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2023-01-05

暴走族車両デザインの源流を説明する(2/2)

https://anond.hatelabo.jp/20230105180645 の続き

 

60年代カフェレーサー

カフェレーサーというのは1960年代イギリス流行ったロッカーズという街道レーサー達の乗っていた改造バイクで、ハンドルを下げて前傾姿勢にしてロケットカウルを付ける。因みに当時の英国ではモッズという改造VESPAやランブレッタスクーター乗りのもいて、両者は反目して喧嘩ばかりしていた。モッズとはmodern+sである

カフェレーサーで使われるロケットカウルはセパレートハンドル通称セパハンとの組み合わせが前提だ。フロントフォークの上に付く一本バーハンドルを取っ払って両方のフロントフォークに直接短いハンドルを付けて高さを下げるのがセパハンだ。

このロケットカウルを族車ではプレスライダー由来の上向き絞りハンドルと組み合わせてしまう。

すると、カウルハンドルの逃げの切り欠き位置が合わないのでハンドルが切れない。

そこでハンドルの逃げの位置が合うようにカウル高さを上げる→族車の珍奇なデザインの完成だ。

珍奇とは他と違うという事だから所属を表す象徴作用が出てきて、要するに「カウルがより高い方が暴走族である」という文脈が出来てくるんである。「過剰」の意味付加である

これはバックミラー鬼のように付けたモッズベスパも同じだな。歌舞伎のすみとりとか戦前祭り山車の高さとか豪華なのに耐火性が消えたうだつとかもそうだ。実用や元の文脈から切り離されると非実用であることが意味を持つので「過剰」が持て囃され時には粋の評価がされる。

 

一方で上り龍のようにとんでもない高さにカウルを上げる族車バイクもあるが、これは実は実用問題が絡んでいる。

カウルの真ん中にはヘッドライトがあるので、ある程度の高さまでカウルが上がると前が見えなくなるんである。当たり前だ。

から更に上げたい場合は前が見えるように目の位置より上にヘッドライトが来る高さまで上げるって事である

あんな高い所にカウルヘッドライトがあったら、スラロームしたら慣性が凄そうなんだが、スラローム中に取れちゃったりしないんですかね?ハリボテエレジーの悲哀再びである

 

コルク帽(ヘルメット

車両からは離れるんだが、google:image:コルク帽とかコルク半と呼ばれるヘルメットについて。被ってると暴走族に狩られるってやつ。

これは確か昔、増田かどっかで詳しい説明エントリがあったはずだが忘れてしまった。

ここで説明したいのはコルク帽の由来だ。

もともとレースでの保護帽というのは革帽子だった。保安性は余りなく、頭を強打すれば脳がやられて死んでしまう。

次に出来たのが半帽で、半球型のプラスティック保護帽に革の耳当てと顎ひもが付いたもので、1950年代60年代バイクレースで使われた。クロムウェル(Cromwell)というメーカーが有名だ。ヤマハSRなどに乗る人らに好まれている(危ないから使うべきではない)。

これは内装材がコルクだった。発泡スチロールが普及する前の製品だ。

次に保護面積が大きくなったジェットヘル→フルフェイス進化してきて、内装材は発泡スチロールと発砲ウレタンになった。

まりコルクとは半帽ヘルの事を指していた。

現在ヤンキーの間でコルクと呼ばれているのは、半帽にツバ(前バイザー)がついて端をビニールテープで巻いてあるという簡素製品(但し端部の始末はクロムウェルなども同じ)で、元々主婦向けである

1968年富士重工ラビットスクーターディスコンにし、イタリアのランブレッタも1971年ディスコンになるとスクーターベスパ以外製造されない時期が続いた。

ホンダはここにバイクと無縁な主婦市場があると見抜き、1976年ラッタッタでお馴染みのソフトバイクロードパルを開発した。因みにラッタッタというのはエンジンスタート用のゼンマイを足でキックして巻く動作の事で、軽量化低価格化の為にバッテリーを搭載せず、キックスタータより楽な始動方法としてゼンマイスタータを採用したのだな。足でゼンマイを巻いてハンドル部のボタンリリースする。

この当時、原付にはヘルメット装着義務はなかったが、広告などでは安全の為にヘルメットを被る写真が使われた。当時はすでにジェットヘルが一般的だったがそれだと軽快感がない。気軽に乗れますバイクとは違うものですってイメージにならない。

そこで採用されたのが「70年代の半帽」だったのだ。50~60年代の半帽と違うのはポップでツバ付きになってる事。更に旧型品なので安価。どういうのかについては1972年発売のカワサキマッハⅢの広告を見てもらった方が早い。

http://captain-alfred.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-6b6e.html

歴史上のバイク広告で一番カッコいいんじゃないかこれ。モデル小川ローザだ。

それで主婦層が乗るソフトバイクの激安ヘルメット=このタイプの半帽というイメージが出来た。主な販売場所スーパー自転車屋であってバイク屋ではない。内装ナイロンベルトやプラスティックと布、発泡スチロールなど。

ヤンキー層はその頃はノーヘルやフルフェイスを使っていてこのタイプのは使われていなかった。

1986年原付ヘルメット義務化されるとノーヘルだったヤンキー層は一番安くてノーヘルに近い効果のこの半帽を被らずに首の後ろにぶら下げて走るというスタイルになった。

こんな安全性が無くて昔の主婦向けのダサいヘルメットを被るのなんて暴走族ヤンキーしかいない。なのでまた所属象徴である。それで90年代にはヤンキー暴走族象徴するアイテムになった。

 

からロードパルが発売されて主婦向けマーケアイテムとして流行した頃から10年以上経っている。「ダサい」が一回りして肯定的意味が出る現象の一つなのだ

更にこのヘルメット内装にはコルクは使われていない。使われていたのは60年代だ。呼称60年代を借用して実体オリジナル70年代にある、という錯綜した現象なんである

 

族ヘル

ついでなんだが、マッドマックス1の暴走族が被ってるようなフルフェイスヘルメットgoogle:image:族ヘルという。今のものと違って下側の首回りが丸くすぼまっていなくて寸胴になってるのが特徴だ。

70年代末~80年代前半の暴走族もフルフェイスを被っていたので、バイク免許実技試験参考書(大型は教習所では免許が取れなかった)などには「フルフェイス暴走族的なのでジェットヘルにしましょう」などと書かれていた。安全性より暴走族的でない事の方が重要だったのだ。

このタイプデザインは今でもレトロアイテムとして人気があるが、危ない代物である。下側がすぼまっていないので、高速で下や後ろを確認すると風圧でヘルメットが浮き上がり、顎ひもで引っかかって脱げ掛かった状態になってしまう。デザインが変更されたのには理由があるのだな。

 

「○○レーシング」「スペクター」のようなチーム名

暴走族が振り回す旗やステッカー見ると、○○レーシングみたいな峠ドリフト小僧的チーム名と○○聯合のような画数が多い漢字名前と分かれている。

これは前述の通りに街道レーサーチームから変化してきた名残で、別にレースしなくてもレーシングという名前や峠小僧的なカタカナ名前を使う。

一方、時代が下るにしたがって硬派=学ランや右翼に傾倒してきて、軍国主義モチーフ漢籍的な名称が好まれるようになる。夜露死苦とか漢籍じゃない訳なんだがそこは偏差値問題である

 

街道レーサーから右翼標榜へと変化した為に、時代が下るに従ってメカ音痴になっていったという面もある。初めは自分エンジンも改造してその技術も先輩から後輩へと受け継がれていたが、やがて改造は外見に留まり工具も持っていない、という風になっていく。

 

世界に広がる暴走族の輪

こういう風に族車デザインは当初はスピード象徴であったもの文脈から切り離されて過剰になり、「過剰」それ自体価値を持つという現象である

特に大きい影響を残したのがバイク便の前身で「PRESS」や新聞社旗をはためかせてすり抜け爆走していたプレスライダーだった。

カウル昇竜拳みたいなデザインも組み合わせ不可のプレスライダーロケットカウル組合わせ、その珍妙さがそれ自体意味を持つようになった為である

 

こんな珍奇な族車だが、実は日本キッチュを好む人々というのは世界中に居て暴走族もその一つとして愛好されているのだ。

試しに「google:image:bosozoku」で画像検索してみて欲しい。多数がヒットするばかりか、自国でBosozokuカスタムをしている変態愛好者もいる。しかもその竹槍出っ歯の車がランボルギーニだったりするのはいかがなことなのか?

日本でも一時流行った巨大フルエアロパーツフェイクファー敷き詰め、巨大スピーカー搭載で浜崎あゆみを流すハイエースもBosozoku Vanとしてカスタムカーの一ジャンルになってる上に、タイでは社会現象に近いくらいのブームになっている。バンコクのあちこち大黒パーキング状態なんである。というかタイ人は日本キッチュ大好き国民なんじゃないかな?

更にebayで探せばBosozoku刺繍特攻服もわんさか出てくる。 https://www.ebay.com/sch/i.html?_nkw=bosozoku

結構な人気ジャンルなのだ

出品&発送元が中国企業のケースが多い。日本暴走族ファッション中国で作って発売して世界中に出荷しているというビジネスだ。色々とおかしい。レディース特攻服着物特に人気のようだ。

 

そういう訳で、英語が出来る人らは是非海外でBosozoku愛好してるトンチキ変態さんらに、デザインの源流が報道の爆走バイクである事やシルエットフォーミュラの事などを教えてあげて欲しいと思う。

暴走族車両デザインの源流を説明する(1/2)

初日の出暴走通称グラチャンの季節だ。

そこで暴走族の車バイク通称族車のトンチキなデザインがどっから来てるかを説明しようと思う。

増田暴走族ヤンキーじゃないがはてなー平均よりはヤンキー文化に近いってくらいだ。

それじゃあ行くぜそこんとこ夜露死苦

 

族車デザイン過去の「スピードへの憧れ」の形の寄せ集め

まずは「google:image:族車」で画像検索してくれ。

さて全然速く走る事に頓着が無いというか速く走れない族車デザインだが、元はレースカー街道レーサーの特徴をコピーしていた。

だがそれらの文脈を考えずに合体され、更に右翼ファッション流入によってスピード文脈が無くなって形だけが意味を持つようになった。

でもファッションというのはみんなそうであってWWI塹壕戦防寒軍服ビジネスシーンでの正装になったり、ゴールドラッシュ作業着が反抗の象徴になってカジュアルで定着したり、警官の防護服がハードゲイシーンで流行してからカジュアルになったり、と元の文脈が無くなるのはヤンキー文化だけじゃない。

 

そんな族車のオリジンの中で一番大きな比重を占めるのが、

 

プレスライダー

新聞社使役されていたプレスライダーであるプレス報道意味事件現場報道陣がしてる腕章に書いてあったり新聞輸送トラックに書いてあるあの「PRESS」だ。

元々、速報性が重視される新聞社取材記事の迅速な伝達を支えていたのは伝書鳩だった。新聞社では屋上に鳩舎を設置して多数飼育しており、記者取材の時に鳩を連れて行った。現場記事を書いてそれを鳩の脚に括りつけて放すのである。鳩は帰巣本能でかなりの高確率で社屋屋上帰着する。

伝書鳩1960年代昭和40年頃には廃れるのだが、代わって登場したのがプレスバイクだった。

ところで何で電話じゃないの?というと、電話も使われていた。だが「市外局番」が出来たのが1965年昭和40年なのだ

これがどういう事かというと、市内を超える通話では交換手を通していた。だが事件が起きると記者が押し寄せ、役所会社でも市外通話が急増するので交換手がパンクして延々と交換待ちになってしまう。つまり通話が困難になるのだ。この為に警察は早くから警察電話という専用線を整備していた。

プレスバイク原稿写真フィルムを受け取って現場から新聞社若しくは駅でリレーして列車経由で社へと迅速、というか猛烈な速度で運んでいた。

そもそも当時のバイク乗りっていうのは不良である。そんな不良が、新聞記者、これも当時はブンヤで柄が悪く反体制的な気骨がないと務まらない職だった、そのブンヤに使役されて街道レーサーのような危険運転でぶっ飛ばしていた訳だ。勿論公道最速である

こういう公共性と不良的な特性の硬派な組み合わせというのは今でも映画モチーフになるし、憧れを産む。

という訳で、以下のようなプレスライダーの特徴が族車に取り入れられ、やがてスピード象徴から遊離していく。

 

絞りハンドル

族車バイクパイプハンドルを思い切り絞って手前側に持ってきたデザインが特徴だが、これはプレスライダーが上向きハンドルにしていたのに由来する。自転車と同じく、パイプハンドルでは固定ネジを緩めるだけでハンドルの角度を変えられる。

プレスライダー渋滞では足をついて右に左へとすり抜けをするので、上体が起こせて視界が良く、車体を傾けてもハンドルが遠くならないアップハンドルにしていた。

段付きシート

プレスライダー上記の通り足をついて渋滞すり抜けをするので、足つきが良くなるようにシートの「あんこ抜き」をしていた。着座部分のシートのスポンジを削って取ってしまう加工である。今でも背が低いバイク乗りはこの加工をする。

すると前後方向にも段が出来てニーグリップ(両足でタンクを強く挟むこと)しなくても前後に安定するという効果も出る。

族車はこれを大げさにして後ろに更に段を増やしたシートに交換したり、更にハーレーなどのシシーバーと合体した長い背もたれに繋がるデザインの三段シートになっていった。というか、ヤンキー相手の商材扱う会社が段々過激化していったのが原因だな。

下側が渋い緑布の風防

プレスライダー仕事なので冬でも走る。そこで後付けの風防を付けていた。元々実用品なのでカッコいいもんじゃない。

だがそれが「硬派」の記号となって族車に取り入れられた。

旗(旭日旗

今やってる会社は無いが、昭和後期まで社用車というのは鉄製前部バンパー角に小さな掲揚ポールを付けて社旗を掲げて走るのが多かった。今は歩行者安全の為に前方に突起物を付けるのは車両法で禁止であり、宮内庁御料車総理大臣車以外はやっていない。

プレスバイク新聞社の庸車なので前輪に垂直ポールを立てて「PRESS」のペナント三角旗)を、更に四角い社旗も併掲するケースもあった。とんでもないスピード違反してても(プレスライダーは常に速度違反警察はPRESS旗社旗を認めると取締りしなかった。

暴走族前身カミナリ族じゃなくて街道レーサーのチーム(イニD赤城レッドサンズみたいなの)なのだが、このスタイルが真似されてチームの旗をつけるという形になる。

これが1980年から「硬派」の文脈右翼ファッションに転じた。この右翼とは1960年代全共闘運動に対抗した新右翼で、80年頃には軍服着て国防色街宣車軍歌を流し、軍旗である旭日旗を掲揚するという軍国主義憧憬路線確立されていた。

ところでこの旭日旗は「プレスライダーのまね」路線ですでに族ファッションの中にあった。それは朝日新聞の社章でお馴染みだったのである

故に既存プレスバイク社旗模倣の上に右翼ファッションの軍国標榜自然な流れで合わさる形となった。

前輪の掲揚竿は大きさが制限されるので、大きい旗を後部に付けたり、二人乗りの後部乗員が手持ちするようになったのである

この名残で、旗が付いていない棒を前輪から斜め前に突き出している族車もある。

 

旭日模様

同様の理由タンクへの塗装や服のプリントへと波及していく形になった。

 

プレスライダーのその後

こんな風に族車デザインに過大な影響を与えたプレスバイクだが、盛者必衰1980年代になると衰退して報道現場から消えて行ってしまう。

置き換わったのは出先で使えないFAXじゃなくて無線自動車電話だった。どっちも大きくて自動車必須で、汽車バイクから自動車に置き換わったのだ。両方とも無線兵みたいな箱を担いで運用する。

それで職にあぶれたプレスライダーが流れた先は2つあって、一つは競馬/競艇新聞の運搬。予想欄の関係レース当日に入稿されるので印刷所の前に多数のバイクを並べて待つ。刷り上がった新聞バイクの後ろに括りつけて馬券売り場や競馬場の売店に急いで持って行くのである

ただこれはレースが日曜しかやってないか臨時バイトの面が強い。

もう一つがバイク便で、オフィスを回って営業する。NY自転車メッセンジャー便のバイク版だ。

こういう経緯なので初期のバイク便はプレスライダーと呼ばれていた。FAXが普及してもサンプル品の急送とか木型(鋳造で使う型)とか需要は多くあったが、白ナンバー違法操業のところが多かった。

中にはちゃん法人成りして営業免許を取り緑ナンバーにして特殊分野でのニッチを獲得したり、後に医薬検体輸送検査会社進化して自治体出資を受けて三セク化したところなどもある。街道レーサー崩れからの地道なステップアップ人生であるな。

 

シルエットフォーミュラ

これは画像を見てもらった方が早い。こういうの暴走族で走ってるやろ? https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/26/Nissan_Silvia_Silhouette_Formula_001.JPG

量産車のガワだけを使って、中はエンジンも足回りもフレームも全部変えていいよという規定レース区分だ。シルエットだけ市販車で中は純粋レースカーなので「シルエットフォーミュラ」という。

これは日本では御殿場富士スピードウェイ筑波サーキットレースが開催されていた。

特に富士スピードウェイでは「富士グランチャンピオンレース」というシリーズレース(全戦富士SWでの開催)が人気を博していた。走っていたのはルマン24時間みたいな形のレースカーだった。

このレース前座としてシルエットフォーミュラが開催されていて、こっちは街で見かける市販車ベースで無茶な改造がされているのでこっちも大人気、更に自分の車を同じように改造するのが流行したのだ。

族車で出っ歯にするのはこのシルエットフォーミュラの真似を大げさにしたものなんである

更に初日の出暴走を「グラチャン」という理由も判ったかと思う。シルエットフォーミュラ風の改造をして富士山の方、即ち富士スピードウェイがある御殿場方面東名高速を走っていくからグラチャンなんであるな。

 

因みにあの出っ歯貧乏暴走族などではベニヤ等で手作りしてあり、強度が低いのでボンネット辺りから針金で吊ってある。

そんなヤワな造りのもの走行風に耐えられる訳もなく、ほぼ必ず途中ではがれて取れてしまう。または出発地近所の踏切でぶつけて引っかかってしまい、電車が来たら危ないので周りのおじさんや善男善女に助けてもらって出っ歯踏切から撤去してもらい、「危ないよ~」とか言われてるのである出っ歯手作りで温かみがある上に重ねて温かみのあるエピソードであるハリボテエレジーの如き侘び寂びの趣きだ。

で、出っ歯が無い普通の車として他の族車と一緒に東名を走っていくと、途中で交通機動隊が集中取締りをやっていてFRPの高級出っ歯車は皆とっ捕まってしまうが、手作りシルエットの方はなにしろ普通車に戻ってるからそのままスルー

これは他の出走馬が前部倒れた後にハリボテエレジーが壊れた馬体というかダンボールを引き摺り走ってきて完走するのを彷彿とさせる。大穴である

続く→https://anond.hatelabo.jp/20230105180833

2021-12-31

JRAのふざけPR架空競走馬まとめ

とりまワイが知ってるやつをまとめてみる

ジャパンワールドカップ

ギンシャリボーイ ピンクフェロモン チョクセンバンチョー ハリウッドリムジン バーニングビーフ サバンナストライプ ジラフ ハリボテエレジー(無印 2.0 3.0) コンコン ピーピードーナッツ ジャンボナプラアフロマニア モヒカンパンク テンネンパーマ チョンマゲワンダギャランドゥ セーラームンムン メイドモエモエ アイラブナース アゲアゲアゲハ バージンフライト シンバシルドルフ ハリボテボーイ ハリボフェロモンリボバンチョーリボリムジンリボコンコンリボジラフリボテンガーZ ハリボネイチャー キャメルクラッチ コモドペロペロ オージーホース カメマン スーパーフェロモン ニンジャスナイパー シーワールド トロヤンホース UMA メカリボFJクルーザー ギンシャリFJ フェロモンFJ チョクセンFJ ハリウッドFJ サンコンFJ カルキFJリボFJ ドンブリボーイ ゲイシャクリスタル エスカルゴ レオタードレオタード ガソリンテンゴク オキシドール ギブメルソン タラティントレンティーノ グッドバーベキュー タンゴブルホーン ナイロビダンディ サバンナパーティ ロングハイネックス クビナガイノーネ ダンウルガクエガムテイプマツリ パンパン マンマン ピーピーマヨネーズ グッドケチャップ ギガント ハナナガイノーネ スーパーストレート ジェントルハット テンネンガス テンネンスイ ホラガイサウンド フトコロガタナ アンドウ ギャルクランビートリーハードディスク ピーピーピーエイチ バリウムリンカー アイラドクターマカマカマキリ サナギクラブ ニューパスポート デューティーフリー キンバリドルフ ニッポリルドルフ エヒメオレンジ ヒッコシラクラク ブルーテイプ チャリ ガムテプラブ ウマゾガムテイプセールリボパンパンリボマンマン ペンガムテイプジケン オイルマネー コブイジリ コモドピロピロ コモドペラペラ タートルヘッド タートルネック ニンジャクライシス シュリケンチャンス シール マリンワールド エペイオアテーナー

おう松さん

ツノツクイーン ディープナルシスト チョロシコテイオー イチノキャット ハッスルシップ トッティデイ

ポプテピ記念
サブプライムローン ザリガニモービル タケショビンボウ ハリボレガシー ポイズンニョッキ コナゴナアバラ イケノミズゼンブ ナンカンヤ カモノハシ モチメタケタ バナナオブパワー シリコンショルダー ハナゲウェービー ナナチコナナチ ヨガフレコマンド キングスピリット サブカルクソヒンバ ヤノサンブラックトロピピピッピ

2021-07-19

弱いウマ娘ハリボテエレジーって呼ぶのが気に入らない

先に言っておくけど、以下の内容はただの愚痴お気持ち表明ってだけなので、これを読んだ諸兄が今後の言動に何かしら気を使わなきゃいけないってことは一切ないからね。

ウマ娘ユーザー界隈における「ハリボテエレジー」とは

端的に言えば「弱い殿堂入りウマ娘総称であり、特に

などが特にハリボテエレジーと呼ばれやすい(気がする)。

広まった要因としては言及元エントリ存在が大きい。

ウマ娘黎明期執筆された上記エントリでは、URAに優勝したものレジェンドレースで勝てないサイレンススズカに対して

みてくれだけだ。
ハリボテエレジー検索して動画を見てこい。おまえのそのサイレンススズカはそれだ。お前はハリボテエレジーを育てて「Aランクいきましたよ」と言ってると自覚しろ
脆いんだ。

と言われてしまっている。この後に綴ってある育成論が、サービスイン当初に書かれたものとしては完成度が高かったのも相まって拡散され、それに伴ってハリボテエレジー絶対的弱者として名が広まっていったと考えている。

弱い殿堂入りウマ娘を「ハリボテエレジー」と表現することの利点

エントリタイトルとは矛盾するが、弱い殿堂入りウマ娘差しての「ハリボテエレジー」という表現を用いることにはある程度の合理性があると考えている。

ニュアンスが伝わりやす

ハリボテエレジーがどういった馬であるかは後で詳細に述べるが、知っている人の大半は「いきなり出遅れて、しかカーブで転倒してバラバラになる馬の形をしたハリボテ」という印象を持っているだろう。

また、知らない人間からしても、その名前の響きの珍妙から何となく雑魚そうなイメージが湧くことが大半である

まり、「ハリボテエレジー=弱い」というイメージユーザーの間で共有されやすい、と言うことだ。

ほぼ誰も傷つかない

もしもの話だが、弱い殿堂入りウマ娘に対するスラングが実馬を元にしたもの(例えば史実で現役時代勝利経験のないハルウララや、大逃げから逆噴射が印象に残りやすツインターボ等)だったらどうなっていただろうか。

当たり前だがその馬の馬主や実馬のファン、あるいはそれが元のウマ娘ファンからいい顔をされないのは想像に難くない。二次創作の扱いが他と比べてセンシティブな「ウマ娘」というコンテンツなら尚更である

ところが、ハリボテエレジー史実に由来しない架空馬であり、その出自でも明確なやられ役、出オチ枠として扱われているため、弱者として扱ってもほぼ誰も気にしないのだ。デリケートウマ娘と言うコンテンツを語るうえで、これは非常に大きい。

じゃあお前は何が気に入らないんだという話

ハリボテエレジーオタクの大好きな「文脈」を感じてしまたから。これに尽きる。

これを書いてるオタクは、ウマ娘をはじめとした今どきのオタクコンテンツネームキャラには大抵備わっている「他者の心を動かすストーリー」を、不幸にもハリボテエレジー見出ししまったのだ。

からこそ、ハリボテエレジーが負けることしか出来ないという認識に異を唱えるのであり、脚質すら異なるサイレンススズカの育成結果で引き合いに出されることを嫌うのである

これを読んでいる諸兄は「ハリボテエレジーにそんな御大層なテーマがあるわけねえだろダボハゼ」とお思いのことだろうが、冷静に考察すると「ある」のである

という訳で、以下ではハリボテエレジーについて詳細に語りながら、どこに物語性を感じているかを挙げていこうと思う。

ハリボテエレジーが描いた軌跡とその物語

ハリボテエレジーは、「スキージャンプ・ペア」を世に送り出した映像作家間島理一郎氏とJRAコラボによって生み出された「CINEMA KEIBA/JAPAN WORLD CUPシリーズに登場する馬(?)である

外見は、最初段ボールで作られたハリボテだが、シリーズ2作目以降はボディにドラム缶採用したものアップデートされている。

曲者揃いのJWCの中でも一際異彩を放つ彼だが、彼が走り出せばどうなるかについては、当該作品に造詣のある諸兄であればその脳裏に焼き付いているだろう。

スタート出遅れたかと思えば、コーナーに差し掛かった瞬間に盛大に転んで破壊される。これこそが彼の様式美なのだ

当然こんな有様なので勝つことはほぼない。一応全馬に勝ちパターンが用意されているため、彼の勝ちパターン存在するのだが、

というように、他の馬が起こしたアクシデントに便乗する形でしか勝つことが出来ない。

ちなみにバーニングビーフが草を食まずに駆け抜けたりピンクフェロモンが輪になって踊らなかったりするとハリボテエレジーの勝ちではなくなってしまう。

と言うより、バーニングビーフピンクフェロモン本来勝つはずのパターンを投げ捨てないと勝てない。ひどい有様だ。

しかし、これらの勝ちパターンを見ると分かるように、転んで分解し、出遅れが致命的なものになっていたとしても、彼(ら)は勝利を諦めずにゴールまで走り続けるのだ。これを踏まえて、3作目の勝ちパターンを見て欲しい。

3作目においても大半のパターンでは彼は(メカリボテを巻き込みつつ)転倒してしまい、その後のレースに関与することはない。しかし、彼(とメカリボテ)の勝ちパターンでは

あろうことか、コーナーを曲がるのに成功してしまうのである

これまでずっと転び続けてきたハリボテエレジーの姿を見ていると、曲がっただけで喜びもひとしおだろう。

2作目以降はハリボテエレジーがコーナーに差し掛かっただけで「曲がれえええええ!」と激励の言葉が聞こえたり、3作目で曲がった瞬間には歓喜のどよめきが上がるためなおさらだしかし我らがハリボテエレジーの快進撃はこれで終わらない。

無事コーナーを曲がり切り、ラスト400mに差し掛かったハリボテエレジー。彼の勝ちパターンでは、なんととんでもない末脚を発揮して他の馬を全てぶっちぎって勝ってしまうのだ。

「何故出場できるのか分からない」「今日も勝てそうにありません」なんて言われ続けた馬が、いや馬ですらない何かが、世界の強豪を相手に一歩も引けを取らないレースを展開するのだ。こんなに心躍る展開もないだろう。

また、この作品で実況を務める茂木淳一氏がハリボテエレジー勝利の際に放った言葉が以下だ。

ハリボテエレジー、やっと目的地にたどり着きました!!

悲願の1着を獲ったことにこの言葉を当てはめるセンス、そして茂木氏の情感あふれる実況。初見時の私は思わず天才すぎんだろ……」と天を仰いだものである

長くなってしまったのでまとめると、ハリボテエレジーという馬は

「周りから見向きもされずとも、勝ち目のないレースに挑み続け、最後には自分だけの力で栄光を掴み取る」というサクセスストーリーを持つ馬なのだ

しかも、ハリボテエレジー中の人人間であるため、キン肉マンにおけるジェロニモのように、逆立ちしたって勝てないはずの上位存在に対して真っ向から立ち向かった」という文脈も生まれてくる。

これが、ハリボテエレジーは固有の文脈を持つ馬であり、ただの絶対的弱者ではないと私が思う根拠であり、同時に弱いだけの殿堂入りウマ娘を「ハリボテエレジー」と表現することを忌避する理由である

おわりに

これだけ力説したはいいが、、結局のところ伝わりやすくてすでに広まっている通称を改めろと言うのは土台無理な話であるし、私も無理にそうしろとは言わない。

ただ、自分の好きなキャラクターの名前が、本馬の活躍を顧みずに絶対的弱者通称として広まってしまったというだけなのだ。哀しいオタクがここに一人いるだけなのだ

願わくばハリボテエレジーの輝きを、一人でも多くの人に語り継いでほしい。私が願うのはそれだけだ。

公式としてはギンシャリボーイが勝ったことになってますよね?」だって?聞こえんなぁ。

2021-05-18

ハリボテエレジー人類最速

馬と比べたら遅いけど途中まで馬についていってるんだからスピードとスタミナは人間離れしてる

2021-03-21

ハリボテエレジー擬人化アンドロイドとして解釈する人と「大人のフリをする幼女」として解釈する人がいてその発想力に膝を打って感心してしまった。

2021-03-16

ウマ娘レジェンドバトル勝てなかったやつは見ろ

バクシンを捨てろ

これにつきる。

おまえらのAランクだとかスピードSSだとか賢さS+だとかそういう「見てくれは強いウマ」がレジェンドバトル(そしてたぶんだけどチームバトルも)勝てなかった理由は、おまえの育て方が間違っていたからだ。

課金が足りないとかじゃない。

世の流れ「バクシン」に心を掴まれしまっただけ。やり直せる。

 

おまえが勝てなかった多くの理由は「スタミナ切れ」だ 負け方を自覚しろ

2400mしっかりと見届けろ。

感想を言え。

そうだなエアグルーヴつえー」だな。

なんでそのエアグルーヴエルコンドルパサーより強いかエアグルーヴのほうが長く走れるようにスキルが振られており、

逆にエルコンドルパサーはスタミナをガンガン消費して走るようにスキルが設定されているからだ。(だが大体は根性のおかげで3位とか4位にはなれている)

対しておまえのそのサイレンススズカを見ろ。

スピードSS スタミナD+~C パワーB 根性D 賢さS

みてくれだけだ。

ハリボテエレジー検索して動画を見てこい。おまえのそのサイレンススズカはそれだ。お前はハリボテエレジーを育てて「Aランクいきましたよ」と言ってると自覚しろ

脆いんだ。

 

じつはこの事実に気付くのにおまえにはチャンスがいくらでもあった。

チームレースだ。

チームレースでハリボテを組み込んでレースを…そうお前たちはなぜか配信から今までのただの一回も「レースを見ていなかった」。結果をみていた。

結果でたまに1位をみるスズカを眺めて「やっぱスピードSSはつえーな」って言っていた。

多くの負けには目を向けず。

 

じゃぁどうすれば勝てるのか。端的に言う。

「スタミナ」だ。

「スタミナ」を600降った上で「円弧のマエストロ」「食いしん坊」という回復スキルを取得しろ

スピードは捨てろ。いや違う。ウマ娘において捨てていいステータスはたぶんない。根性が若干いま捨てられガチではあるが…。

スピードのためにスタミナを捨てるのをやめろ。

今回のエルコンドルパサーエアグルーヴ)戦においてスピードは最低限600。700もあれば十分だ。

 

距離育成論に従って育てろ

https://anond.hatelabo.jp/20210309124008

これを一回読め。

これは半分正解が書いてある。今はこいつの育成は正解ではないがバクシンに酔い、バクシン洗脳された奴らにはちょうどよい。

 

これ以上に効率よく育てる方法はある。

でもおまえたち、そして上の育成を書いたやつも決定的な過ちを犯した。

スピード因子」だ。スピード因子がたくさんついててたら強いと勘違いをした。スタミナ因子とパワー因子より強いと思ってしまった。それはバクシンが脳に植え付けられている証拠だ。

それを捨てろ。今はスピード因子はそんなに強くないんだ。なぜならスピードは訓練で伸ばしまくれる上にスピード属性を持つSSRがめちゃくちゃつよいかほとんどデッキに入ってくるからだ。

そのめちゃくちゃつよいのが「イベントスペシャルウィークSSR」だ。こいつはぶっ壊れていたんだ。シャニマスやってたものが「イベント配布サポート雑魚からいらなさそう」とかを言ってるの嘲笑うかのように上位陣もある程度使ってる有能カード。完凸してたら今すぐ50にあげろ。

 

俺のおすすめ無課金デッキはこうだ。

イベントスペシャルウィークSSR・ストーリーライスシャワーSSR・スイープトウショウSRスピードSRキングヘイローが良いとされる)・賢さSRマーベラスサンデーが良いとされる)

にフレンド枠でスーパークリークを借りる。もちろんもってたら他のカードを借りても良い。

必要なのはイベントスペシャルウィークを含んでスピードが3、スーパークリーク(フレンド)を含んでスタミナが2、賢さ1」の構成だ。

そして因子だが「パワーがなるべく多い因子持ち」にするべきだ。

そしてスピード・スタミナ・賢さしか練習しない。イベントではパワーと根性が上がる選択肢を選ぶ。これで因子ガチャが狙えるという「BBBDB(根性以外B)」を狙う。絶対上記育成論より強いウマになる。因子ガチャの沼に沈むためには今試しておくのは悪くない。

 

それでも勝てないのはどうしたらいいの?って言うだろ

スキルだ。

スキルを見直せ。

お前らが大好きなハヤテ文字。一陣の風。かっこいいよな。最後の直線で発動して突き放す様は感動するよな。

でも実は汎用スキルじゃないんだ。

なぜかというとハヤテ文字も一陣の風も効果は確かだが発動タイミングが完全ランダムで扱いが難しいからだ。

例えばシンボリルドルフの固有スキルはめちゃくちゃ強い。「汝、皇帝神威を見よ」なんて大層な名前に見合った効果だ。

それの発動条件は「レース終盤に3回追い抜く」とある

まり最終に一陣の風とかハヤテ文字が発動してそこから「汝皇神見!」ってしてくれたらそりゃ強い。

でもおまえこれを中盤に使われてシンボリルドルフが先頭とっちゃったらどうすんの。

固有スキルも発動しない上にエアグルーヴもおんなじようなスキルから固有スキル発動されて抜き返されちゃうわけだ。こんなんションボリルドルフだろ!?

必ず発動して効果を調整しやす作戦を阻害しにくいスキル習得しろ

主に3つ

・発動タイミングが決まっているスキル(末脚、先行ためらいなど発動条件にいつ発動するか書いてあるもの) 特にデバフ位置取りスキルだ 発動すれば絶対に腐らない

・「良バ場」「根幹距離」などの緑スキル

・「円弧のマエストロ」「食いしん坊」などの回復スキル

こういうのをある程度手に入れた状態で「ステータス根性以外B」ならまず勝てる。

まだ明日まで時間はある。

 

がんばれ。

2013-07-27

正論を言う人間になったらおしまいだ!

これから社会渡り歩く上で、是非とも知っておきたいこととして、世の中始末に負えない乱痴気野郎は数有れど、正論人間ほどタチの悪い、人生の詰んでいる人間は居ない。これは知っておいても損はないだろう。

これから社会へ羽ばたき偉業を成し遂げんとする君たちも、薄々感づいてはいるはずだ。学級委員長生徒会長のような正論マンの不甲斐なさ、そして冬の碧空にも似た慟哭に。

世の中に蔓延正論をなんとかして駆逐せねばならぬ、とまで考える人もいるだろう。また、正論どや顔で言うような族(やから)にだけは俺様はならん!と固く誓っている人もいるだろう。

しかちょっと待ってほしい。ここで大切なのは感情論の排除である。何事も感情的になっては琴をし損じる。感情的と言ってもヤキモキしたキモチを適切な形でストレートに吐き出すのはむしろ良いことである

そうではなく本当の感情は棚にあげて都合のいい別の感情正当化しようと論をひねりだすのが駄目なのだ。結局それは言い訳であり捏造にすぎない。自分にも他人にも嘘をつき、感情的になればなるほどその嘘の対立構造エスカレーションする。

から冷静に思考しなければならないよ。学生時代にロクに人と向き合うことなく2chなどをやり過ぎてきた人は特に注意。面接で俺は友達いるしサークル入ってたしバイトもしてた、なんて人がよくいるけど、

そんなのも名札(title)にすぎないのだよ。中身が肝心。素直な気持ち・意見をどれだけ適応的にやりとり出来たかどうか。その意味正論を文字通り「正しい」と思えるような人は危ないと言ってよい。

結局のところ正論というのも名札にすぎない。正しいと名札がついたことを言えば、一応は一定の力をもつ。絶対無敵とまではいかないが、たいていの場面で有利な形勢に持っていくことが可能であるという意味おいて。

ところがね、第1にそもそもにおいて「勝つ」必要などないのだよ。狡黠な人間になんてなる必要ないとも言い換えられる。ずるい人間って世の中いるよね。それは一種の適応とも言えるが。

よく考えてほしいのは、適応というのは常に不適応の可能性をはらんでいるのだよ。ある方向に適応したということは、他の方向に適応できなかったからかもしれない。ズルいってのはそういうことなんだ。

あらゆるファクターがありうるので一面的に決めつけることはできないけどな。けれどもそれがもし不適応からきた果実だとしたらそんなに哀しい色の果実はない、そう思わないかいということなんだ。

第2に正論はあくまで論の正しさに過ぎない。論とは前提たる命題に推論規則を用いて演繹していくプロセスなのだがな。ともかく論の正しさはあくまで推論の正しさであり前提の正しさではないという中学校から教わってきた当たり前のことなんだ。

当たり前だがみんなすぐ忘れてしまうから常に確認しながら進んでいかないと行けないんだ論者たちは。でないと、、中学生が見てもバカじゃんこの大人たちはって言うようなことが頻発するのだ。

人間は多くの人間自身が考えているよりもスキが多い、不注意が多い、手抜かりが多い生き物なんだ。だから当たり前のことを当たり前にやれる大人になること、これが何よりも大切で、難しいことなんだ。

岡目八目と言ってハタからみて批判するのは簡単だけど実際にそういう立場になったとき自分自身しっかりやることが肝胆だよ。だから正論を畳みかけるように言われてもジト目で疑うことを怠たらない誠実さを忘れてはならない。

そういったことを抜かりなく積み重ねていく先に成長がある。正論を疑うにあたっては、繰り返すが感情的になってはいけない。感情を包み隠さず適切な形で表現するのは良いことではあるが、感情に論がくっつくと

途端に一気にタチの悪い一揆を巻き起こして塗炭の苦しみに見舞われてしまう、と述べたね。ここで1つ感情的にならないコツを教えよう。こと人間関係になると多くの負の感情は恐れからやって来る。

怒りも恐れ、恥ずかしさも恐れ、不安も恐れ、いろんなことが恐れから来ている。そしてそのことをみんな自認したがらない。だからビビり先輩ちーっすwな煽りが万国共通に通用すると。

から恐れを常に認めないといけない。認めるためには心の余裕が必要なの。心に空きスペースがないと駄目なの。ワーキングメモリが一杯になると他の事考えられなくなるでしょう。

実は人間は生きる心構え次第で必要な余裕が雲泥の差なんです。一般には精子いや生死をかけた闘いを日々繰り広げる人ほど沢山の余裕が必要と考えられている。しかし実際は彼らの95%は忙しいの字は心を亡くすと

書くとの格言どおり忙しさのあまり心が狭くなっていますから、それでもなんとかやっていけてるということは実は大して彼らのような生き方のためには別に特段余裕が必要なわけではないんですよ。

ただしそれは「毎日をなんとかやり過ごす上では」不必要ということであり、「日々をよりよく生きるためには」あるいは「今後の人生のためには」もっと余裕が必要ですよ。狭い心のままではいつかSAN値ピンチになります

そう、「よりよく生きるためには」もっともっと余裕が必要なんだよそこの君。倫理(ethics)とは本来は儒教的な処世術ではなく日々をよりよく生きる方法を追求する学問であった。

自分のことばっかり考えてガンガン心を狭めていては結局のところ苦しい境遇に追い込まれていくようにうまく世の中はできている。天網恢々疎にして漏らさずとは至言なり。

オデッセウスの鎖―適応プログラムとしての感情』の紹介文を見てごらんなさい。「感情はなぜ存在するのか。感情がその場限りの自己利益を越えてより合理的に行動を方向づける働きがあることに着目し、

今まで十分に理解されていなかった利他行動など、一見非合理的にも見える行動のメカニズムを鮮やかに解き明かす」。この問題意識と解決の試みに非常に高い知性を感じざるを得ません。

実は感情は我ら人間の誇る高級な機構であったという発見が続々と為されている。そういった感情を捨象してロボットのように正論を言ったり感情捏造して論理で塗り固めたりするのはもう今年で卒業しよう。

来年からはきっぱりケジメをつけて全く新しい人間に生まれ変わるつもりでいこう。ただしだイチローの「変わらなきゃも変わらなきゃ」の精神は忘れちゃならんぞ。必死に変わろうとする人間がよく陥る罠。

変わろうと歯を食いしばることは現状を強く否定することになるが、実は否定すればするほど暗に弥が上にも強く肯定してしまう結果になるのだから、決して無理に変わろうとしてはいけない。

これも人間関係と同じで根底には恐怖がある。忙しさを好む精神の奥底にはしばしば恐怖があるのだ。一般に強くコミットしようとする性向の背後には恐怖があるということ。

から強くコミットしようとするのではなく、ソフトアプローチ。これが大原なのだが、そのためには実はたくさんの余裕が必要なんです。だから言ったとおりでしょう心構え次第で雲泥の差。

余裕といってもロマンティック・アイロニーのやうな嘲笑や放蕩ではなく、きちんと自分の行い、思考を決める規律を自分で定めないといけない。

クラピカも制約を自ら誓約して力を手にしたのだからこの支配から卒業して賜杯を手にするには規律を自らに課すことが必要不可欠といっても過言ではなかろう。

ぱっと見なめし革のような硬質な立派さを漂わせてはいもののそれはあくまで虚構で、その内に秘めたる醜さは計り知れない。だから俺はブランドもののバッグが大嫌いなんだ。

ともあれ人の心にハリボテエレジーのような哀愁があり、それを我々は他者や社会との関係の中で再現しているに過ぎない。しあわせに小石をなげて。

その修正を試みるのがサイコドラマの主旨である。ともあれ正論という古い規律を捨てて感性的であろうとすると俺たちはいとも簡単に自己否定ワナにかかってしまう。だから新しいマイルール必要なのだ

マイルーラ見かけなくなったなと思ってたら2001年3月製造中止。 テレビCM大学文化祭宣伝しだしてから若者の間で非常に人気が出て世論の批判を浴びたことが原因とな。

 
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