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はてなキーワード: ナレーションとは

2023-12-14

麻布台ヒルズCMに感じる嫌悪感

最近流れてる麻布台ヒルズCM、見るたびになんだか嫌な気持ちを抱いてしまう。CMナレーションにもあるように、コンセプトとしては“この街の主役は人間ですよ”ってことを言いたいんだろうけど、狭っ苦しいステージ上で無表情で(なんで無表情なのか謎)踊っている人達を見ると「資本主義の下で資本家に踊らされている不幸な人達」にしか見えないんだよね。一部屋200億円のレジデンスのある再開発ビルと、おそらくそこまで年収の高くないダンサー演奏してるの皆さんとのギャップ、えぐすぎない?

変に人間に寄り添おうとしてない分、六本木ヒルズオープンの時のCMの方が良かったように思う。非上場森ビルからできる再開発があると思うんだけど、CMといい実際の麻布台ヒルズといいがっかりです。

2023-12-13

声優のほぼ全員が若手の頃はBLCDに出演してあんあん喘いでるのってほんのり闇を感じる

声優のほぼ全員がエロゲに出るかというとそうでもないのに

声優でも、梅原裕一郎とか細谷佳正とか、需要はありそうだが恐らく本人の意志BLCD出ない奴もいるけど

加藤将之ヘテロエロ作品には出まくってたのに長年BL関係は拒絶していた

非常に真面目な性格なので「現実同性愛者の人に失礼かもしれない」というのが理由だったが近年はBLにも出るようになった

杉田智和みたいな奴にも掘られてあんあん言う可愛い男の子を演じていた時代があった

BLCDって文化自体不思議だな

BL漫画は売れたらほぼ確実にCD化する

大して売れてなくても何故かCD化する

BL漫画はあまりドラマCD化しないのに不思議

作業BGM需要があるので、動作などはナレーションで補ってドラマCD化するのBL以外でももっとやればいいのにな

ドラマCD鬼滅の刃かいいんじゃない

2023-12-07

ワイ「領域展開!」

ワイ「和鬼臭!」

ナレーション増田領域…これは他とは異なり常に結界を張り生得領域を具現化する。それは最高速度で獲物を狩り続けるチーターに等しい、まさに神業。」

2023-12-05

anond:20231205174809

説明しよう

魔法少女が、魔法ドレスにお着換えする時間は、僅か0.05秒に過ぎない。では、お着換えプロセスをもう一度見てみよう!

ってナレーションを入れればOK

2023-12-03

ゴジラ-1.0というタイトル

予告編みたいな映像で、日本戦争ゼロになってゴジラが来て-1になるみたいなナレーションを聞いた。

予告編見ないで本編しか見てない人は、見終わってもタイトルの-1.0ってなんだったのってわからないままだな。

シンの方はいろんなシンにかけてるんだろうなって想像できるけど。

2023-11-29

転スラの映画トレーラー見て

ナレーション劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編(キリッ)」

やっぱタイトルふざけたのつけたらダメだなって思った

2023-11-19

anond:20231117130225

大人向けのコンテンツ出張ってるのはまだ許容できるんだけど

子供向けコンテンツジャニーズ関連が出てるのが心底気持ち悪くなっちゃった

直近の具体例ではすみっコぐらしのナレーションから井ノ原が降ろされたけど

過去のすみっコぐらしも声変えて再販してくれないか

子供向けコンテンツ未成年大量レイプ組織関係してるとかおぞましいを通り越すレベル気持ち悪い

2023-11-16

斎藤工妊婦に「ママの顔になってきたね」ってナレーションするCM、なんかエロ同人の竿役っぽくてキモくね?

2023-11-15

ゼロ(0)がカッコイイということになった大元作品

↓これに関連してだが、

https://anond.hatelabo.jp/20231115100011

『0(ゼロ)テスター

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC

※「ゼロテスターとは生命維持度ゼロ限界に挑戦し地球明日を切り拓いていく勇気希望友情にあふれる3人の若者たちのことである」(番組オープニングアニメーションナレーション

が、「ゼロ(0)がカッコイイ!」ということになった大元作品なのではないだろうか?

2023-11-01

anond:20231101152313

キングオージャーの追加戦士語り部としてずっといた(ナレーションしてた)っていうのはぽっと出感が減って良かったと思う

キングコーカサスカブトも実はずっとそこにあったってのが突然の最終ロボ感無くて良い

anond:20231101160849

ナレーションは無感情でも問題ないと思う

でも、たとえば津波がくるという内容の速報で、人のほうが切羽詰まった感が出るからアナウンサー必要!って雰囲気にはなるのかなと思った

anond:20231101160600

沢城みゆきニュースナレーションやった時にちょっと気を抜くとすぐ「色気出てます」って指摘されて大変だったって言ってたな

感情で話すには人間がやるより良いかもな

2023-10-31

anond:20231031113101

やり方によるかなと

例えば、独り言を語っているのを拾ってる感じのコードギアス予告編はそういう意味では自然だったし、作中で主人公にとって衝撃的な展開になったとき登場人物ナレーションが入らずに無言で予告編が終わったのは、ちょっと衝撃だった

2023-10-30

次回予告を登場人物がやらないアニメの方が好き

アニメの次回予告って、主役か主要キャラがするよね

でも登場人物がやらないアニメもあるよね?

ナレーターがするとかさ

もしくはサブタイトルだけ出て何も喋らないとか

そっちの方がなんかしっくりくるんだよな

次回予告だけメタ表現使ってるみたいになって、キャラが「こちら」を認識してるみたいになるから、冷めてしま

自分が好きなのは、例えばワンピースナレーション(一応スモーカーも兼任してるけど)

ルフィが次回予告してしまうと、キャラが壊れちゃう気がする

まあ、次回予告をキャラがやった方が好きっていう人の方が多いと思うし、それは否定するつもりはない

鬼滅の刃とか、次回予告でホッとできるいうのもあるし

まあ作品によるのかな

2023-10-27

anond:20231026225210

広島安芸高田市のやつは再生数高い上位のはテレ朝系列動画ばかりじゃん

テレ朝系列含めてVTR編集の仕方(BGMニュースナレーション)が他放送局と比べると一番下品と思う

喝破動画を作り続けるYouTubeアカも酷いがメディアが先に煽ってるのよ

2023-10-21

テレビってもう老人のことしか見てないのな

昭和はこんな時代でしたよね~みたいなナレーションしてて

あぁ平成生まれ以降はターゲットにしてねーんだなって

2023-10-02

anond:20231002234704

きょうのバタフライエフェクトそんな面白そうな回だったんか

ナレーション山根さんと山田さんのどっちだったんじゃ

2023-09-19

はてなーの見てるYouTube教えて

好きなYouTubeチャンネルもしくはユーチューバー教えて

自分の好きなのの中の好きなの↓

リンク貼りすぎて弾かれるから最初にhいれてね

サンダードラゴンクック

ttps://youtube.com/shorts/8dmKFPFhw7s?si=mnjvf_gK2mnYXlN2

海外ライフハック動画コメント付けてるだけだけど、疲れてる時にめちゃくちゃ楽しい

しのけん大食い

ttps://youtu.be/xAqo2ljVsN8?si=2o1sq-wQfGG9g416

咀嚼音ないしナレーション2倍速で聞くの楽しい

和泉朝陽のわくわくぱ〜く

ttps://youtube.com/shorts/5CqN4duBDBM?si=oBFXMzTdJzUmY9dR

ネットだけじゃなくて、トム・クルーズとか階段とか高い身体能力とすごいカメラマンで作られてる動画達でほんとすごいとしか言いようがない

バサシレンコン

ttps://youtube.com/shorts/7if8WW4GqYs?si=YN97hncvvPl_3J37

平成顔で平成ライダーとかのモノマネやっててめちゃめちゃ平成

ジオチャン〜生物紹介ch〜

ttps://youtube.com/shorts/_zRepPSgg9I?si=fnaxbE4apAEfLa8-

最近地球の化け物って言われてて可愛い

教室隅の男・その名はジャック

ttps://youtube.com/shorts/EiB3-c1ekAI?si=2ATNgaxb24502oui

社会風刺とか孤独かいろいろ詰めてるのに笑えるし、すごい

アニメ制作してるらしい

はらふみ

ttps://youtu.be/bGkBZ0KttW4?si=EMYKHTxf5qDNQ3JF

日本各地のB級レトロ的なところに行ってるチャンネル

↑は怖くないやつだけど、お化け屋敷もたくさん撮ってて怖いやつはこっち↓

ttps://youtu.be/tuhXx_fCcOw?si=24Ti5q60K4jM8R_x

コスメティック田中

ttps://youtu.be/Jbi_0PHyWyA?si=HlTO25ajV3p8gaLD

かつて陰キャ界の帝王って呼ばれてたらしいけど、今は陰キャ界隈とは距離とってるらしい

陰キャ関係なく佇まいが面白いし、企画個性的面白い

たけペットライフハックch(黒猫スピ)

ttps://youtube.com/shorts/eeOR5KUKowE?si=j1wER02DOYEs-_op

黒猫可愛い

2023-09-12

ジャニー糾弾する村西とおるの性加害もかなり大概な件

元・AV監督村西とおるが、初期からジャニー喜多川の性加害を追及していた勇者であるかのように一部メディア信者が担ぎ上げています・・・

村西とおる監督 80年代に性被害告白の故・北公次さんへ思い「公ちゃん名誉回復できたよ」

https://news.yahoo.co.jp/articles/54a53de4291763ee8980958e920ec6b1bbf03478

ジャニー氏の性加害を黙認してきたメディア村西とおる排除のなぜ…「文春が発端」は事実誤認

https://news.yahoo.co.jp/articles/fca3fba85e396b61da7a437c56a4fd71b1f207b9



以下、井浦秀夫AV烈伝」(小学館)第5巻より21ページ、及び27、28ページより引用

日比野正明(ドラマ全裸監督」の三田村康介のモデル)による証言です。

https://i.imgur.com/4QoFXb4.jpeg

日比野「初期の頃は村西さん、女のコを九州とか北海道とか遠い所に連れてったんですよ。なぜかというと女のコを騙してたから。そういう遠い所に連れていかれると簡単に逃げて帰れないじゃないスか。」

「あの頃の女の子はオレと同じで、「アダルトビデオですよ」なんて言われても、なんだかよくわからないんですよ。わかってないまま連れて来られて現場で驚くわけですよ。」

女のコ「ホントセックスするなんて言ってなかったじゃないですか!?

村西「それはあなたが聞かなかったからです。聞かれればちゃんとお答えしましたよ。」

日比野「ゴネてるコは後回しにして、ボーッとしたコや断り切れないお人好しのコを先に撮っちゃうんですよ。ハードスケジュールから最後はみんなヘトヘトになるんですよ。そうするとさ、残ったコも「もういいか」って気になるんだ。股さえ開けば帰れるんだって・・・・」

スタッフイライラしてくるしね。薄汚いオッサンどもが、「おまえのせいで終わらないんだ」みたいな目で見てるとさ、19、20の小娘には耐えられないよな。」




https://i.imgur.com/Szmql4x.jpeg

女優「なんとかしてよ、日比野さん。村西監督が「このままだと税務署が半分持っていっちゃうからギャラを一旦会社にもどせ」って言うから・・・渡したらそのまま返してくれないのよ。

ナレーション「村西監督撮影ではなくホテルに呼ばれたという。」

日比野「村西さん!オレのはいいですから彼女のはちゃんと返してやってください!」

村西「わかったわかった。それより九州イベントやるから女の子集めてくれ」

日比野「でも、ギャラが一日5万じゃみんな行きたがらないですよ。」

村西「じゃ一日30万だ。」

日比野「30万!?ムチャですよ。そんなに払ったら完全に赤字ですよ。」

村西「いいからそう言え!」

https://i.imgur.com/9SygFgq.jpeg

村西「ギャラは一日30万だ!とにかく女のコを集めろ!」

ナレーション「払えるはずのない金額だった。」

日比野「(この人はもう、初めから払う気がないんだ・・・)」

日比野「(ダイヤモンドは、確かに女のコを騙してるところがあった。でも、最終的に納得するだけのギャラを払っていたんだ。それを払わなくなったらもう・・・・・・シマイだ・・・・・・・・・・・)」

ナレーションナンバー2が去った時、ダイヤモンド帝国は当然のように崩壊した。」




あのーーーー、村西とおるさん


ジャニー喜多川の事どういう言える立場じゃないですよね?


こちらからは以上です

2023-09-09

anond:20230909002500

自分の思いを分解する。

 

・どうでも良い

テレビ民放ほとんど見ないので、自分が定期的に触れるジャニーズ的なるものは、NHKブラタモリナレーション草薙剛の声だけ。その他に触れていないので、逆単純接触効果でどうでも良い、と感じている。

 

・新しいチャンスを生むか

とはいえCM番組MCエンタメ範囲ジャニーズタレントが多数出演していることは知っている。そしてこれらを快く思っていない。「何してるか知らんチャラい若者」が大きい仕事をしていたら、大体ジャニーズ所属なのだ。単純に下駄履かせてもらってるな、と思っていた。

これらのポジションが空いた時に、新しい才能がひのめをみるなら、それは歓迎すべきかもしれない。

 

・虚無が減るか

自分にとってアイドルジャニーズ以外も含む)は、社会空っぽであることの象徴だ。アイドルは主張しない。ビジョンを持たない。文化代表しない。空っぽの箱として、プロデュースされてその都度中身を詰め込まれる。だから憧れの存在にならず、敬意を抱くことが難しい。

今回の件を経て、こうした虚無が少しでも減ると良い、と思っている。

2023-09-01

予告編

君生きを見てきた。

君生きが始まる前に邦画予告編が大量に流れる

ナレーション「あの○○と○○がついに再結集~?!こんな映画、みたこともな~い!!!

実写邦画特有のつまらなそうな画面と大げさなナレーションがうるさい。

アニメ予告編は目を潤ませたガキが必死に何かわめいている。

物量的な画面でカタルシスを得ろ~!!

これの連続

全体的に全くと言っていいほど知性を感じない。惹かれない。

ザ・反知性主義日本

君生きは素晴らしい映画だった。

2023-08-23

映画バービーは単なる人間賛歌モノなのでは?

この映画についての物議・炎上はいくつかあって個人的にも嫌な印象しかなかったんだけど、どうせ自分一人が見ても見なくても日本での売上は芳しくはないだろうと思って見に行ってきた。

そうしたら頭の片隅でずっと考えつづける映画になったので、思うところを吐き出しとこうと思う。

以下うろ覚えながらネタバレしまくる。

深夜の書きなぐりだから色々お粗末だろうが勘弁してほしい。

長いぞ!あと普段このサイトをそんなに見ないので空気感も分からない。



端的に言えば、自分には普通にコメディとして楽しめた。

一番面白かったのは、ケンバービーをやっと惚れさせることができた!!と確信して2時間か4時間ギター弾き語りしてたあたり。

理由はざっくり後述するけど、男社会化したバービーランドで自信満々に振る舞っていたケンが、歌詞では『こんなダメな僕でも愛してくれるかい』みたいな弱気なことを言っていたのが毒っ気があってよかった。

それで、語るに外せないこの映画社会的な側面についてだけど、当然かなり強いメッセージが感じられる映画ではある。

興味深いのはやっぱり、この映画フェミニズム映画として評価されているのと同時に、アンチフェミニズム映画としても評価されているところだろう。

実際映画を見てみて自分も納得した。監督女性で、女性についての映画を撮ることが多いそうだが、実はアンチフェミニズム厭世観たっぷりなオジサンが撮ってますと言われてもまあ分かるような映画だと思った。

バービーが住んでるバービーランドは、完全な女社会だ。もっと言えば、現実の(従来の、あるいは誇張された形の)男性社会の反転だ。

総理大臣、一番偉い検事ノーベル賞受賞者マスコミ工事現場で働く人、幸せ自由住民。そのすべてが女性、つまりいろんなタイプバービー人形である

バービーランドには男性もいる。いろんなタイプの、と言ってもバリエーションは限られ、全員若い男だけだが、ケン達も住んでいる。

しかし彼らはバービーのおまけだ。バービーににこやかに挨拶して、バービーにかっこいいところを見せて、バービーがいなくては生きていけないと言うためだけに存在している。

夜になって、メインのバービー(以後マーゴット)に、メインのケン(以後ライアン)がキス待ち顔をしてみたり一緒に過ごさないか提案してみるけど、ライアンはマーゴットに気まずそうに追い払われる。ライアンはもちろん深追いしたりせず笑顔で去る。全く彼を顧みず女子会に赴くマーゴットにいい感情は抱いていないのだろうけど、その国ではそうするしかない。

そう。この映画バービー付属品ケンたるライアンの、口に出せない苦しみからはじまっている。

そしてその直後に描かれるのが、バービーであるマーゴットの、バービー社会での初めての違和感だ。

バービーが『死について考えたことは?』と口にした途端、鳴り響いていたEDMが止まりパーティーが凍りつく。バービーランドでは多分、深く暗く考えることは好かれることではない。ライアンも後々深く考えるマーゴットは好きじゃないなどと言う。

ギャグ文脈でもあるだろうが、ちらほら映っていた重役のバービー達の仕事っぷりもそんなに思慮深そうではなかったし。

そんなマーゴットが抱えた違和感を出発点にして、マーゴットは、勝手についてきたライアンと一緒に、バービーランドを出て現実へ旅立つことになる。現実とはそのまま、人間が暮らす現代社会──もちろんアメリカだ。(この旅の最中も、例えばライアン料理か何かをしている最中にマーゴットはのんびりコーヒーを飲んでいたり、ちょっとした違和感が散りばめられていた。それともこれを違和感と思う自分認識の歪みに気付かされるギミックなのかもしれないが)

そこからはかなり端折って説明する。マーゴットが旅に出たのは自分に起こった変化を治すためだったが、マーゴットは事態解決する人間を見つけてバービーランドへ戻る。ところがそこは、現実の『男が尊敬される』男社会に感銘を受け、一足先に舞い戻っていたライアンによってケンダムケン王国)に作り変えられてしまっていたのだ。

バービーたちは軒並み『洗脳』されており、大統領メイド服ビールを運んだり検事ケンマッサージをしてたりなどなど、変わり果てた有様にマーゴットは絶望するが──『変化』が嫌だと泣きわめいて──しかし、連れ戻った人間バービー達をその洗脳から解き放つのだ。

バービー達はケンたちによる憲法改正を食い止め、バービーランド平和が戻る。

これが大筋だ。

この洗脳下りは紛れもなく『woke』の比喩しかも2重に交錯させた比喩のはず。

wokeとはググっていただきたいが、ざっくり説明すれば、直訳で目覚めた人々を意味し、フェミニズムなどの活動家を指している。侮蔑意味合いで使われることもあるようだ。

表層を見れば、ここで描かれるwokeはバービーたちの方だ。

人間は、ケンダムと化したバービーランドの『おかしさ』をバービーたちにぶちまけて洗脳から解き放つのだが、やってることはひたすら説得である人間はひたすら女性の生きづらさ──家事子育て押し付けられながらも綺麗でいなくてはならないとか、そういう愚痴バービー達に語りかける。それで、バービー達は突然ハッと目を見開く。まるで今ようやく目が覚めたかのように。それで洗脳はとけ、社会を変革しようと活動し始める。

でも、作品の中で一番最初に『目覚めていた』のは、きっとライアンだ。

ライアンは男が立派な仕事をし、女性必死にならず、振り回されず、通行人が丁寧に時間を聞いてくる現代社会に感動して、現代社会を作っていると図書館の本に書いてあったらしい、『男社会』の概念バービーランドに持ち帰った。それは日本で言うところの『海外を見て日本の異常さに気づいた女性フェミニスト』の反転ではないだろうか?

バービーランドで無価値だった自分に気付かされた、ライアンもまたwokeだったのだ。

ライアンが短時間に実際どうやって、ケンたちはともかく、バービーまで男社会に染め上げることができたのか映画の中ではハッキリとは描かれていなかった。(とあるバービーが、バービー達は耐性が無かったのでケン洗脳されたとは言っていたが、曖昧だ)

正直なところ、ここの急展開は若干違和感だった。まるでこの映画を、フェミニズム映画に仕立てるために無理やり男社会と女の生きづらさのエッセンスを詰め込んだシーンのようにも見えて、見ている間はずっと、制作陣はこれを皮肉のつもりで撮っているのだろうか?と勘ぐっていた。

それに、その違和感は多分全く見当違いなものでもなかったと思う。

結局ケンダムの夢は崩れさったわけだが、マーゴット(それか人間だったかも)は今までのバービーランドに戻るのではいけないと他のバービーたちを諭す。

その中で初めてバービーたちは、ケンたちがどこに住んでいるのか自分たちは知らないという事実に気づく。まあ多分、バービーシリーズ商品展開について詳しくないけど、ケンの家は存在しないんだろう。

その結果、バービーたちはケンたちの人権を認めると言う。ケンたちは大喜びだ。ある一人のケンバービーに言う。『おれも最高検事になってもいい?』バービーは真顔で即答する。『それはだめ。でも下級検事ならいいよ』ケンはそれに喜び、ナレーションが入る。『ケンたちはまだまだこれからのようです…』

かなりの皮肉だよね?

口では権利を認めながら、実際は希望の職につけるかどうかは既得権益者の許可制なわけだ。明示的なwokeとして描かれた、女性象徴であるバービーたちがその矛盾、つまり性差別やらかしてる様をバッチリ描いている。結局変わらない憲法も、制限された自由に気づかず喜ぶ被支配者たちも、いびつだ。

これは、目覚めた過激フェミニストたちがこのまま突き進んだって女尊男卑が訪れるだけですよ、なんてメッセージなのだろうか?

支障がなければいろんな人にこのシーンを見てほしい。これは、おそらく確実に、どちらとも取れるシーンだ。そしてその違いはきっと、その人が、今世間にあるフェミニズムをどう捉えているのかにかかってくる。

少なくとも2つの捉え方が想像できた。

このシーンは現実の『行き過ぎた』フェミニズム本末転倒差を指摘するものであるとするものと、あくま現実女性の苦しみのメタファーであるとするものだ。

前者は先程書いた通り。こういう見方をする人は、きっと『何でもかんでも男女差別だという今のエセフェミニストどもにほとほと嫌気が差している』という昨今なのではないだろうか。正義棒を片手に暴れ回る人々の脅威を感じているので、このメタファーが真に迫って見える。

後者は、きっと現実にはこんな女性優位の場所存在していない(あるいはひょっとして存在し得ない?)と思っている人だろうか。だからこのメタファーフィクションとして見れる。現実女性男性をただ反転させて描いただけだと読み取れる。性別を反転させて世の歪さを描こうとした作品はそう少なくはないだろうし、その系列だとも十分読み取れると考えられる。

結局変わらないルール。相変わらず性別の偏った管理職の面々。覚えのある話だろう。

並べてみたが、正解──制作の真の意図はどちらだろうか?

はっきり言って、まるで分からない。そして(驕りかもしれないが)分からないのはきっと自分だけではないと思った。現に全く真反対の2つの陣営評価されているのだし。

この分かりづらさこそ、自分がこの駄文を書くに至った発端だ。


映画バービー』は絡み合った皮肉だ。ただのフェミニズム、もしくはアンチフェミニズム映画だったとして、ここまで現実比喩とを交錯させる必要はないんじゃないか制作陣が描きたかったのは果たしてそのどちらかの主張なのか?

多分違うんじゃないかというのが、前置きが随分長くなったが、自分の考えだ。

映画バービーの締めくくりは、なんとマーゴットが人間になるというものだった。

変化の兆しを見せつつあるバービーランドに、マーゴットは上の空だった。あれだけ戻りたがっていた、バービーらしい日常に帰れることへの喜びは見えない。そこへ(詳しくはかかないけど色々あって現実出会っていた)バービー人形の生みの親、ルースが現れ、マーゴットに手を差し出すのだ。

変化するのが嫌だ!と泣いて嫌がっていたマーゴットが──今思えばこの変化を拒む仕草既得権益者側の改革を拒む姿勢メタファーかも──考えが刻々と変わり、喜び、悲しみ、老い、変化していく『生き物』である人間になることを考える。

マーゴットは人間社会に飛び込んだときトレーラーにあるとおり警察に捕まったり、男にセクハラされたり、バービーランドとはまるで違う現実の荒波に揉まれるわけだが、その後、座ったベンチから人間生活のさまを広く見渡して涙を流すシーンがある。

公園遊具で遊ぶ子供たち。親子。親密そうに語り合う若い男性二人。老人も。

どれもバービーランドにはなかったものだ。

マーゴットはそこで初めて、人間というもの理解第一歩を踏み出したのだ。

そしてふと目を開けて、隣に座っていた老女と見つめ合うと、『あなたはきれいだ』と言って涙ながらに笑ったのだった。

このシーンは人生肯定だ。そう感じた。

流し見たインタビュー記事によれば、ここは監督が決して譲らなかったシーンなのだという。少なくとも監督のコンセプトにおいてかなり重要なウェイトを占める場面のはずで、実際演出も印象的だった。

映画ラスト、マーゴットはルースとの対話の末、人間になることを選ぶわけだが、その決断ときにも、人生というものがとても美しく描かれた。

笑顔の子どもたちが映るホームビデオ風の映像がいっぱい流れたのだが、最近こういうの全般に弱くて泣きかけた。

そこで自分は、これは人間賛歌の映画なのだと考えたのだ。

人生に起こるいろいろな問題に苦悩しながらも、人生の素晴らしさについて描く映画一種ジャンルだろう。この映画はきっとそれに位置する。

男女差別についてかかれていたのは、勿論テーマ自体は主役扱いで、不誠実な描かれ方はされていなかったが、他の映画における、例えば叶わない夢の話や、恋、はたまた自然環境仕事社会問題など、『現代社会に生きる人々において共感を得る悩みごと』としてのテーマでもあったのではないか

だってそうじゃないと、マーゴットは、他のバービーたちに背を向けて、バービーランドを抜け出さない。理想郷永遠に住み続けていればよくて、いずれ死を迎える人間になんてならない。この映画が、女性女性理想郷で生きる権利がある、なんて事だけを説く映画なら、そんなエンディングにはしないはずだ。

いま分断社会に生きる我々は日々大いにストレスに晒されている。その中でも、人生が素晴らしいのだと思えるようであってほしいと伝える映画だというのが自分の所見だ。

少し話は戻るが、最後のマーゴットのルースとの対話の中で、細かい流れはうろ覚えだけど、特に印象に残った言葉があった。

人間になりたい気持ちの間で揺れるマーゴットが、バービーとして生まれ自分人間になっていいのか、と産みの親に訪ねる。それに、答えるルース言葉が、

『なりたい自分になるのに許可なんていらない』というものだ。

きっとこれがこの映画パンチラインだろう。

さっきこれは単なるフェミニズム映画というわけではないとか力説したばっかりだが、テストで作者が考えるフェミニズムとは何ですかなどという設問があったら、自分はこれを抜き出して回答する。

男女差別と、人間賛歌という2つのテーマを包括する答えでもあるだろう。

人間はただなりたい自分になりたいだけだ。


フェミニズム女性のためのものか、男性含む人間のためのものなのか。どちらと答えても炎上する今の世の中で、論争を煙に巻いて、たった一つの単純明快フレーズを残したようなコメディ映画だった。

2023-08-16

ずんだもんのワイの地元バージョンができたら地元の飯屋で飯食って地元バージョンずんだもんでナレーション入れるYouTuberになるやで!

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