はてなキーワード: 繁殖とは
仕事に就いても長らくの借家住まいで、結局今も家を持たない。これはこれで何も不満はないのだけど、昔はマイホームなるものへの幻想を抱いていたこともあった。
最初の職場の秘書さんが結構な庭のある家にお住まいで、よく庭で育てたハーブを持ってきてはハーブティーを淹れてくれた。カモミールとかレモンバームが多かったのだけど、彼女に、
「ハーブっていうとミントみたいなイメージがあるんですけどね」
と言うと、吐き捨てるように、
「ミント? あれは駄目ですよ。うちの庭にもあるけど、欲しけりゃ来てくださいな。ありったけあげますから」
このとき、私はまだ知らなかったのだ。ミントが実は相当な繁殖力があるということを。
ミントは多年草である。越冬できる地下茎と根を残し、そこから更に茎を伸ばして拡大していく。そしてミントには花が咲き、種子をつける。ミントの種子をご覧になったことのある方が多いか少ないか知らないのだが、1 mm にも満たない芥子粒程のサイズの代物である。風が吹けば呆気なく辺りに飛び散って、そこで発芽し、繁殖する。一度ある程度の大きさになるとなかなか枯れない強さもある。
こういうわけで、庭にミントを植えるとどんどん繁殖する。拡大する。しかもミント同士は交雑し易い。セイヨウハッカ(ペパーミント)、スペアミント、アップルミントなどを近くに植えていると、程なく交雑がおこり、交雑したミントはしばしば芳香を失う。こうなるともうたちの悪い雑草に過ぎない。ミントはその芳香から防虫効果があるとされるが、芳香を失ったミントは虫の繁殖場所になってしまう。除去しようと刈り取っても増殖はやまない。根ごと除去したつもりでも、土壌にわずかに根、茎、種子が残っているとまた発芽する。根絶するためには、土壌ごと除去したり、除草剤を散布したりしなければ難しい……ということで、ミントはガーデニングで簡単に手を出すべきでないものらしい。
はーなるほどー一軒家の庭ってのも楽じゃないんだなー……と、そのときはそういう話で終わっていた。しかし、私が個人的にミントが好きで、料理に使うこともあるので、栽培したいなあ、とずっと思っていたのだった。そのうち、私は職場を移籍することになり、ある地方都市に引っ越すことになった。
その町はある大企業の城下町で、その企業の工場と社員の住む住宅街で構成されているようなところだった。大企業の正社員なら、収入も安定しているし、銀行だって容易くローンを組ませてくれるのだろう、そこの町の持ち家率は、そりゃあもう高い高いものであった。私は相変わらずコンパクトな賃貸物件に居を構えたが、職場までの道はもう家、家、家……その家の中に、私が「ミント屋敷」と名付けた家があった。
ミント屋敷は、先に書いたようなミントの典型的な犠牲者の家である。角地の瀟洒な一戸建てで庭も広いのだけど、その庭一面が草叢……ならぬミント叢になっている。ミントの勢いは庭に留まらず、家の周囲にも飛び火していて、角地なので家の角の外側に電柱が立っていたのだが、その電柱の根本にまでミントが生えている。私はこれを面白がって「野良ミント」と呼んでいたのだけど、前職の秘書さんの言葉を、私はここで初めて映像として目の当たりにすることになったわけだ。
今の私の住まいは、この町から少し離れた大きな地方都市にあるのだが、ここに住むようになって、プランターや植木鉢で普段使いのハーブを栽培するようになった。私がよく使うのは、肉料理にローズマリーとセージ、魚料理にタイム位なので、まずはそこから栽培を始めたのだけど、これが安定してくると、他にも何か……ということで、ミントのことを思い出したのだった。私の住まいはマンションで、このハーブ栽培もベランダでやっている。だから、先に書いたようなミントの犠牲になることもないんじゃないか。そう、そのときはまだ軽く考えていたのだった。
最初は園芸店の通販でニホンハッカを買ってみたのだが、なんとこれを枯らしてしまった。やはり、枯れない強さのある株を栽培した方がいいんじゃないか、と考えていて思い出したのがミント屋敷である。電車に乗れば、今でも行くのにそう苦になる程でもない。私は引っ越してから久しぶりにその町を訪れ、ミント屋敷で家の方に事情を話し、何本か生えている株を採取させてもらった。これを家で挿穂すると、呆気なく根が出、ミントの植木鉢が出来上がった。
とにかくこのミント、繁殖力が強いのだ。どんどん拡大しようとする。摘んで使うのだけど、ミントの使用量なんてたかが知れているわけで、やがて余ってくる。シソも栽培していたので、シソとミントの交雑というのは聞いたことがないのだが、ミントだけ少々離れたベランダの隅に置くことにした。
それから、1週間程経った頃だろうか。掃除しようとミントの鉢の辺りに行くと、鉢から根のような茎のようなものが伸び、ベランダの床の上を這い始めていた。これは……いわゆる匍匐茎というやつだ。これが地面と触れているところから根が出る。そうすれば茎が切れても、そこで根を張って繁殖することになる。要するに自分自身で挿穂をするようなかたちでの繁殖だ。いや、さすがは野良ミントである。そうか、こうやって拡大していくわけか。しかしベランダの床はモルタルだから、根の伸ばしようがない。私はしばらく放っておくことにしたのだ。
日毎に匍匐茎は伸びていくのだが……日が経つ度に、私は気味が悪くなってきた。その匍匐茎は、他のハーブのプランターや鉢のある一角に向けて、真っ直ぐに伸びていくのだ。ミントに目がある訳もないし、どちらの方に他の植物が、そしてその植物が生きている土壌があるか、なんて、知ることができるとは思われない。しかし、野良ミントの匍匐茎は、確実にその方向に、曲がることなく一直線に伸びていくのだ。こいつは……本当にただの植物なのか? 実は宇宙のどこかから飛来した謎の生物で、己の繁殖の為に最適な行動を、我々の想像を超えた生物的機能を以て為しているのではあるまいか。そう思うと、その匍匐茎がまるで触手か何かのように見えてきて、どうしようもなく恐ろしくなったのである。
私は結局、そのミントを捨てた。鉢の土ごと、燃えるゴミの袋に密閉して。植物とはいえ、自分の勝手な印象や都合で、結果的に弄ぶような育て方をしてしまったことが悔いとして残ったので、私はそれ以来ミントを栽培したことがない。これからも、きっと栽培することはないと思う。
つい先日、大学(学部)の同期と飲んだり研究室の同期と飲んだりした院卒数年目。
で思った。大学院で外部から来る奴と内部からそのまま上がる奴で人生の差がかなりある気がする。
どっちがいいとか悪いとかは特にないんだけど、とりあえず差がある気がする。した。身の回りを見たらそんな感じがあった。という話。
別に楽しくなさそうなわけではない(ここ大事。disりたいわけではないので)
内部(同大学学部)から大学院に上がった人。もしくは大学院に行かなかった人(行けなかった人)。
趣味の為に働いて生きてる感じがする。オタ趣味に限らず趣味最高。
結婚の予定はだいたいなし。あるかもしれない。
俺もこっち。
働いている企業のレベルはだいたい一緒。ただ、俺は駄目だった。
レベルはともかく変な分野で働いてる率で言うとどっちも大差ない感じ。わざわざ外部から大学院に来てそれもアリなのかとか思ったりはするけれども。
少なくとも見てる限りの範囲だとどっちも実家は比較的裕福そうな感じで、その上だいたいみんなそこそこ以上にいい所で働いてるので金銭的にはまだまだ余裕がありそうなんだけども。
外部の人は、やっぱりこう働くとか結婚とか、人生をやってるなって感じで、それはそれでちゃんとやれること自体憧れるし見習うべきなんだろうなとは思う。
人生を見据えるのとても面倒くさいしやりたいかと言われると全くやりたくないけど。
何歳で幾ら持ってて家買って子供何人で、とか全く考えたくないし、だからすごいなって気持ち。
内部の人は、働いてるけど高等遊民みたいな感じだろうか。上に書いたとおり趣味万歳というか。
若いというか。(何度も書くけどどっちかを/どっちもdisる気は特にない。)
ああ、そうか。書いてて分かったけど若さだ。永遠に若い気がするこの人達。
繰り返すけど、disる気は全くなくて、「人生設計がしっかりしてない」とかパーとかプーとか言うつもりはないんだよ俺だってそこそこに働いて楽しく遊んで生きて最期コロッと死にたいって思って生きてるし。
もちろんあと数年もすると色々あったりしてそうも言ってられない奴が出てくるだろうと思うけどそれはそれとして。
中年オタクが夢から醒める奴俺も/何割かは/みんなでやるのかなって思ったりした。大丈夫かな。
ここまで書いてて思うけど俺の周り恵まれてんなあって思った。恵まれてる人達に囲まれてる俺も恵まれてる。
いいところのボンボン最高だなって思ったし、あとは特に責任とかなるべく果たさずに生きて死にたい(怒られそう)。
子作りとかは頑張りたい人が頑張ってくださいの気持ち。国とか地方とか世界とか人類の為にやっていかなきゃって人がなんとかするよきっと…と思っている。思っているけどそれはそれとして少子化止まらないですねビックリですよねだいたいインターネットの人間の想定する世間とか社会とか(リア充とかその手の表現はいま使いたい気分じゃない)日本人の大半はパーリィ&フットサルよDMMも真っ青の子作り大繁殖ワールドよってなったりするけどその割に全然少子化止まらないですねこれもしかして我々実際多数派なのではどうなんですかコレ正直ヤベーですよみんなもっと繁殖とかしてくださいみんなが繁殖して子供が増えてその結果俺があくせくしないでものんびり生きていられる社会を実現させてくださいあ別にロボットでもAIでもいいですとか思った。がんばれ。俺は遊んでシコって寝る。
あ、n数は少ないのでそういうつもりで
水脈さんと一緒じゃんか。
まあLGBTは性的欲求がマイノリティーってだけで、性的魅力はあって、他者からの承認はされてるし、繁殖主義の方から敵意を向けられることも多いだろうが、味方もできやすいだろ。
今回の件で声上げてるオタク側?も、反撃できる元気があるだけいいよ。
本当にキモい人間は味方もいなくて、声も上げず。もう全方向から叩かれて、疲れきっていて、ただひっそりと暮らしていたいだけなんだがね…。キズナアイとか、くそほどどうでもいい。
存在してるだけで叩かれて、本当に疲れるよ。なんで生まれたんだっていつも思う。
スコティッシュ・フォールドは骨軟骨異形成症を高確率で発症する。
全然知らなかった。
遺伝性疾患持ちの種類だから、アメリカ日本アジア以外の先進国では繁殖が禁止されてるらしい。
そりゃそうだ。
痛みを抱えると分かってて生み出すなんて酷すぎる。
あの可愛いスコ座りも痛みで猫らしく座れない為の苦肉の策でああなったとか。
売ってる店は客に説明して買わせてるのか?
すでに生まれてる子は痛みを緩和してあげながらよくよく可愛がって育てていくしかないだろうけど、これ以上はこんな可哀相な子を増やしたら駄目だ。
こんな有名種がこんな闇を抱えてたなんて知らなかったわ。
猫好きが多いはずなのになんで問題になってないんだろ。