はてなキーワード: 禁酒とは
取材の経験もなしにプレスカードもなしにカメラの使い方もしらずにスクープどころか記事一本も書かずにばらばらになってしまった。
あれから25年が経つ。
彼女が落命した内戦の地は今は平和だ。けっして安定してはいないが。
そうなったらいやだ。
そんな依存症で苦しむより戦場でミサイル食らって死ぬほうがいい。
とつぜん意識がとおのき膝が折れ右半身と首をコンクリートに打ち付けた。
私は倒れていた。
撃たれたと思った。
ついに、やっと、ほんとうにやっと私は撃たれることができた。
苦痛はなかった。人は脳か心臓か大動脈が破壊されると眠るように崩れ落ちる。
やっと俺も撃たれた。
やっと俺も撃たれたんだ。
やっとみんなといっしょになれる。
嬉しかった。
ほんとうに嬉しかった。
みんなみんな撃たれて先に行ってしまうのに、いったいなぜ自分だけ生きているんだと、そんなことばかり考えながらの人生だった。
やっとそれが終わった。
へんな責め苦がついに終わった。
でも酔いが覚めて意識がもどり状況を把握した。
自分がまだ死んでおらず、撃たれてすらいなくて、たんによっぱらって昏倒しただけだった。
とても悲しくなった。
みんなに会えるまであと何年いきなきゃならないんだろう。
遠い昔に別れた仲間のために"What a Wonderful World"を歌った。
タバコは昔は駅でも吸えた。新幹線でも普通に吸えた。歩きタバコをするやつは未だにいるけど一般的には嫌悪されているし、東京ではついに飲食店からもタバコが撤退するらしい。根底には副流煙による健康被害もあれば単に匂いも気になったりするし、そもそもタバコは成人じゃないと吸えない。有害物質を含んでいるのである。
というのを考えると、同じく成人じゃないと飲めないアルコールも、同じく有害物質のアセトアルデヒドに変わるわけだし、酔客は迷惑だし飲酒運転はあるし暴行するのはたいてい酔っ払いだし酔っ払いは酒臭い。ということでゆくゆくはアルコールも同じ道をたどるのではないか、と思うのであった。
でね?
とはいえタバコも完全に禁止にされたわけではないし、私の会社の隣の席の先輩は絶対に禁煙はしないっていっているのね。アルコールが世間一般に嫌悪され始めた場合、果たして私はどうするのだろう、というのも気になるのでそのあたりについても考えたい。
まず、路上でも新幹線でも駅でも飲めるアルコールを規制する。基本的に自販機とかでは売らないし、公共の場で酒を呷るなんて恥ずかしいことはやめるべきなのだ。そして分煙、じゃなくて分酒がスタートする。酒を飲むような輩と同じ席で飲食するなんて、うるさいし危ないし臭いではないか。タバコが飲食店から消えた今こそ今後は「タバコはお吸いになられますか?」ではなく「お酒はお飲みになられますか?」と聞いて喫酒席に案内するべきなのである。子供連れも安心。
コンビニで気軽に販売されている酒類についてもぐっと数を減らし、衝動的にお酒を買ってそのまま飲めてしまう文化もやめてしまおう。アルコール依存症の方が減るかもしれないし、渋谷のハロウィン騒動もなくなるかもしれない。飲酒運転による不幸な事故も減るかもしれないしいいことづくめではないか。ファミレスでランチタイムはタバコが吸えない時間があるように、禁酒時間も設けるべきだな。お酒というのは、夜間しか営業しない居酒屋で飲むものか、それか自宅で楽しむものになるのだ。
さて。
ここまで、タバコの歩んできた道に置き換える形でアルコールの辿る未来を思うままに描いてみたけれど、なんか考えてみたら全く困らないどころか、個人的にはとてもいいと思う。私はお酒が大好きだけど、居酒屋で飲むか家で飲むかがほとんどだ。たまに昼間から飲む酒というのも確かに美味しいんだけどそこは目をつぶろう。もしくはBBQ場とか温泉宿がちゃんと国の許可を取ればOKにするとかにしよう(欲が出た)。
どうあれ、電車の中で酔っ払うおっさん(近くに立つのは避けたい)もいなくなるし、新幹線で飲酒していびきかいて寝るおっさんも減るのだろう。よくよく考えてみれば、路上や電車で飲酒してるやつなんてろくなやつはいないのである。なぜタバコが弾圧されているのに、アルコールがでかい顔をしているのか。なんとなくこうして文章にしていると、どんどんアルコールを規制していったほうが良い気がしてくる。
しかしながらこれだけは自分勝手なのだけれど、たばこ税みたいにどんどん酒税が挙がっていくのだけは勘弁願いたい。ちゃんと迷惑かけずに静かに飲むからせめて今の金額におさめてほしい、というのはやっぱり飲ん兵衛の勝手なのだろうか。まぁ、値段が上がれば酒量が減って、健康増進に一役買ってくれるのかもしれない。
あと最後に、多分利益率がよいであろうアルコールの販売禁止をコンビニやファミレスが受け入れるかどうか、そして与党に絶対献金してそうな大手酒造会社が徹底抗戦するであろうなという問題が現実には横たわっているような気がするのだけれど、アルコールを摂取しながら世間はアルコールを節酒すべき、という文章を書き連ねているこの私にはだんだんとどうでもよいことなような気がしてきたのでここで筆を置きたい。
みなさまにおかれましても、よいお酒を。