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2020-02-16

古今伝授ウイルス

思うところあって中屋敷均『ウイルスは生きている』を再読。走り読みなので細部までは目が行き届いていないが、これを読んだ時に受け取った熱を思い出した。2016年3月初版発行からそう経たぬうちに読んだと思うが、今は随分ここから遠くに来た気がする。本書が今の自分とは縁遠いものという意味ではなく、寧ろ逆にずっと俺の心を捉えて離さなかった。自分世界認識に深く影響を与えた(与えている)ので、もっとずっと昔から自分の中にあったように感じていたが、たった4年前のことなのか。

思うところが何かを明確に言語化するのは難しいが、

古今伝授を真に理解するためには、それが中世社会特質と深く関わっていることを考えなければならない(古今伝授和歌という縦糸だけで説明しようとするからダメなんだ。中世という横糸を忘れている)。中世は壮大なコジツケの体系が構築された時代神仏習合本地垂迹説・卜部神道中世日本紀等々…の奇妙奇天烈世界観!古今伝授もその一環として見るべきではないか。コジツケと言われればそうだけど、それはその時代の人々にとってとても必要なコジツケだったのだ、という。もし積極的な意義を見出すのならその方向から説明しなければならないのだ。(古今伝授を受けた天皇を中心に優れた歌人が輩出された、だから歌学教育として意味があったとかバカか。優れた和歌とは何かという定義評価軸じたいが古今伝授支配圏内形成されるのだから、優れてるかどうかを論じること自体ナンセンス。)

古今伝授古今伝授になっていく過程、つまり古今集という単なる書物が、あるいは勅撰集編纂という律令制国家の一事業が、その枠を超えた何か大きな・尊い民族文化の精髄のように認識されていくそ過程において、付与された様々な言説――三木三鳥だの八雲神詠だの人麻呂がなんちゃらかんちゃら、後世から荒唐無稽とさんざ罵倒されることになるこれらの言説は、あたか胎盤形成におけるシンシチン(syncytin)のような役割果たしていた、と考えることはできないのか。異物を異物と感じさせない、捏造捏造と感じさせない仕掛け。それは、倫理的断罪とか文化価値の優劣の俎上に乗せるのはふさわしくなく、その仕掛けを通じて何が実現されたか、その何かはその仕掛けを用いずには実現され得なかったのか、をこそ見るべきではないのか。

本来ウイルスもつ能力自己の一部として、機能として取り込む。生物自己の維持に必要機能の一部を外部環境依存する。ポータブル外部環境としての細胞生命と非生命境界は我々が思っているほど明確に線引きできるようなものではない。我々の生命定義は、あまりにも我々が日常的に馴れ親しんだもの見方に、「個人」という概念にひきずられてやしないか・・・というのが本書の示唆するものの最も深い所だ。

契沖や子規の批判は分かる。俺も一個人としては古今伝授(に代表されるもったいぶったコジツケ家)はバカジャネーノと思う。が同時に、それは文化・知・個人といったものについてこっちの定義/概念押し付けてるだけじゃないの?とも思う。

根拠がない、合理的でない、和歌質的向上につながっていない、という。では何故根拠がなければならないのか?合理的でなければならないのか?なぜ質を向上させなければならないのか?

これらの批判は、文化とは何か、個人とは何かについての定義をすでに前提にしていて、その立場から加えられている(反論する側(古今伝授擁護する側)にもその立場から反論するやつがいからどうしようもない)。まず始めに個人がある、歌は個人気持ちを詠むものだ、しかるにコレコレの御方に入門しなければ和歌は詠めないのだとはけしからんしかもその御方の教えたるやひたすらややこしい制約ばかり、かつ透明性のかけらもない、おまけにそう教える根拠はどこにあるかと探してみれば無い、要はこいつがでっち上げた妄説じゃねえか、それで偉ぶったり金巻き上げたりするなんて悪どい奴らだ・・・、こういう自他の区別、新旧の区別、真偽の判別をつけずにはいられない、ある意味病的な正義感いかにも科学合理性に偏っている。

しかし、それとは全く異なる評価軸があって、古今伝授は(中世の壮大なコジツケ志向は)その軸からみればもっとずっと整合的に理解できるはずだ。

本書の示唆する構造は、外来文化自家薬籠中の物にする日本文化性質(漢字仏教等々)、中世の遺制としての近世身分制(身分的周縁論)、象徴天皇制(近代国民国家の中の「伝統」)などに比較してみると実に都合がいい。

本来異質な要素を自己の維持に不可欠な一部として取り込み、その「元異質たち」も含めた全体として再生産されていく。あるいは新しい政権が成立する際に、それ以前からあったが途絶えかかっていた慣習を改めて制度化し流用する。取り込まれた方は同一性が失われ単なる機能に解消されてしまことなく、細胞異変があれば細胞生物独立した生物としての振る舞いを取り戻すこともあり得る(少なくともあり得ると見なされる。226事件を想起せよ)。天皇機関説ならぬ天皇ミトコンドリア説。

文化じたいが多かれ少なかれこういう性質を持っているのだが、特に日本はその傾向が顕著というか、世界中に普遍的にみられる文化現象の一例というだけでは説明のつかない点が多い。(なぜ先端技術の粋を凝らした構造物を建てる前に、土地の霊を鎮めるための宗教儀礼をやるのか?なぜ参加者は誰もその宗教信者でないのか?わけがからない。)こういう部分を説明するうえで本書の示唆する構造は役に立つ。その応用系として、古今伝授についても似たようなことが云えるのではないか

2020-02-06

anond:20200205201853

警察国民平等に扱ったら国民が結束して上級に反抗してしまうだろ

国民を分断し身分制を維持するためには差別継続して国民階級分けしなければならない

2019-09-29

キャンプ場で遭難したのが秋篠宮悠仁だったら

初動から1000人?もっと単位で捜索隊動員して、自衛隊だってもっと早くってか早く来れるだけ早く来てるだろうし、まだ帰ってないよね。骨だろうがなんだろうが絶対に見つけるまで帰らないっしょ。

こういうとき身分制について考えちゃうわ。

2019-06-24

anond:20190624213952

終身雇用身分制みたいに機能していて害のほうが大きかった

優秀な人もしがみつく

意味のない古い業種がゾンビのように生き続ける

終身雇用がなくて転職エリート全体で前提だったら即解散できるのにね

んで必要がない会社解散しても放り出されたエリート悲壮感がない

2019-06-17

anond:20190617004416

なんで泣いた・・。

独立して1から平均的な私をはじめたっていいし

実家に(いやないいかただけど)寄生したっていいでしょ

幸せになればそれで勝ちやで

鳶とか鷹とか身分制でもなんでもない

2019-06-02

anond:20190602212739

そう書かれると「意思を持てるか努力できるかどうか」の時点で

人口の数パーセントぐらいにふるいが掛けられてるみたいに思えるけど

絶対的身分制社会だった近代以前ならいざ知らず

建前上は四民平等職業選択の自由があり義務教育も普及した現代では

大幅にスタート条件も対等になってるんじゃないんですか

先のエントリですでに

「そら、ある程度は血統や生育環境とか影響しますよ、でも全部じゃないでしょ」

と書いてるやん

思うに、先天的な要因や環境突破できるかの大きな要因(全部とはいわんよ)は

当人想像力

いかに親がド貧乏で無学歴DQNでも「あ、俺も大学行ったら金持ちになれるかも知れない」と

今ある状況とは違う状況を空想することが第一

そら当然、そのような空想余地想像力材料さえない閉鎖的でどん底環境

てのもあるだろうけどさ

空想する能力の有無なんて育ちに関係ない個々人の性格資質の最たる物だと思うのだが

逆に言えば、優秀な血統エリートに生まれながら

「別の人生があるかも知れない」と思ってわざわざドロップアウトする人もいる

こういうのまで全部遺伝子支配されていると信じる遺伝子真理教だったらもう知らん

2019-05-28

anond:20190528143416

身分制にして差別して分断されているか

底辺を引き上げれば結果的自分位置も上昇するとは考えれな

2019-05-14

anond:20190514023222

終身雇用=しっかりした仕事安心して娘と結婚させれる

みたいな扱いで

一部のエリートを除けば転職は何か失敗した人扱いだから多数派勝ち組は一度入った会社を抜けられないしFAXやハンコヤ稟議書も使い続けるしかない

身分制江戸時代末期みたいに停滞しているのは終身雇用制度のせい

終身雇用は全体と未来利益を現役の既得権者が吸い取る制度

終身雇用制は赤字国債と同じ

2019-05-07

皇族を見て、ああ自分は小汚い庶民なんだなと思わされた話

避難所上皇夫妻がやってきたのは、今でもはっきりと覚えてる。

退位にともなう特集なのか、GW中にその時の映像たまたまTVに映し出されていた。別に穴が空いてるとか、汚れてるとかじゃないけど、上皇夫妻のピカピカの服や髪、肌とは比べ物にならないくらいみすぼらしい服を着て、髪の毛もバラバラ自分家族ご近所さんが、疲れをくっきりと顔に刻んだくすんだ茶色い顔で頭を下げていた。

瞬時に思い出したのは、韓国の歴史ドラマチャングムの誓い」のワンシーンだ。宮廷女官という立場上、絹の着物を着て髪も肌もピカピカな主人公や、王様やその付き人が貧しい村へと向かう。村人の服はボロボロで肌は浅黒く汚く、頬が赤く、髪の毛はバラバラだ。彼らもまた頭を下げていた。自分たちはあの村人だ、と思った。そう思うと無性に切なくなった。別に上皇夫妻がどう、という話ではない。ただそんなもんはこの国にはないと思ってきた身分制というものが突然目の前に出てきて、立ち上がれなかった

2019-05-02

anond:20190502223136

増田が糞と感じる日本道徳身分制の根っこはだいたいが儒教で、中国儒教の本場だから中国支配になったら今以上に増田にとって糞な社会になると思うぞ。

価値観のずいぶん違う欧米ならまだしも、中国に夢を見るのは謎。

2019-04-20

anond:20190420201031

すでに終身雇用じゃない奴のほうが多数派なのに

終身雇用特権階級気取りのやつがでかい面し過ぎ

まるで江戸時代の末期のように身分制

anond:20190420011034

嘘つけや身分制だろがよ

から江戸末期みたいに国が停滞してるんだろ

2019-04-13

anond:20190413133158

大学入学に金をとれるんだからうまい仕組みだよな

しか勝手にグレード分けされて身分制肯定してるし

2019-04-03

anond:20190403175416

その意味も、身分制を思い浮かべるから年号としては」決して良い意味じゃないよ

他に無難な字がいくらでもあるだろうに、ほんと何でこれ選んだんだろう

2019-03-31

anond:20190331181549

トラック運転手とか昔は公務員より高収入だったか

今は所属で推測される身分制

金を持っていようと信用されない

2019-03-20

anond:20190320102201

こうやって書き込むようなのがまんま原因

身分制v

江戸時代

2019-03-01

中流で彼が少数派だった時代なら恥だと糾弾すれば自立したんだろうけど

anond:20190301195351

今は正社員派遣無職身分制社会じゃん

ほかの階級の人が何かえらい理屈をこねていても関係ないよ

2019-02-17

おまえらが報われない理由

この記事説明されていました。

http://bunshun.jp/articles/-/10714?device=smartphone&page=5

(以下抜粋

日本人はたしか知的には優秀かもしれないが、その能力無駄にしているという残念な現実だ。それは日本人の働き方が間違っているからであり、さらにいえば、日本社会の仕組みに大きな欠陥があるからだろう。――私はこれを、日本先進国のふりをした身分制社会からだと考えている。

2019-02-06

anond:20190206203751

日本身分制から仕事をしなくてもいいんだ

システムがどうとか考えなくても解雇されない

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