はてなキーワード: ベンゾジアゼピンとは
当方社会人で、2005 年頃に発症したうつ病患者。今のところ休職経験なし。メンタル回復に効果があったものとなかったものを列記してみたい。
自分の抑うつ症状は睡眠不足に大きく起因しているようで、大変効果的。かつては深夜 0-1 時入眠 6 時前起床の 4-6 時間睡眠だったのだが、今は 22 時入眠 7 時間睡眠を目標にしている。それでもたまに睡眠不足に陥るが、以前のことを思えば随分良くなったように思う。以下は睡眠関連のコツ。
酒もクスリもやめた自分にとって (後述) セックスだけが即効性のある快楽として残ることになった。パートナーが病状理解してくれているのも幸いしている。効果はアルコールやベンゾジアゼピン系薬剤に近いように思う。大変効果的。だいたい 6-8 回/月。
自身の想いをぶつける場として大変有用。このエントリーも、まずは日記用の非公開ファイルに書き出してみて、自身の考えをまとめて、多少推敲を加え、それからポストした。今なら音声入力などを併用しても良さそう。非公開で絶対に人に見られないことがメンタルによい日記の秘訣かと思う。
大変効果的であったが健康問題により止めた。かつては連日飲酒し (ワインボトル 0.5-1 本/日)、かなりの頻度で出勤前にも飲酒していた。勤務中に飲酒することもしばしばあった。飲酒運転をすることはなかったものの、事件や事故にならなくて良かったと思う。γGTP 500 台というまあまあ重篤なアルコール性肝機能障害を来たして断酒。宴席では今でもたまに飲みたくなることもあるが、日常生活から二日酔いがなくなったメリットのほうが大きく、数年間禁酒継続できている。ちなみに最近人気のストロングゼロは頭痛必発なので好きではなかった。
こちらも大変効果的であったが健康問題により止めた。4-5 年ソラナックスとメイラックスを併用。どちらも確実に効果を実感できて大変良かったが、どんどん常用量が増えていき、ときどき OD することもあった。禁酒しても肝機能障害が遷延したため (γGTP 200 台) 勇気をもって投薬中止。ベンゾ離脱症状で 2 ヶ月ほど死にそうな気分で過ごした。残念ながら断薬後も γGTP は 3 桁高値が続いておりベンゾが悪かったとは断定できないが、離脱症状の辛さを考えるともう二度と内服したくない。
かつて 7 年間ほど常用していた。当時この手の薬剤は日中の眠気が必発で、内服時間を調整しても眠くて仕事にならなかった。世にいわれるような晴れ晴れとした気分にはならなったので、自分にはあまり効果的でなかったように思う。典型的なシャンビリ症状とインポ症状がでてきて内服中止。騒い離脱症状は出なかった。
朝 5-6 分のストレッチと自転車通勤を数年間、毎日 3 km 弱 / 20 分の室内トレッドミルを半年間、週 1 回 1 時間の水泳を 3 ヶ月続けてきたが、今のところ効果は微妙。ランニングを始めたきっかけは "脳を鍛えるには運動しかない!" という本に感化されたためだが *2、本に書いてあるほどには回復しなかった。しかし良い習慣ではあるので今後も続ける予定。
独学で始めたマインドフルネスにはほとんど効果はなかった。しばらくして臨床心理士のガイド付きマインドフルネスを 2 ヶ月ほどする機会があり、こちらは即時的な効果はあったように思う。ただ自身で再現性を得ることができず結局続いていない。そろそろ再開してみてもいいかもとは思っている。
セックスに比べると効果は弱いように感じる。安心ホルモンであるセロトニン (オキシトシン?) の分泌量に違いがあるのだそう *3。ちなみにオナ禁の経験はない。
*1 http://www.200kounen-training.com/entry/2018/01/10/223227
*2 https://www.amazon.co.jp/dp/B00JDLBEFW/
*3 https://ameblo.jp/kinyoku9/entry-12249634913.html
2018/02/03 16:18 追記コメント投稿しました。https://anond.hatelabo.jp/20180203161614
不眠症の人に対する「無理に寝なくていいメソッド」も、最近の「睡眠負債」という概念で効用を失いつつあるよね。
睡眠負債はこまめに返さないとどんどんたまっていき、返済不可能なまでになると身体に害を及ぼすという。
1日最低7〜8時間は寝ないと睡眠負債がたまり、日中の認知機能が低下する。
じゃあ休日に寝溜めして一気に負債を返済しようと思っても睡眠リズムが崩れるのでそれは許されないらしい。
薬に頼ろうと思っても、ベンゾジアゼピン受容体作動薬は常用量依存の問題があり、緊急避難的な使い方以外は許されない。
さあ大変だ!睡眠負債という概念で恐怖を煽っている睡眠専門医たちに助けを求めないといけない。
どうやら我々に残された方法は、睡眠専門医たちと、オレキシン受容体アンタゴニストと、メラトニン受容体アゴニストの売上に寄与する方法以外にないらしい。
抗不安薬の作用機序を調べたら分かるけど、やってることは脳内ニューラルネットワークの通信妨害なんだよ。
不安な時にだけ活動する特別な神経活動だけピンポイントで狙って妨害することはできず、
脳内を満遍なく少しだけ通信妨害することで、実生活に必要な情報処理を優先させているに過ぎない。
その結果として、認知機能が低下しているという報告は実際にある。
cognitive function disorder
服用後の健忘(amnesia)(前向性健忘)(anterograde amnesia)が認められる。Barkerらによるメタ解析によると、ベンゾジアゼピン系薬服用者は、非服用者と比較して、認知的タスク、特に言語性記憶(verbal memory)の領域が障害されていた。なお、ベンゾジアゼピン系薬を中止して6ヶ月後に認知機能がすべての領域において改善したが、過去にベンゾジアゼピン系薬を常用していた者は非服用者と比較して、認知的タスクの多くで劣り、特に言語性記憶の領域では障害が認められていた[19]。認知機能障害が消失するまでには、かなりの期間が必要ということになる。
精神運動性の遂行能力低下、実行速度の低下も見られる。同じメタ解析でも、ベンゾジアゼピン系薬は有意に交通事故を増加させることが判明している[19]。ベンゾジアゼピン系薬の服用により、事故やけがの危険性が増すともされている[3]。全ての抗不安薬の添付文書には、「自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させない」との記載がある。なおTsunodaら[20]は、睡眠薬ではあるが高齢者においてベンゾジアゼピン系薬を漸減し、ほぼ中止することによって認知機能の改善を見たと報告している。
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E6%8A%97%E4%B8%8D%E5%AE%89%E8%96%AC#cite_note-ref18-19
一般名はタンドスピロンクエン酸塩で、1996年に発売された大日本住友製薬の抗不安薬である。
このセディールはggったらわかるのだけれども、びっくりするほど評判が悪い。
私はセディールに丸2年ちかく、1日3回世話になり続けた。
途中何度か油断して断薬したりもしたが、
その度に「やっぱりセディールがないとだめなんだ」と反省して飲み直した。
どれくらい飲んだんだろう。700日間飲んだとしたら2100錠だから、21箱?
私はセディールが好きだ。人生を救ってくれたと思っている。とても感謝している。
できれば1日3回の用法が煩雑なので徐放とか開発してくれないかと思っているのだが、
というわけで、ネットにセディール万歳記事が見当たらないと悔しいので、
どうせこの記事も埋もれるんだろうけど、それでも書きたい。自己満足です。
長くなるけど自己満足っていうことで許してほしい。
セディールの話をしているからには、私は抗不安薬を飲まなくちゃいけないような人間だ。
幼い頃はADHDのクラスメイトとセットで爪弾きにされて、彼女の失禁の面倒ばかりみていた。
その後不登校になって自殺未遂して、……まあ波乱万丈に鬱々と生きてきた。
受験生のときに、駿台模試の数学で偏差値103とったことがあるくらい。
他人にはほぼ無関心を貫いていた私も、さすがに驚いた。
「こんなに簡単な問題を解けない人がいるらしい」という方向に。
別に数学自慢をしたい訳ではなく、抗不安薬の薬効を褒めるに当たって
どういったバックグラウンドの患者であるかを説明したいのだが、
数学ができそうなことを書いてみたが、私は基本的にテストが苦手だ。
知らない場所へ行くのも大嫌いで、場所が変わったらただ硬直するだけの人になる。
たまたま前述の模試は知っている予備校の知っている部屋で開催されただけで、
別の部屋で開催していたら多分偏差値なんて40とかその程度に落ちていたと思う。
たとえば「月末に試験がある」とか、いつもと違う予定になってしまったら
食事も食べられないし、部屋の片隅でずっと猫のように丸まっている。
両親はいつも「私に物事を意識させない」ように気遣ってくれていた。
幸か不幸か、観察眼もないし日付や時間もよくわからない人間だったので
騙し騙し手を引けば、何にも気付かずいつも通りに過ごしていた。
「今日は一緒に出掛けよう」←よくあること
「この席に座って問題を解いてね」←よくあること
で、誤魔化すことが可能だった。
子供だましのようだが、子供だましが看破できないからASDなので仕方がない。
しかし、そんな風に一から十まで他人に面倒を見させる訳にもいかないだろう。
大学受験の段階で、かなりムリがあったと思う。
一般企業で働くのは無理だと気づいて、手に職をつけさせようとしたのだと思う。
という訳で、向不安薬の存在をはじめて意識したのは、大学の教科書の上だった。
そのとき、私はまだ精神科や心療内科の世話になったことはなかったのだが
セディールが、セロトニン5-HT1A自己受容体に部分アゴニストとして作用するとか、
受容体が脱感作してダウンレギュレーションを起こすことは何となく印象に残った。
他の多くの抗不安薬はGABAa受容体のCl-透過性をどうの、という作用点なので
「あー全然違うのが混ざってる、へー」程度だったと思うが。
まあいろいろあって、職場を追い出され、実家でもちょっとトラブルが起き
元々神経過敏であった私は、あっという間に鬱っぽくなった。
あくまで「鬱っぽく」だ。
適応障害と言われたが、私の問題は適応障害云々とは別のところにあった。
そりゃ何もなくても泣き出したりしたりしたけど。
ご存知の方もたくさんいらっしゃると思うが、
物音も人間の気配も何もかもが耐えられなくて、
外出してみたものの、机の下に隠れて出られなくなるような有様だった。
ちなみに、この時点でカウンセリングやテストを受けて、ASDが正式に発覚した。
また、これもよく知られていることだが、
私もその系統で、鬱や適応障害に投与される抗不安薬がほぼ使い物にならなかった。
たとえば、メイラックス(ロフラゼプ酸エチル)という薬がある。
成人なら1回2mgで1日1回服用の、長時間作用型の穏やかな抗不安薬だ。
高齢者などで1mgで投与されることもある。
1mg飲んだところ、2日間に渡って朦朧状態、ほぼ40時間ぶっ通しで爆睡した。
メイラックスは比較的コントロールできるので今も世話になることがあるが
初日に0.5mg(1mg錠を半分に割る)、以降1日おきに0.25mg(1/4に割る)。
この使い方は、自分の体感を頼りに半減期などを考慮して自分で計算して決めたものなので、
他の薬の感受性が高い人が同じ容量で効果を得られることなどを保証するものではない。
飲んだら千鳥足、からの爆睡。半日以上目が覚めない、そればっかりで、
とてもじゃないけれども、外に出ることを前提に使えたものではなかった。
なお、三環系や四環系、SSRI、SNRIなどは未経験である。
かろうじて大学だけは卒業したものの、卒業したところで私は立ち止まった。
そのまま部屋の外に出られなくて引きこもって終わる可能性も覚悟した。
そんな時に処方されたのがセディールだった。
効果は薄いかもしれないけれど、と抑肝散と共に処方されたそれを見て、
そして、こいつに即効性はないはずだ、と引きこもりの頭で考えた。
知らない。知らないけど、俗に作用発現に2週間と言われているということは、
とりあえず長く見積もって1ヶ月、高コンプライアンスを維持しよう。
とかなんとか。
目標は抗不安効果ではなく、セロトニン受容体を殴ることだと割り切り、
効果の体感がほぼない分、服薬忘れに細心の注意を払ったと思う。
で、2ヶ月くらい飲んだ頃、正直、「あんまり効果ないな」と思った。
依然として不調な時は不調だったし、
そこで面倒になった私は、薬のなくなるタイミングで勝手に断薬した。
2週間くらい放ったらかして、何だかイライラする頻度が増した。
落ち着かない感じというのだろうか。
その時にはすっかり忘れていた強迫行動がぶり返した気がした。
ベンゾジアゼピン薬の消費が増えかけたので、
その時即効性を感じた訳ではないが、数日後にぴたりと強迫行動は止まった。
日付感覚がないので、カレンダーにメモする癖がついていたせいだ。
そして、しばらくして十分に安定した頃合いに、
その直後はなんともないのだが、
数日するとまた覚えのある強迫行動がぶり返す。
退薬症状でいきなり強迫行動のような特徴的なものが発現したら、
何度か間をあけて飲んでは止め、を繰り返し、
たまに本気で飲み忘れる日も挟んで
カレンダーに出来上がった記録を見て、思った。
なんていう内容をやっていたので、熱心に信じることにした。
頻度は減り続け、今では月に1度も必要ない。
そのうち周囲の環境が変化してよくなったこともあってか、
こだわりも飛躍的に軽減した。
もちろん、今日も私は時計が読めないし、日付はよくわからない。
試験とか言われると倒れそうにはなる。
数字が大好きで、統計データを眺めてひとりでテンションを上げている。
でも、もしかして……?と思うことがある。
数年前より格段に増えた気がする。
「今は『じゅうしちすなわちごじじゅうにふんという時間』なんだなあ〜」と素直に受け入れて、
気にせずスルーすることができるようになった。
思えば、私はずっと怖かったのかもしれない。
歩く時は地面しか見ていなかった。
気づいたら増えていて、気づいたら減っている変なものによって
だから見なかったし、感心を払わなかった。
何歳になってもずっとポケモンを見ていた。
私はたいへん臆病だったのだ。
ところが、その恐怖心が、なんだかこの数年でスーッと、静かに
砂の山がいつの間にか溶けてなくなっているような感じで、小さくなっていた。
全てセディールのおかげかもしれないとまでは言わない。
私が単純に成長しただけかもしれない。図太くなったのかもしれない。
世の中に怖いものが増える、という感覚はやっぱり戻ってくると思う。
最近の私が服薬を忘れる時というのは、何かに熱中している時だ。
慣れ親しんだ恐怖心が平行するように顔を覗かせるのだ。
楽しい気分の時に忘れた時なんて、完全に意識の外へゆくはずだ。
でもそうじゃない。
ということは薬効は100%気のせいではないのではないか、と思う。
私はASDで、薬物過敏だし、普通の抗不安薬で昏倒する体質なので、
ベンゾジアゼピン薬を飲んでも普通に起きていられる人には、セディールは弱すぎるのかもしれない。
セディールは、私のような誰かにとって救世主になり得る良い薬だ。
読んでくれた人がいる気がしないが、もしここまでスクロールしてくださった方が
いたのだとしたら、ありがとうございます。
大日本住友製薬さん大好きだよ。
わたしが精神科に通いつつ大学に戻るのって、傷口を消毒しながら新たに傷を作り続けているようなもので。
しかもその傷の正体が大学に住む魔物のような「なにか」かもしれないし、そもそも魔物なんていなくて、全て悪いのは「わたし」かもしれない。
ここが厄介で、世界(特に親)は、ただただわたしに優しいのに、わたしの頭がおかしいから魔物がいるだけって妄想してる、なんて医者は言う。
そんなわけない、わたしは見えるんだ、彼らの心の底から思ってることが。わたしは出来損ないで失敗作だと思ってることが。
どっちに転んだとしてもそれが怖くて傷をどんどん深くしていって、恐怖で震えるだけのわたしは、飛躍した思考で最終的に全世界にヘイトを広げて、Twitterで過激な人たちを身内他人問わずさんざdisっては、disでしか自分を守れない社会とわたしの醜さにケラケラと笑いつつ、アルコールに睡眠薬や精神安定剤を足して、クラクラしながら下品な話題をひたすらに喋り続ける。
医者が気づかないうちに処方量じゃ足りないくらいにベンゾジアゼピンに依存して、元気なうちに溜め込んでた薬をガバガバ飲んで。
社会が、世界が、そもそも社会に適合できない自分がもう嫌だから、酒飲んで薬飲んで死んでやれと思って、夏休みが終わる直前に、飲む薬の量、飲む酒の種類、アルコール度数、嘔吐せず大量にアルコールを摂取する方法、手遅れで親が気付くタイミング……と計算しながら、綿密な自殺計画を嬉々として立ててた。
しかし、全く自殺未遂とは無関係の部分で、救急車に乗ることになった。
デート中に、医者曰く「解離」で意識を失ってバスで突然倒れた。普段から過呼吸や脳貧血でよく目の前が暗くなっていたから、倒れる直前の行動も正しかったし、倒れ方もどうやらうまくて、どこもぶつけず怪我もせず、すぐ意識も戻った。
ただ、バスの運行異常だということで、わたしが意識を失ってる間に救急車を呼ばれていた。とっくの昔に意識を取り戻したわたしは、そこにヘラヘラ笑いながら乗り込んだ。テキパキと働く救急隊員の人にわたしは「ごめんなさい、こんな私元気なのに」って言ってた。
バスにはわたしが溺愛し、わたしを溺愛してくれる彼氏が一緒に乗ってて、倒れた瞬間も見ていたわけなんだけど、救急車に同乗する彼氏の手を握った。
真冬の京都でもカイロみたいな温度のうちの人の手が、凍るように冷たかった。
どっちが病人だよってまたわたしはケラケラと笑ったけど、彼の手をこんなに冷たくするくらいなら死なないほうがマシって思った。
その日から安定剤と酒を一緒に飲むのをやめた。眠れなくても薬だけにした。
自傷が治るまで気長に待つからね、お薬飲まずにいられるようになるといいね、もしも社会がダメなら一緒にカフェをゆっくり営もうね……そんなことを言われている。
そんなことを言われても、わたしは死のうとしていたんだけれども。
――誰かわたしを助けてください
結局のところメンヘラと呼ばれる人々の心からの願いはそれに尽きるんだと思ってる。
南条あやもメンヘラ神も私の友人の恋人も、現世では自分の心を救えず、救われず、薬物で、飛び降りで、死んでしまった。
そして現世で手の冷たさという救済をされたわたしは、自分に不適合な社会と社会に不適合な自分をシニカルに眺めつつ、今は安定剤のもたらす眠気と大学という現実に追われつつ、ひとまずはこの世に居座るしかないのである。
夜中、ふと目が覚めた。隣には親父が寝ている。
私「!?」
私(もう歳だったからな……)
御年68歳。
きっと親父は一人息子である私に最期のお別れを言いに来たのだ。
おい、何か言ってくれ。せっかく来たんだろ?
黙して語らない親父は不自然であった。
だが、親父にも増して私が不自然であった。
頭はぼんやりしているが、夢を見ているわけではない。覚醒した状態なのだ。
起きる→親父を見る→寝る→起きるを5ループくらい繰り返していた。
眠いのを我慢して無理やり起きている状態を維持し、耐え切れずに寝る。この繰り返しだ。
私(ラリっとるだけちゃうか?)
私は自分がベンゾジアゼピン系睡眠薬の濫用者である事実に思い当たる。
その夜も"適量"を服用していた。
睡魔との戦いは濫用者へ課せられた試練である。寝てしまっては酔い心地を味わえない。
親父を見ている時に襲ってくる眠気は眠剤のそれに酷似していた。
親父は幻覚だろう。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬の忌むべき副作用に"幻覚"があるのだ。
本当はハルシオンのようなウルトラショートが眠剤遊びには向いているのだが、諸事あってロングしか手元になかったのだ。
効き目の長い眠剤ゆえ、私は5回も親父に会うことになった。
この話にオチはない。
また、鬱状態に陥ったとき、薬によって即効的に眠れるようになったり、不安が和らいだりするのは、とてもありがたかった。
だからごく短期で服用する分については、医療行為として適切なことなのかもしれない。
だけど長期連用することで、体が薬に依存してしまい、止めることが難しくなってしまう。
薬を飲み始める以前は容易にできていた仕事が、副作用で困難になってしまう。
医者が長期連用にならないように指導してくれればよいのだが、現実には、逆に多剤大量処方を長期にわたって行なう医者が存在する。
「医者」という権威を利用して、弱っている人間を食い物にする、そういう医者が現実に存在する。
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20120905141516775/
医者にとっては、薬物依存者を増やすことで高収益ストック型ビジネスを構築できるので、多剤大量処方を行ないたいというインセンティブが働くのだと思う。(ごく一部の医者だけだと信じたい)
私は減薬で相当な苦労をした。
これ以上、同じ苦痛に悩む人が増えてほしくない。
だからこれを書いた。
もし鬱状態に陥って、かつまだ薬を服用していないなら、なるべく薬による対症療法ではなく、鬱状態に陥った根本原因(激務、対人関係、環境など人それぞれ)を解決することに注力するべきだと思う。
いま薬を飲んでいる人へ:
急な断薬は止めてください。
http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/subs-transm.html 痛みと鎮痛の基礎知識 - Pain Relief ー伝達物質]
http://www.tmghig.jp/J_TMIG/kouenkai/koza/67koza_2.html 脳内物質ドーパミンのはたらき]
http://trauma.or.tv/1nou/3.html 神経伝達物質・脳内ホルモン]
http://okwave.jp/qa/q943550.html セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンの特徴や違い | OKWave]
http://www.niigata-nh.go.jp/nanbyo/pd/pdthp1.htm パーキンソン病の薬物療法]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%9F%E3%83%B3 ドーパミン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%B3 ノルアドレナリン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%B3 セロトニン - Wikipedia]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%B3%E5%8F%97%E5%AE%B9%E4%BD%93 アドレナリン受容体 - Wikipedia]
http://medich.net/2ch/utu/1097862171/ セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリン (1001) | メンタルヘルス@2ch | Medichannel]
http://logsoku.com/thread/life7.2ch.net/utu/1152812631/ セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリン 2]
kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ) http://ameblo.jp/kyupin/
SSRI離脱症候群 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/SSRI%E9%9B%A2%E8%84%B1%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4
ベンゾジアゼピン - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%BE%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%82%BC%E3%83%94%E3%83%B3
ベンゾジアゼピン系薬物からの離脱その14 http://toro.2ch.net/test/read.cgi/utu/1339771034/
ベンゾジアゼピン系 離脱症状 薬物依存 http://www.sam.hi-ho.ne.jp/tootake/s6361.htm
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%B3%E5%86%8D%E5%8F%96%E3%82%8A%E8%BE%BC%E3%81%BF%E9%98%BB%E5%AE%B3%E8%96%AC
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%B3%E4%BD%9C%E5%8B%95%E8%96%AC アドレナリン作動薬
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ジェイゾロフト・トレドミン減薬に伴なう離脱症状の記録 - おもてなしの空間 http://d.hatena.ne.jp/amt/20090712/Tredomin
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http://anond.hatelabo.jp/search?word=%E9%9A%9C%E5%AE%B3 キーワード障害
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http://anond.hatelabo.jp/keyword/%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%9F%E3%83%B3 キーワードドーパミン
http://anond.hatelabo.jp/search?word=%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB キーワードメンタル
http://anond.hatelabo.jp/search?word=%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E7%A7%91 キーワード精神科
http://anond.hatelabo.jp/search?word=%E5%BF%83%E7%99%82%E5%86%85%E7%A7%91 キーワード心療内科
http://anond.hatelabo.jp/search?word=%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3 キーワードビタミン
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http://anond.hatelabo.jp/search?word=%E5%91%BC%E5%90%B8 キーワード呼吸
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http://anond.hatelabo.jp/search?word=%E6%95%B4%E4%BD%93 キーワード整体
http://anond.hatelabo.jp/search?word=%E8%AA%8D%E7%9F%A5 キーワード認知
http://anond.hatelabo.jp/keyword/%E6%BD%9C%E5%9C%A8%E6%84%8F%E8%AD%98 キーワード潜在意識 顕在意識は無し
更にあとで追加とかすると思う。