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はてなキーワード: 本が好きとは

2011-12-25

http://anond.hatelabo.jp/20111018202115

年の瀬に少し時間ができたので、再レス。恵まれた人だなあ、というのが言葉にならない気持ちを代弁してくれてたので、あらゆる意味で頷いてしまったんだ。でも折角やりとりがあったので、今更だけど返信をしようと思う。


元の記事を見た上でその提案だとしたら、夢一杯すぎて話が通じない感があった。沢山の問題提起無視しての語りだと思わないかい。夢という結論ありきで文章を読んでいなかったかい。この提案をやろうと腰を上げ実現させる図書館は、数少ないがあるかもしれない。だがそれはあなたが見落としたり無視してしまった問題点必死で解決してこぎつけた奇跡の催しなんだ。

というわけで、中途半端しか仕事を理解していないなりの、問題点を挙げておく。

図書館は人も予算も足りない」から廃棄本の話題が出たことを念頭に入れて、下記の問題点について考えてほしい。



・廃棄処分を「探検隊」の方々に提供するための体裁をどうやって整える?

(捨てる場合、紐とじや箱詰めで積み上げてる場合がある。それを崩して怪我がないよう整頓し催し物の体を整える。)




・催し物のお知らせ、人員を割く、場所の確保を、誰がどうやる?




・私設の「稀覯本図書館」は夢物語

どういう規模を想定しているんだろう。とりあえず名称からして、最低限の「稀覯本図書館」について考えてみた。

必要なもの土地代、施設建設費、維持費、運営費、責任者、職員、書籍の修繕費、修繕の専門家日本じゃ育たない)、資料を提供するためのデータ図書館間でデータ共有するための加入金、盗難防止の対策(費)、…まだありそうだけどこんなか?




歳を経た方々にそういった催しを提供するだけなら、市や区を巻き込んだ企画が必要かなと思う。

有志のボランティアが企画、スポンサー見つけて開催までこぎつける。その過程図書館を巻き込む、ってならまだ実現が見込めるよ。今なら老人向けサークルグループホームなどに声をかけるのも面白いかもしれない。

図書館が動くのは難しくても、催しに乗っかるだけ(本を提供するよっつって資料の運び出しもボラさんと共同で)なら多少開催しやすそうだ。図書館という一団体にメリットがあるからね。宣伝になるし、図書館運営しながら本もより良い形で処分できるしさ。実績として残るから広報としても次の催しに乗っかりやすく、よく言われる「開かれた図書館」ってスローガン実践しましたっつって上にアピールもしやすい。


善意と熱意だけで施設を動かすのは難しい。営業と同じ。

本が好きってだけじゃ動かし難い問題は山積してるけど、やりようと手配次第で不可能ではないかもしれない。




ボラ主催じゃなくても、図書館の要らない本を持ち帰ろうってだけの催しなら、既に各地で行われてるんだけどさ。




他人に仕事押し付けやがって、それだから駄目なんだ、と思わせたらごめんな。

美味しいとこだけ持ってくのは意外と難しいものなんだ。次に繋がらないしね。

2011-12-24

金持ちに2万円払って話し聞いた

情報商材系のメルマガを発行している人で、月1000万を超える収益を上げているという人がいる。

この人は、しょっちゅうメルマガグイン・サーガを絶賛している。

私も好きなのだが、不思議なのは、この人はグイン・サーガの素晴らしさを褒め称えるのと同じ調子

クソみたいな情報商材を褒め称えるのだ。これがどうにもこうにも気に入らなかった。

その人が、今回商材を販売することになり、その特典としてどんな質問でも30分間自分が知ってることならなんでもSkypeで応えるというものを用意してたので

わざわざ19800円払ってその権利を購入した。 商材の方はダウンロードすらしてない。


私はもちろん、金儲けの事はどうでもよくて、

「なんであなたグイン・サーガとこの糞みたいな商材を同列であるかのように語れるんですか?

 本当にほんとうにそう思ってるんですか?ウソじゃないんですか?嘘だとしたら不実じゃないですか?」

というような質問をぶつけてみた。





彼は簡潔に。

「私にとってははこの2つは同じじゃない。

 でも金儲けの情報が知りたい人には、この糞みたいな商材でもグイン・サーガと同じかそれよりずっと素晴らしいものなんですよ。

 大事なのは、私にとってどうか、ではなく、商材を求めている人にとって素晴らしいかどうかなんですよ、と」




なんというか、目からウロコと言うか、負けたという気がした。

そのあとは、他にどんな本が好きかとかそういう話をして終わった。

個人的にはこの話し聞けただけで2万円払った価値はあったと思った。自分では絶対に考えつかないことを聞けたから。

極端な考えだし、情報商材に関して言えば、どう弁護しても糞な商品を売ってると思うので絶対に許せないんだけれど

どこかでこの考えをいかせれば、2万円くらいは元が取れると思ってる。

2011-06-01

http://anond.hatelabo.jp/20110531003846

本屋で探す

1.斜め読みの要領で、ジャンルの棚にささってる本のタイトル全てに目を通し、興味がわくタイトルを見つける

2.興味深いタイトルが数冊は見つかると思うので、その本たちを棚から少しだけ引き出して目印とする

3.2.の本を順番に手にとり面白さを確認。帯、目次、まえがき、あとがき、著者紹介などにざっと目を通す

4.面白そうだと思えたら本文も少し目を通す

5.いよいよ良さそうだとなれば購入候補にする。今すぐ買わない場合は書名をメモる。

6.別の棚に移動。1.~5.の作業の繰り返し

7.購入するものを決めてレジ



ネットで探す

1.興味があるキーワード×本,おすすめ本,古典,名著 などの検索ワードでググる

2.ググった先の記事を読んで目星をつけ、アマゾンレビューを確認

2'.アマゾンで良いレビューを見つけたら、その人の書いた他のレビューも確認する。

  良い評者はたいてい他にも良い本を知ってる。書評ブログの類も同様。

3.面白そうなものを見つけたら本屋で中身確認



◇人に聞く

本が好き人間に、その人が好きなジャンルおすすめ本をたずねる



◇読んだ本から芋づる式にたどり着く

読んだ本の中で心底面白いと思える本があったら…

・その本に参考文献一覧があれば、目を通して面白そうな本を見つける

・著者名でググったりamazon検索したりする

 -同著者の他の本で評判の良いものを探す

 -関連する他の著者の本で評判の良いものを探す

2011-05-31

頭の中が退屈

頭の中が退屈なときは本をよく読む(漫画じゃないよ


そんな俺は本が好き・・・なんだけど、新しい本を買う頻度は1ヶ月に1冊程度

いわゆる読書家って奴はどうやって新しい本を毎回ヒョイヒョイ見つけてくるんだろうか・・・?

適当ブックオフで探してるのか、それとも読書家専門の本とかあるんだろうか?


しい本をよく見つけてくる人へ、どうやって新しい本を見つけてますか?

ちなみに新しい本というのは「最新の本」という意味はなく「自分にとって初めて見る本」っていう意味です

2010-12-08

http://anond.hatelabo.jp/20101208180437

そういう人はどちらかというと図書館を利用するよな?

だからさ、1500円の電子書籍いしそれ以上の値段のハードカバーが今リーチしてる人種ってのは、本当に本が好きで好きで仕方がなくてエロ本をおかずに白米を食えるような特殊な人種なんだってばよ。おそらく日本に一万人もいないと思うけどな。

2010-11-25

彼女が死んだ話

 僕が雪村に出会ったのは、大学研究室新入生歓迎会ときのことで、そのとき歓迎する側にいたのが僕で、歓迎される側にいたのがいっこ下の雪村だった。

 彼女は、長くきれいな黒髪の落ち着いた女の子で、お嬢様という感じではないが、どこか品のある立ち居をしていた。



 僕は彼女とは別のテーブルにつくことになり、でも彼女のことが気になったのでたまにそちらの方へ目をやったりしていたのだけれど、ちゃんと正面に座って話す機会は、ひとつ上の先輩がくれた。

真田くん、ちょっとこっち来てよ」と先輩が僕を手招いて呼んだ。「この子エーティーフィールド張ってて、俺ひとりじゃキビシイよ」

 先輩なりのジョークである



 それで僕は、彼女の向かいに座って話をした。雪村は聡明で、控えめで、微笑みながら人の話にうなずき続けることができるタイプ女性だった。

 でも僕は自分のことが話したいわけではなくて、彼女のことが聞きたかった。僕はゆっくりと、何か自分と合うような話題がないかと探した。彼女趣味読書で、好きな作家恩田陸(←「ああ、あのガチホモミステリの……」)。よく読むのは講談社ノベルス(←今にして思えば恩田陸講談社ノベルスあんまり関係ない気がする)。映画も好きで、好きな監督スタンリー・キューブリック(←『バリー・リンドン』)とピーター・ジャクソン(←『乙女の祈り』)。ピクサージブリも好き。好きな漫画は『夢幻紳士』『百鬼夜行抄』『うしおととら』『タブロウ・ゲート』……。まともにやったゲームは『ファイナルファンタジーX』くらいで、時間カウンタが止まるまでやって(←大学受験が終わってから暇だったようだ)、「全てを越えし者」を倒すところまではいったとか。あと何かのレースゲームは前に進めなくて諦めたという。



 僕はといえば、好きな作家星新一で、好きな映画は『ショーシャンクの空に』で、好きな漫画ジャンプチャンピオンヤングジャンプヤングマガジンスピリッツモーニングだった。僕はその程度の文化パワーの人間だった。

 雪村は本当に本が好きで、暇なときには一日一冊くらいのペースで読んでいた。「『雑食なのでなんでも読みます』とか言うやつは信用できねえよ。そういうやつは絶対に大して本を読んでない」と吐き捨てる友人が僕にはいたが、雪村は本当に雑食で、ノンフィクションを除けばなんでも読む女の子だった。小説漫画も。



 その新入生歓迎会の日は、友達が帰るというので、彼女もそれについて早めに帰っていってしまった。僕はもっと残っていってよと頼んだけれど、穏やかに断られてしまった。

 次に僕が彼女と話をしたのは、それからしばらく後の教養の授業のときのことで、雪村は教室最前列に座って、社会学だったか文化人類学だったか講義を無視してペーパーバックを読んでいた。

 勇気を出して隣りに座って(←勇気を出したのだ)、何読んでるの、と彼女に訊ねた。雪村は手に持った本の表紙を見せてくれた。G.R.R.マーティンの『玉座をめぐるゲーム』だった。もちろん僕にはまったくわからなかった。



 それからも僕は、折にふれては勇気を出して彼女に話しかけていった。レポートがあるので……と断られてひどく落ち込んだりもしたけれど、ついに僕は彼女を連れて名古屋城デートにいくことに成功した。名古屋城はつまらなかったけれど、彼女といるのは楽しかった。

 そして初めて彼女から漫画を借りた。『夢幻紳士』だ。

 これはおもしろかった。本当に。



 それからも授業で隣りに座ったり、食事に誘ったりして、僕らは付き合うことになった。僕は実家に住んでいて、彼女下宿をしていたので、よく彼女の家に泊まって二人で本を読んだり、映画を見たりした。本山ゲオがあったので、近所でレンタルができて助かった。



 でも不思議なことに、幸せなことはそんなに長く続かないもので、僕と雪村が二人で東尋坊を見に旅行に行ったとき、泊まった旅館でカニを食べて一緒の布団で寝たあと、彼女は僕の知らない何かに引っ張られて、僕が寝ているうちに布団を出て服を着替えて旅館から脱げ出して、東尋坊の先から海に飛び降りしまう。

 東尋坊では死ねないという話があるけれど、やっぱりそれは嘘で、飛び降りればちゃんと死ぬ。雪村がそれで死んだのだから間違いない。



 彼女を失った僕は悲しくなって、雪村が死んだというそのこと自体よりもむしろ雪村が僕に一言も告げずに死んでいったことに鬱々と悩んで、こりゃだめだ、このままじゃ何も解決しない、と思ってそのまま十五の夜ばりにバイクで走り出す。でもそのバイクは別に盗んだものじゃないし行き先もきちんとわかっていて、僕は一直線に福井まで行って、雪村と同じように海にダイブする。そして生きて浮かんでくる。本当に死にたいのなら、そのための飛び降り方をしなければならない。



 病院のベッドでしばらく暮らすことになった僕は、とりあえずアマゾン小説漫画と学芸書とDVDを注文しまくって、それを片っ端から消費する。雪村が生きていたときにはこの女はまたなんか読んでんなあとしか思っていなかった僕が、いまさらになって雪村の触れていたものたちに目を向け始める。村上春樹を、伊坂幸太郎を、恩田陸道尾秀介舞城王太郎を僕は読む読む。雪村のようにペーパーバックをぺらぺらとはいかないが、翻訳者感謝しながら、ヴォネガットカポーティフィッツジェラルドを読む読む。福満しげゆき藤田和日郎増田こうすけを読む読む。カントを、デリダを、ヴィトゲンシュタインをホフスタッターをドーキンスを読む読む。そんでDVDはよく考えたら病室じゃ見られねえなと思ってそのままジャケットだけを眺める。いいじゃんアマデウス時計じかけのオレンジタクシードライバー



 そして読みたい本をあらかた読み終えてしまったので、そろそろ家に帰ってDVDでも見るかと思って僕は退院する。退院するために荷物を片付けてきれいな服に着替えて、もう忘れ物はないよな、と思って振り返った病室に雪村がいるのを見て僕はびっくりする。

いまさら化けて出てんじゃねーよ」と僕は言う。



 でも雪村は生きていた頃と同じ顔で、僕がさっきまで寝そべっていた病室のベッドに腰掛けている。いつもと同じように黒い服ばっかりを着ていて、別に幽霊だからって白いベッドが透けて見えたりはしない。

「いやーいいじゃん。嬉しいでしょ」と雪村は言う。



 そんな口調じゃねーよ。

2010-10-17

じいちゃんが死んだときのはなしをする。1/3 ながくてすまん。

物心ついてから先日祖父が亡くなるまで、人死にと縁のない人生だった。

自分は今20なので、わりと幸運なほうなんではないかと思う。

生き物というものは、どうやらいつか死ぬものらしい、と知ったのは幼稚園のときだった。



しかしニュースで死ぬのはいつも知らない人で、

「○○氏が亡くなりました」

「××の事故により△名が犠牲になりました」

というのも現実味の薄い話だった。

死んだ人ではじめて生前から知っていた人は、

小渕恵三だったか鈴木その子だったか…今調べたら、小渕さんだな。

2000年5月だから、そのとき自分は10歳?かな。

しかしもちろん面識はない。

死んだ人ではじめて身近な人は、

中2の時に死んだ姉の小学校の同級生の父親だった。

しかしやはり面識のない人だったから、あの子のお父さんが…とは思ったけれど、実感は薄かった。

当たり前だけど、ああ、ほんとうに、避けてはくれないものなんだな、と感じた。

それからテレビで知っている人も身近な人の大切な人も、たくさん死んだけれど、

いつもそれは遠いはなしだった。自分の直接知っている人ではなかった。

本物の死体を見たこともなかった。

死はいつも伝聞だったし、フィクションだったし、イマジナルな何かで、

所詮形のあるものではなかった。




自分本が好きなんだが、物語というのはやっぱり死をテーマにした話が多い。

セカチューのような話は好きではなかったけれど、

人が死ぬことで感動を煽ろうとするような話が多いというのは、

やっぱり死が言いようもなく重いことだからだと思っていた。

とりかえしがつかない。ひたすら暗くて、最悪のことのように感じた。

死に直面しないまま思春期を過ごしたから、想像ばかり膨らんで、死を過度に恐れていた。

父は開業医で、自分に跡を継いでほしかったようだが、医学部への進学は断固として拒否した。

単純に学力も足りていなかったのだけれど、人の死に触れ、責任を持つ仕事なんて考えられなかった。

両親は時々「ステる」という言葉を口にした。医療者の業界用語で「死ぬ」という意味だが、

あまりに軽くに口にするので、「もう慣れてしまって、普通ことなんだろうな」と思えて、その感覚も恐ろしかった。

死ぬことも、死なれることも、怖いことだった。

2010-09-08

http://anond.hatelabo.jp/20100908175123

すげえな

そこの図書館に勤めてる人は本当に本が好きなんだろうな

一般企業だったらクレームついたジャンルんとこ、臭いものに蓋するみたいにごっそり撤去すると思うw

2010-08-17

変態紳士のススメ

中学生の頃、同じ図書委員の女の子に恋をした。初恋だった。

好きで好きでしょうがなかったけど、パリパリンの童貞だった自分には彼女アプローチを仕掛けていく術など無く、「彼女に触れたい」という思いはいつしか「彼女が触れたものに触れたい」という気持ちに転化して、必然的に変態行為に走ることになった。

しかし変態行為が彼女に発覚してしまってはすべてが終わってしまう。表面ではあくまで紳士的にふるまいつつ、悟られぬように事を行わなければならない。言ってみれば変態紳士だ。

 

手はじめに、蔵書整理の時に彼女が使った軍手を持って帰って匂いをかいだ。ホコリの匂いがした。

それからおもむろに股間にはめてオ○ニーをしたが、終わったあとはものすごい罪悪感におそわれて、彼女をそういう卑猥な対象にするのはやめようと思った。ホコリまみれの軍手をはめたせいで股間に雑菌が入って大変なことになったが、天罰だと思って耐えた。

 

彼女が使っている髪留めと全く同じものを買い求め、こっそりとすり替えて匂いをかいだ。ゴムの匂いがした。

もっと強く嗅げば彼女の匂いがするかもと鼻の穴にねじ込んだら、奥まで入りすぎて勉強机の上に嘔吐した。親から勉強のしすぎでストレスがたまったかと疑われて検査入院させられたり、いない間に机の掃除をされて秘蔵のエロ本が軒並み廃棄されたが、天罰だと思って耐えた。

 

ある夏の日、彼女水泳バッグが準備室に置いてあった。準備室には自分ひとり。逡巡の後バッグを開けて顔を突っ込んで、思いっきり匂いを吸い込んで元に戻した。塩素の匂いがした。次の日の水泳の授業の時にそのことを思い出して勃起してしまい「勃起ング」という不名誉かつ月並みあだ名をつけられたが、天罰だと思って耐えた。

 

放課後の貸出カウンター彼女は私物の本を持ち込んで読んでいることが多かった。図書館にはこんなに蔵書があるのに、それ以外にも読む本があるとは!との畏敬の念と、集中して本を読むその横顔を眺めるのに夢中でついぞ声を掛けることなどなかったのだけど、勇気を出して何を読んでいるのか聞いてみた。尾崎翠の「第七官界彷徨」だった。もう何回も読んでいるから興味があるなら貸すよ、という申し出に一も二もなくうなづいて借りて帰った。

自室で正座して本を広げると、わずかに花のような香りがした。劣情を催すよりも、どうしてお互い図書委員で本が好きなのは分かっているのにこういう普通の交流が思いつかなかったのかと、自分の浅はかさに慟哭した。

一週間かけて何度も読み直し、いかに素晴らしい本であったかを控えめかつ熱意をこめて感想を述べると彼女は微笑んで「気に入ってもらえて良かった。今度は君のお気に入りの本を貸してね」と言った。

 

しかし自分吉川英治山岡荘八などの時代小説しか読まないうえに、自分で本を買う金を惜しんで図書委員になっているくらいだったから蔵書というものもなく、あれこれ悩んでいるうちに受験シーズンとなり貸出業務のローテーションから外されて、彼女に本を貸す機会にはついに恵まれなかった。

 

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彼女女子高に進学し、それから全くの音信不通となった。クラスも違えば共通の知り合いもなかったので、彼女がどこで何をしているのか知らないままに僕は大学を出て地元に戻って就職した。

働き始めて1年たってようやく気持ちに余裕が出てきたので、久しぶりに本でも読もうと市の図書館へと足を運んだ。何冊か物色して貸出カウンターに行くと、そこには彼女が、当時の面影を残したまま、いや、それよりもだいぶ/かなり/相当きれいになった彼女がいた。

「「こんなところで何やってんの?」」

とふたり同時に言って、ふたり同時に笑った。

貸出の手続きを終えて「それじゃあ」と言って図書館を出た後、しばらく外のベンチに座って頭の中を整理して、もう一度貸出カウンターに向かった。

「どうしたの?」

という顔をした彼女自分名刺を手渡して、

「裏にケータイアドレス書いてるから、時間があるときにでもメールちょうだい」

と言って返事もまたずに家に帰った。本当は、

「借りるのを忘れた本があるんだ。君という一冊の本を。あの時読みたくて、読めなかった本。貸出期限は無期限で頼むよ」

と言うつもりだったが、言うのをやめて本当によかった。言っていたら多分、天罰だと思っても耐えきれなかっただろう。

 

幸いなことに彼女からはその日の夜すぐにメールがあって、何度かのやりとりの後には映画に行ったり美術館に行ったりして、なんやかんやあって今年の秋、彼女結婚することになった。

 

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中学高校大学と、華やかで彩られた学生生活とは無縁の人生を過ごしてきたけれど、人間地道に真面目に生きていればいいことが起こるんだなあと、しみじみ思っている。なので、現在のところ暗い学生生活を送っている人も、自暴自棄にならないでいい感じに頑張るといいと思う。

 

それと、件の変態行為については彼女は全く気がついていなかったようだ(勃起ングという不名誉あだ名は伝わっていたけれど)。そのおかげで今の生活があるのだと思うと、変態行為を行うのは男として仕方のないことだけれでも、あくまで紳士的に、相手になるべく迷惑のかけない形で行うのが良いよ、と伝えたくてこの文章を書いた。今では思う存分、彼女の脱いだ靴下や下着の匂いを嗅いでいます。

 

心のなかでは変態であっても、表面上は紳士であるべきだ。少年よ変態紳士であれ!

2010-07-20

借りぐらしのアリエッティ」をdisりまくるぜ


ネタばれありますよーご注意ください!


感想をさ、書くよ。ママエッティもでてくるよ




じゃ、順番にいくよー



0.借りぐらしとは(借り、狩り、仮り)

当り前だけどさ、人にものを借りたら、どんな形でもいいから返そうよ。違うのかな。

返さないんだったらさ、人間あっての生活なんだしさ、当然さ、質素に生きろよ。

じゃなきゃ、スピラー的な狩り暮らししようぜ。

スピラーが折角くれようとした、カエルの足見て、気色悪くなってるようなさ、動物としての本来の生き方放棄した、仮ぐらしなんて止めよう!


1.食物連鎖

捕食関係がいまいちわからんかったのよね。

今回はさ、、宮崎アニメと違って魔法とかなくて人間離れしすぎないお話だよね。

だれかが言ってたけど、アニメって2通りあって、

屋根から落ちたら死ぬタイプアニメと、死なないタイプアニメあるじゃん。前者はサザエさんで、後者攻殻機動隊とかさ。

この物語は前者だよね。

だから、リアル世界での位置づけって言うか、食物連鎖ピラミッドのどこにアリエッティたちが位置づけされるか、気になっちゃったよ。


人間たぬきねこ>からす>ねずみ、カエル、ごきぶり>アリエッティこおろぎ、だんごむし、あり


こんな感じ?

こおろぎとか、だんごむし、群れたアリって結構、貪欲で凶暴だから気を付けた方がいいよ。

ちょっと、俺の話で申し訳ないけどさ、

ちいさいころ、「だれも知らない小さな国」っていうコロボックル小人)が出てくる本が好きだったの。

人間との共存の難しさとか自然の怖さが描かれててさ、今回も勝手にそんな感じだと思ってたから、

やっぱり捕食関係がぜんぜん描かれていないことに気になったよ。


2.「絶滅危惧種」発言

「君たちは滅びゆく種族なんだよ。君はこの世界にどのくらいの人間がいるか知ってる?67億人だよ」

これはさ、生物多様性の話じゃないよ。


ま、ヤンデレ翔くんだから、ついつい自分より弱い存在に対して、ひどいこと言ってしまったのはわかる。

でもさ、そこで突然「オレ、心臓悪いんだ」っていうオレかわいそうな奴発言は、浅ましくない?


3.「僕の心臓」発言

「君はぼくの心臓の一部だ」

あのさ、アリエッティの逞しさ、ほんとに伝わったてたのかな。突然出てきた、その言葉だけじゃわからないんだ。


4.劇的ビフォワアフターなリフォーム

翔くんの大きな手で、いきなりアリエッティ家のリフォーム始めたよね。

やっぱり、リフォームは、キッチンからなんだ!

あの欲深いというか、あざといママエッティに、「ここが地獄かあああ」って形相にさせるとはね。


秘密の花園」読んじゃうくらい繊細な翔くんなんだし

親切心が裏目に出ちゃっただけなんだよね、ドールハウス、美しいから。


でもさ、知的翔くんなら、リフォームじゃなくて、

小人さんにとっては、テラフォームくらいの勢いの、恐怖を与える想像力はあったと思うんだ。


それに、翔くんは知らないかもしれないけど、もともとのキッチン、なかなか使い勝手も良く綺麗で良かったんだ。

リフォームの必要性なかったよね。


5.アリエッティ、外の世界に出る

とりあえず、脱出はしたし、新しい世界がはじまるんだよね。

でもさ、また、この家であったことと同じこと繰り返すよ。

だって、ただ逃げただけでしょ?

ぜんぜん成長してないじゃん。ママエッティも、パパエッティも。

アリエッティなんかはさ、かなり前向きな女の子だから成長要素なかったじゃん。


6.最後によかったところ(フォローするよ)

アリエッティの軽やかに飛び回る姿、ホッチキスの針の階段、水滴の質感、小人さんの生活を楽しんでみて!という描写がアニメならではで、素晴らしかったよ




ここまで読んでくれてありがとう、まあさ、キャラを掘り下げられなかっただけなんだろうなってのが感想

鈴木敏夫が言ってた3つのキーワード「静かで、ひっそり、そして質素に」の正反対だった。


あざとく、あさましく、そして浅い

2010-05-16

読書の見直し

本が好きネットで評判になった本や

書評ブログなどを巡って、気になった本を

適当に月に20冊くらい読んでるけど、

どうもあまり知識が身についてないような気がしてきた。



今のスタイルだと、興味のままに読んでるので

柔らかい本ばっかりでジャンルが分散して、

堅めの本にじっくり取り組んだり、精読したり、

ひとつトピックを集中的に掘り下げたり

多面的に見たりということができない。

ちょっと練り直す必要があるなぁ~

2010-05-15

弟が作家になってしまった。

俺たち兄弟は、延々と「デキのいい兄貴に比べて弟は・・・」と言われ続けて育って来た。

そして二人とも病的に本が好きで、作家になることを夢見て生きてきた。

弟は20代の半ば、俺は28。弟は二浪した挙句地方国立というザマで、一族の中で相当爪弾きにされていた。

その一方、俺は大学卒業国家公務員に。民主党天下り規制にヘコんだりとかしてた。

いわゆる「デキるお兄ちゃん」であり続けたと思う。

小、中、高とアマチュア文芸賞やあるいはプロ志望者向きの文芸賞で

賞を取ったり選考に残ったりするのは大抵俺で、弟はほとんどひっかかったことすらなかった。

弟は内向的性格で、しかも怠惰なもんだから大学卒業後は当然のごとく就職に失敗し、

実家にもいにくいものだから俺の家に住み着いて日々ニートやってた。

その弟がライトノベル転向したのはほんの数年前。

そして先日唐突に賞を取り、唐突に売れ始め、ついに年収が俺の一桁上になってしまった…。

かくいう俺は、夢破れた純文学志望のしがないリーマンで、社会的立場こそあるものの

年収でいえば(笑)としか言いようがない。弟の本は順調に売れていて、メディアミックスの気配も見えてきた。

一体どこで勝負がついたのか。

あくまで俺が純文学にこだわり続けたことか。

それとも、さっさと職をみつけてそれなりに充足してきたことか。

弟の成功は心からうれしく思うが、自分人生がとてつもなく色あせて見える昨今。

つい先日まで「働け屑野郎」と罵ってた弟が、「今までのお礼」とポンと車を買ってくれた。

俺もライトノベル書こうかな…。儲かるんだね、ラノベって。

2010-04-25

結局レビューって誰の為に書いてるんだろうか…

最近とある本を買って読んだんだが、内容としては自分は十分素晴らしいと感じる事ができた。

だけど、他人の意見が気になってアマゾンや他のレビューサイトを周ってみたんだが本当に中身が薄くて困った…

今回は本に関してだけど何のレビューにも当てはまると思う。




そして思ったのが…

単なる批判で終わってるレビューが多すぎる


「~がつまらない」 「~は買う価値はない」 「別の作品を買った方が良い」等

これだと『それを買ってあなたは本当にそれだけしか感じなかったのか』としか考える事しかできない。


「~はつまらないが、この部分は評価できる」 「私はこういう系統の本を支持する」等の前置き

であるならばレビューを覗く方も参考になるのだが…



例えば、活字本しか読まない年配の方に売れているラノベを読んでレビューを書いた所で大体批判すると思うのだが…

もしネットで書かれれば、年齢もその人の日頃読む本も分からない状態で単に「~がつまらない」だけ書かれても読み手はあまり参考にならないと思う。

現実の知り合いであるなら『この人は大体こういう系統の本を読んでいる』というのが分かるが

ネットでは年齢も分からない(登録してないor表示されない) その人がどういう本が好きでどういう本が嫌いか分かりにくい。




逆に面白い部分のみだけというのも少々怪しい匂いがする。

確かに自分面白いと思ったものからここは納得いかないと思う部分を引き出すのは難しいと思うが。



こういう第三者に読まれる事を前提でレビューを書かないと本来のレビュー意味って無いんじゃないのだろうか。

「じゃあ、レビューなんて見なければいいじゃん」となると本当にレビューって誰の為に書いてるのか謎になってくる。

あぁ結局、自己満足で書いてるのか。

2010-03-18

大学を退学した

思い立って、今日大学に退学届けを提出してきた。

昨年の夏から休学していて今年も休学で、いつか退学するつもりだったけど踏ん切りがつかず先送りにしていた。

大学に戻る予定はないのだけど、やはり退学するということは怖かった。でもずるずる籍を置いていても意味がない気がして、辞めることにした。

大学行かなきゃ、学歴なきゃダメと考えて生きてきただけに、書類を郵送するまで辛かった。でも郵送してみれば気分が楽。

入学したものの学部があわなくて毎日辛かったが我慢して卒業しなきゃいけないと思っていた。

結局ノイローゼになって倒れた。

それが人生を左右すると思えるくらいに大きな出来事だった。

大学行かなきゃ人間じゃないみたいに思えて自分が嫌になった。

中学から私立に行かせてもらっていたのに中退してごめんなさいと泣いた。

大学の嫌な奴に学歴がまけるのかと思うと悔しくて腹が立った。

自分のしたいことを見つければ折り合いが付くと思って、小さい頃から本が好きなので日本文学勉強したいと思った。

通信制だけど、ピッタリの学科を見つけたのでそこに行こうと思った。

しかし薬の加減か分からないけど、本が読めない。パソコンでも文字が読めない。

頭に入ってこなくて混乱する。

本を読むことが楽しみだったのに絶望的な気分になった。

2010-03-09

あなたは森毅を読めていない(同じく元・ダメ学生より)

私も森毅本が好きだった立場だが、一言いわせてもらう。

確かに怠惰奨励するような言説が世に跋扈していて、それに惑わされる若者がいることは認めよう。そういう人たちを批判すること自体は構わないと思う。しかし森毅をそこで非難するのは誤爆と言わざるを得ない。

そんなときに、森が著書の中で

「ええかげんでいいんや。大学では勉強なんてしなくていい。エリート勝手に育つもんだ」

と主張していたのに、救われた気がした。

いったい森毅がどこでそんなことを言っていたのだろうか。

森毅が言っていたことは、私の解釈では、

「こうあるべきだ、という型に囚われる必要はないし、『エリートたるものかくあるべき』という型に学生をはめるのも馬鹿らしい」

「人に言われたことやイデオロギーを何でもかんでも真に受けて生きるのは痛々しいし危ない」

というそれだけのことに尽きる。ただ、これらの命題は自家撞着と紙一重(「俺の言うことを聞くな」というのはパラドックスである)だから、あんな持って回ったような言い方になっている、それだけのことだ。

私はそれを当時理解できずに痛い学生生活を送ったからこそ、その言葉の正しさを今になって身に沁みて実感していると確信している。

私が大学生になるかならないかの頃には、「怠惰奨励」とはちょうど逆の言説が流れていた。「分数ができない大学生」だの「東大生はバカになったか」だのその手の本だ。その手の本を読めば、

日本大学生勉強しない、教養がない、東大生でも厳密な学問を理解できない、旧帝大生といえども外国大学生に比べて圧倒的に劣っている」

というようなことばかりが書かれていた。

それを真に受けた私は、「教養」とやらを身につけ、「あるべき大学生の姿」に自分を近づけるために随分つまらないことをやってしまった。興味も何もないのに哲学書だの文学書だのを紐解いてみたり、あるいは勉強の過程において、興味の範囲をはるかに超えて厳密さのために厳密さを追究してみたり。全く無駄であったとは言わないが、著しく非効率だったことは間違いない。そんな衒学的な「教養」だの、必要最低限を越えた完璧主義的な「厳密さ」だの(ε-δ論法というレベルではなく、物理数学勉強するためにまず数理論理学勉強するような類、あるいは読み始めた本は最後まで一行たりとも漏らさず理解しなければ許さないとする類の)を、自分の興味から逸脱してまで追い求めても、苦痛なだけで身に付くことは乏しかった。今だから分かるが、私はもっと自分を信用して、自分の興味に忠実になるべきだったのだと思う。そうすれば、「教養」だの「厳密さ」だのは、必要になった時点でいくらでも身につけることができただろうからだ。「青春」をエンジョイすることを放棄して人よりも多くの勉強時間を使っていたのに、人より飛び抜けて優秀でもない自分に嫌気がさしつつ、どうしてよいか全然わからなかった。修士論文のための研究をやっていて最後の数ヶ月でようやく自分の過ちに気づいたとき、余りに自分時間無駄にしていたことに気づいて絶望的な気分になったものだった。

敢えて長く自分語りを続けてみたが、あなたと対極的な私の失敗談を読んであなたはどう思っただろうか。「お前の下らん失敗など知るか、そんなどうでもいい本を真に受けたお前が悪いんだろうが」。その通りである。私が馬鹿だったのである。人に馬鹿と言われたくないがために、「教養がない大学生」「学力低下大学生」と言われたくないがために、自分無意味ガチガチに縛ったために自分学生生活を楽しくなくしてしまった私の単なる自爆である。しかし私の失敗とあなたの失敗の一体なにが違うのか。どこかで見聞きしたことから勝手自分で組み上げてしまった自己規範に従った結果、自分人生スポイルしたという点で、あなたと私のやったことは全く同じだ。そして森毅が言っていたことの真意を全く読み取れていなかったのも全く同じだ。

「他山の石」という言葉をご存じと思う。私の自分語りが痛いと思われるならば、あなたの自分語りも同じぐらい痛いことを思い知るべきだ。そして人を恨むのではなく、逆に過度に自分を責めるのでもなく、ただ自分が失敗したという事実を受け入れるべきだ。運が悪かったのか、環境が悪かったのか、そういったことが原因であなたや私は正しい道が見えなかったのかもしれない。だが、そのことに不満を言っても誰も助けてくれないし、失われた時間は返ってこないのだ。ならばせめて、今後の時間無駄にしないようにお互い努力しようではないか。

http://anond.hatelabo.jp/20100308183630

(元URL: http://anond.hatelabo.jp/20100307133147

2010-02-25

田舎の小さなチェーンの本屋さんで

丁寧なディスプレイで本が並べられているのを見てると

ほんわかした気持ちになる。

店員さんが本が好きなんだろうな。

狭いスペースを上手に使っている。

ああいうのどか風景の中で感じられる小さな幸せって良いね。

そういうところで恋人とゆったりと本を選んで買うみたいな光景

俺のささやかな夢なんだ。笑ってくれや。

2010-02-14

狂人失格』を読んでみようかなと思った理由。

 友人に中村うさぎが大好きな人がいた。

 本が好きと言っていたけど、たぶん生き方とかも、あれこれ気にしていた気がする。

 なれるものならきっと中村うさぎになりたかったぐらい、好きだったんじゃないかと思う。

 中村うさぎの本は、当時角川スニーカー文庫で『ロードス島戦記』を読んでいた流れで、その系列は片っ端から読んでいた。

ゴクドーくん漫遊記』にはそれほど大きな思い入れはないけれど、いまにして思うと人によってはもっと違った映像が見えたのかも知れない。

 友人はもういない。

 もっといろいろ、話したいことがあった。


 友人には「よく君、生きてられるよね」と言われたことがあった。

 ひどいとは思わなかった。

 いまも大してかわっていないけれど、仕事が無く、当然お金もない私を、ご飯に誘ってくれたりお菓子をくれたり。

 人には決してなつかない、野良犬気質の私に、よくまあ興味が続くものだと不思議に思ったぐらいである。

 死にたくならないかという話だったのだろうけど、それはもちろんある。

 でもどういうわけか、薬を用意したり、高いところに登ったりとか、そういう気分になったことがない。

 だからそういう思いにとらわれる人と私とは、なにか根っこの部分が違うのかも知れないと感じたものである。

 この先もそうと言えるかは、ちょっと自信がない。


 中村うさぎの新作インタビューに気がついたのはたまたまだった。

「これまでで一番醜悪な作品」。

 うわっ、と思う。

 でもなぜそうなのかがインタビューの中で説明されていて、ついふむと頷いてしまった。

「女の世界では自虐する者こそ王になる」。

 そう考えて行動しているのなら、中村うさぎ王道を走っていると言える。

 まあ考えて行動しているからといって、それが本当に王道であるかは確かではないけれど。

 信心の一種だと思う。

 その中にあった、優花ひらりの説明に、「自己顕示欲がありながら、あんなに自意識のない人もいないんだよ」というのがあって、ああそれは私のことだと思った。

 それにしても優花ひらり誰だよ、と思って調べても出てこない。渚水帆? やっぱりよくわからない。


 内田樹先生が『Twitter自殺について』で言う、「寒い、暗い、ひもじい」上に「信仰もなく孤独」であるので自殺リスクは相当高い。

 実はここのところ歩きながらやるぐらいツイッターにはまっていて、これまで何日携帯を放っておいても電池が切れないと、鳴らない電話をもてあましていた状態が、一日で電池が切れかけてビックリしている。

 ツイッターは鬱改善いいんじゃないか、そういう事を言っているのかなと思って内田先生の記事を読んだのだけれど、全然関係がなかった。 

 ツイッターと事と自殺の事を書いてるだけだった。

 でも自意識の発散にはなっている気がする。

 ひどく苦しんでいた友人に、ツイッターがあったらと。そんなことを思った。


 にしても『狂人失格』、高い。

 買うにはいろいろ動員しないと。


※ご指摘がありまして、タイトル間違えてました。申し訳ございません。『狂人日記』ではなく『狂人失格』です。滝本竜彦の『超人計画』とどっかまざってしまって。これもなぜか『超人日記』と覚えてました。『超人日記』は山本貴嗣

2010-02-09

本が好きっていう理由で出版社入れると思ってるの?

3ヶ月前のことだ。後輩がキラキラとした目で「就職活動怖いけど楽しみっス」と語っていた。

「俺、すごく雑誌とか本が好きで。ずっと出版社に勤めたかったんです。目指してる企業もあって!目標もあるんです!だから周りの人が怖いって言ってても実感ないって言うか……昔から目指してた目標が近付いてきたと思うと、怖くないんです」

もうこの時点で私は頭の角度が45度くらい下を向き、視線は居酒屋の汚い床をなぞるしか出来なかった。しかし、勇気をふりしぼってこれだけ聞いた。

「その目指してる出版社……どこ?」

彼は自信満々に答えた。

講談社です。おれ、すごくマガジンが好きで、愛してると言っていいほどです。誰にも負けないっすよ」

泣きそうだった。

2ch出版志望者のスレテンプレ(下を参照のこと)を飲み屋で朗読してやりたい位だった。けれどそれは出来ない。彼の熱意は本物なのだ。本物の熱意を持つ人に、そんなことをして何になるだろうか。

頑張れ後輩よ、今あなたはどんな気持ちでいるだろうか。もし本当に講談社に入社できたなら、惜しみない拍手を送ろうとおもう。けれどきっとそれは無理だろう。ただ単に、確立の問題として。







十月 大手の採用ページが順次開設される。

   三年生の心をぐっと惹き付ける。それを冷めた目で見る二週目人。

十一月 大手三社の刊行物の話題。だいたいファッション漫画

    ファッション誌やりたーい!!なんて発言も飛び出る

十二月 大手三社の選考内容や批判から、今の本の不満まで

    白熱したりしなかったり、大暴れされたりする。

一月 エントリーシートの話題 

   かけねー、なんだこりゃ、ふざけんな、の声

二月 まにあわねー、だの、締切当日だね、書かなきゃ、とか

三月 キター!、ダメだった、逝って来るが流行語大賞取れる。

   筆記試験の話題も

四月 勝組、負け組、明暗くっきり。面接の話とか。目が大手三社から離れる

五月 大手三社以外の出版社の話題が多くなる。選考どうだったよ、みたいな探りあい。

   これが十月くらいまでつづく。

   十月に近づくにつれて「周流」「ニート決定」「無い内定」「時間よ戻れ!」

   が合い言葉になったりならなかったり

十月 ふりだしにもどる

(1)さっさと小学館ESを書かないと♪あっ集英社ももうすぐだw

(2)大手の選考あんまり進まなかったな…準大手ならいいところまでいけるかも。

(3)まだ中堅でもいいところあるじゃん医学系とかなら金もいいし♪

(4)まずは出版業界に潜り込まないとな…。あっ!採用情報みっけ!

(5)マジで受けられるところがなくなってきた…主婦生に落ちたら就留か…   

(6)新卒募集じゃないところにも履歴書を出すか…卒論どうしよ。

(7)就留するか、既卒で受けなおせばきっと大丈夫さ 。

(8)版元や正社員にこだわる必要はないか…俺よりダメな奴はいっぱいいるさ

(9)この書き込みは3年生か…無理無理、小学館なんて受かんねえよ

(10)出版社を目指してたから就活失敗したんだ・・・。他の業界トライしてたら超一流企業から内定貰ってたよ。俺なら。

2010-01-29

諸君、私は本が大好きだ

諸君、私は本が好き

諸君、私は本が大好きだ

小説が好きだ

漫画が好きだ

歴史物が好きだ

推理物が好きだ

純文学が好きだ

恋愛物が好きだ

童話が好きだ

SFが好きだ

翻訳物が好きだ

学術書が好きだ

思想書が好きだ

辞書が好きだ

評論が好きだ

ライトノベルが好きだ

ファンタジーが好きだ

ミステリーが好きだ

ノンフィクションが好きだ

文庫新書コミック文芸書で 雑誌絵本iphone

この世界に在るありとあらゆる物語が大好きだ

昔に一度だけ読んだ本に古書店で出会えた時など、心が躍る

生涯に一度出会えるかどうかと思えるかのような小説を読んだ後など絶頂を覚える

結末が自分の予想をはるかに超えた時などはもう最高だ

傑作が読めたなら、その時に死んでも構わない程だ

他人から薦められた本が望外に面白かった時など、感動を共有できた喜びで胸はいっぱいだ

逆に自分の薦めた本が気に入られた時など、自分が褒められたかのように嬉しい

好きな作家が死んでしまった時などはとてもとても悲しい

その人の新しい作品が読めないなど悲劇以外の何者でもない

一日に一度も本に触れられなければそれだけで屈辱だ

たいして本を読んでいない連中がこれ見よがしに、y田y介の本を絶賛しているのを見ると、あまりの頭の悪さに哀れみを抱く

諸君、私は天国のような読書を望んでいる

諸君、私と同類である読書中毒者(book warm)諸君

君たちは一体何を望んでいる?

さらなる読書を望むか?

情け容赦ない、圧倒的な名作を望むか?

疾風怒濤の筆舌の限りを尽くし、三千世界の脳を焼き尽くす、嵐のような傑作を望むか?

読書(read)!読書(read)!!読書(read)!!!


よろしい ならば読書

我々は満身の誠意をもって物語を追い求める、ページを捲る手だ

だがこの山のような駄作の物語の中を耐え続けた我々にただの傑作ではもはや物足りない!

大傑作を!! 一心不乱の大傑作を!!

我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ読書中毒者に過ぎぬ

だが諸君は一騎当千読書狂だと信じている

ならば我々は諸君と私で、総冊数100万の本棚となる

我々を忘却の彼方へと追いやり、眠りこけている連中を叩き起こそう

髪の毛をつかんで引きずり下ろし眼を開けさせ思い出させよう

連中に読書の味を思い出させてやる

連中に文字による感動の味を思い出させてやる

天と地の狭間には奴らの哲学では思いもよらぬ物語がある事を思い出させてやる

一千人の読書中毒の病的集団で

世界の傑作を読み尽くしてやる

最後の大隊 大隊指揮官より 全読(書中毒)者へ

第一次傑作羅列作戦(project masterpiece) 状況を開始せよ

征くぞ 諸君




ということで、皆様が今まで読んだ本の中で傑作だと思えた作品を教えてください。

2010-01-04

好き嫌い

好きとか嫌いとか、そういうのがよく分からない。

本が好きだけれど、じゃあ何故好きなのかとか、好きな作家は誰かとか、そういうふうに問われると困る。なにが好きか言うように求められるから近しいものをとりあえず挙げるだけで、読書なんて呼吸のようなものなのに。だからその質問が嫌いだけれど、正確に言えば「きちんと答えるのに時間がかかるから聞かないでほしい」ということで、本当に嫌いなわけじゃない。「適当な返答ばかりでは/おもしろい返答をしなければ嫌われるかもしれない」「こんな質問のために長い時間を待つのは嫌でしょう?」という想定があって、つまり自分自身のより相手の嫌いの上に立った「嫌い」、立場が逆なら私は喜んで待つのに、私自身の「嫌い」として言う。

それはなにかおかしいんじゃないかと思う。いや意外と皆そんなもんなんじゃないかとも思う。

することのない時間には本を読んでいることが多いです、満足しています。=私は読書が好きです。 ?

好かれることが好きで嫌われることが嫌いかなー と思い当たったのだけど、これは私の欲求? 周囲の価値観に捕らわれてるだけとか、本能とか?

いやいやこんなこと思うなんて私、言葉をきちんと使いたがってるじゃん!そうじゃないの嫌いじゃん! とも思ったのだけど、これも呼吸的なことかもしれない。

2009-12-09

http://anond.hatelabo.jp/20091209203508

どっかの偉い人が「好きを貫け」とか言ってたけど、ショップ店員は「お洋服が好きでお客さんに似合いそうなのを選んであげるのは楽しいから」ってのが許されるし、犬のトリマーは「犬が好きだから可愛くしてあげるのが楽しい」ってのが許されるし、本が好きだから本屋さん、プログラミングが好きだからプログラマー普通に「好きだから仕事にしてる」ってあるじゃないですか。甘いとは思わないけどなあ。

やりがい搾取」とかいうけれど、それこそアニメーターやら編集下請やらワナビー食い物にしてる商売なんていくらもあって、風俗ってまだ待遇いいんじゃないかなあと思うんだけれども。

2009-11-25

BLから学んだ雑学

商業オリJUNE小説偏重)好きの腐女子です。わかりやすく言うと本屋で売ってるBL小説本が好きな人です。

中でも特にお仕事ものっていうのかな、男同士の恋愛+仕事描写のあるようなのが好きなのです。正確性がどのくらいあるかはわからないのだけど、その業種ならではの小ネタがあったりすると一粒で二度美味しいっぽくて得したような気持ちになるからです。しかしやはりそこはフィクションですから題材としては派手な職業のものが多いわけです。大体がホワイトカラーでヨコモジ系とか専門職系とか。デザイナーとかディレクターとか建築士とか弁護士とか医者とか。

そんな中でブルーカラーを題材によく書く作家さんがいて、もの珍しさも手伝って私はかなり気に入っております。その人の作品で私ははじめて工場のラインがなかなか止められない(止めたら困る?)ものなのだということを知りました。勉強になります。ところで先日その人の作品(零細トラック運転手×サービスエリアの売り子ものでした)でさらに新たな知識を得ました。



長距離トラックにはベッドが付いている!



どういう状況でその描写が出てきたのかはおいておいて、これにはものすごく驚きました。にわかには信じられずさっそくググってみたら本当についている。これは、一般常識なんでしょうか。トラックの中を見たことがないし、縁がないので知りませんでした。男性なら子供の頃に乗り物が好きだったりして、知っている人も多いものなのかなあ。

2009-11-23

彼女ジャニヲタで悩んでいる

デートをすっぽかしてコンサートに行ったり、やたらとジャニーズのことばっかり話すというわけではないのだが、好きなジャニーズが出てる番組は欠かさず見るし、CDは全て購入する。同じCDでも限定版と通常版2枚買ったりする。コンサートにも行く。



同じように彼女ジャニヲタで悩んでいる人を検索してみると、上には上がいて、まだましな方なんだなとは思う。

付き合い始めはそんなに気にならなかったんだが、だんだん許せなくなってきて、一度そのことを彼女とちゃんと話し合った。

そしたらまあ一応は納得できて、自分の気持ちとの折り合いもついたと思ったんだが、それでもたまにこうして悩んでしまう。

なんで俺は彼女ジャニーズ好きなのが嫌なんだろうか。



もともと俺はジャニーズがあまり好きではない。

オリコンチャートを見ていて、ジャニーズが上位にいるのを見ると残念な気持ちになる。他にいい曲はあるし、もっと歌が上手いアーティストだっている。自分作詞作曲して自分が伝えたいことをみんなに一生懸命に伝えようとしている人もいる。

だけど、そういうものを押しのけて、他人が作詞作曲したのを顔がいいアイドルが歌ったものが上位にくる。

確かにジャニーズをはじめとするアイドルプロフェッショナルな姿勢は素晴らしいと思う。多くの人を楽しませるために、歌・踊り・演技・バラエティと様々なことをこなしている。そこは素直にすごいと思う。

ただ、音楽以外の要素で音楽が売れてしまう、しかもその方が主流になっているというのが悲しい。



では、ジャニーズ以外についてはどうだろうか。どこかのWebサイトで「映画本が好きなのと同じようにジャニーズが好き。映画や本はよくジャニーズはだめというのはおかしい」という意見を目にした。

それについての俺の考えは「おかしくない」だ。映画や本は作品で、ジャニーズは人。作品を好きになって人を好きになるのは理解できるが、先に人を好きになってその人の作品を購入するというのは理解できない。なぜならその人のことはテレビなどを通しての限られた一面しか知らないからだ。その人の内面を知らないのにその人に金をつかうというのが理解できない。

いや、なんか違うな。その人の内面全てを知るなんて無理だしな。でも完全に違うわけでもないような。見た目さえよければ何でもいいっていう人も世の中にはいるみたいだし。(市橋達也ファンクラブとか)

人に対して金と時間と気持ちを費やしてるのが許せないのかなー。



自分の気持ちがわかったと思って書き始めたけど、書いてるうちにわからなくなってしまった。

2009-11-10

小説が書けない

ずっと小説家になりたかった。  

幼い頃から本が好きで、物心ついた時には小説家になりたいと思っていた。

みのり伝説」というマンガを読んで、ルポライターもいいなぁと思ったこともあったけれども、基本的には小説家になりたかった  

学校よく空想に耽り、小説を書いていた。ストーリィはいくらでも思いついたし、どんどん膨らんでいった。

  

高校、大学と何度も賞に応募しては落選した。

大学3年のときにようやく気がついた。自分には才能はないのだと。

諦めて今の会社に勤めてもうすぐ3年になる。

  

最近自分を見つめなおす機会が多くなってきた。そして小説が書けない自分がいることに気がついた。

昔はあんなに書けたのに。思いついたのに。考えるのは自分仕事プライベートのことばかりなのである。

mixi日記ならすぐ書ける。どこに行った、何を食べた、楽しかった。

でも私はそういう日記を書く大人になりたかったわけじゃないのだ。

  

何で小説が書けなくなったのだろう。

答えは考えても出ないのだけれど、まず言えるのは私が小説を書くことを捨てたことが起因だと思う。

人生において小説を書く時間を不要なものとして、切り捨てたのだ。

私から捨てたのに、今こうして喪失感と寂寥感にとらわれているのはエゴの塊だということは理解している。

その程度で切り捨てられて、小説をまったく書かなくなる時点で小説家になる才能がないことも理解している。

けど、私は小説家になりたかったのだ。

  

昔の自分小説を読んで、いきいきと動く主人公達を読んで、彼らを殺してしまった自分を憎んだ。

2009-10-15

クラムボンと俺と河童と蛙

先月の連休で立ち止まったのが悪かったのか、完全に燃え尽き症候群

仕事、超停滞中。

ヤルキダケカラマワリ

もともと、誘われてほいほい仕事にしちゃっただけで、すげーやりたい夢だったとかじゃないからなぁ。

俺の夢は、コレを作る方じゃなくて売る方だったからな。

本が好きだったんだ。

一日中、本に囲まれて過ごしたかった。

だから、暇な本屋の店員になって、一日中本を読みまくろうと思ってた。

そもそも書く方なんて向いてないんだよ。

国語の成績はすげー悪かった。

クラムボンが何かなんてしらんわ!

賢治はそんな議論してもらうために詩を書いた訳じゃないだろう。

国語なんて大嫌いだ。

そして、るんるんるるんぶって何だ?

いまだにわからん

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