「アフガニスタン政府」を含む日記 RSS

はてなキーワード: アフガニスタン政府とは

2021-08-19

今のアフガニスタン情勢を見ていて思うこと

大国軍事力に頼り切ることは、大国戦争することと同じくらいに危険である

アフガン政府は、アメリカ軍事力資金援助に依存し続けていた。

自国アフガニスタン政府軍の士気は低く、アメリカ軍の援護が無ければまともに戦えない軍隊だった。

そしてアメリカ軍が撤退した途端に、アフガン全土をタリバン占領されるという失態を演じた。

アメリカ軍の軍事力いかに強大であろうと、アメリカ本国国民大統領議会意向によって、簡単撤退されてしまうということなのだろう。

日本にとってもこれは他人事ではなく、在日米軍日米安保条約明日にでも消滅する可能性はあるのだ。

2021年8月の現在になって、三島由紀夫市ヶ谷基地で述べたことは正しかった事が証明されてしまったのではないか

2021-08-17

アフガニスタン政府の敗北はポリコレの敗北でもある

発言力のある少数インテリが「ポリコレ大事である」と発信したところで、肝心の大多数の国民がついてこなければ意味が無い。

力無き正義は無力である、という言葉がある。

同じように、国民の支持無きポリコレも無力であることになるのだろう。

今後のアフガニスタンは、タリバンによる現地国民の身の丈に合った政治が進められているのだろう。

悪意を持って解釈するのであれば「アフガン部族政治土人どもには欧米風の民主主義は200年早い」ということになる。

そもそもアメリカ欧州諸国ですらポリコレ価値観は激しく揺らいでいるのだからアフガン国民にだけそれを求めるのもひどい。

2021-08-16

士気って大事

アフガニスタンを見て改めて思った

要はプロダクトに思い入れのない人たちがただ仕様を渡されただけの状況なんだろうな、アフガニスタン政府は

大抵そういうあまりにもアラインされていないチームの生産性は低いし、転職する人も多い

一方タリバンプロダクトへの思いやビジョン目的ちゃんとチームメンバーと共有して、ちゃんとアラインされたチームなんだと思う

なお、俺は今アフガニスタン政府のようなクソチームで片手にスマホを持って増田を書きつつ転職サイトを眺め、来週納期コードがなぜ間に合わなかったのか言い訳を考えている

からアフガニスタン軍の気持ちが痛いほどよくわかる

anond:20210816141640

ぶっちゃけタリバンになって困るのはたぶん女だから

困る奴の方がちゃんと働く

男はタリバンでもアフガニスタン政府でもどっちでも良いから、タリバンが来たらすぐ都市を明け渡しちゃうんでしょ

アフガン女性兵士として訓練すべきだったのでは?

たぶん皮肉で同じこと書いてるのいくつか見たけど、私は本気でこう考えてる。

結局のところ負けたら死ぬか死んだ方がマシな人生になると確信してる人間しか命を掛けて戦わないから。アフガニスタンでその立場にいるのは女性だよね。

政府軍軍人がさっさとタリバンに降参した理由は家父長制の部族社会に逆戻りしても男である彼らは大して困らないから。

しろタリバンが勝った方が占領地の女性戦利品としてもらえたり、就労禁止されて困窮した女性を第二、第三、第四婦人にできるメリットすらある。

そんな地獄に戻りたくないと願う女性を訓練して武器を与えれば必ず死ぬまで戦う。異教徒侵略者米軍)に訓練された女性兵士なんてタリバン教義からすれば絶対に許されないから降参しても死刑だろうし。

女性兵士メディア宣伝効果も絶大だ。

腰抜け男しかいない中、女性自分家族と仲間を守るために今も戦い続けている。軍司令官大統領まで逃げ出してもカブール市街最後の一人が死ぬまでゲリラ戦を続けると悲痛な叫びを上げている。

捕縛された女性兵士タリバンレイプされて公開処刑されるあり様がスマホ動画世界流れる

これは世論が盛り上がる。

世界は、アメリカはなぜこのような悪を見過ごしているのだ? いったい男はどこで何をしているんだ?

徒労に終わった二十年間の戦争ウンザリしているアメリカ市民でさえ再派兵を求めるようになるかもしれない。

アフガニスタン政府には一応女性閣僚もいるみたいだから亡命政府の暫定大統領にするのも良さそう。

大統領女性、軍最高司令官ゲリラを率いる女性政府高官ポストタリバンに下った男どもに代わって亡命政府に参加した女性たちで占められる。

アフガニスタンジェンダーギャップ指数日本などぶち抜いて一気にトップ集団へ。現地ではイスラム過激派女性ヴェールを被せて家に押し込める神権政治なのだが……

見てみたいなあ、女の戦争

予言しておくと、こういう筋書きのハリウッド映画はきっと作られる。

さすがに米軍女性を救う歴史改変アメリカ人も恥ずかしいと感じるだろうからアメコミ映画かになるだろう。

もちろん敵もイスラム過激派ではない。

特に意味無く女性を虐めるキチガイ白人男が集まった架空の国際ミソジニスト過激派インセルプライド』に支配された小国抵抗を続ける女性主体レジスタンス

彼女たちが追い詰められたその時、アイアンマンキャップ降臨非モテ男どもを蹴散らす!

アメリカが負けた戦争の代償行為

思い通りにならない現実への復讐

なろうチート転生と同類ルサンチマン創作

そういうものを私は観たい。

2021-08-15

anond:20210815221224

士気がないというか戦う気がないからじゃない?

正直、アフガニスタン政府でもタリバンでもどっちでもいいんでしょ

それなのに命をかけるなんて馬鹿馬鹿しいよね

2021-01-05

アフガニスタンの話(2)

アフガニスタン首都カーブルにあるカーブ大学1932年創立の総合大学で2万5千人近くの学生が学んでいる。

この大学では去年の11月キャンパス内で武装グループの襲撃を受け、18人の学生職員が亡くなっている。

この事件についてイスラム国ISIL)が犯行を認めたが、アフガニスタン政府は、実際にはタリバンが仕組んだものと見て、タリバン非難した。

事件直後、カーブ大学学生大学の外で抗議活動をして、

「なぜ私達が殺されるのか」

いくら殺そうとしても私達は絶対あきらめない」

というメッセージを発した。

https://www.reuters.com/article/us-afghanistan-attack-university/death-toll-from-kabul-university-attack-rises-to-at-least-35-as-anger-grows-idUSKBN27J178?il=0


カーブ大学指導部は以下のような声明を出した。(翻訳適当

最も慈悲深く思いやりのある神の御名において

2020年11月2日、カブール大学は、アフガニスタンの人々のより良い未来を築くことを願いながらこの素晴らしい国立センターで学んでいた学生に対する教育の敵の攻撃を受け、大きな悲しみの中にあります。この血なまぐさい攻撃は、18人の学生管理職員の殉教28人の学生、2人の教授の負傷を引き起こし、すべての人間の心と魂を焼き尽くしました。

カブール大学指導部は、教育コミュニティの愛すべきメンバーを失ったご家族関係者の皆様にに深い哀悼の意を表し、殉教者と負傷者の家族や親戚と悲しみを分かち合い、殉教者が天へ召されること、負傷された方の速やかなるご回復を望んでいます

この血まみれで信じられない事件は、国立科学センターと人文教センターで起こりました。ここはコロナ流行の困難にもかかわらず、大きな苦しみを受け入れることによって教育施設提供してきた場所でした。そして、強化されたクラスプロセスは、このコミュニティ教授学生、そして思いやりのあるスタッフの興味を持って大いに教えられました。そのような状況では、この高邁な意志に支えられた場所破壊の標的になることは、人間特に教育界では決して信じられないことでした。

カーブ大学指導部、教員学生は、聖典

"نون والقلم و مایسطرون"

という聖句に従い、神の助力を得て、これまで以上に情熱と関心を持って、この素晴らしい科学および学術センター教育プロセス知識教育の成長を維持することを誓います科学知識の中心であるカーブ大学、そして我が国の他の教育センターで、このような血なまぐさい出来事が起こらぬよう願っています

敬白

カーブ大学指導

https://www.ku.edu.af/kabul-university-governing-board-message-occasion-bloody-event-2nd-november-2020-0

https://anond.hatelabo.jp/20210103225954

2021-01-03

アフガニスタンの話

アフガニスタンというと、日本では人道的支援ODA政府開発援助)の話が中心で、最近の情勢がどうなっているかという報道ほとんどない。なのでちょっと書いてみたい。


もうずいぶん昔の話だが、2001年9月11日ニューヨーク同時多発テロがあった直後、アメリカアフガニスタンに侵攻してタリバンパキスタンに追いやったのだった。

タリバンとはパキスタンのマドラサイスラム学校)発の運動で、1990年代末にはアフガニスタンを掌握していた。

なぜアメリカタリバンと戦ったかというと、アルカイダ同時多発テロを主導)の中心人物だったウサーマ・ビン・ラディン2011年パキスタン殺害)を、タリバンがかくまっていたからだった。当時のブッシュ政権テロとの戦い(The War on Terror)を標ぼうして、それに参加しない国は敵として侵攻もやむなしという国防戦略をとっていた。NATO加盟国から軍隊アフガニスタンに行ってタリバン戦争をしていた。


それから19年経ってどうなったか

タリバンは滅びていない。それどころかアフガニスタン国内で着実に支配を拡げつつある。一方、アメリカを中心とするNATO軍は今年(2021年)の5月までに完全撤退を目指している。(日本ではあまり報道されないだけで、)この間ずっと戦争は続いていた。

アメリカにとってアフガニスタンでの戦争は史上最長の戦争になったが、負けたという見方が強まっている。戦費の負担アメリカにとってずっと重荷だった。オバマ大統領2014年に多くのアメリカ軍を撤退させたが、完全撤退にはならなかった。アフガニスタン軍を育てて、アフガニスタン人に自分たちタリバンと戦ってもらおうというもくろみだったのだが、これはあまりうまく行っていない。毎年アメリカアフガニスタン軍の費用の4分の3(50億ドルぐらい)を注ぎ込んでやらないと戦えないからだ。

トランプ大統領は去年の2月末にタリバンとの和平交渉をまとめたことになっている。ことになっている、というのは、その内容がかなり怪しいからだ。アフガニスタン国土アメリカとその同盟国(allies)の安全を脅かす活動に使わないこと、タリバンと現アフガニスタン政府が和平交渉を行うこと、をタリバン誓約させるかわりに、アメリカは今後一切アフガニスタン国内問題に介入しないこととしている。

これは実質的に逃げを打っているのであって、NATO軍が去った後、これまでの努力は水泡に帰してタリバンアフガニスタン支配するのではないかという見方が強まっている。


アメリカタリバンがまとめた合意にしたがって、去年の秋からカタールドーハアフガニスタン政府ととタリバンの和平交渉が続いていた。⁠今月の5日からこの交渉は再開する予定だ。


2001年末にパキスタンへ逃げた当時のタリバンは完全に弱体化していたが、パキスタンイラン支援のおかげで今はプロ軍事組織に成長していて、最近構成員は6万人くらいいるといわれている。

和平交渉を行っている間も休戦にはならず、タリバンアフガニスタン国内毎日のように人を殺しまくっている。以前は政府や軍の高官をターゲットにしていたが、最近では一般人女性活動家を含む)を中心に襲っている。タリバン政権中枢で力を持ったときに歯向かいそうな人間をあらかじめ殺しているといわれている。


タリバンイスラム法の厳格な運用を目指している。現在タリバン実効支配している地域ではだれもタリバン文句を言えないそうだ。

女性基本的に家を出ることはできず、外出の必要があれば親族男性が付き添わなくてはいけない。もちろん学校に行くこともできない。


現在政権下では女性社会進出が進んで、労働人口の5分の1が女性になったらしい。タリバン政権を取ればすべてが昔に逆戻りになるのでアフガニスタン女性は脅威を感じているそうだ。

だがこの数年で現政権交渉力をかなり失い、タリバンは力を伸ばしている。

今月再開される交渉の結果、タリバンアフガニスタンのあり方を大きく変えるか、交渉決裂で内戦が起こる可能性がまことしやかに議論されている。


日本はこれまで開発援助でアフガニスタン支援してきた。これは基本的親米の現アフガニスタン政府とのつきあいだ。テロとの戦いでは基本的アメリカ同調してきた。だが今回のアフガニスタン和平交渉の結果、タリバンメンバー政権中枢に入ることになれば、これまで実質的に「テロリスト」扱いしてきたタリバン相手日本国民の税金を原資とした開発援助が使われるという事態にもなりうる。

ちなみに、アメリカタリバンと締結した合意では、アメリカの「同盟国」がどの国かは具体的に書いていない。これは安保条約適用対象日本も含まれるのかどうかはよくわからない。そうだろうと日本人が勝手に思っているだけの可能性もある。



ソース、もし興味があれば

Abed, F. and Gibbons, T. (2021) ‘Targeted Killings Are Terrorizing Afghans. And No One Is Claiming Them.’, The New York Times, 2 January. Available at: https://www.nytimes.com/2021/01/02/world/asia/afghanistan-targeted-killings.html.

Afghan, S. (2020) Living with the Taleban (1): Local experiences in Andar district, Ghazni province , Afghanistan Analysts Network. Available at: https://www.afghanistan-analysts.org/en/reports/war-and-peace/living-with-the-taleban-1-local-experiences-in-andar-district-ghazni-province/ .

Al Jazeera (2020a) Afghan gov’t, Taliban announce breakthrough deal in peace talks, Al Jazeera. Available at: https://www.aljazeera.com/news/2020/12/2/afghan-govt-taliban-announce-breakthrough-deal-in-peace-talks.

Al Jazeera (2020b) ‘Qatar to host next round of Afghan gov’t-Taliban talks: Official’, Al Jazeera, 27 December. Available at: https://www.aljazeera.com/news/2020/12/27/qatar-to-host-next-round-of-afghan-govt-taliban-talks-official.

Ministry of Foreign Affairs of Japan (2020a) Japan-Afghanistan Foreign Minister’s Telephone Talk, Ministry of Foreign Affairs of Japan. Available at: https://www.mofa.go.jp/press/release/press3e_000133.html.

Ministry of Foreign Affairs of Japan (2020b) Video message by Foreign Minister Motegi at the 2020 Afghanistan Conference in Geneva, Ministry of Foreign Affairs of Japan. Available at: https://www.mofa.go.jp/press/release/press6e_000250.html.

Thomas, C. (2020) Afghanistan: Background and U.S. Policy: In Brief. Washington, D.C. Available at: https://fas.org/sgp/crs/row/R45122.pdf.

U.S. Department of State (2020) Agreement for Bringing Peace to Afghanistan between the Islamic Emirate of Afghanistan which is not recognized by the United Statesas a state and is known as the Taliban and the United States of America. Available at: https://www.state.gov/wp-content/uploads/2020/02/Agreement-For-Bringing-Peace-to-Afghanistan-02.29.20.pdf.

Walt, S. M. (2019) We Lost the War in Afghanistan. Get Over It., Foreign Policy. Available at: https://foreignpolicy.com/2019/09/11/we-lost-the-war-in-afghanistan-get-over-it/ .

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん