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2024-09-05

「清潔になりたい男たち」に必要な成分の話

https://anond.hatelabo.jp/20240904005812

https://anond.hatelabo.jp/20240904185451

清潔"感"を考える上で肌が重要であることは首肯する。が、そうであるならどういった肌の状態を目指すべきで、そのためにどんな成分が必要かということを語るべきじゃないのか。スキンケアのスの字も知らない人間化粧水だの乳液だのオールインワンだの語ったところで、それが一体何になるのか。必要性を理解させられるような情報がそこに無ければ、それは空虚念仏と一体何が違うと言うのか・・・・・・

と一連の増田たちを読んで勝手に憤慨した勢いで、自分なりに意識していることを記してみることにした。

プロフェッショナルの方へ

一読すれば分かると思うが、増田美容医療皮膚科学についてド素人だ。なのできっと以下の内容には専門家から見てデタラメな内容がたくさん含まれていることと思う。もしそのような記述を見かけたらこの馬鹿が!顔を洗って(※保湿も忘れずに)出直してこい!という罵りを添えても構わないので、間違いを訂正してこれを読んでいる人達に正しい知識を授けてやってほしい。

清潔感のない肌の状態としてここで定義する症状

  • 肌荒れ
  • 開いた毛穴
  • シワ、色素沈着

増田重要視している成分

セラミド

そもそも、なぜ洗顔後に基礎化粧品を使う必要があるのかというと、それは角質層の成分を補うためだ。角質層は肌の最も外側に位置し、水分の蒸発を防いだり、異物による刺激や侵入を防ぐバリア機能を担っている。多くの肌荒れは、このバリア機能が損なわれることに起因すると言っていい。洗顔後は角質層からさまざまな成分が洗い流されバリア機能が低下するため、すぐに補う必要があるというわけだ。

バリア機能の中でも特に重要なのがセラミドだ。セラミド細胞間脂質層に存在し、水分子と密接に結びついて(ラメ構造)、皮膚の水分蒸発を防ぐ。また、外部からの刺激から肌を保護する役割も果たす。セラミドや、類似分子構造を持つ擬似セラミドは、皮膚に塗布することでバリア機能を向上させることが実験確認されている。つまりセラミドが含まれ美容液や化粧水使用は、バリア機能を強化し肌荒れの防止に貢献するということだ。

グリシルグリシン

グリシルグリシン毛穴ケア有効とされている。この成分のことを知ったのは以前に化粧水デュエリスト増田(https://anond.hatelabo.jp/20240516134432)が紹介していたからだ。

毛穴が開いて黒ずんでいたり凸凹しているのがどういう状態かというと、これは毛穴周囲の炎症として説明される。皮脂に含まれ不飽和脂肪酸が増加するとなんやかんやあって肌細胞内にプラスイオンが増加し、これが毛穴の炎症を引き起こす原因となる。

これを防ぐ方法としてまず考えられるのは皮脂内の不飽和脂肪酸を減少させるという方法だが、そうではなく細胞内のイオンバランスを適正な状態に戻すという効果を期待されているのがグリシルグリシンという物質である。肌細胞マイナスイオンを送り込むというアプローチを取るのであれば単に塗布するのでなくイオン導入をしなければ効果が薄いのでは?と思うが、塗布によっても効果確認されているようであるググるとそれらしい記事が引っかかるので確認されたし。

SPF/PA

成分でなく指標名だが、検索するときキーワードとして一緒に挙げた。

日焼け止めについては既に元増田追記している(https://anond.hatelabo.jp/20240905170633)ので詳細を省くが、シワや色素沈着は加齢による老化よりも紫外線による老化、いわゆる光老化による影響が大きいと知られている。SPF紫外線B波(UVB)、PA紫外線A波(UVA)への耐性を示す指標であり、これらに優れた日焼け止めを当増田は外出前に必ず使用するようにしている。日中であれば徒歩30秒圏内コンビニに行く時も必ずである

最後

ここ数年、男性向けの美容品が注目されてきており、それについてはルッキズム観点からはてなでは賛否両論なのだが、当増田としてはとても歓迎している。

理由は多々あるが、中でも一番大きいのは、消費者層が多様化することによる美容業界エビデンスレベルの向上を期待しているからだ。一連の増田の中で美容分野の根拠の弱さを指摘するコメント散見されるが、これらは傾聴すべき問題意識だと考える。先日ドライヤー宣伝文句話題になったが、本当に笑い事ではない。医学栄養学の分野ではエビデンスが重視されるようになり、ランダム比較試験やそのメタ分析システマティックレビュー)といったエビデンスレベルの高い研究方法が採られるようになっていったが、美容の分野はその水準にまだあまり追従できていないように思える。

追記

自分20代後半男性増田なんだけど、泡で柔らかく洗顔みたいなセオリーって本当に正しいんですかね?n=1の話をすると、自分がそれをやってた頃は見事な吹き出物顔で、ケミカルピーリングイオン導入、レーザー治療等を数年続けて抗生物質まで処方してもらっても全然改善しなかったのが、メントール匂いしてツブツブ入りの洗顔料でゴシゴシという明らかに定説から外れた洗顔方法に切り替えた途端に見事に治ったんだよね。勿論、しっかり洗った感によるプラセボ効果だったり、生活習慣、気候や情勢、心身コンディションの変化等の他の原因の可能性も否定しきれないか積極的他人に推奨はしないけど。というか、このn=1を読んで僅かでも真似しようと思ったのなら、それはお前が肌トラブルを抱えているという証拠だ。こんなもの無視して皮膚科に行け。専門家意見以外を耳にも目にも入れるな。男女の皮脂分泌量ってホルモン分泌の性差による差異がある可能性があるので、男性には男性セオリー必要なんじゃないかと思っている。

追記

ある程度ブックマークも付き専門家らしき人の目にも留まったようなので、役目を終えた煽り気味文言は削除しました。

削除前の内容を読みたい方は↓

https://megalodon.jp/2024-0907-1234-49/https://anond.hatelabo.jp:443/20240905230819

署名

https://anond.hatelabo.jp/20240906180949

https://anond.hatelabo.jp/20240906193620

https://anond.hatelabo.jp/20240907013633

エビデンスエビデンス言う男のためにスキンケア参考書紹介する

anond:20240904005812

anond:20240904185451

こういう情報を頭からバカにして「科学エビデンスがない」って言う男が多い。

でも、皮膚って立派な臓器だし皮膚科って診療科もあり古くから研究されている。化粧品会社化粧品の原料会社も、研究所を持ち論文を出している。

皮膚科学会とか香粧品学会学会誌も出てる。

普通に考えればエビデンスがあるのが自明なのに、とにかく女がやってることはとりあえずバカにしとくって根性が身についてるからプラセボ」だの「金ドブ」だの言うんだと思う。

エビデンスエビデンス言う人のために、一般向けのスキンケア参考書を紹介する。

美容家とか化粧品関係者とか女医が書いた本はどうせバカにするだろうから皮膚科の偉い男の先生が書いた本に絞る。

一般社団法人日本コスメティック協会検定試験参考図書https://www.amazon.co.jp/dp/4779215315

コスメマイスタースキンケアマイスター化粧品業界資格で、化粧品販売かに関わるおじさんたちもわりと受検してる。教科書ユニセックス対象に書かれてると思う。

美肌の教科書~「最新皮膚科学」でわかったスキンケア84の正解 https://www.amazon.co.jp/dp/B00ZI4OD8S/

こっちはいかにも女向けだがわかりやすい。

この2冊の著者の川島先生は光老化、アトピー治療第一人者で、化粧品業界美容業界にもパイプが強い。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E5%B3%B6%E7%9C%9E

スキンケア科学 https://www.amazon.co.jp/dp/4525340614/

皮膚の仕組みとかが半分ぐらい。純粋面白かった。著者の田上先生皮膚科の重鎮みたいな先生https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%8A%E5%85%AB%E6%9C%97

同じ著者の「皮膚の医学 肌荒れからアトピー性皮膚炎まで 」https://www.amazon.co.jp/dp/B00LMB0C4A は手に取りやすい。ただし1999年の本でちょい古い。

今はもうちょっと進歩してるので、これだけ読んでわかった気になると良くないかも知れない。

余談だけど、化粧品の害を煽るみたいな本ってだいたい1970年1980年情報が下敷きになってて、現状と全くあってなかったりする

エビデンスに基づくスキンケアQ&A https://www.amazon.co.jp/dp/452174771X

医療従事者向けの本で高価だけど、文献へのポインタあるのでおすすめ

何を選ぶか、何を必要かってのはこのへんの本読んで皮膚の仕組みを学んでからでいいと思う。

たとえば「脂でベタベタなのに何か塗らないとダメなのか」みたいな話は皮膚の仕組みを知ればおのずから答えが出るし、「化粧水はすぐ乾くのに塗る意味あるのか」は化粧品役割を知ると納得できると思う。今は化粧品の成分もパッケージに全部書かれてるので、何が入ってどういう役割果たしてるかは成分の教科書みるとだいたいわかるよ。

意味がわかると面白くなるのは他のジャンルと同じで、なんにしたって自分で調べて考えるに越したことない。

新しめの本

この辺も良著だと思う。ただ、著者の権威っていう意味では他に挙げた本のほうがしっかりしてるので、今回は別に紹介した

2024-05-21

anond:20240520174854

マジでこれ。おっさんの方が顔汚ないのに化粧について文句つけてきたり、自分の好みを話し出したり皮膚科記事化粧品屋の記事皮膚科学会に所属する人の論文まで手を出して読んでる人間にアレコレテレビで聞いた程度の知識を垂れてきたりして、何もわかってないのに無知である事の恥すらない。

2024-03-18

anond:20240318145939

アメリカ皮膚科学会のサイトには「こういう洗い方は皮膚に刺激になる」ということが書かれてる。

「ゴシゴシ洗うな、刺激になるから

「汗をタオルでゴシゴシ拭くな、刺激になるから

スクラブ使うな、刺激になるから

というように。

皮膚に刺激になるということは、健康な皮膚であっても傷をつけて炎症を起こしうるということ。

炎症は繰り返すと色素沈着を起こす。シミになる。

美容系ではない皮膚科専門医でも「洗顔時には優しく洗いましょう」ということを否定してる人はいないぞ。

2024-03-17

anond:20240315232344

アメリカ皮膚科学会のサイトにあるニキビ肌向け洗顔方法に書いてあることと微妙に違うね。

泡立て云々とは書いていないけれど、とにかく刺激を与えないように優しく洗顔すること、柔らかいタオルで軽くポンポンと叩いて顔を拭くことなどを推奨してる。

科学的根拠に基づいてるのはどう考えてもアメリカ皮膚科学会のほうだと思うんだけど、自称皮膚科医さん、いかがでしょうか。

https://www.aad.org/public/diseases/acne/skin-care/habits-stop

2023-10-20

最近色々肌について学び直したので、情報をまとめる

情報源はどこからとる?

肌については、大きく分けて4種類の情報源がある

皮膚科

美容関係者

一般市民(口コミ)

自然派

それぞれメリットデメリットがある。

日本皮膚科医は、基本的エビデンスを元に語るため不確定な肌ケアリスクのある肌ケア否定する。アメリカ皮膚科学会は革新的日本皮膚科医は保守的

その理由は、アメリカには保険がないので美容治療境界線がない。日本皮膚科医は「保険範囲治療」に対処するため。

美容関係者基本的企業の言うことを鵜呑みにしたバカしか居ない。情報源としては基本的に除外。嘘つきばかり。

使用感のみ参考。

口コミサクラ可能性がある。星1を参考にするといい。

自然派は、皮膚科医も恐れる治験レベルのことを次々とやってる。「好転反応」や「私には合わないです」はアレルギーや炎症を起こしてると解釈すると情報収集捗る

基本的食べ物を肌に塗ってるのは真似してはダメということを頭に入れておく(いずれアレルギー発症するため)


美容の基礎知識

肌は、

皮脂

角質(死んだ皮膚)

表皮

真皮

皮下組織

の順に構成されていて、そこに毛穴がブッ刺さっており、皮脂で肌をされている構造になっている。


ケアの基本は、「何もしない状態を保つ」ことである

まり、何もせず、汚れも付けず、マッサージせず、日にも当たらない状態が最適。

生物学的な生殖時期である20代前半までは適度に皮脂が分泌され、最高の状態が維持される。

そこらへんで死ねば綺麗な状態死ねる。

水で顔を洗うだけで基本的に十分なのである

実際、化粧品をつけなければ水だけで洗顔が推奨される。


しか現代人は、外に出まくるし、長生きするし、顔に絵の具を塗りたくり、石油だらけにする。


その

日光に晒される

・化粧による肌の汚染

長生きによる皮脂の欠乏

・老化

解決するためにうまれたのが

日焼け止め

・洗浄

・保湿

薬品

の4大美容である


●4原則のそれぞれの理論

日焼け止め

日焼け止めは、いかに肌に刺激を与えず日光による火傷を防ぐかが重要

PFS30以上の、保湿成分がある日焼け止めを使う。

・洗浄

基本的に水かお湯で十分。

ただし、日焼け止めや化粧、排ガスの多い場所を歩く人は必然的洗顔必要がある。

スクラブ系は絶対使用しない。

あと、角栓毛穴保護するためにある。また、毛になる前段階の髪が角栓と呼ばれる場合もある。

基本的に炎症がない場合、白い角栓放置

・保湿

基本的に保湿は、加齢や洗浄によって失われた皮脂や水分、角質層の再現目的

角質はグリセリン(化粧水)、皮脂はワセリン(乳液)で再現する。

化粧水はただの水は嘘。基本的水溶性の保湿物質を含ませて、角質をふやかし若い頃の角質を再現するのが目的(だからスクラブして角質を削るのは悪手)。化粧水に含まれているビタミンcなどは効果がほぼ無い。

その他物質は防腐剤や、グリセリン代替品。

ワセリン乳液は非水溶性の保湿物質が主になっている。水に反発するため、ふやかした角質を維持する皮脂の役割もつ


ニキビや肌荒れが起きている場合は、肌の菌バランスが崩れている証拠

この際、保湿された肌は菌が繁殖やす状態になる。特にグリセリン代替品は栄養豊富皮膚科でもらった薬を塗るだけにとどめて、保湿も控えめにする。

あと服をこまめに取り替える。枕カバー毎日洗うか消毒する。


薬品

ビタミンcやレチノールなどの薬品効果ある。

ただし、基本的に「効果のある」もの病院しか貰えない。「効果がある」と薬扱いになるからだ。輸入するという手もあるが全て自己責任になる。


マッサージ、顔ヨガなどは?

摩擦は色素沈着の原因になる。皮膚の伸展もシワの原因に。

皮膚を伸ばさな顔面運動マッサージにとどめる。

実践した結果

乾燥肌なので、基本洗顔はサボっている。乾燥してる場合10%のグリセリンで保湿しワセリンを塗る。

基本夜は湯シャワーで、臭い場合や人に近づく場合石鹸で洗う。

ニキビなどの場合石鹸で汚れを落とし、すぐ保湿している。

風呂に入ってる途中にワセリンを塗るだけで保湿できるが、シャワーのみの場合グリセリンで保湿。

食事糖質少なめ。糖質を切ると肌が減量期のビルダーみたいになるので調節してる。

結果的毛穴は目立たず肌トラブルも少ない。

●これからやってみたいこと

浸透圧関係グリセリンと水だけだと、肌に刺激になりそう。

生理食塩水などで化粧水自作して実験してみようと思う。

食べ物化粧水に使うことは考えてない。

茶のしずく石鹸から考えてリスクありすぎやろ。

2023-01-29

友女「スキンケアではクレンジングが一番大事から高いやつ使ってるねん」

皮膚科医ワイ女「(メイクが落ちないような粗悪品やメイクに対して弱すぎるor強すぎる洗浄力のものは良くないって意味大事であることには間違いないけど特に有効成分とかは確認されてないで、皮膚科的には高いかどうかよりメイクと洗浄力の強さがあってるかやで)」

友女「化粧水はな、吸収を促すために導入液が大事やねん」

皮膚科医ワイ女「(それ肌のバリア機能壊して体感的に化粧水が吸収されてる感じを促すだけの商品やぞ!強すぎるメイク落としで肌カラカラにして化粧水が染みるわあ〜てやるのと同じ原理やぞ!)」

不思議なのはさ、みんな皮膚科学に基づいた肌ケア情報かめちゃくちゃ大好きで気になってて、だからクレンジングに1万円出したり、無印の導入液買うんだけど、でも我々皮膚科の連中がそれエビデンスないよとか言い始めるとウザがられるしそっぽ向かれてしまうんよな

なぜなのか

2018-10-29

anond:20181027223029

最近アトピーっぽい体質の親もちらほら見るようになったけど、やっぱりというか案の定というか子供漏れなくアトピー

遺伝性がないなどというのは皮膚科学会のデマなんだなあと納得する次第

やはり清潔感大事だね、優秀な遺伝子はなんだかんだそういうところにまで現れるのだろう

ん?アトピー清潔感ではなくて実際に不潔なんだっけか?w

 
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