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はてなキーワード: 睡眠とは

2024-04-10

anond:20240410130313

ずっと起きてたら死ぬだろ

DARPAが無睡眠技術を開発しているらしいが、馬鹿げてるね

anond:20240410032432

考え方が逆で、起きれるように進化したのだと。

起きれるように進化したのが動物で、

寝たまま進化したのが植物ってことかと。

徐々に起きれる時間が多くなっていって、

今の時間に落ち着いたのだと。

別に今が進化の最終形態ではないので、

このまま睡眠時間が少ない方が

圧倒的に生存に有利になるような状況が続けば、

睡眠時間が多い人が淘汰される状況が続けば)

その方向に進化していくかと。

anond:20240410110212

だとしても、元々はその生物に備わっていたけど現代では痕跡器官としてしか確認できない機能とかもいっぱいある。

なぜ睡眠はそうならなかったのか?

anond:20240410032432

オレキシン発見し、ノーベル賞候補と言われているゴリゴリ最先端睡眠学者柳沢氏ですら「私がそれを知りたい」「よく分かってない」と言ってるな。

この動画の13:22〜から当該質問に答えてるよ。

https://youtu.be/fOsaVft0Mtw

anond:20240410032700

なんとなく思いついた疑問を書いただけでバカ認定か。本を読んでるからバカではない、と言えるわけではないってことだな。

さて、本のご紹介をいただいたわけだが、この本は睡眠とそれに関わるメカニズム説明している本で、「生物における睡眠必要性」を説いてるのかな?

かに、俺が知りたいことの一部ではあるが、それだと「眠らなくても生きている人間がいる」ということに対して反論できていない。必須ではない、と証明されているんだからね。

どうして、動物は寝るような体に進化したんだろう

寝ている間に、脳で悪い物質を分解してるらしいが…そもそもの話だよ。寝るような体に進化するなよな。

寝てる間って無防備だし、睡眠時間バカ長い。人間なら人生の1/3〜1/4は睡眠に使う。快楽を感じるわけでもない(体は感じてるのかもしれないが、寝てるから自覚がない)。とんでもない無駄行為

どうして、こんな無駄機能を備えたバカ生物が生き残って、睡眠必要としない生物が生き残らなかったのか。

鳥やイルカは片目睡眠できるから24時間活動できるけど、それでも「睡眠」はしてるんだよな。

睡眠で脳の悪い物質を分解してるっていうけど、起きてる間にそれ分解できる機能を持った生物はいなかったんだろうか。

人間では、何例か、ずっと起きてられる人がいるらしい。高熱の後にそうなったとか、脳にダメージ受けてそうなったとか理由は色々だが…つまり可能なんだよ。脳に悪い物質がたまらないのか、起きながら分解してるのかは知らないが、とにかくできるはずなんだよ。

うーん。謎だなぁ。

2024-04-09

一旦ちょっと外に出したい

何かを訴えたいわけじゃない

友人等はゼロ、親兄妹とすらそれが出来る関係を築こうとしなかったオッサン

とっ散らかった愚痴を吐きたいだけ

30迎えてちょっと経ったくらいから勃たなくなるし

揚げ物辛くなるし、そもそもの食欲がわかなくなるし

あれだけ永遠に布団の中にいたかったのに8時間睡眠すらやりきるのが難しくなったし

アニメも1クール10本とか見れてたのが

1年がかりで1クール作品をやっと見終える(多くて3本)になり

サブ的な趣味だったゲームも随分ご無沙汰で

お絵描きだけはまぁ続いてるけど手癖で低レベルの似たようなの量産してるだけであんやりがいは無く

かと言って向上心はすっかり失せて

仕事終わったあとの疲れ方的に

元々少ない体力、筋力も恐らく更に減ってて

とにかく今年36になるまでの間に動物としても「人間らしさ」にしても

維持する機能が一気にだだ下がりして精神的についていけなくなってる

まぁ、多分人より早目に迎えてる気はするけど

ただ何にせよそろそろ寿命なの…?とか

終活しなきゃ…いややる意味ある生き方してないか

とかの思考が増え始めてるってのに

世代は勿論20、30上でも活躍(までいかずとも真っ当に生活)してる人が圧倒的多数なんだから

身体に鞭打ったり向き合って付き合い方を模索調整しながら頑張るのがあるべき姿

って現実があって

でも面倒くさくて面倒くさくて

出来る気しないししたくもないからいじけてる

自ら終わらせる度胸も無い

インターネット上でたまに見かける、実は病気が原因の不調かもだけど

かめる為に病院行くの面倒くさいし

何科かもよくわからんし調べるのも面倒くさい

運良く命の危機があるならまだしも半端にヤバいのだと最悪だろ

とかも思いつつも結局全部面倒くささが勝ってそれまで

睡眠くらいせめて50まではバリバリ8時間どころか10時間可能!でいたかったな

一日があまりにも短すぎる。

起床から12時間後には眠気がピークを迎える。睡眠時間12時間

まり活動できる時間12時間。そのうち9時間仕事猶予は3時間

3時間のうち、朝1時間、夜2時間

それぞれ15分×2が通勤時間で消費される。

朝は出勤準備。夜は帰ってご飯食べて風呂入ったらもうほぼ限界

一日があまりにも短すぎる。

東京日の出日の入りも早すぎる

例えば今日日の出日の入りを見てみると

東京: 5:15 18:10

福岡 5:54 18:45

5:15分とか老人の起きる時間でしょ。それでいて朝活文化があるわけでもないから平日は家で仕事に行くための準備、仕事のための準備に費やされる。

そもそも、日が出てきたとこで起き上がって生産的な活動をするわけもいかず、さりとて二度寝するわけにもいかうつらうつら過ごすことになる。

仕事が終わったらもう日没時間になる。事実上日の当たる時間帯に自分のことをする時間がない。

夜が長いとネガティブなことを考える時間も長くなる。

寝つきが悪い人は睡眠時間が短くならざるを得ない。

2024-04-08

anond:20240408214753

睡眠運動瞑想野菜350g」は数少ないその手の主張だったと言える

最近睡眠時間は、ベッドイン-アウトで約8時間、実睡眠時間で7.2時間ってとこだな(っつーかこれが限界

[][]Punch Club

面白かった。

ゲーム性ゲームバランスはかなりいい。気に入った。

このPunch Clubジャンルとしては育成シミュレーションにあたるだろう。

始めのうちは仕組みを理解して最適な選択をするのに苦戦したが、それが逆に心地よい試行錯誤になってよかった。

面白いところとしては、一日が経過するたびにパラメーターが減少することである

トレーニングをすれば減少分よりもパラメーターを上げられるが、空腹度やエネルギーが減少してしまう。空腹度を満たすためには食料を買って食べる必要がある。

しかし、食事代を稼ぐためには仕事時間エネルギーを使う必要がある。エネルギー睡眠回復できるが、代わりに時間を要してしまう。そして移動をするにも時間がかかる。バス移動なら時間はかからないが、かわりに金が必要となる。

こんな風に、パラメーターが一日ごとに減少するからトレーニングをしたいのに、なかなかトレーニングができないというジレンマに陥る。

ジムトレーニングをするにも金がかかる。ジムトレーニングをするのに金がかかるからトレーニング器具を買おうと金を貯めてみるが、大金を持ち歩くと路上強盗に会って、負けると所持金の半分を取られてしまう。

こんな風に、序盤は軌道に乗るまでは賽の河原状態なのだ

イラつく仕様だと感じる人も多いだろうが、個人的には気に入った。

ただ単に時間をかけさえすればパラメーターを上げられる訳でないのがいい。

初回はゲームクリアまでは13時間ほどを要した。難易度普通で、「熊の道」で「力」を中心に育成した。非効率スキルリーの進行だったが、なんとかクリアできたという感じだ。

二週目プレイ難易度ハードコア選択した。「虎の道」で「素早さ」を中心に育成した。一週目で仕様理解できたので効率的なプレイができたが、ハードコアのせいもあって経過日数がかかり残念ながら100日以内クリアの実績がクリアできなかった。

三週目では難易度普通を選び、二週目と同様のプレイで100日以内クリアの実績を獲得した。

四週目では、「ニンジャスレイヤー」の実績取得がまだだったのと「亀の道」での「耐久」中心の育成がまだだったので、難易度普通でそれを実施した。

四週目を終えて全ての実績を取得して、プレイ時間は44時間だ。

Punch Clubヴィジュアル面に関しても述べよう。

そもそも、Punch Clubを購入した理由としてはレトロ雰囲気に惹かれたからだ。ヴィジュアル面に関しては満足した。

キャラクターだけでなく背景の細部にいたるまで、ドットで書き込まれているのがいい。移動などで初めて見る場面では、ついつい背景を隅々まで見てしまう。背景の細かいところでのアニメーションも凝っていて、スポーツ用品店では店主が頭を磨いたり、ロシアでは遠くの方で人が熊に追いかけられていたりと、細かいところでニヤリとする演出があるのがいい。

その上、オプションレトロエフェクトというモードがあり、昔ながらのブラウン管風の映像になるのも気に入った。

欠点についても述べよう。

バグが多い。

フラッフィー(猫)のイベントラスト首領撃破後)では、なぜかフラッフィーが落ちるムービーがもう一度流れて意味が分からなかった。YouTubeプレイ動画を観て、ようやく本来展開されるべきストーリーを知ることができた。

それとストーリー進行上でのフラグ管理も荒い。

三週目のプレイでは「Triple B」の実績を取得するために、ボボとの戦いより先に下水道イベントを終えてしまったのだが、そのせいかフラッフィーのイベントが進行しなくなってしまったのだ。おかげで、ロシアから戻ってからもフラッフィーのイベントを進めることができず、スキルポイントが想定より稼げなかった。それでも100日以内のクリアギリギリできた。このゲーム3つのパラメータの中で「素早さ」が重要だ。「虎の道」ルートでなければ詰んでいたかもしれない。

フラグ管理と同様に、脚本に関してもかなり荒い。

会話や説明は不十分なので、語られない部分については想像で補完するしかない。それでも、父の敵を討つという王道の展開はいいし、メダルを巡るストーリー演出説明不足だけどカッコイイのがいい。ラストの急展開と唐突打ち切りのようなエンディング意味が分からなかったけど。

他の脚本の荒い点として、初対面の相手との会話イベントより先に別のイベントを進行させると、すでに知り合い同士かのようにやり取りした後で自己紹介をするというチグハグな会話になってしまうことがある。想定通りの進行でも、敵対していたはずの相手と何事もなかったかのように会話したりと、脚本の作りこみはかなり荒いものがある。フラッフィーのイベントラストも、バグ無く正しく表示されたとしても超展開だったし。

とはいえストーリー進行上の脚本に期待するゲームでもないし、長々とした文章を読まされてテンポを悪くするのも良くないし、これはこれで悪くはない。

バトルはかなり退屈だ。

適切なスキルセットを見つけるまでは試行錯誤が楽しかったが、相手や状況によってスキルを付け替える必要はあまりない。それにラウンド毎のスキルセットを除けば基本的操作は何もできないので、ただどちらかのライフゼロになるまで見ているだけだ。スピードを2倍速、4倍速にもできるが、4倍速でも退屈だ。

続編(?)のPunch Club2をやるか否かは今のところ未定だ。何らかの感想情報を見て面白そうと思ったらやるだろう。

それよりも今のところは、同じ開発者の他のゲームが気になっている。Punch Clubは荒いところはあるがゲームバランスがかなりよかったので、他のゲーム面白いはずだという期待がある。

ちなみに、開発元のLazy Bear Gamesはリトアニア拠点にしているそうだ。

Punch Club海外ゲームだが、敵にスト2モチーフにしたキャラクターがいたり「AYBABTU」のミームネタにしたりと、日本ゲームに対するリスペクトが見られるのがいい。日本語化においては枠から文字がはみ出すなど荒いところはあるが、文章などに違和感がない(ストーリー展開は説明不足だったり超展開で違和感だらけだが)のもいい。

2024-04-07

https://www.t-pec.co.jp/health_news/2016-2/

本来睡眠は脳を休めてストレスを緩和する最大の癒やし。体の疲れは横になればある程度とれますが、脳が休むためには睡眠必要です。よくいろいろなストレス解消法が紹介されていますが、ストレス解消のいちばんの基本は睡眠です。良質の睡眠をしっかりとっていれば、少々のストレスがあっても、心も体も健康が保てます

3時間でパッと目が覚めたのはやっぱストレスほとんどないおかげかね

ニートやってたときは8~10時間寝てたのはやっぱ無職で消費を我慢してたのがストレスだったってことか・・・

肉体疲労は割と短時間でも回復するから

ストレスが無ければ睡眠時間が短くても大丈夫って何かで見た記憶があるな

Wワーカーワイはストレスが全くと言っていいほど無いから短時間睡眠OKってことなのかしら

空白12職歴無し35歳Wワーカーワイ、仕事を終え就寝し起床

いつも0:35もしくは1:30に起床し新聞配達スーパーのWワークを終え帰宅するのが11:30頃

17:00頃に就床するのだが、床に就き意識を失うまでに2~3時間寝付けず苦しんでいる

なぜ寝付けないのか?

15:00頃、上瞼が落ちてきてカクッと舟を漕ぐレベルの猛烈な睡魔に襲われていて、いつもこの眠気に耐えながらワイはネットしている

ワイの脳は一体何を求めて強烈な眠気というサインをワイに送っているのであろうか

15:00の時点で起床してから約15時間経っている

もしやワイの脳は9時間睡眠を求めているのであろうか?

もしそうならばこの時刻に睡魔が襲ってくるのも納得である

自律神経による24h周期の就寝サインのこの睡魔スルーした結果、自律神経が混乱してしま17:00に寝付けなくなってしまっているのやもしれぬ

そう思い今日は15時の睡魔に逆らわず寝てみた、もちろんスッと寝付けた・・・のだが

18:00のいま目が覚めてしまった、脳も身体も割とスッキリしている

困る、3時間で目覚められたら困っちまう、18時じゃ半端過ぎるよワイ脳よ・・・せめて23:00ぐらいまでおもくそ寝てくれや・・・もう寝付けねえぞ0:35までどうすんだオラァ!

ってな具合で

自分の脳をどう扱えばいいのか未だに理解できず睡眠リズムに頭を抱える今日この頃です

おはよう

おはます

頭のひらめきをきたえるために

れっつえくささいずですわ

おいっちに、おいっちに

さあ、いっち、に、さん、し、睡眠ですわ~

さあ、いっち、に、さん、し、寝たい気分~

[] キリスト教が異常に崇拝される世界

睡眠不足精神に異常をきたしていたとき異世界に飛んだ感覚があった。

そこではなんでもキリスト教のことをやっていた。

大々的にキリスト教儀式を開幕しているニュースをやっていて、そのニュース番組のあとは聖書を読み上げる番組をやっていた。

だが異世界に行くとき経験則で言うと、意識が混濁状態にあることが多い。

病院へ行き、薬を処方され、ちゃん睡眠ができるようになり、意識がはっきりしてくると、キリスト教世界は訪れなくなった。

今いる世界よりも良いバリエーション世界はあるだろうか。

そんなことを期待して異世界に行きたくなることもあるが、たぶん慣れ親しんでいるところが一番快適だろう。

2024-04-05

健康診断肥満判定されて

活動量計着けさせれられることになった

腕時計型で歩数と心拍数自動カウントされるやつ

記録される歩数とメジャーで計測した腹囲をエクセルに記録して

保健師相手評価面接みたいな月例報告させられて辛かった

おまえはデブで駄目な奴だと言われているようだった

辛すぎたおかげで無事半年肥満判定解除された


それはいいんだけど活動量計には睡眠判定機能もあった

体の動きと心拍数から寝てるかどうか判定するらしいが

この機能適当過ぎてもともと心拍数が低いか

日中仕事しててもしょっちゅう睡眠判定される

会社から仕事中に寝てるんじゃないかと疑われて

ある日一日監視されてようやく疑惑が晴れた


エプソンいい加減にしろよおおおおおおおおお

無事販売終了になったらしいけど

2024-04-04

いい趣味ない?

とあるSNSでこういう質問して、何個か条件つけてリプで募ったら結構バズって回答を貰った

そのときに「その趣味は××っぽくみえからダメ」「それは○○しかやらんやつ」みたいな全部にダメ出ししたら後々なんか文句言われた

アドバイスして否定されたら文句言うやつってなんだろうね

でも俺も悪いのが趣味彼女とのセックスくらいしかないぐらいエンタメとか趣味のもの価値を期待できないタイプから、よほど転売価値とかない限り無理

彼女作る前なら女漁りできそうな趣味とかで募ってたけどね

あとはメシくらいしかないけど三大欲求趣味に掲げるってなんかな~

睡眠食事セックス趣味にかかげるやつっておかしくない?

エビリファイメリットデメリット

エビリファイ(アリピプラゾール)を飲み始めて少し経ったので現時点で感じているメリットデメリットをまとめてみる

メリット

集中力が上がる、軽い過集中的傾向も消えず

・食欲過多が改善された(少ない人は増える?)

情緒一定に落ち着く

・朝必ず同じ時間に目が覚めるようになる

・やる気の有無にかかわらずタスクに取り組める

スマホ触る時間が減る

幸せを感じるハードルが低くなった?(晴れてて幸せご飯おいしい幸せ、みたいな)

・人と話す時緊張しにくくなった

デメリット

・(室内だと)常に眠い、頭がぼーっとする

・頭がぼーっとするので車の運転はできない(禁止されている)

・眠気でパフォーマンスが30%くらい落ちる

中途覚醒睡眠が浅くなる

・飲み始めは手の震えがあった(3日くらいで消えた)

・服用初日の深夜に目が覚め、何故かパニック状態になり嘔吐(これも初日だけ)

不安感は完全には消えない

所感

うつ病なのか適応障害なのか不安障害なのか知りたくて精神科に行ったら特に診断されないまま処方された。結果的には満足している

・平常時はぼーっとしていて何かやる時には集中力一定に保てる。トータルではプラスになっていると感じる

・人と話す時にぼーっとしているのは逆に良かった。考えすぎてしまって空回りするのを防げた

個人的には不安感の改善の次に食欲が減ったことが良かった

個人差はあるだろうが、飲み始めの副作用を乗り越えられれば良い薬かなと思った

2024-04-03

かえりたい

ブラインドを閉じる

コピー機の電源を切る

シュレッダーの電源を確認する

モニターの電源を切るのを忘れない

システムの打刻

最終退館の入力

照明を落とす

施錠とセキュリティを起動

廊下の消灯で一度真っ暗になる

エレベーターで1階に降りる

玄関は閉じているので裏口に向かう

駐車場横のシリンキーを開けて出る

一階のピザ屋の匂いを嗅ぐ

大通りを歩く

高速道路沿い、高架につく明かりが深夜でも明るいオレンジ色をしている

小さく歌を歌いながら帰る日が多い。頭を空にするための歌なので、なんの歌でも良い。TikTokで聞いたサビしか知らない歌でも、学生時代合唱コンクール課題曲でも。車が多いか迷惑にはなっていないと思ってる。

いつも曲がらない角を曲がって帰る日もある。知らない坂の先の景色をみたり、通れるかわからない細い路地を入ってみたり。

自転車で帰った日もある。電動式のシェアサイクルはわたしをぐいぐい引くように走った。

自分の足で走った日もある。通りを走るランナーはたまに見るしそれほど浮かないだろうと思った。自分自分の体をコントロールして、心拍を上げる行動は何かに良い気がした。

酒を買って歩きながら飲んでみようとした日は、缶を路上に落としてしまい中身が噴出した。甘くないジンソーダで助かったと思いながら拾って帰った。

誰にも迷惑をかけない範囲で行う小さな奇行は、私が私に許す小さい遊びだ。1日の大半を仕事に明け渡してしまった今日ちょっとだけ取り返してから自分を寝かしつける、そういう儀式最初ちょっと外食をして自分の機嫌を取ったりしていたのだが、夕食をしっかり摂るのも憚られる退勤時間になってからは「帰る」ことに遊びを見つけていた。人目につかない深夜に、小学生の帰り道みたいな、誰にも話さな1人遊びがたくさんあった。

何も出来ない日は大抵泣きながら帰る。あの時の自分なかに何の感情があったのかわからない。悔しいなのか苦しいなのか、誰かに心配されて嬉しいなのか情けないなのか、

あのとき取りこぼしてしまった自分気持ちはもう、私がわからないってことはこの先誰にもわからない。

泣いている時に頭の中に入っていたのは、周りの人が私に投げかけた言葉だけで、それを咀嚼して反芻しても、なんの味を感じたのかわからないまま、子どものように口角をひん曲げてボロボロ泣いた。マスクの中に水分が溜まって蒸れて、でも外した顔はひどいから付けたまま歩く。

公園の横を抜けて、ファミレス駐車場を突っ切って、その先の横断歩道は押しボタン式の時間帯。渡った先のコンビニに寄る。朝昼は胃痛を避けるために軽いものしか摂らないので夜は多少好き勝手に食ってやろうと思いながら入店するが、運が悪いと夜中に腹を下すので結局中途半端惣菜軽食を買う。大体いつもボブヘアの男性店員シフトに入っている。コンビニの横の坂道を上ったらあと少しで家に着く。

徒歩25分。家も職場も駅からまり近くないせいで、電車に乗ってもせいぜい5分短縮できるか微妙な所だから歩いて通勤した。

机に縋り付いている記憶の方がたくさんあって良いはずなのだが、私は長い間、家に帰る道をずっと歩いているような、ずっと夜みたいな感覚を1番よく思い出す。

日中は、

食事睡眠、どちらかを満足に出来なくても片方が人並みならまだ保つ」

「このくらいの度数のロング缶を一度に飲み切ると眠れて二日酔いも残らない」

「この会社栄養剤がよく効くのであっちのコンビニで買う」

大丈夫だと口に出せるうちはまだきっと大丈夫

働き始めてから何年かで身につけたおまじないのような「これが出来ればまだ大丈夫」を幾つかポケットに入れて、指先で手触りを確認するような日々を過ごしていた。

 

「酒や乳酸菌飲料の力を借りて睡眠は取れているからまだ大丈夫

「胃が荒れていて平日は差し障るだけで、食欲はあるからまだ大丈夫

「朝は起きて支度できるからまだ」

部屋は荒れているが、不精なので繁忙期はそんなものだ。青クマデスクワーカーの職業病

「まだ大丈夫」を肯定的に捉えてサバイブしていたつもりだった。

つのまに切り替わったかからないが、これらの一つ一つが「まだ私が壊れてくれないから、大丈夫じゃなくなるのを待つしかない」のカウントになっていた。

勤務中、気を抜くと頭を上げていられなくなった。

ひとの目を見るのは元々苦手ではあるけど、顔を見せるすら苦しくなった。

対面で働くチームメンバーには両手で伏せて早口で指示を出す。通話会議は声を出せれば成立する、まだ大丈夫

大丈夫自分を演じているのか、大丈夫ではない自分演出して逃げ出そうとしているのか、どっちにしろ何かのフリをできているうちは大丈夫なのか、大丈夫ってなんだ?

わたしは席に座れる、手を動かせる、web会議通話が出来る、謝罪を述べることができる。出来るけど、帰りたいと申し出てある日早退した。これはダメなことだってわかっているからまだきっと大丈夫。平日の明るいうちに外出するのが久々でなんだかスカスカした気持ちになりながら、せめて身体を労わるポーズをとらないと均衡が取れないか大戸屋で品目の多い定食を食べた。ポテトサラダが重くていつまでも口に残った。

わたしにも少ないが友人はいる ありがたいことに定期的に会う用事がある

他愛ない近況の報告をしようとしたら、言葉が出ない日があって、そのとき友人は精一杯わたしを傷つけないように、「頑張る私」を否定しないように選んだ言葉で、心配に思っている、あなたを害するものあなた拒否する権利があるとだけ 言葉を投げてくれた

書いて消して何度か回り道しただろう、書かれなかった文にたくさんの気持ちが詰まっていた それに対して言い訳のような自虐で返事をした 最悪だ

病院探しを始めた。

躊躇いは特になかった。「自分に限って」なんていうバイアスは思い上がりだ。弱さを認められる方がまともだと思う、そういうペラペラプライドを持っていた。「まだ大丈夫」のうちに、近い将来ダメになった時の避難経路を決める、それは賢い判断だと思った。

まあまあ都心に住んでいたので選択肢はいくつかあると知っていたし、思ったよりいっぱいあった。逃げ場ってコンビニほどはないけど歯医者くらいはある。場所を見つけて、予約を取ったあと、メモを書くことにした。

うまく話せるように、話せなくてもとにかく伝わるように。カンペなのか手紙なのか問診票の別紙なのか、わからないけど言葉を起こす必要があった。

身体精神状態を書き連ねた。

相手自分を「大丈夫」に見せたいのか、「大丈夫ではない」と言わせたいのか、なんだか意図がブレブレのメモ書きになった

紙に書き写す以上はありのままなんてどこにもない、本当のことを書いたのかどうか主観で見てもあやふやな文面。とにかく話せなくなればそれを読むか手渡すかしようと思って、印刷したものを携えて心療内科に行った。初診の予約は平日の昼しか取れないルールで、14時過ぎに中抜けして向かった。

名のついた診断が出た。

有給休暇の残数を尋ねられたり、直近で休養の取れるタイミングなどの話を流れるようにし始めた医師に、そんなつもりではない。 まだ大丈夫から、もう少しマシになるための方法をくれと訴えたら、それはまっすぐに否定をされた。でも自分に「休め」を許せなかった結果、中途半端診断書を持ち帰った。

朝、眠りから浮上する感覚を覚えると同時に心臓が跳ねるようになっていた。生きている、意識があるということに気づくと心が怯えるのはまあ自然なことかもしれないとその時は思っていたし、動悸そのもの業務差し障りないから「大丈夫」「ダメ」の判断基準にならなかった。寝覚めは悪いが寝起きは良いので、遅刻もしなかった。

今思うと、「大丈夫」と「ダメ」は同じ線の両端ではなかった。

なんの名前を付けたら良いのかもわからないけど、しっかりと質量のある「ダメ」の感触が胸の中に入っている日がある時やって来た。

もっと、動けないとかずっと泣くとか何かが出来なくなったことを以て「ダメ」に『なる』なのだと思っていたけど、そうではなかった。何がどうダメなのかなんてわからないのだけど、相対的な話ではない、とにかく「ダメ」が去来する朝が来た。突発の休暇をとった。休んだ罪悪感を原動力にその週は出勤する、というサイクルをいくらか続けた。

この頃に、「ダメ」になる階段を一歩降りたような気がしていたが、同時に睡眠も食欲も自分の思う「大丈夫」の基準のままだったのだから二元論で考えることが間違っていたと思う。

この「ダメ」は、「不安」の名前に片付けるものらしい。抗不安薬頓服の処方を受けた。「頓服」だから、常用してないからまだ大丈夫大丈夫の数をまだ数えていた。

かに怒っている日、逃げてしまおうと思う日、何も感じない日

そんなわけないのにいつもの道が歪んで見える日

物音が大きく聞こえる日

なんてことないじゃないかと思う日

そんなものちょっとずつずれながら積み上げてきて、綺麗に縛れない新聞の束のような、歪みが溜まっていくような感じがあった

退職願を書いた。

できるだけ綺麗な文字しかるべき封書に綴じた正しいフォーマットで、すぐに出せる完璧な一筆を仕上げようと思った。

遺書ではないけど、でも心持ちは少し近いかもしれない。白くて郵便番号欄のない封筒が望ましいとネットに書いてあったがコンビニにも百均にもなかった。緊急で必要になる人もいるだろうに。

下書きをして、それを見ながら丁寧に文字を書いた。書いている間は無心になれた。書いただけで、結局出せはしなかった。

退職願も、診断書も、私にとっての「勝訴」の紙にならなかった。結局私は、自分バツを付けて逃げるのが怖いまましばらく日々を過ごした。

ある朝、9時前、出勤してメール確認する

同僚が出勤してくる

涙が止まらない

頓服を飲んで、会議室に閉じこもって効くのを待ってみる

10時半過ぎ、何も変わらない

ここにいたらもう駄目なんだ、そういう日がついに来たのだと言われた気がした

トイレに逃げて、別の場所で勤務する上司に早退の連絡をする

そのあとは、とにかく手続きを滞りなく進めなければと、社会人として角の立たないように休職の手配をするために自分感情はどこか棚の上にでも置いたような感覚で、再診の予約をとり会社と連絡を取り、自分社会と切り離すことに成功した

今、会社に向かう朝も遊びながら帰る夜も無くした私は、子供の頃からの地続きの自分をあの夜の帰路に置いてきてしまって、残りかすの体だけがここにあるような気持ちで布団に横たわっている。じゃああの夜に私は何を思っていたのか、書き出してみようと思いメモ帳に書きつけるが、結局そこにも何もなかったとわかってしまった。今の私の回想だからそうなのか、本当に何も思うことはなかったのか、もうわからない。

出かけなくても良くなった今も、どこかに帰りたいような気持ちだけ残っている。

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