something という言い方はある小説で使っていたもので、つまり男性のアレである。
男性はアレをナニしたあとに喪失感と言うか、虚しさというか、つまり悲しくなるというか、例えるならノルウェイの森のワタナベ君みたいになる。
男性は誰でもこのことを知っている。
ここまでの文でキモイと思った人は読むのをやめてほしい。
俺も当然、事後はそういう風になる人間の1人だった。
今日も良い感じだった、さあ勉強するか、筋トレするか、気持ちよく寝れそうだなどというようなさわやかな気分になるようになった。
これが第一段階。
事後に時計を見て、かけた時間の多さ、つまり時間を無駄にしたと落ち込むようになった。
ちなみに、ナニする時間は本当に少ない。
ナニのために使われるアイツを探す時間に費やすのがナニするよりも喜びを感じてると思う。
これが第二段階。
そして今、時間を無駄にすることを厭わず、むしろ自分から時間を長くしようと、ウキウキしながらアイツを探していた。
PC上に表示される多くのタブ。
そのなかの一つからながれるbeatlesのアルバム。スペルあってるっけ。
ナニをするにふさわしいアイツ等が集まり、さあ今日は3、4回いっちゃおうかなと意気込む。
アレをしごく。
長持ちさせようとさせるがむなしく達する。
そしてさっきまで感じていた気持ちが、きれいに消え失せていることに気づく。
そう、俺は戻ってきてしまった。誰もが通るその道に。
虚しい気持ちに加えて、画面上に映し出されるものも俺の心に何も訴えてこない。
俺は自分の心、アレのみならず、ブラウザ、PCまでもむなしくさせていた。
最後に残ったタブから流れていたのはyesterdayだった。
これが今の段階。
むなしい。そしてキモイ。