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2024-04-06

音楽映像AI生成技術進歩と、生成周りの権利関係がしっかり整備されたら、過去の有名アーティスト権利を買い取った音楽会社によって、Beatlesの生成ニューアルバムとかライブツアーが行われたりするんだろうか

2023-12-14

anond:20231214133113

Beatles新曲Now and Then」が話題になっていて、My Little Lover1996年に発表した「NOW AND THEN~失われた時を求めて」を思い出した。

が、小林武史がこの曲に関して確か「カーペンターズアルバムタイトル意識した」とコメントしていたはず。(ジョンの魂を好きだと言っていたコバタケだが)

確か小林武史1998年にやっていたJ-WAVEラジオ番組

AKKO(当時のコバタケの奥さんでありメンバー)が生まれた年が1973年なんですよ。カーペンターズNOW AND THENが発売されたのが1973年だったんで、タイトルちょっと意識して」

的なことを言ってた気がする。

2022-06-04

エロゲの曲みたいは完全に文化の盗用だろ

大黒天物産格安スーパーLAMUの店内BGMエロゲみたいだと言われていた。

公式サイトの右下にある「MP3ダウンロードから聞けるので聞いてみて欲しい(♪音が出るよお外では気をつけてね♪)

大黒天物産株式会社 ラ・ムー【LAMU】 ディオ【DIO】 ~ トップページ

う~~~んこれはエロゲ

まず何がエロゲって出だしの「夏感」だよね。

あと「ラ・ム~~~」が開始7秒で流れるのがちょうどタイトルロゴ登場ドーンのタイミングにあってる感じ。

[企業ロゴ]→[白抜きタイトル]→[タイトルロゴ]って流れが頭に浮かんじゃうね。

裏打ちの音が大きめなのが「オタク音楽がよく分からんからピコピコ沢山鳴らすと勝手に喜ぶんです」な界隈の文化を感じる。

歌詞もとにかく明るさと応援を押してくる1番はゲームスタート時にぴったりだし、シリアス協調を謳う2番はクリア後におまけCD聞いて物語を思い出してホロリと来るのにちょうどいいね

終わり際のフェードアウトタイトル連呼販促PV初回特典や発売日を伝えている時のオーラ出てる。

いね完全にエロゲの曲だね。

全体的に内容がフワっとしてるのも「シナリオはまだ良くわかんねーけど舞台は夏で学園で基本イチャイチャだけど盛り上げ程度にシリアスは入れたい」みたいなすげー雑なオファーへの対応力があって業界の風情があるね。

うーん・・・エロゲだねえ。

じゃねーんだよ。

なんでスーパーの店内BGM聞いてオタク共はドイツコイツも「タイトルロゴが浮かぶぜ」「見たこともないスチルが……存在しない記憶」「ラムちゃんに悲しい過去……いいよね……」とか抜かしてんじゃナイジェリア

お前らはこれを発注したときに「エロゲBGM風に」「なんかボツになったエロゲで使うはずだった曲とかあります?」みたいな話があったとでも思ってんのか?

ねーだろ。

99%ねーから

1%に賭けるぜじゃねーよルーレットの一点賭けの何倍細いスジを追ってんだよ。

万馬券やりてえなら安田記念カテドラルにでも賭けてろ。つーかダノンキッド今回人気なくね?狙い目では……。

じゃあなんでこんなにエロゲっぽいのかって話だけどな、それはエロゲ文化を盗用したからなんだよ!

夏っぽいですねエロゲですねになるならコンピューターゲームが生まれる前は日本四季に夏はなかったとでも?

電子音源はエロゲのために産まれたわけじゃないし、ピコピコしてたらエロゲならYMO昭和のI'vだったってのか?

違うだろエロゲが出来る前からそれらの文化はあったのにエロゲが盗んでいったんだよ。

エロゲが育てたのはシルエットロゴに着色してスチル背景でタイトルBGM流す文化であって、使ってる音楽自体はどっからかパクってきたものばかりだよ。

なんでそれが逆流して「うんうんエロゲだね」ってなるんだよ。

まあこういうのってオタクだけじゃないよ。

Beatles懐メロ聞きましょうって流れで「help」が流れたのを「なんでも鑑定団じゃ~~~ん。招き猫が浮かぶ~~~」とか平気で抜かすのが日本人だからな。

本場の人間からしたら意味不明すぎるわ。

ボルテスVBGM反政府革命運動してますって言われるような状態だよ。

なんなんだろうなあ……文化の盗用が世界的に常態化しすぎている……公務員が平気で書類捏造したり捨てるのと同じぐらい普通のことになってる。

これはやっぱ間違ってるよ

2022-05-06

リアム・ギャラガーの「Better Days」って曲のPVYouTubeサジェストされたから見て見たんだけど、結構好きだった。ここのところ歌モノというか洋楽ロックというか、ロッキンオン的なものというか、そういう音楽から距離があるなーと思っていたんだけど。すんなりと聞けて、少し元気になる感じ。夏が来るな、今年も夏が来てしまうな、そうしていつの間にか夏も終わってしまうだろうな、みたいな予感。どうせ夏がきてもただ暑いだけだし、たいして外にも出かけずに、夕焼けけがやけに記憶に残るような、そんないつもの夏が来るな。でもやっぱり少し楽しみになってしまう、そんな気分。なんとなくそんな曲だった。

Beatlesルーフトップコンサートバリバリ意識した映像も、なんというか憧れをストレートに形にしたんだろうな、いい歳してんのにロマンチストだなって感じもするし、でも悪い気はしないというか、まだ夢を見てもいいのかもな、と思わせられるような。そんな感じ。

2022-02-06

https://www.youtube.com/watch?v=hDWPNgRNdHI&t=9s

60年代前半ELVISつえー

インストの曲が入ってるのがすげー

大方の曲がミッドセンチュリー風味まだ強めだけど、70年代に引き継がれそうな空気感がある曲もちらちらある

やっぱりBEATLES以前以後でだいぶと違うかな?

BEATLES以降の有名曲って日本でも沢山聴かれる様になった感じか?

60年代ELVISBEATLESが席捲したんすなー

2021-07-18

anond:20210718002636

嫉妬は心を蝕むだけだぞ。

音楽に本当のオリジナルなんてないでしょ。憧れによる文化継承と発展なんだから

Beatlesだってちょい前の時代ロックンロールカバーして拝借してるし、その前はブルースから連れてきてるし、むしろその盗まれ継承されたパーツの元を辿るのがリスナーとしての楽しみの1つでしょ。

2021-05-31

anond:20210531074508

奇遇だな、自分Beatlesオール・ユー・ニード・イズ・ラブだ。なんかエンディングみたいな雰囲気が出て、ハッピーエンドじゃ無いけどけれからいいことがあるんだろうな、というグッドエンド感がエモいぞ。

2020-08-01

なんとか視聴を続けているアニメ、LISTENERS。

3話、マイブラ

山ちゃん、声老けたなー。

それにしても、効果音うるさすぎてほんとイラつく。もう切ろうかなあ。

4話、NIRVANA

くぎゅ可愛いのでもうちょっと辛抱して見続けよう。

5話、プリンス諏訪部似合いすぎ。

6話、Pink Floyd

7話はなんだろう?怒りの日?クラシック?

(公式によるとピストルズのProblemsからだそうだ。なるほど。ジョン・ライドン)

8話、The Who

9話、ジミヘン

10話も分からん(ロバート・ジョンソンというブルースの人らしい。あとジャニス・ジョプリン)

11話、STONE ROSES

12話、BEATLES

なんとか流し見して完走。

本当に…詰まらない作品だった。声優無駄遣い。

でも見るの無理というほどでもなかった。無理だったら切っちゃうから

(まあ、完走出来たのは「他に見るものが無いせい」という理由もあるんだけど)

2019-12-26

BeatlesってApple Musicしか提供してないと思ってたけど、何気なくSpotify検索したら普通に出てきてなんか意外だ。

聴かないけど。

2018-11-07

曲名の人、ィで終わりすぎ問題

ルーシィ(BeatlesTMGE坂本真綾

リリィbump、TGME)

ダニィ(bump、TGME)

ジェニィ(TMGE

シェリィ(尾崎

ニニィ(pillows)

マリィ(pillows)

ジョニィ(chuck Berry

2017-06-11

ぼくの好きなもの

まあなんとなく思い立って自分って何が好きなのかなって思い出してみる

漫画

中高と大学2年くらいまでよく読んでた気がする。

トップは「ピンポン」と「ハンターハンター

その次は「monster」、「国民クイズ」、「アドルフに告ぐ」、「レベルE」、「変身のニュース」、「鉄コン筋クリート

その次は「P2」、「ネウロ」、「ドロヘドロ」、「日々ロック」、「マスターキートン」、「no.5」、「月下の棋士」、「三国志横山)」、「JOJO 1,2,8部」

書いてると思い出してくるから楽しい

アニメ

次はアニメ

まどマギが初めて見た深夜アニメで、アニメってめちゃくちゃ面白いなと思ってそれ以来5年くらいアニメを見てた。

クールに1-3本づつ

でも5年たってみたらまどマギ並みに面白いアニメって少ないのかなっていうのがなんとなくのアニメの印象。

じゃあ思い出してみる

トップは、「まどマギ」、「ピンポン」、「四畳半神話体系」、「灰羽連盟

その次は、「有頂天家族」、「fate/zero」、「エヴァンゲリオン」、「ニアアンダーセブン

その次は、「カイバ」、「JOJO 2部」、「全てがfになる」

最近有頂天家族2ってのをやってるのを見てなんか嬉しかった

久しぶりにアニメを見ようと思う

夜は短しは見逃してしまった、、、

アニメは好きなんだけど特に最近アニメの顔の書き方は未だに好きじゃない

音楽

音楽高校生の時よく聞いてた気がする

うちの親はテレビをあまり見せてくれなかったか

最初に好きになった洋楽(というか音楽)はレッチリの「by the way」

あれ以来レッチリ音楽をよく聞いてた

レッチリを好きって言うと、趣味変わってるなって顔をよくされたけど、今考えてもレッチリはかっこいいと思う、まあ別にいいけど

そこから、他に聞いてたのは、oasischemical brothersbeatleseric clapton、quiero clubとかかな

under worldとかmiles davisとかかっこつけて聞いてたけど、今思うと良さはよく分かってなかったと思うし、今もよく分からない

そういえばそのころ毎週水曜日itunesで今週のシングルというものがあって、出始めのミュージシャンの曲を一曲ダウンロードできた

そこで知れたのは、神聖かまってちゃんvia audio、YOMOYAとか、あれはよかったな

高校在学中に相対性理論を知る、相対性理論シンクロニシティーンまでは本当に好き

他、大学時代に知ったのは細野晴臣、聞いてて楽しい曲が多い

最近知ったのは、bruno mars

小説

小説を読んでたのは中高生の時かな

お話が好きなのと、授業を聞いてるのがしんどくて授業中によく読んでた

よく読んでた小説家村上春樹

表現面白いのと、ポルノ小説と、ファッションで読んでた気がする

あとは、太宰、芥川小川洋子村上龍山田詠美

小学生ときハリーポッター好きだったなー

小説じゃないんだけど、「14歳から哲学」っていう本を読んでた

けど、なんか違和感があったし、その違和感はいしか確信に変わり哲学嫌いになった

映画

高校時代に見た

アメリ」、「善き人のためのソナタ」、「ホテルルワンダ」、「英国王給仕人に乾杯

大学時代に見た

バタフライエフェクト

が好き

疲れたのでこの辺りで一旦終了

まだまだ自分の中を見通せてないところあるけど少しストレス解消になったか

2015-07-09

伊良部less(My Bloody Valentine

Forever Changes(伊良部

I伊良部you(尾崎豊

can't buy me 伊良部BEATLES

伊良部・イズ・オーヴァー(欧陽菲菲

魔法を信じるかい?(伊良部n' Spoonful)

I'm not in 伊良部10cc)

I was born to 伊良部 youQUEEN

All You Need Is 伊良部BEATLES

tainted 伊良部soft cell

Whole Lotta 伊良部Led Zeppelin

世界中伊良部ソングが君を(筋肉少女帯

2014-05-14

My somethingをしこいた後のむなしさ

something という言い方はある小説で使っていたもので、つまり男性のアレである

男性はアレをナニしたあとに喪失感と言うか、虚しさというか、つまり悲しくなるというか、例えるならノルウェイの森のワタナベ君みたいになる。

男性は誰でもこのことを知っている。

ここまでの文でキモイと思った人は読むのをやめてほしい。

俺も当然、事後はそういう風になる人間の1人だった。

しか最近、事後のテンションが変わってきた。

今日も良い感じだった、さあ勉強するか、筋トレするか、気持ちよく寝れそうだなどというようなさわやかな気分になるようになった。

これが第一段階。

事後に時計を見て、かけた時間の多さ、つまり時間無駄にしたと落ち込むようになった。

ちなみに、ナニする時間は本当に少ない。

ナニのために使われるアイツを探す時間に費やすのがナニするよりも喜びを感じてると思う。

これが第二段階。

そして今、時間無駄にすることを厭わず、むしろ自分から時間を長くしようと、ウキウキしながらアイツを探していた。

PC上に表示される多くのタブ。

そのなかの一つからながれるbeatlesアルバムスペルあってるっけ。

ナニをするにふさわしいアイツ等が集まり、さあ今日は3、4回いっちゃおうかなと意気込む。

アレをしごく。

長持ちさせようとさせるがむなしく達する。

そしてさっきまで感じていた気持ちが、きれいに消え失せていることに気づく。

そう、俺は戻ってきてしまった。誰もが通るその道に。

虚しい気持ちに加えて、画面上に映し出されるものも俺の心に何も訴えてこない。

俺は自分の心、アレのみならず、ブラウザPCまでもむなしくさせていた。

右手マウスを動かす。タブが順番に閉じて行く。

最後に残ったタブから流れていたのはyesterdayだった。

これが今の段階。

むなしい。そしてキモイ

2013-09-03

http://anond.hatelabo.jp/20130903132632

元増田はほんとに beetles だと思ってそうなんだよなー。

beatle でぐぐったら、

名詞

Beatle (複数形 Beatles) One of the four members of The Beatles quartet.

って出てきてわろた。 単数形あったのかよw

2009-04-01

http://anond.hatelabo.jp/20090401032138

勇気を出して声を振り絞れ。

そして、BeatlesのHELP!を歌うのだ。

Help! I need somebody

Help! Not just anybody

Help! You know I need someone Help!

失うものもあるだろうが、得るものもあるさ。

2008-07-15

Beatles

人間味があっていい。心地いい。

古き良き時代。

2008-05-27

任天堂に対抗するだって?w 無駄な抵抗はやめておけ ~最強の55歳~

任天堂宮本茂Wiiに関するNew York Timesの記事。

http://www.nytimes.com/2008/05/25/arts/television/25schi.html より拙訳。タイトル含め、所々意訳。

追記:原題の " Resistance Is Futile (抵抗は無意味だ) " はスタートレックに出てくる有名なフレーズだそうですね。これはそのままのほうがよかったかもしれません。教えてくれた人どうも



任天堂に対抗するだって?w 無駄な抵抗はやめておけ 〜 最強の55歳 〜」



宮本茂ゲーム界のウォルト・ディズニーと言っても決して言い過ぎではない。


ディズニー1966年に亡くなったとき、宮本さんは14歳の少年だった。学校で教鞭を執っていた父の元、彼は日本古都京都で育った。当時漫画家を目指していた彼はディズニーキャラクターに夢中になり、ひたすら絵を描いていたという。絵を描いていない暇なときは、自ら遊び道具を作った。祖父の工具を借りては木彫りの人形を作ったり、予備のモーターを見つけてはそれに糸とブリキの缶を組み合わせてカーレースをしたり。


かの有名なドンキーコング、そしてマリオゼルダといったゲームを生み出し、最近ではWiiを世に送り出した宮本さんは世界で最も知られ、影響力のあるゲームクリエイターだ。世界中ゲーマーにとっても憧れの的である。しかし有名人になっても彼の仕事への態度は微塵も変わることはない。その姿勢はまるで謙虚な職人さんと言ったところだ。


ミッドタウンマンハッタンのとある高層ホテルの特別室にてインタビューは執り行われた。彼は部屋に設置されたソファの一角に座っていた。今年で55歳になる男とは思えない天使のような笑顔の彼は、長年人々を楽しませてきた人が持つ独特のオーラを発していた。


宮本さんの生み出した数々の作品は世界中の人々に文化の壁を越えて受け入れられ、経済的な成功をもたらした。その成功はエンターテインメント世界で比べるならば、ディズニーのあの伝説級の成功と肩を並べると言ってもいいほどだ。


そんな宮本さんがもし西洋人間だったら、早々に会社を辞めて自ら会社を興していたかもしれない。きっと何千億もの大金を得られたに違いない。セレブになってエンターテインメント界の象徴としての地位を築いていたかもしれない。


しかし彼自身は任天堂王様として人々の憧れの対象になったにも関わらず、妻と子二人という家庭のごく一般的なサラリーマンという印象を与える。ただ一般のサラリーマンと違うのは、創造力に満ち溢れて特別幸福な点だが。そのためタブロイド紙を賑わすセレブのようにマスコミの餌食になることもなく、比較的平凡な生活を送っているようだ。


インタビュー中、宮本さんをウォルト・ディズニーに例える話が出た際、宮本さんはディズニーの功績にはとても及ばないとした上で、こう補足した。「僕にとって大切なことは、僕だけでなく任天堂で活躍する人たちがもっと世間に認められて会社全体のブランドが今以上のものになることです。もし皆さんが任天堂ブランドディズニーのそれと同等のものと見なしてくれるのならば、それは会社として大変光栄なことですし、私自身も嬉しいです」


宮本さんが30年近くも前に生み出したひげ面のイタリア人配管工・マリオは、ある調査によれば地球上最も有名な架空のキャラクターだそうだ。彼と肩を並べるのはミッキー・マウスぐらいだという。


宮本さんが生み出したゲームのうち、ドンキーコングマリオゼルダシリーズだけでも売上合計は3億5千万本はくだらないという。そして彼が生み出したのはゲームだけではない。任天堂ゲームばかりを買い求める熱狂的なファンも生み出した。全人類が今までゲームに消費した途方もない時間のうち、そのほとんどは宮本さんが関係しているのではないだろうか。ちなみに、今春に行われたTIME誌によるインターネット調査では、宮本さんは世界で最も影響力のある人物に選ばれている。


しかし宮本さんの最新の作品・Wiiに群がっているのはなにも古参ゲーマーだけではない。少し説明を加えよう。


ほんの18ヶ月ほど前、ビデオゲーム市場マニアだけが喜ぶニッチ世界へと沈みかけていた。だがそんな折、この産業に大革命をもたらしたのが何を隠そう、任天堂社長岩田聡とこの宮本茂宮本さんの正確な役職は代表取締役専務情報開発本部長)だったのだ。彼らのアイデアシンプルであるがゆえに革命的だった。ゲーム作りにおいて、コアゲーマーを刺激する次世代技術ばかりを追求するのではなく、家族で遊べることを重視し、複雑な操作の必要がない安価でお手軽な娯楽を追求しようとしたのだ。それがWiiの発売へと繋がる。そして特に従来のビデオゲームとは無縁だった女性層を呼び込むことに成功している。今のところ、Wii世界で2500万台以上を売り上げている。これはライバルのソニーマイクロソフトを上回る数字だ。


この成功をさらに積み上げようと、先週任天堂北米においてWii Fitを発売。従来のゲームドライブしたり物を投げたりジャンプしたり銃で撃ったりという動作を楽しんできたのと同じ感覚で、テレビの前に立ってヨガなどを楽しめるゲームだ。今のところ明らかにできる具体的な売り上げデータはないが、既に売り切れの店舗が多数報告されているようだ。


世界中アメリカメディア文化が幅を利かせているが、ビデオゲームに関しては日本が最も成功している。そしてWiiDSの成長により、任天堂日本で最も価値のある企業のひとつとなった。また経済誌・Forbesによると、前経営者山内溥氏が総額8000億円ほどで日本一資産家となったと報じている。(任天堂宮本さんの報酬を公開していないが、彼は資産ランキングには参加していないと思われる)


宮本さんがいなければ任天堂はただの花札屋に戻っていたかもしれない」 No.1ゲーム雑誌・Game Informer 編集長、Andy McNamara氏は任天堂1889年創業当時からのビジネスに言及して指摘した。「彼はおそらく、ゲーム業界にいる99%の人間に影響を与えている。宮本さんと任天堂がいなければビデオゲームなんて存在しなかったに等しい。彼はすべてのゲームクリエイターの父の父なんだ。ゲーム業界に数々の遺産を築き、業界を象徴するキャラクターをたくさん生み出してきた。それでもおかしなことに、いまだに彼はWii Fitなどを通じて自らの限界を超えようとしている」


宮本さんは1975年金沢美術工芸大学卒業後、2年ほどして工業デザイナーとして任天堂に入社している。そして彼の作った初代ドンキーコングは、スペースインベーダーアステロイドパックマンとともに、当時急成長していたゲームビジネスの立役者となった。その後も初代マリオブラザーズによってアタリショックで疲弊していた家庭用ゲーム機市場を救い、1980年代以降、彼は社内で頭角を現し始め、任天堂と言えば宮本茂と言われるほどだった。


市場クソゲーが氾濫し、アタリ社が失脚した際に登場したのが、かの有名なNESNintendo Entertainment Systemである。任天堂NESによって人々の家庭用ゲーム機に対する熱を再び燃え上がらせることに成功した。西洋1985年に発売されて以降、瞬く間に当時最も普及したゲーム機となったのだ。


それ以降宮本さんは、最近マリオカートWiiスマブラXスーパーマリオギャラクシートワイライトプリンセスなどといったヒット作も含め、70近くものゲームに直接携わってきた。下請けメーカーの作るゲーム監督し、今までにのべ400人ほどのゲーム開発者と関わってきた。


Wiiによってゲームには無関心だった層を魅了する一方、馴染みのタイトルの最新作においても宮本節は健在で、ゲーマーたちの信頼も厚い。


彼はなぜこれだけのヒット作を生み出せるのか。彼のゲームデザインに徹底して一貫しているものは、細部への気配りと拘りの積み重ねである。それだけだ。ディズニー社がしゃべる動物たちであそこまで会社を大きくできたのにちゃんとした理由があるだろうか。それと同じだ。青い作業着を着た風変わりなおじさんが人気者であることにも、これといった理由はないのだ。


あえて言うなれば、宮本さんがゲーム世界において生き神のように崇められる理由、ひいては私が20年以上前スーパーマリオブラザーズを遊ぶためにピザレストラン行列に並んだ理由はこうだ。彼のゲームには、もうワンコイン投入してコンティニューすることを厭わない魅力があるからだ。現代風に言うと、もう一時間ソファに座っていたいという魅力だ。


また、映画評価が特殊効果の質で決まるわけではないのと同じように、ゲームの評価もまたそのグラフィックスだけで決まるわけではない。この基本を大概のゲームクリエイターは忘れてしまっている。しかし宮本さんはその基本を忘れることはない。それは映画マニアが例えば…そう、先日公開された「Iron Man」なんかよりも昔の白黒作品を好むように、宮本さんの初期の作品群もまた、今でも娯楽としての役割を充分果たし、広く楽しまれていることからもわかるであろう。


ディズニー副社長で、Disney Interactive Studios社のゼネラルマネージャーを務めるGraham Hopper氏は電話インタビューを通じてこう言っている。「ビデオゲーム産業において幾度も成功を重ねて来た人物、しかもそれが世界規模で、となるとそんな人はほとんどいません。宮本さんはそのうちの一人です。しかも彼の場合、長期にわたり成功を重ね続けて来たわけです。同じレベルで肩を並べられるクリエイターはおそらく存在しないでしょう」


宮本さんの生み出すキャラクターマリオドンキーコングだけではなく、ピーチ姫ゼルダ、そしてクッパリンクゲーム界の有名キャラ目白押しであることを考えると、彼がキャラクター中心のゲーム作りをしていると思われるかもしれない。しかし実際はまったく逆だ。宮本さんによれば、ゲームシステムや仕組みを考えるのがいつも先で、キャラクターゲームデザイン全体を見て考えられ、配置される駒に過ぎないという。それは一見平凡で退屈に見えるゲームの基本要素に注力するということだ。ゲーム全体の流れや設定をどうするか、ゲーム内で達成すべき目標や克服すべき障害はなにか……。


「自分としては、私たちが作ったマリオリンクなどのキャラクターを皆さんが好きになってくれるのは、ゲームそのものが楽しいからこそだと思います。ゲームに夢中になれるからこそ、結果的にゲーム同様、キャラクターも好きになっていくんだと思います」と宮本さんは語る。


宮本さんの最近の作品はマリオキノコ王国ゼルダのハイラルのような風変わりな架空の設定や創作キャラクターに頼らないものとなっている。彼のペットであるシェットランドシープドッグに触発されたNintendogs を始めとして、Wii SportsWii Fit、そして次回作Wii Musicのようなゲームを見ればわかる通り、宮本さんはペットボーリングヨガフラフープ音楽といったいわゆる"趣味"に根ざしたゲーム作りに惹かれているようだ。まるで抽象画を極めた画家が最後には写実主義に目覚めたかのように。


「ここ5年間で自分のゲーム作りの方向性は変わったのかもしれませんね。昔はもっと自分自身の想像力を使ってゲーム世界観を練り上げていったと思うのですが、ここ5年間は自分の私生活での興味を引っ張りだして、それを何かしらの遊びに繋げられないかなと考えるようになっていったと思います」


このイカれた配管工はなんで亀を何度も踏み続けてるの? この緑のナイスガイはなんで同じお姫様を何度も助けにいくの? そんな考えを微塵も起こさないほどゲームに無関心な人たちの目を向けさせることに任天堂は成功している。それは宮本さんのこれらの考え方が強力な武器となったことの証ではないだろうか。


そして強力な武器はもうひとつある。


さて、プレイヤーゲームに直接参加したいと思ったときどうすればいいのだろうか。インターネットにはSNSMySpaceがあるし、テレビにはオーディション番組American Idolがある。何を隠そう、それを実現してくれるのがWiiMii機能だ。MiiWiiユーザーが自由に作れる変幻自在のアバターだ。そう、最新の任天堂ゲーム主人公マリオでもゼルダでもない。あなた自身なのだ。


「私はMiiに関してはマリオゼルダと全く同じ任天堂財産だと思っています」宮本さんはMiiに関してこう述べた。「Miiが面白い点は、子供であろうと大人であろうと、ひとたびゲーム画面のMiiを見てプレイし始めれば、もうその人はゲームに没頭できるんです。通常のキャラクターで遊んでいるときは、ゲーム世界から一歩下がって遊んでしまうことがありますが、自分のMiiを作成して遊べばゲームとの一体感はより増します」


任天堂は今夏にWii Musicの続報を発表すると期待されている。その基本コンセプトは、既に完成された楽曲を楽しむGuitar HeroRock Bandとは大きく違い、作曲即興演奏の楽しさを体験させてくれるものだという。


ところで、宮本さんは学生時代からBeatlesLovin’ Spoonfulのような洋楽を聞いて育ったという。ピアノカントリーギターも弾けるし、カントリー音楽マニアでもあるという。インタビューの後、宮本さんと会食の場を設けた際にこんなことがあった。その会食があったレストランのショーステージカントリーミュージシャンのRicky Skaggsが数日後に上がる予定だと聞いた彼は、即座にその名前に反応し、半ば冗談ではあるが「滞在期間を延ばしたい」と苦悶の表情を浮かべたのだ。実際には予定通り彼は帰ったのだが。


そんな音楽好きの宮本さんが作るWii Musicに関して彼はこう言及してくれた。「遊ぶ人がまるで本当に作曲しているかのような体験が簡単にできるものをお届けしたいと思っています」


これだけ彼のゲームがヒット作ばかりだと、次回作がヒットするかどうか賭けをするのはさすがに馬鹿らしい。誰よりも"遊び"を知り尽くしているのはデジタル時代のウォルト・ディズニーこと宮本茂なのだから。

 
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