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2017-02-26

渡辺竜王への弁護を検証してみる

※追記 頑張って計算して書いた日記だけど、書いている間に元のページが消されたらしい(Webアーカイブ)。消されたということは取り下げたということだろうからおかしいと気づいたのかも知れない。

1.初めに

三浦九段不正疑惑について、渡辺明竜王を弁護するという記事を見た。

なにやら、観戦記者 小暮克洋氏(三浦九段から名指しで批判されていた、あの小暮克洋氏だ)から渡辺竜王を弁護してほしい、というよく分からない依頼を受けた弁護士が、裁判でもないのに勝手渡辺竜王を弁護しているらしい。

幸いにして、私はこれまで弁護士のお世話にならなければならない事態になったこともなく、この文章で本当に渡辺竜王が弁護できているのか判断するのは困難である

しかし、少なくとも、この中で取り上げられている計算を(具体的に数値が挙げられているところであれば)検証してみることはできるので、ちょっと考えてみようか、と思った。

2.一致率の検討

そもそもこの件に関しては、ソフトの一致率がやたらとフォーカスされていたが、それ以外の点でも重大な事実誤認があった。例えば、前出の弁護文においても、

対局中の離席については、そもそも証言の一つであった30分の離席といった事実がないことが確認された。また、離席の事実をもって、三浦九段への疑惑根拠付けることはできないとの判断がなされた。

と書かれている。

また、ソフトの一致率がいくら高くても、それが疑惑証拠となるわけではないことは第三者による調査によって既に示されている。

しかし、弁護文の中では主にこの一致率をもって、「渡辺竜王告発を行ったこともやむを得ないことであった」としているようなので、私もその点を検討する。



ソフトとの一致率とは、ある局面将棋ソフトに読み込ませて、その将棋ソフトが指した次の手と実際の手が一致した割合のことらしい。

それだけでなにやら本当に証拠とできるか怪しいと(普通なら)なりそうなものだが、

この違和感は、渡辺竜王要請で、名人竜王羽生三冠など、現代トップ棋士が数名がかりで検討したときにも、多くのトップ棋士たちが共有した違和感であった。

とのことらしいので、まあ色々私も違和感を覚えつつも、少なくとも棋界では説得力のある話だったということにしておこうかと思う。

この文章目的も、棋界の重鎮を糾弾しよう、というものではない。



さて、件の弁護文の中では、一致率を疑いの根拠とした理由が、以下の具体的な数値として書かれている。

三浦九段の4局の点数は、普段の彼の実力からすると、当方計算では、出現率でいえば、良くて10%程度である。そんな出来の良い将棋が、疑いをもたれた短期間に、4局もでてきている。

第三者委員会の報告は、三浦九段の「疑惑の4局」程度の一致率の将棋は、35局中9局あったと指摘している。つまり三浦九段にとっても、上位4分の1に入るような出来の良い将棋だったことになる。そのような出来の良い将棋が、疑いをもたれた短期間に、4局も出現していることになる。もちろん、そのような偶然があり得るというのは、第三者委員会の指摘する通りではあるが、常識的にはめったに生じない事態である

この主張から読み取れるのは、「10%以下の確率で起こる事象が、短期間(?)で4回出現した」ということだろうか。

第三者委員会の主張とは割合が異なっているようだが、算出方法が異なるようである。異なる理由はおそらく、上記弁護文の『10.「手の分かれる」局面での「技巧」との一致』あたりに書いてある手法によるためであろう。

ここでは、その手法の是非は問わない。



そうは言っても、この主張はどうにも曖昧である

短期間で、というのは一体どの期間で、その間に何回の対局があったのだろうか。

よくて10%というのは、一体実際は何%だったのだろうか。

ここらへんが解決できないと、正しい検証はできない気もするが、とりあえずここは簡単にするために、「10%の確率事象が4連続した」場合を考えてみる。

10ダイスを4回振ったら、毎回1が出た、ということだ。これは単純に1/10の4乗なので、1/10000の確率である。従って、「常識的にはめったに生じない」とする。



……本当にそうだろうか?

この結論には、重大な欠点がある。「試行回数は4回でない」ということを考慮していない。

正確には、「1/10確率で起こる事象Aをn回試行したら、そのうち4回はAが連続した」ということになる。

ここで、試行回数nはすなわち、三浦九段の対局数である。対局数は将棋連盟のWebページに載っているが、三浦九段場合は962回らしい。

さて、もう一度計算しなおそう。

「962回の試行の間に、1/10確率で起こる事象Aが4連続する確率である

これをざっと概算する方法は、以下のようになる。



n回の試行の中で事象Aが少なくとも一度は4連続する確率をP(n)、n回目の試行事象Aが初めて4連続する確率をQ(n)とする。

このとき、n≧5の場合において、

P(n) = P(n-1) + Q(n)

であり、

Q(n) = (1-P(n-5)) * 9 / 10000

となる。

また、P(4) = 1/10000, Q(4) = 1/10000であり、n<4のときは、P(n) = 0, Q(n) = 0となる。



この漸化式において、n=962の場合計算すると、P(962) ≒ 0.0827314となり、約8.3%であることが分かる。

なお、この計算横着をした。この計算ミスっていると私の主張が通らなくなるので、もしミスを見つけたら指摘をお願いしたい。



このようにして、三浦九段棋士としての経歴の中で、上位10%にあたる好対局が4回連続する確率は約8.3%であることが分かった。

これは確かにやや珍しいと言えるだろう。しかし、起こり得ないことではない。これは言い換えれば、12人に1人の棋士が同じような成績を残しているということであり、また、三浦九段を疑うなら、全棋士の8.3%が同じように疑われることになる、ということである

ちなみに、「良くて10%」という部分をもっと厳しめに見積もると、「あり得ない確率」と言うことができるレベルにすることは可能であるが、その場合はその確率をきっちり示さないといけない。例えば5%で見積もると、約0.57%という結果が現れる。

また、今回は「4回連続」という厳しい条件で計算したが、「短期間で4回」という条件だと、確率的には逆にもっと高くなる。

ちなみに、第三者委員会の言う「35回に9回」という結果を使うと、96%近い確率でこのような成績が出ることになり、珍しくもなんともない。



したがって、一致率を元に疑いの目を向けるということが妥当であるかというと、確率論的には全く妥当ではない、と言わざるをえない。もちろん、上記のように、計算の元となる事象Aの出現率が相当程度に低ければ、疑いを向けるに足るかも知れないが、その場合は「短期間で4回」「良くて10%」などといった、曖昧表現はいけないのである



3.終わりに

弁護文は、「三浦九段不正をした」ということを追及している訳でなく「このような理由から渡辺竜王が疑いを持ったのはおかしくない」という主張である

上記のような計算ができず(これを考えるのはそれなりに難しかった)、また弁護文に書かれているような誤った確率計算からおかしいと思い込んだ、という主張であるならば、確かにあり得ることである

少なくとも悪気はなかったのだ、という結論を出すことは可能であろう。



ただし、その結論を導くには、「渡辺竜王確率論に関して明らかに間違った計算を行った」という前提に立たなければならない。

三浦九段から名指しで批判された観戦記者勝手に弁護を依頼して、その結果、計算間違いを大々的に主張されてしまった渡辺竜王が、私はちょっと可哀想になってきた。

2017-01-08

Yahoo!トピックスのタイトルにある法則を見つけた

去年ころ

Yahoo!ホームトピックスを眺めていると、川柳のように五-七-五となっているタイトルがあった。

当初はたまたま語呂がはまったのだろうと流していたのだが、その後も定期的に川柳タイトルに遭遇するようになった。

なんだか気になり出したので、今年に入ってチェックすることにし、約一週間たったところで確信した。

意図的川柳タイトルタイトルを五-七-五としてある記事)は存在すると。

その例を以下に記す。

除夜の鐘 昼間にしたら客急増」

初詣ベビーカー自粛 なぜ要請

ハチ駆除で自宅焼失 賠償命令

羽生三冠 三浦九段の復帰願う」

自民市議 歓楽街で「城調査」」

「ここ危険?兵庫職員アプリ開発」

旭化成 メキシコ進出見直しも」

水俣病 補償の減額図るメモ

JALに聞く 航空ダイヤ作成法」

これらがこの年末から本日までにつけられた川柳タイトルである。一日約1~2本の記事だろうか。

しかしたら中の人も誰かに気づいてもらいたいとか思っていたりするのだろうか?はたまた本当に偶然で意図など無かったりするのか?などと妄想しつつ、川の流れのごとく更新されていくYahoo!トピックから川柳タイトルとなっている記事を見つけるのが密かな楽しみとなったのである

2016-10-25

 渡辺竜王が語る。



竜王戦が始まってから疑惑が公になれば、シリーズは中断される可能性が高いと考えました。

それだけでなく、タイトル戦を開催する各新聞社が“不正”を理由スポンサー料の引き下げや、

タイトル戦の中止を決めたら連盟自体の存続さえも危うくなると思ったのです。

そんななかで最悪のシナリオは『疑惑を知りながら隠していたという事が発覚する事だ』と判断しました」



 10月7日渡辺竜王日本将棋連盟理事島朗九段(53)に事情説明

それを受けて10月10日羽生善治三冠(46)、佐藤天彦名人28)、

将棋連盟会長谷川浩司九段(54)らトップ棋士7人が集まり“極秘会合”が開かれた。

渡辺竜王から説明を受けた出席者たちからは「99.9%やってますね」という意見も出て、“シロ”を主張する棋士はいなかった。



 その翌日、将棋連盟の「常務会」による三浦九段ヒアリングが行われ、

三浦九段疑惑を完全否定したものの、結局、不出場が決まった。

一連の不正疑惑や“極秘会合”、「常務会」などの詳細については10月20日木曜日)発売の週刊文春が報じる。

連盟利益を守るという建前のもとに、渡辺竜王三浦を罠にはめたという構図なんだな。

2016-10-20

棋士スマホカンニング疑惑について

私のような棋力の低い将棋ファンにとって棋士の方々は雲の上の存在

三浦九段渡辺竜王羽生三冠橋本八段もみんな好きだし尊敬しています。(というか嫌いな棋士はいない)

それだけに今回の騒動はひたすら悲しい。ただただ悲しい。

クロかシロか、とか、

連盟対策がちゃんとしてなかったからだ、とか、

誰が悪いのか、とか、

色々あるけどもう自分の中ではそんなことどうでもいい。

どんな決着になるにせよ疑惑発覚以前のような純粋気持ちではもう見れない。

2016-10-13

三浦弘行九段竜王戦出場停止について

どうも、id:BigHopeClasicです。

本当はこんな内容、自分はてなブログ投稿したほうが見た目もきれいになるしいいんでしょうが、持続できないブログを作るのも気後れするので、増田を使います

さて、掲題の件、はびこりそうな誤解がいくつかありそうなのが将棋ファンとして気になったので書こうと思ったものです。

カンニングはあったの?

本稿投稿時段階での報道を元にする限りでは、

日本将棋連盟三浦九段に対して、カンニングをしていないという悪魔の証明を求めた」

しか解釈できません。つまり将棋連盟三浦九段に対して、決定的な物証などを何一つ押さえないまま

「疑われているので潔白を証明しろ

というに等しい要求を投げかけたことになります


この点については続報を待つ必要がありますが、あくまでも現段階での私個人の感想としては

「下策中の下策、愚の骨頂」

というコメントに尽きます

なるほど確かに、三浦九段が疑わしいとする複数棋士から申し立てはあったのでしょう。

連盟がそれを黙殺すれば、その疑惑文春砲などで火を噴いた可能性も否定できません。


しかしながら、決定的な物証がなければ、いくら週刊誌が書きたてようが大きなダメージにはならないのは日本相撲協会週刊ポスト週刊現代顛末を見れば明らかです。

大相撲八百長問題警察から情報提供で明らかになる前、週刊ポストは30年にわたって角界八百長告発する記事を書き続けてきましたが、その内容は元力士らの極めて具体的かつ迫真性のある証言に基づくものはいえ、決定的な物証をおさえたものではなく、大相撲はそれによってはなんら決定的ダメージを負うことはありませんでした。

週刊ポストに対しては、日本相撲協会は徹底的に無視をし続けることで対応したのです。

また、週刊現代八百長報道に関しては相撲協会と各力士は、週刊ポストとの対応とは一転して大量の名誉毀損訴訟を起こしそのことごとくに勝訴しています週刊現代八百長報道週刊ポスト比較してもあまりにお粗末だった)。


日本将棋連盟は、こうした大相撲八百長問題におけるリスク評価対策から何も学ぶことなく、あくまでも現段階の報道に基づくところからは、およそ愚劣な対応をしたと言わざるを得ません。

スマホ将棋カンニングに使えるわけないでしょ?

さて、上記とは別にこの問題が深刻なのは、自宅にあるパソコン遠隔操作するまでもなく、2016年7月におけるスマホ将棋アプリの棋力は、渡辺明竜王佐藤天彦名人羽生善治三冠といったトップ棋士の棋力をすでに上回っているという有力な推測があるからにほかなりません。

そのような推測があるからこそ、将棋連盟12月中旬から

「対局室へのスマホを含む電子機器の持ち込み禁止、昼食休憩時における将棋会館外への外出禁止

を定め、これに違反したものは除名を含む厳しい処分を課すことを決め、さらに今週末から開幕する竜王戦では、対局者に対し対局前に金属探知機で持ち物チェックをするという対応を決めていたわけです。

新聞報道ではこの金属探知機での調査については渡辺竜王三浦挑戦者双方の同意の下とされています

(なお、上記のルール12月中旬から適用とある通り、仮にこの時点で将棋連盟不正に関する動かぬ物証をつかんでいたとしても、それを三浦九段に対して遡及適用できないことは当然です)


この件を報じた朝日新聞記事についていたブコメからいくつか代表的な反応を取り上げます

b:id:temtex 仮に事実としてもだ、たかスマホアプリでどうにかなるものなのか…と思ったら、別のとこで走らせたソフトの結果さえ判れば良いのか(但し"スマホ搭載"と記事にはある)。プロに勝てる有力なソフトってどんなの?

b:id:namnchichi スマホアプリタイトル取れるのか?

b:id:symbioticworm 現時点でスマホで走らせられる将棋ソフトなんてたかが知れてるから不正があったとすれば外部との通信必要なはずだけど。現段階では情報が少なすぎる……。

b:id:buu さすがにスマホ搭載のアプリじゃ参考にならないだろうが、協力者と連携すればカンニング可能だろう。人間よりもソフトが強くなるとどういう将棋界になるのかと興味深かったのだが、こうきたか

b:id:l0x0l スマホ将棋ソフトレベルで、プロ棋士の対局の参考になるかは疑問

b:id:kaitoster 『対局中、スマートフォンなどに搭載された将棋ソフトを使って不正をした疑い』←スマホ将棋ゲームすでにプロタイトルホルダーより強いソフトあるのかな?

なるほど、確かにプロ棋士とコンピュータ将棋が戦う電王戦ではコンピュータ将棋が大きく勝ち越しているとは言え、最新の事情を詳しくご存知でなければ上記のような反応は出てくるのが自然かもしれません。また、今回の当事者である三浦九段電王戦に出場した際の対戦相手が、東大駒場情報基盤センター学生用iMac680台をクラスタリングしたGPS将棋であったことも、上記のような反応につながるかもしれません。そこで、これらの誤解を解消するため、コンピュータ将棋の現況について説明したいと思います

ここ3年のコンピュータ将棋の強さの推移

まず、上記の三浦vsGPS将棋が行われて以降、ドワンゴ主催電王戦では使用されるCPUが制限されています。この制限に基づき電王戦で使われたCPUは、2014年がcorei7 4960X(6コア12スレッド)、2015年がcorei7 5960X(8コア16スレッド)とここまではその時点で調達可能なcorei7シリーズエクストリームエディションを使用していますが、今年2016年世代こそ最新のskylakeとなったものの4コア8スレッドcore i7 6700K、そして来年2017年使用CPUは同じく4コア8スレッドのcorei7 6700と、使用するハードウェアの性能は年ごとに抑制されるフェーズに入りました。


ではそれによってコンピュータ将棋パフォーマンスの伸びに制約がかかっているかというと、全くそんなことはありません。将棋ソフトponanza開発者山本一成さんは、2016年電王戦開幕前に「corei7 6700K1台で動くponanzaは、iMac680台をクラスタリングしたGPS将棋より遥かに強くなった」と宣言しています。これは根拠のないことではありません。


現在フリーで入手できる将棋ソフトについては、有志が統計的有意手法を用いてその相互間の強さをeloレーティングを用いて計測しています。その一例として、こちらのウェブサイトがあります。eloレーティングの仕組みについては[wikipedia:イロレーティング]を参考にしていただくとして、目安としてはレート上位から見て下位に100差あれば期待勝率64%、以下同じく200差で75%、300差で85%、400差で91%、500差で95%、600差で97%、となります

ponanzaフリーで公開されていないため、上記のウェブサイトにはレートは計算されていません。しかし、2016年電王戦に出場したponanzaは、このウェブサイトで「Apery twig」として掲載されているソフトに対し勝率97%を上げていることが、電王戦に出場した山崎隆之八段をサポートした千田翔太五段の調査によりわかっています。つまりこのponanzaのレートは「Apery twig」の3250に600を足した3850前後であろうと推定できます(なお、上記のサイト検証に用いているハードウェアIvybridgeおよびskylake世代の4コア8スレッドメモリ16GBであり、これは2016年電王戦における使用ハードと大きな差はありません)。

一方、2013年電王戦に出場して三浦九段と対戦したGPS将棋は、この表に掲載されているGPSFish(レート2879)をスレーヴとしてこれを680台クラスタリングしたものでした(厳密に言えば電王戦に出場したGPSfishはこれより一つ前のエディションですが大きな棋力向上はないもの仮定します)。この680台クラスタリングした際の棋力向上幅については、GPS将棋開発チームの田中哲朗東大准教授が、根拠は全く無く経験に基づく推測にすぎないとしながらもレートにして400程度と語っており、これを採用します。

そうすると2013年電王戦GPS将棋推定レートは3279となり、2016年電王戦ponanzaとのレート差はおよそ570、ponanzaから見た期待勝率は96%となりますわずか3年の間に、コンピュータ将棋は1台のデスクトップPCで、680台のパソコンクラスタリングした将棋システムに96%勝利する成長を遂げたのです。

(なお、コンピュータ将棋がかくも異常な速度で成長したのは、ドワンゴ電王戦において「使用ハードウェア制限」と「提出後対局まで6ヶ月間一切のアップデート不可その間棋士研究し放題」という条件をつけてしまたからだと考えています。こんな条件をつけなければ開発者はここまでしゃかりきに強化はしなかったはずです。ドワンゴがコンピュータ将棋大会に出してる優勝賞金の300万円なんて開発費の元手にもなりゃしないし、強いコンピュータ将棋を作ったって売り物にはならないので、モティベーションはこんな厳しい条件のもとで恥をかかないためにはひたすら強くするしかない、ってとこだけなんですから

将棋ソフトプロ棋士の強さの関係予測

もうひとつ、これらの将棋ソフトプロ棋士の強さの関係はどうなのだということも前提として必要になります。まず、プロ棋士レーティングについては、こちらのウェブサイト現在最も信頼され参考にされています。eloレーティングは、基準となる値を何点に設定するかで絶対値はいくらにでも設定できますが、上記の点差と期待勝率関係基準値を何点にしようが変わらないので、異なる基準値をとる異なるレート表間での比較可能になります

さて、コンピュータ将棋の公開対局場として、GPS将棋の開発チームが開設しているfloodgateというサイトがあります。ここでも参加者の対戦成績に基づいてレーティングが計測されています。また、この対局場は、コンピュータ将棋だけでなく人間も参加することができます。このfloodgateに、一時期上記の千田五段が参戦されていました。その際に記録されたレートは2800ほどでした。千田五段が参戦されていた時期のプロ棋士レーティングにおける数値と、その当時の羽生三冠との数値の比較から羽生三冠がfloodgateに参戦した場合予測されるレートは3000から3100程度だろうと見込まれています。また、先に紹介したコンピュータ将棋レーティングサイトのレートは、floodgateのレートの数値と大きく変わらないようにする工夫がされています。なお、羽生三冠のここ数年のプロ棋士レーティングは時期による前後はあれど概ね1900プラスマイナス50程度であり、佐藤天彦名人渡辺竜王の棋力もほぼこの幅に安定していて、現時点ではこの3人が名実ともにほぼ拮抗した最高レベルの棋力といえます


ここから考えた際に、2016年電王戦ponanza羽生天彦渡辺といったトップ棋士の棋力差はおよそレート差800、ponanzaの期待勝率は99%超、という推測になります第2期叡王戦本戦PV千田五段が、羽生ponanzaに対する勝率を0.5%と仮定しているのは、まずこの推測に基づくものと考えて相違ないでしょう。もちろんすべての基準となるfloodgateでの千田五段の数値は、普通プロ棋士公式戦ではありえない短い持ち時間の下で行われたものであるため、実際の羽生ponanzaの実力差はこの通りではない、という反論は容易ですが、そもそも持ち時間が9時間に増えたからと言ってレート800の差は埋まるものではなく、コンピュータ将棋も持ち時間を長くすればそれだけ強くなることを考慮すれば本質的議論とは言い難いでしょう。

やっと本題、スマホにおける将棋アプリの強さ

ここまで長い前置きを置かないと、なかなかこの本題に説得力が出ないと思いましたが、いよいよここから現在スマホ将棋アプリ話題です。

これだけ強くなったコンピュータ将棋ではありますが、これまでは基本的パソコン上で動かすものでした。スマホ用の将棋アプリも多数出てはいましたが、プロ棋士最上位に匹敵すると見られているものはありませんでした。

ところが今年の7月、android用の将棋アプリとしてshogidroidがリリースされます。これ自体将棋ソフトのGUIであって思考エンジンはないのですが、このshogidroidの売りは、今年の6月に一般公開された当時の最強フリー将棋ソフト「技巧」をandroidスマホの上で動かせるようにしたことでした。技巧の強さは先のコンピュータ将棋レーティングサイトで4コア8スレッドで動かした際に3578。ponanzaの3850には及ばないとは言え、今年6月当時ではponanzaに次ぐ2番めに強いソフトで、人間から見れば驚異的な棋力です。

もちろん、この技巧といえど、その棋力がCPUの能力に依存することは言うまでもありません。しかし、スマホ今日日クァッドコアは当たり前、Huawei P9のようにオクタコアを搭載してGeekbenchを用いたベンチマークテストで高い数値を出すスマホもある時代です。第4回将棋電王トーナメントで3位になったやねうら王の開発者で、皆様もよくご存知のやねうらおさんは、2016年9月時点のハイスペックスマホに、一切のスマホ用のチューニングを行わず思考エンジンを搭載しても、レートの落ち幅は400程度推定しています。この推定を当てはめて技巧をshogidroidで動かした時のレートを推定すると3178。やはり羽生天彦渡辺を上回っていることになります。実際にはもちろんやってみないとわかりませんが、あくまでも推測上では、すでに電王戦プロ棋士スマホで十分に成立し、それでもプロ棋士の分が悪いことが予測される段階に突入しているのです。

※ちなみに、先の電王トーナメントで優勝し来年の電王戦に出場する最新のponanzaは、今年の電王戦に出場するponanzaに9割勝つとの開発者山本さんの発言がありました。これを信じるならponanzaのレートは4200となり、スマホに積んでも3800で、やはり羽生三冠の期待勝率は1%に満たないことになります


これが2016年10月における、スマホで動かすコンピュータ将棋の現状になります恐ろしいことには、shogidroidは無料アプリであり、その思考エンジンの技巧もフリーウェア。それを最高スペックで動かすHuawei P9は54000円で買える、というところにあります。この状況をどう考えるかは皆様のご想像におまかせします。

カンニングたか検証できる?

さて、お気づきの方もいるかもしれませんが、疑われた三浦九段の棋譜をソフト検証してみれば白黒はっきりするのでは?と思われるかもしれません。しかしそれは極めて困難であると申し上げましょう。

まず、Shogidroidの上で動かせるソフトは技巧に限りません。その他のソフトも動かすことが可能です。次に、同じ将棋ソフトであっても、ある局面検討させたときに導く最善手は、CPUの性能や検討させる時間によって異なります。そもそも将棋ソフトにはある特定局面において常に同じ結果とならないよう検討においては乱数使用されており、一局の将棋の棋譜からではその人がカンニングたかを導くのは容易ではありません。

さらに、将棋は二人零和有限確定完全情報ゲームである以上、ある局面における最善解というのが必ず存在します。ということは、その最善解を自力で導いたかカンニングたか区別は、着手から「だけ」では判定できないことになります

以上の理由からカンニングたか否かの実験第三者が行っても、その結果についてはいくらでも疑義をつけることができ、有効ではないと言えましょう。


取り急ぎ、私からは以上となります

2015-08-18

「あの時はシャンティイ開催だったから…」を恐れるのに、

「あの馬は三歳で斤量が軽かったから…」を恐れないのはダブスタと言わざるを得ない。

後者のほうが遥かに瑕疵になるだろうに。

改修前のロンシャン凱旋門賞に日本馬0頭とは…トレヴV3阻止もかなわず (デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

正直、凱旋門賞ロマンを感じているのはエルコンの挑戦時青春を送ったようなオッサンだけで、

本当に若い競馬ファンは是が非でも凱旋門賞…というほどではないだろう。

個人的にも、凱旋門賞は単体で勝ったところであまり評価できない。

国内王者凱旋門賞を勝ってこそ、日本欧州で同時に頂点に立ってこそ、意義があるものだ。

三歳時は迷わず菊花賞へ行って三冠を獲り、四歳で凱旋門賞を制覇していただきたいと思う。

2015-08-10

三十七年振りのアメリカクラシック三冠馬American Pharoahに関する論争

先日、実に三十七年振りとなるアメリカクラシック三冠馬誕生した。



アメリカクラシック三冠とは、ケンタッキーダービープリークネスステークスベルモントステークスという三つのレースを全て勝った馬に与えられる称号である。これらの「クラシックレース」は三歳限定なので一生に一回しか挑戦できない。クラシック三冠はいわば夏の甲子園を三連覇するようなものである



しかも、この三つのレースわずか一ヶ月ほどのあいだに開催されるので、かなり苛酷な挑戦となる(たとえば日本クラシック三冠は四月・五月・十月と間隔を空けて行われる)。前回の三冠馬アファームドから今回の三冠馬までに二十頭の二冠馬が存在したにもかかわらず、ことごとく三冠獲得に失敗してきたことは、その苛酷さを証明していると言えるだろう。



三十七年ぶりにアメリカクラシック三冠を達成した名馬、その名を「American Pharoah」という。おや、と思った人もいるかもしれない。「Pharoah」とはエジプトの王のことだが、その正しい綴りは「Pharaoh」である。これは馬名を登録するときに、馬主が誤って入力したものがそのまま通ってしまったためらしい。



さて、その馬名のことである問題となっているのは「American Pharoah」の日本語表記だ。ニュースなどを検索してみれば「アメリカンファラオ」と「アメリカンフェイロー」でほとんど二分されていることが分かるだろう。しかファラオ派とフェイロー派で「フェイローは間違いだ」「いや正しい発音だ」などと論争になっているのだ。いったいどちらが正しいのだろうか。



ニコニコ大百科にはこう書かれている。

アメリカンファラオとは (アメリカンファラオとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

実はこれ、馬名の登録ミスが原因である。(中略)ザヤッド氏が馬名を電子登録する際に「American Pharoah」と間違って登録し、それがそのまま通過してしまった。「Pharoah」を読んだら「フェイロー」。それで「アメリカンファラオ」と「アメリカンフェイロー」という二通りの読み方が現れてしまったのである

が、これは完全なる誤りである



綴り間違いとは関係なく、正しい綴りである「Pharaoh」でも、英語では「フェイロー」と読まれる。「ファラオ」はギリシャ語読み、「フェイロー」は英語読みという違いなのである



ただし、この「Pharaoh」の発音はかなり特殊であるらしく、日本と同じく「ファラオ」と読むこともあれば、「フェロー」「ファロー」といった読み方も多いようだ。これがまた「フェローが正しくフェイローとは読まない」といった争いの火種になっているのだが…。



ともかく、

1. 日本で広く知られているのはギリシャ語読みの「ファラオ

2. 英語では「フェロー/ファロー/フェイロー」などと読まれ

3. 「フェイロー」という発音綴り間違いとは関係ない

という三点だけ押さえてもらえればいい。

あとはアメリカンファラオでもアメリカンフェイローでもお好みの発音でどうぞ。

2014-03-20

The WINNER

2000年高松宮記念

その馬は10度の敗北を超えて血統を証明した。

敗れても、敗れても、敗れても、絶対に首を下げなかった。

緑のメンコ。不屈の塊。

その馬の名は…キングヘイロー

86年、桜花賞

その美しき黒い流線形

嫉妬すら追いつかない。憧れすら届かない。

その馬が史上初の三冠牝馬になることを、まだ誰も知らなかった。

魔性青鹿毛、その馬の名は…メジロラモーヌ

2001年皐月賞

その馬はわずか四度の戦いで神話になった。

異次元から現れ、瞬く間に駆け抜けていった。

ライバル達を絶望させ、見る者の目を眩ませる超光速の粒子。

その馬の名は…アグネスタキオン

93年、天皇賞(春)

極限まで削ぎ落した躰に鬼が宿る。

王者メジロマックイーンの三連覇を阻んだ漆黒ステイヤー

ヒールか。ヒーローか。悪夢か。奇跡か。

その馬の名は…ライスシャワー

96年、オークス

5頭がもつれた世紀の大激戦の末に生まれた、女王ダイナカール

その娘が、再びレースを支配する。

額の流星宿命か。

オークス、親子制覇。

その馬の名は…エアグルーヴ

93年、日本ダービー

瞬きさえ許さない3つのプライドの激突。

熱狂の2分25秒。

最後の直線を制した、その馬の名は…ウイニングチケット

85年、安田記念

それは革命だった。

マイル戦のために進化を遂げたその脚が、名馬の条件を塗り替えた。

何者も寄せ付けないマイル皇帝

その馬の名は…ニホンピロウイナー

99年、宝塚記念

標的はただ一頭、同期のダービー馬だった。

今行くか。

いや、まだか。

一瞬の判断で未来を変えた未知なる栗毛

その馬の名は…グラスワンダー

94年、スプリンターズステークス

絶頂を極めた者に、もはや勝つべき戦いは残っていないのか。

レコードを叩きだしたラストラン。

最後に勝つ者が勝者だ。

その馬の名は…サクラバクシンオー

83年、菊花賞

その馬はタブーを犯した。

最後から上りで一気に先頭に出る。

そうか、タブーは人が作るものにすぎない。

その馬の名は…ミスターシービー

88年、天皇賞(秋)

芦毛の馬は走らない」。

この2頭が現れるまで、人はそう言っていた。

芦毛芦毛一騎打ち

宿敵が強さをくれる。

風か光か、その馬の名は…タマモクロス

88年、マイルチャンピオンシップ

走ることに安心なんて求めるな。

危険と呼ぶか。冒険と呼ぶか。

見るものすべての心をかき乱す、その末脚を人は愛した。

その馬の名は…サッカーボーイ

89年、ジャパンカップ

躍り出ろ。

お前を知らない者たちの隙を突いて躍り出ろ。

世界を変えるのに3分もいらない。

ワールドレコード2分22秒2という事件。

その馬の名は…ホーリックス

77年、有馬記念

その直線で過去未来も消え去った。

ただ今と今のぶつかり合う伝説のデッドヒート

戯れにもみえた。死闘にもみえた。

その「勝者」の名は…テンポイント



http://anond.hatelabo.jp/20140320144201

2013-08-10

三冠ベル馬場家に返還

全日本株を買い取ってる話だけど、こういうのは含まれてなかったのか。

武藤社長時代でもボロボロなので新しいの作るという話があったが

結局は立ち消えだったしね。

新日本も4回変えてるし、WWEなんかスピナー式まで作ったし

結局はチャンピオン次第だよね。

2013-07-18

[]顕彰馬

JRA顕彰馬 - Wikipedia

年代 馬名 生年 GI級競走 功績
1930年代 クモハタ 1936年 1勝 ダービー優勝 / 種牡馬としてGI勝ち馬14頭 / 産駒年間157勝 / 内国産馬初のリーディングサイアー
セントライト 1938年 3勝 史上初の中央競馬クラシック三冠
1940年代 クリフジ 1940年 3勝 史上唯一の中央競馬変則三冠 / 11戦無敗
トキツカゼ 1944年 2勝 史上初の牝馬皐月賞優勝 / オークス優勝 / 繁殖牝馬として年度代表馬2頭
トサミドリ 1946年 2勝 クラシック二冠(皐・菊) / 種牡馬としてGI勝ち馬16頭 / 産駒通算1135勝
トキノミノル 1948年 2勝 クラシック二冠(皐・ダ) / 10戦無敗 / アイドルホース
1950年代 メイヂヒカリ 1952年 4勝 第1回有馬記念優勝 / 日本競馬史上初の引退
ハクチカラ 1953年 3勝 ダービー優勝 / 日本馬初の海外遠征 / 日本馬初の海外重賞勝利 / 史上最高のGI単勝支持率85.9%
セイユウ 1954年 0勝 アングロアラブでは唯一の中央競馬サラ系重賞勝ち / 当時世界記録の年間種付け238頭
コダマ 1957年 3勝 クラシック二冠(皐・ダ) / アイドルホース
1960年代 シンザン 1961年 6勝 史上2頭目の中央競馬クラシック三冠 / GI馬では最多の19戦連続連対連対100% / 史上最多のGI6連勝 / サラブレッドの最長寿記録 / 産駒重賞49勝 / 産駒24連続勝利
スピードシンボリ 1963年 4勝 史上初の有馬記念連覇 / 日本馬初のKGVI&QES・凱旋門賞挑戦 / 中央競馬最多記録タイとなる重賞12
タケシバオー 1965年 3勝 天皇賞・春スプリンターズステークスで優勝 / 海外成績を除く23連続連対 / 中央競馬初の獲得賞金1億円越え
グランドマーチス 1969年 4勝 中山大障害四連覇 / 中央競馬初の獲得賞金3億円越え
1970年代 ハイセイコー 1970年 2勝 アイドルホース
トウショウボーイ 1973年 3勝 産駒重賞43勝 / 内国産種牡馬として初めて三冠馬を輩出
テンポイント 1973年 3勝 アイドルホース
マルゼンスキー 1974年 1勝 8戦無敗
1980年代 ミスターシービー 1980年 4勝 史上3頭目の中央競馬クラシック三冠 / アイドルホース
シンボリルドルフ 1981年 7勝 史上4頭目の中央競馬クラシック三冠 / 無敗の三冠馬は初 / 中央競馬最多タイGI7勝
メジロラモーヌ 1983年 3勝 史上初の中央競馬牝馬三冠 / 重賞6連勝 / 牝馬初の獲得賞金3億円越え
オグリキャップ 1985年 4勝 アイドルホース / 重賞6連勝
メジロマックイーン 1987年 4勝 天皇賞父仔三代制覇 / 史上最多の4年連続GI勝利 / 世界初の獲得賞金10億円越え
トウカイテイオー 1988年 4勝 父仔で無敗のクラシック二冠(皐・ダ) / 日本馬初の国際GI優勝馬 / 史上最長の休み明けGI勝利(364日) / アイドルホース
1990年代 ナリタブライアン 1991年 5勝 史上五頭目のクラシック三冠
タイキシャトル 1994年 5勝 外国産馬初・短距離馬初の年度代表馬 / 日本馬初のジャック・ル・マロワ賞優勝 / 中央競馬最多タイとなる重賞8連勝
エルコンドルパサー 1995年 3勝 3歳馬初のジャパンカップ優勝 / (日本馬初の凱旋門賞2着) / 国際レーティング日本馬最高の134ポンド
テイエムオペラオー 1996年 7勝 古馬GIグランドスラム / 年間無敗 / 中央競馬最多タイとなる重賞8連勝 / 中央競馬最多タイGI7勝 / 史上最多タイGI6連勝 / 中央競馬歴代1位の獲得賞金18億3千万
2000年代 ディープインパクト 2002年 7勝 史上6頭目の中央競馬クラシック三冠 / 史上2頭目となる無敗の三冠馬 / 中央競馬最多タイGI7勝 / アイドルホース / 種牡馬として牝馬三冠馬を輩出
ウオッカ 2004年 7勝 64年ぶり牝馬ダービー優勝 / 内国産牝馬初のジャパンカップ優勝 / 中央競馬最多タイGI7勝 / 牝馬では最多の牡馬混合GI5勝 / 牝馬初の2年連続年度代表馬
オルフェーヴル 2008年 6勝 史上7頭目の中央競馬クラシック三冠
ジェンティルドンナ 2009年 7勝 史上4頭目の中央競馬牝馬三冠 / 3歳牝馬初のジャパンカップ優勝 / 3歳牝馬初の年度代表馬 / 史上初のジャパンカップ連覇 / 内国産牝馬初のドバイGI制覇 / 牝馬では歴代1位の獲得賞金

顕彰馬有力候補

馬名 生年 GI級競走 功績
スペシャルウィーク 1995年 4勝 当時世界記録の獲得賞金10億9千万 / 内国産種牡馬として初めて海外GI勝ち馬を輩出
ダイワスカーレット 2004年 4勝 37年ぶり牝馬有馬記念優勝 / 12連続連対連対100%
ブエナビスタ 2006年 6勝 史上最多タイの4年連続GI勝利 / 中央競馬最多の19戦連続一番人気
ヴィクトワールピサ 2007年 3勝 日本馬初のドバイワールドカップ優勝
ロードカナロア 2008年 6勝 史上初のスプリントGI3勝(最終的には5勝) / 日本馬初の香港スプリント優勝(連覇) / スプリンターでは史上初の年度代表馬
ゴールドシップ 2009年 6勝 二冠馬(皐・菊) / 史上初の宝塚記念連覇
ジャスタウェイ 2009年 3勝 国際レーティング内国産馬最高の130ポンド / 国際レーティング日本馬史上初の単独1位


顕彰馬候補の現役馬

馬名 生年 GI級競走 功績

2013-05-15

現代日本競馬三国志

時は2013年

長きに渡り競馬界を支配したサンデーサイレンスは既に倒れた。

後継たらんとしたアグネスタキオンも亡く、次いで頂点に立ったマンハッタンカフェ栄光も続かない。

そしていま、三頭の種牡馬が鼎立し、混迷極める競馬界の統一を目指して相争っている。

今回はその三頭の種牡馬三国志の各国になぞらえて紹介してみたい。



魏:ディープインパクト

現役時:

言わずと知れた無敗の三冠馬

最高の血統。圧倒的な実力。完璧な戦績。

しか赤壁ならぬ凱旋門賞で完敗してしまう。

まさしく曹操である

種牡馬入り後

2012年種牡馬リーディング第一位。

初年度から名将を輩出、二年目から三冠牝馬ジェンティルドンナが登場、数々の決戦を制した。

質・量ともに他国を圧倒し、サンデーサイレンス王朝後継者としての地位を確固たるものとしつつある。



呉:キングカメハメハ

現役時

南の島の大王さま、もとい江東小覇王

つの大きな戦いを圧勝するも病が判明し、若くして引退する。

まさしく孫策である

種牡馬入り後

2012年種牡馬リーディング第二位。

サンデーサイレンス王朝とは無関係出自を持ち、中央から地方にかけて独自の勢力を築き上げている。

近年サンデーサイレンス系の馬ばかりで近親交配がやばすぎるので非サンデーサイレンスのキンカメは貴重なのである

芝コースでもダートコースでも有力馬を輩出するオールマイティさは、まさに水陸で活躍した呉軍のごとくである



蜀:ステイゴールド

現役時

サンデーサイレンス王朝の血を引く良血。

舞台での惜敗を繰り返すも、引退戦で劇的な勝利。

から愛された晩成の名君。

まさしく劉備である

種牡馬入り後

2012年種牡馬リーディング第三位。

国力ではディープ・キンカメに大きく劣るものの、数少ない配下の中には大物が並ぶ。

三冠馬オルフェーヴル・二冠馬ゴールドシップは、さながら張飛関羽と言ったところ。






さて、若手の同世代最強決定戦、日本競馬最大のレースである「第80回日本ダービー」が、5/26(日)に開催される。

ディープインパクト産駒の「キズナ」とキングカメハメハ産駒の「コディーノ」の対決は、あてはめるなら魏の羊コ(祜)と呉の陸抗あたりか。



そして現役三強であるオルフェーヴル」「ジェンティルドンナ」「ゴールドシップ」が揃って出走する(予定の)「第54回宝塚記念」は6/23(日)。

ステイゴールド産駒の暴君か、ディープインパクト産駒の女傑か、赤壁か、定軍山か、はたまた五丈原の戦いか

近年稀に見る一大決戦となるだろう。



どうぞ御覧ください。

2013-04-28

結果を求めず、結果を診る

仕事が楽しくない!ってそこのオマエ。

仕事が楽しくないパターンには色々あるけど、一番多いのがこれだよこれ。

結果ばかり求めて結果を診れてない人間が多い。

これが出来ないから楽しくないんだよ。これが出来れば楽しくなるんだよ。

うつ病乗り越えて仕事を楽しみにした俺が言うんだから間違いない。

そこそこいい大学からブラック企業に入ってうつ病になるも仕事を楽しむコツを見いだし今は悠々と転職の準備までする余裕がある始末wこれだから人生はやめられない。

まり結果を求めるのはダメって話よ。ダメものダメって気付かないといけない。

フェラを求める人間が本番やれてもフェラ出来ないのを不満に感じるだろ?それといっしょ。

社会人よ、フェラばかり求める男に仕事は楽しめないぞと。

結局、結果を求めるっていうのは1つの結果ばかり求めて、他の結果とか副産物には全然目がいってない。

結果ばかり求めて目がイッてるんだよ。だから本番でイッてもフェラでイけなかったとブーブー言う。

まずは結果を楽しもう。1つのアクションをとったとき、1つの活動をおこなうとき、さまざまな結果が得られている。

結果より過程が大切って箴言(しんげん。いましめとなる短い句。教訓の意味をもった短い言葉格言。「―集」)があるだろ?

結果を求める人間には1つの結果しか見えない。その結果がでるまで不満が続く。結果がえられずじまいになるともっと不満になる。ほかにいい結果が得られても所望する結果が得られないと「やーです」。だから楽しくない。

フェラ男みたいな社会クズになるんじゃないぞと。

まだ話は終わらんよ。結果を求めるサルから脱皮して人間になったところで、やっと他の奴らに肩を並べたに過ぎぬのだ。

結果を診るというものの考え方ができる男になろう。

羽生三冠も近著「捨てる力」で行動の節目節目で振り返る習慣を説いていた。我々も羽生にならないといけない。

おすすめは15分。15分区切りで時間を考えろ。そして15分ごとに出来事を振り返る習慣をつける。振り返る暇のない時はまとめて30分か60分振り返るのでもいい。とにかくなるべく15分で振り返る。

振り返るのは人生の基本。ただ振り返るだけじゃなしに、結果を診る。これが出来るかどうかだよ。

結果を求めて結果を診る人間も世の中多い、だがしかし、結果を「求めず」結果を診る人間果たして世の中にいるだろうか?いやいない。

からこそ、それが出来る人間価値が高い。

社会学やってると集団の中でどんな人間重要役割果たすか常に考えて周りを見るクセがつくだろ?リーダーは必ずしも最重要ではない。

リーダーに助言するメンターのほうが重要なことも多い。リーダーは舵取りに忙しくて結果を求めがちだ。だからこそ結果を求めず結果をみれる人間大事なんじゃよ。

リーダーもそういう人間を求めている。つまり仕事が楽しくなるだけでなく、会社に貢献できる人間にもなれる。そういうことも考えに入れておくのがいい。

結果を求めず結果を診るっていいことだらけだな!でもやっぱり一番嬉しいのはやりがいを感じて生きる技術が身につくこと。

世の中にはヘイトスピーチって言って憎悪に基づく発言しかできない人間がいる。ストレスと憎しみと怒りが貯まっていて、それが解消できない限り、何やっても楽しくない。

憎悪を吐き出すことが唯一のストレス発散になってる重症患者までいる。あいつらは生きがいやりがいがないんだと思うわ。やりがちを感じる方法を教わってこなかった。

それも当然、だーれもそんなこと教えてくれる人いないんだものw 自分で気付くしかない。

結果にもいろいろあるし楽しみにもいろんな形があるってことに気付かないといけない。セクロスだけじゃなくラクロス楽しい

君の好きなクロスは何クロスと聞かれてセクロスしか答えられない男にはなるな。ラクロスのできない男には絶対嫁にやらん。

ヤってもやりがいがないようでは離婚もやむなしだから仕事のできる男は遊びもできるしセックスもできると相場が決まってる。

どれか1つでも出来ない奴は、じつは全部できない可能性が高い。それは何故できないのか考えてみれば分かる。

結局うまくいかないのは楽しくないから。やりがいを感じられないから。才能とか環境とか言い訳にするのは弱者の思考。才能とか環境は100%いや65536%関係ない。

プログラミングも一緒。どの言語やればいいですか。投資も一緒。どれ買えばいいですか。

そういう質問をいついつまでもやってるようじゃアホ。社会人2年目になっても言ってるようじゃ見込みなし。

結局のところ1つの言語できない奴はどの言語もできない。そこにいい加減気付けと。

結局のところはやりがい。そのために結果を求めるな。結果を求めるのは楽しくない人間のすること。つまらない人間のすることは何やってもつまらない。

楽しい人間は何やっても楽しい。美事なまでにはっきり差がついている。

結局のところは結果を診れるかどうか。フェラしか眼中にないイッた目じゃなしに濁りのない新鮮な目で結果を診る。

結局のところはそこなんだよな。わずかな成長、ささやかな結果を喜べる人間しか成長はありえない。

結局のところ続けられないと意味がない。多様化高速化時代、結果を求めるのはもう古い。小さな成長を細かく診てやりがい感じないと継続はむずかしい。持続可能な開発も難しい。

いろんな人間の言うことに騙されてはいけない。結局はやりがいなんだから。結局はそこなんだから

なんでうまくいかないんだよと自問しながら鏡に向かうがいい。頬はやせこけしかめっ面。そんなんでうまくいくわけがない。パワーが圧倒的に少ない。

うだつのあがらない会社員って決まってしかめっ面してるだろ?そして生きるパワーが圧倒的に弱い。

大学の頃を思い出すんだ。テンションが高ければ何でもうまくいくと信じていたあの頃を。あの頃を思い出すんだ。

枯れてる場合じゃねえぞ。しっかりやれ。

なぜパワーがないかはもう言わなくてもわかるな?言わなくても分かるけど、あえてなぜパワーがないかと言うと、それは結果が見えてないから。

たくさんの結果が得られているのに気付いてなくて、いついつまでも結果を求めてる。高望みしてる奴。夢物語をみてる奴。いつまでも不満を抱えて何が楽しいんだろう。

何をするにも「ご褒美」が得られないんだから楽しいけがない。すごくシンプルなこと。

才能とか環境関係ない。ただ結果を素直に診るだけ。そうすれば報酬が得られる。報酬を感じる回路が使ってなくて腐りきってるんだよ。だから鍛え直さないといけない。

2013-03-29

電王戦第2局 佐藤慎一四段とPonanzaの対局によせて

基本情報

将棋棋士過去の対局によったイロレーティングによるランキングが有志の手で公開されている。

2012年度 棋士ランキング(http://homepage3.nifty.com/kishi/ranking2.html)。

大雑把に抜粋して以下のような感じ(2013/03/29時点、太字が第2回電王戦出場棋士)。現役プロ棋士はこの時点で総数163名。

順位 名前 レート 今年度増減
1 渡辺明竜王棋王王将 1975 73
2 羽生善治棋聖王位王座 1965 29
12 三浦弘行八段 1751 10
32 船江恒平五段 1659 9
43 阿部光瑠四段 1623 15
79 遠山雄亮五段*1 1543 -84
95 佐藤慎一四段*2 1511 -10
100 塚田泰明九段 1496 1
105.5 奨励会員*3 1478 -41
125.5 アマチュア*4 1426 35

私の事前の予想では三浦八段、船江五段、阿部光瑠四段はおそらく安牌、佐藤慎一四段が勝てるか怪しい、塚田泰明九段は負ける、といったところだった。GPSの賞金イベントからコンピュータ将棋プロ上位クラスに及ぶとは到底思えず、しかし(短い持ち時間ではあるが)清水アマ*5には完勝している、というところからプロ中位以下にはソフトも善戦すると見積もったのだ。

そんなわけで明日佐藤慎一四段対Ponanza戦は、現役プロソフトに負ける可能性が高い重要な対局になるわけである、と思われた、のだが。

第1局(阿部光瑠四段 対 習甦)のおさら

事前にソフト提供を受けた阿部光瑠四段は習甦を見事丸裸にして*6、本番でも研究手順に誘導し研究通りに圧勝した。

くわしくは日刊SPAレポートとかを見てくださいと。

プロ棋士が解説「第2回将棋電王戦」初戦で人間が勝てた理由(http://nikkan-spa.jp/409911)

第2局(佐藤慎一四段 対 Ponanza)の展望

研究されればプロ圧勝というのはほぼ確定の模様。現状のソフトは様々な戦形において地雷のように弱点となる筋が埋まっているようだが、しか機械学習による評価関数パラメータ構築では個別局面における弱点を潰すことは難しい。古くなった定跡をそうと知らずに学習してしまうという問題もあるらしい。

Ponanzaはプロ側へのソフト提供を断っている。研究されることの圧倒的な不利を回避したわけだ。

しかソフト側の別の不安要素も明らかになった。

第1局のニコ生では参考用として、局面毎のボンクラーズ*7による評価値が表示されたのである

このボンクラーズの形勢判断、習甦の(プロが一目で無謀と判断した)仕掛け以降、ニコ生解説者阿久津主税七段のそれとことごとく食い違った。一時は習甦大優勢とも言える+400点をつけながら、習甦の攻めが切れるに至って頭を垂れ手のひらを返したのだ。

阿部光瑠四段は習甦の研究を重ねることで、実質的ボンクラーズ改めPuella αにも勝利した、といえる。

そしてPonanzaと(PonanzaはもはやBonanzaチルドレンではなかったです。追記有り)Puella αはともに先駆的将棋ソフトBonanzaの発展形(Bonanzaチルドレン)、、、

ソフト思ったより強くない。てか佐藤慎一四段圧勝じゃね?

おわりに

阿部光瑠四段が習甦に圧勝し、同時にPuella αが株を下げまくったおかげで、第2回電王戦趨勢が見えてしまった感がある。明日の第2局で佐藤慎一四段がPonanzaに勝利すれば、おそらく第4局で塚田泰明九段もPuella αに勝つだろう。第3局の船江五段は勝つんじゃないかな多分。三浦八段はさすがに格が違う。

はいえ。

最強棋士羽生三冠の通算勝率は0.7236、これから最強棋士渡辺明三冠は0.6877(いずれも2013/03/28時点)。

プロプロレベルの相手に5局指せば、一発二発くらいは食らうものではある*8。


追記

Ponanzaは2012年からBonanzaライブラリは使っていないようです。

第21回世界コンピュータ将棋選手権 参加チーム

http://www.computer-shogi.org/wcsc21/team.html

第22回世界コンピュータ将棋選手権 参加チーム

http://www.computer-shogi.org/wcsc22/team.html

これは熱戦が期待できる、かもしれない。

追記おわり


*1 将棋倶楽部24レーティング3000になかなか届かないらしい、最近2800台に落ちたともfrom将棋連盟ライブコラム

*2 著名なカツラ棋士佐藤紳哉六段、どちらもサトシン。

*3 ここでの奨励会員は三段リーグ参加者プロとの公式戦対局数が少ないため一緒くたに扱っている、順位が小数なのは引用元では順位が空欄のため。

*4 アマチュア奨励会員と同様、一緒くたに扱っている、順位が小数なのは引用元では順位が空欄のため。

*5 断トツに最強のアマチュア棋士、実力はプロレベルって渡辺明三冠ブログに書いてた。

*6 阿部光瑠四段が事前に習甦とみっちり練習対局してきた(できた)ことは、個人的にはどうかなと思う。言ってみればタイトル戦の相手とスパーリングしておいて、相手側の記憶だけ消去するような行為で、圧勝もさもありなんとなる。ソフトプロ棋譜食べて強くなってるわけだから問題ないって意見もあるが、棋譜と実戦は違うでしょ。今後のプロソフト戦ではソフト本体の提供は無し、代わりに本番に近いバージョンでの棋譜を戦形ごとに何枚か公開、とかがいいと思う。

*7 このボンクラーズは先の日刊SPAレポート(http://nikkan-spa.jp/409912)によると第4局のソフト側「Puella α」の最新版とほぼ同じバージョンであるらしい(Puella αはボンクラーズの改称名)。

*8 羽生渡辺は相手もほとんどトッププロでこの勝率云々

2011-08-10

http://anond.hatelabo.jp/20110810142936

学習環境としてのネットと、ハクを付けるための教育制度があればなんとかなると思う。

将棋里見女流三冠島根出身ながらトップになったよね。

都会とか金持ちとか有利になりやすい環境はあるけど、固定されてはいない。

 
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