つい先日、はてブでtogetterの「中国においてけぼりを食らう日本」という記事が話題になった。
https://togetter.com/li/1102767
そのまとめのツイートの中で取りざたされていたのが「中国から世界に先駆けたVRデバイスの業界標準、公開へ」(Mogura VR)という記事だ。
http://www.moguravr.com/china-standard-for-vr-industry/
上のまとめではこの記事をツイートした人から火がついていったのだが、どうも肝心のVRと中国の事情について触れる人がいなかったので少し残念に思ったのだ。VRに対して一定の関心を保っている増田の一人より、せっかくなのでVRと中国、そして日本について軽く知ってほしい。
結論から言うと、VRでは中国がヤバイ!VRは中国と米国を中心に回っていて、他の国はその二つの市場にどうやって食い込むかを考えている。
日本は日本市場だけで食っていくのは考えづらいけど、他国の市場で独自の地位を確立する実力はある、という感じだ。
そもそも、現在VRはヘッドマウントディスプレイ(HMD)と呼ばれる機器が主流になっている。そのHMDもおおまかにスマホ(モバイル)型とパソコン型の2種類に分けられる。
現時点で世界で主流なパソコン型のHMDは数えるほどしかない。一つ目は日本企業のSIE(ソニー)が作っているPlayStation VR(PSVR)、二つ目は台湾企業のHTCが作っているHTC Vive(Vive)、三つ目は米国企業のFacebook(Oculus)が作っているOculus Rift(Rift)のおおよそ三種類だ。もちろんこれら以外の企業(まずはマイクロソフト)も後々参入してくるだろうが、現時点で業界基準となっているのはこれですべてだ。
それで、この3つのHMDの2016年時点での世界合計出荷数(http://svvr.com/press-media/svvr-2017-superdata-infographic/)は
PlayStation VR: 745万台
Oculus Rift: 261万台
となっている。
ちなみに日本は
PSVR: 8万台
Vive: 1万台強
Rift: 2800台
といった感じだ。
この数値だけ見るとHMDはPSVRの圧勝に見えるのだが、PSVRは他機種と比較してある致命的な問題を抱えている。それは、PS4でしか動かないことだ。もちろん、PS4は世界で5000万台以上出荷されていて安定した性能を誇る機種なのだが、如何せん本格的なVR市場が立ち上がってから数年も経っていないため、プレイヤーの大半を満足させられるような大作の数が圧倒的に少ない(小規模な実験的な作品はいっぱいある)。
また、現時点でわざわざ高い金を払ってVRに手を出す人は新しい物好きかVR開発者がほとんどだ。PCのVRであれば自分でUnityやUnreal Enine 4といったツールを使って自分でVRソフトの研究・開発をできるが、PS4などのゲーム機では基本的に新しいVR対応ゲームソフトが来るまで押し入れの奥で埃をかぶることになる。そういったわけで、PSVRは数では一番売れているがPC用のHMDと比べると少し影が薄い。
そこで、PC用のVRの話になるのだが、現時点では台湾企業のHTCが作ったViveが最有力だ。中国ではFacebookの居ぬ間にHTCが台湾企業としての強みを活かしてほぼ統一させ、米国でもFacebookのRiftよりもViveが強い支持を得ている(http://store.steampowered.com/hwsurvey)。日本ではFacebookはクレジットによる注文のみ受け付けているが、HTCはPC販売店などと契約を結んでその場で現金購入できるようにしたことにより圧倒的な差をつけた。物流と販路の勝利である。
話が長くなったが、中国は現在国家単位でVRに力を注いでいて、台湾企業のHTCとは蜜月の関係である(見ていて中々ハラハラしません?)。
上の記事の通り、HTCや大学、研究所が組んで基準を作ったりしていたり、HTCが深圳政府と組んで研究所を作ったり公共機関にバラまいたりしてます。中国のVRのベンチャー企業(ハード、ソフトを問わず)も数も資金も日本とはくらべものにならないぐらいぐらいあります。とりあえずそれらしいワードでググれば中国とVRの記事はわんさか出てくるでしょう。
そんで、日本はどうすればいいのかという話なんですが、まず日本はPSVRがあります。忘れがちですがPlayStationは日本ブランドですからね、一応。まあパナソニックとかもBtoB向けにHMDを作っていたような気がするのですが…それは置いておいて。
幸いにも日本には世界でも有数のゲーム企業を誇る国です。VRにはゲーム企業のノウハウの応用が利きます(あくまで応用ですが)。
PSVRを作っているSIE(ソニー)はもちろん、スクエニやバンナム、セガ、コエテクなどのゲーム企業はすでにVR事業に参戦しています。任天堂も一応研究しているとかなんとか。
中国はPCのオンラインゲームが盛んではありますが、日本のような家庭用ゲーム機はあまり普及しなかったので楽しさのベクトルが少し違います。もちろん中国の成長スピードを考えればノウハウが溜まるのもあっという間でしょう。
現在VRの収益の44%がゲームを含むソフトウェア、35%がアーケードを含むロケーションベースです。
ちなみにアーケード形式のVRは世界の中でも中国と日本でかなり進んでいる分野です。昨年はお台場のVRZONEが話題になりましたし、今年の夏にはVRZONE Shinjukuができる予定です。中国では現在千単位のアーケードVRを遊べる場所があるそうですが、コンテンツの魅力が乏しいためか客がすでに一巡してしまったようです。
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最後に、どうすれば日本のVRが発達するのかについて言わせてください!
まず、VR機器を買って下さい!
最先端のVRやVR開発に興味のある人は20万円前後のハイエンドPCと10万円前後のHMDを揃えて下さい!
開発者でもないしそんな高い金を払う余裕はねーよという人は是非アーケードVRに遊びに行ってみて!最近は漫画喫茶とかにも置いてあるので!
PSVRをいつまで経っても買えない人は運を高める努力をするかPCのVRに乗り換えるかを検討してください!
あと1~2年待てばVR用の大作も少しずつ増えると思います…!
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みんなの最先端のテクノロジーに対する熱意が市場と技術開発を刺激するんだぜ!
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PS4が日本であと2倍は売れていたらPSVRは日本にもうちょっと回って来たんじゃないですかね(小声)
ちなみにこの増田ではGalaxyのGear VRといったスマホ向けのVRは意図的に省きました。そこまで含めると書いても書ききれません。
少なくともスマホ用VRは日本は立ち位置がなさそうです。そもそもスマホ市場で生き残れた日本企業がないので。
VR=ゲームというイメージになってるのって問題ではという議論は他所でお願いします。
ゲーム業界以外もVRにジャンジャン参入してくれると助かるんだぜ。建設とか工場とか医療とかエンタメのVRの動向に注目です。
今、近所でガーデンフェスティバル的なことやってて周辺花だらけ。
街路樹周りとかの素っ気ない草コーナーが、
テーマごとにデザインされた花ぶっささってたり、まあきれいよ。
こうゆうのっていつも期間終わったら、花とか樹木ごと撤収されるんだけど、
そいつらはどこに行くのだろう?
全然違うよな。
勢いのある雑談スレがその中にあってもいいけど、それが世界の全てになったらそれはマストドンではなくなる。
お前らって上辺しか見れないんだなーって
http://note.lilish.com/wp-content/uploads/2014-2015/DSC03752.jpg
これ
おんこ
おんこ〔一説にアイヌ語由来〕[名] 《植物》 イチイ。イチイ科の常緑針葉樹。雌雄異株。有毒。赤い果肉(仮種皮)は無毒で甘く食べられるが,種には毒があるので注意を要する。
なんの木の話だよ!おい!
なんだと!おい表に出ろ!
今時どんな仕事に就いていようが、誰とも話さないで成り立つ仕事など存在しないだろう。
コミュ障だらけのプログラマにあっても、仕様・設計・実装・テストについて議論ができることは必須だし、実際どんなにコミュ障なプログラマでも、これだけはまともにこなせたりする。
問題は、そうした技術的な議論しかできない人が殆どであるということだ。
勘違いしないで欲しいのだが、そのような議論だけできても、「話ができる」ことにはならない。
仕事において「話ができる」というのは、「些細な言動から相手が求めている言葉を推測し、自分が言いたいことと勘案の上、適切な発言を行う」ことである。
更にそのような会話を通じて、ステークホルダの求めるアウトプットを、求められるタイミングで示すことができて一人前なのである。
そしてこれができないがため、プログラマは「技術はあっても半人前」と、非プログラマな仕事人からはみなされるケースが多い。
まあ確かにプログラマは、プログラミングという極めて特殊な作業に振り回されまくる仕事ではあるのだが、プログラマ自身が特殊な人になることは誰からも求められていないわけで。
てか、技術者が技術を備えているのは当たり前だし、その上で仕事力がどれくらいあるかが問題なのだ。
あと、日本の組織は会社だろうが役所だろうが、メンバーシップも給料のうちという意味でも、話ができないことは減点対象だ。
結局、プログラマはプログラミングとそれを効率良くこなすために特化した議論しかできないため、プログラミング以外の仕事を振られると、大抵行き詰まって爆死してしまう。
逆に、きちんと話ができる数少ないプログラマはそれだけで超優秀と評価され、チームリーダーやSE、コンサルに昇格したりする。
道筋が欲しいとのことだったので。
あなたにMS OfficeなどのいわゆるOAスキルがあるのなら、地方に移住してみるのはどうか。
地方の、特に中規模な製造業などではOAスキルを持った人材が足りていない印象があるので、あなたの年齢(45歳前後を想定している)でも滑りこめるかもしれない。VBAどころか、エクセルの関数使えるだけで持て囃される。欲を言えばバッチファイルが組めたりするとなお良いが、これは滑り込んだその後の勉強でも間に合う。
製造の現場では検査項目の入力やら在庫の管理やら生産管理やらにPCが使われているのに、肝心の作業者たちがPCのことをまるで分かっていないので、驚くほど非効率なやり方が罷り通っていたりする。現場のことも分かる、PCのことも分かる。そんな人材が工場に数人いれば、冗談でなく日本の工場の生産性は3割上がるだろう。
PCを使わなくなった時のことは知らん。でも技術的なブレークスルーが無い限り、当面PCは現場に居座る。
あなたのようにPCリテラシーのある人間(このような長文はPCで書くだろうというあくまで憶測だが)が仕事にあぶれて嘆く姿は、需要と供給のマッチングがうまくいっていないことの証左だ。
出るところに出れば仕事は必ずある。