はてなキーワード: バンパーとは
A:タバコ、いいですか?
A:え?
なっ
しかし、その後方の、夕暮れ時の空からこちらに向かって飛んでくる異形の生き物のほうがよほど二人の目を引いた。
ドラゴン。
神話や漫画、ゲームの中でしか存在してしていない生物だと思っていた。その、伝説上の生き物がオレンジ色の陽を背負いながらこちらに向かって飛んできている。
ドラゴンはズ…シン!という地響きとともに着地し、その雄々しき体と翼を広げベンツを舐めるように観察し始めた。黒々とした鱗がびっちりと体中に付いている。ベンツの二台分はあろうかという大きな翼。ひび割れたアスファルトからは何かの汁が滴っている。…汁?
ドラゴンの身体は全体的に爪やら尻尾やらが刺々しいが、腹のあたりからぬるっとしたなにかが出てきている。
陰茎だ。明らかに勃起している。人間の全身よりでかいんじゃないか。股の根本から特出したそれは我慢汁と言ってよいのか、先端から壊れた水道管のようにどくどくと透明の液体が流れている。
観察し終えたドラゴンは両腕で力強く、しかし優しく、後ろからベンツを掴み、そして…犯し始めた。
いきり立ったドラゴン・ペニスはベンツの4本出しマフラーのどの穴に向かうこともなく双方の真ん中あたりをぶちぬきフロントガラスまで届くんじゃないかという勢いでベンツに挿入された。そこからはもうピストン、ピストン、ピストン、もはやただの鉄クズと化したベンツだったものにひたすら己の黒棒を前後運動させている。異形の表情からも恍惚とした感情が見て取れる。
俺達はその、異種族と交通事故を起こす羽目になってしまったベンツを見つめることしかできなかった。
ドラゴン・ペニスは動きの勢いを増していた。ああ、これは正に果てんとする感じだなと俺は思った。
B:タバコ、いいですか?
A:…どうぞ
ライターも借りた。何年ぶりだろう。しびれるような一服。染み渡る。うまい。
ダムが決壊したかのように凄まじい勢いの精液がベンツをぶち壊した。
来月で77歳、喜寿を迎える父がいる。
普段は優しく、頑固なところもあるが、私達姉妹を育ててもらって感謝している。
若い頃から、スカイラインGTRだの、セリカだのを乗り回していて
喜んでいたのをよく覚えている。
父は元来、聴力はもちろん、目もよく、反射神経も人一倍よかったので、
という根拠のない自信を持っている。
これが災いを招きそうになっている。
ようは、年もとり、もうろくしているのに、
今乗っている、クルマには擦り傷もあり恥ずかしい。
「なんかあった時は、俺の死ぬ時だから、心配いらねーよ」と言う。
もちろん、その話も何度も何度も繰り返しているが、
本人は運転免許を返すつもりはないようだ。
そんな矢先、先週末に父が車庫入れの時に、
バックしすぎて愛車のランドクルーザーのバンパーを大きく破損してしまった。
その時家にいた母は、家が大きくゆれ、地震かと思ったそうだ。
さすがに懲りただろうと思って、
「免許返そうね?」と言ったところ、
「バンパーの破損ですんで良かったなー、人を引いていたらえらいことだった(笑)」
と相手にしてくれない。
どうやれば、免許の更新を止められるのだろう。
追突された場合はどれだけ急ブレーキであっても過失割合は10:0で相手側が悪い(車間空けてない&前方不注意)
なので相手の保険で綺麗に修理できる.特にバンパーだけなら交換なので新品にできる.
事故処理が面倒で示談で済ませた,相手が無保険,当て逃げされたなどの理由も考えられるが,結局のところ修理しないで放置している時点でお察し.
自分でぶつけてる場合は論外.サイドを擦ったり下を擦ったりとかなら誰でもやるけれどバックしていて後ろをぶつけるって相当注意力足りてない.
まぁぼーっとしててぶつけてしまうことは誰しも起こり得るけれど,そうなったときに直さないってのも考えられない.
少しの凹みならドライヤー当てれば直ったりするし,バンパー外して裏側から押せば直ったりするのに,それすらしないズボラ.
三日ほど前に彼女と待ち合わせをした際、三十分ほど遅刻される。
(親と恒例の買い出しに出て色々アクシデントの後にご飯食べてたら遅くなったとの弁明)
俺は一切責めず、笑顔で、逆に彼女を賞賛しておいた。いつものように来てくれてありがとうと。
ただし当初予定していたプログラムには間に合わず、既に受付が終了し入れなかった。(彼女は受付よりもトイレを探すのに執心していた)
この時点で大きく予定は崩れたのだが、その後で食べようと話していたスイーツの店についても俺が調べてあったので、場所を教え、お互いの車で向かった。
その店はたまたま彼女の大学時代のバイト先のそばだったので、スイーツをつつきながら大学時代の話などし、時間が余ったので近くのデパートへ。
ブランドショップやら本屋やら二時間くらいウインドウショッピングして、さて日も暮れてきたので解散、となったところで、
縁談という事で紹介を受けながらも縁談を進めたがらずに普通の男女交際から始めたがった彼女が、その男女交際すらあまり積極的でない様子がずっと続いており、さらに変化の兆しすら見えなかったので、「そろそろ縁談相手として見られるようになってきたかな」と別れ際のジャブを打ってみたところ、「結婚相手としては不安がある」との返答が返ってきた。
不安って何ぞ、と思ったので言うように促すが、どうにも言い渋る。
言い渋る理由を尋ねると、俺が彼女に一切ダメ出しをしないのに、彼女が俺にダメ出ししてばかりいる形になるからだ、との事。
とは言えそこで「うんそうわかったじゃあね~」で帰るのも不実なので、大丈夫!ボクは気にしないよ!言ってごらん!さあさあ!と、受け止めるレシーブ姿勢を見せた。
そしたらまあ。
堰を切ったように。
出てくること出てくること。
1:一番ひいたのは車、なぜあの車に乗り続けているのか、年収の事とか言う割には身の回りに気を使わない人なのかと思った
俺は地元から乗ってきた車にもうかれこれ12年乗り続けている。もともとが事故中古車で30万くらいの値段だったから入手時点で既に数万キロ走ってる中古車な上、自分でも事故も一度やってるし、バンパーもエンジンも一度換えている。
なんでそんな真似をしているのか。このあたりは、まず共感してもらえないだろう俺独自の価値観による行為の結果だという自覚はあるのだが、
ずっとこの車に乗り続けているのは、地元就職が叶わず、やむなく僻地に連れてくる事になってしまった愛車に申し訳ないという思いを抱えているためだ。こんなクソド田舎で廃車を迎えるのは忍びない。異郷の土となる愛車の姿を思うと、いずれ田舎で腐り果てていくだろう自分の姿が重なるので踏み切れない。
ま、地元でずっと安定職に就いて暮らす彼女にとっては知ったこっちゃない感傷だろうな、確かに。
2:あと一番初めに会った時に背広の上を着てこなかった、TPOをわきまえられない人なのかと思った
見合いの時、太りすぎてて背広の上着に袖が通らなくなっていた。んで、どうせ室内で会うしいいだろとスルーした結果。
かつて在職した職場では上着を着ない人も多かったのだが、彼女の職場は上着必須で、しかもなぜかそれを、病的なまでに絶対に堅守すべき常識と思い込んでいるので、目について仕方がなかったとの事。
仕事帰りの人が、ネクタイにワイシャツ、スラックス姿で見合いの場に出てくるのってそんなにおかしくて異常で不自然で非常識きわまる行いなのかねぇ。俺にはとてもそうは思えない。
背広の上着てないくらいで病的に粘着して、これまでにもたびたび何度も言及してきた彼女が正直こわい。上着無いと死んじゃう病か。
3:私を乗せて店に向かうとき、知らない横道にあっさり入っていって迷ったのが怖い
彼女は外食とかしない家の人なので地元の店を全然知らない。俺の生活地から彼女の地元まで数十キロ離れているが、案内役はいつも俺。
数十キロ離れた土地の事なんてインターネットで一生懸命調べてあとは現地で本番時に五感をフルに使って案内するしかない。こっちも仕事してて下見行く時間なんかない。
そりゃ迷うのが当たり前で、そもそも注文つけられるレベルじゃない。が、その苦労は知ったこっちゃないらしい。俺はナビじゃない。
4:毎回毎回会ってくれてありがとうとか言われるのが居心地悪い、私はそんな大した存在じゃない
いや、ワタクシタチは婚活をしているのですが…。相手を罵倒するより感謝をした方が建設的なのは当たり前の事じゃあないのかな?
会ってくれたくらいで感謝すんなや、って話なのかも知れないが、そもそも彼女は一切話を振ってこないので話題がないから、こういう話の切り出し方になるのですよ。
あとこれから結婚しようと考えて接している相手は、(たとえ候補といえども)そいつにとっては大した存在、じゃないかな普通。
5:あといつも決定を委ねられるのがイヤ、将来も大事な決定を全部私任せにされそう
あなたがデートプランを気に入らないと連れて行ったところで意味がないから必ず承認を求めているだけですよ女王陛下。
自己中心的な俺様野郎に振り回されたい願望でもあるのかな。絶対に自分の意見を必ず提示する彼女の性格からして、まずそういう相手には反発するだろうに。
6:私に対して低姿勢過ぎて仕草が女の子みたい、きっと自分に自信がないんだと思った、もっと自信を持って欲しい
プライドの高そうなあなたが高圧的な態度の人間は毛嫌いしそうなタイプだからこういう態度取ってるんですよ閣下。
とても話しかけづらいオーラを放っている婚活相手だから、こちらが随分年上でも下手に出ているんですよ閣下。
閣下もご覧になった事のある『清洲会議』でも言ってたでしょう。“年上の女房は年下に扱い、年下の女房は年上に扱え、それが夫婦円満の秘訣だ”と。役所も「うむ、肝に銘じておく」とか言ってたでしょう。
7:食う時の姿勢が悪い
お母さんか。
8:太っていて油っこいものが好きそうに見えるので食生活が合わないんじゃないかと思った
閣下。閣下の前で俺、一度も大食いとかしてないでしょう。というか俺別に大食いじゃないですからね。
というか閣下は俺の作ってきた弁当とか食べた事ありますよね? 和風野菜炒めだけ「これは美味しい」って言って完食してましたよね?
9:そもそも私はやせている方が好みなので
一度会えばどれくらい太ってるかなんてわかるだろ…。じゃあ最初の見合いの後でキッパリ断れや…。
これだけの事をおおよそ三十分に渡って淡々と訴える閣下は絶対上司に持ちたくないタイプだと思いました。
ここまでの言葉を相手に向かってぶつけている以上は、やはり閣下にも相応のご聖断とかあらせられる上での事だと思ったので、
ああやっぱり破談かな、と思う。
ので、最後に握手くらいしてみようかと思い、理由を言わずに握手の提案をしてみるも、
「いや、握手の理由がわからないのでしたくないです、そもそも人に触られるの好きじゃないです」
男女交際は初めて、装身具も身につけない主義、との謎のフォローが後から入れられるが正直どうでもいい。
で、その後、「来週は職場の送別会の飲みがあるので再来週に」と予定を交わして別れる。
あれ?
ああ、これは後日相談所から「今回のお話は残念ながら・・・」という連絡が来るパターンかな、と思って身構えるも
(実は最初の見合いの時も破談になる雰囲気満載の態度だったので、覚悟するのはすでに二度目)
連絡来ない。
あれ?
「二週間後までに痩せて車買い替えて態度をオレサマ男子風に改めとけや」
かな?
ここまでの要求を平然と相手につきつけるその神経も疑うが、ここまで合わないと思っていて実際に「合わないのかなって思ってるんです」とまで相手に実際に告げておきながら、破談にしない理由も謎のままだ。
ともあれ、突きつけられた要求の大きさとこれまでの常識の通じない相手の怪物ぶりに、仕事の繁忙期ながら二日前からどうも意識がボヤけたままだ。
もちろんこの二日でダイエットなぞしていないし、車を買い替える手配もしていない。そんな気力すら湧いてこない。
閣下からは「発言はあまり気にしないで下さい」みたいな返信メール(いつも会って貰った後には必ず丁寧なお礼メールを送っているのでその返事)が来ていたが、アレを、あの発言群を、なかった事にするのは重すぎる。
ああ…破談にするのも続けるのも、どちらもとんでもなく苦痛だ。
バスの事故の原因がギアがニュートラルになっていたのが大きな理由らしい。
なんでもそこには最近のギアレバーの技術的な問題もあるそうだ。
それで自分のことについて思ったことがある。
もちろん大型車ではなく、普通のトヨタのみなさんが普段よく目にする
ハイブリッドカーに乗っている。
そこでハイブリッドカーでは少し物足りなさを感じている。
減速する時は、ブレーキをふみながら、うぉんうぉんといいながら、
加速するときは、ぶろおおおおおおおといいながら、
ある日、車庫にいれようとして、バックにいれようとしたら、
少しがんばってみたが、その日は寒く、シフトチェンジできなさそうだった。
仕方なく、前から突っ込んで駐車をしたが、
その為、フロントバンパーが車止めでこすって「がりがり」という異音がした。
あっと、おもってバックしたらまた「がりがり」という。
もう、だめだとおもって、また前にすすめると「がりがり」という。
車がビュンビュン走ってる幹線国道の脇に生えてる草を鹿が食んでた。
車を恐れる気配が全く無い。
と思ったが、道路脇なら猟師いないし罠も無いからかえって安全なのか。
ただ、道に飛び出して来られるのが怖い。
友人知人に聞くと、鹿にぶつけたorぶつけられたって話が珍しくない。
二昔半ほど前、RVブームと言われた頃にグリルガードとかアニマルバーとか言われるものが流行った。
http://www.nakarai.co.jp/image6/20110701image11.jpg
引用元(【フロントグリル・フォグカバー・バンパー再メッキ】 : http://www.nakarai.co.jp/ref9.html)
当時は「海外ならともかく、日本じゃそんなのいらないだろ」と馬鹿にされてた。
その頃は田舎でも山に分け入って探しでもしない限り、鹿なんてそうそう見かけなかった。
だが事情が変わった今、アニマルバーは田舎の実用品として再評価されて良いのではなかろうか?
クラッシャブルボディとの両立、エアバッグのセンサーとの兼ね合いなど面倒も有るだろうが。
http://news.mynavi.jp/news/2013/12/20/014/images/001.jpg
引用元(JR東海、在来線の鹿衝突対策で車両前方への「衝撃緩和装置」順次導入 | マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2013/12/20/014/)
http://anond.hatelabo.jp/20150718020111
三連休を使って必死に作っていたガンプラが今朝4時頃ようやく完成した。
不器用かつ苦手なので普段プラモは作らないのだけれど、過去に何度か挑戦したことがあるのでニッパーとアートナイフぐらいは持ってる感じの人間。
ちなみに組んだのはコレ
↓
http://gunpla.jp/jgoc/kensakug/upfile/catalog/img_nf/0196528_img_main_638.jpg
ロボット魂あたりで出ればHGより2000円ぐらい高くても購入するんだけど、あまり出る気がしなかったので挑戦することにした。
恐らく比較的簡単なキットで、やったことは素組+スミ入れ・ツヤ消しだけなのだけど、三連休ギリギリいっぱいまでかかってしまった。
今気づいたけどステッカー貼ってない。もしかしてツヤ消しする前に貼らないといけなかったのかな……ウワァァァァァ……
ツヤ消しスプレーはザラザラしてかっこよくなるけど、
スミ入れに使った流し込みタイプのガンダムマーカーのインクと相性が悪かったのかちょっとにじんだりもしてたし、ぐぬぬ。
ちょっと調べたら「トップコート非推奨」な情報がいっぱい出てきた、なぜやる前に調べないのか俺……orz
一応完成はしたけどパーツを途中で何度も紛失して探し回ったり、
(結局あきらめて続きを作り始めたら、何度も見たはずのパーツ入れに使っていたプラモの箱の中から出てきた)
ランナーからざっくりニッパーで切り離してアートナイフでバリ取りするみたいなのを、
初心者講座見ながらやったけど何がダメなのかわからないけどゲート跡が真っ白になりまくってたり、
説明書とにらめっこしすぎてポリキャップを入れ忘れてテンパったり、
(作ってるのが右のパーツなのか左のパーツなのかみたいなの)
挙句、一番最後に組み付けた本体後ろのバンパーみたいな細いパーツをへし折って、最後の最後に再起不能な破損のさせ方したりしてしまったので、
なんというか、「やったー!できたー!!」というより、「疲れた……なんとか形になった……」という感じ。
プラモ作るの上手な人って小学生の頃からびっくりするぐらい上手だったもんなあ……。
そもそもあまり得意じゃない上に訓練も足りないんじゃ、上手に出来ないのも当然か。
作るのが楽しいというよりは、作るの自体は割と思い描いたのの40%ぐらいのクオリティになるから毎度苦痛で、
むしろできたプラモや買ってきたフィギュアで遊ぶのが好きなので、なんかやっぱりプラモ向いてない感がある
出来上がったこと自体はある程度うれしいんだけど、まあ見るたびに「ウワーー!」ってなって破壊したくなっちゃう。
カーシェアで車を借りて、出かけた先の駐車場の敷地内に車を停めて、買い物した後に車を出すときに敷地内のポールにぶつけた。
前方のフェンダーとバンパーがへこんだが、それ以外に損傷は無く、人身事故も無かった。
住宅街の片側1車線の狭い道路に面した3両のみ停められるタイプの駐車場で、出庫するときに後ろの通行人や、近くにあるバス停に目が行っていて、前方はハンドルを切りすぎてぶつけた。
結論から言うと、ゴールド免許も消えなかったし、かかったお金も車のNOC(使用できなくなった弁償)2万円だけだった。
ただ、それ以降車が運転できない。
200円上乗せすることで、前述のNOCもかからなくなるようにすることもできる。
だが、車運転して、次にぶつける時はもしかしたら人かもしれない、同乗者や自分を傷つけるかもしれない、
そして電車に乗っていればそんなリスクを背負うこともない、と考えてしまい、以降数ヶ月ぐらい全く運転しておらず、カーシェアの月額料金だけ払っている状態になっている。
だが、昨日の地震などのアクシデントで電車が動かなくなった時や、
嫁が酔いつぶれて帰れなくなった時に迎えに行くときや、
ちょっとした買い物の時に車が運転できないと困る。
クラブミュージックをかけながら安全運転するのが本当に楽しい。
そのため、車を運転したいと思ったときや、しないと行けない時に備えて訓練をしたいが、
なかなか勇気が出ない。
1人でドライブに行きたい。
思うがままに夜の首都高を走りたい。
でも怖い。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4863493762/
に掲載されている作品「神籠りの夜に」の後日談SSを書いた。
実は、SSって苦手で全然書けなかったのだけど、作品の衝撃でどうしても書かざるをえなくなった。どうしても、この作品の続きの復讐劇が無ければ、正義がそこで達成できなければ、私はとうてい精神の均衡を保てなくなってしまった。読み切りのエロマンガでこんな気持ちになったのははじめてで、この作品の胸糞の悪さ(これが卓抜していて、きわめて高い評価ができる)。たった数時間で書いたものだけど、とりあえず。置いておく。
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警衛勤務はかったるい。これが弾薬庫となってはなおさらだ。時刻は0220。つまり、午前2時20分。俺はライナーをかぶり直しながらドライバーの田中3曹に送りを頼むと、警衛司令に向かって敬礼した。
「弾薬庫、上番します」
警衛司令は川崎曹長。来年で定年だ。俺は、これから、退職金に触るような大迷惑をかけることに軽く憂鬱さを覚えた。
「おう、ヒロトか。今日は蒸し暑いからな、気を付けて行って来い」
軽く挨拶されると、俺は田中3曹とともにジープに乗り込んだ。実のところ、こいつはパジェロだがジープとみんな呼んでいる。
「本当に今日は蒸し暑いな」
「そうですね」
同意の返事だけすると、沈黙があたりを包む。深夜の空に響くディーゼルエンジンと路面をひっかくタイヤの音だけが響く。4年前の夏も、蒸し暑かったことを俺は思い出した。
折からの蒸し暑さは、この湿地を埋め立てて造ったという駐屯地に深い霧を立ち込めさせていた。ジープのヘッドライトはその霧を切り裂きながら進んでいく。
ほどなく、弾薬庫につく。同じ駐屯地の中だ、5分もかからない。中の哨所から人が出てきて、金網で出来た門を開ける。俺は、田中3曹に礼を言ってからジープから降りた。
迎えに出てきた下番者は同期だ。一緒に哨所に入って申し送りを受ける。
「申し送り物品、弾薬5発、双眼鏡。申し送り事項ナシ」
「申し受け物品、弾薬5発、双眼鏡。申し送り事項ナシ」
弾薬は無くなったら大変なことになる物品だ。しっかりと復唱をして申し受ける。
「それじゃあ、あとはよろしく」
同期が言うのに「了解」とだけ返事をすると、弾薬庫の門まで見送って鍵をかけた。俺は同期とあまり仲が良くない。仲が良くない、というと語弊があるが、要するに俺は付き合いの悪いやつだった。これには理由がいくつかあるが、俺には金も時間も惜しかった。そんな俺に警衛司令として上番している川崎曹長は何かと目をかけてくれていた。そんな恩人に迷惑をかけるのは忍びないが、俺にはそうするしかなかった。
「あれから、4年か…」
ひとりごちる。弾薬庫に人は来ない、交代が来るまで孤独な戦いだ。「まだまだと、自分を責める、弾薬庫」そんな落書きが哨所には書かれている。
うずらが居なくなって4年。また、祭りが来る。
俺は、これから大それたことをする。それこそ、大それたことだ。弾薬庫には、小銃弾がある。一人じゃとても撃ちきれないほどだ。これを持って、俺は今日、ここを出る。なぜそれをしなければならないか。それは4年前のことにケリをつけるためだ。
ただ、これには、いくつか問題がある。まず、弾薬庫の周りには赤外線がめぐらされている。交代時はあらかじめ分かっているから警報を無視するが、そうでないときに警報が反応すればすぐに警衛所から人がすっ飛んでくる。ただ、今日は霧だ。霧が深いと赤外線センサーは誤作動を起こす。霧が出始めた0時頃には警報のスイッチを切っている。
次に門だ。出入り口の門は深夜は閉鎖している。出入りはできるが、人に会わないと出られない。当然、同じ中隊である今日の警衛隊にはすぐに分かるし、外出証も持っていない。ただ、自動車で外柵を破壊して突っ切れば、確実にバレるが、銃と弾薬とともに外に出られる。
霧は今日しか出ていない。警衛勤務に上番するのは月に数回。それも必ず弾薬庫につくわけではない。そして、また来週になれば次の犠牲者が――4年前と同様に――出る。
俺は意を決して、弾薬庫の鍵を開いた。
弾薬庫はがらんとした埃っぽい空間だった。俺は手近な7.62mm小銃弾の箱に手を伸ばす。重いが、これを門の近くまで持っていく。夏の雑草は茂るのが速い。弾薬箱はうまく隠れた。俺は腕時計を見る、0250。見回りの動哨は通過しているはずだ。俺は、そのまま門を開けて外に出ると、自分の車に一目散に走った。
駐車場は弾薬庫にほどちかい。息を整えながら自動車に乗り込むとエンジンをかける。ライナーを脱ぎ捨てながら助手席に置いたブルゾンを上から着込む。カンガルーバンパー付きのハイラックスだ。中古車だが、そんなに悪くない。ライトを付けずに車を出すと、弾薬庫にまっすぐ向かう。動哨の経路にもなっていないから見つかることはない。演習場で灯火管制下での車両行進を行った経験が役に立った。
弾薬庫の前に車を置くと俺は、弾薬箱を車に積んだ。俺は、この駐屯地を、出る。
ビィィイイイイイイイイイイイイイイ
けたたましい警報音が警衛所に鳴り響いた。警衛司令である川崎曹長はそれに驚きながらも警報盤を見る。
「おい、何かあったみたいだぞ? 外の車でも突っ込んだか?」
そこは、時折外からの車が突っ込む場所であった。特にこんな霧の深い夜は飛ばしている車が突っ込んでくることがある。彼の判断は半分当たっていたが半分不正解だった。車が突っ込んだのは事実だが、それは「外の車」ではなかった。
無口な田中3曹は「了解」とだけ言うとジープに向かっていった。彼らは5分後、とんでもないものを目にすることになる。そして、さらに5分後、弾薬庫から隊員が弾薬と銃を持って居なくなっているという大変な事実を認識するに至る。
俺は外柵を破った。俺が銃と弾薬を持って居なくなったことを彼らは間もなく知ることになるだろう。そうなれば非常線が張られる。俺は、駐屯地を出た直後に近くの駐車場まで飛ばした。深夜3時だ。車はほとんど通っていない。そこには、カバーのかけられた白いステップワゴンが停められていた。
このステップワゴンは放置されていた車だ。市役所の連中が黄色い紙を貼って撤去すると警告していたものだ。ナンバーは無かったが、これは別の車のものを盗んでナンバーを変える偽造した。当然に実在する白いステップワゴンのナンバーだ。そして、俺がこれから行く場所の地名のナンバーだ。車は程度が良く、イモビをカットすればそのまま動いたが、念のために自分で整備を行った。そりゃあ、金もなくなるし付き合いも悪くなる。でも、このステップワゴンが俺を逃がしてくれるはずだ。俺は、半長靴と迷彩服を脱ぎ捨てると白いステップワゴンの中にある服に着替えた。
俺は白いステップワゴンに弾薬と銃を積み替えると、すぐさま出発した。検問はすぐに始まる。後部座席を改造して銃と弾薬は隠せるようにしたし偽造免許証も作ったが、検問は避けたい。人着は警察に連絡されているし、免許証はICチップまでは偽造できない。
俺は目的地に向かって走り出した。
高速を走る。俺は四年前のことを思い出していた。
俺の住んでいたところは、山間の村だ。特にこれといった産業の無い、土地の痩せた、ぱっとしない村だ。俺はその村の出身ではないが、余所者として住んでいた。その村には言い伝えがある。オハシラ様という土着の神が村の貧しい男と結ばれてから村は豊かになったというものだ。実際に、ぱっとしない村だったが、それなりに豊かではあった。そして、そのオハシラ様を祀る祭りが4年に1回行われている。
ただ、パッとしない村が単に伝説で豊かになるはずがない。この祭りには裏があった。街に住む金持ちの支援者が気に入った村娘を、祭りの主役であるオハシラ様として祀り上げ、自らの性奴隷として嫁がせるというものだ。さらに、村の有力者が祭りにかこつけてオハシラ様となった村娘を集団で凌辱する。考えるだけでもおぞましい制度だ。
俺は、それに実の姉と、好きだった娘――うずらを奪われた。彼女も俺を好いていた。だが、実家の生活と村のために犠牲になった。その後、オハシラ様を娶った男、柱の男とよばれるやつから、寂しいだろうと凌辱されるうずらのDVDが定期的に届いた。俺は悔しかった。悔しかったが力が無かった。だから俺は高校を卒業するとすぐに自衛隊に入った。そして、チャンスが巡ってきた。
明け方、街のインターチェンジに近づいた。時間はない。警察がそのうち俺を捕まえに来るだろう。街に降りると、あの忌々しい村へと車を進めていった。俺が縁やゆかりのある土地に向かうであろうことは、当然に警察や自衛隊も予想しているだろう、なるべく早くことを済ませなければならない。俺はステップワゴンを村の手前にある山への道へ入れると少し奥まったところに止めた。後部座席から銃、弾薬、バックパックを取り出した。バックパックには一人用の天幕、携帯糧食等が入っている。ステップワゴンにはカバーをかけた。俺は一人山に入っていた。
あの忌々しい儀式の舞台になるのは村の神社だ。神社は山を後ろに控えていて、禁足地だとしていて人は基本的に入ってこない。あんな忌々しい儀式をやっているのに「禁足地」とはお笑い草だが隠れるにはうってつけの場所だ。
俺は身を隠しながら、神社の裏手まで上がった。双眼鏡とガンマイクをポケットから出す。今年も祭りが行われるなら、朝のうちにオハシラ様がみそぎを行っているはずだ。
案の定、みそぎは行われていた。年のころは18ぐらい。きれいな娘だった。あの忌々しい神主も居た。俺は祭りまで監視を続ける。
その日の晩、俺はラジオを聴いていた。俺のことはニュースになっていた。連中も知ることになるだろう。これで祭りが中止になるかもしれないが、連中は俺のことなんてとうに忘れているのかもしれない。あるいは、思い出しても、まさか自分たちに復讐に来ているとは思わないのかもしれない。俺はラジオを消すと眠りについた。
一週間たった。祭りの日だ。神社を見下ろすと準備にあわただしい様子が見て取れる。祭りのクライマックスはレースだ。丸太をかかえて神社の階段を駆け上がり、境内にある台に丸太を置いた者が柱の男となるという、シンプルなものだ。ただ、これが出来レースで村の支援者が絶対に勝利するということを除けば、だが。
一週間の間の監視でいろいろなことが分かった。今回のオハシラ様も村に住む俺と同じような余所者が好意を持っているということ。オハシラ様もまんざらではないが、儀式のために身を費やす覚悟であるということ。また、その余所者はこの儀式の真実を知らない様子なこと。そして、今回の柱の男は、姉とうずらを娶った連中の親族で、どうしようもないクソ野郎であること。
祭りの準備は着々と進む。街の土地持ちどもが寄り集まっているところにガンマイクを向ける。
「…で、今年のオハシラ様はどうかね?」
「いや、美人で犯しがいがありますね。あの顔が苦痛でゆがむことを考えるだけで、勃ってしまいますよ」
「4年前の娘もよかったがね。ただ、なんせ妊娠しないのがつまらない」
「ああ、あいつのところに嫁にいったやつですか。あんな貧相なののどこがいいんでしょうね?」
「あいつはロリコンなんだろう。まぁ、いい。人の趣味はそれぞれだ」
「では、8年前の娘はどうですか?」
「ああ、うちのやつか。ちょっととうが立ってきたが、悪くない。ただ、これからは肉便器から家政婦だな…」
連中の口をつくおぞましい言葉に俺は、涙を流していた。噛んだ唇からは血が出ていた。
夜になった。無事にレースは終わった。決まった通りに決まったやつが勝利した。間もなく、真の忌々しい儀式が始まる。ぞろぞろと男どもがお社に集まってくる。俺は胸の鼓動と鈍い頭の痛さが抑えられない。俺は、山をゆっくりと下りた。ゼロ点規正は祭りでうるさいうちに済ませた。
暗い境内で、黒い戦闘服は目立たない。これが演習場ならバディがいるところだが、今は俺一人だ。全周の警戒は怠らない。片目にFLIR、銃には照準の邪魔にならない場所に暗視装置をマウントしてある。
這いつくばりながら、お社に向かっていく。中からは神主の声が聞こえる。
お社の窓から今日の柱の男が見えた。双眼鏡のレーザー距離計で測った距離は200m。中は少し明かりがついていて、夜目になれていれば十分に判別がつく。お社の中の配置は頭に入っている。そっと、薬室に弾薬を送り込む。這いつくばりながら、銃を構える。床尾板の冷たい感触が肩に伝わる。柱の男がお神酒にくちを付ける。俺は息を吐いて止め照準をつける。照星がゆらゆらと男の顔の中に揺れる。俺は引き金を霜が降りるようにじわじわと絞った。
ドーン…
静かな深夜の村に7.62mmの太い音が響いた。薬きょうが吐き出され次弾が送り込まれる。男が赤いものと白いものをまき散らしながら崩れていく。ほんの数秒のはずだが、永遠に思えるほどの長い時間だった。俺は人殺しになった。
一気にお社が騒がしくなる。人に来てほしくない。いくらここが村から外れているとはいえ連絡されては計画がぶち壊しになる。俺は走ってお社に向かった。
俺は、扉をけ破って銃を構えながら言った。
「静かにしろ…」
俺は顔を黒くドーランで塗っていたが、神主は俺を見ると。俺が何者か分かったようだ。
「お、お前は… こんなことをしてどうなるか…」
俺はもう一度言った
「静かにしろ」
神主以外のやつらは放心状態だった。いくら銃を持っているとは言え多勢に無勢だ、いまのうちに拘束をしなければならない。俺は銃をかまえたままウェストバッグから手錠を出して投げた。
「お互いの両手足につけろ、死にたくないなら」
放心したまま連中は動かない。
「た、助けてくれるんだろうな?」
一人の男が口を開く。村で唯一の商店の店主。4年前にうずらを犯していた奴の一人だ。
「静かにしろと言ったはずだ…」
俺はそういうと、その男に銃を向け引き金を引いた。銃声が響く。
胸に銃弾を受けて男は倒れた。
「早くしろ、こうなりたくなければ」
そう、言うが早いか連中はお互いに手錠をつけはじめた。ほどなくして、オハシラ様も含めて全員が手錠をつけた。
「よし、いいだろう。見せてみろ」
俺は手足が抜けないようになっているか一人づつフラッシュライトで照らして確認した。
「全員、壁の方向を向け。」
連中は黙ったまま壁の方向を向いた。俺は銃から手を離し一人づつさるぐつわをかけていった。ただ一人、神主を除いて。
「よし、それじゃあ、神主、こいつらに俺のことを説明してやれ」
「わ、わかりました… この方は、8年前のオハシラ様の弟で4年前のオハシラ様を好いていた者です…」
「と、いうわけだ、俺がなんで戻ってきたかわかるな? ニュースで俺のことを放送していたのは気づかなかったか?」
「気づきました。ただ、戻ってくるとは思いませんでした…」
「あれだけのことをしておいて復讐を考えないとは、頭おかしいな、お前らは。まぁいい、警備を強化しようにも、こんな儀式だ、口外は出来ない。警察にも言えない。駐在は数年ごとに異動する余所者だから抱き込めない。だから、見なかったことにした。そんなもんだろう。腐りきっているだけでなく無能な連中だよ、お前らは」
神主は黙った。
「さて、じゃぁ、神主さんよ、今までのオハシラ様の嫁ぎ先を教えてくれ」
「そ、それは… わかりました、隣の部屋に資料があります」
「じゃぁ、立って取りに行け、行けるだろう?」
神主は手足に手錠をつけたまま、ひょこひょこ移動して取りに行く。
「変な気を起こすなよ、死にたくないなら」
間もなくすると神主は一冊のノートを取ってきた。俺はそれを受け取るとパラパラと見る。リストには祭りの年、名前、生年月日、住所、電話番号が記載されていた。リストの最初の方から最近まではほとんど線が引かれて消されている。
「この線は何だ?」
「それは…、亡くなった者です…」
生きていれば40代、50代の者までほとんど亡くなっていた。俺はめまいがした。
「本当に、お前らはクソだな… まぁ、ご苦労、それじゃあ…」
俺は腰のケースからフォールディングナイフを取り出すと、神主の胸に突き立てた。
「がはっ… なんで…」
「当たり前だろう、俺は復讐に来たんだ」
さるぐつわをつけた連中が騒がしくなった。殺されることが分かれば逃げるだろう。
「今までやってきたことを地獄で後悔しろよ。ま、俺も後で行くがな」
俺は、そういうと逃げようと這う連中を一人づつ刺していった。最後に、オハシラ様が残った。目を閉じて涙を流していた。
「いろいろ大変だったな。お前は自由になれる。」
そういうと、俺はウェストバッグから1㎝の札束を出すと胸元にねじ込んだ。びくっとオハシラ様が動いた。
「この金は、犯罪で得た金じゃない。お前の好きな男とどこかで暮らすために使え。俺は全員を殺す、だからこの村の資金源は無くなる。家族の豊かな暮らしは無くなるが、働いて仕送りでもしてやれ」
俺はそういうと、お社を後にした。リストを胸に突っ込み、銃を片手に、走って停めておいたステップワゴンまで行く。幸いにもステップワゴンは見つからずにそのままだった。街へ降りていく。街までは30分。夜明けになり村が異常に気付くまでは、あと5時間といったところだろう。
俺は一人づつ訪ねて行った。ドライバーで掃き出し窓のガラスを割って侵入し目的を遂げる。コツさえつかめば音はほとんどしない。幸いなことに機械警備は無かった。機械警備があると時間の余裕がなくなる。早ければ10分ぐらいで警備が来るから家が広いと失敗するリスクが上がる。
女は6人しか生き残っていなかった。うち二人は、姉とうずらだ。4件はすでに襲撃した。女には会っていない。全員を助けることは、俺にはできない。
俺は姉が嫁いでった家に向かうと身震いした。だが、確実に仕事はしなければならない。掃き出し窓に取り付くとサッシにマイナスドライバーをねじ込みヒビを2か所入れる。ガラスが割れると手を突っ込んでクレセント錠を外す。サッシをスライドさせるとゆっくり動いた。補助錠は無い。
入った部屋はリビングだった。豪華だが、趣味が悪い部屋だった。動物の毛皮の敷物、ごちゃごちゃとした飾り棚にならぶ、一つ一つは高級そうだが雑然と並んだ外国製の食器。俺の姉を奪った柱の男が脂ぎった顔でゴルフクラブを振るう写真。どれも趣味が悪かった。
俺はさっそく廊下に出て、一部屋ずつそっと確認をしていった。一階はクリア。足音をたてないように上がっていく。二階のドアもひとつづつ確認していく。一番手前… 姉が居た。ベッドに眠っている。おなかは大きく、妊娠しているのだろう。奴を殺すまで起こすことはできない。次の部屋、物置になっている… 一番奥… 居た。
俺はそっと近づくと、口に手を当てると同時に、胸にナイフを突き立てた。男は目を見開き暴れようとしたが、すぐに絶命した。
そのまま、姉の部屋に取って返す、口に手を当てて起こす。姉は襲われるとでも思ったのだろう、暴れだした。
「俺だよ、ヒロトだよ」
姉は驚きの表情になって暴れるのをやめた。
「静かにしてもらえるかな?」
姉がうなづいたのを確認すると、手をはなした。
「ヒロト!! どうしたの!!」
小声ではあるが、驚きの言葉を言う。
「復讐に来たんだ。姉ちゃんと、うずらを奪い、辱めたあいつらに。あいつは、さっき殺したよ。神主も、村の有力者どもも…」
姉は絶句した。弟から人殺しの告白を受ければ誰だってそうなるだろう。
「とにかく、今は時間が無い。一緒に来てくれ」
「わ、わかったわ…」
幸いなことに姉はくるっていなかった。あれだけ凌辱されてもなお、気丈に精神を保ち続けてきた。俺は姉を連れて車に乗り込んだ。
「これからどうするの…?」
「うずらを助ける」
「そんなことをしたら、うずらちゃんの家はどうなるの?」
「どうなるもこうなるも!! 娘を売って手に入れた幸せにどれだけの価値があるんだ!! 村から出て働いて暮らせば豊かではないにせよ生きていけるだろう。俺だって村を出て自衛隊に入って生きてきたんだ」
「ニュースでやっているよ、銃と弾薬を持ったまま脱走した自衛官って」
「お姉ちゃん、テレビ見てないの… 毎日、やることがあるからね…」
ああ、嫌なことを思い出させたと、少し俺は後悔した。
「でも、オハシラ様がいなくなったら、あの村は、村に住む人はどうするの…」
「今更、どうにもならないよ。神主も商店のオヤジも、議員も、郵便局長も、地主のオヤジも、みんな俺が殺したからね。支援者の家も殺した。あんな村は滅びなきゃならない。誰かが滅ぼさなきゃならなかったんだ」
姉の顔が曇る。
「…ヒロトはどうするの…」
俺は車で前を見据えながら、目を細めて言った。
「殺した人数が人数だからね。事情はあるにせよ捕まれば死刑は免れないよ… その前にケリはつけようと思っているけど。で、姉ちゃん。一つ頼みがある」
「…何?」
俺はさらに目を細めた。
「…うずらを助けたら、うずらのことは頼む」
「…」
姉は涙を浮かべていた。
ほどなくして、うずらがいる家に近づいてきた。遠くから見ると、こんな時間なのに明かりがついていた。まずい。車を離れた場所に止める。
「姉ちゃん、ここで待っててくれ」
俺は銃を持つと車を後にした。
家に近づいて、双眼鏡で確認をする。カーテンが引かれた窓には何も映っていない。
地主の家らしく、広い。庭も明るくなっている。裏側からアプローチすることを決めた。家の裏側に身をかがめながら走っていく。高く張り巡らされた塀の上には有刺鉄線が張られている。有刺鉄線を一瞥する。金属の支えに取り付けられて、うなり音はしない。電流は流れていない。弾帯からレザーマンを取り出すと切断をした。懸垂して塀によじ登り、速やかに降りる。着地時に少し音がした。ただ、気づかれた様子はない。裏口に近づく。鍵は閉まっている。紙おむつから取り出したポリマーと、シリンジに入れた王水をウェストバッグから出す。ポリマーを鍵穴に詰め込むと王水を注ぎ込んだ。鍵を溶かして破壊する方法で、溶解破錠という方法だ。しばらく待つ。俺にはこの時間が無限にも思えた。
十分に溶けたところで、鍵穴にマイナスドライバーを突っ込んで回す。さしたる抵抗なく回った。銃をかまえながらドアを静かに、しかし素早く開ける。クリア、だれもいない。明かりはついているが。きれいにかたついたキッチンだった。正面にドアが二つ、右と左にある。
家の外観を思い出しながら、右側がリビングの可能性が高いと思い右側を銃を構えながら素早く開ける。照明がなく暗い。ただ、人の気配が無い。FLIRを左目に落とす。人は明らかに居ない。キッチンに戻るともう一つの左側のドアにアプローチする。廊下だった。やはり誰もいない。一階のドアをひとつづつアプローチしクリアする。誰もいない。
廊下に階段がある。上階の廊下は明かりがついている。音をたてないように素早く階段を上る。廊下に沿って、ひとつづつ部屋をクリアしていく。書斎、物置、客間… 突き当りの部屋まで来た。
聞き耳を立てる。音はしない。同じ要領で銃を構えながら素早くドアを開ける。そいつは、そこに居た。うずらと一緒に。
「おっと、動くなよ」
奴はうずらを脇に抱いて拳銃、おそらく38splのリボルバーを突きつけながら言った。
「お前が銃を持って脱走したってニュースは見たよ。で、復讐に来るというのも予想していた。神主のジジィには俺も言ったんだけどな、聞きゃしなかった。もう、殺ったのか?」
「ああ、殺したよ」
俺は銃をつきつけながら、答えた。うずらは一言も言わず、震えていた。
「うずらもかわいそうだよなぁ… せっかく、俺に嫁いで家族を食わせられるっていうのに、このバカに何もかも無茶苦茶にされてなぁ…」
うずらがぎゅっと目をつぶった。
「まぁ、いい。俺も死にたくないからな。この女はくれてやるから、とっとと出てけ」
「それで済むとでも?」
「済ませてもらわなきゃ困る。お前さんのせいで儀式も村も、俺ら一族も破滅だ。ただ、俺は資産をうっぱらえばあとは遊んで暮らせるぐらいの金にはなる。面倒な親族はお前が皆殺しにしてくれたから、相続もあるしな」
「嫌だと言ったら?」
「オハシラ様を殺す」
奴の目は真剣だった。どうしようもないクソ野郎ではあるが、嗅覚の鋭い顔だった。
「わかった。要求を呑む。どうしたらいい?」
「銃を置いてこちらに蹴るんだ」
「先にうずらだ」
「分かった、うずらが半分まで行ったらやれ。やらなきゃ打ち殺すからな」
奴はうずらを離すと、顎でしゃくって俺の方に行くよう促した。うずらが歩いて来るのを確認しながら銃を床に置き、蹴り飛ばす。が、64は重くちょうど奴と俺の中間あたりに止まった。奴は床からこちらに目を向けると言った。
「よし、じゃぁ、死ね」
俺は、走り出していた。奴が床から目を上げる瞬間にはもう、動き出していた。うずらを撥ね飛ばす。奴が発砲する。俺に向かって弾が飛んでくる。俺は体を捻じ曲げる。左の二の腕に弾がめり込む感触がする。熱い。焼けるように熱い。そのまま、奴にタックルする。
「ぐあっ」
ベルトからナイフを取り出す。サムスタッドに親指をかけて開く。奴の首にねじりこむ。左腕は熱い。奴は目をこれでもかと開き、口をパクパクさせている。首から血が噴出する。奴の右手の拳銃を胴体で抑え込む。
「これが4年間の成果だ。うずらを、姉ちゃんを護れなかった俺じゃない」
奴はそのまま絶命した。
俺はうずらを右腕に抱きながら、車へと戻った。うずらは途中何も言わなかった。
「お姉さん…」
「…うずらちゃん…ヒロト… よかった、無事で…」
うずらは目に涙を貯めていた。
「うずら、悪かったな。迎えに来るのが遅くなって」
「ううん、そんなことない。生きてヒロトに会えてよかった。ずっと、私待ってた。諦めてたけど、諦めきれなかった。でも、家のことや村のことを考えて諦めようとしていた」
「もう、村も儀式もすべて無くなるよ」
俺は満足していた。忌々しい村も、忌々しい儀式も、忌々しい連中も、すべて居なくなった。あとは、俺がすべてにケリをつけるだけだ。
俺は自分の腕に止血処置をすると、後ろのバッグを漁った。分厚い封筒が出てきた。
「じゃぁ、姉ちゃん。さっきのお願いの件だけど、大丈夫かな?」
姉に封筒を渡す。
「500万入ってる。4年間じゃこれだけしか貯められなかったよ。少ないけど、これを当座の生活資金にしてくれ」
「…ヒロトはどうするの…」
「さっき言ったとおり。ケリをつけてくる」
うずらが割って入ってきた。
「ケリをつけるって何!! ヒロト!!」
発進した車に乗っかってきて怪我をしたといい張ってるんじゃ。
ボンネットに乗れる形でバンパーが人の腰より低い位置にある車、つまり一般的な形状の乗用車だと仮定する。その場合、徐行速度で正面から人にぶつけるとぶつけられた人はボンネットにはねあげられる。つまり、脅すために乗っかってきたんじゃなくて、ぶつけた結果として人がボンネットにはねあげられたって風に読める。(ちなみにもっと速い速度でぶつけると人は宙を舞って車を飛び越える)
たとえ、ぶつかってなくても、突進してくる車を避けるためにボンネットの上に駆け上がるというのは自然な動き。車の周りを取り囲んでいるとしたら左右には仲間がいるわけで横には逃げられないだろうから。
どっちにしても、人に向かって発進したドライバーがかなり悪質なのは間違いない。
……
稲垣メンバーの時も、個人的には今回同様「くだらない事で騒ぎすぎじゃないか?」
やったことの違いでしょ。「公務執行妨害」つーても色々あるわけで。
路上で駐車違反の取締りを行っていた婦人警官の制止を振り切ってクルマで逃走しようとした際、婦人警官の足にバンパーを接触させる事故を起こして、公務執行妨害と傷害罪で現行犯逮捕
…っすよね。これじゃ同情する余地が無い(事実がどうであったかには諸説があって不明)。
一方今回のは
港区赤坂の檜町公園で、酔っぱらいが騒いでいると、近所の男性から110番通報があった。
署員が駆けつけたところ、草なぎ容疑者が1人で全裸になって、「裸になって何が悪い」などと意味不明な言葉を叫んでいたという。このため、署員が現行犯逮捕した
…というわけで、むしろ気の毒つーか叩く要素が無い。
> ・自動車税 34,500 円 (1リットル超1.5リットル以下)
> ・重量税 18,900 円 (1t~1.5t)
ん? \19kって軽自動車じゃないかな?? 手元でももう一度調べてみよう…。
どうせ一人(か二人)しか乗らないんだから、みんな乗用車やめようぜ。時代は維持費の安い貨物だトラックだw
流石にトラックは冗談にしても、ライトバン/1BOX系の車種はオイシイ。車自体はそんなに安くないしデザイン何それな機種ばっかりだけれど、丈夫で長持ち。14~15年は使い倒せるのが魅力。将来高級ミニバンでも買い足すつもりでいれば、その頃でも乗用のポンコツと違って恥ずかしくなく、電柱こすっても気にならない便利なゲタ車になってとっても重宝するよ。
それでも苦になる見た目は、ディーラーオプションのエアロパーツとか、樹脂黒色バンパーが気に入らなければカーコン倶楽部とかで同色塗装とか10万円くらいの予算であれこれ工夫を楽しむべし。
初回2年/毎年車検(乗用車より短い)
自動車税8000円/年
重量税8800円/年
自賠責ちょっと高い(条件により1k~2k/年くらいか)
任意保険は運転者年齢条件(30歳未満不担保とか)つかないので、30歳未満にとっては格安。リスク細分化保険以外では、貨物には年齢条件付かないのです。
車検…乗用に比べたら激安。ディーラーサービスを安くこき使いましょう。代わりに毎年なので用品店ではタイヤ・オイル替えしなくなって、タイミングが車検時に整備全部やる感じに変わってくる。
もう、まじ有り得ない。
交差点で信号待ちしてたら、ほとんどノーブレーキで突っ込まれました。
マフラーもグンニャリ。
衝撃でブレーキペダルが右に曲がり、左足をクラッチペダルに打ちつけ、打撲しました。
運転席のドアも分散された衝撃で少し歪んでます。
事故が起こって加害者・被害者両者は道路脇の空き地に車を寄せたけど、僕が警察と連絡取り合ってるうちに逃走。
まだ名前も聞かないうちに。
加害者は最初は平謝りで、「まぁかわいそうだから足の打撲はそんなにでもないから黙っておくか・・・」と最初は思っていたのだが、近日病院行って診断書もらってきます。。。
逃げ得を試みる者に対してはそれなりの応酬は必要でしょう。
で、警察の対応も悲惨でした。
事故発生後10分くらいして到着。
車種と色とナンバー教えたのに、「当て逃げは諦めて」といわんばかり。
調書も何も作ろうともせず、5分くらいで帰っていきました。
「名前聞いてないんじゃねぇ・・・」
「時間経ってるから、もう見つかんないよ??」
と吐き捨てるようにのたまひ、またパトカーに乗り込んで帰っていきました。
時間経ってるからって・・・
わずか10分で何もかも諦めろですか。
ナンバーも車種もわかってんのに。
てか、事故証明、どうすんの?何も書いてないでしょ?
やっぱりこの世の中「逃げ得」なんだと、あのおまわりさんが教えてくれた気がします。
警察官にとっちゃ、小市民同士の追突事故でクルマがオシャカになったくらいで「公務」が増えたんじゃたまったもんじゃないもんね。挙句、「当て逃げだ」だのガタガタぬかされた日にゃ、ブチ切れですよね。お給料に見合わないもんね。同じお給料なら、少しでも楽なほうが絶対いいよね。
民間企業でそんなこと言ったらソッコー窓際行きだけど。
善良な市民でいるためには
「当て逃げを警察に通報して仕事を増やしてしまい申し訳ありませんでした。」
と謝るべきですよね。
長野県警さんって一体… -FREE TIBET
http://freetibet.ti-da.net/e2117062.html
長野行ったけど、警察の対応について。 -はてな匿名ダイアリー
http://anond.hatelabo.jp/20080428234130
お前ら本当はチベットの人権なんてどうでもよくて、単に中国・中国人が嫌いなだけだろ -愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記
上記の文章にいちいちうなづきながら宣言するけど、
俺は中国人が大っっ嫌いです。
今回の長野の件は、現代日本人の事なかれ主義がいかんなく発揮された結果になったわけですが、それとは別に。
何人か中国人と知り合ったことがあって、そいつらはもれなくイイヤツらでした。バイトで皿洗いしていたメガネの留学生は女の子をナンパばっかりしてて仲間に嫌われていたけれど俺とは話が合ったし、中国から来た実家の近所のお嫁さんは美人で穏やかで見返りを求めず色々なものをくれるし、知り合いじゃないけどジュンジュンは可愛いしリンリンはいい子です。
そーゆーのを差し引いても、ある事件がきっかけで、俺は中国人そのものが大嫌いになりました。
ある年の梅雨、雨の降る国道を前年に買ったばかりの車(さんびゃくろくじゅうまんえん!!)で自宅に向かっていて、信号が赤になったので停車したところ、後方でタイヤを引き摺る音が聞こえてきました。次の瞬間、車同士がぶつかる音と共に衝撃を受けました。三台の玉突き事故。リアのウインドウ、ドア、バンパーは一見して全とっかえが必要だとわかりました。先頭の俺の車が四駆でタイヤもでかかったからか、なんとか止まったものの、もう少しで前の車にぶつかる所でした。
真ん中の車は三十代の主婦、一番後ろの事故を起こした原因となった車のドライバーは中国人留学生でした。車は動くし誰もケガは無かったので近くのコンビニで話をつけようとした所、この中国人は、警察には連絡しないで、自分の友人が自動車工場に勤めているからそこで直してくれないか?とのたまうのです。
警察が来て話をすると、なんとこの中国人、無免許運転でした。だからなんとかして自分たちで解決しようとしていたんです。
結果としてコイツは10日間くらい拘置され、中国に逃げました。大学クビになったのかな?修理代金もこっちに挨拶も無し。もちろん警察は何もしてくれない。怒って大学に乗り込んで事務局長怒鳴り散らしても菓子折りひとつ包まれただけでおしまい。もう連絡が取れませんだとさ。
多少の保険はおりたけど、この件以降中国人を嫌悪するようになってしまいましたね。戦争で中国に行った死んだじいちゃんも、朝鮮人は真面目だが中国人だけは信用するなよ、と言っていました。
ヤツら中国人グループのリーダー格の人も出てきて、さすが日本に慣れてるのか平謝りで丁寧な対応だったんですが、事故を起こしたアイツみたいなヤツが不法滞在者になって日本で悪さするんじゃないか、と思った出来事でした。
たった一人の中国人の行いで、それまでなんとも思わなかった対中感情が一気に最悪になりました。後から思えばもしヤツの言うとおり警察に電話しないで自動車修理工の友人とやらに任せたなら、もっと悲惨な事になっていたかもしれません。