はてなキーワード: ハンカチとは
サクラ大戦の主題歌を完璧に歌い、友人に「歴史教科書の間違い」を熱く語る。
歴史の授業では教師に
「太平洋戦争じゃない『大東亜戦争だ!!!!!』」と食ってかかった事もあったそうだ。
(隣のクラスである私でさえ知っていたのだから、相当有名だったと思う)
そして卒業式、式もクライマックスを向かえ、国家である「君が代」が流れた。
鼻をすする人、目頭を押さえる人、鼻声で歌う人……
特に高校生活に思いれが無かった私も
雰囲気に飲まれポケットからハンカチを取り出した。
その時、突然「この野郎ォオオ!!!」と罵声が体育館に響いた。
と、同時にバチーン、ドターンと言う音。
静まりかえる体育館。
ワンテンポ遅れ、全生徒が「え?」「何?」と顔を見合わせる。
更にワンテンポ遅れ
「何やってるんだ!!!!」
「何で歌わねぇんだよぉおおお!」との怒声。
どうやら、「ウヨクの少年」は「君が代」を歌わなかった教師に我慢がならず
一発お見舞いしたそうだ。
少年と教師の怒鳴り声、生徒たちのざわめき
私達の感動的な卒業式の思い出は、ウヨ学生がサヨ先生を殴りとばした。
そんな思い出深い卒業式となったのだ。
今も高校時代の友人と会うと
「彼どうしてんだろね?」
「あーあの右翼?」
と始まる。彼は無事憂国の士になれただろうか?
こんな良い歌を歌わないのは勿体ないなと思ってるが
過激なウヨは(勿論過激なサヨも)勘弁してチョ!と言う事です。
静まり返った地下鉄の中ほど、ヘッドホォンから漏れ出す音楽が鬱陶しく思える場所はないと思う。
読んでいた文庫本から目を上げた僕は、向かい席にだらしなく座っていた青年をじろりと睨みつけた。
絶対に歩く時に踏みつけてしまうだろうダボダボのズボンに、意味など分かっていないだろう汚い英語がプリントされたTシャツ。
夏なのにニット帽を被っていた青年は、くちゃくちゃと不躾に口を開きながらガムを噛んでいる。
唐突に、彼のヘッドフォンを外して、耳元で「迷惑なんだ」と叱ってやりたくなった。隣の若い女性も居心地が悪そうに身体を縮めているのである。
ここはお前の部屋じゃないんだ!
脳内で叫ぶと、情けなさに嘆息が漏れ出しそうになった。歯がゆさを噛み締めながらも、再び文庫本に目を戻す。
打ち寄せる波のように入れ替わる乗客の雑踏に、しばしの間読書を中断せざるを余儀なくされた。
その流れが落ち着いてきた頃に、左端から杖を突いた老婆が歩いてくる。
目指しているのは、どうやら青年の左隣に空いた座席のようだ。
歩きづらそうだと思いながらも、僕は歩みの遅い老婆の姿を目で追っていた。
ああ、もうちょっとで座れる。そう安堵を覚えたときだ。ずかずかと息を巻いてやってきた中年女性が、どしんと席に腰を据えてしまった。
再び動き出す地下鉄。
振動に、心もとなさそうに立ち尽くす老婆の姿が哀れに思えた。同時に、胸の中で中年女性に対する憎悪が煮えたぎっていく。
誰がどう見ても、老婆が席に座ろうとしていたのは明らかだったのだ。
周囲に目を配らせてみれば、同じような思いを抱く人が厳しい視線を中年女性に投げかけている。
にも関わらず、彼女はせっせとハンカチで汗を拭い始めていた。視線には露ほども気が付いていない様子である。
行為を、僕は甚だ醜悪だと思った。
「あの、よかったらこの席座ってください」
どす黒い感情に包まれていたときだった。爽やかな声が響いた。ヘッドフォンの青年が席を立っていたのである。
突然の申し出に目を丸くしていた老婆は、やがて事態を飲み込むとにんまりと笑って御礼を言った。
ゆっくりと腰を据えた老婆の隣で、中年女性が大きく腰をずらしたのが見て取れる。
気分がよくなったところで、再び視線を文庫本へと移動させる。どういうわけか、耳の飛び込んでくるヒップホップの音楽が心地よく聞こえてきた。
こういう音楽も悪くないのかもしれない。
そう、調子よく思いながらも、僕は浮かぶ微笑をどうしても隠すことができなかった。
明々と照明に照らし出された車内では、青年以外の人物が優雅に座席に腰掛けていた。
http://anond.hatelabo.jp/20090621214329
今まで喜ばれたプレゼントをいくつか書き出してみました。手ごろなものばかりですが…。
専門店や伊勢丹のメンズ館などで、趣味と好みに合ったものを用途に応じていくつか選びます。クラシクス・ザ・スモール・ラグジュアリ(http://www.classics-the-small-luxury.com/)でオリジナルの刺繍やイニシャルを入れてもらうのもいいかも。
・4711
世界初のオーデコロン。ブランド名はナポレオン占領時代の番地にちなんでおり、ナポレオンも愛用したとか。歴史好きにはいいかも?シトラスを基調にしたさわやかな香り。
父がよく着るブランドで買いました。何枚かあげたうちの1枚はサイズ感とデザインがすごくお気に入りだそうです。
・文庫本
わたしも父も本が好きなのですが、自分では選ばないような本を、ジュンク堂からヴィレッジヴァンガードまで数軒回って、選びます。父の好きな作家、軽めの純文学、ネタ本とかいろいろ混ぜるのがコツ。参考までに、今まですすめた中で面白いと言ってたのは、向田和子『向田邦子の恋文』、恩田陸『六番目の小夜子』、酒見賢一『墨攻』、高野秀行『ワセダ三畳青春期』、糸井重里『言いまつがい』、ケンタロウや『365日たまごかけごはんの本』などの簡単なレシピ本、あといまはやりの太宰治の短編集です。
(http://www.yomiuri-tys.co.jp/jigyou/kibou.html)
これは誕生日用です。読売新聞のサービスで、記念日の新聞のコピーをラミネートして下敷きのようにしてくれます。一回しか使えないのが難点ですが…。
・入浴剤
バラエティショップなどで面白いものをセレクトして買っています。父が海外にいた頃は無印良品のヒノキなど和風のものを中心に選んでいました。
・手書きのカード
これは鉄板ですね。絶対添えたほうがいいです。書くことがないと思うかもしれませんが、意外と書けるものです。面白いカードがたくさん発売されています。
今年は事情で遅れてしまったのですが、国内の革メーカーの定期入れをプレゼントしようと思っています。喜んでくれるでしょうか。うちの父も、仕事で疲れているのと年も年なので、PCやDVDなど機械を扱ったり、新しいことを始めるのが難しいようです。(自分で買ったiPodは曲を入れることすらせずに放置していました…)わたしも絵を描きますし、時計や万年筆、アンティークなどが好きなのですが、やはり好みがあるので、プレゼントしてもらいたいかと言われると微妙です…。(気持ちはうれしいですけどね)
以下個人的な話ですが、父とわたしは就職の時に揉めて以来気まずい関係でした。でも父が途上国に単身赴任した時に、父の日や誕生日に小包やカードを送り続けていて、それがつらい時のなぐさめになったようでした。何かあるたびに本やプレゼントの感想を言っていました。わたしもプレゼントを通じて謎の存在だった父について知ることができましたし、父のことを気にかけるようになりました。今でも自分の買い物をしている時に「あ、これお父さんによさそう」と思ってつい買ってしまいます。アウトドア用タオル一枚でも「ウォーキングの時に使って」などと言って渡すと本当にうれしそうです。
余談ですが、うちの祖父母も、初任給で螺鈿細工の箸を買ってあげたし、敬老の日もかかさず贈り物をしているのに、いまだにはじめての遠足の時におこづかい500円の中から、おちょこと花瓶をプレゼントした時のことばかり言っています。(父母と祖父母に買ったらちょうど500円で、自分の分は買わなかったそうです…。子どもってけなげですね)この前なんか一週間前にあげた旅行のお土産を無視しておちょこの話をしていました。きっと年をとると時の流れとか、時系列と重要度とかが違ってくるんだと思います。悪気はないのです。
http://anond.hatelabo.jp/20090508205136
だーかーらー、元増田にバレなければ、カノジョは誰と寝てもいいの?
カノジョはダメだけど、オレはいい。なんて考えは通用しないよ。なぜなら、人は自分が扱われたように他人を扱うから。元増田が「バレなきゃ浮気OK」って態度でカノジョと付き合ってたら、カノジョだって「バレなきゃOK」って思うさ。
人は言葉だけで情報を得てはいない。あり得ない状況でのせっけんの匂い。いつもより、ちょっと湿ったハンカチ。そんなささいなことから、カノジョは「女がいる」と勘づいていく。そして、元増田が「バレなきゃOK」と思っていることも理解する。
女の観察力と洞察力をなめていると、イタイ目みるよ。
某大に生息する理系30代既婚女だが、最近ちょうどこれについて考えてた。以前は、本人が好きで、適性もあって、好きなことを仕事にして機嫌よく生きていけるんだったらこういう道もいい、こちらから薦めはしないけど本人が選択したら応援してあげたいと思っていたけど、今は反対したい気分だ。
同時進行中の痴漢の話じゃないけど、学内で性絡みの事件が多過ぎる。そして圧倒的に男性社会なので公にすることも出来ず、当事者が一人で耐えるしかない状況がある。世の中は女に甘いじゃないかと言われそうだが、セクハラ争議を起こした当事者がそのままの場所に留まることは出来ない。声を挙げると将来が閉ざされる最後の手段なので、そうそう行使することはない。大体、それが起こるのが問題なのに、起こった後の処罰が厳しくても本人の役には立たない(似たような事件を防止する見せしめの効果があるかもしれないので、不特定多数の人の役に立つかもしれないが、本人の役には立たない)。
自分一人分の事例だけ考えても、高校~大学の間に、こんなことがあった。
(なお、他人の事例を勝手に書いてよいものかと思って自分の分を書くだけで、漏れ伝わる学内の話を聞くに似たようなものである。)
この辺までが直接的な事例であり、パターンを学習して自衛するか、ものが無くなる系などはある程度の頻度で起こるのは仕方ないと割り切ってきた。
しかし、なかなか割り切れない事例もあった。
一件一件は理系でなくても起こりうる、ありふれた出来事なのだと思う。しかし、偏った男女比のせいであまりにも一人に集中してしまうところが理系の問題なのだ。一件一件は耐えられる事例でも、連続で起きると耐えられなくなる。周囲もまたかという反応になり、余計孤立する。この状況は過酷過ぎる。これが、自分の娘には理系の進路は薦められないと思う理由である。世の中には知らなくてもいいことがある。自分はたまたま知ってしまったわけだが、最初からこのことを知っていたら、あえて愛する者を飛び込もうとさせるだろうか。これが頭の固い世の大人達の正体なのではないだろうか。彼らは狡猾なので、なにがあるか直接言わずに、悪い虫が・・・なんてあやふやな言葉で誤魔化しているだけかもしれない。
最後に、関連で意外な変化があったので書いておきたい。
20代くらいまではこういったことにはひたすら耐えるのみで目を瞑って全力で駆け抜けて来たが、30代に入って子供を持つことを意識するようになって、性が生殖行為であることを実感するようになって、一気に耐えられなくなった。ある意味、若い頃は実感がないために耐えられたが、今は耐えられなくなっている。周囲からは、若い子だってそんなに騒がないのにオバサンが必死でみっともないと映るだろうか。こういった嫌悪感というものが生殖に深く結びついていることを自分の身を通して知った経験談のひとつとして読んで頂ければ幸いである。
いい女を見ると、
「独身のまま年とってしわしわになって、同性はみんな結婚してしまっていて、ババアになると男性にも相手にされず、誰にも相手にされない寂しさを味わってしまえ!」
という呪いを掛けたくなる。
いい男をみると
「落ちぶれてみすぼらしいホームレスになってしまえ!」
という呪いを掛けたくなる。
これはつまり、僕は
いい女とは容姿に優れた若い女性を、いい男とは持ち物(服、車、小物等)が素敵で、羽振りがいい=お金持ちと認識してるということなんだと思う。
まあたしかに、男は顔は最低ライン以上だったら、振る舞いで判断されるように思うわけで、まあそれって100円200円を出すっていうレベルから、ちょっと洒落た店につれていくとか、ちょっといい車に乗るってレベルまで、いろんな意味で「お金」がかかるわけで。
ハンカチ貸した程度で優しい男って思われるのは中高くらいまでで、歳とるにしたがって優しさをアピールするにも華やかさをアピールするにも=財力は要求されるような。
それはさておき、若くて美人って、それだけでなにもいらなくない?
http://ameblo.jp/waros/entry-10014392793.html
女だって「ブスだけど性格はいいって言われるより性格は最悪だけど美人!って言われるほうが嬉しい」とかいうエントリーをみかけたし、(ググったけどみつからんかった)とにかく、美人ならもうなにもいらなくね?
http://anond.hatelabo.jp/20090414170900
強い人だなあと思った。ご結婚おめでとうございます。お幸せに。
よい文章だったのでちょっと便乗して書いてみようかなと思う。
読み返してみたら元増田に較べてグダグダな上に人間的にもよわっちいなと思ったけど在日にも色んなのがいるって記録になってくれたらなと。
私は中学校までチマチョゴリ着て電車乗って学校通ってたよ。貧乏ではあったけど父が民族の理想に燃える人だったので朝鮮学校に通ってた。
父親は総連系の(革命家に憧れ、結局今はもう精神的にボロボロな)活動家で、母は20代の時に民族意識に目覚めて本名を名乗るようになった(父親の稼ぎが悪すぎて苦労ばっかりしてきた)飲食店経営者、でもって娘はちょっと半端なオタクでサヨクというそんな一家です。
父は拉致問題発覚した時は本気で沈み込んでものすごいショック受けてた。母は「ありうるなとは思ってた」そうだ。おとんピュア過ぎるだろ。
(家にあったマルクスの資本論の中表紙に「これを理解できずして何が革命家か!」(ハングルで)と万年筆で殴り書きしてあっただけあるよ…)
…まあ、そういう「総連」の下っ端もいましたよ、と。活動としては何をやってたんだというと、在日朝鮮人の権利保障とかそういう折衝をやってた。
父も母も通名は持ってるけど私は持ってない。別に通名なんてほしくはないけどお店とか病院の予約取る時に大概名前を聞き返されるので面倒ではある。
母には日本人の血も入っててガキの頃そっちの親戚と法事なんかで集まると、私の名前を訓読みで読み下して呼ぶ人がいて「誰だそりゃ!気持ち悪い!」となったりしたし、母のイトコだかハトコだかの旦那さんに警察関係の人がいて、なんかすごく家族ごと邪険にされたのは覚えてる。父も母も後ですごく怒ってたけど、今考えるとハトコの旦那さんもかわいそうだよなあ。純日本人と結婚してるのにソッチの親戚に総連系活動家だもん。勤め先で何か言われてても不思議じゃないし、そしてやっぱりそういう話って耳に入ってくるもんだ。うちら家族に責任はないけど旦那さんにも責任はないわけで文句言うなら勤め先だろとサヨクな私は思うけど、理不尽な気持ちになることはわからなくもない。
高校からは日本の公立高校に進んだ。大学受験資格の問題とかで高校からは日本の学校へ進学する子は多い。私の場合は純粋に人間関係うざかったからなんだけど。だってクラスの半分が9年間ずっと一緒の顔ぶれ、もしかしたら12年一緒の子もいるかもしれない、って孤独なオタクからしたら恐怖だよ! 特に体育会系の強い学年だったこともあってオタクな自分からすると肩身がせまいことこの上なかったんだよ。小学校時分はいじめられっこだったしな。今でも友人は高校以後のオタク仲間がメインだし、全員日本人だ。
高校は社会科の先生が担任取ってくれた。いわゆる「サヨク的な」教師だったけれど気配りはとても上手だったし、私は在日であることを隠さず本名で涼しい顔してたこともあって苦痛に思ったことはない。政治問題社会問題を語る上で在日に触れることはあっても私個人に在日を背負わせようとはしなかった。どっちかといったら私が背負い込みすぎてて拍子抜けしたくらいだ。
外国人登録取りに行く時も、ちょうど指紋押捺が撤廃された頃だったので気にはなってたらしいけど向こうからは「公休な、わかった」と書類にハンコ押してそれっきりだった。私の方から「外登見ますー?」「おう、どれどれ」なんて言ってた。在日だからって何も特別なことはないって、そう思いたくて逆にそういうのを何気なくやり取りしようとしてたし、先生もそれは汲んでくれてたようだった。
ただ思うのは、小中と朝鮮学校という集団にいた&高校ではリベラルな教師の下で過ごしてたおかげで、自分には「在日」をかなり軽く考えてたフシがあったってことだ。「私は私だし、それでいいじゃん」って。後々どれだけずっしりのしかかってくるかも知らずに。
いやー、それにしても日本の公立高校には感動したね!
何だここ! 今まで私が通ってた学校って何だったんだ!
ここは図書室はあるしプールはあるしグランド広いし音楽室は防音完璧だし!
図書室の本もちゃんと整理されててブッカーかかってるしさ! 貸し出しカード渡された時は感激したよ!
何せ中学まで図書室とは名ばかりの空き教室に事務用スチール本棚並べて、父兄からの寄付/処分品と「どう見てもフリマで買ったか公共図書館で『御自由にお持ちください』状態のものを必死で集めてきただろ!」ってな本が突っ込んであるだけだったからね! おかげでアイリッシュとか読めたんだけどさ! 小学校ではかろうじて江戸川乱歩とルパンとマガーク探偵団があったけどさ! しかも図書室が開くのなんて年に数回でその時しか貸し出しがされてなかったもんだから、マガークの続き読みたくてこっそり窓から忍び込んで無断持ち出しで全巻読破するという有様だったしな!
だから今でも本棚整理する時は子供向けにしても大丈夫そうなラノベとかSFは寄付することにしてるよ! オタクは国境や民族越えると信じてる。
(何でもかんでも手弁当でやるのが十八番の朝鮮学校だけれども、さすがに跳び箱の革を張り替える金すらないと聞いた時は思わず笑っちゃった)
あー、あとJR定期券割引とかないから! 一条校じゃないから普通の学割より割高だったくらいだから! 中学の時、定期券安くしてくださいって嘆願のハガキ書かされたし! 大人になった今だって普通に通勤定期買ってるから!
大検資格も免除してくれるところはありがたいけど大体は通信制高校に通うか大検受けてるし!
それでも今考えてみれば朝鮮学校に通って良かったとは思ってる。
言葉も一通り習得できたしチマチョゴリ着て歩くことで、わかりやすい「徴」をつけて歩くことの意味も身を以て理解した。私自身は在日の親戚がほとんどいなかったけれど、何かあるごとにクラスメイトの親類達が祭祀(法事)や集りを行ってたのを見て「民族的なもの」を肌に感じることもできたしね。その分、父兄同士のビミョーな力関係が子供達にも影響してて在日の親戚がいなかった身としては色々鬱陶しいこともあったけど。
外から見れば思想教育云々って危惧があるのはわかる。でも正直なところ教師含めて本気で「将軍様~」とか思ってる人は誰もいなくて、教科書の中身は笑っちゃうようなものだったけど(それも今は改訂されたと聞く)もうそういう部分は惰性でやってたと言うしかない。電車に乗って学校に通うから中吊りの雑誌広告とかっていやでも目に入るんだけど、見出しを読むと学校で聞いてる話とは全然違うのよ。文春新潮から朝日まで色々だけど「自分達が学校で教わってる『我が祖国』ってのはウソだよな」って生徒はみんな思ってるわけ。多色刷りの中吊りが真実を告げているように見えてくる。テレビや新聞と違って雑誌の見出しってインパクト重視だし。そこらへんの間で揺れながら話し合う子も多かった。
「将軍様~」絡みの授業はかったるかったし誰もあんな授業好きじゃなくて、気の利いた先生だったらそのコマを「怖い話」や「ビデオ鑑賞」とかにしてくれてた。
音楽の時間もコマの中で将軍様の歌とかはさっさと終わらせてクラシック観賞(別名昼寝タイム)や、朝鮮民謡、あとウェルナーの「野ばら」を朝鮮語訳にして合唱したりしてたよ。特に理系や芸術系の先生はそういうことをよくやった。宮沢賢治の本を朗読して、この物語の絵を描いてみましょうとか。
そりゃまあ勿論、カリキュラムの建前は「将軍様」「主体思想万歳」なわけでそれが自分に影響及ぼしてないとも言わないけどさ。今の北朝鮮の姿勢については否定するけど、父親のしょぼくれた背中眺めたりしてると擁護もしたくなるしさ。子金孫金(今の将軍様とその息子ね)はどーでもいいけど金パパ死んじゃった時はさすがにショックだったしな。
あと、朝鮮学校の中にいるとすっごく世界がせまくなるなと思う。校内に従兄妹やハトコも多いし親だってほとんど親類縁者、同僚同業者顔見知りだし。日本の同世代との交流なんてほとんどなくて、私なんかは近所の子達と遊んでると話したら「おまえ日本人の友達いるの?!」と言われたこともある。正直学校の友達よりよっぽど仲良かったですが何か。
晴れ着にあたるチマチョゴリは綺麗だし、他の民族衣装もかっこいいしキムチ美味いし焼肉好きだし朝鮮民謡大好きだし、ハルモニ(ばーさま)、ハラボジ(じーさま)が踊ったり歌ったりするのも素敵だし、歴史読んだらかっこいい人物いっぱいいるし、だから韓国朝鮮民族は大好きだけれども、私が付き合わなくちゃいけなかった在日コミュニティはあまり私と合わなかったのも確かだ。生徒の絶対数の少ない朝鮮学校の中で、一般的に少数派であるオタクの割合を代入したらそりゃもう孤独なことになるわけで、親類がコミュニティの中にはいなかったこともあって居心地はあまりよくなかった。窮屈な場所だったと思う。私自身は左翼だけど、父以外の総連系に関わる気はまったくない。ていうか、今関わったらきっとあの体育会系の連中に出くわすに決まってる。そのくらい狭いんだよ、あの世界は!! 結束は必要だと思うけど私はもうあの場所には戻らない。
元増田は「GO」に共感したようだけど、私は李相日の「青~Chong~」が自分の過ごした時期と重なって一番思い入れがある。パラフィン紙で顔の脂取ろうとするあたりとか。
映画での朝鮮学校描写の年代差はなかなか面白くて「パッチギ!」→「GO」→「青~Chong~」の順で下ってる。そして登場人物達もどんどん「在日」である自分を捉えづらくなっていくんだよね。強固な仲間意識(パッチギ!)から、そこを突破しようとして民族に足を取られもがく子が出てきて(GO)、ぼんやり境界線の上を漂って地に足の着かないままの子が今生きてる(青)、という具合に。朝鮮学校の中にいてもそうなってる在日青少年の実情がよく見える流れだなと思う。
ついでに言うと和菓子大好き短歌大好き、京都大好き、寿司はうまいしマンガ好きだし、NO GAME,NO LIFEだと思ってるし、J-POPも民謡も好きだし、好きな作家ほとんど日本人だし、チャンバラ時代小説すっげー面白いし山田風太郎と竹本健治と火浦功は天才だと思ってる。
で、先述したようにチマチョゴリを着て歩くっていうのはなかなか忘れ難い経験で、朝鮮学校の女の子が大人びて見えるのはそれがあるからじゃないのかなって思ったりもする。「徴」をつけて歩くことはすごく振舞いを意識させられるんだよね。もう見るからに「自分は朝鮮人です!」って表明してるわけだから「私」が何かすると「朝鮮人」が何かしたことにされちゃう、っていう意識だけは絶えず持ってた。それで帰り際にB'zのCDとか買ったりもしてたわけだが。自意識過剰かもしれないが「朝鮮人の女の子がB'zのCD買ってった」って思われるのかな、と思いながら歌詞カード眺めたりしてたよ。
今はもう見かけなくなったけれど、自分が卒業した後も街でチマチョゴリの女の子を見かけると「こう見えてたんだ」って思って迂闊なことした記憶と共にアタマ抱えたくなったりもした。
聞こえよがしになんか言う人もいたが、暴力でさえなければその場ですれ違って終わりだから黙ってた。
そうやってやり過ごせばいいと思ってた。
考えてみれば本名で通すのもそれと同じようなものだし、私の日本の友人の中では「在日」と言ったら私なんだよなあと気がついて結構怖くなったりもするんだけどね。うわ、ヘマできねえ…!とか、仲がギクシャクしちゃった友人の在日観とか考えると頭抱えたくなったりもする。本名を名乗る、在日だと告げるってのは少なくともそういうことになる。代表してるつもりはないけど代表になってしまう。そうじゃなければ一番いいけど、そこはいかんともしがたいので行動には気をつけてる。
自分の「在日」がものすごく重くなったのはネットでの嫌韓発言に出くわしてからだ。
在日三世にもなると面と向かって「チョーセンジン!」を罵倒に用いる人はそういないし、元増田が書いてた通り斜め上に飛んだ気遣いの方が鬱陶しい。私が本名で渡っていけるのも、父母が通名くれなかったから名前が一つしかないてのと同時に、そんな罵倒をする方がどうかしてると私だけではなく「社会が」判断してくれると信じてたからだ。それが一世、二世の苦労を知らない、三世の中でも特にお気楽な部類の私の感慨だった。
けどネットの嫌韓コピペだの在日認定だのブログ炎上だの見てそれはガラガラと崩れてった。
見ず知らずの多くの人間が、私に流れてる血に向かってすごく軽い気持ちで憎悪を向けているのを見るのは本気で怖い。ヒットポイントをがしがし削られて死にそうな気分になる。
だからリアルでは本名を名乗るけどネットでは匿名に紛れてる。はてなのid、ある意味ではこれが私の「通名」だ。
あんな悪意と無神経を正面からかぶるなんて絶対無理だ。ネットで自ら在日であると表明しているid:F1977さんは本気ですごい。
拉致問題が大きく取り上げられてから(この問題自体はきちんと解決せねばならないと思ってる)の嫌韓、嫌朝の流れは本当にキツかったわ、うん。
例えば、私の前を歩いてる人がハンカチを落としたので、拾って「落としましたよ」と声をかけた時、「この人は笑ってありがとうと言ってくれたけど、もし私が朝鮮人だと知ったらどんな顔をするんだろう」とか考えちゃうんだよ。考えても仕方ない、意味のないことだしはっきり言って卑屈だと思う。でも考えちゃう。考えて自分で落ち込む。アホじゃないかと思いながら振り切ろうとして、なのに嫌韓なコピペや書き込みを思い出してまた沈む。
この「もし私が朝鮮人だと知ったら」というのが、通名を名乗るか本名を名乗るかid:F1977さんが逡巡することと共通するとこなのかな、と思う。もし違ってたらすんません。
そしてそういった逡巡や怯えが存在するんだよ、と伝えることの難しさにまた凹む。
結局今でも色々凹みっぱなしなんだけどねー。元からダメ人間でもあるので更に凹みがちだしなあ。オマケに非モテ非コミュなので元増田みたいにこれからの生活展望とか語れる物がないw
で、最近はどうかというと。
高校時代の友人(A)の一人と会って話す機会があったので、他の友人たちの消息も聞いてみたら、その中の一人(B)がネトウヨになったという。「はァ?!」と聞き返すとmixiで典型的嫌韓嫌中発言をしてるというので頭を抱えた。私はmixiのアカウントを持ってないので事実確認はできておらずどの程度の嫌韓発言なのかもわからない。伝聞で判断したくはないが、もし事実だったら私は泣くし多分しばらく立ち上がれないだろう。Bとは趣味が近かったおかげで一緒にでかけたりもしたし、卒業後も何度か酒を飲んだりもした。今だって会えば普通に飲める気がする。
「元からBってそんな感じだったじゃん。でも会えば普通に飲めるんじゃないの?」とAも言う。
けどなあ。
それってどういうことなんだ?
いやいやいやいや、私は朝鮮人だから。あなたが嫌いな朝鮮人だから。別じゃないから。朝鮮人から私だけ切り分けられても困るから。ネトウヨの嫌韓発言にキリキリしてる朝鮮人だから。
「韓国人朝鮮人は嫌いだけど、おまえは嫌いじゃない」ならまだ納得する。
…と考えて、でもそんなこと聞きようもないし、第一事実確認からして怖くて出来てないし、どうすりゃいいんだと途方に暮れてたりする。頼むからAの誇張表現であっていてくれ。ていうかこんなこと一人で考えててもどうしようもないのに何やってんだろ私。
…とかそういうことを日々考えてしまう一人の在日がここにおりますよ。やっぱり割り切ることが未だに出来てないんだよなあ。
元増田とは違って、私は子供のことは考えないでいいので今のところは(父)親孝行のためにもまだ朝鮮籍でいようかと思う。韓国行きたいのも確かだからいずれ韓国籍に変えるかもしれないけど。
http://anond.hatelabo.jp/20090415070440
うわ、まさかお返事いただけるとは思わなかったので恐縮です。
ネトウヨさんの何が怖いってあの軽やかさとコストパフォーマンスです。ブログコメントたった二行でこっちは一日グロッキーだったりとかする。街に出るのも杞憂とわかっててもやっぱり怖くなりますよね。
何かあってからでは遅いという御心配もよくわかります。私が上げたidの方の文章に私は強く惹かれていて、応援したいと思うのも確かだったりします。生活を守ることと気持ちを伝えることがどこかで衝突してしまうのは苦しい。うまく着地点があるといいんですけど。
韓国は、いずれ行きたいと思っています。私も本籍地が今はどうなってるやら。肉大好き!なのでかなり夢が膨らみました。
お互い、がんばっていきまっしょい!ですね。ありがとうございました。
http://anond.hatelabo.jp/20090415073233
日本の人を考慮してないように見えるかなあ。うーん。
ちょっと思ったのは、日日間での暴力や差別についてはまた別の文脈で私は言及することにしてるかなあ。別に「在日です」と宣言する必要のない問題だし、やはり「在日」と宣言するというのはその属性をある種代表してしまうことになるから。私個人の意見なのに「在日の意見」になっちゃうと議論にとっても有害だと思う。だから私は在日とは明かしてないidでのブクマとかでしょぼしょぼとサヨクしてて、日日間での軋轢や暴力(というのが増田の指してるそれと一致するかはわからないけど)についての言及はそういうところでやってる。在日が「在日です」って断わりを入れてから物を言う時ってのは自分の経験などを語る上でそれが必要だからするのであって、必要ないなら(特にネットでは)せずに済ましたいというのが私の本音。
ついでに言うと在日は在日のことで手一杯なので、というのも結構正直なところで、権利の追求しか、と言われても「実際ここが何とかなってくれればなー」と思うこと多いしなあ。
うちのじーさまがいわゆる「無年金」の人で80過ぎまで働こうとしてたのを父が必死で説得してただでさえ少ない給料から生活費捻出してたし。そうやって実際見てると権利追求することは別に悪いとは思わないんだよね。同時に日本の人でも窮している人は権利追求すればいいと思うし半端なりにサヨクなので私は応援&支援する。
日本人は、って一括りにしてるように見えたのならそれは申し訳ないです。在日にも色々いるし日本の人にも色々いるのは当たり前ですし。
在日です、って表明するってことは相手にもある種の対応を迫ってるみたいなとこあるから(そーいうのがなくなればいいんだけどね)、個人的には気を使うようにしてる。でもみんなが気を使わなくちゃいけない!とはあまり思ってない。そうなるとまた斜め上の気遣いとか出てきちゃうと思うし。うまく折り合いつけられるといいんですけどねー。
通名に関しては、いかんせんずっと実名使ってきてるから細かいことはわからんです。役立たずですんません。もうちょっと物を調べてからもしかしたら増田でまた書くかもしれません。ただ、通名は別に在日じゃなくても使えるのではないかなあ。これも調べて考えてみます。あやふやでごめんなさい。ただ「特権」という感覚は今のところあまり持てずにいます。
チマチョゴリでの通学中、「すたーらいと☆」シリーズとガルディーンと死に急ぐ奴らの街とを矢継ぎ早に読んで惚れ込んでから十ン年、今は絶望的な思いと共にパクパクと口を開けながら新刊を待ち続けるばかりです…。
ちなみにすたーらいと☆の三作目にはニンジン嫌いの「キム・ウィルソンさん」が出てきたりする。
お昼休みに増田に来たらえらいことになっとるー?! 100ブクマ超えってなんですカー!
ついでにちょこっとお返事。
KQZ 読み物 もしかしたら知り合いなのではないかと思うくらい普遍的な話なのかと好感。ただ「歴史読んだらかっこいい人物いっぱいいるし」というくだりには「それ、ファンタジー小説だから!」と突っ込んでさしあげたい。
もしリアル知人だったら見て見ぬ振りしてやってください。すんません。
ところで、えー、金庾信とかかっこいいと思うんだけどダメですかねえ。この人、朝鮮学校の歴史の授業でも悪者扱いだったんですけど半島三国統一した人でなかなかかっこいいと思うんですよね。
HEX68 差別, 在日 火浦功に触れた時点で僕の中の何か壁みたいなものが氷解した。人を隔てるのは「血」ではないのだよなあ。
すいません、ありがとうありがとうとブクマコメント読ませて頂いて、このコメントでじわっと来ちゃったじゃないですか。お昼休みなのにー。
これ以上は自分の方がキリなくなっちゃうので、この辺で失礼します。コメントやトラバくださった方、ありがとうございました。
「昭和な街角」読みました!
火浦の新刊だーーーーー!!!と勇んで買ったものの、中を見たら全部20世紀の作品じゃねぇか!…そしてたった2ページ+数行の掌編がべらぼうに面白い上に竹本泉の挿絵も最高とか火浦過ぎるだろ火浦…。楽しいラジオは七面鳥~。
http://anond.hatelabo.jp/20090404233503
勝手(つまり言ってることが矛盾しているよう)に見えるでしょうが、それは発達障害があると本来脳に実装されるはずの処理ができないために詳細部の区別がしにくく、普通の人が成長の過程で自然に身に着けるその詳細部に応じた個別ルールがあなたにだけ見えていないせいです。だから、合わせたいならば外部的に明示的にルールを補わないといけない。非常に多岐にわたるのでそれはしんどいけど、それでもやったほうが多少は生きやすくなると思います。なんとか適応できている人は大量のパターンを覚えて生きてます。多数派には歩み寄る善意はあったとしても義務はないので、期待しないほうがいいでしょう。
1.人の話に脈絡なく割り込まない
→「増田さん、そこ、突っ込むとこでしょ、ノリ悪いなあ」
「ノリ」というのこそ脈絡です。
冗談である文脈(話の流れや声のトーンなど)があって「ここは相手の反応を待つポイント」というのがあるわけです。
脈絡が読めてないから割り込むべき場所と割り込むべきでない場所がわからないんでしょうね。
ただ、
よりは、
・冗談が通じない
ほうがまだ、反感は少ないと思います。
2.自分の興味あることを語り続けるのは避ける
→「増田さん、自分のことあんまり話してくれないから、何考えてるか分からない」
「語りすぎるな」と「語らない」は違います。
語るタイミングと程度が問題なんです。
・語る程度:あまり詳細に話さないこと(特に相手の知識になさそうな情報は避ける)
に注意して会話に参加してください。
なお、
「自分のことを話さない」
というのは、あなたの与えている自分についての感情情報が少なすぎるのではないかという恐れがあります。
例えば、旅行の話をしていて、
A「こないだ○○(場所)に行ってきたんだー」
B「あー私も行ったことある。紅葉がすごくきれいだよねー」
A「そうそう、紅葉がきれいなんだよー。空気もきれいで気持ちが良かった」
という会話になったとき、あなたもこれに関連した話題を少し提供した上でなんらかの感想を表明する必要があるわけです。
ざっと拝見する限りでは、感想をいうのは難しいかも知れませんが、すてきねとかいいなぁとかそういう相手の承認欲求を満たすような言葉が出るといいとは思います。
3.人の話は黙って聞く
→「増田さん、黙ってないで何か返してよ」
1の割り込まないといくぶん被ってましたね、ごめんなさい。
まず、日本人は他の国に比べて頷き文化らしいので、少なくとも頷いておいたほうがいいです。
アスペの人は「なぜずっと首を縦に振るんだろう」と疑問に思ったりするようですが、あの縦振りは「あなたの話を聞いてますよ」
という信号なのでまねしてみてください。
また、間ができて相手がこちらを見たら、発言を促されてます。番がめぐってきたと思って発言してください。
さらに、女性の話というのは大体承認欲求から出ていることが多いですから、番がめぐってきたらその発言を認めるような発言をしておいたほうがいいでしょう。
4.何かしてくれたら中身はさておきまず感謝を述べる
→「増田さん、あんまりそんなに大げさに喜ばれたりお礼言われても嬉しくない。なんかわざとらしい」
一般に人間にはしたことに対して不自然に大きい報酬を受けると不安感を感じる仕組みがあります。
(興味があれば認知的不協和についての心理学実験について調べてみるといいでしょう)
ここでは、したこと(非常に簡単なこと)に対して不自然に大きい報酬(感謝)を受けてるので不安に感じてるわけです。
その不安感から適切でないのには他に理由があるのかと勘ぐったりします。
ですので、程度の軽い親切(落としたハンカチを拾ってくれたなど)には軽く、非常に苦労してくれた場合(たくさんの人に連絡をつけたり頭を下げて便宜を図ってくれたなど)は丁寧にお礼を述べる(この例だと一生恩義に着るレベルですが)区別をつけてください。
http://anond.hatelabo.jp/20090311212334
和んだ。がんばって!
そんなあなたと人間関係をつくってるって言うことは、外面をそれほど気にしない人だとは思うのだけれど、
気合を入れたいのなら、
・ひげをちゃんとそる
・つめを切る
・まゆげを整える(形をつくるとかでなくあくまで整えるレベルでいいとおもいます。困ったなら美容院!)
・使い古された靴や靴下をはかない
・体臭などにおいが気になるなら臭い消し対策を。(私は好きですが香水は苦手な人と好きな人が別れます)
・口臭のために、前日は必ず朝晩歯磨きをして(している人ならいいですが)、ガムなどかんでおくこと。
・清潔なハンカチとティッシュは持っていく
・服は友達に一度チェックしてもらうべき。もしくは髪を切りに行くついでに美容師にアドバイスをもらうとか。
・笑顔の練習
個人的にですが、女が男で一番チェックするのは「清潔感」だとおもっています。(逆もそうかな?)
自分は結構大雑把な人間なのでほかの子はわかりませんが、このあたり押さえていると好印象です。
その日のために、新しい服で来て、いつもよりもちょっと綺麗な人は、好みでなくてもちょっとぐららっときます。
その後は自然体ですごせばいいんじゃないかな。
押し付けがましくても、いいと思うよ。
そういう恋を受け入れられるひともきっといると思う。
泣いてばかりであれば、ハンカチを用意するだろう。
雨が降ればきっと、傘を差してくれるはず。
大好きなひとのことを知りたいと思う気持ちは自然であり
理解することはできなかったとしても
話を聞きたい気持ちがあれば、
ふたりは寄り添うことができる。
遊びの恋は別として
ほんとうに大切な存在は、生涯にいくらもないと思います。
あたたかな日差しのように微笑んでいるひとを、
大切にしてください。
ぼくも
そんなあたたかなひとになりたいと
思っています。
窓ガラスを雨粒が叩いています。
二時になりました。そろそろ寝ます。
おやすみ。
さっきの横増田(男)だけど、いやゴメンね、別に仲を裂こうってつもりじゃないので。。。
あんまり気にしないで。。。
ぬいぐるみの類題で、手袋やタオルハンカチでぬいぐるみもどきを作ったりするけど、
もしそのぬいぐるみで、新品じゃなくて使用済みだったりしたら、ポジティブに捉えられないなぁと
思ったので書いてみた次第。
福袋のくだりは悪ノリだけど。
パンストを使った理由?として、
ポジティブに捉えて挙げれば、一時はやった低反発クッションっぽい感触を出したかったのかなぁ、
とは思うけど、そんなことはないか。しかも使用済みだよねぇ...
未使用だったら、まだ分からないでもないけど。
身だしなみを整えることは生活習慣に組み込まれているべきことで、幼児期からの教育としてあるべきであろうこともよくわかる。
出かける時は、ティッシュとハンカチを持ちなさいねとか。
自分の容姿が気になって、鏡とにらめっこ、綺麗になりたいと願う少女の思いはまだゆるせる。
同じように25も過ぎて、綺麗でありたいと願い鏡とにらめっこの時間が多い女には魅力を感じないのは何故だろう。
バカなんじゃないのか?とすら思ってしまう。
話題の一つとしては必要だと思うし当たり障りもないから、みんなそう思ってるから生活の知恵としての話題の選択?
綺麗でいなくちゃいけない、若くいなくちゃいけないという強迫観念は、まあハリウッドあたりからやってきてるのかもしれないが、現地では
脂肪を志望したことないのに脂肪のせいで死亡しちゃいそうです、みたいな人間が多いから余計にその強迫観念が重くのしかかってるのかもしれない。
それでもってその反作用のためか、「内面の美しさ」こそが大切みたいな話になっちゃたり。
美しいというあまりに抽象的な観念に捕らわれてしまっているなあ。
なんでだろうなあ。
面倒だなあと思う。
今朝、起きたら昨夜髪を乾かさないで寝たせいで、頭が爆発していてサイボーグ007の真ん中に立っている人みたいになっていて、
このヘアスタイルはどうやってもスタイリングを再現することは不可能だろうけど、このまま外に出たら「アイタタ-」な人って見られるだろうし
どうしたものかと一瞬迷ったけど、直した。
これは身だしなみだよね????
これって、すげーシンプルな話だと思うんだけど、
■前提:同じ年収なら同じくらい家事(育児含む)をやるのは当然
まず、お互いの年収が現時点で一緒なら、
第一番目のページには家事の内容がこんな風に出る。
(不要そうな項目は俺が若干削除した)
○お掃除
お部屋の掃除機がけ
床拭き
玄関の掃除など)
○お洗濯 (洗濯機でのお洗濯、洗濯物干し、洗濯物たたみ、など)
○お料理 (下ごしらえ、調理、食材の買出し、フリージング、など)
○ゴミ出し (ゴミ捨て場への運搬、新聞・雑誌の仕分け、ゴミの分別、な
ど)
○食器洗い
○布団干し
○家の中の整理整頓
○生活用品等の買い物
あとは、子供がいるなら
○育児
ってのもあるよね。
家政婦さんがどれくらいの作業をやってくれてるかわからないけど、
これら全部の作業をひっくるめても
たぶん嫁さんのほうが多いんだよね。
というか、子供がいるのに家に帰れてないってのは、育児にすごく悪い。
たぶんそれだけでもかなり致命的に、二人の家事労働量には差があると思う。
■結論:忙しいからは理由にならない。増田は自分の無能さに甘えている。
稼ぐ額は嫁と同じなのに、嫁ほどの家事(育児含む)をこなしていない。
これって相当甘えてると思うよ。
俺が奥さんだったらこう思う。↓
奥さんも、表現は違うにせよ本質は同じことを内心思ってるんじゃないかなあ。
「血反吐はいて働こうが、どれだけ会社に泊まろうが、
それで私と同じ額しか稼げないのは、
それはあなたの時給が低いだけじゃない。
『男が必死こいて働いてて、血反吐吐いて客に頭下げて、
少しずつ成長していっているって実感がある。。。
そんなとき、嫁さんって
って、何寝言言ってんの?
悪いけど金稼ぐ点では、あんたは私の足元にもいないよ。
それでいて男の自分に酔ってるなんてチャンチャラおかしいわ。
つーか、家にいないなんて育児にどれだけ影響が悪いかも考えず、
俺は家事やってる。仕事もがんばってるみたいな風に思わないでよね。
自分の甲斐性のなさを棚に上げて、嫁は男を応援するもんじゃないのなんて、
女に甘えてるにはほどがあるわ。
あんたがめちゃめちゃ稼いでいれば文句もないけど、
家事も私以下の癖に偉そうなこといわないで。
そいいう「男は??」なんて自分に酔って
カンチガイしてるところが、もうどうしても絶えられない!
離婚し(略」
ってことじゃないのかなあ?
いやでもほんと、増田を応援する人が多いのにびっくりした。
あと、蛇足だけど、増田の
「・嫁の土日外出時は、娘の面倒見る
・土日は娘を風呂入れる。」
これ見て、あー、完全に育児はおまけ程度でしか考えてねえなと思った。
育児ってそういうことじゃないんだよ。これはほんとわかってほしいな。
おまえが本当は何で連絡先を聞けないのかはわかんねーから、勝手に想像で色々言ってやるよ。
まずな、「連絡先を聞く」ってのはな、「連絡先を聞きたい」その動機が有る側が、聞くべきなんだよな。それくらい解るよな。これ基本な。
んで、おまえその人が「気になる」んだろ?「気になる」から「もうちょっと話してみたい」んだろ。一緒に飯食ったりどっか行ってみたいんだろ。
だったら、おめーが行動するのが筋ってもんだろうが。おめーはジャンプ(雑誌)が読みたかったらコンビニ行って買うだろ。行動するだろ。ジャンプが向こうから「○○さん、俺(私)を読んでくだしあ」ってバッサバッサ飛んでくるわけねーだろ。「気になる」から「また会ってみたい」で、じゅーーーーーーーーーーーーーぶんな理由じゃねーか。
ギリギリ別れ際に、「もっと話したいので、連絡先を教えてもらえますか?」でいーじゃん。つーか、俺はやってるよ。合コンとかの終わり際とかさ。まあ、断られたこともあったけど、結果は聞かなかった時と同じだしな。まあ、これは失敗した時のダメージがデカイから「この方法はやらない」も選択肢の一つだけど、それは「この方法で失敗したときのリスクを勘案して自分はこっちの方法を選んだ」訳だから、それはそれで自分で納得しろ!しろ!
あー?自分の気持ちが相手に知れるのが嫌だって?ぷぎゃーー m9。ぷぎゃーすぎる。最終的にはその娘とつきたいたい訳だろ。つまり、いつかは自分気持ちは知られる訳で、そんなん最初にしられたろうがいーじゃねーかよ。つーかね、四六時中その娘とつきあった訳でもないのに、その娘ことを好きかどうかなんて自分で自分の気持ちだってわかんねーもんじゃん。要するに今は「気になる」って程度でしょ。そんな「気になる」って程度すら知られたくないとか、どんだけプライベート守りガチガチなんですか。いーじゃんいーじゃん気になったってさ。相手に知られたって。嫌われた時のショックがデカイだって?じゃあ自分の「気になる」って気持ちをガチガチに守るのもありだけど、それは「自分の気持ちを知られたときのリスクを勘案して…」、前と同じだな。
んあ?もっとスマートに聞きたいだって?。アホか!そんなん自分で創意工夫しろ!おまえの人生だろ。ネットとか駆使して調べろ。
といいつつ、とても優しい優しいおにーさんがヒントを教えてやるろう。けどな、正直人から教えてもらった技術って自分に合わない場合も多くて、その辺は山ほど情報を集めて、自分なりに消化して、自分のものにしていかないと駄目だとおもうけど、所詮運ゲーなんで、ハンカチ落としたり、朝パンを咥えて学校に行くのもありかも。
まず、よく言われているのが、幹事な。イベントとか飲み会の幹事をやるってやつ。まあ、これってキャラとかコミュニティの立ち位置によるから、なんとも言えないが出来るなら効果はかなり高い。けど、その分仕事があるからなかなかに難しいかもしれん。けど、有利な点として、自分からイベントを起こしやすいってのもある。「あー、今度の金曜日に○○って美味そうな店があるんで行こうぜ」みたいな幹事?幹事?プププ。けどなー、これキャラ選ぶよなー。俺はなかなか出来んなあ。
それから、まあ此が比較的自然というか自然じゃないというかだけども。あれだ、話の中で「○○って店が美味かった(美味そう)」って話をするのよ。そうして、あの娘の反応がわりと良さそうだったら、「今度連れてってあげようか?」とか「一緒に行く?」とかさ。んで、行くことになったらすかさず連絡先を聞くみたいな?かんじ?
このやりとりだけど、これって旧時代の男女意志疎通法の一種で、要するにお互い判ってるんだけど、建前上このプロトコルが必要だからやってるだけだから、結局お互い腹の中はわかっちゃってるからね。その辺は気をつけることね。わかたあるか?
という、連絡先は聞けるがその後が続かない、続いても数回会ってから連絡がぱったり途絶えること数回、彼女が居たことのない童貞アラウンド30の非モテがお送りしました。結局自分語りじゃねーか。畜生。
女性は偉いと思う。
嫁は主婦をしてくれてるけど、頭が上がらない。
俺の場合、子供と一緒に一日中いるとどっと疲れる。
嫁はそれが毎日。
朝早くおきて、みんなの朝食を作り、幼稚園が弁当の日は弁当を作る。
子供が帰ってきたら連絡帳を見て、明日準備するものに抜けがないかを確認する。
宿題をやらせてくれる。
俺が子供に宿題をさせると、いつも子供とケンカ。どうやら俺の知能レベルは子供に近いらしい。
子供が熱があるとか、体調が悪いとかあれば、すぐに気づいて病院に連れて行ってくれる。
学校で必要なものとか、抜けが無く準備してくれる。
その他にもたくさんやってくれている。細やかな配慮は俺にはなかなか難しい。
嫁が出産のために病院へ入院したとき、俺の両親に来てもらった。
俺と俺の両親と三人がかりで子供の面倒を見たのに、子供はハンカチもちり紙も忘れて学校へ行くようになった。
風邪薬を飲ませ忘れて学校まで持っていかないといけなくなったこともあった。
結局、嫁のたった一週間の入院で、子供も俺も両親もくたくたになり、お袋は子供の風邪をもらってこじらせて実家に帰った。
そういうわけで、嫁のありがたさを再認識した。
嫁よ、俺が安心して働きに行けるのも、お前のおかげだ。ありがとう。
家族はチームだと思う。
どちらかが楽してるとかそんなもんじゃない。それぞれの持ち場でみんな頑張ってる。
どちらかがきついなら支えあわなくちゃいけない。
時にはゆっくりしてもらいたい。
人生は何が起こるかわからない。不幸の嵐が押し寄せるのは一瞬だ。
俺は自分が偉いとは思わない。
嫁に頑張ってるねと言われなくても、嫁も子供も一生支えて行くつもりだ。
たぶん一生かけても、俺は家族を守るのが精一杯だ。
これは一人の男の子の話です。
生来心臓に欠陥があり、幼い頃に大手術をし、何種類もの薬を飲みながら暮らしていました。
ただ、彼には軽度の知的障害があり、なぜ自分が薬を飲んでいるのかはよくわかっていませんでした。
彼が小学生になると両親が事故で亡くなり、叔父夫婦に引き取られました。
叔父の家にはあまり居場所がなかったので、自然と学校の友達と遊んでばかりいるようになりました。
ただ、学校の授業はほとんどわかりませんでした。
中学生になると、まったく授業が分からなくなり、学校に行かず、友達と遊んでばかりいるようになりました。
高校生になっても同じでした。
友達は彼にお店でお金を払わずに品物を持ってくる遊びを教えてくれました。
ただ、彼はそれが本当に悪いことだと気づいたのは、警察に捕まって、少年課の刑事さんに怒られた時でした。
彼は刑務所にいる間に今までの自分は良くなかったんだなぁと反省しました。
だからきちんとやり直したいと先生に話をして、刑期が終わると仕事を探すことになりました。
ただ、叔父夫婦のところには行けなかったので、同じような男の子がいる施設の寮に入りました。
寮に入ると、職員の人と一緒に仕事を探しました。
近くのスーパーで働くことになりました。
病院も近くのところに転院しました。
ただ、相変わらずなんで薬をのまなくてはいけないのかはよくわかりませんでした。
施設には小さな子もたくさんいて、みんなからおにいちゃんとはじめて呼ばれるようになりました。
彼に命令しない友達ができました。
仕事に行くとお客に「がんばってね」と言ってもらえるようになりました。
それから、恋をしました。
ただ、薬をちゃんと飲んでないと検査でわかってしまうので、よく怒られました。
彼女に四回目のプレゼントをする時に、彼は長い作文を書きました。
それは彼が今までどんな人生を歩んできたか、ということでした。
そしてこれからは仕事をしながらお金をためて、勉強をして、自分の手術をしてくれたような医者になるつもりだと書きました。
彼はその手紙を書いて直に、寮の自分の部屋で冷たくなって発見されました。
死因は薬の大量摂取によるショック死でした。
周りの人は最初自殺かと思いましたが、彼の作文がすぐにみつかり、
押入れに飲み忘れていた薬が大量に見つかると、彼が通院直前に、検査で飲んでいないことがわかるといけないと思って、慌てて大量に飲んだのではないかと考えられるようになりました。
ただ、彼は彼女に「ちゃんと飲めたね」と言って欲しかっただけなのではないかと。
彼がそうして短い人生を終えてもう十年になります。
合コンで大皿料理を取り分ける女はもう流行らない、という話を耳にしたことあります。
しかし、しかし!男が彼女を作るには(注意・モテではなく)少しの身だしなみと気遣いだと思った。目の前で女の子が職場のゴミ箱の中身をゴミ捨て場に持っていこうとしてる時。誤ってゴミ箱を転倒させてしまい、中身が全部床に散らばってしまった時。仕事の手を止めて一緒にごみを拾ってあげられますか?長い例えでごめんね!
「ゴミ袋重いでしょ?俺行くよ」とまで言う必要はないが(ここまで言われると恐縮する)やっぱ「このドジー」とか「やっちゃったなー」とか言いながら一緒にゴミ拾ってくれるくらいはした方がいいんじゃないのかと思うの。や、これ当たり前じゃね?って
思うかもなんだけど、やってくれない人っているんだ。横で人が失敗してても全然目に留めてくれない人。(昔ハンカチを拾ってあげたら「汚いから触らないで!」って言われた優しい傷もちの増田はそんな女やめといて正解です!私と清いお付き合いから始めましょう!)上のは一例だけど、これに似たことを何回も積み重ねていくと、相手がどんな優しいことを口にしたって所詮は口だけだろーがてめーはよ と思うようになる気がします。
職場のナンバー1気遣いのできる男性は勿論彼女がいますがスゲー人気高いです。
気遣いできる人って最後の評価は「優しい人」になる。さらっと声をかけれるというか、ただ一言「俺しようか?」「平気?」っていえるようになれば15人くらい女のうち一人位は「おっ」て思ってくれる気がします。…ただ、男の気遣いに当たり前のように乗っかっちゃう女がいるのは残念なことです。それは申し訳ない。でも15人女がいればその中にも「気遣われるのが当たり前じゃない女」もいると思うので、そういう人は義理堅く恩を忘れなかったりします。上記のナンバ??1気遣いのヤツは前にさらっと座敷組かテーブル組に分かれる時に「ブーツならテーブルどうぞ」って言ってきてびっくりしました。さすが彼女がいるとちげーな!と。あともう一人気遣える子は只管人に気を配る。これもびっくりする。
お前女の子かよ!って。
構いすぎ とか どこか気持ち悪い とかそういう風にならないようなバランス調節は
事態に「俺持つよ」と即反応してかつその際にもう手を貸そうと(身振りだけでも)してるだけで、15人の女のうち3人とは仲良くなれる気がする。
んなこと言って、スイーツ(笑)は男を馬車馬のように働かせたいだけだろうがって見解もあるかもだけど、俺に3歩下がってついて来い!を実戦するのって、貴方のスペックが高いとか一目ぼれとか、何か理由がないと普通の女性はついて来ないと思うです。
クリーニング屋の真実……! 元増田(http://anond.hatelabo.jp/20081018010245)です。多数のブクマ&ブコメありがとうございます。驚いております。
クリーニング屋として暴きたいところは実はものすごくたくさんあるんですが、やっぱり接客業としてそれはやっちゃいけねえよな、と。クリーニング屋が真実を暴くとき、それは特定のお客様の特定のお品物から想像される私生活についてアレコレいうときですのでね。当たり障りのないように書きますが、結構、クリーニング屋に持ってくる品物でそのお客様のことが分かります。見栄っ張りだけど貧乏人だなとか、荒んだ生活してるな、だから女の影の一つもないんだな、とかね。逆に、まったくモテなさそうな男性がだんだんと明るくおしゃれになっていくと思ったら、彼女ができていたりする。モデルみたいにかっこいい男性が、エビちゃんに負けず劣らずのモデルばりにかわいい彼女をとっかえひっかえしているのや、売れないしがないホスト崩れに貢ぐ女性が、あるとき正気に戻ってホストと別れていたり。そういうのも、実は洗いに出す服と、お店に着てくる服とお客様の表情とで、なんとなく分かります。
そういうことが細かく書ければ面白いんですが(裏話がたくさんありすぎるので)、やっぱり、書けねえです。身バレも怖いですし。そういうわけで、前置きが長くなりましたがブコメでちょっと気になったことについてクリーニング屋的にお返事を書かせていただき、これをもってクリーニング屋こぼれ話と替えさせていただきます。またすんごく長くなってしまったんですが、興味のある人は読んでくださいね。それではこれからもクリーニング屋をよろしくお願いいたします。
これはもう、しょうがない。汗をかかないことはできないので、せめてかいた汗をこまめに拭い、できれば下着とタオル、ハンカチの替えを用意して着替えてしまいましょう。会社にジャケットとネクタイを常備しておき、会社に着いてから下着+Yシャツを替え、ジャケットとネクタイをつけるなんてお客様もいらっしゃいます。
それから、汗をかいたスーツはそのままにしないでください。そのままにしておくと、かいた汗がかたまってまだらに白く塩をふいたようになります。これはドライクリーニングでは落ちないのでダブルクリーニングの扱いになります。ダブルクリーニングなら大抵は落ちますけど、女性の白っぽいスーツやサマーニットの場合は繊維が変色してしまって落ちなくなりますので要注意。白っぽい服のしみ抜きは脱色の扱いになります。そこだけ白く色落ちする可能性が高いので、こちらの判断でしみ抜きをお断りすることも……。そういうわけで、極力かいた汗を衣服に吸わせないようにしてください。そのためには男性も女性も面倒がらずに下着を着てくださいね。
裸のうえに着たYシャツを、クリーニングにお出しになるので? その場合、十中八九、まず間違いなくあなたのYシャツが話題になっています。くさい、あるいは汚いと。
下着の上から着たかどうか、年中Yシャツに触っていれば分かるようになります。裸のうえに着たYシャツは、たとえ乾いていても何だか湿っぽい。そうしてちょっとカビ臭いんです。これは多分、着た日からクリーニングに出す日までの数日の空白期間に、生地の汗が変質しているんだと思うんです(想像です)。
色の薄いYシャツを着ているならそれで問題もないのでしょうが、スモーキーな色のYシャツや、逆に色の濃いはっきりとしたYシャツですと、汗の傷みか何なのか、色落ちが早いように思います。その数日のあいだに塩でまだらになってしまうYシャツもありますしね。Yシャツは水洗いをしますので、それでも大抵は落ちて見た目はキレイになります。ただ塩分をたくさん吸った生地を高温の湯でざっと洗い、高温のプレスをじゅっとかける。これで生地が傷まないと思いますか。いいYシャツであるなら、長持ちするように着てほしいですね。
全然話題になっていませんでしたが、クリーニング屋的Yシャツのよしあしについて。よしあしっつーか、単なる好みです。タグ付けがしやすい、ボタンが外しやすい、生地が傷みにくそう(想像です)、あと仕上がりが比較的きれい。さらに最も重要なことが、ボタンが割れづらい&割れても交換しやすいボタンを使っている(Yシャツはプレスのときにボタンが割れる)。これを全部満たしてるのが○ニクロ。ほんと、騙されたと思ってユ○クロのYシャツを買ってみてください。種類が豊富なのでそれと分からないし、安いですしね。あ、回し者じゃありませんよ。
逆にうちの店舗でいちばん評判が悪いのが……これはいえませんが、若い人に好まれているあのお店です。デザイン性はあると思うんですが、機能性の点ではスーツ、Yシャツともにいまいちなんじゃないかと。Yシャツのボタンが分厚くて割れやすいのと、スーツのボタンも凝ったデザインのものが多く、割れた場合は替えが利かないんですよね。まあ、凝ったものはクリーニングには鬼門です。凝ったものだからこそクリーニングに出したいのでしょうけれど、払うお金に糸目をつけず、すべて手洗いに出すくらいの気持ちでどうぞ。
つうか、ここでも本当のことをいってしまえば、Yシャツなんざ自宅洗いで充分ですよ。たまに強いプレスをかけるためにクリーニングに出していただければ、それで充分です。クリーニング屋だからYシャツをきれいにできるのではなく、きれいなYシャツだからきれいに仕上がるだけです。
ではきれいなYシャツの作り方。Yシャツの襟と袖は、お風呂に入るときに洗濯石けんでさっと撫でて軽くこすり洗いをし、湯につけておきましょう(石けんをつけるだけ、湯につけるだけじゃ落ちませんよ)。お風呂から出るときにそれを絞って洗濯機で普通に洗濯し、干す前に畳んでパンパンと叩いてシワをとり、普通のハンガーにかけて一番上と一番下のボタンを留めます。一番上は襟回りの型くずれを防ぐため、一番下は濡れたYシャツ自体の重みによってYシャツが下にひっぱられ、きれいに乾かすため。これだけです。アイロン、いりません。
私も個人的にファブリーズを使っていましたが、高くないですか? 貧乏人には400円もする何かよく分からない液体を惜しみなくスーツに噴射することができず……水道水で代用しましたが、水道水で充分だと思いますよ。汗臭さもシワも煙草の匂いも全部、取れます。ただ、「臭い」と「汗っぽさ(べたべた感)」が取れるだけで汗そのものは取れないですよ。それはクリーニングに出すか、汗を吸わせないようにするかのどちらかしかないです。
出張で鞄にスーツを詰めて持っていく場合、シワシワになりますよね。それを簡単に解消するのが、お風呂場に干すことです。泊まったホテルの浴槽に惜しみなく湯を張り、その蒸気のほかほか出ているところに一晩くらい干しておきましょう。絶対に湯がかからないように気をつけて、蒸気だけ当ててください。翌朝、スーツのシワはきれいにとれているはずですが、心配な場合は干す前に霧吹きも当てておきましょう。これは海外出張の多いビジネスマンから教わったから間違いない。
鳥の糞は未経験ですが、そのたびは同業者が失礼をいたしました。
ペットのおしっこ・糞系は最近増えていますね。しつけができない飼い主なのか、自分で洗うのが嫌なのか(自分のペットなのに?)、それともクリーニング屋ならきれいにしてくれると思っているのか、こちらにもよく持ってこられます。けど断ります。洗濯機にその匂いがついてしまうからです。洗濯機を洗えばいいじゃないかと思うでしょうけれど、たった一点の汚れ物のために工場のラインを止める損失と、そのたった一点でいただける代金とのバランスが取れないんですね。そういうわけで、ペットの汚れは基本的にお断りです。動物と一緒に寝てる方の毛布や布団も同様の理由で断ってます。お、怒らないで……。
それは、あながち嘘ではありません。というのは、Yシャツやズボン、プリーツスカートなどはクリーニング屋の強いプレスをかけておけばそれだけで型くずれが防げるからです。セーターみたいに弱い生地のものはこの限りではありません。そういう意味でも、クリーニング屋はプレス屋として使うのが賢い方法かと。
ふっふっふ。どのクリーニング屋を何件回っているかくらい、私たちにはお見通しなのですよ。クリーニングに出したときに洗濯表示についてくる小さなタグ、あれはお店によって全然違うのです。なので、このお客様がどの店舗を使っているのか、あるいは家族でカードや店舗の使い分けをしていること、それから家族構成まで、大体分かります。気持ち悪くてすみませんが、本当です。
いいえ、下手な店舗もあることでしょう。最悪の店舗もあることでしょう。ただ誤解しないでほしいのは、そうして覚えていただきたいのは、クリーニングは万能ではないということです。
どんなに汚してもクリーニングに出せば落ちるというのは、クリーニング業界がお客様にうそぶいたことの悪い結果だと思いますが、それは実感としてお客様にも分かっていただいているはず。せっかく高いお金を払ったのに汚れがきちんと落ちてないってことが、多分どなたにも一度くらいはあると思います。
ですが、お品物は千差万別、これをやれば絶対に落とせるということはないんです。一度しか着ていない品物でも、それから洗いに出すまでに間があけば、その間に汚れが繊維のなかにしみ込んで取れなくなってしまう。あるいは、少ししか汚れないからと何度も繰り返し着てしまえば、その分だけ生地が弱って、いざ洗おうとするときには生地が破損する恐れがあるので洗えない、なんてこともあります。クリーニング屋は万能ではないし、何でもきれいにできるわけではないんです。いってしまえば、お客様の普段からの扱いがよく、洗いのことまで考えてくれているメーカーの品物くらいしか、きれいにできないんです。そして現状、それはほとんどありません。
そういう理想と現実の乖離を踏まえた上で、それでもクリーニング屋を利用しなければならない方がほとんどだと思います。こちらもそれは心得ております。心得た上で、どの衣服もそれなりに満遍なく洗える機械を使うと、この程度の仕上がりしかできないんです。いい機械を使えばきれいに仕上がるのかというと、それこそ前述したように普段のお手入れに比例したものになりますし、何より費用がかさむのでお客様から頂戴する代金も高くつくことになります。
そうとなれば、あとはお客様に自衛の手段というか、自己防御の手段をとっていただくしかないんです。すげえ面倒くさい手入れでも、それをするとしないのとでは大違いということが、これで分かっていただけましたでしょうか。いい機械とかね、いい素材とかではなく、普段のいい手入れが肝心なんです。そういうわけで、お気に入りのお品物こそ、クリーニング屋に任せっきりにしないで、ご自分の手で丁寧にお手入れしてあげてくださいね。