はてなキーワード: 労災とは
・昨日はコンビニで働き始めてからこれまでで最大のピンチだった。
・因縁つけっていうんですかね。詳細省くけど、何が恐いって相手のお客様が女性だという事。
・私の大したことない人生経験から思うことなんだけど、男性からの暴力よりも女性からの暴力の方がよほどえげつない。特に客と店員とか教師と生徒みたいに力関係が対等ではない場合は。私は何度か、戦意喪失状態で無抵抗の相手を激昂した女性が人目憚らずボコボコにしているという状況を見たことがある。
・女が振るう暴力は男のそれとは違い刑法に触れないとでも思ってるんだろうか?
・私みたいな見るからに弱そうな小柄な女が男性から絡まれていると、どっちに落ち度があるとかそういうの関係無く間に入って助けてくれる人がいたりするものだが、女同士で揉めてると暴言や暴力を受けてる方が悪い事にされてスルーされることが多い、と、私の大したことない経験から、個人的に思う。異論はあるだろう。
・という訳でめちゃめちゃプルったけど、運よく店長がいる日だったし因縁つけてきたお客様のお連れ様が謝りまくりながら因縁つけのお客様を引き摺るようにして退場なさったので、危害を加えられずに済んだ。
・コンビニのレジ台はスーパーのと違って高さがあるので、お客様から店員に掴みかかる事が容易ではないので助かる。
・でも因縁つけのお客様は全然気が済んでなさそうだったから、また来て何か言い掛かりつけて来るかもしれない。気を付けよう。
・店長に、もしもバイトだけで店番してる時に今日みたいな事があったらどうしたらいいのか聞いたら、
・じゃ私が客に無実の罪でボコられたらちゃんと労災にしろよっていう。
・交通費すらでない気合いと根性と熱血な会社にそれは期待できないけれども。
・今度同じ事があったら警察呼ぶわ。
・因縁つけのお客様が私に向かってギャンギャン怒鳴りあらぶりまくっている最中に、外国人研修生のお兄さんなお客様がその間に割り込んで来て
「これおねが~い」
ってジュースとお菓子のお会計を頼んで来たので、とりあえずあらぶるお客様を放置してお会計をする。外国人研修生のお兄さんなお客様は
「ありがっと~♪」
と仰りお帰りになられた。
・顔をパンパンに腫らした外国人研修生のお客様ご来店。顔に塗る薬を探していると仰るので、申し訳ないが当店では取扱いがないという旨お伝えする。
・しばらくしたら今度は数名の同僚の方々と共に再度のご来店。
「もしかしてこれ塗れるんじゃない?」
・一体どうしてそんなに顔が腫れたのかはわからないけど、ニベアクリーム塗ったら余計酷くなるのは確実だったので全力で止めた。外国人研修生のお客様達、しばらく母国語で話し合っていらっしゃったが、退店。
・後になって、最寄のドラッグストア(遠い)の場所を教えて差し上げればよかったなと思ったが、自転車移動の外国人研修生のお客様達では閉店までに辿り着けないだろうから、教えても仕方なかったかなとも思った。
・出来れば病院の受診をお奨めしたいくらいだったけど、そう言われても逆に困るのかもなぁ。
・定刻に出勤して来たプロアルバイター氏に、今日あった事件のあらましを話したらしみじみと「お疲れ様です」と言われた。帰宅してから、プロアルバイター氏だったらそういう時どうするか聞いておけばよかったと思った。
弁護士は、頭を抱えていた。何か厄介な出来事に巻き込まれているのではないか。
その弁護士は、とあるテーマパークの顧問弁護士をしていた。そのテーマパークで労災が起こった。着ぐるみの中の人が怪我をしたというのだ。それ自体は、特に何もおかしなことではない。けれど、テーマパークの幹部は言う。
「あれは着ぐるみではないので、中の人なんていないんですがねぇ……」
「今はそういう話をするときじゃないでしょう。企業イメージが傷つかないようには、できるだけ配慮します」と先生は答える。
「それが先生、本当に着ぐるみじゃないんです。確かに一部は着ぐるみキャラを出演させているのは事実です。しかし、今回の災害の被災者が入っていた、と主張しているキャラについては、着ぐるみではないんです」
「現場に確認しましたか? もしかしたら、最近は着ぐるみも導入されたのかもしれませんし、被災者はあまりキャラクターに詳しくなかったのかもしれません。勤怠の記録、何をしていたかの聞き取りなどが必要です。直属の上司が嘘をついている可能性も考えて、いっしょに働いている人を一人ずつ呼んで話を伺うべきです」
「既にそれはやっています。けれど、上司も同僚も、被災者のことはキャストとして認識しているが、何をしていたかは思い出せない。そして、そのキャラクターについては着ぐるみは存在せず、よって、その着ぐるみ担当も存在しない。残っている記録も調べましたが、確かに出勤はしているものの、何らかの着ぐるみに入っている可能性が高く、何の着ぐるみかははっきりしない。そして、ここ数ヶ月の他のキャストの仕事についても調べたら、すべての着ぐるみについて、いつ誰が着ているのかはっきりしました。他の着ぐるみに入っている可能性は考えにくく、存在しないはずの着ぐるみを着ているとしか考えられない」
「存在しないはずの着ぐるみが存在しないことも確認したのですよね?」
「もちろんです。帳簿も確認しましたし、聞き取りもしましたし、現物も確認しました。存在しないことの証明は不可能ですが、あるとは考えにくいです」
「被災者が着ぐるみ業務をしていることは、何人ものキャストからの目撃証言があり、そういった可能性は考えにくいです。けれど、何の着ぐるみに入っていたかについては誰も覚えておらず、問題となっている着ぐるみについては、決してそれはない、と全員が答えています」
「……よく分からないですが。仕事をサボっていた証拠を掴むか、そういう着ぐるみがあって、その業務についていて、そこで被災した、という話で進めるかどちらかしかないように思います。『その着ぐるみは存在しない。何の着ぐるみに入っていたのか把握していない』ではあまりにも心証が悪い」
その奇妙な事件からしばらくして。顧問弁護士をしている、別の団体から労災の連絡があった。
「xx動物園 法務部です。飼育員が労災に遭ったんですが。それが、パンダの着ぐるみを着て笹を食べていたら、笹が倒れてきて腕が骨折したとのことで……」
「そこなんですよ、先生。そんなものあるわけないでしょう…… ましてや、パンダの檻の中で着ぐるみが笹を食べるなんて有り得ませんよ……」