「銀世界」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 銀世界とは

2022-10-08

メチャクチャ小さい蟹

1.

 お前はある日思い立って、現代美術作家個展に行くことにする。お前は芸術を介するような高尚な人間ではないので、そんなものには通常行かない。珍しい機会だ。

 個展の会場はがらんと開けた真っ白な部屋で、壁に書いてある大きな矢印がイヤでも目を引く。真っ黒な矢印は真っ直ぐに壁の下部、床との境目を指していて、その辺りにはこれ見よがしに大きな虫眼鏡が置いてある。なるほどね、とお前は思う。矢印の先にあるなにかを、虫眼鏡を使ってみてください、ということだろう。

 お前は膝を折り、持ち重りのする虫眼鏡を手にして壁を見る。

 そこにはメチャクチャ小さい蟹がいる。

 メチャクチャ小さい蟹が、お前を見て、ハサミを振り上げる。

 

2.

 その日は珍しく雪が降った。お前はかなり南の地域に住んでいるので、雪が降ることは本当に珍しい。

 さらに珍しいことに、その雪は積もった。いくら雪が降っても、翌朝にはただ地面が濡れているだけ、ということに慣れていたお前は、一面の銀世界(というにはやや色彩の多い景色)を見て、驚きを隠すことができない。

 お前は童心に帰り、せっかくだから雪だるまでも作ろうか、と思う。衣装箱の奥に眠った手袋を引っ張り出して身につけ、外に出る。降り積もった新雪に手を突っ込んで、雪を握り込む。

 手を開くと、そこにはメチャクチャ小さい蟹がいる。2匹いる。

 メチャクチャ小さい蟹は、お前を見てハサミを振り上げる。

3.

 お前は普段夢を見ないが、その日に限って夢を見る。

 夢の中で、お前はメキシコ田舎町にいる。お前はメキシコになど行ったことがないが、なぜだかそこがメキシコだということを強く認識している。

 性別のわからない皺くちゃの老人が近づいてきて、アガベの収穫を手伝えという。お前がアガベの収穫を手伝うのは当然のことだ。夢の中で、お前はアガベ農家になっている。

 お前はアガベの肉厚の歯に鎌を入れる。液体が染み出す。その中に、何か固体が混じっている。お前は目を凝らす。

 それはメチャクチャ小さい蟹だ。液体に混じって流れながら、メチャクチャ小さい蟹が、お前に向かってハサミを振り上げる。

 

2021-02-28

東京人田舎に住みたがるのは何故?

待ってるのは泥沼人間関係しかないし、令和の価値観背負い込んでたら村八分

窓の外に広がる銀世界は美しいのではなく、ただの絶望

元々田舎に住んでいた子供のいない(自立してる)夫婦田舎に帰ってくるのは百歩譲って理解できるけど、小さい子供連れて田舎に住むなんて可哀想で仕方ない。

どうして若者がこぞって東京に来るのか、冷静に考えるべき。

2017-12-27

人生物語は要らない

 先日ホッテントリに上がっていた単著持ち増田のエントリを読んで、そういえば自分も増田が原因で本を書いたんだったと思い出した。


 数年前、初めて増田に文章を投稿したら2000ブクマ付いた。「文才がある」「物書きとして食っていける」とか言われたので、24万字の文章を書いてKindleで出版した。ぜんぜん売れなかった。人の言うことを安易に信じてはいけないと思った。

 そのあとまたホームレスになったので(2年ぶり3回目)しばらく福島で除染作業員として働いた。除染と言うと何か特別なことをしているように聞こえるけど、実はただの土木工事である肉体労働は久しぶりだったけど、小難しいことを考えず黙々と目の前の作業に打ち込んでいると、頭の中の不純物が取り除かれていく感じがした。

 そうだ、僕は物書きになりたいなんて思っていたわけじゃない。そんなものは誰かから押し付けられた「物語」でしかない。いままでも「元ホームレス成功者になる」みたいなステレオタイプな物語を押し付けられたことは何度もあったけど、いつも心の中で蹴り飛ばしてきた。なぜ今回に限って勘違いしてしまったのか。


 福島では相馬市松川浦という観光地にある旅館に住んでいた。国からの補助があるので宿泊費はかからなかった。旅館だけあって飯がめちゃくちゃうまかった。直前までわりと本気で食うや食わずの生活をしていて、就業前の健康診断で「就労可能です」のハンコの横に「貧血症――経過観察お願いします」とか書かれるレベルだったけど、1か月で元の体重に戻れた。

 そしてこういう現場に集まる人間というのは基本的ろくでなしばかりである。入ったばかりの給料を数日で飲み代やパチスロに使ってしまい、すぐに前払い制度を利用するはめになるような、そんな人間ばかりだ。同じろくでなしとして、とても居心地がよかった。やはり自分はこちら側の人間だと思った。

 そんなわけでしばらくここに居着こうと思ったけど、東北の夏は意外と暑かった。僕はそれまで日本の東側に来たことがなく、東北の夏なんて京都盆地の夏に比べたら余裕だろとか思ってたけど、ぜんぜん余裕ではなかった。しかも仕事中は半袖作業服禁止で、手袋は三重、さらに安全長靴にヘルメット、高性能防塵マスクというフル装備で、炎天下の中、延々と作業するのだ。このままでは干物になってしまうと思い、涼を求めて北海道へ行くことにした。


 割のいい仕事をしたおかげで金はそこそこあったので、JRの青春18きっぷを使って道内をしばらく旅した。

 旅の途中、いろんな人に出会った。日本一周中のライダーチャリダー、本州でこういう人に出会う機会は少ないけど、北海道ではさほど珍しくない。彼らには独自の文化があるようだった。こういった旅人向けに格安で宿を提供するライダーハウスの存在も教えてもらった。ライダー専用のところもあれば、旅人なら誰でもウェルカムみたいなところもあるようだ。

 美瑛にある「蜂の宿」というライダーハウスはめちゃくちゃ居心地がよくて、しばらく沈没してしまった。同じように沈没中の旅人が多く、宿を出るときは少しバツが悪くて、朝早い時間、夜逃げのように出発した。稚内の飲み屋では一人旅の女性客に「函館に住んでるから着いたら連絡してね」と電話番号を渡された。でもいざ函館に着いて連絡しようとしたらだんだん死にたくなってきたので忘れてたことにして函館を後にした。小樽のライダーハウスではなぜかオーナーに気に入られて「上の階の空き部屋に住んでいいよ」と言われたけど、結局置き手紙だけ残して去ってしまった。

 そんないつも通りのあれこれがありつつ、最終的に札幌でクソボロいマンスリーマンションを借りて住み始めた。


 札幌では2年ほど暮らした。つまり冬を2回越した。

 石狩平野ドカ雪が多い地域で、昨日まで普通だった街の景色が、朝起きたら突然、一面の銀世界になっていることも珍しくない。人の背丈より高く積み上げられた道路脇の雪。凍った路面をすいすいと歩いていく人たち。数センチの積雪で大騒ぎになるような地域に住んでいた僕には、すべてが新鮮だった。海外を旅したときも自分がいかに世間知らずかを思い知らされたけど、同じ日本でも住む土地が違えばこんなに空気も文化も違うのかと思う。

 そうだ、僕はあまりにも世界を知らなさすぎる。ホームレス経験があるからなんだというのだ。「なんでも知ってるゲンさん」みたいなステレオタイプキャラクターはどこにも存在しないということがわかっただけじゃないか。インド東南アジアを旅したからなんだというのだ。日本の近所をちょろっと見てまわっただけじゃないか。アメリカにもアフリカにもヨーロッパにも行ったことがない。政治も経済も科学も宗教も、本当に何も知らない。

 もっと世界を知りたいと思う。いままで自分ひとりで知識や経験を積み重ねてきたけど、もう限界だと思った。独学には「体系的に学べない」という決定的な限界がある。だから大学へ行こうと思った。もっと世界を知るために、僕には高等教育が必要なのだ


 しかし僕は中卒なので大学へ行こうにも受験資格がない。まずは高認(旧大検)を受ける必要があった。とりあえず過去問ざっと目を通してみると、文系科目は特に対策しなくても合格点を取れそうだったけど、理系科目は壊滅的だった。数学なんて問題文の意味さえわからない。やべえよ。

 コールセンターWindowsテクニカルサポートの仕事をしつつ、参考書と格闘する日々が始まった。途中で何度も心が折れそうになったけど、数学が扱うのは実体のある数(かず)ではなく、数(すう)という概念なのだということがわかってから、唐突に理解できるようになった。数を感覚的に扱えるようになり、数式の手ざわりがわかるようになった。

 勉強時間の半分くらいを数学に費やしたおかげもあってか、本番の試験では90点を取れた。分数の足し算すらあやしかった状態からここまで持ってこれたのだから、まずまずの結果だろう。国語は無勉強で満点取れたので、読解力は普通にあるようだ。他人の評価は主観が混じるので話半分に聞くけど、こういう機械的な評価は信用できる。英語も無勉強で満点取れるかと思ったけど、2問ほど間違えた。どちらも穴埋め問題だ。自分でも文法力が足りてないことは自覚していたけど、やはりその通りだったようだ。他の教科もなんとか70点以上をマークし、無事、高認に一発合格した。

 これで大学受験の資格は得た。学力はまだぜんぜん足りてないけど、土台部分は構築できたはずだ。これからさらに何年かかけてこの上に知識を積み重ねていくとして、次に考えるべきは資金の問題だろう。無給で4年間大学に通うなら最低でも800万、できれば1000万は貯金しておきたいところだ。しかしこの額はさすがに札幌の労働単価では厳しい。やはり稼げるところに行くべきだと思い、住んでいた部屋を引き払ってまたホームレスになり(2年ぶり4回目)今度は東京へ向かった。

 ちなみに僕には家族も友達もいないので、こういうときバックパックに入りきらない荷物はウェブ管理可能なトランクルームに預けるようにしている。ダンボール1個分の荷物を月数百円で預かってくれて、いつでもウェブから出庫できるので、こういう生活スタイルにはとても便利な存在だ。


 いままであちこちを転々としてきたけど、東京に来るのは初めてだった。西成で暮らしていたときに山谷の話は聞いたことがあったので、まずはドヤで当面の寝床を確保する。西成みたいに1泊1000円前後で泊まれればしばらくそこで暮らそうかと思ってたけど、2000円前後が相場のようだったのでドヤ街からは早々に引き上げ、少し北上して南千住駅近くにあるシェアハウスの一室を借りて住み始めた。

 次は仕事だ。自分の持つスキルの中で最も金になるのは、やはりプログラミングだろう。上京する前にリハビリとして最新技術はひととおりさらっておいたし、その経緯を文章にまとめてQiitaに投稿しておいた。なぜかその記事は「文学作品」という評価を受けたけど。技術記事なのに……なんでや……。しかし職探しのときにその記事をポートフォリオとして使ったらめちゃくちゃウケがよかった。東京エンジニアが不足しているとは聞いていたけど、これほどとは。仕事も多ければ単価も高い。いままで自分が住んだことのある都市と比べると、京都・札幌の倍以上、大阪の1.5倍以上の単価だと思う。

 そんな感じで生まれて初めて金に困らなくなった(!)ので、まずは渋谷に引っ越した。JR渋谷駅ホームまで徒歩5分のマンションなので、主なオフィス街は自宅から30分以内で行けるし、渋谷にある会社ならもちろん徒歩圏内だ。ジュンク堂(東急)まで徒歩10分くらいで行けるのもすばらしい。近くに庶民派スーパーがないことだけが難点だけど、西友のネットスーパーに助けられている。いつも配送ありがとうございます

 次にPCを買い換える。生活スタイルの問題もあってここ数年はずっとノートPCを使ってきたけど、東京には腰を据えて何年か住む予定なので、ハイエンドデスクトップPCを買うことにした。WindowsLinuxどちらも使いたかったので、これまで通りデュアルブートにしようかと思ったけど、切り替えが面倒なのでWindows上の仮想マシンとしてLinuxを動かすことにした。開発は基本的にその中ですべて完結させるので、仮想マシンの中でさらに仮想マシンを動かす場面も出てくる。こういう使い方だとそれなりにスペックが必要だろうと思い、CPUはi7-7700K、メモリは64G積んだ。どうせハイスペックにするならいっそVR Readyにしようと思い、グラボは1080Tiにした。そんな感じでいろいろぶっこんでいったら最終的にPC本体だけで40万かかった。さらにDELLの34インチ曲面モニタ東プレの変荷重キーボード、HTC Viveとデラックスオーディオストラップ、等々、もろもろ合わせて最終的に総額60万以上かかった。半年かけて海外を貧乏旅行したときの旅費を軽く超えててさすがに草生えた。


 2017年末になってもVR市場は未だ揺籃期の様相を呈している。キラーコンテンツとなりそうなゲームはちらほら出始めているものの、起動直後の「おお! VRすごい!」からその後が続かないものが多い。

 そんな中で僕がハマったのはQuiVrという弓ゲーだった。ゲーム中で何度も繰り返す矢を放つ感触がとにかく素晴らしく、現時点で250時間プレイしている。まだアーリーアクセスだけど、毎週コンスタントアップデートが続けられていて、次々と新しい要素が追加されていくのも飽きない理由だと思う。でもその分バグが多く、プレイしていてだんだん腹が立ってきたので、Discordに乗り込んでバグ報告しまくっていたら、いつまにかベータテストに参加するようになっていて、いまではランキング上位プレイヤーのひとりになっている。

 Rec Roomもおすすめしておきたい。ユーザーコミュニティがとても活発なソーシャル系VRゲームで、RedditDiscordを覗くと、運営とユーザーが一丸となって、いいゲームにしていこう、いい場にしていこうと努力している様子がうかがえる。そのおかげか、マナーの悪いプレイヤーが非常に少ない。ハラスメント行為等はほぼ皆無と言ってよく、Fワードを使っている人さえあまり見かけないほどだ。ゲーム自体も、チーム戦のペインボールレーザータグ、協力プレイアクションRPGゲーム等、無料とは思えないほどのクオリティの高さなので、VR機器を持っている人はぜひやってみて欲しい。

 そしてそのRec Roomよりさらにコミュニティが活発なのがVRChatだ。もはや活発という次元を超えてカオスと言っていい。半年前に初めてログインしたときは10~20人くらいのユーザーがHub(ログイン直後のワールド)で適当にダベっていて、他のワールドにはまったく人がいない、みたいな閑散とした状況だったのだけど、今月初旬に同時ログイン数が1000人を超え、Discordオンラインメンバー数は2000人を超えた。現在は同時ログイン数3000人を超し、Discordオンラインメンバー数は4000人を超すような状況だ。どうも有名なYoutuberや、Twitchの有名生主といったインフルエンサーが最近こぞってVRChatを取り上げているようで、この爆発的なコミュニティ拡大はまだ収まる気配がない。デスクトップモードがあるので参加するだけならVR機器が不要だというのも大きいか。

 Rec Roomとは違いVRChatはコミュニケーション主体のソーシャル系VRゲームだ。ミニゲームは前者に比べて見劣りするものの、ユーザーカスタムアバターワールドが自作・公開可能で、これが海外のオタクたちの創作意欲を刺激したのか、黎明期ニコ動を彷彿させる盛り上がりを見せている。こういった事情によるためか、もしくは別の何かが彼らをひきつけたのか、実際のところはわからないが、VRChatのユーザーはほとんどが日本のアニメフリーク・漫画フリークだ。ユーザーカスタムアバターはそれらに影響を受けたものが多く、美少女キャラロボットモンスターが目の前を行き交う様は、まるで攻殻機動隊電脳空間のようだ。とはいえ現状では4chan的な文脈そのままの著作権ガン無視状態なので、前述の爆発的なコミュニティ拡大にともなって近いうちに問題になることが予想される。なんとかソフトランディングして欲しい。

 しかしこの未来感すさまじい仮想現実の世界にいると、なぜか昔のインターネットを思い出す。特にテレホーダイ時代の2ちゃんねるのことを。夜の11時を過ぎると一気に人が集まり、どこの誰とも知らない人たちと一晩中バカ騒ぎをして、朝になるとネット全体が静まり返っていた、あの懐かしきオールインターネット。VRChatをやっているとあの頃の記憶が蘇ってくる。ドイツ人ドイツ語を教えてもらったり、サウジアラビア人にアラビア語を教えてもらったり、台湾人に3Dマーカーペンで中国語を書いてもらって「おおー、漢字の意味なんとなくわかるー!」とか感動したり。そんな多種多様国籍・人種の人たちとアニメについて語り合ったり、アニソンをみんなで大合唱したり。MMDナイトクラブというワールドでMMDモデルダンスが見られるのだけど、ステージ上で踊る初音ミクを囲んで、みんなで一晩中踊り明かしたりもした。マジでなんなんだこのカオスな空間は。しかしこれだ。これがインターネットなのだ夜明け前の静けさと、どこか熱に浮かされたような興奮。それらが齟齬なく同居する、この奇妙な感覚。久しく忘れていたこの感覚を、強烈に思い出す。

 でもいちばん印象深かったのはラノベ朗読会だ。ある日、いつものように適当に外国人たちとダベっていると「いまからショーが始まるから来ない?」と誘われた。開かれた転送ゲートをくぐってみると、その先は100人以上収容できる劇場のワールドで、さまざまなアバターの人たちが観客席に座っていた。舞台上の主催者とおぼしき人は「みなさんお好きな席にご着席ください。いまから『転生したらスライムだった件』の朗読を行います」とか言っている。え、どういうこと? と思う間もなくショーが始まる。やたら渋い声で、VRならではの身振り手振りも混じえて、感情表現豊かに読み上げられていく、まだアニメ化すらされていない日本のラノベ(正確にはウェブ連載版の英訳版)。ああ本当に世界は広いんだと思った。自分の知らないことなんて星の数ほどあって、そのすべてを知ることは絶対にできないんだと、少し胸が苦しくなった。


 と、最近はVRの世界にどっぷりだったのだけど、遊んでばかりいたわけではなく勉強もしていた。特に英語だ。いままでリーディングリスニングについてはそれなりにできていたのだけど、文法力がないのでライティングスピーキングに関しては壊滅的だった。しかしVRを始めてから英語圏コミュニティ英文を書いたり、VRゲーム内で英語を話したりする場面が増えてきたので、文法を基礎からじっくりとやり直した。二十代の頃に文法をみっちりやったときは死にそうになるくらいしんどかったけど、今回はそうでもなかった。やはり目的があると吸収力が段違いだ。そのおかげか、ライティングに関しては文法間違いがかなり減ったように思われる。スピーキングはいまでもだいぶあやしいけど。客観的かつ機械的な判断が欲しいので、来月久しぶりにTOEICを受ける予定だ。10年前に受けたときのスコアは680だったけど、今回の目標は800に設定している。2年後くらいには900を目指したい。ここまで英語力を上げておけば、大学受験の際にかなりのアドバンテージになるはずである

 あとはやはり数学だ。英語の勉強が一段落したら、数Iの復習から始めて、数IIへ進む。僕が受験しようとしているのは文系(経済学部)なので必要ないかもしれないけど、余裕があれば数IIIに関してもどんなものかくらいは頭に入れておきたい。前回の勉強のときに、数学は小さな理解と小さな納得を積み重ねていくしかないということが身にしみてわかったので、この科目に関してはじっくり腰を据え、時間をかけて少しずつ勉強していくつもりだ。

 国語に関しては受験前に赤本で少し対策すればいけそうなので、あまり心配はしていない。その他の科目は最悪捨ててもいいけど、時間があれば知識を少しずつ補填していこうと思う。

 こんなやり方で本当に大学に行けるのかはわからない。すべてが手探りだ。たとえ行けたとしてもその先のことはわからない。この歳で「大学を目指している」なんて言うと、先のキャリアを見据えてのことなんだろうと勘違いされることが多いけど、僕の場合、本当に何も考えていない。大学で政治や経済を学んで自分が何をしたいのかなんてまったくわからないし、それが金になるとも思えない。卒業したあと食い扶持が稼げなくて野垂れ死ぬかもしれない。その可能性は決して低くない。以前と比べれば多少はマシになったように思えても、やっぱり基本的に僕はバカなんだと思う。

 でも同時に、それでいいとも思う。行動に理由なんていらないのだ、と。行動の理由なんて事前にいくら用意したところで、たいていの場合、それは建前やこじつけでしかなく、本当のところは後になってからしかわからない。ミネルバフクロウなのだ。後になってからしかわからないなら、後になってから知ればいい。いまは行動するだけでいい。そう思う。


 先日、久しぶりにKindleのストアページを見てみたら、あの24万字の本へのレビューが1件増えていた。

 やっぱり僕はこれでいい。こうして増田で誰に宛てるでもなく近況報告をしたり、Steamに長文レビューを投稿したり。誰が読んでいるかもわからなくて、でもたまに反応があったりして、それが少しくすぐったくて。

 特別なことなんて何も起きなくていい。夢も希望もなくていい。

 人生に物語は要らない。

2017-01-16

ゆーきやこんこんあられ増田こんこん古田まれ羅案混湖やキー湯(回文

みかん花咲く丘公園駅前は

たくさんの雪が積もってたわ!

このこんこん感がすごいわね。

センター試験大雪を呼ぶって本当ね。

だいたい、センター試験の日は大雪になるわよね。

ここは結構温暖なところだと思ったけど、

降るときは容赦ないわね。

この街の人たちは、

雪に慣れてないもんだから

おっかなびっくり歩いてるわ。

みんな慎重な足取り。

転ばないように気をつけてね。

私も雪靴持ってないから、気をつけなくちゃ。

雪が降ると雪国マイタケを思い出すわ。

かいお鍋が食べたい。

まりたいわね。

灯油備蓄心配よ、

この半端ない寒波を持ちこたえて欲しいわ。

鍋の話したか

今夜はお鍋にしましょうね。

みんなも気をつけてね。


今日朝ご飯

おにぎり2つにしました。

珍しく銀世界なのでお店に行くのも億劫よ。

あ、フレーバー野沢菜ツナね。

ツナって女子高生人気のおにぎりの具なんだってー。

意外と明太子とか鮭とかじゃないのね。

デトックスウォーター

寒いのでジンジャーホッツウォーラーしました。

ハチミツをちょこっと入れてもいいわね。

風邪引いたときミカンダメよ。

咳がぶり返しちゃうの。

リンゴにしておきなさい、

リンゴはいいみたいよ。

から風邪引いたときリンゴすり下ろして食べるのね。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2016-11-28

つられて笑う

私の住む地方は、雪は降るが積もりはしない比較的温暖な場所だった。

幼い私は、テレビに映る積もった雪にダイブする芸能人を見て「私もやってみたいな」と家族の前でこぼした。せがんだけわけではない。ただ、本当に口にしただけだった。

その翌年の春休み、日がまだ昇らない時間に出かけることになった。行き先は父しかしらず、家族の誰も目的地を知らないまま車に乗り込み連れられた。

そのまま私は寝てしまい、目を覚ました頃に見た景色は一面の銀世界だった。

一瞬、夢かと思うほど現実味がなく何と言葉にしていいのかわからなかった。

その後、直ぐに自然公園のようなところに車が停められ、私は急いで外に出た。

「雪だ!!!

私に続き、家族が車を降りてくる。初めて見る、一面の雪景色にただひたすら魅了された。

「飛び込んでいいぞ」

父が私にそう告げた。その時、この旅行が私の為だと理解した。

あの時、何気なくこぼした私の言葉を覚えていてくれたことがとても嬉しかった。

雪に思いっきり飛び込んだ。痛みなど、全く感じなくこれが降り積もった雪の力かと感動した。

「痛くないよ!」

起き上がり父に告げれば、私よりも嬉しそうな父がいた。

2016-02-23

うんこ日記

○月×日

通勤路の歩道のど真ん中にうんこが落ちていた。

落ちていたというか、居た。在ったとかいう方が似合うかもしれない。

ものすごいシズル感あふれる存在に朝からテンションだだ下がり。

飼い主は死ね

○月△日

今日うんこがある。1日経ったぐらいじゃ存在感は落ちないな。

若干表面が乾いてマットになったかもしれないけど、物量感に変化なし。

飼い主は死ね

○月◆日

今日も奴はいた。大分乾いてきた。でも相変わらずモリッとしてる。

奴のせいで働きたくない。

○月A日

今日ももちろんいた。でもちょっと嵩が減ったような気がする。

あれだけの存在感だと、さすがにウッカリ踏む人もいないらしい。

ケツからひり出されたその時のまま、風に吹かれている。

○月㊨日

小雨。うんこを流すほどの水量ではない。

はいえ、うんこの溶け出したうんこウォーターが流れていると思うと萎える。

反対側の歩道を通った。

○月Ω日

快晴。案の定うんこはあった。ただちょっと小さくなったか

○月〒日

未明からの雪で、珍しく一面銀世界。転ばないように慎重に歩く。

歩道も雪が積もっているが、見えなくても奴のいる場所はわかる。

避けて歩いた。

○月℡日

晴れて気温が上がり、日陰の雪もすべて溶けたようだ。

奴はずいぶんと嵩が減っていた。雪解けと共に流れ出したか

△月㍗日

月が替わったのにまだいる。

△月㈹日

この時期には珍しい大雨。これで綺麗になればいいのに。

もちろん、反対側の歩道を通った。

△月ゞ日

前回の日記から随分日があいしまった。

今朝、久しぶりに注意して見たら、まだいた。

さすがにもう立体感は無いものの、歩道アスファルトのすき間に入り込んでいた。

マジで怖い。奴のこの世への執着はなんなんだ。

アスファルトに咲く花(地衣類)のように見る者すべてを怯えさせる。

改めて書いておこう。飼い主は死ねマジで死ね

もし今度うんこを置いて行ったらお前の家を突き止めてやる。

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん