はてなキーワード: 犬養毅とは
ヤジっていうのは聴衆の「反応」の一環なんだよ。
「私は~と思うのであります」 <なんでだ~ <わかんねーゾ~
「えー、ただいま『わかんねー』という声がありましたが、わかんねー人にこそわかってほしいのであります。」 <ドッ <イイゾ― <モットやれー
…みたいな。街頭演説は本来ライブ芸なんで、好意・批判問わず反応を前提とするものなのさ。講演会で講演を拝聴するのとはちょっと違う。だから「黙って聞けー」と思うなら、聴衆になって「黙って聞けー」と叫んだらよし。それに対して「御前がうるさいんだヨー」とか返されてどっと笑いになるのもよし。そういう、聴衆と一体の中で政治家の話芸というのは磨かれていくもんだよ。
それを、聴衆が大人しく聞いて、最後に湿ったせんべいみたいな、パチ…パチ…で〆てるような演説ばっかヨシとしてるから、どいつもこいつも軒並み政治家がダメなお子ちゃまばっかりになっていくんだ。反対者を説得してこその政治家だろ。自分を暗殺しに来た坂本龍馬を説得して弟子にした勝海舟、五・一五事件で襲撃してきた若手将校に撃たれた後、虫の息の下で女中に「今の若い者を連れてこい、話して聞かせることがある」と命じた犬養毅を見習えとまでは言わないが、「ヤジはやめて」とか情けないことを言うような奴に政治家を名乗る資格はないと思うぜ。ヤジが野蛮な風習? むしろ演者と観客の間の高度な話芸の応酬であり、文化の精髄と言ってもらいたいね。まあどちらかと言えば、文化を理解しない輩こそ、野蛮人の顔をしているんじゃないかな。
「話し合いで解決しよう」暗殺された第29代総理大臣・犬養毅の名言 ”話せばわかる” の真相について紹介
このような状況でも犬養毅は「話し合いで解決する」という立憲政治の考え方にこだわり、動揺することなく、「話し合いをしよう」と若い軍人たちを客室に案内したそうです。
そして、自身の考え方やこれからの日本について語ろうとしました。しかし、駆けつけた別の軍人が発砲した弾丸が犬養毅の体に命中。使用人が駆け付けます。
けれど犬養毅は重症を負っているにもかかわらず、「発砲した男と話し合いがしたいから連れてきてくれ。話せばわかるから」と語って亡くなったそうです。
この事件は、五・一五事件と呼ばれ、当時の日本に大きなショックを与えました。
武力で物事を解決する軍のやり方に怯えた政治家たちは、軍への反対意見ができなくなります。
そしてその後、軍の味方をする新聞社が増え続け、軍を止めることができなくなった日本は大きな戦争へと突き進むことになるのです。