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2022-10-03

地元の糞カレンダー消える!ありがとう

https://anond.hatelabo.jp/20210806143337

↑の記事を書いた増田です。


新潟県の県央にある燕三条地域存在する独自カレンダーは年間休日が107日程度になっていて糞だという記事を書きました。


そして今朝(10月3日)地方紙三条新聞」の一面にて来年2023年最後にこの糞カレンダーが消える事が決定したことが発表されました!めでたい!!!

地方の中の地方すぎてネットニュースすら1件も引っ掛からんけどめっちゃめでたい!!!

これで土曜日にこっちは休んでるのに取引から携帯に連絡来て対応する事がなくなる!!!

(おめぇらは仕事かもしれんが対応したところでこっちは休みから給料出ないんだよコラ)


ありがとう

2022-07-20

anond:20220430024009

燕三条ラーメン」で売り出してるラーメン店はすべてパチモン扱いでよさそう。

まともなラーメン店なら燕背脂ラーメン三条カレーラーメンをうたうであろう。

anond:20220720124728

あ、ウチは三条やなくて三條ですので^^

anond:20220430024009

バス停三条・燕だったか

プロレスしか見えんのだけど市民は本当に仲悪いんかな。

三条出身のやつに「燕だっけ?」と聞いたら苦笑いされたけども。

2022-07-01

だいぶ前、京都烏丸三条伊右衛門サロンというのがあって、そこに行ってみたことがある。

その時は普通に高めのお茶を飲んだだけだったけど、メニューにはモーニングというのもあった。

モーニングにしてはどえらい値段やなとか思いつつ内容を見ると、その内容は「お茶漬け」だった。

例の京都ぶぶ漬けイメージしか無いイナカモノとしては震えがあってしまった。朝には来るなという意味なのかと。

でもよく考えたらこの考えも勝手イメージだったんだろうなと。

2022-06-22

フィクション作品の影響

息子の義信の謀反、諏訪氏出身側室諏訪御料人(諏訪御寮人)の子の勝頼が武田氏家督を継いだ史実や、テレビドラマ小説などの創作物の影響により、信玄との不仲説や悪妻説などが流布している。また不器量で暗愚な上に公家の家柄を鼻にかけ、高慢嫉妬深い悪妻という否定的イメージを持たれることもある。

これらのイメージはほぼ全て新田次郎作の小説武田信玄』によって作られたものである。ただし、新田原作の映像である1988年NHK大河ドラマ武田信玄』では、紺野美沙子が演じる三条夫人自身信玄を慕うあまり南野陽子が演じる側室の湖衣姫(諏訪御寮人)への嫉妬心を抱く、「恋敵」としての役回りという感が強い。小説内の悪女要素は小川眞由美が演じる侍女八重が演じた。また、小説版でも中盤以降は禰津御寮人や嶺松院と良好な関係を築こうと努力したり、自分の意固地さを反省したりするなど善性の面も描かれている。

2007年NHK大河ドラマの『風林火山』(井上靖原作)では、原作とは違い、可憐で繊細な少女というイメージに転換。池脇千鶴が演じる三条夫人は全く高慢なところがなく、ひたすらに晴信を慕いながらも芯の強い女性を演じている。唯一、偶然に晴信から柴本幸が演じる由布姫(諏訪御料人)への恋歌を目にしてしまい、女心から嫌味を言うシーンがあるが、その直後に目に涙を浮かべるなど一貫して純情な乙女として描かれている。また一方では諏訪御料人のイメージも「軟」から「硬」へ180度転換していることから一般的に浸透してしまった歴史通念に対する、制作側の意図的な挑戦であると言えよう。なお、同じ井上原作映像である1969年邦画風林火山』では久我美子が演じている。

2022-04-30

燕三条産」とか書くと怒られる可能性があるので注意した方がいい

なぜなら「燕三条」という地名地域存在しないから。

燕と三条はそれぞれ独立した市であり、新潟県中央付近に隣接して位置している。共に金属加工が主力産業で、特に燕は食器三条刃物が有名。

両市は仲が悪いという定番地域ネタがあり、また一緒くたにされやすいためそれを嫌うというのも定番ネタである住民ではないので実際のところは知らないが。


じゃあ「燕三条」ってなによと言うと、駅名である燕市三条市のちょうど境にあり、新幹線が停車するため比較知名度が高く、それが地名勘違いされる由縁だろうか。

すぐ近くには燕と三条の順番が逆になった「三条燕」という高速のインターチェンジがある。新幹線や高速の開通にあたって名前に燕と三条どちらを先に持ってくるかで両市が揉めた結果、このような形になったとか。


ちなみにるろうに剣心の作者である和月伸宏新潟育ちで新潟地名キャラクター命名に用いており、そのものずばりな「三条 燕」というキャラクターがいる。

2022-04-11

伏見稲荷まで25km歩いてきた

昨日の話。

 

午前中だけ人手不足ということで、数時間だけ仕事

土曜日の午後、明日、誰かが出勤しないといけない事態になった。

増田さんって予定ないですよね?」「自分子供の○○があるんで・・」「自分デートなんです」

そりゃ俺はぼっちから予定ねーよ。

 

昼過ぎあんま疲れずに帰宅まぁこれで追加で金もらえるのは悪くはなかったかも。

どうせ家でスマホゲームしているだけだし。

 

午後の時間どうするかなと思って、googlemap見てたら、家から京都まで30kmぐらいか

歩いてみるもいいかなとなぜか思った。

 

目的地は、京都市街より手前の伏見稲荷。25kmだって。余裕やな。

ザックに水とカロリーメイトだけいれて出発。

 

1時間経過:まだまだ余裕。

2時間経過:まだまだ余裕かな?

3時間経過:疲れたきた。そして、先のことを考えたら絶望してきた。イオンが見えてきた。

イオンめっちゃ混んでる。フードコートで30分ぐらい休憩

4時間30分経過:日がくれる前に伏見稲荷つくのは無理だと判明。マクドナルドで30分休憩。

6時間15分経過:ついたーーーーーーーーーーーー。夜の伏見稲荷は初めて。思ったより観光客もいる。手前のコンビニで買ったジュースがうますぎる。

 

そして、もう無理ポ。

 

こっからさら三条まで歩いて、飯食って帰ろうかなと思ってたけど、無理無理無理。伏見稲荷から最寄り駅まで京阪で帰る。

あんな長かった、丹波橋までの距離が本当にあっとういうま。電車凄い。

 

最寄り駅の居酒屋で一人飲みして、あとはラーメン食って帰りましたとさ。

 

疲れた。もう二度とやらん。

 

そういや、会社まで25kmぐらいだけど、地震かなんかで電車止まったら、家まで歩いて帰るのは辛すぎってことだけは分かりました。

2022-02-09

もし京都魔法魔術学校があったら

九と四分の三条魔法界への入り口があるんだろうか

2021-11-19

[]神泉苑

もともと八条大宮東寺北側二条大宮三条大宮にあった。水源があり泉から湧き出る水で池が作られていて二条城の堀の水源としても使われていた。神泉苑の中を通る道があり池の近くを通ることから御池通と呼ばれるようになった。

恵方社という社があり歳徳神を祀っており陰陽道で決まる恵方と呼ばれる方角があり毎年大晦日にその方向に向くように回転させる。

anond:20211108081047

2021-07-16

木屋町にあるキャバクラ黒服仕事をしていた その4

最後に。

今回これを書こうと思ったのは、冒頭の話が関係している。

年末に約十年ぶりに京都に行ったのだが、知っている店はほとんど潰れていた。バーも、キャバクラも、スナックも、マクドナルド河原町三条店も、もちろん――S店も跡形もなくなっていた。

年末にしては暖かい夜だった。寂しい気分で歓楽街をうろついていると、学生時代によく行っていた老舗のバー発見した。店員もお客さんもコロナ禍の中でしんみりとした雰囲気かと思いきや、意外と賑やかだった。

ソーシャルディスタンスなんて関係ないぜ!」みたいな連中がわいわいと騒いでいる中、私は2つほどバーハシゴした。その後、さめざめとした心持ち先斗町の狭い街並みをうろつき始める。

すると、心の内にあることが想起された……そうだ、私は一度、S店で接客を受けてみたかったのだ。それを夢見ていた。だから京都に来たのだ!

私の中では、京都旅行の動機の端っこにあった感情だったけど、大きい部分を占めていたことに気が付いた。

通りを一本挟んだ木屋町に戻った私は、S店がなくなったのであれば、別のキャバクラに行ってみようと思った。深夜2時になっていた。

※ここまで読んでいる諸兄はおわかりだろうが、法律上は深夜1時までの営業になっていても、実際には朝5時まで営業できる。警察があえて取り締まっていないのだ。たまに見せしめで捕まる店がある。

そのRというお店は、私が大学生をしていた頃は新進気鋭のルーキー的な立ち位置だった。今では木屋町で一番の老舗になっている(堅気の店だとは思うが、そうじゃなかったらまずいので名前は伏せさせてもらう)。

最初に19才の可愛い子が隣についた。その、あまりの顔つきの美しさ、手足の細さにびっくりした。まるでアイドルみたいだった。※私はアイドルを見たことはない。

ちょっと後になって、チーママ真正面の席についた。30代後半くらいで、落ち着いた雰囲気があって、笑顔が素敵な人だった。談笑は続いて、残り時間があと40分ほどというところで、R店のメニュー表を持ってきてもらった。人生で一度、キャバクラシャンパンを飲んでみたかったのだ。

せっかくの機会なので、5万円のやつにしようと思って――考え直した。ここはあえて、1万円のものを頼むのが正義であると気が付いた。そうだ、これは最初体験なのだ。5万円のやつを堪能してしまったら、1万円では楽しめなくなる。

こうして1万円の一番安いシャンパンを注文し、私の席に嬢があと2人増え、付け回しをしている人が私の席に挨拶に来た。やがて細長いグラスとクラッシュアイス入りのアイスペールがやってきて、カフェドシャンドンみたいな名前シャンパンが細長いグラスに注がれた。

午前3時半に店を出た。

楽しい夜だった。でも、満足はできなかった。あの日々、私が青春を過ごしたS店はもうないのだ。もう二度と行くことはできない。

こうして私は、木屋町に一人残されてしまった。

お酒を飲んだのに――辛い気分だった。寂しい気分だった。やるせなかった。

そういうわけで、この私こそが世界に産み落とされた最初人間なんだと自分に言い聞かせ、木屋町流れる高瀬川沿いの歩道をほっついて回り、いまだに夜の店を求める者たちがはかなげな声で囀りまわる四条大橋の袂へとぴょんと躍り出るやいなや、私は考え始める。

これからどうしよう、まだ眠気はないのだ! どこに行こう……そうだ、まだ祇園では飲んだことがない。でも、木屋町にもまだ懐かしい店があるかもしれないなぁ。

私はまた考え始める。そしてそれが楽しいのだ。私は夢見心地で祇園四条通り石畳を踏みつけて、曲がっていることもわからないまま小道や細道の角を折れ曲がり、川があることもしらずに祇園の中を通る小橋を走って飛び越え、姿形も見えない、これから行くであろう店でどんな話をしようか思案をはじめる。

……でも、今の私はこの街で一人だった。もう仲間はいない。知り合いもいない。一緒にお酒を楽しめる人はいない。今更気が付いたのだ。



こうして、一人ぼっちになった私は、「お酒も十分に飲んだし、暗い気分を晴らしにデリヘルでも呼ぼうか」と考えた。おっとり刀ホテルに帰り、スマホの遅い読込速度にイライラしながらも、どうにかデリヘルを呼ぼうとする。

私はあるお店の、いろんな女の子が並んだパネルを見ていた。風俗店では、口よりも目を隠している子を指名するのが基本だ。そちらの方が統計的アタリ率が高い。

ある女の子を見つけた。右手で目元を覆っている。慎ましい乳房だ。身長は低い――これは加点要素だ。でも、よく見ると髪型で顔の長さをごまかしている。肩幅を見るに、ガタイの大きさをフォトショ修正している感がある。これは勝てん要素だ。場合によってはチェンジ宣言もやむを得まい。鱗滝さんに「判断が早い!」と怒られる可能性がある。

彼女指名した。待つこと約30分、真っ白のマスクを着けた女の子がやってきた。予想通り、背が小さくてかわいいマスク美人かなと思ったが、はずしてもかわいい

コロナで大変じゃない?」と聞くと、「お客さんは減ってる。でもお兄さんみたいな人が指名してくれるから嬉しい」とのこと。

早速シャワーを浴びて、時間はあまりなかったけど、ベッドで少しばかりの睦言を楽しんで、それからプレイが始まった。肌が触れ合う感じがいい。吸い付くようだった。有意義プレイだった。

最後に、お互いの相性がよかったからか、それとも彼女の温情によるものか、サービスにはないが、『合体』をしてもいいという。コンドームも用意してあるらしい。お金のことを聞いたが、お兄さんの気持ちでいいとのこと。ふと、さっきのシャンパンが頭をよぎる。

だが、挿入の前に問題が起きた。私のやつに適合するサイズコンドームがなかったのだ……私は、彼女が持っていた何種類ものから、一番マシな物を選ぶ必要があった。サイズが小さすぎると途中で抜けてしまう。彼女の中で抜けるわけにはいかない。

残り時間が限られる中、高速でコンドームを試着し続ける私に、彼女不安そうに言う。

「そんなに急いで大丈夫?」

私は笑いながら答えた。

「付け回しは得意だからね」

私はその子を知った。

しっとりとした肌の感触だった。心地よかった。心までひとつになったみたいだった。私はいま一人ではない。

特別サービスで、5分だけ無料で延長してくれるという。お言葉に甘えることにする。

行為が終わった後、その頬にそっとくちづけをした。

気持ちよかった。でも、お金は具体的な額を求めないとだめだよ。仕事なんだから

「これはお店のメニューじゃないからいいの。お客さんに気持ちよくなってほしくて」

彼女は笑いながら答える。つぶらな瞳で私を見上げてくる。が、視線を逸らすことはなかった――鋭い、理性的な、豹のような瞳をぶつけてくる。

私の心は最初から決まっていた。さっき節約したばかりの4万円を財布から取り出して、「ありがとう」とその柔らかい手のひらに渡した。猫が喉を鳴らすようにして彼女は、嬉しそうに受け取るのだった。仕事ができる子だった。



追記

私が大学卒業した年にTちゃんからもらったメールによると、イケメン先輩は100万円を払い終えたらしい。

その後は、M主任の後釜に収まった。イケメン先輩のS店への貢献という「状況」が、1年以上も前に下された免職処分を打ち消したのだ。

メール最後には、Tちゃんイケメン先輩と結婚するとあった。

どうか、今も幸せでありますように。

木屋町にあるキャバクラ黒服仕事をしていた

この日記の内容はみだしのとおりだ。京都での学生生活の4年間をキャバクラでの黒服仕事に捧げた。

年末のこと。コロナのおかげでストレスが溜まる中、ふと京都が懐かしくなって一人旅に行った。学生時代と社会人約十年目では、さすがに景色に差があった。いろいろと感じるものがあったので、ちょっとしたためてみることにした。

広島田舎から京都に出たばかりの、当時18才だった私は大学生活に憧れを抱いていた。第一志望ではなかったが、行きたいと思っていた大学だった。

4月はあっという間に過ぎた。入学式オリエンテーションサークル勧誘学部学科での新入生歓迎会、初めての履修登録、初めての講義、初めてのゼミ活動

楽しくもあったし、不安もあったけど、5月になって、まだあることをしていないのに気が付いた。

アルバイトである大学生アルバイトをするものだと思っていた。それ以前に読んだ漫画アニメでは、大学生はみんなアルバイトをしていた。

早速、求人情報掲示板を見た。インターネットではない。学生課の前に貼ってある物理的なやつだ。すると、学内カフェがよさそうな気がしてきた。時給もいい(850円だった気がする)。

その日のうちに、お店に行って店員のおばさんに声をかけた。アルバイトがしたい、と。

何分間か話した後、「土曜日シフトはいます」と告げると、大歓迎な感じで、「今度オーナーも交えて面接しましょう」と言ってくれた。私の携帯電話の番号を伝えた。

その翌日だった。知らない番号から着信があった。携帯が鳴っている最中ガラケー通話ボタンを押す直前に着信が切れた。

もう一度かけなおすと、女性の人が電話に出た。どうも話がかみ合わない。「こちからはかけていません」とのこと。どうやら、大学全体の電話受付窓口に繋がっていたようだ。でも学内の誰かが、私に電話をかけている……。

増田処刑はすでにおわかりだろう。あのカフェからの着信だったのだ。私はそんなことにも気が付かなかった。

それから3日が経って、あのカフェに行って、面接の件がどうなったのか聞いたところ、「オーナーに、あなた電話に出ないと伝えたら、もう面接はいいって」という衝撃の答えが返ってきた。

私が阿呆だっただけだ。今でも、仕事でこういう感じのミスを冒すことがある。

ある日、京都御所の近くにあるコンビニ求人雑誌を持ち帰った。

パラパラと中を覗いてみる。飲食店小売店が多いようだ。ただ、どのお店も時給が低い。大学の近所にあるお店は、だいたい750円~800円だった。今思えば、こういう視点はやはり若いな、と思う。

大学生場合は、たとえ時給400円だろうと、釈迦に生きる人としてふさわしい常識言動知識を身に着けられる職場がいい。大学の同期で、一流どころの企業官公庁NPO法人就職した連中は、リクルート株式会社はてな高島屋アルバイトをしていた。

当時の私は、リクルートはてな高島屋も知らなかった。私の出身広島県の府中市だった。そんなオシャンな会社地元にはない。天満屋だったらあるのだけど。もし私が東京府中市出身だったら、リクルートはてな高島屋も知っていたのかもしれない。

さて、求人情報誌も終わりの方まで来た。すると、スナックキャバクラバーのページが出ていた。

あるお店の男性スタッフの時給のところを見ると、22時までが900円で、22時以降が1000円とあった。基本の労働時間20:30~5:30で、開店準備と片付けを除いた9時間に対して給与が支払われる。ツッコミどころが満載だが、こういう業界なのだ。今でもおそらくこんな感じだろう。

「でも、夜の店はちょっとなあ」と感じつつ、「失敗したとしても私はまだ若い。なんとかなる」とよくわからないポジティブも抱いていた。

あるページを捲ろうとして私は、ある求人に目が留まった。「木屋町で一番レベルが高い店です!」みたいなことが延々と書いてあった。自画自賛もいいところだ。※本当に一番レベルが高い店だった。

でも、「面白いな」と思った。しかも深夜時間帯の時給は1100円ときている。さっそく電話をかけて、簡単自己紹介をして年齢と大学名を言ったら、「ぜひ面接に!」ということになった。

5月の割と寒い夜、私は親からもらった原付に乗って、家から木屋町まで10分ほどの距離を慎重にゆっくりと駆けていった。

マクドナルド河原町三条店の近くにある、小ぢんまりとしたビルの地下1階にその店はあった。

当時の私はビルの前に立ち竦んでいた。田舎育ちの私は、ビルの下に降りていく階段を見たことはなかった。真下の方から数人の話し声が聴こえる。

おそるおそる階下に降りていくと、廊下が十メートルぐらい続いていて、奥には分厚い扉が開け放たれていた。表面に店の名前が書いてありそうな。近づいていくと、店の中から男女が笑い合う声が響いた。

扉の前には小さい丸椅子が設えてあって、2人のお客さんとイケメン黒服(ボーイ)が楽しそうに話をしていた。お客さんは、丸っこい小さいグラスに入ったお茶を飲んでいる。

ふと、ひとりの嬢が出てきた。黄色い、ひらひらとしたドレスだった。歩く度に、ドレスの裾がブゥンと上下していた気がする。顔つきは覚えていない。失礼ではあるが、「化粧濃いな」と感じたのは覚えている。外国人風の浅黒い肌の、ツンとした表情だった――人生で初めてキャバクラ嬢を見た瞬間だった。

さて、イケメンの人に「面接に来ました」と告げると、「ちょっと待ってね」と言われ、奥に引っ込むと……すぐに別の男性がヌッと出てきた。

体格が大きい、熊みたいだ。笑っている。当時の私には恐い人に思えた。実際には、恐ろしさと優しさが同居するタイプ……と見せかけて、普通にサイコパスだった。

店長と名乗るその人と、同じビルの2階にある事務室に入って、さっそく面接が始まった。私はソファに座らせてもらっていて、ガラス張りの机の上にペットボトル緑茶が置いてあった(はずだ)。店長は反対側のソファ腰かけた。

「飲んでよ」

ありがとうございます

店長とどんな話をしたかはあまり覚えていない。

思い出せる限りだと、こんな感じだった。

広島出身? 俺の叔父さんが広島なんだ」

「いい高校行ってたんだね」

「18才か。若いね~」

柔道強いんだ。2段だって

「いつから来れる? できれば明後日がいいな」

こんな感じだったと思う。当時は、落ちる可能性が高いと思っていた。ボーイの経験がないどころか、アルバイトしたこともなかったからだ。自分が盆暗な方だということもわかっていた。

ところで、キャバクラで4年も働いていたのだ。私のような類型(実務経験のない若い子)を採用する理由はわかる。

①単純な労働力として

多くのお店では、ホールキッチン仕事を8時間ぶっ続けでやらないといけない。開店の準備と片付けもある。休憩はあるが非常に短い。キッチンのビア樽に座って5分間など。なので、体力のある人がほしい。

②肉壁として

態度の悪いお客さんは必ずいる。特にお酒が入っていると、接客が気に入らないということで難癖をつけたり、声を荒げたり、脅迫してくることもある。

※稀に暴力団組員も来る。「暴力団お断り」のステッカーをどの飲み屋も貼っているだろう? あれは歓楽街では冗談一種だと当時は思っていた。この業界では、清濁を併せ呑み、判断が早く、臨機応変対応できる者が生き残る(と店長が言っていた)。

お客さんとトラブルになっても、年が若くてガタイのいい奴がいるのといないのとでは展開が違ってくることがある。たとえ殴られても、私みたいに若いのは自分が悪いと判断して、お店に治療費請求しないことが多い。

レアドロップ枠として

一例として、私と同じ同志社大学で、かつ同じ法学部法律学科の奴で、大学生活の4年間、ホストをしていた奴がいる。週に3日ほどの出勤で、大学回生になる頃には月に30万~40万ほどは稼いでいた。本人いわく、「いろいろあるので稼ぎ過ぎないように気を付けていた」とのこと。全く正しい行動だ。大学生の年齢でその判断ができる時点で、奴は普通ではなかった。2021年現在も、堅気ではない仕事大金を稼ぎ続けている。その彼は、KFJ京都俗情掲示板)のホスト板にもスレッドができるほどの猛者だった。つまり、年が若くても超スゴイ奴は一定数必ずいる。そういった人材を時給1000円前後で使えるチャンスに賭けているのだ。

私が採用された店というのは、実は特殊タイプだった。

当時の木屋町祇園にあったスナックラウンジキャバクラは、そのほとんどが個人もしくは社員10名以下の会社経営していた。

私が働いていたお店(以後S店とする)は、それなりの企業経営母体だった。モデル女優なんかを育てている芸能事務所が、副業としてキャバクラを出していたのだ。

※もうみんな読んでないのでぶっちゃけるが、㈱オスカープロモーション母体として経営している店だった。当時の私は、そんな会社存在自体を知るはずもなく。

そこに所属している子が修業や小遣い稼ぎの意味で働きに出てくる。そういう構造のお店だった。もちろん普通の子もいる。

以下、私が働いていた4年間で記憶に残っていることを書き出してみようと思う。たぶん長文になる。



大学回生

 キッチンホール仕事をやっていた。時給は1,100円。キッチンが主で、社員の人が少ない時に限ってホールに出る。

 最初の頃は、強面のM主任に怒られてばかりだった。今思えば強面ではなかったし、体格も中肉中背だったが、当時若輩だった私には圧が強すぎた。

 キッチン仕事というのは、いうまでもなく優先順位がモノをいうわけで……おしぼりとつきだしの用意も、ドリンク作りも、フード作りも、皿やグラス洗いも……人生最初に覚えた仕事は、社会に出てから仕事の縮図だった。

・次の次くらいまで優先順位を決めながら動く

・途中で別の仕事に移らない

・雑多な仕事はまとめておいて後でやる

 こういった原則ひとつずつ身に着けていった。

 より精神的な意味での教えもあった。例えば、トレンチお盆)の持ち方について。S店での持ち方は、指を立てて、手のひらが触れないようにして胸の前で持つというものだった。

 当然、最初のうちはできない。いや、言われたとおりにできるのだが、どうしても、たまに手のひらでベッタリと持ってしまう。

 最初にそのミスをした時だった。「おい」というM主任の声が聞こえた。怒られると思って身構えていると、「新人が間違えた持ち方しとんぞ」と、上で述べたイケメンの人が叱られていた。確かに、私は最初トレンチの持ち方をイケメン先輩に教わった。

 でも、当時は「なんでイケメン先輩が怒られるんだろう。なぜ私じゃないんだろう」と素朴に考えていた。

 このS店では、そういう社会人として基本的なことを教わる機会が何度もあった。私は盆暗でノロタイプ人間だったから、ありがたい教えでも、耳から耳にスーッと抜けていったのがたくさんあったに違いない。日記もっと細かくつけておけばよかった。

 今でもM主任を思い出すことがある。厳しい人だったけど、まともに仕事をこなすことを誰よりも考えていた。私のことを考えてくれていたかはわからないけど、今でも確かに思い出すのだ。

 めちゃくちゃ厳しくて……でも、ふいに無邪気で優しい笑顔を見せてくれる。私はずっとM主任の後ろを追いかけていた。今、この場で感謝を述べさせてください。ありがとうございます



大学回生

 この年の春先から初夏にかけて、正社員と同じ仕事が増えていった。一例として、ホールを回る仕事が主になった。棚卸しもするようになった。時給が上がり1,200円になった。

 本来大学生アルバイトは、キッチンでフード作りや洗い物をするものだ。ホールに出ることもあるが、あくま代打的に割り振られる。原則社員キッチンアルバイトホールということはない。にもかかわらず、なぜ私がホール担当になったかというと……。

 私の社歴が、スタッフ内で真ん中あたりになってきたからだ。

 信じられないだろう。でも事実だ。私がS店に入った時、社員5人のアルバイト3人(私を含む)体制だった。1年目の梅雨時に社員がひとり免職処分能力不足だと思う)になって、また秋になった頃に社員1人が系列店に行って、3月の春休みの頃、ひとつ上の学生アルバイトが飛んだ。従業員が3人いなくなって、3人補充された結果こうなった。

 ホールを回る仕事について、思い出せる範囲優先順位が高い方から挙げていくと、①お客さん又は女の子(=キャスト。以下嬢とする)の監視、②オーダーの受取と実行(買い出しを含む。お客さんだと煙草女の子だとストッキング生理用品)、③嬢によくない行為をしているお客さんへの注意、④お客さんからのイジリや自慢話やお酌に付き合う、⑤灰皿やアイスペールの交換、⑥喧嘩を止める(リアルファイト含む)……といったところか。

 重労働だが、そこまでキツイということはない。一般的飲食店でもこれらに近いことをしているはずだ。最初は立っているだけでも辛かった。足が棒になってしまう。慣れてもやっぱり足の裏が痛い。

 思い出に残っているのは、やはりM主任だ。仕事ができる男性で、30代半ばで月給は45万円(残業代は基本給に含まれている)だった。客引きプロであり、街を歩く人でその気のなさそうなお客さんでも、1分も経たないうちにお店への興味を起こさせ、大体3分以内にお店に連れていく。何より損切が早い。この人はだめだと感じたらすぐにその場を去って、別の人に声をかける。

 その主任にこっぴどく怒られたことがある。

 真夏の夜だった。私に初めての仕事が割り振られた。いわゆる、キャバクラの店の前にいる人の役だった。客引きではなく、連絡役に近い。お店に用のある人、例えばリース関係業者だったり、面接希望の嬢だったり、店長の知り合いだったり……むろん、通りがかりのお客さんにサービス内容を聞かれることもある。

 さて、ある3人組のお客さんが店の前を通った時、S店に興味を示した。「お兄さん。どのセットがお勧め?」と聞かれた私は、しどろもどろになりながら、2万円(2h)と1万3千円(1.5h)と1万円(1h)の3つのコース説明した。金額うろ覚えだ。たぶん違う。

 3人組のリーダー格は、「う~ん」という表情になって、何点か質問をしてきた。うまく答えられなかったのは間違いない。最後は、私の方が心が折れてしまった。

 その場を立ち去る3人組を見送る私の後ろに、M主任がいた――縄跳びで打たれたような、痺れた痛みが私を襲った。主任回し蹴りが私のお尻にクリーンヒットし、地下に入る階段の手すりの辺りにもんどり打って転げた。頭を壁面にぶつけたのを覚えている。

 主任に何と言われたかはよく覚えていない。罵倒の数が多すぎたのだ。「お前!売る気ないやんけ!」だったら確実に言われている。「すいません」とだけ謝ると、「〇〇ちゃん。次はないぞ」と言ってお店に入っていった……。

 数分後、また別のお客さんが店の前を通った。私は、ここまでの人生で最大の過ちを犯した。私はM主任の真似をして、お客さん候補トークを始めた。

「こんばんは。これから何件目ですか」

「2件目」

「どこ行ってきたんです」

居酒屋

「どちらにいらしたんです」

和民

「次は女の子のいるお店にしましょう」

「この店は高いからいい」

「安くしときます

 こんなやり取りだった。話すうち、だんだん相手の気が乗ってきて、でもお金がないのも事実のようで、でもお店に入ってほしくて、M主任を見返したくて……去ろうとする相手の腕に触ってしまった。

はいそこやめて!」※確かこんな口上だった。早口警官だった。

 その場で2名の警察官サンドイッチにされた私は、しどろもどろに言い訳を始めた。やがて応援警察官が到着し、単独でお店の中に入っていった……。

(続きます

 https://anond.hatelabo.jp/20210716220543

追記

ところどころやたらと鮮明なのは、当時の日記を見返しながら書いているからだ。

2021-06-16

新潟県在住者だが、6/11マツコ有吉かりそめ天国の「新潟にはなにもない」すごくよく分かる。

ほんとなんもねー。びっくりするほど。

超有名な寺とか神社とか無いし。

動物園無いし。水族館だって全国区みたいなの無いし。遊園地無いし。

海、山しか無い。温泉微妙

あ、花火だけはいけるか。でも大曲とかほどじゃない気がする。

佐渡尖閣しか印象ねー。

妙高赤倉…ドライブで通り過ぎるとこ?紅葉時期は壮観ではあるけど、個人的関東(茨城の滝辺りとか)の紅葉の方が色味が綺麗で鮮烈で好き。スキーしないと何も用ねえ。

まあ、千葉もほんとなんもねーけどな。

県庁所在地とか絶望的に何も無い。車の運転が荒いだけ。雪降ると亀かよってくらいノロノロ運転になって笑えるけど。

でも房総の方行けば色々ある気がする。それに割と飲食物が安くて旨い。海産物農作物良い。

追:

なんか意外と盛り上がってるけど、みんな「酒」とか「田舎の良さ」くらいしか言ってねーじゃねーか。

酒処?ふんわりしすぎだろ!酒目指して来ねえだろ。近所の酒屋やデパ地下通販で買うだけだろ!

米?首位じゃねえじゃん。確かに旨いやつもあるけど。酒と同じ扱いだな。ふんわりしすぎ。

空気だのなんだの…そんなもんは他の田舎でも同じだろうが

(「東京に来たら価値観変わるよ!」じゃねえよ。都内に住んでたわ。何も変わらんわ)

コメにある弥彦神社だが、九州人間弥彦神社知ってるか?「カップルで行くと別れるんだよねー」なんて知るわけねえだろ!

海遊館マリンピア日本海を同列に語れるか?千葉県民が知っているのか?

粟島!?佐渡(なんとなく)知ってますって言う日本国民に「じゃあ、粟島知ってる?」って訊いて回れよ。

そういうんじゃねえんだよ。もっとよく考えてみてくれよ。

「全国の人が知っている様な景勝地観光の目玉」みたいなもののことだよ。

村上のここ!(鮭とか岩牡蠣とかお雛様じゃなくて)」「糸魚川のここ!(蟹やヒスイフォッサマグナじゃなくて)」みたいなのだよ。

「スノピは世界に誇る三条企業」とか「コロナエアコンは激安」とかの話しでもねえんだよ。

あと、謙信公祭にガクトはもう来ねーよ。出演料高すぎだから長野真田祭りの方がいいと思う。

謙信公と言えば、新潟県アニメゲームコラボしないのが嫌だ(剣の展示はどっかがしてたかな?)

商売する気ねえよ。変にプライド高いのか知らんけど。

2020-11-20

anond:20201119235824

三条ナントカさんだっけ、お公家さんが陰からコソーリ見てたの気づいてわざとぶぶづけにしてかっこんだのに、退出したあと駆け寄って御膳の箸を覗き込んだら、なんと!箸先は数ミリしか濡れてなくって驚愕された、って故事

2020-11-14

国主都市の6万円で住める物件

条件

札幌市

仙台市

東京23区

横浜市

名古屋市

大阪市

福岡市

那覇市

2020-09-04

anond:20200904093153

そうか、

そういわれたら、ワイ(二十年まえまでに十年ほど洛中で過ごした)のイメージする京都中心部、てどこやろな...

やっぱ(当時の)河原町三条四条間かなぁ

・・・御所はなぁ、なんか「この直進できん邪魔な超イラつく区画は何なの」て感覚だったなぁ

2020-09-03

[]太白河原の落書

此頃幌生家ニハヤル物

無許諾 不祥事 謀禁制

隷人 早鳩 虚箇条

転生 即頸 自由謹慎

俄銀盾 大猩猩

復帰 恩賞 虚案件

本題ハナルヽ隠匿題 他箱入タル細葛

追従 讒人 禅問答 下克上祝グ瓦版

許諾ノ認否沙汰モナク タエル人ナキ問合セ

キツケヌ仮想ノキヌ 持モナラハヌ骨持テ 人員マシワリ求メシヤ

源氏カホナル伝奏ハ 我モ我モトミユレト

巧ナリケル詐ハ ヲロカナルニヤヲトルラム

これをみた幌生家の谷刑部によって、三条に分かれた太白河原住民は、なで斬りにされたという。

住民は各地に逃げ散り、これを語り継ぐことになった。

株兎の屈辱

https://anond.hatelabo.jp/20200825185224

2020-06-11

京都寺町三条ホームズやっと見終わった。

ちゃんと謎解きもするんだけど、基本反吐が出そうな恋愛モノだったなー。きびーなー。

恋愛要素がなければもうちょっとマシな作品だろうに

(「月が綺麗ですね」使うのもうヤメロ。飽き飽きだ)

それからライバル役?の円生雑魚過ぎるのが問題。常に主人公の完全勝利じゃないか

関係無いが主人公の声が石川界人だと途中まで気付かなかった。

胡散臭さが巧すぎだ。はまり役だな。

京都寺町三条ホームズ第二話にて斎王代の話が出ていた。

今年の葵祭はもちろん中止だったのだろう。

斎王代ことなど全く分からないのでwikiってみたら

「かかる費用が数千万しかもそれは自腹」とのことで思わず声が出てしまった。

それで身上が潰れる様な家の人間斎王代にはならないだろうが、京都人の見栄ハンパねーな。

見栄坊が多いというと名古屋(結婚式とか)のイメージだが、京都も流石筋金入り。

怖さ倍増だ。

用事を済ませて帰宅し、京都寺町三条ホームズというアニメを見る。

古美術鑑定士とバイトの話。

ゲス人間模様を描く感じかな?

原作少女漫画かな?と思ったが、少女小説のようだ。京都本大賞受賞。漫画版もあるそうだ。

適当に聞き流しながら完走出来ると良いが。どうだろうか。

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