はてなキーワード: 置き手紙とは
そしたら次の日どういうわけか自分の机に「うんこ漏らしたとか書くのやめてください」って置き手紙があった。
なんでこんな仕打ちを受けないといけないのか。
俺は毎日毎日、増田を少しでも盛り上げるべく「うんことは何か」を書いてきた。
どうしたらバナナ型のうんこを出せるのかとか、とぐろを巻いたうんこを出せるのかとか。
はてブされなくてもいい。ただただ、自分が生きた証をこの広大なインターネットに残しておきたかった。
職場の野郎はこんな俺の一途な想いを馬鹿にして、増田=うんこ漏らすというレッテル貼りをしてきた。
本当に腹が立った。なぜなら俺は増田にうんこのことはたくさん書いてきたが、
先日卒業旅行で海外に行く予定だったが、タイトル通りパスポートの期限が足りずに海外旅行に行けなかった。大勢の旅行だったのがせめてもの救いだった。
本気でヘコんだ。しかしヘコんだ理由は海外旅行に行けなかったことではなく、自分のあまりのだらしなさにヘコんだ。
自分は何をやっているのだろう。こうやってみんなと思いでを作れないのも、きちんとパスポートを旅行前に確認しておかない自分のだらしなさがもたらした。
大学生活の4年間頑張ったこともあったがだらしないことが本当に多かった。
バイトの遅刻は何度もしたし、授業に全く出ず単位がギリギリになってしまったり、帰省のための飛行機を二度乗り過ごしたこともあった。
やらなきゃいけないことはいつもギリギリ。ゼミではみんなのお荷物だった。何も貢献してないし迷惑しかかけてない。
このまま社会人になるのは本当にだめだと思い、自分を変えることにした。
そしてその一環として、過去・現在・未来の3つに分類して大学生のうちにやっておくべきことを書き出し、この失われた10日間で全てやりきろうと考えた。
その中に部屋の大掃除というものがあった。自分のだらしなさを克服するために徹底的にやるつもりだった。
年2回の大掃除とは違って、なぜ部屋が散らかるのか、どうしたら部屋が散らからないのかとにかく考えた。
そして一つの考えを導き出した。でも掃除の話はどうでもいいから置いておく。
なんとなく今日書きたくなったのは、大掃除中に昔の彼女からの置き手紙を見つけて会いたくなったということ。
大学2年の1年間、僕はある女性と付き合った。本当に笑顔が可愛くて、明るくて、一緒にいて楽しい人だった。
最寄り駅が奇跡的に一緒だったため、何度か一緒に帰っているうちに好きになり、3度のデートの後告白して付き合うことになった。
付き合っている期間は本当に楽しかった。そして彼女が大好きだった。
しかし、付き合って1年経った頃、お互いの気持がわからなくなり別れることになった。
別れた当初はなんとも思ってなかった。別れる時が来たんだなーくらい。
でも1ヶ月後激しく後悔した。学校にも行かずに1週間くらい泣いてた。
なんであんなに大好きだった彼女を手放したんだろう。後悔してもキリがなかった。
でもそれでよかった。前に進もうと思った。とにかく毎日しっかり生きようと思った。
そして別れて以降一度もきちんと話す機会がないまま四年になり卒業目前となった。
卒業旅行に失敗し部屋の掃除をしているそんな時、当時の彼女からの手紙を見つけた。
昔のモノは整理したつもりだったが、たまたま他の色紙に挟まっていて生き残っていた手紙が出てきた。
内容はなんてことない、この前はありがとう、また今度楽しみにしてるねーというかるい置き手紙だった。
これはきちんと話をしないといけないと思い、会おうと思った。
今やるべき「過去」のことに分類した。優先度は高い。
さすがに2年ぶりの連絡なだけあってとても緊張した。
なんとかラインを送ったがいつ返ってくるか、それとも返ってこないのかドキドキしながら待った。
返事は来た。好感触だった。
相手も同じことを思ってたらしい。卒業するまでにきちんと話がしたかったと。
しかし、向こうには彼氏がいて2人で会うのは彼氏に申し訳ないとのこと。
話ができるだけありがたいと思い、二つ返事でオッケーし1時間後に電話をかけると言った。
1時間で話したいことを整理した。
・別れ際正直になれなくて申し訳なかったこと
・付き合ってる当時は本当に楽しかったこと
・本当に彼女と付き合ってよかったこと
主にこの三点だった。
言いたいことが言えたらすぐ切ろうと思った。彼氏にも悪いし。
上の三点、当時の心境、楽しかった過去の思い出、反省している過去の思い出、現状、共通の知り合いのこと。
とても楽しくてあっという間の3時間だった。
とても安心した。話せて本当に良かった。
彼女には本当に幸せになってほしい。そんな初めての気持ちさえ芽生えた。
このまま話せないまま卒業することにならなくてよかった。
会いたい人に会う、話したい人と話す。
こんな大切なことすらできていなかったが、大きな一歩が踏み出せたとおもう。
感謝。
高校生が、自分の現状に悩み、将来に対して不安を抱き、それを人に上手く説明できない、なんて普通のこと。だから、他人に対して、そのことを過剰に恥じたり心配したりする必要はない。また、そうやって悩んだり不安に思っているあなたのことをどうこう言う人がいるとしたら、その人はこの先の人生において関わる必要のない人(関わるだけ無駄な人)だから、放置して言わせておけばいい。あなたからそういう扱いを受けることがその人にとって最大の罰となった…という結末になれば、それでいい。
先の書き込みでは「行った方がいい」と書いた。行くべきか行かざるべきか、という件なら「行く方がよい」という意味だ。だが、あなたが「行かない」ことに決めているなら、話はまた別だ。
もし、どうしても顔を出せないのなら、とりあえず「菓子折」はいらないから(取り切れない責任なら取るような振りなどしない方がマシだ)、単に「行きません」でなく、あなたの考えをできるだけ正直に書いて両親宛の置き手紙にするのが一番マシかと思う。先の増田の書き込みをそのままプリントアウトして置いておいてもいい。個人的には母親にでも相談できるならした方がいいと思うが(自分が親なら、そこまで思い詰める前に相談して欲しかったと思うだろう)、そこはあなたと両親の関係で判断してもいいとは思う。その上で、親戚にどう伝えるかは両親に任せておくのがいいと思う。
携帯はもっていた方がいい。通話はNGとしても、メールでならやりとり可能…という状況なら、両親の心配は最小限にできる。
置き手紙には、「帰ってからじゅうぶん叱られます。今は考えがまとまらないので、すみませんがそっとしておいてください」とでも書き添えておきなさいよ。とりあえず。まったくもう。
(追記12/31)
幼い頃に母を亡くして、父子家庭で育ってきた。
父と、7つ上の兄と、3人で暮らしてきた。
父はよく稼ぐ人だったから、金銭的に不自由することはなかった。
兄はとても優秀で、なおかつ面倒見が良くて、いつも優しくしてくれた。
近所の人たちも事情を知ってくれて、すごくお世話になった。
私と兄は、母親がいないという点を除いては不自由も無く、たぶん、健全に育った。
兄は大学生になっても優しくて、帰省する度に私の宿題を手伝ってくれた。
高校生になり、進路を考えるようになって、ずっと兄の背中を見てきたものだから、同じ大学に行きたいと思うようになった。
私は出来が悪くて、兄ほど優秀ではなかったから、一所懸命勉強した。
成績も上がって、胸を張って志望大学を言えるようになった。
ある日、進路を父に相談したところ、東京には行かせられない、と言われた。
金銭面の問題かと思い聞くと、私は箱入り娘なのだから1人暮らしをさせるわけにはいかない というようなことだった。
お兄ちゃんは行ってるじゃん と言っても、お前は女の子なんだから と言うばかりで聞いてくれなかった。
そのとき初めて、父に不信感を抱いた。
学校で友達に相談してみたが、周りにもそんな子が何人かいるらしく、たわいもないこととしてあしらわれてしまった。
高校で学年1位の子は、東京大学も合格圏内なのに地元の公立の女子大しか認めてもらえないと言っていた。
彼女は仕方がないからともう諦めている様子だったが、私が彼女の諦めに同調する必要はないと思った。
担任の先生や進路指導の先生に相談をしたところ、お前が勉強を頑張ればお父さんも認めてくれるはずだよ なんて、的外れな答えしかもらえなかった。
成績がどんなに良くなっても、父は頑として家を離れることを認めてくれなかった。
地元にはいわゆる難関と呼ばれる大学がひとつあって、父はその大学を勧めてきた。
でも、私は理系を選択していて、希望する学部学科は別キャンパスにあった。そこは本キャンパスから遠く、家から通学するとなると大変で、結局1人暮らしをする羽目になる。
そのことを強調して伝えると、父は、なら文転すればいいだろうと軽く言ってきた。
兄には許されたことなのに、私は、女であるということだけで進みたい進路にも進めないのかと悲しくなった。
その日は全く話し合いにならなかった。
兄は、多分そうなると思っていた と言っていた。
私はずっと、自分は恵まれていると思っていた。そして実際に、恵まれていた。
でも、ちょっとの不満や疑問も、恵まれている故のものだと思っていた。
兄曰く、母が亡くなってからの父は、ずっと、私に対して過保護だったらしい。
そういえば、女の子なのだから怪我をさせられないと公園に遊びに行くことも禁止されていた。
ズボンを履くことも禁止されていたし、自転車に乗ることも、男の子向けの番組を観ることも、危ないこと、はしたないことは全て禁止されていた。携帯電話だって父と共用だった。
全部、兄は禁止されていなかった。
それらに私は何の疑問も抱いていなかった。嫌だな、と思うことはあっても、自分は恵まれているんだから我慢しなきゃ と思っていた。
父は私を縛り付けたかったのだろうか。
そのような考えから父の言動を見ると、もしかするとこれは普通ではないのかもしれないと少しずつ思うようになった。
毎朝の行ってきますのキスも、週1の交換日記も、中学まで一緒にお風呂に入っていたのも、たぶん、普通じゃなかった。
本当はずっと嫌だったけど、ルールだからと慣れてしまっていた私も、普通ではなかったのかもしれない。
兄は、お父さんの言うことを聞くか、お父さんを捨てて東京に来るか選べと言った。
そんなことを急に言われても、父を捨てるなんて考えられなかった。
父は、優しくて頼もしい、自慢のお父さんだから。
親を捨てるというのは家族と上手くいっていない人や虐待を受けた人だけがすることだと思ったから。
でも、どんなに説得しても父は家を出ることを認めてくれなかった。
父は頼れなかった。私は兄に相談して、兄に言われるがまま目一杯勉強した。
2月、受験前日、交通の乱れを懸念して受験会場近くのホテルに泊まった。もちろん、会社を休んで着いてきた父も一緒に。
理系のキャンパスは遠いが通えなくはないということで認められ、文転だけは免れていた。
いわゆる難関大学だったが、試験は簡単だった。私の本当の志望大学はこんなものじゃないくらい難しいはずだったから。でも、どうしても行きたくなくて、わざと間違えた私は不合格になった。
父には、浪人する、と伝えた。認めたくない様子だったが、必ず受かると高を括って私立大学をうけていなかったため、その他に選択肢は無かった。
高校を卒業して、3月中旬、友達と卒業旅行に行くと言って東京に行った。
もちろん卒業旅行にも父は大反対だったが、これだけは譲れないと強引に家を出た。
東京に着いて、会社を休んできた兄に迎えられ、私は、志望大学の後期試験を受けた。
もし落ちたら、本当に浪人するしかなかった。でも、なんとか、合格した。
合格通知を見せると、父は激昂した。優しい父が怒っている姿を初めて見た。
認めないから金は出さない、と父は言った。私はアルバイトもするし、兄にも援助してもらうことを伝えた。
後期受験を兄も知っていたことに怒るかなと思ったが、予想に反して、お前にアルバイトなんかさせられるかと父は泣いていた。
そのとき初めて、父を怖いと感じた。
宣言通り、父はお金を出してくれなかった。入学金さえ払わなければ、私がいなくならないと思っているようだった。
私は貯めていたお年玉を使った。入学金、授業料で足りない分は兄が出してくれた。
支払いが終わってからも、期限ギリギリまで父にはお金を出してくださいとお願いし続けた。払ったことを知られては困るから。
3月末、すっかり安心しきった父が仕事に行っている間、私は荷物をまとめて東京に向かった。捜索願を出されてはかなわないので置き手紙をした。
しばらくすると、兄の携帯に父から電話がかかってきた。兄に促され私が電話をとった。
2度目の父の激昂だった。
でも、どんなに怒られてももうお金は払っているし、もう東京に来てしまっている。
帰らないことを伝えると父はまた泣いていた。
後日、同じく上京していた高校の友達にお願いして、何日か部屋に住まわせてもらった。
父も休日に上京し兄の家に来ていたらしかったが、携帯電話すら持っていない私に連絡をとることはできなかった。
入学式には、父も兄も来なかった。式が終わり友達の部屋に戻ると、上京した同級生が何人か集まっており、おめでとうパーティーをひらいてくれた。
自由になったような気がした。
熱りが冷めてからはまた兄の部屋に住まわせてもらった。
いつまでも兄の世話になるのは申し訳なくて仕方がなかったが、兄に頼る以外の手段が私には見つからなかった。
兄の元には今も頻繁に父からの連絡がきているらしい。そして兄の口座には私宛のお金が振り込まれているらしい。
私の学費も、生活費も、兄が出してくれたようで結局は全て父のお金だ。
だからと言って際どいアルバイトに手を出そうとすると兄に止められる。
結局私がしていることは、家にいた頃と何も変わっていない。
成人式の報せや諸々の手続きなど、全て父と兄がやりとりをして済ませてくれている。
ただただ自分が恥ずかしい。
あの日、父を捨てる決意をしただけで私は何も捨てられていない。
親子喧嘩をして意地を張り続けているだけだ。
でも、だからと言って、そう簡単に仲直りできるわけでもない。
このままじゃ私はいつまでも、箱入り娘のままだ。
彼に妊娠したと伝えたら困ると言われた。
一人で育てるつもりだと伝えたらいつもは穏やかな彼が顔色を変えて殴る蹴るしてきた。結局流産した。
一週間仕事を休んだ。その間彼は今まで通り私の部屋に帰ってきて普通に生活してた。
一週間後仕事から帰ってきたら彼の荷物が全てなくなっていた。置き手紙も電話もメールもなにもなかった。
実家を訪ねても会いたくないらしいと母親に言われた。話がしたいと手紙を渡したが返事はなかった。
彼は社会人になったけど、キレると暴力をふるうのは相変わらずで、今年も数回死にかけた。
何も許してないし愛情もない。
もちろんSEXもしてない。
結婚する理由が見つけられない。
許したいのかもしれない愛したいのかもしれない情かもしれない。
最近ずっと元彼の夢をみる。
優しくて面白くて楽しくて涙がでる。
くじびきに当たって、今マンションの管理組合の理事長をやってる。
いろいろと大変だわ。
今で理事長に就任して7ヶ月目。
築10年くらいのマンションなので ジジイ世帯はまだ少数派だけど、彼らの世代の声は想像以上にでかいことに気づかされた。
そもそも若い世代の人達は働いてるし、忙しいからマンションのことなんか気にかける余裕がある人は少ないんだろう。
ジジババが、俺の家を訪れては文句を小1時間ほど言いにやってくるわけだ
俺が夜帰ってくるのが遅いってのもあって置き手紙が何通も入ってて夜10時くらいにこられたこともあった
おれは警察じゃねーぞ。
「バルコニーでタバコを吸うのを禁止にしろ」
「1階の非常口の鉄の扉が重い、オートロックにしろ」
「ペット禁止マンションなのに、〇〇号室は犬を飼ってる。対応しろ」
「〇〇号室がふとんをベランダに干してる」
「管理人にちゃんと仕事させろ、ずっと管理人室に座ってるだけじゃねーか」
「バーベキュースペースのバーベキュー利用を禁止しろ、くさい」
「ガレージのシャッター音がやかましい、夜11時以降は使用禁止にしろ」
「子供のおもちゃが散乱していて景観が醜いから敷地内公園をつぶして、自転車のスペースにしろ。」
こういう上がってきた問題が月に一度理事会で処理される。
大の大人が集まって1,2時間かけて議論するわけだけど、ほんと自分のことしか考えてないくだらない問題ばかりなんだよね
でも、一応責任ある立場としては無視はできず、ポーズでも対応していかなきゃならない
ジジイがしつこいので相手方への注意を管理会社のスタッフさんにやってもらうこともよくある。
こういう無駄な仕事を増やす声がでかいだけのバカな層がいて、それをしょうがなく実行するって構造は社会の縮図な気がしてしょうがないんだよね
会社に居られなくしてやるって言われちゃった。
そしたら、私のアパートまで押し掛けて来た(そのとき私は出かけていたので遭遇せず)。
置き手紙がしてあって寒気がした。
電話はちゃんと出てその都度録音、送ってきた手紙なんかはちゃんととっておく。
「会社にいられなくしてやる」「どうなるか覚えてろ」なんて言ったらしめたもの。
結婚して7年が経った。
別居もしてるし、お互い仕事もしているし、持ち家もないので金銭的には問題はない。
が、離婚をしてもらえない。
相手が首を縦に振らないのだ。
今年2月初めの調停でなんとか折り合いがつくと思ったんだけどな。
調停は話し合いの場なので、相手が折れないと無理ですと調停員に言われ
あっけなく1回の調停で終了してしまった。
相手は反省しているから元に戻りたいと言い続けているが、
そんなに反省しているなら、何故同居しているときに直してもらえなかったのかな。
やりなおすつもりはないと言い続けていたら逆切れするし。
会社に居られなくしてやるって言われちゃった。
そしたら、私のアパートまで押し掛けて来た(そのとき私は出かけていたので遭遇せず)。
置き手紙がしてあって寒気がした。
ああ、この状況が続くんだろうな。
家に帰るのが怖い、玄関前に相手が居たらどうしよう。
村に姫が暮らしていた。どこの家の姫なのか、そもそもなぜ姫なのか、親類縁者はいないのか、実は割った竹の中から産まれたのではないか、しかも他に同じ顔の姫が24人いるのではないか、などなど無責任な噂が数多く流れていたが、出自などの真相は誰にもわからなかった。ただ村人たちは彼女を姫とよんでいた。
姫は顔こそあまり美しくなかったが、流行や世相について語ってみせるのが得意だった。語るだけなら他の村人にもできたのだが、姫の語り方は他とは一味違っていた。
まず姫は語り始めるときには無知を装う。自分が聞く者と同じ視点に立ち、同じことを知りたがっているのだと強く印象づけるためだ。しかしこうして話の流れを形作ると、一転して姫は全てを知る神の視点で語り始める。口調は始めと変わらず聞く者に寄り添う形になっているのだが、ところどころで無知な聞き手に自分の考えを吹き込むのだ。こうされると姫の流れるような語り口も相まって、聞き手は手取り足取り手ほどきをされながら自分で新しい事実を発見したかのような錯覚に陥る。
自分がどれだけ賢いか確認することに至高の喜びを得るような傾向がもともと村人たちにはあったので、姫はたちまち村の人気者になった。姫の屋敷の前には話を聞こうとする村人の行列が絶えなかったし、姫に入れあげるあまり親衛隊を気取る者まで現れる始末だった。
その日も姫の話を聞きに大勢の村人が集まっていた。
「歌を詠むには古今東西の歌を知らなければいけないという人がいるけれど、そんなのはおかしいわ。本当に重要な歌を二つか三つ知っていれば、誰でも歌は詠めるはず。」
こう語りながら姫は、「知識が多いこと自体に意味はない」という事実を「発見」した村人たちが論争を始める様を夢想していた。村人たちに興味があるわけではない。日頃から物を知らないことに劣等感を感じていた者がこれに賛同し、逆に優越感を感じていた者が反論を始めて村を巻き込む騒ぎになり、自分の名がさらに広く知られるようになることを期待したのだ。
ところが、実際に語り終えてみると期待していたのとは何やら様子が違う。聴衆の視線が総じて自分に敵意を抱いているように見える。と、聴衆の一人が立ち上がって叫んだ。
「歌を詠むことを馬鹿にするな!」
なんと、話の結論ではなく、例として歌を使ったことが聴衆の反感を買っていたのだ。日頃から何かを話のダシに使うときには聴衆の反感を買いすぎないものを選ぶよう気をつけてはいたのだが、今回は知らぬ間に村の内部のそれもかなり連帯意識の強い部分に石を投げてしまっていたらしい。
次第にざわつき始めた聴衆を前にしても、しかし姫は慌てなかった。騒ぎを大きくすればするほど自分の名は広く知れ渡るという冷静な計算が既にあった。
「歌を詠むのがそんなに立派なことかしら?さっきは二つか三つって言ったけど、なんなら一つでも知っていれば歌なんて簡単に詠めるわ。」
姫の挑発は完璧で、むしろ効果がありすぎたほどだった。顔を真っ赤にした聴衆は憤怒の形相で姫をにらみつけている。このままでは暴動すら起こりかねないと思われたまさにその時、一人の男が立ち上がった。
「できるというのなら、実際にやって見せていただければ納得できるのですが?」
聴衆は静まりかえった。その男は、春の歌を詠めば冬でも桜に花が咲き、魚を焼く歌を詠めば警察が小学校を警備するとまで言われた、知る人ぞ知る歌聖であった。この騒ぎを見るに見かねて、場を収めようとしたのである。あとは姫が聴衆に軽く頭を下げ、得意の口上でオチをつければ万事丸く収まる。
「いいでしょう、やってみせましょう。」
しかし姫は譲らなかった。聡明な姫に歌聖の気遣いがわからなかったわけではない、むしろ自分でもなぜ強情を張ってしまったのかわからない。しかし一度やると言ってしまった以上、やらねばならない。結局、翌日中に姫が歌を詠んでみせるということになってしまった。
その晩、興奮冷めやらない様子で聴衆が去っていった後、姫は考えた。なぜあそこで強がりを言ってしまったのだろう。なぜあの歌聖の顔が頭に浮かんで離れないのだろう。冷静になって考えようとするのに、答えは出ないまま夜が明けてしまった。
朝になると、既に姫の屋敷の前には人だかりが出来ていた。「早く始めろ」だの「逃げるつもりか」だのと、口々に勝手なことをわめいている。そこに静かに座を構える歌聖の姿を見つけたとき、姫は自分の胸が高鳴るのを感じずにはいられなかった。そして気づいてしまった。ああ、私はあの方に恋をしている。
「百人集まったら、ここに人が百人集まったら歌を披露いたします」
こう言って姫は屋敷の奥へ引っ込んでしまった。とにかく時間を稼がなければ。始めはうまいことを言ってはぐらかしてしまうつもりだったけれど、あの方を前にしていてはとても落ち着いて口上を述べるだなんてできやしない。とにかく歌を詠まなければ、私なら出来る、今までだって私は村人の期待に応えてきた、やってできないことなんてないわ。
しかし、さすがの姫にもできないことはある。結局、完成したのは技法も稚拙なら構成もでたらめ、なにを主題にしているのかもさっぱりな、素人が詠んだ歌の見本のようなものであった。
百人を超える聴衆を前にその歌を披露したとき、場に起こったのは「やっぱりか」という失笑と、「それでも姫ならなんとかしてくれるはず」という期待が変じた溜息だった。しかし姫は聴衆の反応など意に介していなかった。歌聖だけが気がかりであった。思い焦がれる歌聖の前で、こんな醜態を晒してしまった自分の惨めさに涙が溢れてきた。
すると、歌聖はすっと立ち上がると歌を詠み始めた。それは姫の歌を土台にしていながら、韻律は流れる川のように滑らかで、ありとあらゆる技巧が尽くされ、古今東西の歌が詠もうとしていた主題が全て織り込まれたかのような深い味わいのある歌であった。姫に罵声を浴びせかけることに熱中していた聴衆は静まりかえり、感動のあまり号泣し、我を忘れ失禁するものすら相次いだ。
歌聖の圧勝だった。歌聖とて姫を辱めるためだけに歌を詠んだのではない。聡明な姫のこと、これを糧に歌人としても才能を花開かせて欲しい、そう思っての行動であった。しかしその思いは姫には届かない。私の胸をこんなに狂わせておきながら、公衆の面前で容赦なく辱めたあの男が憎い。私の才能を賞賛しておきながら、今は私に罵声を浴びせかける側にいる村人たちが憎い。そして何よりこんな惨めな状況に自分を追い詰めた自分自身が憎い。もうこの村にはいられない。
それから先のことを語りたがる村人はあまりいない。何があったのかを正確に述べるのは難しいし、何より本当にそんなことが起きたのか今となっては疑わしいからだ。
「突然ですが、あなた方には愛想が尽き果てました。今唐突に思い出しましたが私は月世界の姫なのです。私は故郷に帰ります。さようなら。」
姫はおもむろにこう宣言したかと思うと、パシューと音を立てて気化してしまった。パシュッでもシューでもなかった。パシューであった。瞬間移動でも液化でもなかった。気化であった。
そして姫が立っていた地面には置き手紙が一つ。
/__.))ノヽ
.|ミ.l _ ._ i.)
(^'ミ/.´・ .〈・ リ うんこうんこ
.しi r、_) |
| `ニニ' /
ノ `ー―i
その後、月日が流れたが姫の屋敷では気化したはずの姫が再び人々に話を聞かせている。それが以前と同じ姫なのか、他に24人いたそっくりさんの一人なのかは誰も知らないが、ともかく姫が歌について何かを語ることはなくなった。
自己啓発セミナーに鞍替えした姫の屋敷は、今も姫と親衛隊気取りの村人たちがキャッキャウフフする場所として大いに盛り上がっているということである。
私はかつて付き合ってた彼氏の前でオナラをしてしまいました。
付き合ってまだ一週間も経ってないラブラブの頃でした。
ある日突然オナラがしたくなって、思いきりしてしまいました。
しかも彼の目の前で「ブッ!」っと爆音を発してしまいました。
優しい彼といると気が和んで何もかも許されるという安心感が湧いてくるのです。
我に帰ると私の顔は恥ずかしさのあまり真っ赤になり、暑くて汗が出てきました。
でも彼は私を見て「可愛いよ、綾。遠慮することないよ」
と優しく抱きしめてくれました。
私は「ごめんね、臭かったでしょ?」と言うと彼は
「うん。でも綾の臭いオナラをもっと嗅ぎたいな。」と言いました。
私は尽くすタイプなので毎日さつま芋を食べ、彼の顔に跨がってオナラを一生懸命出しました。
オナラをしたご褒美として、私のウンコの匂いがする臭いお尻の穴を舐めてくれました。
彼がお尻の穴を舐めるときも、オナラをしたくなったら遠慮なく出してました。
私は彼のためにもっと臭いオナラをしたかったので毎日ニンニクや肉類を食べてました。
ある日、一週間ウンコせずに彼の顔に跨がり
口を手で押さえ、息を吐いて吸い込む瞬間に
『ブフォーーーッ!』と思いきりオナラをしました。
上に乗ってるわたしでさえかなり臭かったので、彼にはその何倍も臭かったのでしょう。
彼は泡を吹いて失神してしまいました。
愛するがためにしたオナラで彼を半殺しにしてしまったので、
私は罪の意識が重く彼の前から立ち去る決心をしました。
もっといいオナラが出る女になるため、修業を積んで来ます。さよオナラ……綾
と泣きながら綴った手紙を
失神した彼の横に置き手紙をして去りました