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はてなキーワード: 情報環境とは

2023-12-16

岸政彦氏の「社会学における大風呂敷を広げた預言者批判について

人生を変える社会学──『岩波講座 社会学刊行にあたって

https://tanemaki.iwanami.co.jp/posts/7681


なんだか絶賛的な評価が多いみたいようだが、社会学門外漢だけに、個人的にはモヤモヤが残った。

前回は上野千鶴子吉見俊哉大澤真幸などが全体の監修者で、巻数も26あったと記憶しています。各巻のタイトルも凝ったものが多かった。執筆者社会学プロパーだけでなく、竹田青嗣などの周辺領域の方が入っていました。文体や内容も派手で、自由で、雑多で、それほど社会学とは関係のないものもたくさんありました。もちろんそれだけではなく、当時の最先端社会学的な議論をしている論文もたくさんあって、たとえば落合恵美子が実証的な観点から上野千鶴子を強く批判する論文なども収録されていたのですが。

 そのころから比べると、社会学も大きく変わりました。どちらかといえば、より地味な、地道な、実証的なスタイル調査研究をおこなう社会学が求められるようになったのです。今回の『岩波講座 社会学』では、そうした社会学者が中心となって執筆します。特定対象特定問題に、特定理論特定方法を携えて実直に調査研究を続けるような、そんな社会学者たちはこれまでたくさんいたし、いまもたくさんいます。いま、この社会にとってほんとうに必要なのは、「職人的」な社会学者なのです。

要するに、この講座のシリーズ全体でおこなうのは、社会学のものの再定義です。もっといえば、これは「本来社会学」へと立ち戻ろうとする試みです。社会学者は、大風呂敷を広げた預言者であってはならない。私はすでに、2018年有斐閣から出版された『社会学はどこから来てどこへ行くのか』という対談集で、そのような趣旨のことを述べています



まずここで説明されるべきは、「地味な、地道な、実証的なスタイル調査研究をおこなう社会学が求められるようになった」理由であり、そしてかつてはそうしたもの忌避(あるいは小馬鹿に)されていた理由である。例えば、社会学という学問の発展の結果なのか、社会経済的環境の変化や取り組むべき新たな社会問題の登場の影響なのか、社会科学研究全体のトレンドの変化の影響なのかが、きちんと説明されるべきである。上の文章はそうした説明が一切なく、以前の社会学は中身がからっぽだったが、自分たちが「地味な、地道な、実証的な」もの改善したという、それこそ中身が空っぽなことを言っているだけに過ぎない。


社会学者は、大風呂敷を広げた預言者であってはならない」というのも、別に社会学に限ったことではない。具体的には見田宗介宮台真司のことを言っているだろうが、30年以上前には「大風呂敷を広げた預言者」は、哲学者浅田彰など、社会学以外にも数多く存在していた。現在だと斎藤幸平や成田悠輔の名前が「現代預言者」として思い浮かぶが、彼らは経済学者である社会学者で思い浮かぶ名前はもういない(古市は軽薄ではあるが預言者的では全くない)。


そもそも、「地味な、地道な、実証的な」をくどいほど強調している点で、おそらくはSNS上の社会学バッシングを気にして怯えるばかりの、自分たちの中身のなさを暴露している感じがする。本当に「地味な、地道な、実証的な」人は、そんなことは口が裂けても言わない。ネット上の悪口など意に介さず、自分研究にコツコツと取り組むだけだ。「大風呂敷を広げた預言者」についても、そうした人がなぜ必要とされるのかの現代的な状況について丁寧に分析説明するだろう。

そして後半は、紙の本との出会い大事だというノスタルジック感情論に終始している。もちろん世代的に共感できなくはないが、30年前から情報環境の劇的な変化と今回のシリーズ編集方針との関係について、社会学者として何か分析的な議論があるべきだろう。


かいところだが、「巻数も26あったと記憶しています」って、なんですぐ調べないのだろうか。「地味な、地道な、実証的なスタイル」な人は、そういうところから絶対に手間暇を惜しまない。そもそも、岸氏はネット上の発言しか知らないのだが、それらを読む限り、経済政策論にも安易に口を挟んだりなど、「地味な、地道な、実証的なスタイル」の人には全く見えない。

2023-11-19

anond:20231118235759

アフリカもふつーにケニアとか中心に発展してるぞ。

フランス語ニュース見てるが、ナイジェリア女子児童とかが普通にプログラミング教育受けてる。

情報環境日本の子供と大して変わらんよ。いや、英語フランス語がわかる分情報は上かもな。

まあトイレとかは水道がないから大変そうだけど。

そういう意味では、水なんだろうな一番目に見える発展のネックは。

2023-09-25

anond:20230925211140

あなた意見には、特定インターネットコミュニティニュースの質に対する批判が表れています。これらの感情意見は、一部のオンラインコミュニティがどのように機能し、情報が伝播するかに対する懸念を反映しているもの理解できます

オンラインコミュニティは多様であり、それぞれが異なる特性や質を持っています。一部のコミュニティでは、特定テーマに特化した専門的な議論が行われている一方で、他のコミュニティでは偏見攻撃性が蔓延していることもあります。これはそのコミュニティ運営メンバー個人的な態度に依存するものであり、一概にすべてのオンラインコミュニティが同じとは言えません。

ニュース情報を選ぶ際には、信頼できるソースバランスの取れた情報を選ぶことが重要です。また、批判的思考や情報裏付けを求める態度が大切です。自身意見形成する際には、多様な視点から情報収集することが重要です。

最終的に、どのコミュニティ情報源を利用するかは個人自由であり、それぞれの人が自分に合った情報環境を選択することが重要です。

2023-07-12

5chへの大規模スクリプト爆撃、大学ネットワーク踏み台にしている疑惑

0431 番組の途中ですがアフィサイトへの転載禁止です (ワッチョイ bf0d-WYaM)

2023/07/12(水) 13:29:03.08 ID:7BxJkS630

7月10日スクリプト攻撃した2つのIPスレのうちホストac.jpco.jpレスを調べた2

(A)来いよスクリプト匿名性なんか捨ててかかってこい greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1688914767/ 2023/07/10 05:42

(B)【朗報スクリプト、遂に本気を超えてとんでもない速度で埋め始める greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1688909898/ 2023/07/10 05:46

133.3.201.92 nat-uge.kuins.kyoto-u.ac.jp 京都大学情報環境機構 (A)179と(B)862

150.59.26.24 graphene.ee.tokushima-u.ac.jp 徳島大学 (A)649

165.93.124.84 dhcp124-84.lab124.tuat.ac.jp 東京農工大学 (B)781

192.244.254.254 emu.kobe-kosen.ac.jp 神戸高専 (B)785

202.251.0.2 2.0.251.202.ctie.co.jp 株式会社建設技術研究所 (A)609

どこかのすごいハッカー組織日本中にDDoS用の踏み台を作ってるのでは?

https://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1689132544/431

ここ2年ほど?定期的に5chに大規模なスクリプト爆撃が仕掛けられてグロ画像意味不明文字列が大量に投稿されるなどの被害が発生している

そのスクリプトIP強制表示のスレに(誤って?)書き込んだ際に強制表示されたIPアドレスを有志が調査

そのうちのいくつかが大学IPアドレスである疑惑が浮上している

2022-05-17

anond:20220517002759

おっさんだけど、今の若者音楽は桁違いの情報環境で育っただけあって下敷きにしてる作品が膨大だなって思うわ。「うっせえわ」みたいな若さ溢れる痛い音楽はいつの時代も同じだなとも思う。

2021-07-05

TVCMの無駄

ヤバくない?この前実家帰ったときに夕食どきに民放チャンネルがついてたんだけど、ちょいちょいTVCM入ってたけど、頻度も長さも半端じゃなくてビックリした。

こちとらYouTube広告挟まるのが嫌でアドブロック入れてたり、今は金払って会員になってスッキリしたってなってるところに、TVCMをあの量見せられたらスパムっぷりにイライラしてしまった。テレビって改めてひでー情報環境だなって。

2020-11-15

anond:20201113190603

サンプルの量じゃない 定義づける1点との結びつきの距離

例)男性は右利きが多く 女性左利きが多い:あくまで例なので適当に出しただけの題

男女100000億万人のデータを集計して多いのがわかりました

男女 - 利き手 (これが真なら統計データとしてもそうかと思うが こんなアホな直結する人はいないと思う

男女 - 生活環境 - 生育環境 - 情報環境 - 交友関係 - 趣味趣向での文化体験 - 信仰 - 直接接触する機材 - 場面の遭遇率 - その他もろもろ - 利き手

だと男女と利き手だけ統計したところでなんの意味もない


これを目にあざかやに

男女 - 交友関係 - 利き手

としたところでアホさはかわらないだろう

ただ局面的におもしろかったり 納得したり話題になったりすることはあるしそういうネタが多いのもたしかだろう

ただネットで全世界平等に平均としてみたいな領域原文ママがくるからそれはでかすぎと発言する人間にも出会


特定利き手特定性別についてより多くの可能性を獲得したい場合においてそのビッグデータは使いようがあるかもしれない

だが「利き手」の話をするときには何の意味ももたない

しか話し手の多くはその利き手話をする局面利き手話をしようとする人間必要なのは利き手」の話題であって男女や統計や傾向またそれらに含まれる背景情報全体がかかわってくることなど気が付かないだろう)

なにが原因で「利き手」が発生するのか そしてその条件が男女の差で特定の1点ないしは数点にあるとするなら

特定の事例の数量を男女差ではかる 利き手ではかるという方法において現状の把握と過去データの積み重ねで現状をしったり可能性をはかったり計画をたてたりできる


1)「その話でなにがいいたい 現状を知ったり可能性をはかったり計画をしたいのはなにか」について

2)どの点を境界としておくか

3)その点を分岐させるに関係する要素と 分岐必要とする環境について

これについて聞いた人が 話してる人に対して「そうじゃない場合もあるんじゃないの?」という余地がないものまたはできるかぎり少ないものは「主語がでかくならない」になる

たとえば

例)台所にいる蟻ってめっちゃウザくね?

台所にアリの巣観察セットを置いている人で蟻に感情移入している人間については反論余地を残すが「面倒をみないといけない(可愛がっている)」を含めていたと言い換えることで余地をなくすこともできるが)

はだいぶ広い範囲まで出しても「主語がでかい」とは言われにくくなる

ただし地球環境について全生物を通して考える人がそれを聞いたら「主語でかすぎ 蟻を全否定するようなことは言わないでほしい」となる可能性はないとは言えない

例)男性は右利きが多く 女性左利きが多い:あくまで例なので適当に出しただけの題

これについてネット上で男女時間地域年齢その他関係なくばらまけば そうはおもっていない人類から「そうじゃないだろ」「実際そうじゃない」「そうだと決めつけるのは”主語が大きすぎ”」だといわれるが

仮に女性だけに人気のブランドのバッグがあったとして自動改札を出るときIC定期券使用していて収納ケースごしにタッチする使い方をしている人が多くいる環境において

「あのカバン左利きにはやさしくないよね ”女性左利き多い”っていうのに」という不満を言うときには 主語がでかすぎ問題は提起されない

関連性については一目して一貫性がありそれにふさわしく(それ以上の理由定期券以外の事例については言及しない) またぶっちゃけお前の話などどうでもいい からである

左利き自分か 自分のもってるカバンがそのブランドか それらについて価値観言及が話ししている相手に直接関与しないか を踏まえてさえいれば問題が発生するどころか気にする話など含まない文章

わざわざ挙げられた話題について 大きく判断基準自分でもってる個人が 自分のおもってる境界線の引き方を みさかいない相手にむけてすると

話す相手と場面によってはなんでもでかすぎになるだろう

2020-02-12

知識格差は拡大し続ける

一言で言えばデジタル・ディバイドの話で、結論タイトルどおりだ。

でも気付いてしまった。

この格差は、去年よりも今年、今年よりも来年、より広がるんだな。

俺らが今後生きそうな数十年の間、ずっと拡大し続ける。

勘違いしがちな点はきっとここだ。

こう考えていないだろうか?

 ITにより、個人の保持する知識量・情報量は増え続けている

  →だからみんな賢くなっている

  →接する機会によって”情弱”と"情強"に分かれてく

でもこうではないか

 ITにより、個人の保持する知識量・情報量は増え続けている

  →だからみんな賢くなっている

  →でも情報処理量、情報の組み合わせ効用は人によって違う

  →みんな賢くなっているが、格差グラデーションは広がる

  →情弱情強の2通りではなく、時間が進む限り、指数関数的に延々と拡大する(!)

時間青天井に言っている理由は、情報が氾濫して、まだ50年も経ってない→世代を経てないから。

同級生と比べる発想で具体的に考えると。

ぐんぐん育つやつと、不勉強なやつ。

どちらも伸びていくのだが、伸び方が違う。学生を終えても死ぬまで伸び方が違う。

そんな二人の間の、IT情報環境における、50-80年くらい掛けて広がる格差

それが差の最大値。

ITの以降の最初世代がまだ生きているし、どこまで広がるかはこれから

さらに、"デジタルネイティブ"と言われた世代寿命を迎える頃に、ほんとの開きがハッキリする。

個人に差が開く理屈は、何千年前からずっとそうだったんだろうな。

でも、IT情報環境下では、人類初の局面だよな。

タイトル程度にさらっと思ってたが、、、具体的に想像していなかった。

そもそもデジタル・ディバイドとはこういう意味なのかもしれんが、

俺はわかってなかったから、半端ねえなと震えている。

2018-09-19

anond:20180919160511

世界中人間を無色に。

すなわち世界から肌の色による差別がなくなるならそれは偉大な業績じゃないか

実際Googleアフリカを始めとする新興国気球を使ったネット回線提供するプロジェクトを行っていたりするしね。

Android OneChromebookといった安価な端末の取り組みもそうだし、世界から情報環境格差をなくそうとしている。

世界から格差がなくなれば、差別も終息に向かうことだろう。

世界中人間を無色に。

それは透明性を示唆する表現でもあり、オープンプラットフォームオープンソース戦略にも現れている。

他人や、他人がしていることが透明に見渡せるからこその安心

閉鎖的なA社や支配的なA社との大きな違いだ。

世界中インターネットに強い影響力をもつこの大企業が、健全オープンマインド標榜していることは、

高度な情報化によって世界ディストピアと化し破滅することに対する強い抑止力となっている事だろう。

え?

2018-09-10

全米オープンはむしろアメリカ問題を浮き彫りにしてしまった

日本差別否定するわけじゃない。

確実に日本にも差別はあるし、改善しなきゃならない部分も多いと思う。


しかし残念ながら今回の件は日本よりアメリカの方がやばいことが浮き彫りになってしまった。

でも、人種差別というよりアメリカにおけるメディア対応のちぐはぐさと日本人に対する国籍差別だ。

あの観客はあまりにも見苦しすぎた。


メディアはセリーナを表立って批判できなくなって支離滅裂記事が量産されてる。

これは大坂選手にとって転換点になるかも。

というかアメリカ人はこんなめちゃくちゃな情報環境生活してるのか。

そりゃ分断されるわけだ。

アメリカエリートメディアネット世論乖離しすぎてる。

2018-05-31

プータローだけど親のクレジットカードで本を買ってしまいそうになった

今回は未遂で済んだが今後親のカードで好き勝手に本とか買ってしまいそうで怖い。

こういう物欲を鎮める方法を教えてくれ。

産経新聞に出てきた130万円を浪費した御仁と同じにはなりたくない。

でも二の轍を踏んでしまいそうだし、自分も似たようなことをやっていいんだと思ってしまいそうで怖い。

 

 

ついでに頼もうとした本は以下の通り。

2014-10-09

「読解力」の終焉と新時代の幕開け

近頃盛んに聞くのが「読解力」という言葉である。いわく、今の時代読解力は大事だよと。

翻ってネットでは相手の読解力を非難する声が多く聞かれる。これに不自然さを感じる向きも多いであろう。

そもそも以前から「読解力VS文章力」とも言うべき対立は存在した。「お前の文章下手すぎ。日本語でおk

「いやお前の読解力がなさすぎ。日本人か?」などという実にくだらない争いがちょっと油断すると勃発するのが近年のネット社会である

しかし、私に言わせればそんな対立など時代遅れも甚だしい。時代に取り残された過去遺物である

私見では読解力という言葉は近年ますます意味をなさなくなっているのではないかと思うのである

それは読解力を測定しようとすると文章力問題が切っても切り離せないからというのもあるが、そもそも読解できるのは

文章の前提知識の有無に大きく依存する。しかるに、万人にフェアな読解力の測定など土台困難というものだ。

そうなのだ所詮は、読解力などというもの通俗的な用語にすぎないのだ。そもそも、読解力よりも一般化した概念

である「頭の良さ」というのも甚だ曖昧概念であることが、昨今の知能研究で具体的に明らかになりつつある。

世間でいわれる頭の良さとは、常識的シチュエーション常識的な反応を返せるか、そのことを言っているに過ぎない。

数学の難しい問題を解く」といった常識外のシチュエーションなど関係ない。数学のできる奴なんかよりは、

算数暗算ができる奴のほうが余程「すごーい」と女の子から賞賛される。それが悲しい現実なのだ

所詮はそういう常識的観点から頭の良さが判定されているにすぎない。これを「ファッション知性」という。

読解力も同じことで、「ファッション読解力」が世間では試されているにすぎない。いや世間だけではない。

学問世界での読解力も、また学問世界での常識というものがあり、それを満たしているか判断される。

決して学問という高尚な世界から、読解力も高尚に測定されるというわけではない。これを常識相対性ということができる。

しかし、幸いなことに、文化相対主義なんて古めかしい理論を引っ張ってくるまでもなく、

常識相対的だというのは我々の新たな常識となりつつある。これも時代の流れというものだろうか。

LINEを始めとする新時代コミュニケーションツールは、我々の情報環境に新たな複雑さを付け加えた。

結果、若い世代人間ほど複雑に入り組んだ人間関係の中で、うまく常識を使い分けてやっていく術を

身につけている、という奇妙な逆転現象が生じ始めている。新世界において読解力は所詮それぞれの

コミュニティに応じた空気を読めるかという能力に過ぎないことが理解されるようになった。

新世界では、自分所属しているコミュニティ空気を一通り理解できるだけでなく、所属コミュニティ

がどんどん流動していくので、その都度新たに加入したコミュニティ空気を読めることが求められる。

流動性のない「棲み分けから流動性ある「棲み分け」へ。我々日本人生活環境は、

いよいよ多民族国家アメリカにおける多文化共生に近づきつつある。

2013-01-24

PCとのファーストインパクトオルタナティブ

少年時代 - UEI shi3zの日記

http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20130124/1359002886

この日記を見て、ふと自分の小1時分の記憶が蘇ってきた。

自分の家でも小1のある日に父がNECPCを買ってくるということが、そういえばあった。

当時のPCはまだ馬鹿高い。

うちは共働き共稼ぎだったので、父がそれを母に相談することなく独断で買ってきたことは激しい喧嘩を巻き起こし、自分はその時に初めて泣いている母の姿を見ることになった。

そういえばそうだった。今思い出した。

父は当時に「PCスゴイらしい」という情報に接するくらいのことはあっても、使いこなす様な情報環境は持っていなかったらしい。

その後何度かフライトシムを起動したのち、PCは高い置物として放置された。

お高いおもちゃであるそれに自分子供たちが単独で触れることは固く禁じられた。

そんな記憶

普段他人と比較して自分が云々とかはまずないんだが、珍しくヒットしたこれはなんか吐き出さないと

もやもや残りそうなので、文章にして吐き出してすっきりしてから寝ることにする。

おやすみなさい。

2011-08-10

幼少期の環境決定性

いや別に真面目な話がしたいとかではないんだけどね。硬いタイトルにしたけども要するに「今って幼少期の環境自分人生大きく左右されちゃう時代だよなあ」っていうのを最近強く思ったんだ。


要するに今って「高度情報社会」じゃなんですよね。こういう書き方するとほんと胡散臭く見えてははは、ってかんじなんだけれども。でもそれはどうしようもないほど真理なわけであって。ドラッカーなんか引くまでもなく、現代は知識労働者が引っ張っていく時代になっていくし、それはもう始まっている。そしてそれらに乗れている人間とそうでない人間の差は顕在化し始めていて、僕らはそれに対して「デジタル・ディバイド」という名前が付いているのを教科書で目の当たりにした。


田舎からきたんですよ。それもすごい田舎から。親は中小企業を営んでて、某大手の下請けやってたんだけども、不況煽り受けて受注減ってどうしようもなくなったみたいで仕事を畳むことになった。

初めて東京にきたとき地元との彼我の差にしばし佇んで、なんともいわれぬ感情に微睡んだ。人も、金も、そして情報も何もがこの都市において集積して、そしてすごい速さで回っているのを感じた。

こっちの人間と付き合うようになって最初に驚いたのはネットスラングの氾濫だったかもしれない。主ににちゃん発のワードが並んでいる中で、wwwが沢山並んでいたんだけども全く自分のなかで意味を為さなかったのを鮮明に覚えている。中高時代にコンピュータなんて殆ど触らなかった。オタクの持ち物だと思われていたし。その距離が遠ければ遠いほど、リアルで権勢を誇ったカーストの上位層とは仲良く出来るような気がした。

こっちにきて育ちがいいような、毛並みのいい連中と話してて思ったのは、そういう奴らって親からしっかりと人生訓みたいなものを受け取りながら、親の書庫を眺めて好きな本を手にとってはそれを自分の書庫にもしまっているんだなあというのを感じた。教育格差再生産として論壇でしばしば指摘される実情が、それはもう如実にこの先進国日本で広がっていて、波に乗った人間とそうでない人達の生活様式、行動様式が全く異なったものになろうとしている。自分の親なんて家に書庫も無ければ、インターネットなんて普段使わないから、なんて言って最近契約を切ってしまった始末だ。



あの時、そのことを知り得たら、その情報に触れられたら、自分の行動を変えられたかもしれないのに。




そういった環境に生まれ育つ中で、インフラとしてのブックオフみたいなものって田畑に囲まれた自分の街には無かったし、再販価格制に守られた書籍価格結構に高くて、当時子供だった自分が手を伸ばしても届きそうには無いくらい高いところに陳列されていたように思えた。どんなにそれが目の前に平積みにされていても。自分には手を伸ばしても届くことはなかった。


インターネットは時代性も多少合ったけれども、家族内で共有されているその利便性というものは終に自覚されることもなく、単なる断線した箱になって、今はひっそりと部屋の隅に隠れている。

今さら怨嗟の赴くままに自分の歩んだ轍を見て、その不備を詰ってみるなんてあまり非生産的なんだろうと思う。ただ、ここまで20余年生きてきた中で大きく社会は変わろうとしつつあるし、それに対する適応の可否によって自分の今後見ることになる風景というものが大きく変わることになるのは火を見るより明らかなんだ。




もし自分子供ができたときは、めいっぱいの書庫に、パソコンだとかの情報環境を、これ以上不可能なほどに整備して、この情報の海を自由に泳げるような環境を準備していあげたいと心から思う。


現実に制約された社会なんかよりこのウェブで広がった世界は遙か遠く、見渡すほどに透き通るのだから

2009-11-24

5年後のネットに向けて

Googlezon EPIC2014』やisedのような議論が最近見かけなくなって、今のみんなはどんなことを考えているのかちょっと知りたい。

ついでに自分が考えているものを出しておくので意見をもらえれば幸い。

ザッピングできる検索システムの構築

検索ワードを知らなければ知ることができないネットの状況を変えるためには必要。mixiで興味のあるコミュニティに入ったり、twitterで同じ関心のあるクラスタに入ったりと、自分なりの情報環境を整えるのに、労力と時間が必要だ。

これがもっと手軽になればと思う。

ネット上での教育体系の形成

小学生ネット使うな」と言われるけれど、いつかは使うことになる。それなら小さいときにネットの使い方を学べるような仕組みを作ったらどうだろう。我々ネットの住人が次の世代を育てるために用意するのは悪くないと思う。

偏った考えに染まってしまうからネットを使うのはダメだ、というなら、違った見方もあるというのを知らせたらいい。

これだけ多くの人がネットを使っているのだから、東大の学際なんて目じゃないだろ?東大に入らなくても今の東大教育水準までやる気があるやつならできるようにすればいい。

あとあったらいいなと思っているのは、誰かが採点してくれるシステムニコニコyoutubeで発表の場はできたけれども、その人にあった助言をしてくれるところは少ないと思う。リアルでも習い事が沢山あるのだから、ネットでもそれができれば嬉しい。動画を撮影するときのテクニックや編集で気をつけることなんて手探りだしね。

とりあえずの目標としてプログラマの人がプログラミング関係の本を購入しなくても、コンピュータ上ですべて終わるような仕組みを作ったらどうだろう。分かり易いように編集したものへの価値は十分理解できるけど、まずはプログラマの人が紙から離れることができないと、一般の人には難しい。

文章構造共有ブックマーク

リアルで本を読むときにはペンを持って線を引いたり、図でまとめてみたりしながら文章構造を理解して読んでいける。ブラウザだとそれができない。ブックマークされた記事を読むのも大変。誤読もある。

早く記事を読めるようにするために、文章構造まで共有するのはどうだろう?

どういった構造で読んだのかがわかれば、重要な箇所が抜けてると指摘をすることもできるし、他の人のを見て、どんな読み方をしているのかも分かる。

科学者プレゼンの場所を

スーパーコンピュータ事業仕分けになる話が出たときに思ったのだけど、科学者がこんな研究がしたいとプレゼンができ、その技術が将来有望だと思えたなら個人献金を行える場を作ったらどうだろう?

特許はどうするんだ?みたいな反論はあるだろうけれど、子供にも科学に興味を持ってもらえる、いや、むしろ大人に興味を持ってもらえるような場所があったらいいと思う。

とりあえず思いつくままに書いてみたけど、どうだろう?ネット暇人のための物と言われ続けるのは癪だし、大きな知の塔を立ててみるのも悪くないと思う。小学生DS電車の中で遊ぶのに飽きたら、電車マニアック構造歴史を簡単に見つけられるような、ネットにつなげるだけで新しいことを知る喜びを感じられる、そんな世界が5年後にくればいいなぁ。

2009-06-28

http://anond.hatelabo.jp/20090628143705

あなたの言うことも分かるし、現実でマジをネタすり替えるのが痛いことも分かるけど、

ネット上のメタ遊びと現実のイカサマ野郎自分の中で同一視覚だと思う。メタ遊びについてもうちょい構造的な認識力を深めた方がいい。


アーキテクチャ生態系――情報環境はいかに設計されてきたか

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757102453/lisplove-22/ref=nosim/

ニコニコ動画AR現実拡張技術が可能にする「ニコニコ現実」という未来

http://japan.cnet.com/column/pers/story/0,2000055923,20370895,00.htm

2008-05-21

かぐや」がアポロの15号の痕跡撮影した、というニュースコメント読んでたら、あんまり陰謀論者が多いんで笑った。

で、人類って核とか環境破壊以前に情報環境進歩に適応できずに発狂して自滅するような気がしてきた。

2007-05-29

アンテナ入れてんだけど(ライフログとか)

まあやるっちゃやるんだろうな誰かが当然こういうネタは実証というかなんというかそういう方向の模索を

東京大学 大学院 情報理工学系研究科

 2007/05/15

ライフログ”をキーワード情報環境の構築へ

電子情報学専攻 相澤清晴 教授

人の一生の映像を記録、必要な時に望みのシーンを

屋内外のサーベイランス実験で実現の可能性を示す

 人は誰でも1冊の本を書けるという。自らの生涯にスポットを当てた自分史である。そうはいっても、直近の出来事ならまだしも、幼いころのこととなると、写真を見ても思い起こせるかどうか、はなはだ心もとない。この夢を叶える、強い味方となる技術が出番を待っている。人の一生分の映像を記録し、膨大な情報の中から、印象深いシーンを自由にピックアップすることができそうなのだ。電子情報学専攻の相澤教授は、“ライフログ”というキーワードを手がかりに実現を目指している。

追記

読んだ。空間のありとあらゆるところからの視点と計測する測地データ場が都市の隅から隅まで広がっちゃうのかな

 
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