はてなキーワード: トゲピーとは
親指くらいのサイズ、100円。
その日は給料日で余裕があった。
店の中で椅子に腰掛け気だるそうに雑誌を読んでいる店主に声をかけて、サボテンを買った。
レジでサボテンを袋に入れてもらっている間、なんとなく不安が湧いた。照れ隠しに「プレゼントなんです」と言ってみた。
「へえ、誰に?」と店主。
「サボテンはね、魂を選ぶよ」。目を合わせず店主がつぶやいた。
きっと喜ぶよ、とか、センスいいね、とか、客商売ならもっと気の利いた一言もあるだろうに、と思ったが、妙に納得した。
「プレゼントだよ」答える俺。
「なんで?」と彼女。
テンションの上がらない彼女に内心焦りながら「なんとなく、君に似合うと思って」と言葉をつなげた。
その瞬間彼女の表情がくしゃっと崩れた。
「うける」
笑顔が見れて、ほっとした。
その夜、彼女はサボテンを眺めながら「トゲピー」と名付けた。彼女は「サボテン」では味気ないからと、そう呼ぶことにした。
それから彼女の様子が少しずつ変わっていった。トゲピーを眺める時間が増え、言葉を交わすことが減っていった。彼女はサボテンに話しかけるようになった。「きょうもいい天気ですね」「トゲピー、かわいい」そんな言葉が毎日聞こえるようになった。
最初は小さな変化だった。彼女は朝起きるとまずトゲピーに挨拶し、その後に俺に「おはよう」と言った。トゲピーに対する親しみが日に日に強まっているようだった。彼女はトゲピーに水をやりながら、「今日は何を話そうかな」とつぶやくようになった。俺はそれを微笑ましく思っていたが、次第に異様な気配を感じるようになった。
数週間が経つと、彼女はトゲピーの世話にますます時間を割くようになった。朝食の準備を忘れ、仕事に遅れることが増えた。彼女はトゲピーに語りかける時間を惜しむようになり、「トゲピーが元気でいられるなら、他のことはどうでもいい」とさえ言い始めた。俺は心配になり、彼女に何度も話をしたが、彼女は「大丈夫よ、心配しないで」と笑顔で答えるだけだった。
ある夜、彼女が突然起き上がり、庭に向かう音で目が覚めた。時計を見ると午前2時を過ぎていた。彼女が何をしているのか気になり、そっと後を追った。庭に出ると、彼女が何かを埋めている姿が見えた。恐る恐る近づくと、彼女は振り返り、狂ったように笑った。その笑顔は以前の彼女のものとは全く違っていた。
その言葉にぞっとした。彼女はサボテンと何か異常な繋がりを持っているようだった。彼女の様子がますます奇怪になり、食事もろくに取らず、ほとんど庭で過ごすようになった。
ある日、彼女の腕に奇妙な傷があるのに気づいた。彼女に問いただすと、「トゲピーがちょっと刺さっただけ」と軽く言ったが、その傷は深く、痛々しいものだった。次第に彼女の肌は乾燥し始め、まるでサボテンの表面のようにざらついてきた。彼女の瞳は以前の輝きを失い、無感情な表情が増えていった。
さらに数ヶ月が経つと、彼女は庭に長時間立ち尽くすことが増えた。まるでトゲピーと一体化しているかのようだった。彼女の体は日に日にやせ細り、血色が悪くなっていった。俺は何度も彼女に休むように言ったが、彼女は「トゲピーが必要なの」と言って聞かなかった。
そしてある日、彼女が姿を消した。警察に連絡し、必死に捜索したが、彼女の痕跡は見つからなかった。家に戻り、庭を見渡すと、トゲピーは以前よりも大きく成長していた。そのサボテンはまるで彼女が吸収されたかのように生き生きとしていた。触れると、彼女の温もりを感じるような錯覚に襲われた。
その日以来、彼女のことを思い出す度に、彼女がサボテンに変わってしまったという恐ろしい考えが頭を離れない。トゲピーを見る度に、その冷たい刺が彼女の最後の笑顔を思い起こさせる。
その日は給料日で余裕があった。
店の中で椅子に腰掛け気だるそうに雑誌を読んでいる店主に声をかけて、サボテンを買った。
レジでサボテンを袋に入れてもらっている間、なんとなしに気恥ずかしさが湧いた。照れ隠しに「プレゼントなんすよ」と言ってみた。
「へえ、誰に?」と店主。
「サボテンはね、人を選ぶよ」。目を合わせず店主がつぶやいた。
きっと喜ぶよ、とか、センスいいね、とか、客商売ならもっと気の利いた一言もあるだろうに、と思ったが、妙に納得した。
「プレゼントです」答える俺。
「なんで?」と彼女。
テンションの上がらない彼女に内心焦りながら「なんとなく、似合うと思って」と言葉をつなげた。
その瞬間彼女の表情がくしゃっと崩れた。
「うける」
笑顔が見れて、ほっとした。
コンビニのプリンを食後に食べながら、彼女とサボテンについて話をした。
店主に教えてもらったはずのサボテンの種類はすっかり忘れた。彼女は「サボテン」では味気ないからと「トゲピー」と名付けた。
そういって彼女は少し前かがみになって笑顔をみせた。彼女は笑うと左右非対称で、右目のほうが少し細くなる。そんな顔が可愛いと思った。
サボテンを買って1年後に入籍。賃貸の更新にあわせてもう少し広い家に引っ越した。もちろんサボテンも一緒だ。
トゲピーに話しかけながら「きょうもいい天気ですね」「チョゲッッ(裏声)」なんて一人芝居をしている妻は微笑ましかった。春の日にはじめて植え替えをした。広い植木鉢にうつったトゲピーはすくすくと成長をした。
それから何度か鉢植えをおこない、トゲピーは俺の腿から腰くらいの大きさになり、妻は2児の母、俺はしがないおっさんへと変貌した。
子どもたちは習い事の合宿に行った夜、久しぶりに夫婦でゆっくりする時間ができた。
晩酌をしながら話をした。子どもたちの話が一区切りついたあと、ふとトゲピーを横目で見た妻がつぶやいた。
「実はいきなりサボテン買ってきて、なんて勝手なんだろうって思ったんだよ」
その言葉に心底驚いた。表情を察してか、妻が続けた。
「絶対お世話するの私だろうなって思って」
ぐうの根も出なかった。実際、サボテンを買ってからしばらく放置していたのは俺だった。水やりも妻がかいがいしくやっていた。
好きでやってるのだと思った、と弁明した。
妻が目を細めて、話をした。
「命だからね。最初は義務感だった。でも、トゲピーって名前つけてから、あなたが時々『お、トゲピー元気だな』とか話しかけてるの見て可愛いなって思ってたの。それと、私が妊娠しているとき、土いじりは危ないからって植え替えを率先してやってくれて、この人とだったら子育てもできそうだなって安心したんだよね」
妻とそんな話をしたことがなかったので、俺はなんと言えばいいかわからず逡巡していた。多分相当変な顔をしていたんだと思う。少し酔っているのか、頬を赤く染めながら妻が続けた。
妻は少し前かがみになってはにかんだ。左右非対称で、右目が細くなる笑顔。
10年以上前に聞いた店主の声を思い出す。人がサボテンを選ぶんじゃなくて、もしかしたら俺がサボテンに選ばれたのかもしれない。そう思うと、トゲピーはなかなか見る目がある。俺はトゲピーを見た。軒先で売られていたころより何十倍も大きく成長した彼を誇らしく思い、ビールを飲み干した。
同居人になんらかの精神的転回があり無限におれを加害者扱いするモードに入ってしまい(なお心当たりはない)、正直相手してらんねーよと思いつつむげにしても殴られたり物壊されたりしたら本当におわりなので状況が極まってしまっている そいつがバイト飛んだりなんなりで生活ぼろぼろなのを見ていたから話聞いたり寄り添ったつもりだったが、なんらかが着火してしまったらしい 勝手に被害者ヅラされて平常心を保てるほど寛大でもない、ふつうにクソムカついている 殴りたいし物ぶっ壊したい しかし日々バーベル上げなどに勤しむ男にへたなことしたら殺されかねん 一旦親しい第三者に入ってもらおうと動いているが、そいつも忙しく一週間ほど来れないそう 一週間耐えねばならんのか? 指向性トゲピーと同じ屋根の下で おれがどこかに避難するのは合理的ではある 距離を取るとだいたいのことは解決するらしい しかし屈辱的だ なぜおれが? よっぽどそいつの親に連絡しようと思うが、そうなるとたぶん縁は切れるだろうな ゲ〜しんどい
P.S.まあ縁は切ると思うよ ただ退去させるまでの時間をどうすごすのかが勝手に投げつけられた課題になってて、相手は家も知ってるわけだし(知り合いの物件を格安で借りてるからおれは出る気ゼロ)、そこに付け込まれたようで死ぬほど苛立ってる できるだけ穏便に退去の手続きをおこなうって簡単そうで激難易度高いんだが また腹たってきたわ
子供のつきそいで、夏のポケモン映画を観ていた。ミュウツーの逆襲以来のポケモン映画である。
自分は赤緑と金銀しかプレイしていないので、ソーナンスの進化前?進化後?がいることも知らず、新鮮な気持ちで子供と映画を観ていた。ピチューとトゲピーはかろうじて分かった。金銀に出てきたし、金銀発売前にコロコロコミックで取り上げられていたのでよく覚えている。
「赤緑・金銀で知識が止まってる人が聞いたらびっくりする、今のポケモンの常識って何かあるのか?」
自分はモンハンは4Gで止まっているのでその後の作品では「回復薬を飲んだ際にガッツポーズしない」とか「ダメージの数字が表示される」というのを知った時結構びっくりした。
そしてサンブレイクのプレイ動画をYoutubeでちらっと観て度肝を抜かれた。めちゃくちゃスタイリッシュになってる・・・と。
モンハンでこんな感じなのできっとポケモンはもっとすごいことになっているのではないだろうか?だって自分20年ぐらい時が止まってるわけで。なんだか期待が高まってきた。
以前、フシギダネとか最初の三匹は野生で出てくるという話を聞いた記憶があり、それにめちゃくちゃビックリした記憶がある。調べていないので真偽は不明なのだが・・・。
というわけで指摘覚悟で書く
鬼滅の刃大ヒットの理由が解明されないのと一緒で一概に言うのは難しいけど、自分はこう解釈している
② ポケットモンスターXYのとある新要素のプロモーションにイーブイが抜擢された
③ ②の前段階として3年ぶりにイーブイコレクション(期間限定グッズの販売ね)を開催したら凄まじい売れ行きで、株ポケがイーブイの潜在的な人気に気づいた
④ XYの次回作ポケットモンスターサン・ムーンで、ピカチュウ以外の進化前ポケモンとしては唯一の専用Zワザを獲得。久々にピカチュウと肩を並べた。
⑤ Twitterにてプロジェクトイーブイという企画が立ち上がる。ここから公式の推しが始まる
⑥ 初代リメイクのレッツゴーピカチュウ&イーブイの発売で人気に火がつく
株ポケは20年近くずっとピカチュウ以外のアイドルポケモンの開発に失敗し続けて来た
例を上げるとピッピ,トゲピー,ピチュー,プラスル&マイナン,ポッチャマ などなど。人気が出てなすぎて推してたことにすら気づけてないポケモンも多分いる(キバゴとかハリマロンは多分推そうとして大失敗したんじゃないかな…)
特にピチューはギザみみピチューつって2回目の公式推しに挑んだけど全然だった。なんだったんだろうあいつ…。
初代から居て知名度があり、色々なタイプに進化するという特性が新タイプのプロモーションに都合が良かったようだ。
株ポケはタイプを伏せたままニンフィアを公開し、そのタイプ予想でSNSでの話題を席巻した。当時はひこうタイプ派が多かった印象。
まさか新しいタイプが来るとは誰も思っていなかったので凄い盛り上がりようだったと記憶している。
参考:https://www.pokemon.co.jp/ex/xy/battle/01.html
イーブイコレクション2012の気合の入りようは物凄くって、ゲーセンのプライズ以外ではたぶん初の(要検証)ブイズぬいぐるみ欲しさに今はなき浜松町のポケセンでかなり並んだ。もちろん全員買った。
全能力を2段階上昇させるヤバすぎるZワザを獲得。体力以外の全能力の数値が倍になるといえばそのヤバさが伝わるだろうか。
そして技の効果よりもそのムービーがあまりにも長いことからうざがられていた。どのくらい長いかというと、Youtubeが「他者の動画」として認定する(=著作権侵害で動画ごと消される・配信が強制停止させられる)ため動画・配信では映像を隠さないといけないくらい長い。
プロジェクトイーブイのアカウント(https://twitter.com/project_eevee)を立ち上げて大々的に推し始める。次回作レッツゴーイーブイの布石であることは言うまでもない。
その一環で、EVsというイーブイの歴史とイーブイをモチーフにしたアートを載せた予約しないと買えない限定本を作ったりもしてた。もちろん買った。
この「アート」の人選がなんとも言えず、奈良美智みたいな絵柄のブイズとかおっさんみたいな絵柄のブイズのおもんない4コマ漫画とかがひたすら並んでて正直微妙な出来だった。
あとTwitter自体のノリが腐女子っぽい感じで薄ら寒く、その2つが相まって「プロジェクトイーブイ」で検索すると候補に「嫌い」「気持ち悪い」が出てくる。
個人的には苦手だったけどプロモーションとしては成功してたと思う。
悠木碧ボイスがついたことと触れ合えるようになったことが人気爆発の理由だと思う。
Switchの売上ランキングだと一時期ピカチュウ版が1位でイーブイ版が4位だったのでやはりピカチュウには勝てていない。
が、売上で大差をつけられているというほどの差でもなく比率は6:4くらいと聞いた(要検証)。
というわけでね。
これ以降はアニポケのヒロインの手持ち入りさせまくって地位を維持させている。もう少し時が経てば⑧がそれになるだろう。
まさにここで、赤緑の当時、女子中学生だったけど、ピカチュウ、イーブイはめちゃくちゃ天然でかわいいが、「かわいいポケモン」を作ろうとがんばったピッピ、プリン(トゲピーはいなかった、これもかわいくないが)はぜんっぜんかわいくねーな、まさにおじさんが頑張ってかわいいを作り上げようとして滑った例だな〜と思っていた。
ピカチュウも、ドット絵のずんぐりしたのが一番可愛らしく、アニメでだんだん頭がでかくなっていくのを見て、いやいやだからわかってねぇな〜と思っていた。
かわいいはむずかしい。
おなじくらい赤緑でかわいく、周りで人気もあったのはナゾノクサだけどこれもまたあとあとかわいいをブーストしようとしてキレイハナとか作り出してしくじっている。そうじゃねえんだよ〜。