はてなキーワード: マイノリティとは
土曜の『相談は踊る』の頃からリスナーで楽しく聴いていたんだけれど、ここ最近のスーさんのラジオを聴くことが辛くなりつつある。
昔は「サクセスしつつある持たざる者」が自分に寄り添ってくれるという「アニキ感」がラジオというフォーマットと相まって、聞いていて爽快だった。けれど最近は(本人にその自覚がなくても)成功者が自分の問題意識のある弱者の立場を庇っているように見えて、男性の僕から見てとても辛いものになってしまった。
伊集院さんも岡村さんも同じ感じでキツくなっていたんだけれど、これは「ある断面では弱者だが別の断面では強者である人が弱者として語るとき、当人を強者として認識している人から見るとイジメみたいに見えてしまう」ってことなんだと最近ようやく合点がいった。
伊集院さんは思春期男子というマイノリティを代弁するうちにラジオで名を上げて帝王になり、自分の強者性に無自覚だったのか何なのかパワハラまがいなことをしてしまった。
岡村さんは強者でありながら非モテ男性として弱者の側面も持っていて、後者としての語りが聴く人にとっては辛かった(矢部さんはこの弱者性を「かわいそさん」と表現していた)。
共感するけど、まあでも美術館はマイノリティじゃない(つまり「マイノリティの反撃」ではない)と言われたらそれはそう。
「差別に異様に厳しいマジョリティ」というのが自分のやってる差別には無自覚っていうのは、まあ定番ではあるので、この張り紙自体は別に何も悪くなくても、なんか色々連想してキモイというのもわからんでもない。
先日、「美術館が「差別主義者お断り」という張り紙を出していた」というツイートがバズっていた。以下のリンクがそれである
https://twitter.com/tamago_sukidesu/status/1520608613127008256
このツイートのリプライや引用を見ていると、以下のような「冷やかし」のようなツイートが実に多い。
大別すると
①ミサンドリー(男性嫌悪)が入っていない。男性差別には賛成するのか?
②今まで排除される側だったマイノリティが他人を「排除」して楽しいのか?
といったものだ。
もういつもいつもこの手のカスみたいな意見を見て、しかもどうやら本人たちは上手いこと言ったつもりらしくてウンザリなので、改めて反論しておきたい。
①ミサンドリー(男性嫌悪)が入っていない。男性差別には賛成するのか?
→それで言えばイスラム恐怖症とか学歴差別とかここに書かれていない偏見、差別は山ほどあるけど。あなたはこの看板を見て
「なるほど、同性愛差別はダメだけどイスラム教徒の差別はオッケーなんだな」とか思います?
普通は思わないだろ。そこで敏感にミサンドリーの不在だけ読み取ってしまうのはなぜなんでしょうか。
男女関係でいえば歴史的に女性が被差別層だったわけで、反差別の文脈でミサンドリー反対よりまずミソジニー反対が出てくるの、そんなにおかしいか?
こういう人たちがBLMに対して「アジア人の人権も擁護しろ」とかイチャモンつけてたんだろうと考えると勝手な納得感はあるよ
②今まで排除される側だったマイノリティが他人を「排除」して楽しいのか?
→一端冷静に考え直して欲しいんだけど、「感情的な理由に基づく差別」と「「全ての人間は平等に権利を持つ」という理念をベースにした反差別」が、本当に同じものに見えるのか?
自分が極めて差別主義者に優しく、差別する人の肩を持っている自覚がある?
「普段のイジメは完全に無視するくせに、いじめられっ子が反撃するやいなや高速で駆け寄ってきて「君は今暴力を振るったよね。暴力を振るった自覚はある?」「今君はいじめっ子と全く同じことをしたわけだよね」とか言い立てる人」
なんだよね。そのくせ自分は中立の立場で冷静にものを言ってるという自認なわけ
でも実際には「差別に対する抗議」を差別に仕立てることで、「たしかにイジメは良くないけど、イジメの被害者がそれに反撃するのは「イジメっ子イジメ」だから平等に悪だよ」みたいなことを言ってるんだよ。
頼むからその行動力を最初に差別した人に向けてくれませんかね。
■追記
・ミサンドリーはミソジニーの対義語なんだから無いと不自然と感じるのは当然では?
→別に対義語だからというのは理由になってないでしょ。じゃあホモフォビアがあるのにヘテロフォビアは無いのはいいんですか?
この手の話をする際に重要なのはマジョリティとマイノリティの非対称性で、人種差別もトランス差別もホモフォビアもミソジニーも、ぜんぶマジョリティからマイノリティへの差別なわけですよ
で、マイノリティがその差別に対抗するためにこういう言説を持ち出すわけでしょ。だからマイノリティ目線の主張の方が優先度が高いのは何もおかしくない。
こういう話の時に「マイノリティがマジョリティを差別するのは許されるんだよなw」みたいなことを言う人がたくさん出てくるわけだけど、もちろん許されないですよ。明言しておくと当然ミサンドリーだって許されない。
でもそれって「当然マイノリティ差別は許されない」という大前提があってのものでしょ。「差別に反対するくせにミサンドリーに反対してない、はいアウト。やり直し」みたいな態度は何様なんだよ。
「どっちもどっち」的な構図に引きずり込もうとする意図が見え透いているんだよな。
→これはその通りと思う。それにこういった意見は多かったので最初から取り上げるべきだった。
改めて記載しておくと、差別・偏見といった人間の思考をあえて病状に例える必要は無いと思う。
根拠がないし、そういった思想が何らかの精神疾患とセットになっているケースはあるのかも知れないが、それは個別のケースに過ぎないので。
それをあえて病状のように記載すべきではない。
→じゃあ世界で一番人口が多いのはアジア人だからあらゆる白人はマイノリティで弱者になりますね。
■追記2
深夜に書いたせいか重要なことから抜けている。コレを最後の追記にしたい。
→これは重要なことなんですが、あなたがもし「内心ではめっちゃ差別してるけど、言動には移さない人」であれば、あなたは差別主義者ではありません。
さすがにTERFを痴漢と同列に置くのはどうかと思う。TERFは安全安心の為という大義名分があるから厄介なわけで。様々なマイノリティへの苛烈な差別も安全安心の為に行われてきたわけだが。
あとTERFは、様々な差別者同様、自分達の方が相手よりも弱者だって思ってる。
いろんな社会的な尺度を無視して腕力だけで自分達の方が弱者だと言い張る、ならまだマシで、いろんな社会的な尺度においても自分達の方が弱者だと思い込んでる者もいる。トランス女性は「男」だから差別を逃れて育ち仕事で優遇され差別する者がいてもちゃんと社会が咎め味方してくれるみたいな。
実際にはトランス女性は(もちろん個人差はあるが)子どもの頃からミソジニーの餌食になったりシス女性よりも就労が難しかったりするし、差別はいくらか咎められるようになったがしかし簡単に無くならないということはシス女性も体験してるはずなのだが。
エロじゃないのもあるしBLジャンル全部暖簾の中に行けとは思わないんだけど、暖簾の中に行かない理由として女性が性被害に遭うみたいなの見るとエロを欲する女性はBLジャンルだけじゃないんだよなあとBL興味ない身としては思うんだわ。もちろん男性向けの女体のセックスがあるのがゾーニング対象になるならBLの男体のセックスも同様に暖簾の中に入るべきと思うんだけど。
BLは女性性を意識せずに楽しめるジャンルらしいけど単なる創作としては作中の女性が主役や主体になれないのでBL=フェミニズム論には反対だし、たわわみたいないわゆる男性向けの方が女性の意思による活躍が描かれてて好き。
そして女体のエロも好きなのでTLや男性向けをよくネットで探すんだけど、実店舗で想定するとBL以外を求めて暖簾の中に行く女性になる。
BLカフェが男性に潰されたように暖簾の中に行くと性被害が起こる可能性があるというなら、私のようなBL目的じゃない暖簾の中に行く女性が性被害に遭うことは構わないにつながる可能性があるんじゃないかなと勝手に危惧している。それってスカート履いているから痴漢に遭うと責めるようなことと何が違うんだろうか。
男性向けにゾーニングを求めてたわわみたいなセックスシーンがなくエロい作品もその対象なら、セックスシーンがなくエロいBLもゾーニングの対象になるのでは?ゲイというマイノリティを女性というマジョリティが好き勝手消費しているようなものであるのだし。
男性向けと同等のゾーニングをしないと単なるダブスタではと少女漫画や少女向けラノベ探してたぶんセックスありのBLに遭遇した身は思うんだよなあ。
だから票田を切り崩すため表現規制へ踏み込んだ?
完全な邪推だけれど、本当にもしそうであるならば勘違いも甚だしいぞ。
なぜ勘違いなのか?
第一に与党の勢いを削ぐための手法として表現規制をしても漫画好きは消えることはない。漫画好きを消すには生物的に殺すしかないだろう。
第二に表現規制をして漫画好きを追い込むと漫画好きは反表現規制を掲げる山田赤松両氏を擁する与党を支えようと動く。
第三にそもそも現代の表現規制をはじめたのは与党なので漫画好きは与党ですら疑いの目で見ている。
これらの理由から表現規制は何ら与党の票田を切り崩すことへ寄与しないばかりか、与党支持をより強固とし、野党の得票を減らす効果しかない。
「漫画好きは表現規制されると嫌なんだな。つまり今の動きは効果的というわけだ」という考え方は規制推進派へあるかも知れない。
認めよう。その通りで本当に効いている。効いているからこそ表現規制しようとする勢力から距離を置くし支持することはない。
表現規制推進派が効果的に動けば動くほど漫画好きの心は離れていく。
特に共産党、アナタたちはその党史から党員がマイノリティとして追い込まれた際、党員の結束が強くなったことを経験している政党じゃないか。
アナタたち野党が漫画好きを追い込めば追い込むほどに結束され与党支持の意志を固めていくんだ。
このような作用が気に食わないならば表現規制推進派は漫画好きを生物的に殺すしかない。
漫画を楽しいと思ってしまう心を私は止めることが出来ない。漫画を描くことを面白いと思ってしまう心を私は消すことが出来ない。
私の心をどうにかしようと思うのであれば私を生物的に殺すしかないだろう。