、いわゆる企業カラーというのは、そういった場合にも受け継がれるのだろうか?海外における日本企業の優位性は(特に工業製品のおいて)、日本人のやたら几帳面とか不必要にマニアックという特徴から生み出される実績とイメージに依るものが多かったのではないか

日本人が優れているという気はさらさら無いが、そういう特徴が有利に働いていたのは事実はないだろう。非日本人会社の中で主体となったときに、そのイメージは維持できるのか?もしくはそんなものがなくても互角に戦える、もしくは戦う覚悟がある企業がどれだけあるのだろうか。

あいまい日本の「伝統」を「保守」する

日本は今まで、建前と本音、理念と実態を使い分けることで、うまく社会を回してきた。

崇高な理念立法したけど、杓子定規運用するといろいろ不都合が出るから

あんまり派手にやってなかったらお目こぼししましょう、ということで、

みんな陰でコソコソ違法行為や反倫理的行為をして、社会がそれを黙認してきたところがある。

それがここ最近、大っぴらに社会規範に反することをやらかして、それをあたかも正当な権利のように吹聴する輩や、

杓子定規社会規範を持ち出して、多少の逸脱も認めないような輩が出てきだした

いわゆる「空気が読めない奴」である

物ごと、白黒はっきりつければいいってものじゃないだろう。

みんなが「これは悪いことだ」という倫理観を持ちつつ、ちょっとはみ出した人も受け入れる、

「わかっちゃいるけどやめられない」人に寛容なのが、日本の美点じゃなかったのか?

利権談合も、無茶苦茶な暴利を貪ったりしなければ、それほど大きな弊害ではないだろうに。

ドロドロでズブズブな体質が、結果的に社会をうまく回してたこともあっただろう。

今、日本右翼保守と言われてる人たちには、この辺の鷹揚さ、寛容さが欠けている。

日本が守るべきなのは教条的道徳でも、理想国家像、家庭像でもなく、

理想理念グダグダになって、いつのまにかなし崩しになってしまう「伝統」だ。

この世に現れたこともないような、清廉潔白な国家を目指すのは「保守」ではない。

清濁併せ呑むような、あいまい日本の「伝統」こそ「保守」すべきだ。

2010-12-11

ネットオタク層が絶賛する店の特徴

ボリュームがあってお得。

オーナー店長が馴れ馴れしく話しかけてくれる。

店名がちょっと変で何か由来がある。

店員がイケメン過ぎない。美人過ぎない。オシャレすぎない。

店員がネットの話題に詳しい

WiFiや電源完備。

長居OK。

おかわりや飲み放題が充実している。

やや珍しそうな名前食材や酒やメニューあり。

その珍しさについてうんちくを語ってくれる。

オフ会に理解がある。

インテリア伝統的で古くさい。

オシャレなカップルが少ない。

デートで使ってるのは地味カップルだけ。

からやたら距離があるか、異様に近いかのどっちか。

食べログで高評価。

2010-12-08

http://anond.hatelabo.jp/20101208091132

いやまさに「伝統にあぐらをかいて保身ばっかりしてる」奴の典型じゃね?

本当にロックなら、あんな神妙な顔して弁解とかしない。もっと暴れて「補助金でも人間国宝の肩書きでも、奪えるもんなら奪ってみやがれ!」と言うはず。

安全な場所から絶対に引きずり下ろされない事を自覚した上で暴れ回ってるだけでしょ。リスク全然負ってない。

2010-12-05

http://anond.hatelabo.jp/20101205020156

なるほど、そういうことなすり替えはなかったわけだな。

よくわかった。

こちらの言った意図もだいたい正確に汲んでくれていると思う。

ただ俺は最後にこうも書いている。

ただ、そういう家柄を国家の補助のもと税金を大量投入して残す必要があるのか? という論議は、またどんどんすればいいと思う。

ただ、皇族が野に下ったって、敬意を表する必要がないと思っているのならそれは勘違いも甚だしいと思う。

だから俺は天皇制云々はシステムの問題としていろいろ議論してもらえばいいとして、尊敬の念を忘れてはならないと言っているのだ。

最初からモラル論を書いているわけだ。

天皇を崇めている人の神経がわからない。なんでただの「人」をああも崇拝できるのか。神様だと思ってるの?いちいち敬語とかつけて、あほみたい

こういう主張から天皇制廃止に飛躍しているのだと思ったから、俺はもう少し他者に敬意を払うべき、ということを言いたかったのだ。

元増田意図を取り違えていたのだから、元増田の求めるものに対しては結果的にずれた主張になってしまったのだと思う。

ただそのモラルの基準が独善的だ、とも言われている。

敬意を示すか示さないなんて個人の自由だろと思うし、敬意を示すことを押し付け社会なんて不健全じゃないか

これはねえ。

しいな。

かに言っていること自体はおかしくない、間違ってないとは思う。

しかし、そんなに色濃くないとは言え日本には儒教精神バックボーンがあるし、年長者を敬うべきとか、そういう慣習がある。

その点からすると、増田の言っていることは、間違ってはいなくとも、広く日本で受け入れられる考えか、と言えばそうではないように思う。

というか、俺を含む人間で、受け入れられないと思う層は必ずいる。

それから天皇家尊敬される根拠について、

天皇は色々仕事をする→尊敬されるべき→天皇制っていいね→(天皇は色々仕事をする……

↑このサイクルができてるわけでしょう?このサイクルを除けば実際、天皇制を支えるものなんて迷信によって支えられてきた歴史の「過去しかない。

このサイクルを保存しておくこと自体、不合理な迷信の保存になっちゃっている。

そのサイクルが尊敬を生み出す、と言いたいようだが、それだけでは絶対にない。

歴史の「過去しかない、と言っているがその歴史こそがもっとも重く、最も尊いものだと俺は思う。

つまりまあ、ちょっと飛躍するけど、功労者って言われて何年も働いてないのに高額契約する野球選手もいるでしょう。

すっかり変わってしまった元彼女はない、かつての優しかった彼女のことばっか思い出して行動するやつもいるでしょう。

そういう感じで、いま働かなくなったから何十年かですぐさま尊敬に値しない一族になるとは俺は思っていない。

歴史上の偉人末裔尊敬していいと思うし、日本で一番高貴な血筋を保っているのだ。

他国の歴史では権力構造が変わるときに前王室虐殺して、自らが王になることが多いのに対し、日本ではそのようなことは行われなかったのだ。

日本権力者天皇に自らを高官に任命させる、または天皇の子を娘に産ませる、それしか考えていない。

天皇家虐殺して自ら天皇になろう、という発想のものがあらわれたっておかしくはないのに、だ。

これこそが日本人メンタリティだと思う。

あとついで全然論理的じゃないことも書いて申し訳ないけど、俺は権威主義なんだ。

それだけで充分天皇家尊敬に値する一族なんだよ。

だから現在も続く徳川家の末裔だって、いま民間人だけど俺は尊敬する。

こういう考えの人も、少なくはないと思う。

学会開会式皇太子来るって聞いたら、見にいきたくなるじゃん? というか、行ったしね。

論理的じゃないことをさらに書いて申し訳ないけど、天皇家問答無用で、制度によらず、尊敬すべき家柄だと俺は思っている。

ただ、税金をどの程度使うか? 大臣の任命権などの社会的役割をどう扱うか? などの天皇制については、廃止を含めて議論したっていいと思う。

しかし、廃止するのであっても、家や伝統の維持のために、小額の補助を出すことくらいは、認められてもいいんじゃないかと思っている。

ただでさえアイデンティティを失った日本人が、これ以上失う必要はないのだから。

元増田の言いたいこととかみ合う部分は最後の三行だけになって申し訳ないです。

関係ないけどユウジンさんかわいいね。

アイコさん障害児っぽい風貌だけど。

http://anond.hatelabo.jp/20101204014257

話を天皇制に摩り替えないほうがいいぞ。

中井って人がバッシングされてるのに違和感があった、って話だろ?

そこから天皇制なんてなくなればいいのに、って思ったわけだろ?

だったらその考えに問題があるぞ。

天皇だからそう映るのかもしれないが、年長者や、社会的立場のある人間に敬意を払うのは当然なんだよ。

もし元増田がかなりの若年ならわからないかもしれないが、お正月に年長者や家長から箸をつけたり、そういう者が上座に座ったりするだろ?

それを無視して若年者が好き勝手飯食ったら変だろ?

教育がなってないなっておもわれるだろ?

例えば卒業式とかで、来賓校長先生が起立するときみんな立つのもそれだ。

そして、座っていいよと言われるまで立ってるのが敬意であって、あれを無視してすわるのが不敬だってことはわかってもらえるかな?

で、問題はそれを皇族にまで押し当てるのはどうだい? ってことなのか?

あんなのただのおっさんやんけ、ってことなのかな?

それだったらあんまよろしくない考えだと思うよ。

国の象徴であり、外交活動も、福祉活動も盛んに行っておられるし、大臣の任命なんかも天皇が行うんだよ。

その伝統ある一族に敬意を表することがそんなの奇異にうつるかい

それは最大限尊敬すべきだと俺は思うよ。

ただ、そういう家柄を国家の補助のもと税金を大量投入して残す必要があるのか? という論議は、またどんどんすればいいと思う。

ただ、皇族が野に下ったって、敬意を表する必要がないと思っているのならそれは勘違いも甚だしいと思う。

2010-12-04

http://anond.hatelabo.jp/20101204231428

うわ・・・へんな理屈

そんなこと言っても中国からほとんどの文明を輸入したことは確かじゃん

中国は今の中国って意味じゃなくって!地理的にあの辺で!

ってあまりに無理のある話も出てきたし苦しすぎ

漢民族があの巨大文明を担ってきたのは間違いないでしょ

その知の伝統はあるしそれには敬意を払いたいものだけどね

フランスフランス革命したから今のフランスフランスちゃう!なんて言うバカいないけどな

http://anond.hatelabo.jp/20101204221246

えーと日本中国現在中国はなく、中国大陸のあのへんって意味)に強い影響を受けている国で、

文化レベルでいえば歴史の9割くらいは中国の下にあったのはそのとおりで、実際中国文化はすばらしいよ。

でも、それを踏まえても「嫌中」ってのはごく普通のことだよね。(だって、現在中華人民共和国が嫌いなんだから)

天皇って文化にも確かに影響はあると思うよ、うん。でも天皇自体はもう完全に日本文化だよね。

よーするに、俺はラーメンは好きだけど刀削麺あんま好きじゃない。それだけの話じゃないのか。

別に、嫌中の人間だって二郎ニンニクマシくらいするだろう。中国が嫌いなくせにおまえラーメン食うの?みたいなこと言われても。

まー、あと「中国」が一つの継続国家たいなこと言うのはさすがにおかしいよね。

人種も勢力も替わりまくりだし。現在中華人民共和国歴史ほとんど無いに等しい新参国家だよなぁ。

マルクス主義以降、新しいイデオロギーを取り込みまくったせいで伝統」とか「文化」なんて消えたい放題でしょ。

中国研究者日本大学に「中国史」の研究に来るんだよ最近、自国よりよく資料が残ってるから。

そりゃあ、文革に代表されるあれこれ轢いて埋めて銃殺してって国だもん歴史文化なんて消えてくわなぁ。

ある意味日本中国文化ブラッシュアップしてバックアップするシステムといえるかもしれない。

http://anond.hatelabo.jp/20101204021819

人の事をとやかく言う前に、君自身がもうちょっと文化勉強した方が良いと思うぞ。

左がかった教師に教えられて、賢いつもりになった高校生しか見えない。

 

天皇制自体中国意識した制度

 

中国の、なんという制度意識してるんだよ?

そもそも「天皇制」なんて制度は、この日本には存在しない。

 

あえて言うなら「皇室伝統」。

 

 

政治文化宗教日本はずっと中国の影響を受けてきたわけだし、

>暦や貨幣中国の物を長いこと使ってた。

 

それ以前に「中国」って何、って話だな。

中華人民共和国は建国してから半世紀と少ししか経っていないぞ。

2010-12-02

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2010/11/otaku.php

 いわゆる美男美女以外は「非モテ」という悲劇的な自己規定なり、

リアルヴァーチャルの分断という文化についても、

表層には同世代同士での過剰な理想像の絞り込みから来る金縛り的な悲劇があるわけですが、

その背景に社会的な「個と個の男女交際」への禁忌意識が見え隠れする点では

江戸時代以来の「悪しき伝統」が続いているようにも思います。

日本アニメゲーム表現が、繊細さと非日常への想像力を獲得しているのは、

実は「リアル」の世界における困難さの裏返しだと言って良いでしょう。

これ書いてるのが

冷泉彰彦さんという50代のおっさんであることに非常に救われた。


自分の世代、自分だけがこうなってるんじゃなくて

日本てずっとそういう側面があったんだ!とか

こういうのをトンチンカンじゃなくわかるおっさんも居るんだ!

とか思ったらとても嬉しかった。

2010-11-18

http://anond.hatelabo.jp/20101116233849

結果的に救済されるならまあ、方法はなんでもいいとは思うんですけどね。

やはり萌えアニメ青春自分リアル青春を捨ててすり替えるってのは暫くは凌げても長続きしそうにない。

やっぱりカウンセリング精神科へ行って心理療法、向精神薬、次に宗教かな。創価学会とかじゃなくて伝統宗教ですね。仏教キリスト教の正統なところ。萌えアニメは最終手段かな。

カルト宗教には絶対にハマるな。違法ドラッグよりも危険副作用があります。

2010-11-15

スタジオアリスに騙されるな!

なんか仰々しいタイトルだが、実はバカネタ

世の中の風習として「七五三」というのがあり、

「七歳は女の子」「五歳は男の子」が七五三する、というのが

共通コンセンサスになっている。

ここで問題なのは「三」の扱いで、

「三歳の女の子」が七五三するのは共通コンセンサスになっているが、

「三歳の男の子」が七五三するのかどうか、については

「する派」「しない派」の二説に分かれている。

で、11月が近づくと、「OK Wave」とか「Yahoo 知恵袋」とか

大手小町」とか「ウィメンズパーク」のようなQ&Aサイト

「三歳の男の子七五三をするものなんでしょうか?」という質問がなされるのが

「年中行事風物詩」化している。

(「人力検索はてな」は異様に男性比率が高いため、そのような質問がされることはない)

で、回答者コメントもてんでバラバラで、

地域によるんじゃないですか」とか

「財力あればすればいいし、無理してしなくても・・・」とか

「上の子がいれば一緒にすれば・・・」とか

早生まれだったら無理にさせなくても・・・」とか、てんでバラバラ。

見たところ「3割はする」「7割はしない」という感じのようだが、

なんとなく「昔は『しない』が標準だったのが、徐々に『する』が増えてきている」ように

見受けられる。

で、なぜ「する」が増えているのか、という点についてだが、

これは仮説であるが

スタジオアリスが3歳男子写真を推奨しているから」

という気がする。

伝統的には、袴着用の意味合いがある5歳男子に対して

3歳男子場合意味合いは薄いようだが、スタジオアリスHPだと

いろいろな理由つけて3歳で撮影するように推奨している。

喩えて言えば、以前は誰も知らなかった「恵方巻き」が、コンビニ業界の必死の売り込みで

いつの間にか「定着」してしまったのと、同じ状態。

・・・ということで、3歳男児のパパママ

スタジオアリス」には騙されないようにしましょう(冗談

2010-11-10

米国中間選挙の結果がでている。

共和党の躍進であり、下院は事前の予想通り多数をとった。上院で過半数を取るのは難しいとされていて、これも、予想通り、過半数に届かなかった。

上院下院で多数派が違う、いわゆる捻れ国会であるが、アメリカ場合党議拘束が基本的に無いので、案件ごとの切り崩しが効く。切り崩しの為に、法案に付帯法案をくっつけるという事が行われ、本来数ページの法案が、議会を通過させたら法案とは無関係な付帯法案が数十ページくっついてきたという事態が発生する。

大統領発案の法案だと、基本的に大統領サインは既に終わっていることから、ここぞとばかりに付帯法案をくっつけることになる。本来の法案を通したければ、付帯法案にもサインをしろと迫るわけである。

中間選挙で負けたのは、国民の理解を得るための説明が不十分だったからという敗戦の弁がでているが、詳しく説明すると不都合があるという勢力のロビイングに、振り回されたという事であろう。

上下両院とも民主党が多数派を占めている時には、対立政党議員の切り崩しは必要無いが、味方の筈の自党の議員の造反を押さえ込む為に、付帯法案を飲まなければならなくなる。敵対政党から票を一本釣りをする為に飲み込む付帯法案は、ささやかなモノになるし、場合によっては提案者の名前がそのまま法案名になったりするので、あまり酷い法案は出てこない。しかし、身内から出てくる付帯法案は、恥知らずな法案が多くなるのである。

国民に向けて説明する事を望まない法案ばかりとなれば、説明不足のまま強行採決を繰り返せという話になっていく。

オバマ国民皆保険制度のような、民間保険会社を存続させて、その損失補填を税金でやるという骨抜きの上に大穴の開いた制度にするには、国民に詳しく説明されては困るのである。改革に乗じて焼け太りをするには、知らしむべからず依らしむべしで話を進め、詳しい事は法案が成立してから明らかにし手遅れにするというのが伝統的な手法である。

選挙民意民主党政権を否定したのは、当然の結果である。

理念は立派であっても、それを実現する過程で、その理念を利用されてしまうのは、改革に付き物のリスクであり、上からの改革がうまくいかない主たる原因でもある。変化を起こしたければ、実業世界で起こし、既存の制度ルール時代遅れにすることで実現するのが、遠回りなように見えるが、実は、一番早くて確実な手法なのである。

細かい法や規制や規則でがんじがらめにしてそれでうまくいくのはその瞬間だけである。

時間が経って環境が変われば、法や規則や規制邪魔にしかならないし、それらを改廃するにもそれらの制度にしがみついている人々を切り捨てる部分でマスコミと結託し大騒ぎするので身動きが取れなくなる。

法や規則や規制は、時代や環境の変化に対して中立な事だけに限らなければ、煮魚をつつきまわした挙句煮崩れさせてしまい全部を無駄にしてしまうような愚行になってしまうのである。

2010-11-03

http://anond.hatelabo.jp/20101103163615

江戸時代からの伝統だけど、一番多い起業パターン組織ナンバー2、3の独立だと思う。

経営者の下に優秀な人材が2人いたとして、1人が後継者、1人は独立っていう感じで。

呉服屋の番頭自分の店を持つとか、寿司屋職人が暖簾わけして自分の店をもつとか、そういうのが典型的だけど、だいたいの業種そうじゃないかなぁ。

インテリな業種でいうところでいうと医者やら弁護士やら、あんまりインテリでない業種だって内装業やら水道屋やら整備工やら。

雇われているときの顧客自分顧客にできるわけだから、失敗する確率が少ない。(円満に独立したか喧嘩別れだったかにもよるが)

資格で守られてるとなおのこと。

ナンバー2、3の地位とかじゃなくても、たとえば顧客をたくさん持ってる営業マンとかだってさ。

起業に限らず、転職にだって有利だよ。

「私はこういう顧客を持ってます」

はいちばんのアピールポイントだもん。

だって、イコール

「私は○○○万円の利益を上げるだけの力があります」

だもん。

雇われ人時代につくった人脈がでかいと思うな。

顧客に限らず。

独自ルートで安く仕入れたり、頼れる同業者提携できたり、いろいろと。

非正規のほうが失うものが少ないから起業しやすいなんていう理屈はどうかと。

仕入れルート顧客も全部自力で新規開拓、同業者に助けて貰うどころか、出る杭として打たれって状態だと、格段に成功率は落ちるんじゃないかなぁ。

一般論だけど、

バイト」には名刺交換しないし、「バイト」には営業をかけないし、「バイト」には社外秘を教えない。

故に、人脈もできなければ、ノウハウの深いところも知りえない。

この国では非正規は職歴に入らない。

結果、起業できないし、転職もできない。

ただのバイト君や派遣さんに。人脈と資格と腕と実績のどれがあるというのだ。

2010-10-29

日の丸」があらわす日本人の道

僕には、日本の歴史文化伝統や国柄といった文脈で「日の丸」というシンボルを見たとき、自然と思い浮かんでくる事がある。

ひょっとすると、別に当たり前のことで、誰かがどこかで同じようなことを書いているかもしれないが、とりあえず今まで見たことがないので、

それを自分言葉でまとめてみようと思った。

日の丸は、白地に赤の丸を真ん中に描くと出来上がる。

この真中の赤丸は何かというと、小学生に聞いても簡単に返事がかえってくると思うが、「太陽」「お日様」。

昔ながらの言い方で言うならば、「お天道様」とも言う。

ヒノモト、日本国旗だからお日様が真ん中というのはシンプルでわかりやすい。

清明心」という言葉がある。聞いたことがある人は少ないかもしれないが、神道武士道で聞く言葉であると思う。

これをやまとことばで言えば、「きよきあかきこころ」と読めると思う。これも昔からある言葉らしい。

「きよきこころ」とは、真っ白な純真無垢なこころもち。

「あかきこころ」は、明か(あか)、あきらかで偽りのないこころもち。正直など?

つまり、日の丸の白地は「きよきこころ」、赤は「あかきこころ」と解釈できるのではないだろうか。

日本では、純真無垢な、子供のような心はとてもよいものだという価値観があるが、これは神道からくるものだと思う。

西洋では、子供は未発達な、未熟なもので、理性的や秩序的でないのであまり良いとされないものだと思うが、日本ではそういう考え方は

あまり馴染みがないように思う。

善でもなく、悪でもなく、清らかさや無垢さがいいという価値観神道的だが、しかし僕にはかえってしっくりくるものがあるのは、日本人だからだろう。

それから日の丸の真ん中に描いてある「お天道様」はどういう意味だろうか。

天道様の天道とは天の道。「誠は天の道なり。之れを誠にするは、人の道なり。」という中国のことわざがあるそうだ。

これを勝手に訳すると・・・

誠(まごころ?)は、天(宇宙?)の道(道理)である。これを実際に行うのが、人の道である。

といった感じだろうか?

でも天の道ってなんだろうか。

たぶんそれは単純な話、昔から言われているように、「お天道様に恥ずかしくない生き方」じゃないかとおもう。

普段の生活の中で、事あるごとに、じぶんの心に問いかける。これはお天道様に恥ずかしくない生き方か?きよきあかきこころで問いかけると、

天の道が指針となって、すべきことがわかる。そうやって行ったことがまごころなのなのではないかと。

つまり、きよいあきらかなこころでお天道様にはずかしくない生き方、天の道を行うというのが日本人自然なまごころの道ではないかと思う。

日の丸の、白地はきよいこころ、赤丸はあきらかなこころ、お天道様は天の道。

何が言いたかったかというと、ようするに日の丸というのは、日本人のありようをあらわしているんじゃないかと思ったのです。

日の丸がいつからあったのか、ヒノモトという名前がいつからあるのかしらないけど、日の丸日本神様メッセージじゃないかと思う。

世の中の仕事学校や家庭、人間関係やその他でいろんな試練があると思うが、その時々に、きよきあかきこころで天の道を行ったらどうなるだろうか。

天の道を行って悔やむことはあるのだろうか。

僕は、神社に行って、もしくはお天道様の前で自分を誇れるようになれたら素晴らしいだろうなと思う。

だから、神社に行って神様の前にちゃんと立てるか、定期的にお参りしたらどうだろうかと思っている。そしてご神体の鏡にうつるのは自分

あなたは神です。ちゃんと神できてますか?あなたの神の道と差があるようだったら、その差をとってください。さとってください(笑)

神道っていうのはこういうことなのかな?そう思いました。そのうちきよきあかきこころで行う天の道、実践編を書けたら面白いだろうか。

2010-10-27

タコのパウル

タコのパウルに跡継ぎがいて、二代目パウル襲名するらしい。水族館サイトに書いてあった。

http://www.sealifeeurope.com/local/whatsnew.php?id=1121&page=1

Hinter den Kulissen akklimatisiert sich bereits ein junger Paul, der eigentlich in den kommenden Wochen von Paul dem Ersten angelernt werden sollte. Der neue Krake soll in Sea Life Oberhausen Tradition ebenfalls Paul heißen.

大雑把に訳すとこう。「若きパウルはすでに新しい環境になれてきており、本来であればこれから数週間は初代パウルより手ほどきを受けるはずでありました。新しいタコは、シーライフ・オーバーハウゼン伝統として同様に、パウルと名づけられることになります」。

でも、タコの寿命は2,3年しかないそうなので、次のワールドカップ占いはできない。その頃には3代目パウル活躍するに相違ない。

2010-10-26

http://anond.hatelabo.jp/20101026100259

そーか?

どうせ「家族の絆が~、伝統が~」なのであろうが

とか言ってるのは分かってないんじゃない?

そいつもわかってるの。

馬鹿は君だけ。

ksaitou 何がヤバいのかを言ってくれないとわからない。どうせ「家族の絆が~、伝統が~」なのであろうが。

suimuhaimu これはひどい, これはヤバい, 政治, ジェンダー, 婚外子, 電波, Twitter 何を以ってヤバいのかを教えていただかないと こんなんでよく当選したなあ

こいつらの「何がヤバいのか言ってみろ」って言うのは

純粋に発言意図がわからない」じゃなくて「言えないだろう」って意味なんだよ。

前者ならこんなタグつけてるわけねえだろ?

もし議員がお前が言ったような

愛人の子が本妻の子と同じ額の遺産持ってくようになったらヤバい」

なんていう説明をしたら

それこそ人権問題ど真ん中だ。

だからこの議員もお前ほど馬鹿じゃないだろうから、

「何がヤバいのか言ってみろ」と言われたら正直には言わずに

家族の絆が~」なんていう曖昧な答弁をするであろう、っていうイヤミだ。


センスも国語力も低いのに持って回った下手糞なイヤミ言うのが好きなはてサ

はてサよりもっと国語力が低いアホに挟まれて

何故俺は通訳ボランティアなんかしてるんだろうね。

2010-10-22

水道水500mlに100円も出すとかバカだろ」

みたいな事を言ってるとある英文記事が面白かったので訳してみた。

********************

http://www.cracked.com/article_18817_5-reasons-future-will-be-ruled-by-b.s..html

未来がハッタリによって支配される5つの理由

理想未来を思い浮かべてみよう。いや、地球最期の男になった自分ゾンビの群れを蹴散らす妄想じゃなくて、社会から見た理想未来を。エネルギークリーンで無尽蔵、品物は豊富で汚い仕事機械が全てやってくれる。みんな幸せでしょ?

でも実は、この未来は既に色んな意味で実現している。そしてこの未来を表す言葉は「屁」だ。

とりあえず説明しようか。

#5.

スタートレック風のユートピアは既に実現してる……っぽい

まず最初ポルノと死んだ赤ちゃんの話をしよう。

もし俺がお前に「予算ゼロで可能な限りのポルノネットから持ってきてくれ」と言ったら、どれだけのエロ画像エロ動画を持ってくる?

多分答えは「全部」じゃないだろうか。

これがちょっと面白い話につながる。ここ数十年、発展途上国では汚染された乳児用粉ミルクで何千もの赤ん坊が死んでいる。あれ、面白いって言っちゃった?ごめん、使う単語を間違えた。とにかく、何が起きてるかって言うと、衛生環境が悪いため母親は粉ミルクを汚染された水で溶かしている。んじゃ何で自分の身体からタダでミルクが作れるのに、わざわざ毒の粉ミルク赤ん坊に与えるのか?それは粉ミルクの製造社であるネスレがそうしろと言ってるからだ。

企業はタダで手に入れられるものに対してお金を出すよう説得する……みんなが知りたかった未来の姿がこれだ。

みんな俺がファイル共有やデジタル著作権や、腹黒なレコード会社の話をするんじゃないかと思うだろうけど、あんなのはこれから来る未来のほんの一片にすぎない。世界は変わった。生まれた時から俺達の頭に叩き込まれた社会ルールはひっくり返されようとしている。

未来学者やSF作家はよく「欠乏のない社会」――スタートレックのように、物質複製機やフュージョンアクターが全ての欠乏を終わらせた社会について口にする。確かに物凄く無茶な妄想に聞こえなくもないけど、俺たちの生活の中では、これが既に実現してる部分が沢山ある。エロなんかそう。今ポルノ空気よりも豊富だ。空気は有限だけど、今人類宇宙燃え尽きるまでエネルギーおっぱいのJPG画像に変換する機械を手にしている。今やおっぱいは無尽蔵なのだ。

さて、ツイスターゲームすら出来ないような狭い部屋でも、そこで過ごす時間のほぼ全てをネットサーフィンネットゲームに使うんだから構わないっていう人がどれだけいるか。彼らは別にプール付きの二階建ての一軒家が欲しい訳じゃない。300ドルネットブックと月額20ドルネット接続があれば、友人、出会い、娯楽、趣味、そして家族や同僚との連絡全てが可能になる。家で仕事をする事すら可能になる。

マズローの欲求段階の多くがデジタルのみで満たされる事が可能なのが今の時代だ。

俺たちネット住民はゲームデジタル著作権等についてぎゃーぎゃー騒いでるだけで、事のスケールの大きさに全く気が付いていない。まるで生まれた時からずっとフェンスの中に閉じ込められた犬が、嵐でフェンスが吹き飛ばされて、周りを見渡して「すげぇ、庭だ!」ってはしゃいでるようだ。

違うぞハチ公。目の前に広がってるのは庭じゃなく、世界そのものだ。

#4.

ビジネスは、生き延びるために無尽蔵な製品が有限であるフリをしなければならない。

というわけで……理想郷が実現した!人類の勝利だ!もうこんな記事読むのやめてパーティでも始めようぜ!

いや、ちょっと待て。粉ミルクの件を忘れてないか?

ここから話が色々とトチ狂ってくる訳で。例えば、公共の図書館は過去500年もの間本を無償で貸し出してきた。出版社は、図書館が本を買っているからこれを良しとしているし、人気のある本なら一度に何冊も貸し出せるよう複数冊購入してくれる。そして何度も読まれると本はボロボロになるから、数年置きに買い換えてもくれる。

そこで、出版社はより優れた本を作り出した。電子書籍と言う、100億回読まれても傷一つつかない不滅の本だ。このとんでもない代物を生産するのに幾らかかるかって言うと、これが1円もかからない。出版社に何も支払わなくても、読者は自分で本の複製品を「生産」して自分パソコンに保存する事もできる。この本もまた「無尽蔵」だ。

なので、出版社にとって次のステップは単純明確だった:本が自滅する仕様にする事。

図書館に売られた電子書籍は1年後、もしくは特定の回数だけ貸し出された後に自動削除されるようになった。これは出版社公共図書館の間でとんでもない論争の種になった。何せどちらも社会の構造をバラバラにするような「ほつれ」を見つけてしまったのだから。考えてもみよう:

A. 自然劣化しないのなら、客に必要な分だけの電子書籍を買い集めて永久に保存する事も出来るんじゃないの?

B. ちょっと待てよ。ただの電子ファイルだろ?じゃ1冊だけ買って、後は読みたいって言う客に対してコピペしてあげればいいんじゃないの?

C. ちょっと待てよ。そもそも図書館なんて必要か?出版社から買って自分で友達にコピーしたものを“貸して”やればいいんじゃないの?

D. ちょっと待てよ。印刷製本も必要ないのなら、そもそも出版社なんているの?作者から直接買えばいいんじゃないの?

E. ちょーーーっと待てよ。作者が作った1冊を用意すれば、あとはみんなそれをタダでもらっちゃえばいいんじゃないの?

ここで何が消滅したかをちょっと考えてみよう。出版会社社員が詰まった高層ビル、本が詰まった倉庫本屋図書館印刷機が並んだ工場、製紙工場、作者が印税で買ったいろんな物。これら全てが消滅。

これら全てを何とか維持していく為、出版社はFARTSと呼ばれるものを利用している。FARTSとはForced ARTificial Scarcityの略で、直訳すると「強制人工欠乏」という意味だ。いや、こう呼んでるのは俺なんだけど、俺くらいのネーミングセンスが連中にもあればみんなこう呼んでるはず(訳注:FARTS=「屁」。以降はこれを「屁」と訳す)。

みんなよく聞け:未来はFARTSに支配される。

みんなソニーマトリックスみたいな近未来バーチャル世界「Playstation Home」がデビューした時を覚えてるか?その時なんとも衝撃的な事件があった。人気ウェブ漫画Penny Arcadeの連中がバーチャルボーリング場にログインして、レーンが開くのを待つため並んでいたボーリング場なんて本当は存在しないはずのバーチャル空間で、だ。全てがサーバ上で0と1で作られてる世界なら、レーンなんて実質的無限に用意できるはずだ。誰でもいつでも使えるレーンが何千も用意されててもおかしくはないのに、俺らに用意されたのは「屁」だ。

#3.

曖昧製品制限が未来の姿

娯楽やコミュニケーションから仕事をするのに必要なソフトまで、あらゆるデジタル製品に言える事だが、俺たちの経済の大半は「屁」によって機能しているのが現状だ。そして時間が過ぎれば過ぎるほど、日常的に利用しているもの全てがその見えない雲に覆われていく。

凄いだろ?でもまぁ、お前さんは上の連中の言われた通りの事なんてしないだろう。企業が何もしなくても手に入るようなものに対して好き勝手に値札をつけるような未来、許すはずもない。これじゃあまるで……うーん……女性自分の体液を使えば済むような事で大量のお金を使ってしまうようなもんじゃないか。

俺だってそう思ったよ。俺は情報強者なんだぜっつって。んで、机の周りを見渡してみた。

俺の隣にはAquafina天然水のペットボトルがある。何故かというと:1990年代ペプシ社とコカコーラ社がペプシコーラの売り上げが伸びない事に気付いて、実質無限にあるはずの水道水を買って、ボトルに詰めて、山の絵が印刷させたラベルをつけて、値段を200倍にして、そんで俺がそいつを買った、という訳。

水の隣には頭痛薬のExcedrinがある。そりゃあ店がローカルで出してる銘柄だって分子構造レベルまで一緒だろうけど、俺は倍の金を出してこっちを買った。だってExcedrinだぜ?キャッチフレーズが「ザ・頭痛薬」なんだぜ?んでその下にあるのがローン支払いの明細書で、「手数料:$5.00」と書かれている。

俺のパソコンなんてもっとやばいぞ。Windows 7インストールしてあるんだけど、新品のHDDだったんで入れたのは200ドルのフルインストール版だ。アップグレード版は100ドルなんだけど、ちなみにどっちもディスクの中に入ってるデータは実は全くの一緒。安い方はただ前のバージョンインストールされてるかどうかが分かる機能があって、無ければインストールさせてくれない仕様なだけ。

パソコンを新調する事になったら、今インテルテストマーケティングしてる新しいプロセッサを入れるかもしれない。で、そのプロセッサ、一部の機能が事前に意図的にブロックされてる。何故かと言うと、そのブロックされた機能が使えるようになる「アップグレードカード」を50ドルで売りつけるためだ。

連中は俺達を虚無に対して金を支払うよう教育してて、俺達はずっとそれに従ってきた。お前の机の上にだって「屁」があるだろ?

#2.

未来世界では俺達全員がラーズ・ウルリッヒとなる

さっき電子書籍を例に出したのは理由がある。俺は機会がある度に本を出してる事を宣伝してる(内容は怪物とチ○コのお話。今はペーパーバック版が10ドルくらいで出てる。書くのに5年かかった。けど現実は、もしアンタが電子コピー版を入手しようと思ったら、それが可能だって事。お前に金を出させるための「欠乏性」は俺達の妄想の産物にすぎない。John Dies at the Endは350ページ分の「屁」だ。

Amazon.comと大手出版会社の議論の原点はそこにある。誰も値段をいくらにすればいいのか分からない。何となーく適当に決めなきゃいけない。どうせ最初の一部を作ってしまえば後は生産費はかからないんだから。

その一方、俺と俺の家族と俺が賃貸と車のローンを借りてる銀行とIRSと俺が飯を買ってるスーパーは、みんな少し手を伸ばせば俺の本のコピーがすぐにタダで手に入れられてしまう事に気付かないという共通の期待を抱いている。やがて世界中が同じ期待を抱くようになるだろう。

で、その問題を何とかするのが、知的財産権侵害する人間に対して、誰であろうと鉄槌を下す世界規模の条約b>ACTAだ。ネットの住民はみんなこいつを嫌ってる。何故なら①みんなのHDDを覗き見出来るレベルプライバシー侵害が出来ないと実施出来ない事と、②無意味だからだ。まるで沈んでいる船が海に大砲を向けて威嚇しているようなものだ。

何でこんな事をするのか?大企業レコード会社アクティビジョン利益を守るためか?メタリカの反海賊版活動家(笑)ラーズ・ウルリッヒが純金じゃなくプラチナで出来た飛行機を買うためか?どっかのライターサルオートバイの乗り方を教えるためか?ふざけんな!

でも犬とフェンスの話を忘れちゃいけない。世界は変わった。全員にとって。俺もラーズ・ウルリッヒと同じ状況になったし、お前だってそうなんだ。

ラーズは音楽を売って飯を食って、お前は自分労働力を売って飯を食ってる。いずれは氏の音楽と動揺、お前の人としての労働力電子化されて低コストで代用が効くようになり、お前の技術は完全に無価値になる。

どっかのゲーム屋さんで働いてるって?次の世代のゲーム機ゲームを直接ダウンロード出来る仕様になるからゲーム屋なんていらなくなる。ビデオ屋だって同じだ。ブルーレイは多分俺達が最後に目にする物理的なメディアだろう。レジバイトセルフレジ仕事が取られるどころの話じゃないぞ。将来的にはRFIDシステムを導入して、買い物品を持ったままセンサーを通りすぎれば自動的に口座から引き落とすシステムになる。スターバックス?お前のやってる仕事の何が機械で出来ないって言うんだ?郵便局?あそこで働いてる奴は実質人間スパム配信機でしかないだろ。郵便物の半数以上は真っ先にゴミ箱行きになる不用品だ。メール社会となった今、郵便局にとって利益が得られる客はダイレクトメール業者しか残っていない

ちなみに俺がサービス業ばかり挙げているのは、お前らの中の殆どが製造業で働いてるはずが無いからだ。そういう仕事の殆どはもうロボットアウトソーシングされてる。

技術力の発展のお陰で、雇い主にとって労働の殆どはお前らにとってのネットポルノと同じ「欠乏のない」ものになる。連中にとってコイツはポルノと同じくらい勃起させてくれるものだ。

ACTAやMPAARIAAをどれだけ憎もうが、お前の給料は既に「屁」で支払われている。

#1.

文明を救うのは「ハッタリ」

こうして俺らは貪欲な企業どもに金を支払わなくても大抵のものはタダで手に入る事を喜んでるが、それは同時に企業どもが俺らに金を支払う必要もなくなってるって事だ。どちら側も、将来人々は特に理由もなく「“支払う”事を選択する」事を期待している。ゲーム屋さんなら、店員も会社も客が唐突ゲームに対して対価を払う事を選択し、それを人から受け取る事を選択してくれるようにと願っている。

「良い仕事をすれば社会はそれに対して喜んで対価を支払う」みたいな屁理屈はいらない。ネットの住人の俺は、その理屈がどうなってきたか見てきた。サーバが落ちるくらいトラフィックが多い人気サイトが、PayPal募金口座で閑古鳥が鳴くばかりという理由で閉鎖に追い込まれるなんて何度見てきたことか。もしその仕事に対しての生来価値に見合った対価を支払うのが人間なのなら、Achewoodが「お金ください」とお願いする事もなかった。

自分で払う対価を決める」という制度は最終的には募金だ。そして人は特定の気分にいるか、余分なお金を持っている時にしか募金をしない。商業の代わりには成り得無い。

別に給料の話に限って言ってる訳じゃない。人間社会ってのは、人が作ったものを人が必要としてるから成り立っている。総合的なニーズが人を集結させ、リソースを共有させ、そうやって最初集落が生まれていった。人はモノが必要で、他人が俺らに必要なモノを与えてくれるためにも、俺らが作ったモノを他人が必要としてくれなくちゃいけない。これが何千年も続いてきた人間社会歯車だ。そして今その歯車が止まろうとしている。

という訳で、社会を救うためにも、今まで何度も人類を救ってきた見えないチカラに頼らないといけないようだ。俺はこいつを「ハッタリ」と呼びたい。

ハッタリは次の成長産業だ。ペットボトルの中の水が山の天然水だと、汚染された粉ミルクは乳児に命を吹き込むと俺らや教育を受けていない母親達に信じさせてきたアイツらは、将来的には外科医よりも重宝される事になる。

文明の発展と同時に、彼ら「屁」の守護者達は俺達が無から作れるものに対して、「良い人であるために」みたいな曖昧価値観を元に、対価を支払う文化を形成するだろう。丁度Appleロゴが、既に安価で出回ってるものと同価値のものに対して2倍の金を出させる洗脳効果があるのと同じように。

そしてやがて常温核融合炉やナノテク生産人間一人につき100GB/秒のWi-Fi接続で電子コンタクトレンズに色々とダウンロードできる技術が実現化した時代になっても、ハッタリ師達は「古き伝統」を守り続けているだろう。3セントで複製機が吐き出してくる靴よりも、80ドルの靴を買えと。何せこっちは「手作り」なんだから。

「支払のための支払」を新時代のモラルとするかもしれない。それか「屁」を中心とした新興宗教か……

少なくとも俺らが他の方法を思いつくまでは。

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