はてなキーワード: タエちゃんとは
※漫画『ちひろさん』、映画『ちひろさん』のネタバレを含みます。
『守られている』という感覚を知らずに歩く街は心細い。
けど、『ちひろさん』に会った後なら、なにかが足りなくても、つまりあの人が持っているものを私は持っていなくても、それで大丈夫なんだ、と思えるから不思議なのだ。
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私にとっての漫画『ちひろさん』は、『読む』というよりも『会いに行く』という感じに近い。
『理解する』というよりも『チューニングを合わせる』という感じにも近い。
チューニングが合っている、と表現すると、そこには規則性や正しさがあるみたいに感じるけれど、ちひろさんは揺らぐし、沈むし、また浮かび上がる。
でもその『揺らぎ』や『浮き沈み』こそが『正しさ』で、揺らいでも、浮いたり沈んだりしても、その奥の真ん中のところで『ほんとうのこと』を知ってる自分がいるんだよ、ということを確かめるために私はちひろさんに会いに行く。
私に与えられた意味や、私につけられた値段や、私が身に着けた記号を剥いで丸裸になったって私はいるし、なんかさ、そうやって『持ってる』つもりになってるものなんて全部嘘じゃん?って、ちひろさんの偽りのない目をみていたらそんな風に思えるのだ。
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高校生のころ、学校帰りに街を歩いていたら、道端で知らない男の人に「あなたがいま履いている靴下がほしい」と言われたことがある。「3000円で」と。
私の高校は、靴下まで学校指定のものを履かなければならなくて、校章が刺繍された靴下は高校の購買部でしか買うことができなかった。
それが『お嬢様学校の指定靴下』としてマニアの間で人気があり、欲しがる人がいるということは知っていた。
なにかの雑誌の対談で、その雑誌の編集者が「女子高生って無敵でしょ」「女子高生ってこの世でいちばん強いでしょ」「女子高生っていちばん価値があるでしょ」って言っていて、「雑誌を編集するような立派な大人がそういうのなら、そういうものなのかな」と思っていた。
テレビでは「いま、女子高生に大注目の○○」とか言って大人は女子高生の流行を気にしてるみたいだし、それに、やがて穴が開いて捨てられるだけの履き古した靴下に、3000円も出す人がいるんだし。
結局、「ばれたら先生に怒られそう」と思って靴下は売らなかったけど、その出来事の後に残った、心臓が冷たくなるようなしこりはいったいなんなんだろう?と思った。
「無敵」のはずなのに、どうして街をひとりで歩くのがこんなにも心細いんだろうって。
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でもさ、私があのころ怖かったのは、先生に叱られることよりも、「そこに『私』がいなかった」ことなんじゃないかな。あの男の人がほしかったのは『女子高生の靴下』であって、別に私の靴下じゃなくてもよかったんだろうし、『女子高生に人気のアイドル』は別に私の好きなアイドルじゃなかったし。
中学受験でトップクラスの私立中学に入学したけど、そのあと父が浮気して、家に帰らなくなって、お母さんがある日「生活が厳しい」ってこぼしたから、「じゃあ私、学校やめるよ」と言ったとき、お母さんは死ぬほど怒って、私のことを責めた。「こんなにあなたのためを思ってがんばってるんだから、あなたも頑張って学校に行きなさいよ」と叱ったけど、お母さんが捨てられないのは「有名私立に通う私」であって、「私」じゃないよね?
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映画『ちひろさん』をみたとき、女子高生のころに感じていたあの『冷たさ』の手触りが、もう一度手のひらの中に戻ってきたみたいだった。
『あのキャラ萌えるわ』『そのキーホルダーどこで買ったの?』『私も欲しい』
アニメの話で友人たちと盛り上がりながらも、オカジはお母さんからのメッセージを気にし続ける。
家に帰ると、栄養バランスのよさそうな食事が食卓に並び、お父さんは「週末には、お前がずっとやりたがってた陶芸に連れてってあげる」という話をする。そしてその陶芸を教えてくれる人がどれくらいすばらしくて、オカジのために用意してくれた土がどんなに特別で、どんなにいいものかを丁寧に説明する。
でも、オカジの表情は固い。
どうして親から与えられたものを喜べないのか、どうして今まで友達と一緒に盛り上がっていたアニメの話についていけないのか、オカジ自身も理解できないまま戸惑う。
「あのキャラってありがちじゃない?」「どこかでみたことがあるような感じ」と素直な感想を友達にぶつけて、友達に煙たがられる。
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「あ、この世のほとんどはカードゲームだったんだ」、と視界が開けるように気がついたのはつい最近のことで、流行りのポケモンカードの開封動画をみていた時だった。
配信者が、私の大好きなポケモンが印刷されたカードをカメラにかざし、「はい、雑魚」と言って机の脇によけた。
そうだったんだな、私が大学のころまで必死になって集めていたのは『希少価値の高いカード』だったんだ。みんながほしがって、みんなが高いお金を出して買う、そういうもの。
『偏差値が高い大学』『美人』『モデル体型』『ランキング上位の職業』が印刷されたカードを何枚持っているか。それが人生だ、と思ってたんだ。
その付加価値の高い『記号』をどれほど子に与えられるかを、親は愛だと思ってたんだ、って。
オカジは「本当はそうじゃない」って心の奥のほうで気づいている人だ。
いま、恋愛もののコミックの棚を眺めていたら、「スパダリ弁護士」だとか「イケメン上司」とか、『記号』の名前がたくさん並んでて、「さぁ、これだけ興奮する記号を集めたんだから興奮しなさいよ」って言われてる感じが結構しんどいんだよな。サプリメントとか、エナジードリンクじゃないんだからさ。
でも、これまでの私はその『記号』に反応して、手に入れて興奮して、手に入らなくて落ち込んで、手に入れても大したことなかったなってすぐ飽きて、次、また次って掻き立てられるように生きてきたし、そうじゃない人生のことを知らなかったんだよ。
私がいま、もしもカードゲームのカードになるなら頭の上には『専業主婦』って印刷されるんだろうし、誰かに職業を聞かれて「専業主婦です」って言ったときの相手の「あー…」って感じの表情を、どうやって受け止めたらいいのかわからないんだよ。
「私はこの人のデッキから外されるんだろうな」っていう、あの感じ。
オカジと同じことを、私だっていまだに恐れてる。
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「元風俗嬢です」と名乗るちひろさんに、人々はいろんな意味を与える。
『男の癒し』とか『セックスしてくれる人』とか。作品の外でも、『救済の役割を背負わされた人』とか。
「専業主婦です」と名乗る私を、絶句して眺める人がいたり、「大学まで出してもらって、親に申し訳なくない?」って言われたり、
「働かなくてすむなんて羨ましい」という人がいたり、「大丈夫、また社会復帰できるよ」と励ます人がいたり、
「男の重荷」と影で言う人がいたり、
料理や掃除の能力を尋ねて、ハウスキーパーとしての価値を確かめる人がいたり、
なぜか夫の職業を聞かれて、夫の話ばかりされて、「夫の優秀さが君の優秀さの証」みたいにいう人がいたりするのと、どこか似ている。
ちひろさんは元風俗嬢を名乗る。隠すこともできるし、どう考えたって面倒なことの方が多いのに。
ちひろさんは多分、わざと名乗ってるんだと思う。
それは、「セックスワーカーだって立派な職業だということを言いたい」とか、「後ろめたいことなんてしていない」みたいな主張とは絶対違って、ただ淡々と打ち明けているにすぎないと思う。
だって、私、そうなんだもん、って感じ。
理解されるとか、されないとか、価値をつけられるとか価値をつけられないとか以前に、私は私だから、って感じ。
『元風俗嬢』と名乗ることによって、人々がいろんな意味をちひろさんに与えるみたいに、私みたいな人間が、勝手にちひろさんに救われているだけだと思う。
「あ、そうか、私が誰であっても、誰でなくても、人の目線なんて勝手に脱いでいいんだよね、ちひろさんみたいに」って。
ちひろさんが誰かを救おうなんて思っていないと思う。
そして、ちひろさんがやってることって、いまのところ生半可な覚悟じゃできないことなのだ。
記号と、それに与えられた価値でしかものをみることができない人が多い世界に向かって、予測不能の球を投げてるみたいなものだから。
でも、本当はその球があぶり出すのは投げられた相手の価値観と人間性の方なのだ。だからちひろさんはときどきぞっとするほど怖いのだ。
「価値のある場所」には値段が低いものと高いもの必ずあるはずで、ほとんどの人はその高低差を自尊心のよりどころにしている。
「このカードを持っているから」自信を持ったり、「このカードがないから」世界を恨んだり、もしもちひろさんみたいにカードを全部剥いだ人が目の前に現れたら、プライドも劣等感も全部意味がなくなってしまう。
その『地盤の揺らぎ』に耐えられない人がちひろさんに怒り、揺らいだことによって解放される人もいるのだろう。
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映画『ちひろさん』のオリジナルなシーンの中で、好きなところはたくさんあるけど、私はちひろさんがタエちゃんと自分の母親にどんぐりを渡すところでものすごく泣けてしまった。
たぶん、ちひろさんを産んだお母さんはちひろさんの渡すどんぐりの意味がわからないまま亡くなってしまったんだろう。
私も、自分のお母さんに、ほんとうは私にとっての『どんぐり』的なものを渡したかった。
けど、お母さんががっかりするのが悲しくて、いつのまにかカードゲームの世界にのめり込んでしまった。
お母さんが喜ぶカードを集めて、お母さんががっかりするカードは捨ててしまった。
自分の好きなものが、大切にしているものが、「はい、雑魚」と机の脇によけられてしまう世界で、あのどんぐりの意味を理解できる人の方がきっと少ない。
少ないけど、でも、ゼロじゃないのだ。
『ちひろさん』を描いた人がこの世界にいるように、『ちひろさん』から受け取ったものを映画で表現した人がいるように、『ちひろさん』を演じた人がいるように、『ちひろさん』が何を生きようとしているのか、わかっている人がこの世界にいる。
それを確かめることができるだけで、私も明日からちゃんと私にとっての『どんぐり』を集めよう、と思えるし、そのために街に出て行こう、と思えるのだ。
『最強』のカードを集めるためじゃなくて。
スマブラに参戦できなかった不知火舞、あれは既にあの時代にくノ一が性的アイコンだったから悪い
今、対魔忍やらカグラやらエロくノ一が有名になってるけど、もうはるか前からその傾向はあった
源流はがんばれゴエモンのタエちゃんじゃないかな。まあだいたいボンボンが悪いってことにしときゃいいんだろう。ジャンプより意見は割れない
それよりはるか前から忍者はエロ担当だったんだけどな。これは皆さんご存知のとおりWizardryが悪い
つっても裸忍者なんて実際役に立たないだろ?って言われたらそのとおり
地下10階をうろつく頃にはプレート+2だの兜+1だの見つけてる頃だろうから防具フル装備してAC-8、つまりLv58まで上げてやっと同程度だ
そんなレベルまで上げる気しないだろただでさえ成長しづらい忍者を
だからといって忍者自体無能なわけじゃない。何もしない盗賊を後衛にぶら下げとくぐらいなら早々に忍者にしたほうが得だ
どうせ解除率はシーフとさして代わりはしないんだし。罠鑑定率だけ下がるけどな
でも鑑定率はカルフォが一番安定してる。パーティー全体で3人くらい僧侶魔法使えるようなら
カルフォと罠鑑定を併用しときゃまず間違いはないのよ。むしろ盗賊がいらない
ブルーリボン手に入れて9Fに潜れるようになるまでどうせ大した宝物は手に入らないんだから司教はいらない
魔法使いが9Lvでマカニトを覚え、モンスター配備センターを倒せるようになったあたりで僧侶の一人を司教に転職
高Lvの装備品が手に入るとだんだん僧侶と盗賊の戦闘能力が離れていくのでもうひとりの僧侶を前衛に出すことになる
で、10Fでウィルオーウィスプばっかり狩ってLv13あたりになると全呪文覚えるので
僧侶→侍
に転職だ。君主のパラメータが足りなかったらハマン→マロールで強制的にLvup繰り返してもいいけど、
まあこれを許容するかはプレイスタイルによる。若干バグ技臭いし
ここまで転職を行えばもう善である必要は何一つないので、転職直後のLv上げも兼ねて悪になるまでマーフィーを殺そう
あと、前衛職がダブつくころなので戦士の一人を僧侶にでも転職させる
戦君侍盗僧司
これで再前衛の戦士がパラメーターを満たして忍者になれるようなら、晴れて盗賊を魔法使いにでも転職させて終了
君侍忍僧司魔
カルフォつかえるのは君主、僧侶→侍、僧侶、司教の4人。十分だ
高級時給に釣られ、ホスト店で厨房のバイトをしはじめてから、この水曜日でちょうど1ヶ月が経った。
みんなの前でよっぱらって、思わず彼女が欲しいと叫んだらナンバー1の耳にはいってしまった。ナンバー1の翔さんは、僕をモテさせるために弟子にしてくれるという。僕は何も解らないまま、ホストの弟子になった。
ナンバー1の修行の日々は非コミュの自分にとって、あり得ないくらい刺激的でしんどかった。しかし、着実にコミュニケーションの作り方を叩き込まれた。
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(前回、前々回の様子はこちら)
(1時限目) http://anond.hatelabo.jp/20120812171545
(2時限目) http://anond.hatelabo.jp/20120815224711
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まあ、ホント色々あったが修行の成果のおかげなのか、女性と話すのにびっくりするほど抵抗が無くなっていた。
そして昨日、師匠の翔さんから「ホストの弟子」の最後の修行を受けた。
「まぁ、この1ヶ月いろいろ教えて来たけど、お前たくましくなったよ。で、今回で最後の修行&卒業試験だな。俺の知り合いの大学生の女に4人あつめといてってお願いしたから金曜日にお前の友達誘って合コンしてこいよ。あ、もちろんタダ合コンで遊べってことじゃなくて、一応修行だからな」と、言うと翔さんは1枚の二つ折りのメモ書きを渡した。
「課題:ここに書いてある事を絶対に守れ。」と表に書いてあった。中を見ようとすると・・・
「あ、当日まで見るなよ。財布にでも入れてしまっておけ。」
と言い残し、去って行った。僕は、超中身が気になったが、ここで翔さんの言いつけを守らないと今までの全ての努力が無くなりそうだったので、言われるまま財布にしまって忘れる事にした。
そしてあっと言う間に昨日(合コン当日)が訪れた。
男子のメンツは、僕、高校時代の同級生のザッキー、同じ大学の学部のハルキくんとマッキーの3人をかき集めた。僕の数少ない友達のなかで極力、顔が良くて非コミュじゃないメンバーを揃えた。ハルキくんに至っては、学部に入ってから3回くらいしか会った事ないけどな!
翔さんは来てくれるのかと思いきや、「頑張れ!」というメッセージが来ただけだった。
向こうの女子が到着する前に、僕は翔さんから貰った課題の紙を広げた。
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課題:
1)できるだけ友達は顔の良い奴を揃えろ。
2)全てに気を配れ。店の接客と同じと考えろ。
3)集まったメンバーの中で、一番可愛く無い子と話せ。
5)濃い酒は呑むな。レッドアイかシャンディガフにしとけ。
6)可愛くても合コンでは口説くな。全員とまんべんなく話して、場を作れ。
7)無言をつくるな。他のやつが話してるときは、間が切れた時用に何を話すか考えておけ。
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1)は、当日に見たのなら間に合わないだろ!と突っ込みつつも、なんとか集めておいて良かったと思った。それ以外は、まあ気を使えってことかなと思っていると、女子チームがやって来た。あ、結構可愛い子がそろってる。。。僕らはテンションが一気に上がった。
・キャバ嬢っぽい感じの南明奈似の幹事の子(以下:アッキーナ)
・今回一番可愛いと思われるAKBの柏木似の子(以下:ゆきりん)
・女子サッカーの川澄似のショートカットの子(以下:カワスミ)
そして、神楽坂の地下にあるレストランで合コンは始まった。乾杯と自己紹介を終わらせると、4:4に別れて話し始めた。僕とマッキーのテーブルに来たのはゆきりんとタエちゃん、だった。隣のマッキーはテンションが舞い上がっているようで、必死にゆきりんに話しかけていた。
僕は話に乗り切れていないタエちゃんに話しかけた。タエちゃんはこういう場にはあんまり来た事がないと言っていた。自分も合コンは初めてと伝えるとホッとしているようだった。僕は、自分の話をしすぎないように、細心の注意を払いながらタエちゃんとゆきりん、マッキー、みんなに話を振っていた。
その後は、僕は師匠の課題を着実にこなした。飲み物が切れていれば、すぐにメニューを渡す。料理を取り分ける。空調が強かったので、ひざ掛けを渡す。話題のなくなりそうになったら、話題を補給してもりあがったらバトンタッチ。隣のテーブルと席替えをしつつ、ありとあらゆるものに気を配った。正直、どの子が良いとか、話したいとかそんな余裕は全く無かった。楽しい時間というよりも、バイトの延長線のようだった、
あっという間に2時間が過ぎ、1次会は終了。2次会として、近くの居酒屋に全員で行った。お酒の力も借りてか、まわりは良い感じになっているようだった。アドレス交換をして、解散。僕はヘトヘトになりながら、帰路についた。
そして、今朝。というか、さっき。おそらく人生で初めて女の子からメールをもらった。
「昨日はお疲れさま。本当にたのしい飲み会だったね!あのあと女の子で話したけど、僕クンが、一番人気だったよ。モテるね!!今度はみんなでバーベキューやりたいな。また遊ぼう!」