はてなキーワード: 焙煎とは
高校生ごろだったと思う。実家の両親祖父母はよくコーヒーを飲んでいたので、つられて自分も毎朝コーヒーを飲むようになった。ほとんどインスタントコーヒーだった。月一ぐらいでレギュラーコーヒーを淹れてくれるときもあった。その頃はインスタントコーヒーの味がコーヒーであり、レギュラーコーヒーはまた別物というような認識だった。
大人になり、一人暮らしを始めて、ふとコーヒーを自分で淹れたいと思い立った。まずはドリッパーを買った。1000円ぐらいの円錐ドリッパーだ。安かったのがたまたま目について、特に何も考えずに買った。初めて淹れた時の気持ちはもう覚えてないが、ドリッパーでコーヒーを淹れている時に良い香りが立ち、とても幸せな気分になる。これはいつもそう思う。
コーヒーを自分で淹れると、コーヒー豆の種類を選んだり、淹れ方や分量の違いで毎日違った味を楽しむことができる。酸味、苦み、フルーティさ、など日によって豆の種類を変えたりした。とはいえ、淹れ方の違いでどう味が変わるかは、正直違いがわからない。最初は蒸らすとか、一度にどれぐらいの量を注ぐかといった情報を目にするが、それよりも、ドリッパーをそのままコーヒーに放置していると渋みがでて不味くなる、ということだけは自分の経験から気をつけている。
一度レギュラーコーヒーを飲みだすと、インスタントコーヒーが飲めなくなってしまった。ドリンクバーなど外出先のコーヒーサーバーでインスタントコーヒーがでてきた日にはとてもがっかりする。飲んだ瞬間に明らかに違いがわかる。同じコーヒーだけど、全く違う飲みもののようだ。
やがてドリッパーで毎日淹れるのが面倒になってきた。1万円もしないコーヒーメーカーを買った。1日5杯ぐらい飲むようになった。コーヒーメーカーは楽だけど、ドリッパーで淹れた方が美味しいと思う。もっと言うと、自分ではなく誰かに淹れてもらったコーヒーが美味しい。『かもめ食堂』だったか、映画でもそういうセリフがある。
夏は水出しでアイスコーヒーを作るようになった。水出しにすると優しい味になる。粉の処理がちょっと面倒だけど、すぐに冷たいコーヒーが飲めるのが嬉しい。
ある日、お腹の調子が悪くなるようになった。1kgぐらいの粉コーヒーを購入していたので古くなってしまった豆で飲んだいたのが悪かったようだ。劣化を防ぐには豆で買って飲む前にミルで挽くのが良いとのことで、ミルを買った。何を思ったか最初は手回しのミルを買ったが、やってられないので電動ミルを買った。それからは粉ではなく豆で買うようになった。安売りしているコーヒー豆は古いものなのでかなり危険だということが分かった。
コーヒーの種類としては、自分は酸味よりも苦みのあるコーヒーの方が好きなようだ。キリマンジャロ、モカは避けて、ブラジルやマンデリンを選ぶ。苦みこそ全てと思い込み、苦いものばかり選んできた。しかしある時、喫茶店で飲んだコーヒーが自分の淹れたコーヒーとは別次元に美味しかった。この圧倒的バランス感。酸味と苦みのバランスが大事なようだ。それからはスーパーの激安コーヒーにキリマンジャロをちょっと混ぜたりして酸味も加えて楽しんでいる。
コーヒーが好きになると、エスプレッソも気になる。エスプレッソマシンは高価で場所を取るので庶民に用意は難しい。手軽にエスプレッソを入れる器具でマキネッタというものがあることを知る。コンロでエスプレッソが抽出できる。抽出される様子が見ている面白い。エスプレッソは牛乳やお湯で割ったりして飲んでいる。しっかりした味で美味しい。マキネッタで入れると微細な粉が口に入り込み、これもお腹を下す原因になるんじゃないかという気がして、ペーパーフィルターを一度通している。
最近のサイクルはこんな感じ。
・仕事中はコーヒーメーカーで4杯分を作って飲む。5杯飲むとカフェインの取りすぎで調子が悪くなる。
・どうしてもそれ以上に飲みたい時はカフェインレスにする。たまに飲むのでなるべく劣化しないドリップバッグが良い。
コーヒーは毎日の楽しみのひとつだ。淹れた時、飲んだ時のホッとする瞬間が好き。
コーヒーの生産者を始め、焙煎者、流通関係者、コーヒー器具メーカー、そしてコーヒーの知識を提供してくれたネットの皆様に感謝!
ティーバッグで紅茶を美味しく入れる方法というのはネットが発達する以前からすでに周知されており、自分も店で出された時は出来る範囲でやっている。
https://www.nittoh-tea.com/enjoy/brew/brew02.html
ティーバッグを使ったホットティーのいれ方 | 【神戸紅茶コラムサイト】1925年の老舗紅茶メーカーによる紅茶の雑学
https://shop.kobetea.co.jp/blog/take_pleasure/pouring/hot/
【紅茶のプロが教える】ティーバッグ紅茶をとびきり美味しくいれるには | リクナビNEXTジャーナル
https://next.rikunabi.com/journal/20210310_d11_t/
要約するとコツは
・熱々のお湯をつかうこと。出来れば汲んだばかりの水を使えればベスト
・カップやポットを温めておき、抽出時の温度を下げないようにすること
【追記】
紅茶はジャンピングで味がぐんと美味しくなる。詳しくはこちらの記事を参考に。
紅茶の”ジャンピング”とは? | 【神戸紅茶コラムサイト】1925年の老舗紅茶メーカーによる紅茶の雑学
https://shop.kobetea.co.jp/blog/2803/
三角のティーバッグが平らなものより優れているといわれるのはこのジャンピングの為の空間が確保されるから。
さて、これがティーバッグで淹れるコツになるのだが、紅茶党の自分が外食の紅茶に文句をつけているのは、
に集約されている。
つまり
・平らなティーバッグ
・冷めたお湯と器
・を自分で淹れてね
というのを「店主こだわりのブレンドを店舗で焙煎した一杯」と同金額で提供されているからだ。
ここまで極端なことは早々ないが、良いエスプレッソマシーンの珈琲と自分で淹れるティーバッグの紅茶が同じ料金だったりドリンクのセットとして提供されることはままある。
これが珈琲500円紅茶200円ならまあまあ差が出ても仕方がないと思うのだが、そうではない。だから冷遇されていると思ってしまう。
ブレンドとアメリカンのようにダージリンとアッサムから選べるようにしろ、などとは言わない。
ただティーバッグで出すにしてももう少し珈琲との格差をなくしてほしい、そう思うのだ。
【追記】
主に言いたいことは後半なんだけど、珈琲チェーン店だけじゃなくて飲食店全般でありがちなことかな。
id:sds-page さんのブコメがまさにそう!となってる。ありがとう。
せめて熱々のお湯を提供してほしい……。