はてなキーワード: 豊島とは
一緒に難解な状況を検討し、プロの解説に納得し、一見謎だと思った手が有効な手だと分かった時に驚くのが楽しかった。
だけど今やAIによる推奨手や形勢判断がが常に表示され、観戦者は答えを知ってるからか指し手よりも、何なら下手したら解説のプロよりも大上段からコメントを発している。
例えば先日あった竜王戦第三局、AIの数値を元に書くなら「羽生九段が豊島竜王を評価値80-20まで追い詰めるも最終盤で寄せ間違えて頓死、大逆転負け」となる。実際にネットの記事でも逆転負けとは結構書かれていた。
しかしAIが8割で勝てると推奨していた手は人間ではすぐにはおよそ思いつかない奇手で、さらにそれ以外の手を打つと負けがほぼ確定。しかも羽生さんはこの時点で時間を使い切っていて1分以内に手を打つ必要があったという状況。
つまり実際は逆転負けでも何でもなく、むしろ羽生九段が追い込まれていて、薄い逆転の道があったものの1分じゃ読み切れなかったから順当に豊島竜王が勝ったといえる。
でも中継してたAbemaのコメントは羽生やらかしたの大合唱。何故ならその薄い薄い勝ち筋を先に答えとして教えられてるから。
今の将棋を見てる人、特に藤井フィーバーあたりから見だした人の多くは、将棋とはAIの推奨する手をいかに間違いなく指せるかというゲームと思ってるんだろうなという気がする。見方が変わったというのはわかるんだけど、何かついていけないなあと思う。
永世称号保持者
タイトル5期以上
カッコが付いている人は稼働していた時代が違いすぎて単純に比較できない人
あと何期かでS級4組に昇格する現役棋士
タイトル戦3期で竜王戦のみ現役となっている桐山清澄九段は事実上不可能なのでここに入れない。年齢や近年の実績から豊島と天彦以外は4組昇格厳しい。
藤井聡太は挑戦中の王位と本戦トーナメントに残っている竜王をダッシュし三冠になれば今年中にS級奨励会に入会、更に来年これらを防衛するか王将・叡王・王座のいずれかを奪取でタイトル2年目でS級4組に昇格。羽生善治ですらS級4組は4年かかっているのに(それでも充分化物)!
id:BigHopeClasicです(元増田ではない)
ブコメの中に「10年前はどうだったんだろう」というのがあったので、ちょうど10年前のを同じ基準(レーティングトップ20+A級棋士)で作ってみました。
年齢別の方がわかりやすい面もあるのでそちら基準で(名前の横のカッコ内は順位戦クラスとレーティング順位です)
年齢 | 棋士 |
---|---|
50 | 高橋道雄(A級/31位) |
49 | |
48 | 谷川浩司 (A級/15位) |
47 | |
46 | |
45 | |
44 | |
43 | |
42 | |
41 | |
40 | 佐藤康光(B1/6位) |
39 | 羽生善治(名人/1位)丸山忠久(A級/4位)森内俊之(A級/9位)藤井猛(A級/12位)郷田真隆(A級/14位) |
38 | 深浦康市(B1/7位) |
37 | 木村一基(A級/18位) |
36 | 行方尚史(B1/16位)三浦弘行(A級/17位) |
35 | |
34 | 久保利明(A級/2位) |
33 | |
32 | |
31 | |
30 | 松尾歩(B1/11位) |
29 | 山崎隆之(B1/5位) |
28 | 阿久津主税(B2/13位) |
27 | |
26 | 渡辺明(A級/3位) |
25 | |
24 | |
23 | 広瀬章人(C1/8位)戸辺誠(B2/10位) |
22 | 佐藤天彦(C2/20位) |
21 | |
20 | 豊島将之(C1/19位) |
羽生善治(名人・棋聖・王座:三冠なので不調と半ばマジ気味にネタにされてた時代ですね)/深浦康市(王位:ちょうどこの時期広瀬章人と王位戦を戦い広瀬が初タイトルを獲得します)/渡辺明(竜王:敵なしの6連覇中)/久保利明(棋王・王将)
十七世名人の谷川については多くを語る必要もないですが、50歳でA級を堅持していた高橋道雄については説明を。
昭和55年度(1980年度)は、今とはシステムが違うとはいえ1年度で8人もの棋士が四段に昇段し、かつその中で5名ものタイトルホルダー(高橋道雄、中村修、島朗、南芳一、塚田泰明)を輩出するという将棋史上でも空前のビンテージイヤーとなりました。そこでついた名前が「55年組」です。ただ、彼らとほぼ同じ年齢の谷川浩司は彼らより4年も早くプロ入りしていたためか「谷川浩司と同じ世代」というくくり方にはされることがありませんでした。この辺は「実年齢でくくるのか」「プロ入り年度でくくるのか」というくくり方で「羽生世代」と大きく異る部分ですね(ありていにいえば「くくる側の願望や思惑」が出るところでもあります)。
さて、谷川には及ばないものの17歳18歳で早々に四段昇段した他の4人と比べると、高橋は一歩遅れて20歳で四段昇段となりました。将棋界は面白いもので、このわずかな昇段年齢の差がその後のキャリアで大きな差を生むことが知られていますが、高橋は他の誰よりも早く23歳で初のタイトルを獲得し、そしてやや早枯れの傾向のあった同期たちの中では一人熟年まで力を保ち、48歳でA級に復帰し52歳までA級にとどまりました。「棋界における世代」の一挿話として特筆した次第です。
いやもう、さすがに呆れるしかないですよね、森内こそ順位戦から撤退してフリークラスに転籍しましたが、10年後の表から名前が消えたとはいえ行方はB1にとどまっていますし藤井猛もB2でまだまだ力強さを見せています。この分厚さと力強さが、20歳年下の豊島の世代まで重い蓋になったのがよくわかると思います。
この時点ですでに、松尾・山崎・阿久津(と橋本崇載)の4人は「もう若くないぞ、そろそろ一花咲かせないとあまり時間の余裕がないぞ」と言われ始めていたはずです。とはいえ、この4人でタイトル獲得どころか挑戦に届いたのさえ山崎1人、A級昇級すらままならないことになるとはまださすがに予測されていませんでした(松尾と山崎はA級に上がれず、橋本は1回、阿久津は2回昇級したもののすべて1年でB1に送り返されています)。それでも山ちゃんを諦めない。
上記の通り、この年のこの直後に広瀬が初タイトルを獲得するのですが、その翌年羽生に奪い取られてしまいます(なお「魂を抜かれた」のはさらにその4年後になります)。
もちろん天彦、豊島は渡辺に続く新鋭としてひとかたならぬ期待はありましたけど、初タイトルはともに28歳のときでした。広瀬も含め30歳手前で「実力と実績の均衡が取れて充実の盛りを迎えた」のですが、特に豊島についてはそれでも「遅れてしまった」感はあります。
というわけで、10年前にさかのぼってみると、「渡辺の孤独」により見えてくる部分があるのではないでしょうか。というかむしろ「谷川浩司の孤独」のほうが浮かんでしまうのかもしれないなこれ、とここまで書いて思いました。
> しかし、この発言は私にとっては結構な衝撃であった。渡辺明は、羽生の次は藤井の時代だ、自分は時代を作る棋士ではない、そう言ったのである。
> 渡辺明は、本音をはっきりと口にするタイプで、お世辞で人を持ち上げるようなことはしない。
> いいものはいい、ダメなものはダメと、はっきりと言う。
書いている通り元々そういう人でしょ。
豊島程度と一緒にされては困る、谷川くらいの実績はあるみたいな発言してたし、彼の頭脳なら自分がどのポジションにいるかくらい客観的に分析できる。
羽生や藤井は将棋ファン以外に知られているけど渡辺は一般的に知られていない。
街を歩いていれば自分は時代を作る棋士ではないと感じるのは極めて冷静な分析である。
羽生と死闘を繰り広げた谷川の様に、これから時代を作っていく藤井の壁になれるか、単なる通過点で終わってしまうかが彼の存在を左右するだろう。
国語の問題なんだけど、元の増田が渡辺氏について「孤独な戦い」と評したのは、私生活に対してではないだろう。
羽生と、藤井という巨壁の間の世代であること。そして、その世代の筆頭として先輩たちとしのぎを削ってきたこと。同世代に同様の棋士がいないこと。
元増田はこうしたところを「孤独な戦い」と評したのであって、枝増田一行目からの私生活の充実からの批判は、野球で言えばボール球である。
(もちろん、野球においてもボール球が意味を十分に持つように、議論においてもボール球が役に立つことはある。だが今回はすっぽ抜けのような気がするのだ)
豊島氏の位置付けを世代論的に評してこそ、元増田に対するトラバとしての意義が十全に発揮されるのではないだろうか。
これと同じく、三浦九段の将棋ソフト不正使用疑惑騒動にからめた言及も散見されるが、これも元増田の世代論を語る上での趣旨とはやや遊離する。
当然元増田もこれについては書きたいこともあるだろう。ただ、趣旨とは外れる。だから捨象した。
きっと、世代論的な観点に絡めて将棋ソフト不正使用疑惑騒動についてブコメなどで言及できれば、噛み合った議論になるのだろうと思う。
一局目:
後手番だったこともあり、まずは相手の指し手に乗ってじっくり戦う → じっくり矢倉に組んで戦うも、複雑な終盤に読みの深さを生かした強烈な踏み込みで一気に寄せられる
二局目(ストレート負けは避けたい渡辺三冠が先手番を生かして容赦なく勝ちに来るだろうとの下馬評):
用意してきたであろう急戦矢倉で、自分が指しやすい流れに持ち込もうとする→異筋の54金で中央を支配されて異筋の31銀で攻めを封じられて、気がつくと成すすべもなくボコボコ、これはヤバい
三局目(このままストレート勝ちしそうなところ渡辺三冠が意地を見せられるかという空気):
藤井七段なら三連続での矢倉を避けて角換わりにするとおそらく予想した上で、手段の限られる後手番ながら研究手順に呼び込んで勝ちにいく→持ち時間や堅さといった実戦面含めての大きなリードを取って、きっちり勝利、これもすごい。ほんとは(序盤研究が非常に深い豊島名人竜王に挑戦中の)名人戦で使いたかっただろう研究を……
四局目(角換わり相掛かり矢倉どれもあって戦型から読めない):
二局目の作戦を修正して再度ぶつける→渡辺三冠やや良しの流れに持ち込むことに成功するも、藤井七段がまったく離されることなく付いてきて、終盤に一瞬の緩手から見えづらい手順の寄せを食らって負け
年齢 | 棋士 |
---|---|
50 | 佐藤康光 |
49 | 羽生善治・丸山忠久・郷田真隆 |
48 | 深浦康市 |
47 | 木村一基 |
46 | 三浦弘行 |
45 | |
44 | 久保利明 |
43 | |
42 | |
41 | |
40 | |
39 | |
38 | |
37 | |
36 | 渡辺明 |
35 | |
34 | |
33 | 広瀬章人 |
32 | 佐藤天彦 |
31 | 糸谷哲郎・稲葉陽 |
30 | 豊島将之 |
29 | |
28 | 菅井竜也 |
27 | 永瀬拓矢・斎藤慎太郎・大橋貴洸 |
26 | 千田翔太 |
25 | 佐々木大地・佐々木勇気 |
24 | |
23 | |
22 | |
21 | |
20 | |
19 | |
18 | |
17 | 藤井聡太 |
現在の四強。
タイトル戦もほぼこの四人で回している。
藤井は既に大山康晴・中原誠・羽生善治といった「時代の支配者」の系譜に連なることが確定している感がある。
30代後半から40代前半にかけてが大きく空白になっているあたり、羽生世代による長きに渡る支配の爪痕がうかがえる。
羽生世代に対して孤軍奮闘していた渡辺を筆頭に、現在キャリアのピークを迎えた脂の乗った棋士たち。
天彦・広瀬・糸谷らは「平成のチャイルドブランド」と呼ばれた世代(もともと「チャイルドブランド」と呼ばれたのは羽生世代である)。
これまでは羽生世代に押さえ込まれ、ようやく自分たちの出番だと思ったら下から藤井が登場。
次代を担うであろう若手グループ。といってもほとんど20代後半である。
いまのところ永瀬が頭一つ抜けた感があるが、今後はまだ分からない。
20代前半の有力棋士を挙げるなら増田康宏・近藤誠也・本田奎といったあたりだが、現時点で藤井に対抗できている感じはしない。
渡辺明は19歳で結婚して奥さんと息子と暮らすリア充。フットサル・競馬・ぬいぐるみetc.とやたら多趣味で交友関係も広い。
真に孤独な戦いを貫いているのは豊島将之竜王・名人。コロナ前から他の棋士との研究会もほとんど行わず、自宅で専らコンピュータを用いて将棋の研究をしていると言われている。
中2で三段になるものの渡辺や藤井と違って中学生棋士にはなれず16歳でプロ入り。強い強いと言われながらタイトル挑戦に4度連続で失敗して5度目の挑戦で初獲得。
「豊島?強いよね」でネット民にネタにされ、つけられたあだ名は「きゅん」。
コーヒーをこぼされたりカメラの前で一時間正座させられたりと不幸なアクシデントのエピソードも多い。
はてブでも渡辺とは格が違うなるコメントに100以上も星をつけられてしまった。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/95a8141405ad0b4e8953b10cc23abaa4
それでも彼は今、谷川(羽生の前の天才)・羽生・森内(羽生最大のライバル)と並ぶ最強の称号、竜王・名人をもって将棋界の頂点に君臨している。