はてなキーワード: ロードオブザリングとは
畑中を初めて認識したのは中1の3学期だった。中高一貫の母校では毎年高3送別会として各学年の有志が出し物をするイベントがあった。学年が上がれば各学年のカラーが出てきてそれぞれに工夫を凝らした出し物になるのだが、高3との関係性も薄い中1はたいてい合唱と相場は決まっていた。その合唱の練習にいった多目的ホールで、なんかやけに綺麗な子がいるなと思った。すらりと背が高くて顔が小さくて、鼻筋は高く通っているけど鼻先は少し丸くて親しみがあって、真顔でも口角が上がっている猫のような顔。胸下まである長い髪が静電気で少し膨らんでいた。
いつどのように仲良くなったかはどうしても思い出せない。気が付けば毎日のように畑中と手紙を交換し、イラストの練習をし、力尽きて眠るまで長電話をし、プリクラの新しい落書きを開発し、ハリーポッターの世界に浸り、塾をさぼって何をするでもなく新宿のマクドナルドに居座り、インターネットにハマってブログを開設して高校生ブログランキングでいいとこまで行ったりしていた。私たちはたいていランキング上でも並んでいて、いつも畑中の方が上にいた。高1か高2の球技大会中、早々に負けて残りの2日間ヒマだったのでピアッサーを買いに行って次の日学校の廊下で畑中にピアスを開けてもらった。私はどこにピアスを開けるのがおしゃれかなんて分からなかったし、穴を増やすつもりもなかったので完全に畑中にお任せして場所も決めてもらった。実際にピアスを開けるときよりも畑中がハイテックで耳たぶに位置決めのマークを書いている時の方がなぜか緊張した。畑中はピアスに凝っていて、形がいいと褒められるから右の耳にはもうピアスは開けないんだと言って左耳にばかり穴を増やしていた。
畑中に話していないことは何もなかったし、お互いの人生の登場人物は全員把握していた。高2の時にくだらないことがきっかけで大喧嘩して、喧嘩の勢いでお互い言わなくていいことまで言ってしまった。引っ込みがつかなくなってしばらく初めての別行動をして、一緒に観に行きたかったなって思いながら観たロードオブザリングは全然面白くなかった。後から仲直りして、「ロードオブザリング、一緒に観たかったのに」って言ってくれたときはやっぱりうちら親友だねって思ったよ。
私は畑中が一番の親友だったけど、畑中にはもう何人か細く深い友達がいて、その子たちはみんな学校では少し浮いている性の香りのする女の子たちだった。彼氏が途切れない女バスのギャルグループみたいな男好きするムードとは違い、〇〇ちゃんの彼氏って、社会人らしいよ……と噂が立つタイプの、今にして思えばクラスメイトは幼稚で話が合わなかったんだろうなというような早熟なはぐれ狼と仲が良かった。畑中自身は何人かに告白されこそすれ試しに付き合ってみても全然ピンと来なくて別れる、みたいな感じだったので、畑中は恋愛にあんまり興味ないのかな?なんて思っていた。なんせ畑中は美人だし、そんじょそこらの男が付き合えると思ったら大間違いよ。だから大学に入ってから、予備校の仲良しグループの男の一人と付き合いだしたときは(あんまかっこよくないし背も低いのになぁ)なんて勝手に思っていた。
そうして安心して自分を委ねられる相手ができたことで、畑中のメンヘラの才能が開花した。元から畑中は時間にルーズだったり忘れ物が多かったりルールを無視したりするタイプだったけど(そういうところが私も似てたからお互い遅刻しまくりながら長く付き合っていた部分もある)なんかそういう自分本意で、自分が良ければあとはなんでもいいようなところが加速していた。畑中は受験がうまく行かなくて不本意な大学に通っていたのもあって、大学1年の時はとても不安定だった。でも1年後再受験することに決めて、無事第一志望の大学に合格した。私は畑中の受験が終わるのをすごく楽しみにしていて、受かったらお祝いに一緒に沖縄に行こう!って言って旅行を予約していた。「やっぱり行けない」と言われたのは出発の3日前。うち厳しいし旅行のことも怒られるから言ってない、今更言えない、キャンセル代は払うからと言われて落胆し、怒り、「なんでもっと早く言ってくれなかったの」と詰った。「だって聞く耳持たずって感じだったじゃん。勝手に決めちゃうからさ……」と言われた。私が一人で先走って空回ってただけ。キャンセル代は銀行振り込みだった。さすがにショックだったけど、志望校に受かった畑中は明るさを取り戻し、また魅力的なやつに戻っていたのでなし崩しに今まで通りの付き合いが続いた。
畑中が受かった大学はたまたま私の家の近所にあって、私はその大学で別の友達が立ち上げたサークルの手伝いをしていた。私がグループで集まれる数少ない友人の一人が、とある企画のために入学直後から大変な苦労をして作り上げたサークルだった。畑中はそのサークルに興味を持って入ることになり、美人なのにおちゃらけた性格でもってすぐ溶け込んだようだ。前後関係は忘れたけど、前の彼氏と別れた後はサークルの仲間の一人が恋人になったようだった。その頃私はほとんどそのサークルには関わっていなかったんだけど、そこでまあよくあるサークル内の小競り合いみたいなことに発展し、畑中はサークル創立者の友達と対立して揉めた。泣かせた。その友達からこんなことがあって……と話を聞いている最中、畑中からメールがきた。「今六本木で飲んでるよー!増田もおいでよ!」
ナメられてんな~と思った。私のことも蔑ろにして、私の大事な友達のことまで傷つけるんだ。人が作ったサークルに後からやってきて我が物顔でぶち壊そうとしている。それで呑気に飲んでんの?六本木で?なんかもう限界だった。小さく積み重ねてきた「大切にされていない」という思いがここで臨界点に達し、「私が何も聞いてないとでも思ってる?もう連絡しないで」と返し、メールを受信拒否して連絡先を消した。それから今日に至るまで会っていない。
畑中は小さい頃にママを病気で亡くしている。仕事で忙しいパパと厳格なおばあちゃんに育てられて、畑中はずっと愛が足りなかった。パパには再婚したい相手がいて、多分畑中が学生のうちはやめておこうと思っていたのか籍はいれていなかったけど、その相手の女の人の影がちらつくたびに畑中は不安定になった。中学生の私ですら、畑中にはパパしかいないんだから再婚なんてしないでよと思っていた。畑中はずっと誰かに愛されたかった。そしてそれは私ではだめだったのだ。私が誰より一番畑中が好きだったのに。よく男女の恋愛で「私はあんたのママじゃない」なんて台詞があるけど、私があんたのママだったのに。本当に大好きだったのに、趣味もセンスもあんなに合う友達あれから十何年経ってるけどできないよ。でも時間や決まりごとにルーズすぎて、私との約束も適当に反故にしちゃって、ないがしろに扱っていい相手だって思ってたことが分かってるからもう会えない。大人になった今なら再会しても適度な距離感で付き合えるかもしれないけど、きっとまた同じことで私がキレて終わりなの。畑中の一番にはなれないから。畑中の愛されたいを満たすのは恋愛じゃないとだめで、ただの友達じゃそんなもん満たされなかったのだ。私が畑中が自慢したくなるようなイケてる友達だったらなんか違ってたのかな?眠くて何度も切ろうとした電話を「まだ寝ないで、もっと話そうよ」って言ってきたのはいつも畑中だったじゃん。でも恋じゃないけど愛してたよ。もう一生会いたくないけど、寂しい夜が少ないことを祈ってるよ。
くらいだろうか。他にも幸福度ランキングやジェンダーギャップ指数で世界的にも高い地位を確立している、とか、移住先に良いとか、ラストリゾート的な扱いを受けていたり、後はタックスヘイブンみたいな扱いだったこともあった。
今回はニュージーランドが余り公に言わない部分をちらっと書く。
何で書こうと思ったかと言うと、朝日新聞でも書かれた「子供の幸福度」についてだ。日本は20位で「さすがは鬱苦しい国ですね」とか大盛り上がりしている人もいるようなんだけど、日本人がどこかピュアな国のように感じているニュージーランドは何位だったか知ってる?
41カ国中35位
ただ、現地にいる身としては、割りと「そんなもんだろうな」という感想だったりする。それはNZ社会にある動かしようのない格差というのがあるからだ。NZでは金持ちは金持ちのまま、貧乏人は貧乏人のままになるように社会が作られている。意図してそう作っているかは知らないが結果的にそういう国だ。
現地で聞いているところでは、子供の貧困や自殺率が深刻だ、という点。肌感覚で感じているのは、移民国家ならではの若者社会での将来に対する行き詰まりや貧富の格差だ。
長々書いたが、NZでは自殺が高くて結構問題になっている。日本人が大好きなジャシンダ・アーダーンが首相を努めていた2018−2019年が何気に最高記録に到達している。
https://www.nzherald.co.nz/nz/news/article.cfm?c_id=1&objectid=12262081
自殺率は10万人あたり13.93人。自殺者の内訳では、若者、マオリ族、パシフィカと呼ばれる人たちが特に多い。パシフィカというのは、サモア、トンガ、フィジー、ツバル、クック島のマオリ、ニウエ、トケラウ、キリバチの人たちらしい、実はこれらの国々はNZが管理というか、サポートしており、パシフィカたちはNZに移住することができるんだそうだ。ただ、日本人からしたらまるで異世界に感じるようなのんびりした国々らしく、資本主義の競争社会であるNZで振り落とされてしまう人々も相当いる。
日本では2万人くらいが年間で自殺してるんだっけ?1億人で2万、10万人で20人くらいか。日本よりは少ないな。ただ、10~24歳の間では10万人あたり35人に急に膨れ上がる。要は若者が結構自殺しているということだ。他にもいろんな指標があって、この数字を大したことがないように見せることも可能かもしれないがNZでは若者は割りとバンバン自殺している。
若者が自殺してしまうという理由はいっぱいあるんだろうが、まずはこの国には覆し難い貧富の格差がある。金持ちはどんどん上に行ってしまうように社会ができていると書いた。
例えばなんだが、学校だ。
学校ではディサイルという寄付金制度がある。貧困層が多い地域では寄付金は少なめ、税金の投入を多めにする。金持ちが多い地域では寄付金が多め、税金の投入を少なめにするというバランスのとり方をしている。
この制度の良いところはノーブレスオブリージを地で行っているところだ思うかもしれないんだが、実質としては教育の格差がどんどん広がるという制度でもある。税金でまかなえる部分は結局最小限なので、貧困家庭の学校に通う子どもたちには、最低限の教材しか与えられない。一方金持ちが行く学校では、こっちの金持ちなんかは普通に自家用ジェットで飛んでいける家庭ばかりなので、なんでも買い与えてしまえる。
2015年の記事なんだが、教育における大きな格差についての記事がある。
https://www.nzherald.co.nz/nz/news/article.cfm?c_id=1&objectid=11539592
この記事を読む前にNZの大学について少し書くんだが、NZでは大学の質は結構高く、最高学府のオークランド大学に大学ランキングで上に立っている日本の大学は、東大、京大しか無い。で、この大学に入るためにはNCEAという試験を受ける。
NCEAでは取ったスコアに応じてクレジットが溜まっていく、試験は高校に入ったくらいからコツコツと受けていき、LEVELは3まである。3を受けるには2に合格、2を受けるには1に合格というふうにステップを踏んでいく。クレジットは、各レベルの得点が高いほどたくさん溜まり、好成績を維持すればボーナスクレジットもある。
大学の学部に応じて、NCEAの必要なレベルと科目が指定されているので、受験生たちはこれらの科目を一生懸命勉強してクレジットをためていく。そして志願者の中からクレジットが多い順に合格、というようになっている。
そして、裕福な家庭の子どもたちは貧困家庭の子どもたちに比べて25%レベル2に合格する率が高く、30%レベル3に合格する率が高い。これは金持ちの子どもたちがどんどんと大学に入ってしまい、貧困家庭の子どもたちは大学に入れるほど学力が上がらないか、自分たちより確実に試験に合格していく金持ちたちに物量で遥かに不利な戦いを挑んでひっくり返す必要がある。
日本からNZに移住する人たちの中にもNZの教育は日本に比べて質が高いという人が結構いるんだが、このディサイルという制度を知らないで適当に選んでしまうと、偉いことになってしまうので、よく調べて、寄付金を支払えるか、その地域に住めるかとかを考えてこっち来るようにしましょう。
冒険が終わった後の、「食欲」「睡眠欲」はよく描かれていた訳だよね
ロードオブザリングもそこをわかっていて、時折訪れるエルフや裕福な人間の場所で、美味しい食べ物を食べ、フカフカのベッドで寝る……ってのは醍醐味でもあったわけだ
でもやっぱりカトリック的禁欲が強いから、「性欲」までは描かれてなかった。
そして現代のファンタジーも大体少年向けだから、性欲は自由恋愛でしか描けなかったわけだ。
これからのファンタジーは、そこら辺しっかり描くべきだと思う。
冒険をしてきた労いに、美味しい食事にフカフカのベッド、そして絶世の美女(性的趣向によってこれ限りではない)
これがスタンダードになるべきなんだよ
大体女ヒーローがスーパーパワーで無双して、「男は何してんの?ドヤ」みたいな感じで終わらせてるけど
勝った理由が技術とかその人個人の力じゃなくて「女だから」で説明できてしまうのがメタ構造見せつけられてるような気がして萎える。
所詮フィクションで無双して女の強さを表現されてもな……って思ってしまう。だって現実は男の方が筋肉もあるし、持久力も付きやすいわけでしょ。
フィクションの中で女性を代表されてもさ、現実で男の方が強くて活躍してるなら「女は何してんの?ドヤ」ってなる訳でしょ。
今までのヒーローは単純な力とかじゃない、精神的な成長や強さとかの次元の話をしているのに、今のヒーローは結局「力こそ正義」の価値観になってる。
なろう小説の最強主人公を見ている時の感情と似ている。お前は志々雄かと。
悪役だったらわかるけど、あんなのに憧れるのって中二病のガキか頭が小学生で止まってる女くらいでしょ?
現実の女性だって単純な力や権力じゃない、自分の精神的な弱さとか、本当の強さとは?女らしさとは?とかで悩んでいるのに、女ヒーローは志々雄レベル。
まぁ幼稚な全能感に憧れるのも分るけど、レベルが低すぎるんだよね。ロードオブザリングの一シーンで「戦士(man)に倒せる者はいない」と豪語するナズグルを
女戦士が兜を脱いで「私は女(woman)よ」って言って倒すシーンがあるんだけど、そういうのに痺れるんじゃないの?
人それぞれだとは思うけどさ、いつまでも男と戦ってないで、ちゃんと敵と戦えよって思うんだよね。
なろう小説とその読者が馬鹿にされるのはさ、「魔王」っていうでっかい敵がいるのに、
敵意が一番向いてるのはクラスメイトとか味方なんだよね。なろう小説じゃ主人公のパワーとご都合主義でどっちも倒せるけど、現実じゃ目の前の倒すべき敵や、解決すべき目的が見えてない奴は
「幼稚な奴」とレッテルを貼られて社会的に認められないわけだよ。
結局言いたいのはさ、「敵と戦えよ」って事。敵と戦う、目的を見誤るな、自分の力を過信して尊大になるな。そういう部分で葛藤してきたヒーローを見た自分にとって、
男といつまでも闘ってる女ヒーローは糞ダサく見えるわけですよ。
今そういうヒーロー物を見ている子供は、そういう女ヒーロー見て「かっこいい」って思うのか疑問。ある程度成長したら、「女って幼稚だな」って思っちゃうんじゃないのかな。
ゲームオブスローンズっていう海外ドラマがあるんだけどさ、本当になんでこんなに見てる人が少ないんだ。。。
個人的にアニメ、漫画、映画、小説も含めた全コンテンツの中でも文句なく1番面白いのがゲームオブスローンズだと思ってる。
似たようなのだと戦記物で国を統一するキングダムがあるけど不思議とキングダムは流行ってるんだよね。キングダムも面白いと思うけど結末がわかりきってる上に主人公補正がかかりすぎてる。それでも面白いけど「人の本質は光だ」って政が言った時になんだそれって冷めてしまった。
ゲームオブスローンズは舞台設定はキングダムみたいに七王国を統一する物語だけど史実を元にしていないから誰が統一するのかまったくわからないうえに主人公補正もない。ばんばん主要人物が死んでく。さらに綺麗事も存在しない。みんな自分の欲望や理念のために行動してるのでリアリティーがある。
映像制作にも1話に数億円かけて作ってるから映像作品としてのクオリティーも高い。シーンごとにあわせた音楽の質も他の海外ドラマと比べても別格。
ファンタジー要素もあるけど作品の現実感を壊さないようになってる。
そして何よりも海外ドラマ特有の「途中で話がだれて冗長になってくる」ということがない。ロストとかプリズンブレイクとかひどかったしな。ゲームオブスローンズはむしろどんどん面白くなってくる。
本当にここまで完璧な作品はないと言ってもいいぐらいの出来になってる。あと数年はこれを超えるコンテンツって出てこないんじゃないかな。現に世界中で流行ってる。のになぜか日本で見てる人がまじでいない。
名作と言われる映画ショーシャンクやロードオブザリング、タイタニックと比べてもゲームオブスローンズのほうがはるかに面白いのに。
人物相関が他のコンテンツと比べて多すぎるのであれこの人どこで誰と話しててどこの家のもんだ?みたいになることが多いのが傷だけどそれをおしてでも見る価値がある。
自分はあまり人に映画とかアニメとかすすめないほうでみんな好きなものを好きに見ればいいんじゃないかと思うけどゲームオブスローンズは本当におすすめする。
個人的にMCUは好きだしシネフィルでもないが、シネフィル(映画史を把握してる人)からすれば何十万本もの内の、せいぜい20数本でしかないからね。
ぶってる人は格好付けてるだろうけど、本物のシネフィルが冷静なのは判る。
ヒーロー映画にしてもすでにすごい作品数と歴史なわけで、その中には初代スーパーマンやバートン版バットマンやライミ版スパイダーマンなど映画史に名を残すものがある。
そこまでは及ばない(失礼な言い方だけど大方の意見がそうだと思う)完成度のMCU作品が軽視されるのは仕方ない気もする。
逆にMCUの新しさって作品内容じゃなくて商業方法の応用の話だし、長い積み重ねを繰り返してきた映画史的には目を見張るほどのものはないんじゃないのかなあ。
商業形態の話にしても、近年ではフィルムからデジタルへ移行したり3Dが台頭したりスターウォーズ新始動イベントがあったり、業界全体がひっくり返るようなことが直近で起こり続けてるからインパクトも小さいんだと思う。
それに今はみんながMCUを新しい新しいって言うけど、じゃあ例えばバートン版バットマンやロードオブザリングの新しさを誰か覚えてる?っていう。
バットマンみたいにダークなヒーロー映画は初めてで世界中が沸いたし、最初から三部作として製作されたトリロジーっていう商業形態やニュージーランドというロケ地など、ロードオブザリングは作品もすばらしかったけど製作に関する部分でも衝撃を与えた。
まあ、そんなもんよ。
なんかでっかい話しか頭になくてあらゆるキャラクターはそのでっかい話の一部って考えてるみたいに読めるな。視野が狭い。
まず作品世界全体があって、でっかい話はその世界の切り口の一つと考えて、その切り口を作るのがキャラクターと考えてみる
同じ世界で主人公が異なると「シルマリルの物語」「ホビットの冒険」「ロードオブザリング」と話が変わる
リアルのエッセイマンガ考えてみてよ。世界設定は現実、でも「山賊ダイアリー」と「中国嫁日記」「北欧女子オーサが見つけた日本の不思議」じゃキャラによって見えてる世界が全く違うでしょ
メインキャラがやってるメインストーリーと違う角度で作品世界を切り取れるのがメインキャラと別のキャラがいる利点で、それによって何が起こるかっていうと世界が広くなるんだよ
自分は、20歳ごろまで、アメリカの高級レストランだと思っていましたがじつは宝飾屋さんだったんですね。
選んだ理由はいくつかありますが、パートナーの好みであったことと、一度物色しに訪問したときに、いろいろ指にはめさせてもらって印象がとてもよかったのが大きいです。
この一度目の訪問のあと、DMが届いて、この期間に買うとティファニーでの朝食に応募する権利があたえられるよ、と書かれていたのに釣られた次第。
接客のレベルはとても高く、慣れない高級店で敷居も価格も高くて居心地の悪さもありつつも、おそろしいことに気持ちよく買い物できました。
カウンターでガラスケース越しに選んだものをはめ比べさせてもらって、テーブルで詳細な話を聞いての購入です。
いろいろ試させてもらうなかで、カウンターに置かれたビロードのようなトレーのうえに指輪がどんどん並べられだして合計金額が100万円くらいになって内心ひやひやしました。
価格は、ざっとみると石なしが10万くらいからシンプルデザインだとゴマ粒より小さい石ひとつが+3-5万みたいな世界。デパートに入っているほかの宝飾屋さんと比べても、素材が同じであればだいたい値段は変わらないような気がしています。結婚指輪だとだいたいプラチナが多いようです。
シルバーのほうが、硫黄化合物やヒ素化合物を検出できて便利では?と提案もしましたが、磨くのがたいへんという理由で却下されています。カズオ・イシグロの「日の名残り」でも銀器を磨くのがたいへんだったと書かれていましたね。ゴールドはロードオブザリング感があってかっこいいですが、普段使うには目立ちすぎると思います。
冷静に考えるとなかなか高いんですが、iPhone Xsの価格をみたあとで金銭感覚が狂っていたのもあって購入してしまいました。
個人的には、メデルさんとか手作り感があったり、地元の小さな工房のようなものが好きなんですが、パートナーの好みがあったのと、どう探せばいいかわからずこうなっています。
また機会があればまちの宝飾屋さんなど巡ってみたいものです。
さて、デザインはシンプルなものにしました。マットも魅力的でしたが、無難めのつるりとしたものです。
パートナーは、円周の半分に石を細かくはめたハーフエタニティというものにしています。
もともと、円周上にダイヤモンドを嵌めこんだエタニティという指輪があるのですが、その半周だけというものです。
永遠の半分というちょっと矛盾するような言葉の中二病感に惹かれています。ハーフのは、半周ずらせば無地になるので使い分けができるというリバーシブル設定も加点です。
あと、途中、カジュアルな服装の旅行者風の中国人カップルが5分くらいの物色で指輪を買っていてこれがインバウンドパワーかと思い知りました。
コンビニでおでんを買うくらいの気軽さで買っていて景気のよさを感じます。バブル期は、日本人も海外にいってこんなふうに買っていたんでしょうか。
指輪はハンドメイドでつくられているからか同じものでも微妙に個性があって、気に入ったものをひとつサイズを変えてもらう変更が追加料金なしでできました。名入れと合わせて納期は3週間です。
名入れについて、内側に0-9a-Z♡∞☆./-が使えて16文字まで機械彫り無料で刻めて、プラス1文字3000円という価格設定。
手掘りは3文字まで無料。手掘りのクラフト感はよいですが、指輪のサイズだと違いがわからないかと思います。
文字のことちゃんと熟慮できていなく、当日その場で無難な文字を入れてもらいました。
みなさまどういう文字をいれているんでしょうか。
いくつか没ネタを共有しておくのでみなさまのとっておきを教えていただけますと幸いです。
・結婚届提出時間をUNIXタイムで掘っておく。かっこいいと思いましたが、よくわからないと却下されています。
・自分の好きな言葉である、マトリックス由来のfree your mind(魂を解放しろ、思い込みから自由になれ)も、結婚という(2人の)共同幻想的な契約を無効化しうる言葉だと却下されました。
・聖書の「Enter by the narrow gate」からはじまる一文も好きですが、この冒頭だけを切り取ると、性的な比喩にとれそうでだめでした。
なかなか難しいですね。
結局合計数十万円になったのですが、その場で決済を求められてびっくりしました。
平静をよそおって、震える手でクレジットカードを出しましたが、上限におさまってよかったです。
ともかくもできてくるのが楽しみです。なくさずに使い続けられるでしょうか。