はてなキーワード: リブートとは
米津玄師やYOASOBIのAyaseといったボカロ発のアーティストが注目され、ボカロ音ゲーのプロセカがヒット、Vtuberはこぞってボカロ曲をカバー、tiktokでもボカロ曲が普通に使われている(らしい)というこの2021年。
有名ボカロPを10人ぐらい紹介します。チョイスも順番も適当です。
代表曲は最近のヒットとそれ以外で一番人気な曲の2曲にしていると思います。
再生数ごとの曲数とイメージはかなりざっくりですが以下のような感じなのですごさの参考にしてください。
例えば100万再生以上の曲は20万曲中600曲という読み方をしてください。
再生数 | 曲数 | イメージ |
---|---|---|
1000万 | 6曲 | 神話入り・みくみく千本桜メルトマトリョシカWEDHモザイクロール |
500万 | 60曲 | 超有名 |
100万 | 600曲 | 伝説入り・文句なしに有名 |
50万 | 1000曲 | ボカロ好きなら少なくともPか曲名は知ってる |
10万 | 5000曲 | 殿堂入り・中堅ライン |
5万 | 8000曲 | この辺まではわりと何でも聴く |
1万 | 2万曲 | マイナー |
5000 | 3万曲 | クオリティー保証ライン |
1000 | 9万曲 | ドマイナー |
全体 | 20万曲 |
(プロセカがヒット?と思う人もいるかもしれないが、プロセカはユーザー男女比4:6で約半分が10代というセルランが主戦場ではないソシャゲなのでメインユーザー層と近い人でないとヒットが把握しづらい。ソース:『プロセカ』がボカロファンやミクたちに与えた影響 ― ニコニコ動画が果たしていたような役割を担うかもしれない【開発者座談会】)
最初の数曲は再生数5万程度とそこそこの伸びだったが、オートファジーがヒットして一気に有名Pになった。
歌詞は文字で見るとよく分からないが最近は音として聴いたときの感じを重視するのが流行りらしい。多分。
この人が使っているv flowerというボカロは中性的な声が特徴で、最近多いおしゃれな感じのボカロ曲によく使われている。
v flowerにも初音ミクなどのようにキャラクターイラストがちゃんとあるのだが、おしゃれな感じのボカロ曲はPVにオリキャラを出したりキャラのいないイラストだったりすることが多いので認知度が低そう。
2008年から投稿している、全曲10万再生以上の安定した超有名古参P。
2011年頃に柴咲コウなどの人間に曲提供をしていて、アルバムにも人間曲を普通に入れていたので、当時はボカロPをやめて人間の曲を作っていきたいのかと思った。
実際2008年から今までで2011年だけボカロ曲を一切投稿しておらず、2012年も企業案件系の曲のみであった。多分。
その答えは2013年のインタビューで明らかになる。(DECO*27「DECO*27 VOCALOID COLLECTION 2008~2012」インタビュー - 音楽ナタリー 特集・インタビュー)
2020年に突然Youtubeのみに投稿するようになったりした(ヴァンパイアで戻ってきた)ので、そういう感じのふらっとした人なんだと思う。
この人が立ち上げた曲を作るための会社「OTOIRO」が2019年に炎上したが曲人気には全く影響しなかった。
P名の由来は「みきとP」という曲名。SF-A2 開発コード mikiというボカロをテーマにした曲である。
P名は古参でもついていない人は普通にいるし、最近の人でもついている人はいる。
ただ最近は動画タイトルに自分の名前を入れる人もいるので、そういう人はP名をつける空気にならない。
作風の幅が結構広いが、どの曲も聴くとちゃんとみきとPの曲だと分かる。
「ロキ」はPとボカロ(鏡音リン)のデュエットで、こういう人間とボカロが一緒に歌っている曲はニコニコ動画では「VOCALOIDと歌ってみた」というタグで括られる。
ロキ以前には歌い手によるカバー曲以外では大きなヒットがないタグだったので、人間がいるから駄目ということではないという証明になった曲だと思う。
DECO*27も「デコーラス」と言われるぐらいには主張強めに入れる。(最近の曲は控えめかも)
あのカゲロウプロジェクトを作った人である。
カゲロウプロジェクトとはボカロ曲を軸にボカロキャラとは関係のないオリジナルのストーリーを展開していくというプロジェクトで、アニメ化もされた。
2011年の初投稿「人造エネミー」から2018年の「アディショナルメモリー」までカゲプロが展開されていた。最近10周年でリブート企画が始動した。
ということで最初から企業の仕込みだったということはないと思う。
企業の仕込みだと初投稿から半年でファーストアルバムが商業流通で出る。
カゲプロは本当にボカロの流れを変えた存在で、(以前からそれなりにいたが)ここで一気に女子小中学生がリスナー層に増えたと思う。
最盛期はアルバムクロスフェードが100万再生を達成するほど勢いがあった。
「日本橋高架下R計画」や「Sky of Beginning」はカゲプロとは関係のない曲だが再生数はしっかり伸びているので、別にカゲプロじゃないと伸びないPではない。
直近ではアニメ「魔法科高校の優等生」のOPを担当することが発表されている。
ヴィランや(ボカロじゃないけど)うっせぇわのAdoに書き下ろしたギラギラが話題になったP。
急に最近人気になったわけではなく、2010年の「アンファンテリブル・イン・ハロウィン」ですでにランキングに顔を出していた。
その後2012年に「怪異物ノ怪音楽箱」がヒット、同じく2012年の「古書屋敷殺人事件」は女学生探偵シリーズとして楽曲・小説が展開された。
女学生探偵シリーズは当時流行っていたカゲプロ的なストーリーの繋がりがある楽曲シリーズで、カゲプロ・終焉ノ栞・ミカグラ学園組曲など色々あった。
それらが厨二系だったのに対し女学生探偵シリーズは昭和レトロな雰囲気が唯一無二だったので、いい感じに地位が確立されていたと思う。
もともとリズム感重視で韻を踏みまくった歌詞をよく書く人なので、今は前述した「音として聴いたときの感じを重視する」という波に作風がしっかり嵌っている。
別名義で小説を書いている。
代表曲:「アイ情劣等生」「ベノム」
この人も自分の作風はしっかりあるが流行に合わせるのが上手い。
かなり意識的にヒットを狙いに行っていると思う。
「アイ情劣等生」と「アルカリレットウセイ」は「#コンパス 戦闘摂理解析システム」というソシャゲのキャラのテーマソング(公式)。
コンパスには1キャラ1曲テーマソングが存在し、さまざまなボカロPが曲を提供している。
コンパス曲はヒット確定という風潮もあり、実際多くの曲が100万再生を達成している。
なぜそういうスタイルがウケたのかというと、腐女子とかが「この曲はあのキャラっぽい」「このキャラはあの曲っぽい」と勝手に好きなキャラと関係ない曲を結びつけるイメソン文化を公式でやっているからである。
プロセカも腐女子とかが男キャラのMMDを作ってボカロ曲を踊らせたりボイスを切り出して無理矢理歌わせたりしているのを公式でやっているようなものなのでウケた。
(もちろんどちらもあくまでも人気になった要因の1つに過ぎないし、やっているのは必ずしも腐女子ではない)
代表曲:「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」「テレキャスタービーボーイ」
「テレキャスタービーボーイ」は2019年のショート版と2020年のフル版が両方100万再生を達成している。すごい。
ショート版の曲長は1分で、他にも「空中分解」「エゴロック」などの1分曲を作っている。
ぐらい。他にあったらすみません。
Adoに曲提供するようなおしゃれ系の人にしては珍しいかもしれない。
カバー曲は2009年から投稿していて、カバーだとPONPONPONのレンカバーやえれくとりっく・えんじぇぅの鏡音アレンジカバーが有名。
どちらかと言うとボカロキャラのための曲を作るタイプの人で、「レン廃留置所」というレンくん大好きユニットにも参加していた。鏡音レンはそういうPを飼っているボカロである。
でも2016年前後は歌い手のれをると組んでれをる用の曲ばかり作っていたのでボカロ曲は全然投稿していなかった。そういうこともある。
代表曲に「ギガンティックO.T.N」を挙げたが、こういう曲があってこそのボカロ文化である。多分。
歌い手出身のボカロPの中にはボカロ打ち込みや編曲を他の人に任せている人もいるが、まふまふはそのあたりも自分で担当している。
歌い手としても自分で自分用に作った曲をよく歌っており、この前東京ドームで無観客無料配信ライブをしていた。
それが朝の情報番組で「まふまふさんが東京ドームでライブしました!」と普通に取り上げられていてびっくりした。そんな有名なのか。
以前ゴーストライターに曲を作らせていたスズムというとんでもないボカロPがいたのだが、そのゴーストライターをさせられていたと言われている。(未確定情報)
この時点ですでにハイクオリティで、3DSの音ゲー「Project mirai」にも収録された。
BEMANIに曲提供をしているP*Lightと同一人物で、「エレクトリック・ラブ」がボカロ処女作というわけではない。
今ほどはボカロがメジャーな存在でなかった2012年頃からボカロ界の貴公子という謎の異名を背負って何度かテレビに出演していた。
テクノポップがメインでいかにも電子音な曲を作るので、そのボカロ感がテレビウケという点で良かったのかもしれない。
(他に有名でテレビに出てくれるようなコミュ強Pがいなかったというのもあるかもしれない)
NHKのニュース番組「フカヨミ」では2012年に番組内企画で番組のイメージソングを制作し、それがEDとして使用されていた。
NHKはその頃ラジオでボカロ曲専門番組をやっていたりと、結構前からボカロと仲良しである。
代表曲:「SNOBBISM」「ロストワンの号哭」
強めの高速ロックのイメージがあるが特に最近は高速じゃない曲もある。
「脱法ロック」と「い~やい~やい~や」のPVは他アーティストのPVのパクリではないかと話題になった。
(PV製作はそれぞれりゅうせー、寺田てらなのでNeruが直接作ったわけではない)
後者はパクられた側が直接Neru側に問い合わせているが、パクリではないと返答されている。(ソース:Cluster A騒動によせて - in the blue shirt)
このはてな匿名ダイアリーにいい感じの記事があったので全体像はこちらを参照。→Neru(ボカロP)と寺田てら(動画制作者)の「Cluster A」パクリ疑惑騒動まとめ
PVパクリ疑惑とは別に曲パクリ疑惑もあるがPVパクリよりも曖昧な話になってしまうので割愛。
代表曲:「アンノウン・マザーグース」「ワールズエンド・ダンスホール」
2009年に処女作「グレーゾーンにて。」を投稿し、その後の数曲はそこそこしっかり伸びて同年6曲目の「裏表ラバーズ」が大ヒット。
ハイテンポな高音ロックサウンドが特徴で、「ボカロっぽい曲」という概念を確立したPのうちの1人だと思う。
2011年まで毎年投稿していたが人間のバンド「ヒトリエ」を結成したためボカロは一旦休止。
ちなみにボカロPが人間のバンドを組むのはよくあることである。ボカロP活動とのバランスは人それぞれ。
そして2017年に初音ミク10周年記念CD用書き下ろし曲「アンノウン・マザーグース」を投稿。ライブで最高に楽しい曲。
2019年死去。
ボカロPが亡くなるというのはさすがによくあることではないが、「ルカルカ★ナイトフィーバー」などのSAMナイトシリーズで有名なsamfree、「Q」「ストロボラスト」の椎名もた(ぽわぽわP)、「オマーン湖」の乙Pなどもすでに亡くなっている。
samfreeはあいみょんのデビューシングルの編曲やアニソン制作もしている超有名P、ぽわぽわPは「ストロボラスト」投稿時16歳ということもあり非常に注目されているPだった。乙Pは曲タイトルでお察しください。
この人たちはレーベルに所属していたり、活動仲間がいたため亡くなったことを知ることができたが、ボカロPには消息不明のPも多い。
突然帰ってくることもあるが、本当に亡くなっているPもいると思う。
ボカロをしっかり聴き始めたのは2010年なので2009年以前の話は詳しくないです。すみません。
元々サクラ大戦は藤島康介先生をキャラクターデザインに据え「1990年代のオタクが絶対嫌わなさそうなキャラデザ」でそこそこ成功してきたタイトルでした。
1・2
https://sakura-taisen.com/archives/game/psp/chara.html
3
https://sakura-taisen.com/archives/game/3ps2/chara.html
5(4は1・2・3のキャラ全員なので省略)
リブートの新ではBLEACHの久保帯人先生を起用して心機一転、2010年代を生きるオタクが好きそうなデザインを打ち出して過去作ほどの評判には届いていませんがそこそこ売れました。
https://sakura-taisen.com/game/shin-sakura/character/index.html
翻ってサービス開始半年でサービスが終了するという開発費推定数億超えの大作ソシャゲでは例を見ない速さでサービス終了したサクラ革命のキャラクターデザインを見てみましょう。
https://sakura-kakumei.sega.jp
このサクラ革命、公式サイトをスクロールするとおかっぱの子だけではなく、過去作と同じように多様なヒロインが登場する事が分かります。
サクラ大戦シリーズは当時としてもギャルゲーの王道のときめきメモリアル並みに攻略ヒロインが多く、歌劇団のメンバーに「サブヒロイン」が居ないマルチヒロイン方式でしたから、
他の子に目を向けられる導線がもう少しあれば課金が増えたのでは無いでしょうか。
しかし、ユーザーがまずサクラ革命の事を調べようとするとほとんどこのキービジュアルが表示されます。
というか、ほぼ確実にこれです。
他のヒロインーの情報を調べるには、まずこのおかっぱの子の「篩」にかかっていく必要があります。
これは2020年代を生きるオタクにはかなりの苦行だと思います。
また、サクラ大戦シリーズは架空の太正時代である20世紀前半を舞台にした作品ですが、サクラ革命はサクラ大戦から数十年後の21世紀を舞台としています。
御注進:ソシャゲを作られる皆様におきましては前面に押し出すキャラクターデザインの性癖の舵取りには気を付けましょう。増田もFGOやウマ娘に延べ10万円以上課金していますが、これはゲームの面白さやキャラ性能では無く「性癖」のみに課金しています。
「ポニーテール良いよね」「素足最高」「スーツ良いよね…(女性ユーザー)」「ええ子やんけ…(ストーリーに堕とされるパターン)」
課金する理由はこれが9割9分です。ゲームの面白さが寄与してる所は1分未満です。
例えば、やっていない方はご存知ないでしょうがパズドラやモンストにもけしからん(とオタクが思い込むのに十分な)女性キャラクターは存在しエロ同人が存在するくらいの世の中です。
フジテレビが鬼滅の刃(一期)の製作に関わることを断っていたという記事が投稿されて
はてブでも「だからフジテレビは駄目なんだ」と例の如くパプリックエネミーFNNを叩いて勢に浸る遊びが開催されていた。
でも2019年の春クールにフジテレビで放送されていたアニメってワンピ、DB以外だと「ゲゲゲの鬼太郎」と「さらざんまい」なんだよ、覚えてるか?
無期限の長期放送に入ってるワンピDBと定期的にリブートすることが伝統と化しているゲゲゲを除けばフジに空いている枠はノイタミナしかない。
そのひと枠に天下のジャンプ連載の勧善懲悪ヒーローアクションものを蹴って幾原邦彦のオリジナル企画を選ぶというこの選択かなりぶっ飛んでるし、
プロデューサーより上にある程度理念みたいなものがないとやっぱできない気がする。
ウテナもうっすらそういうテイストあるけど、ピンドラから始まる21世紀の幾原邦彦作品って「規範に潰される若者」の物語なんだわさ。
「長男だから」とか「強くならなきゃ」とか「先輩だから」とか「欲しがるばかりの奴は」って言葉ですり潰されそうな奴らが物語の中心にいる。
マクロ視点での善悪を否定し登場人物個人のミクロな感情を肯定していく。そして最終的にそういう奴らが互いを理解し融和していくことで救済される。
例えるならサイコロ先輩のジレンマとか獪岳の苦悩に目一杯フォーカスを当てて、
彼らを「そうだよね君らにだって少しも慈愛がないわけじゃないし、不真面目なわけでもなかったんだ」って抱擁するのが幾原作品の世界観だと僕は思う。
ネットにおけるフジテレビは雑に言って「体育会系のノリでコミュニケーション弱者を嘲笑う文化を持っている」「軽薄で流行りに乗っかるしか能がない」というイメージで取り扱われている。
が、しかしノイタミナは「連ドラのようにカジュアルに楽しめるアニメを」というマイルドヤンキーに向けた方向性を打ち出しながらも、
出版社等業界の力学やオタクカルチャー(ゲームマンガラノベ等)のトレンドに左右されず、独自の指針に沿って型にはまらない企画を発表し続けてきた。
だからこそオリジナルの企画も多く、ただの深夜のアニメ枠でしかない「ノイタミナ」がブランドとしての意味合いを帯びてきたのだ。
視聴者と変わらない普通な現代社会で生きる、エリートでなければ超人的な能力も持たない平凡な人間の叙情を主題にした「あの花」は、
「とらドラ」でその萌芽を見せていた超平和バスターズのスタイルを完成させたとともに、アニメで純粋なヒューマンドラマを展開するエポックメイキングになった。
「PSYCHO-PASS」は倫理観が倒錯する未来をハードボイルド調に描いたディストピアサイバーパンクの秀作として10年代を象徴する一作となった。
四畳半神話体系、ピンポン、つり球といったメディアミックス作品ではなかなかお目にかかれない斬新な映像表現を打ち出した(それでいてストーリー構成にもそつがない)作品もなかなか実現は難しかっただろうしノイタミナでなければあそこまで好意的に受け取られただろうか?と思う。
「冴えカノ」や「DIVE!」のような「ラブコメ」や「スポ根」モノでさえ少年誌やライトノベルのテンションから一歩引いたような独特なオフビート感がある。
これもノイタミナというフレームの影響にあると思うのは考えすぎだろうか?
個人的に次期の「2.43」がハイキューとどう差別化を図ってくるかにすごく興味が湧いているし、実のところ「ノイタミナで放送されているアニメ」然とした物が見られることを僕は既に期待してしまっている。
ノイタミナはなんとなくだが、社会から弾かれた者や、秀でた物がなくうだうだする若者に優しい作品が多い気がする。無邪気なラブコメやヒーロー物を避け続けた結果なのだろうけど、そこが僕にとっては安心材料になりつつあるのだ。
話を戻すとして、
まずフジが鬼滅の刃を断った背景として、近い時期にジャンプアニメの放送が集中していたことが大きかったのではないだろうか?
周知の通りワンピDBを放送しつつ、更に19年冬にはネバラン(一期)を放送していたので、19年春に鬼滅ということになると流石にジャンプのコンテンツに偏りすぎるのではと危惧されたということがあり得なくもない。
「日和見主義ゆえ、鬼滅の奇抜な作風やグロテスクな描写に拒否反応を示した」というような粗雑なコメントがニュース記事では散見されたが、ノイタミナでは過去に鬼滅の刃と同系統の「甲鉄城のカバネリ」の製作に積極的に関わっていた。故にジャンプに掲載される程度にはマイルドなこの作品を渋る理由としては考え辛いのではないだろうか。
キャロル&チューズデイの存在をすっかり忘れていたことに気がついた。キャロル&チューズデイは19年4月から9月までの2クール放送されていて、鬼滅と丸被りしているので、邪推するならばこの代わりに鬼滅の刃が放送されていたかもしれない。
まあとどのつまりそんなことどうでもいいんだけどね。
ああいう未熟者が成長して真っ当に何者かになろうとする話は気持ちいいよね。
キャロル&チューズデイはアニメの中でも一際丁寧な作品だったと思う。音楽のこだわりもそうだし、渡辺信一郎さんといえばといった感じのスペースオペラ調のロマンに溢れた雰囲気も流石だなあといった感じだった。
まあこれは観るの中断してそのままになってるからあんまりわかったようなこといいたくないけどね。
実のところ+Ultraの存在自体すっぽり忘れてたんだけど(Great PretenderとかBeastarsみてたのに)、ケモノ物やわりかしハードなSF物とかそういうのが多くて、ノイタミナとはまた違った形で硬派の作品を増やしていく感じがして面白いと思う。
国民的アニメに入るかもしれないけど、宇宙戦艦ヤマトの白色彗星編は、
「さらば宇宙戦艦ヤマト」(劇場版)
と3回リメイクされている。ヤマト2とさらばは制作時期はかなり近いし流用カットもあるが、エピソードは増えてるし結末も違うからやはりリブートなのだと思う。
古今東西のあらゆる作品の登場人物を萌え萌え美少女にすり替えているオタクが言うな。
強い女性(都合のいい二次元美少女ではない)が活躍するのはミソジニストから見れば反吐の出る光景だからな。
”っぽい”のであってそのものではないんだろ?だったら文句のつけようがない。
おまえが単に黒人嫌いで見るのも嫌ってだけだろ。
おまえらネトウヨオタクはコテコテファンタジーのスターウォーズにすらアジア人出すなって喚いてるからなw
それもアジア人の身で。
箸にも棒にかからん暴論だな。
俺アンチポリコレ派オタクだけどさ、ポリコレ派ってほんとバカだよね。
俺の周囲のアンチポリコレなオタクも、別に女は差別しろとかトランスはけしからんとか黒人は画面に映るなとか思ってないんだよな。
だから、「ハリウッドで完全オリジナル新作やります! 主役は女4人!」とか、「今度の映画ではトランスの人を主役に抜擢しました!」とか、「アフリカを舞台にした歴史ファンタジー大作です!」とかなら、別に燃えないわけよ。だってそれに反対する理由なんてよほどの差別主義者じゃない限りはないもの。『ブラックパンサー』に文句言ってる日本のオタクほとんどいなかったでしょ?
なのに、「過去の名作をリブートします! 主人公は男4人組から女4人組に変えました!」とか、「シスがトランス役やってるのはけしからんので圧力かけて引き摺り下ろしました!」とか、「ヨーロッパっぽいファンタジー世界だけど特に脈絡なく黒人出します!」とかやってるから、はぁ?????? って言われるわけで。
お前そんなん、差別主義者だけじゃなく作品ファンからも異議が出て当然だろ……
なのに、彼らは「異議を唱えている人=差別主義者」だという等式のまま、異議を唱えてる人全員に殴りかかってくるのね。そんなことしてたら敵が増えるだけだってなんでわかんないのかな。バカなのかな。バカなんだろうな。
おまけにさ、あいつら多様性とか言ってるけどさ、想定してるのはアメリカ的な人種構成に基づく多様性で、思い描いてるのもアメリカ的に人種の特徴がはっきり描き分けられる多様性演出なんだよな。「多様性」観が一様すぎる。
アメリカでは人口の1割以上が黒人だけど、日本では外国籍って人口の3%未満で、しかもその「外国籍」で一番多いのは中国人、次が韓国人。こいつら見た目で日本人と区別つかん。3位以下もベトナム人とフィリピン人とブラジル人、つまりアジア人とアジア人と日系人だよな。日本は見た目クリソツなアジア人だらけの国で白人・黒人は超マイノリティ、ってのを根本的に理解してないんじゃね。
もうさ、この人種構成を見ただけでさ、アメリカのような「パッと見でわかる人種的多様性」なんて日本にないってわかるべきじゃん。日本人・中国人・韓国人が大多数(この3民族を合わせたらほぼ99%に近いのでは)を占めている国で、10人中1人が黒人の国みたいな見た目でわかる多様さなんてありえないって理解してしかるべきじゃん。
なのにさ、日本に来て平然と「東京の街を歩いてみたが多様性に欠けるように見える」とかいうリポートしちゃうジャーナリストがいるわけよ。お前、頭湧いてんのか? ちゃんと耳を澄ませて東京の街を歩けば日常的に中国人や韓国人とすれ違ってるのがわかるわけだけど、お前にはその区別がつかんのか? そもそも駅で日本語と中国語と韓国語の放送してるの聞こえてるのか? っていう。まあどうせあいつらは日中韓が入り混じって歩いてることに気づきすらしてないんだろうけどな。
で、そういう社会で生み出された少女漫画風の表現が「白人に見える」とかケチつけてるわけよ。「白人だらけに見える! もっとrepresentationを!」とか真顔で呼びかけてた声優もいたけど、えーと、日本のアニメにはアジア人ばっかり出てくるんだが……日本における中東系の人口比なんて微々たるものなわけだが……っていうかあんたら中東系も石油王のファッションしてない限り我々の目にはヨーロッパ人と変わらん見た目なのだが……イスラエル系アメリカ人がアジア生まれアジア育ちのアジア人に向けて「アニメは白人だらけ」ってケチつけてるの悪い冗談としか思えないけどでも悲しいことに事実なのよね。
(このアホ発言したRyan Colt Levyって声優の顔写真見てみ。普通の日本人に見せたら「白人」って言うと思う。ちなみにそのケチつけてた声優が声をあててたのは『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』と『魔入りました!入間くん』なんだけど、まさかこいつイタリアを舞台にしたアニメを見てアニメは白人だらけって騒いでたのか? アホすぎない?)
世界はどこもアメリカみたいなものだと勘違いしてアメリカみたいな描写をしろと言ってくる連中が本質的に多様性を理解してるわけねーじゃん、っていう。
日本のオタクってこういう、日本の文脈をまったく考慮せずにアメリカ基準で多様性を押し付けてくる「リベラル派」とか、そいつらにかぶれた意識高い系洋画洋ドラファンの連中にトランプ以前からウンザリしてるわけ。
で、最近だと「文化の盗用」とかいうクソ理論で、和服を着たり日本語のタトゥー入れたりしたセレブが燃やされてるでしょ。彼ら彼女らが日本のものを身にまとうことを非難されることで日本の日本人がどれだけ屈辱を感じているかなんて、魂がホワイトウォッシュされた連中にはどうせわからないんだろうけどね。バナナのこと意識高い系アジア系アメリカ人って言うのやめてやれよ。
そして『ラブライブ!サンシャイン』のポスター騒動、火をつけたアカウントが「多様性を認め☀️寄り添い🌏支え合う🌟」とか名乗ってたわけで、まあ多様性とかわざわざ声高に言う連中の言う「多様性」観がどれだけ画一的で多様性を欠くものであるかっていうのが再確認されたと思っていいんじゃないですかね。
こういうことの積み重なりによって、ポリティカル・コレクトネスがどうとか多様性がどうとかいう意識高い系フレーズが順当に「過激派のイチャモン」と見做されるようになり、その支持者も「ヤバいやつらだ」と思われ警戒されるようになっていったわけです。よかったですね、あなたたちの行動は我々の意識を順調にアップデートしていますよ! 主にウイルス対策機能の面で!
で、本題に戻るとさ、ポリティカル・コレクトネスだの多様性だのって、リベラリズムの本質になんも変わりないよね。
再分配の強化、公教育の充実、社会的自由の拡大、表現の自由の擁護、同性婚や選択的夫婦別姓の実現、これら現代的自由主義の主要なアジェンダはポリコレやら多様性やらがなくたって十分に唱えられるお題目だと思わない?
俺もリベラル派オタクだぜ。一緒にリベラル派オタクをやっていこうよ。刑法175条の廃止とか、リベラル派とオタクが矛盾せず成り立つ論点はいっぱいあるはずだと思うけどね。