はてなキーワード: 合衆国とは
「いい歳してアニメとか特撮なんてみっともないですし、日曜の朝を子供と楽しむだけで十分です。もう映画監督は趣味でいいかなと」
更に大人になったQアンノ監督、トマ・ピケティの「21世紀の資本」を読み、演出家や映画監督を続ける気力がなくなったという。
「エバーでは陰謀論のフリーメイソンとか死海文書をあくまでネタとして、物語に深みがあるように見せかけるための道具として使いました。本当は物語の中身なんて最初からないんです。アドリブでいきあたりばったり付け足していっただけなんです。敢えてそうすることでこの世界に謎と真実があるように演出する。でも、不動産運用から始めて、映画監督が趣味になるぐらい富から富を再帰的に生み出せることを実感するようになると、もしかしたら陰謀論は本当で、この世界の裏側には見えない支配層が存在し、それがディープ・ステートとして表の合衆国を操っていてもおかしくないのではないか、そう思うようになりました。そしてトランプ大統領はそのディープ・ステートと戦っていた、つまり碇ゲンドウのような存在ではないか」
みなさん、騙されないでください。
みなさんもご存知の通り、アポマトックス・コートハウスの戦いで追い詰められたロバート・E・リー将軍麾下2万の南軍兵はアパッチ族の呪術師によって1600年の日本の関ヶ原に飛ばされました。
ちょうど松尾山の小早川軍とそのふもとの大谷軍のあいだに忽然と現れたリー軍は東西の両者から敵と誤認され、挟撃を受けましたが、260年の文明差に物を言わせて大谷・小早川軍を押し返し、一気呵成に戦場を席巻。石田三成と徳川家康はリー将軍に降伏し、将軍は豊臣秀頼の後見人として日の本の新たな支配者となったのです。
さまざまな調査の末、ようやく自らの置かれた状況を把握した将軍は衝撃を受けるとともに、彼の故国がまだ建国どころかピルグリム・ファーザーズすら入植していないことをむしろ好機と捉え、再び偉大な合衆国を造ろうと決意します。リンカーン的でもディヴィス的でもない、彼の理想のアメリカを作ろうと。
たとえば、Hatena 社が作ったこの AnonymousDiary というウェッブサーヴィスでは、匿名でブログの記事が執筆できるのです!
こうしたサーヴィスは西軍の勝った世界線のアメリカでも、東軍の勝った世界線のアメリカでも考えられないことです。
眠れる獅子大陸の17の州を統一するオフトニア合衆国。その合衆国の偉大なる大王、オフトゥン王の崩御に端を発する10年間のおはよう無きおやすみ戦争を舞台に描かれるサーガ。
オフトゥン王の後継者争いの最中、王位継承権第一位のスャア王子がタオル血党同盟の首領ヒルネスにより殺害されたことにより、国を分かつ紛争に発展する。後に猛不被覆団も入り交じっての三つ巴の10年に渡る乱戦に発展していく…。ひとつの大陸、ひとつの王、ひとつのオフトニア、そう呼ばれた時代から、オフトニアを三分する争いが始まる。
そんな闘争と時を同じくして、フテネ州のうだつの上がらない平民、ニドネ・サンドネがヨギボーの書に示される伝説のニシカワウモウフカフカにくるまれることから始まる数々の夢の様な奇跡を巻き起こす。その果てには、平民でしかなかったニドネ・サンドネが眠れる獅子大陸を統一し、ひとつのオフトニアを取り戻すまでの108巻に渡る壮大な物語。
なお、この壮大な物語はニドネ・サンドネ(45歳名誉無職)のおねしょからのヒヤリハットの目覚め、いわゆる夢オチで幕を下ろす。
I’d like to begin by addressing the heinous attack on the United States Capitol. Like all Americans I am outraged by the violence, lawlessness and mayhem.
まず初めに、合衆国議事堂へのあの凶悪な攻撃について述べたたいと思います。すべての国民の皆様と同様、私はあのような無法と騒乱に怒りを禁じえません、。
I immediately deployed the National Guard and federal law enforcement to secure the building and expel the intruders. America is and must always be a nation of law and order.
私はただちに州兵と連邦の法執行機関を配備して議事堂の安全を確保し、侵入者を排除しました。アメリカは常に法と秩序の国であらねばなりません。
To demonstrators who infiltrated the Capitol: you have defiled the seat of American democracy. To those who engage in the acts of violence and destruction: you do not represent our country. And to those who broke the law: you will pay.
議事堂に潜り込んだデモ隊に言いたいことがあります。あなたたちはアメリカ民主主義の議席を怪我した。
暴力や破壊行為に走る者たちにもいいたい。あなたたちは我々の国の代表ではない。
法を破った人々にもいいたい。あなたたちはかならず報いを受ける。
We have just been through an intense election and emotions are high. But now, tempers must be cooled and calm restored. We must get on with the business of America.
我々は選挙戦を激しく争い、感情的にも高ぶっています。ですが今は、冷静になり、穏やかさを取り戻す必要があります。我々はやるべきことに取り組まねばなりません。
My campaign vigorously pursued every legal avenue to contest the election results, my only goal was to ensure the integrity of the vote. In so doing, I was fighting to defend American democracy.
私の選挙キャンペーンは選挙戦の結果に異議を申し立てるためのあらゆる法的手段を徹底的に追求しました。私の唯一の目標は投票における整合性を確かめることでした。私はアメリカの民主主義を守るために闘っていたのです。
I continue to strongly believe that we must reform our election laws to verify the identity and eligibility of all voters and to ensure faith and confidence in all future elections.
今後のあらゆる選挙における信頼と信用を確かなものとするためにも、すべての有権者の身元と資格を確認するように私たちの選挙法を改革しなければいけないと、私はこれからも強く信じ続けます。
Now, Congress has certified the results. A new administration will be inaugurated on January 20. My focus now turns to ensuring a smooth, orderly and seamless transition of power. This moment calls for healing and reconciliation.
さて、議会は選挙結果を確定させました。1月の20日には新しい政権が発足するでしょう。私は今や、円滑で秩序ある、シームレスな政権移行に注力することに気持ちを切り替えました。この瞬間にも癒やしと和解が求められています。
2020 has been a challenging time for our people, a menacing pandemic has upended the lives of our citizens, isolated millions in their homes damaged our economy, and claimed countless lives.
2020年は我々にとって困難な年でした。おそろしいパンデミックは市民生活を脅かし、数百万の人々を孤立させ、経済を破壊し、数え切れないほどの命を奪いました。
Defeating this pandemic and rebuilding the greatest economy on earth will require all of us working together. It will require a renewed emphasis on the civic values of patriotism, faith, charity, community and family.
このパンデミックに打ち勝ち、世界で最も偉大な経済を再建するためには私たち全員が一致団結することが必要です。そこにおいてより重視すべきは、愛国心、信仰、慈善の心、コミュニティ、そして家族です。
We must revitalise the sacred bonds of love and loyalty, that bind us together as one national family. To the citizens of our country, serving as your president has been the honour of my lifetime.
私たちは愛と忠実さの神聖な絆を再び取り戻さねばなりません。その紐帯は私たちをひとつのひとつのナショナル・ファミリーとして結びつけます。市民の皆さん、あなたがたの大統領を務めさせてもらったことは、私の生涯の誇りです。
And to all of my wonderful supporters. I know you are disappointed, but I also want you to know that our incredible journey is only just beginning.
私のすばらしいサポーターのみなさん、あなたがたが失望しているしているのはわかっていますが、私たちの素晴らしい旅がまだまだ始まったばかりであることも知っておいてください。
ありがとうございます。神の御加護を。そして、アメリカに神の御加護があらんことを。
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フツーに読めば「シームレスな政権移行をやる」っていってるんだから大統領選の結果を受け入れた=敗北宣言である。
ところがヤフコメや twitter には「マスコミは英語がわからないのか、敗北したとも政権移行するとも言ってない」と吹き上がっている人がたくさんいる。
おそらく" I also want you to know that our incredible journey is only just beginning." の部分を拡大解釈しまくってるんだろう。ここも普通に読めば、支持者ビジネスで食っていくのでこれからよろしくね、というファン向けのメッセージなのだが。
この記事は、合衆国の動向に関して発せられたあるツイートを、私なりに敷衍したRT的なものである。リツイートしようと思ったら、この年寄りにはソフトの勝手がわからず、上手くできなかった。せっかく書いたものだから、ここに投稿する。
十一月初めの米国大統領選挙投票日以来、今日までのことを顧みて、次のことが明らかになりつつある。
ビッグテックやメディアは、特定の政治勢力と密接な関係にある。例えば合衆国ならば民主党やDSとの蜜月状態にあると言えるだろう。もし日本について言うならば、野党、中国共産党、そしてチュチェ思想のグループとなろうか。
ビッグテックやメディアは、特定の政治勢力の欲するところと同一歩調をとって、その政治勢力が実現を目指すところに有利となるように、虚実織り交ぜた情報を拡散報道し、その政治勢力の意図を補強する主張や見解の宣伝を行なっている。
ビッグテックやメディアは、言論や報道のいわゆる「公平性」を称するため、第三機関によってファクトチェックがなされるという体裁を取るが、その実態はファクトチェッカーもまたビッグテックやメディアと同様のバイアスがかかっている。
あるいはビッグテックやメディアは、自らと同じ視線の者たちの判定のみを、「第三者」の判定として採用する。だがときには、ビッグテックやメディアと密接な関係にある政治勢力に属する人たちがファクトチェッカーの仮面をつけ、ファクトか否かの認定を下している。
つまりは、自らの望むところに、人々の言論と見解を統制するよう努めているのである。
この時ビッグテックやメディアは、彼らの言論統制を乱すような不利な事実の指摘やそれを含んだ意見は、「嘘」であると認定する。彼らはまた、それらはフェイクである、幻想である、単なる願望であると言う。
ビッグテックやメディアは、自らが広く浸透させた意見を、信用と権威あるものと位置付ける。これによって、異なったことを指摘し、主張する人たちは信用が失われ、その見解の意義は否定されていく。異なった仕方で物事を見ようとする動機が、人々の心の中から押し潰されて、消されていっているのである。
ツイッターのトレンドに出てきた「#トランプ大統領勝利」で初めてQアノンについて知ったのですが、wikiを見るとどうやら陰謀論らしいです。合衆国を裏から操る秘密結社が存在し、民主党の政治家やハリウッド俳優が悪魔崇拝、児童買春を行っているとの主張です。
在日特権とか在日認定みたいな主張がアメリカでも起きているというのは面白いですね。しかも2ちゃんねるを参考に作られた4chanからの発信です。
日本だけの問題だと思っていたことが海の向こうでも起きていたという話ではネトウヨとオルタナ右翼アニメアイコン問題を思いだします。
これらはインターネット社会における人類普遍の問題なのか、ツイッターや2ちゃんねるのようなサービスから可視化、発生した問題なのかどうなんでしょうね。
もっとも重要な事は、カナダでは誰もお金が無いために医者に診てもらえないという事がなく、カナダ人は家計を破綻させる医療費の請求書を受け取る心配をせずにコロナウィルスの検査や治療を受けられるという事だ。これは間違いなく、カナダのcovid-19の死亡率が我々よりもずっと低い理由の一つだ。アメリカにおいては、とんでもない請求額が我々の健康医療制度の特徴の一つだ。トランプ大統領や議会メンバーからのcovid-19の患者は検査や処置を請求されないという保証にもかかわらず、多くの報道によると彼らは多額の請求によって苦しめられている。
カナダではこんな事はない。カバーされる医療サービスについてco-paysだの、deductiblesだのcoinsuranceだの(訳者注」全部、自己負担の事)はない。医療はサービス提供時点では無料だ。そしてカナダでは失業者が健康保険を失うことを心配することもない。合衆国では対照的に、このパンデミックで4000万人以上が職を失ったが、そのうちの数百万は、そして家族もまた、保険もまた失った(訳者注:アメリカでは健康保険を会社が購入して従業員に提供している事が多い。そのため、失業すると健康保険を失うとか、健康保険の為に会社を辞めれないとか、更には健康保険が家族への提供される場合、変更保険の為に結婚するとかいう事がある。)
そしてケアの質のこともある。数多くの尺度でみて、カナダの方が優れている。いくつか例をだそう:カナダは合衆国よりも予防可能な原因による入院の比率がずっと低い。糖尿病では我らの国はほぼ2倍も多いし、高血圧では8倍以上も多い。そしてカナダはヘルスケアに一人あたりでみて我々の半分以下しか使っていないが、彼らの平均寿命は82歳であり、対して合衆国では78.6歳である。
パンデミックが北米にやってきた時、毎年global budgets (運営費用を賄うために州や地域レベルで通常一定の額が支払われている)のもとで運営されているカナダの病院は多くのアメリカの病院よりも患者の増加により良く準備できていた。そしてカナダは各個人を守る備品の生産増加も我々よりはるかに速かった。
生活の為にかつてやっていた事についての多くの後悔のなかで、その最大のうちの一つはカナダの健康医療制度への中傷だ。もし合衆国が2009年に(あるいはそれ以降のいつかに)違う改革を実行出来ていたら(訳者注:2009年の改革がACA、オバマケアの事。上述の通り、これは民間保険会社へ頼った制度改革だった。)、保険の支払いを制限する事へのインセンティブで一杯の民間保険会社に頼らない改革が出来ていたなら、我々は今日、より健康な国であっただろう。保険なしで生きる事は、避けえた死を迎える確率を劇的に上昇させる。過去13年間にわたって、何万ものアメリカ人がおそらく早すぎる死を迎えただろう。我らの北の隣人たちと違って、彼らは保険を持っていなかったり、あるいはあまりに不十分な保険だったりして、必要な医療を受けられなかったために。私はその事の恐ろしさと、その中の自分の役割とともに生きている。毎日。
にもかかわらず、業界のスポークスマンとしてその年、業界に20年いた最後の年であったその年の大半を、ジャーナリストや議員達へAHIPの「情報」を広めること)に費やした。我々の健康医療制度はカナダのそれより優れているという印象を作るために。我々は人々にカナダの制度が崩壊の寸前にあると信じさせようとしていたのだが、このキャンペーンは上手く行った。カナダのシステムを悪く描くストーリーが報道に流れ始めたのだ。そして民主党がのちにAffordable Care Actとなるものを書き出し始めた2009年の初めには、彼らもカナダのような公的負担のシステムを真剣に考慮することはなかった。我々がそういったアイデアは過激なものであるとするのにあまりに成功したので、上院財政委員会の委員長であるMax Baucus上院議員(民主党、モンタナ州選出)はシングルペイヤー(訳者注:政府が保険を提供するシステム)の支持者たちを公聴会から追い出すほどだった。
今日、コロナウィルスパンデミックへのカナダと合衆国それぞれの結果が、私が広めるのを手助けした考えがどれほど間違っていたのかを証明している。人口比でみて合衆国のコロナウィルス感染は3倍以上であり、死亡率はカナダの2倍になっている。そして今では人口比で我々の方がより多くの人を検査するようになってはいるが、我らの北の隣人は検査でより早期に成功を収めており、これがパンデミックにおいての違いを生み出すのを助けた。
我々が広めたうちでもっとも効果的な神話、大きな改革が提案されると業界が引っ張り出す神話は、カナダ人や他のシングルペイヤー諸国の人々は必要な医療の為に長く待つことを余儀なくされているというものだ。去年もまた、The Medicare for All Act of 2019(訳者注:Medicareはアメリカの高齢者向けの政府による公的健康保険で、Medicare for allというのはこれを全国民に適用しようというもの。勿論、民間保険会社は反対。)についての議会委員会の公聴会へ提出された声明において、AHIPはシングルペイヤーシステムにおいては「患者はより多く支払い、より長く待って、より酷いケアを受ける事になる」と主張している。
カナダ人が時折、選択可能な処置(人工膝関節置換術がよくあげられている)の為に数週間なり数ヶ月なり待つことになるのは事実だが、大部分の医療サービスについては彼らは全く待つ必要がないというのが真実だ。そして、私が売り歩いていた別の神話、カナダの医者たちは合衆国へ大挙してやってきているという神話(訳者注:政府に規制されたカナダから自由なアメリカ市場へカナダの医者が逃げきているという嘘。)とは異なり、1000人あたりでみてこの国よりもカナダの方が医者が多い。カナダ人はその医者達に平均して年に6.8回診てもらっているが、比較してこの国ではたった4回である。
自分も差別に対する反発は人並みにあるので、基本的なスタンスは反差別のつもりだし、「黒人の命は大切だ」という主張自体には賛同できる。
賛同はできるけど、個人的にBLMの運動に関しては賛同よりも困惑の気持ちが強い。BLMの運動が誰に対して何を要求していて、何を達成すればゴールとしているのかがよくわからないからだ。
「Black Lives Matter」は優れた標語だけど、政治的な要求として見た場合、あまりにも抽象的すぎると思う。
「Black Lives Matter」というワードが持て囃されて、有名企業や著名人が賛同を表明するメッセージをSNSに投稿している光景は、幅広い連帯を感じられて感動的ではあるけど、実務的な問題を無視していて、無責任で浮ついた雰囲気を感じてしまう。
もちろん最終目標は黒人差別・人種差別の根絶ということになるんだろうけど、いきなり一発でそれを完全に解決するというのはどう考えても無理なわけで、当面のゴールとして今回はここを目指しましょう、具体的にこれを要求しましょう、みたいな現実的な目標設定が必要なんじゃないか。
かつての公民権運動では、白人専用とされる施設や場所で起きた事件を争点として、そこに対する座り込みなどの手法で段階的に運動が行われていって、最終的に合衆国全体における人種隔離法の廃止と公民権法の制定が焦点になって、それを達成したという流れだったと記憶している。
一方で今回の運動では、(日本国内にまでその手の話が流れてきていないだけかもしれないけど、)反差別意識の共有と連帯を掲げる宣言や、そこから逸脱した人物や企業などへの非難などが個別に行われているばかりな印象が強く、運動の具体的な争点やゴールの話はほとんど聞かれない。
社会運動が成功裏に終息するためには、法の改正・制定とか、何らかの計画の実施・廃止とか、そういう具体的な目標を決めた上で、そこを目指して声を上げることで政治家を動かして、最終的に明確な成果を獲得する、というような流れが必要だと思うんだけど、現状のBLMはそういう部分がハッキリしないまま、運動の規模だけがどんどん大きくなっている。
このままだと、政府や政治家や警察の側も、運動に参加している人々を納得させるために何をどうすれば良いか、と言った方針が立てられないので、交渉や妥協を行う余地がなくなってしまって、出口の見えない混乱が悪化する一方に思える。
また、運動としての方針やゴールが見えないままにBLMが広まっていくことの別の弊害として、「BLM」の指す範囲を明確に定義できなくなってしまっていることもあると思う。
その範囲の中には、店舗の略奪や放火を行うような連中や、かなり極端な反政府主義者、あるいは別種の差別主義者などが含まれている。
現状で明確な方針が無い以上、「BLMの方針はこれと定まっているので、そこからかけ離れた言動をしている(過激な)人間はBLMとは無関係である」というような振り分けをすることは難しい。
結果として現状では一部の層がBLM運動の中で悪目立ちしていて、中立的・穏健的な立場から見たBLMへのイメージには悪影響をもたらしているし、一部反BLM的な主張のタネにもなっている。
こういった層が、せっかく強まっている運動の勢いを殺す原因となるようなことをそのうちやらかしてしまう可能性は高いんじゃないか。
とはいえ、BLM運動自体、明確に組織化されているわけでも、誰か特定のリーダーが存在するわけでもないようだから、全体としての方針を定めるとか政治家に働きかけるとか、そういう動きを取ること自体がそもそも難しそうな印象はある。
インターネットやSNSの普及で個人の発言力や影響力が大きくなったことは、この手の問題の認知が早まり、運動の規模を大きくなりやすくした反面、運動そのものを率いるような強いリーダーが存在しづらくなって、統率が取れず無秩序な集団にしてしまう側面があるように思える。
あるいは、SNSの普及以前にはリーダーとなりうるような人物が先に存在していなければそもそも大規模な運動にまで発展できなかったという生存バイアスみたいな話なのかもしれないが。
何にせよ、現在のBLM運動はゴールの不明確さによって不安定で好ましくない状態になってしまっているように感じる。
「今現在人種差別が存在していて、それは解決する必要のある問題である」ということは間違いない事実ではあるわけだから、どうにか妥当なゴールを見つけて前進できればいいなとは思うけど、まあ結局日本在住の一般人に何かできるというものではないんだよな。