はてなキーワード: KOBOとは
ニュースピックスで話題になっていたのですが、みなさんのコメントを見ていると、これまでの経緯を知るものとしては違和感があったので、まとめます。
https://newspicks.com/news/2254315
「途中で本が無くなったら嫌だな」というコメントがありましたが、もともとアンリミは出版社側が取り下げることもあるし、今回のようにAmazonが停止することもあるサービスです。
そのあたりは、電子書籍界隈で有名な鷹野さんが毎月タイトル数の変動レポートをしてくれています。
http://www.wildhawkfield.com/2016/10/compared-with-2-month-ago-of-Kindle-Unlimited.html
そして、利用規約でももともと「指定されたタイトルリストから選び、何度でも読むことができます」とあり、つまり読み放題の本を自分が0円で好きに買えるのではなく、漫画喫茶のように無制限に読める権利を得ている、ということに過ぎません。
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201556940
読み放題として読まれる書籍のロイヤリティは、さすがにAmazonでも無限にあるわけではありませんので、その原資は基金から支払われこれも変動します。
https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/AI3QMVN4FMTXJ
そうすることで、読み放題が成り立っていてAmazonも作者さんに安定してロイヤリティを払えることが継続できています。
佐藤氏はKindleのプライスマッチという戦略を逆手にとって1億円以上もの印税を得たことがあります。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1605/27/news116.html
プライスマッチというのは、Kindleが自主的に本を値下げして、他の電子書籍ストアで売られている同一作品の値段と価格を合わせることで、最安を維持する戦略です。いっぽうで、その差額はすべてAmazon持ちです。
つまり、佐藤氏ほどのブランド力を持つ作者が、大手のAmazonで11円という破格の値段であれば売れることは明白で、その戦術を逆手にとったハックとも言える手法で大金を稼いでいます。じつは、楽天koboなどで自分でプライスを下げてプライスマッチを狙うことが簡単にできるのです。
そももそ氏は、ブラよろ、かくえもん、というタイトルハックもわかっていて使うなど、以前から巧みな手法には明るいのです。※作品のタイトルには著作権がないことを利用し、そのハロー効果を狙ったタイトル付け。そのことで注目される。
佐藤氏はこれまでもさまざまな問題提起をすることで、注目を浴びる戦略をしばしとります。先日も驚いたのがこちらの件。
プレスリリースに配信されていた画像をニュースサイトが使ったら指摘されたというもの。詳しい経緯は当人達しかわかりませんが、それでもリリースに載っていたら使うのが一般的なメディアでしょうし(配信した元にかみつくならまだしも、利用したメディアに食いついた、ほんとかわいそう)、それをいろいろというのも炎上マーケティングを狙ったと言われてもおかしくないかと思います。
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/04/11/25458
こういう経緯を知っているものからすると、ニュースピックスのコメントでもっとも本質的なところをついているのがホリエモンだと思います。漫画に明るい堀江氏だからこその切り口だと思いますし、わたしも彼にもっとも同意します。
ブラよろも著作権フリーとして広げつつも、たしかそのあと噛み付いた事例もあるくらいで、ほんとうに近寄りたくない人の1人です。近寄らないくらいしか対応策がないというか。
佐藤氏の行動はときとして正義を貫くこともありますが、ときとして純粋に残酷に鋭利な刃を振りかざすことがあります。わざわざ炎上させずとも、穏便に済ませようと思えばすませられるトラブルもあったはずです。作品は好きなのですが、そういうところが残念に思います。
今回、これを書こうと思ったのも、そもそもそのアンリミが無くなってしまったら嫌だな、ということです。
じつは私も電子書籍を出していますが、アンリミが登場して電子書籍の売上は確実に減りました、わたしだけかもしれませんが。別にそれは仕方のないこととして受け入れています。
いっぽうで、過去のほとんど読まれなくなった作品も読まれるようになりました。つまりわずかではありますが、利益を生み出してくれるようになったのです。
つまり、アンリミが作者にもたらしたことは「平準化」でした。これがないと瞬間風速だけで話題をもっていけるような消耗品としての本ばかりを書く前述をとらざるを得ません。
しかし、アンリミがあることで、今まで以上に、長く読まれるよう、作品自体をよくしようというモチベーションがわいたことも事実です。
ですから、アンリミがなくなってしまうと、多くのアンリミ作家の戦略に影響が出るだろうなと思うわけです。
なので、あと危惧することは他の出版社が追随すること。完全にAmazonが悪者扱い。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2017/05/19/kiji/20170519s00042000235000c.html
Webサービスをやっている自分としても、悪かったところはすぐに誤って正す、そういうことは普通だと思っていたのですが、ここまで荒立てるとは本当に近寄りたくない。
Amazonはワールドワイドでレギュレーションがあって、日本独自の、漫画がやたら読まれる、という事情を考慮してそもそもローンチはできないですよ。
もちろんそれを、「あえてAmazonのために頑張って何日も苦労してゼロから作ったのに!」ということで憤慨するのであれば同情はしますよ、その場合はAmazonひどい!です。
でも、今回は既存のものを配信するかしないか、という状況下で蓋を開けてみたら違っていたごめんなさい、という話ですよね。ちょっとそこまで言わなくてもいいんじゃないかなあというのが正直な実感。
契約にも、おそらく何かの際にはAmazon側に裁量権がある、というくだりはあると思うのですが、ただ訴訟で佐藤氏が勝っても負けても、その秘密条項が陽の目に浴びるという点では、佐藤氏は得をするのですよね。
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1205/25/news007.html
マンガ図書館Zの赤松さんも「TPPの知財関連よりヤバい。騒いでる漫画家が殆どいないのもマズい」という権利で今回の訴訟でも武器にしてくるのかなと想像してしまいます。
・ ・ ・ ・ ・
今回、取り上げること自体が炎上にのっかることなので、本当は書くことを迷ったのですが、あまりにもアマゾン酷いよねという論調が多いように思ったことと(佐藤氏が言うんだからとまで書く人もいるくらい、そりゃハックのほうにも明るいくらいですけど)、アンリミや佐藤氏のこれまでの経緯があまり認知されていないなあという印象から、少し公平じゃないよなと思いまとめました。
電子書籍といえばkindleというのが相場であろうが、楽天ポイントを代金に当てることのできる楽天koboも
捨てたものではない。楽天はヘボいかもしれないが、Amazonも案外クソである。まあどっこいどっこい。
普段購入するのは漫画ばかりの電子書籍の中で、たまに文字ばかりの書籍を買うことがある。文字が多い本は
実は紙の方が読みやすかったりするのだが、紙の本はとにかくかさばる。知識を得ることが最大の目的と考え
るなら、よほど思い入れのあるものを除いて、検索機能のある電子書籍で買うことにしている。
ここで問題は文字が中心の本なのに「文字の拡大縮小ができない」などとほざく商品がある。
要するに紙面の画像データが本になっているやつ。ダブルタップで一定範囲の拡大はできるとはいえ、これは
読みにくい。
当然ながら検索もできないし、蛍光ペン機能(ハイライト)もできない。付箋も貼れない(ページの角を折る
「文字の拡大縮小ができない商品を読む際のアプリの仕様」に関する要望は次の通りである。
(koboアプリ for Androidの現状を基準としている)
このような内容をkoboのお問い合わせフォームから送ってみた。
kindleにこのような機能があるならすぐ乗り換えるのだが。
追記
回答 メール送信担当者(M.Takashima) - 2016年10月09日 09:38
お客さま
Koboカスタマーケアへ貴重なご意見をくださり、まことにありがとうございます。
フィックス型の書籍(1ページが画像で構成されている形式)への
ご指摘・ご要望につきまして、
一応内容は読んでたみたいだし。
期待はしないけど。
Kindleも含めて、色んな電子書籍サイトを使っているけど、ぶっちゃけKindleの優位性って「Amazonが運営しているから何となく安心感がある」ということしかない気がする。
アプリもストアも使いにくいし、セール情報もロクに教えてくれない。Kindleより使い勝手の悪い電子書籍はあるのか?と思えるくらい。ボロクソに叩かれるけど、Koboの方がマシだぞ。値段も安いし。
まあでもちょくちょくセールの情報を仕入れては(ネットを見ていると勝手に情報が入ってくる)、Kindleで本を買っているので、何となくそれなりには使っている方です。それも前述のとおり、何となく安心感からという理由で。
で、その「Amazonが運営しているから何となく安心感がある」というKindleの優位性は、昨今のKindleUnlimitedのゴタゴタで、ものすごく揺らいでいる気がする。あそこまで一方的に切り捨てて、その説明を一切しないってのはどうなんよ。Amazonと言えども、Kindleで何かあればバッサリ切り捨てられそうな気がして怖い。
はてなで電子書籍の話題があると、ほぼKindleの話題しか出てこないのが気になる。
セールは他のストアでも頻繁にやってるし、ポイントの配布もやってたりするので、うまく使えばポイントでタダで本を貰えたりもできるのに。
電子書籍ストアって、もちろんKindleが強いけど、別に1強他弱というわけではなく、KoboやiBookなんかも結構シェアを持っている。
ちょっと前に『隣り合わせの灰と青春』がKindleで配信されることになって話題になってたけど、別のストアでは4年前から配信されてたのに、何で今更……って感じもしたんだよね。
Kindleだとアフィリエイトが相当ウマいらしいので、やっぱりそれ目当てなのかなと、最近は思いっきり邪推していたりもする。