はてなキーワード: パスポートとは
俺は近所のスーパーにいてインスタント味噌汁売り場にいたが品出しをしている店員が邪魔で棚が見えなかった
いや、本当は棚を見ようとしていたのではなく店員が座っているせいで棚が見えないという主張をしたかっただけかもしれない
そんな自分の薄汚さに気付いた俺は野菜コーナーの向こうにあるカーテン売り場に向かった
カーテン売り場には緑色や臙脂色のビロードの高そうなカーテンがたくさん吊るされていてそこにいたのが百合子だった
百合子は自らを軽蔑しきった俺の顔を一目見て手に持っていた緑色のカーテンをおろし慈愛に満ちた笑みをたたえてくれた
俺はこの人のためにならば全てを抛ってもいいと思い百合子にポケットに持っていた小銭入れとパスポートとスマホを差し出した
百合子はそれを紫色の袱紗に入れあなたが落ち着くまで預かっておきますねと包みを胸に抱いた
俺はもう小池百合子無しで生きていけない
週1で東京都心のオフィスに顔を出すのだけれど、次第に道やビルで見かける外国人の数が増えて、なんだか以前の東京に戻るようで、すこしほっとしている自分がいる。一方で、オリンピックを前に明らかに観光客っぽい外国人も見かけるようになったなと思う。
日曜も京王線に乗ったら5人ぐらいの白人の若者のの集団がいて、わりとパンデミック前のボリュームでぺちゃくちゃしゃべってて、そのうち何人かはマスクもしていなかったのでギョっとしてしまった。いや、正確には、ギョっとして嫌悪感みたいなものを感じている自分に、さらに驚いた。
この国で働いている外国人の人は、この国のワクチン接種率の低さも、同調圧力が思ったより高いことも知っているだろう(逆に言えば、日本人は特に欧米の同調圧力の低さはなかなか実感できない)。歌舞伎町ならともかく、電車内でマスクなしで騒ぐのは、この国の内情を知らない観光客である可能性がすごく高い。
格差はあれど順調に経済が伸びている海外の国には、外国で長期休暇を取る若年富裕層の数もそれなりに多い。多少の検疫期間があっても1か月や2か月という長期滞在で、オリンピックのある国でサマーホリデーを、という人も多いはずだ。入国規制をスキップするコネを得られた人もいるだろうし、オリンピックチケットを持っているのかもしれない(無観客になったなんてこと知らずに)。1年半のフラストレーション解消のため、金持ちの道楽としてのスポーツ観戦にかこつけて、海外でのバカ騒ぎを心待ちにする奴も当然たくさんいる。日韓ワールドカップのころ、そういう手合いの対応をして心底「世の中にはタチの悪い小金持ちが多い」と感じた。
そういう無邪気な観光客が、我々が思っている以上に、この国に入ってくる。ワクチンパスポートを免罪符として。接種済みの感染者がデルタ株を広めてるなんて話には耳を貸さず。
正直、まずいと思う。こういった海外からの観光客が今後どこまで増えるのかはわからないが、東京都民の感染リスクが想定以上に高まる可能性は確実にある。
自分は職域接種の僥倖にもありつけず、まじめに区の集団接種予約にしてるから、打てるのは8月の後半だ。仕事は基本在宅勤務だから、むしろエッセンシャルワーカーや外で働く人が優先されればいいぐらいに思っていたけれど、この状況になるとつらい。あと1か月半もワクチンなしで、これから来る小規模ながら深刻な乱痴気騒ぎと、それに伴う感染拡大を乗り切らなければならない。
いや、これは本当につらいな。
今後外国人観光客の起こす騒ぎがセンセーショナルに報道され、普通に東京に溶け込んで仕事をしている外国人の同僚までもが差別的な目で見られるようになったらとおもうと、それも本当につらい。
もしこれで日本人の排外感情が盛り上がっても「日本にコロナを広めた奴らの自業自得だ」なんて思わないようにしよう。訪日客起因で感染率が高まれば、それは日本の立法・行政の自業自得だし、その責任の一端を持つのは我々有権者なのだから。……そう考えるのも、またつらい。
これまでの予防接種では住民の情報が予防接種台帳に反映されるまで2~3カ月かかることもあったが、このシステムは瞬時に接種記録を把握することが可能で、市区町村間での共有などのメリットがある。
繰り返しになるけど、これは「◯◯県◯◯市の増田太郎さんは接種を受けましたか?」という情報を接種後即座に引き出せるか?という話。確かに、これが実現すればワクチンパスポートの発行に繋がるので良いことだろう。入力が自治体ごとの手作業で、実際の接種から何週間も遅延しているという致命的な問題を除けばね。
いま問題になっているのは、それ以前の在庫管理という流通レベルの話で、それを調べるのに個人情報は必要ないんだよ。だからV-SYSで十分だったわけ。ところが、政府はワクチンパスポートのために、ワクチン流通に不可欠な情報を捨てるよう通達を出してしまった。その結果が、「自治体は接種体制を整えたのにワクチンを何個送ればいいか分からない」という間抜けな事態に繋がっている。
某日、友人と遊ぶ約束をしていた私は、その友人に会うなり紙袋を渡された。
貸していたゲーム、漫画等無かったはずだと思いながらも中を見ると、知らないアイドルのCDとその特典と思わしきポスターが入っていた。
かねてより、LINEやSNSで彼女がどハマりしているのは知っていたし、ライブ映像を見せてもらったこともある。
私はこれは何だ?と尋ねると、「あげる!○○が最高だから聞いて!特典のMVのAくんが格好良いから!」と早口で捲し立てられた。
いらねー!CDもポスターもマジいらねー!見知らぬ人の写真とか部屋に貼る訳ないし!
私は一度たりとも彼女にそのアイドルに興味があると言ったことなど無いし、お付き合いとして映像を観ることはできるが、1人の時に自発的に観るまでの興味は全く湧かなかった。
急いで私は彼女にいらないから返すと申し出たが、彼女は取り合ってくれなかった。
こうして、私の部屋の一角にその紙袋は置かれ、今は埃がのっている。
「布教」
ファンを1人でも増やそうと、見知らぬ人や知人友人にプレゼンを行い、YouTubeでは無断転載の映像をパッチワークした紹介動画がゴロゴロと転がっている。
大好きで素晴らしい推しを多くの人に知ってもらいたい、知人、友達にも好きになって欲しい。誰かと共有したい。
その熱意は結構なのだが、その世界の門を叩いていない人間にCDやグッズを押し付けないで欲しい。
貴方にとってそれは楽園へのパスポートかもしれないが、興味の無い人間にとってはパチンコ屋のチラシだ。
素晴らしい推しのCD・グッズをパチンコ屋のチラシと一緒にするなと石を投げられそうなのだが、実際そうなのだ。興味のある人間から見ればそれは大変魅力的なものだが、興味の無い人間から見れば不要な物である。
チラシは邪魔だと思えばゴミ箱に捨てれば良いのだが、CD・グッズはそうもいかない。
捨てる手間はチラシよりあるし、売りに出そうとすればそれなりの準備手続きなどコストがかかる。(しかもそのコスト分のリターンがあるかは保証されていない)
しかも売った事が知られると人からの貰い物を売った非常識な人間だと非難される厄介な物だ。
布教して「カッコいいね」「凄いね」とか言ってもらえるのが我が事のように嬉しいのも分かるし、貴方の推しが素晴らしいのも分かる。
一緒に映像が見たいなら一緒に見るし、カラオケで推しの曲をしこたま歌えばいい、YouTubeやSpotifyを共有しても構わない。
何故なら、それらは「物」ではないから。場所を取らないし、聞き流せば良いし、再生ボタンを押さなければ良い。
形がないから意図的に手に取らなければ存在していないも同然だ。
CD一枚だろうとポスター一つだろうと、場所を取るし棄てるのにはエネルギーがいる。
布教している側からしたら貸すのもあげるのも同じかもしれませんが、相手側からしたら貸してくれるのと、もらうのは全く違います。
だからどうか、布教する相手が欲しいと言った時以外、もしくはほぼ確定で落ちるとなった時以外は物を渡さないで欲しい。
でも紹介した時に「格好良いね」「素敵な曲だね」って言ってた?だから脈ありだと思った?
知人、友達である貴方の前で貴方の大切な推しを否定するわけが無い。そもそも興味がないからテンプート以外の感想なんて思い浮かばないよ。
この面倒臭いお気持ちを読んでくださり、ありがとうございます。
布教が好きな人が少しだけでも「私、大丈夫かな?」って思ってくれるきっかけになれば良いし、布教されて「せっかくグッズもらったけどいらないって思った私ってダメなオタク?酷い友達?」って思ってしまった人の支えになれることを願ってます。